『ビッグX』(1964年)(テレビアニメ)

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【原作】:手塚治虫
【アニメの放送期間】:1964年8月3日~1965年9月27日
【放送話数】:全59話
【放送局】:TBS系列
【関連会社】:東京ムービー

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■ 概要

1960年代前半、日本のアニメーション界はまさに勃興期を迎えていた。その中で、ひとつの挑戦的な作品として誕生したのが、TBS系列で1964年8月3日から1965年9月27日まで放送されたテレビアニメ『ビッグX』である。本作は手塚治虫の原作漫画をもとに制作されたアニメーション作品であり、原作は1963年から『少年ブック』(集英社)にて連載されていた。テレビ版の放送枠は毎週月曜日の19:00から30分間で、全59話が放送された。

制作を担当したのは東京ムービー(後の東京ムービー新社、現:トムス・エンタテインメント)であり、本作が同スタジオの処女作となる。これまでアニメーション制作の実績を持たなかった新興プロダクションが手塚治虫作品を扱うというのは極めて異例であり、結果として業界内外の注目を集めた。

アニメ『ビッグX』の最大の特徴は、終戦直後の混乱期に潜伏していた「ナチスの残党」を敵に据えたスパイ・戦闘活劇であるという点だ。ストーリーの核となるのは、ナチスが極秘裏に開発した強化兵士用の薬品「ビッグX」。これは人間の身体能力を飛躍的に高め、場合によっては巨大化させるという恐るべき効果を持つ。戦後、その存在を封印されたはずの「ビッグX」が再び歴史の表舞台に現れたことで、物語は動き出す。

作品の主人公である少年・朝雲昭は、父・しげるの死をきっかけに「ビッグX」の秘密を受け継ぐこととなり、ナチス同盟と呼ばれる悪の組織と戦いを繰り広げることになる。子ども向け番組でありながら、科学と戦争、倫理と復讐という重いテーマを背負っていたこともあり、視聴者に与えるインパクトは当時としてはかなり強烈だった。

また、放送当時はまだ“アニメ”というジャンルが一般に広く認知されておらず、テレビ漫画という呼称が使われていた時代である。その中で、既に『鉄腕アトム』(虫プロ)によって確立されつつあったTVアニメという表現手法を、別のプロダクションが手掛けたという点も本作を語る上で欠かせない要素である。

手塚治虫といえば、自らが率いる虫プロダクションによって制作された作品群が有名だが、『ビッグX』は手塚作品としては初めて、外部のアニメ制作会社が中心となって制作されたアニメーションである。これは手塚自身が直接制作に関与していない作品という意味でも、当時としては異色の存在だった。

アニメーションとしてのクオリティについては、決して高いとは言えなかった。キャラクターデザインの簡略化や動きの少なさが顕著であり、当時すでに放送されていた『鉄腕アトム』などと比較しても、その差は明白だった。ただし、それもそのはずで、当時の東京ムービーはアニメ制作のノウハウをほとんど持たない素人集団に近い状況から出発していたのである。実験的な意味合いを含んだ本作は、むしろ“手探りの中で作られた黎明期のアニメ”としての価値を今に伝えている。

興味深い点として、原作漫画とアニメ版の間でいくつかの大きな設定変更がなされたことが挙げられる。たとえば、原作では「ビッグX」は薬剤によって身体を巨大化させるという設定だったが、アニメ版では電磁気の力を利用したペンダント型の変身アイテムとして描かれている。これは子ども番組としての倫理的配慮から、ドーピング的な表現を避けるための改変だと考えられている。

全体を通して、『ビッグX』は当時の技術や倫理観、そして政治的な背景といった様々な制約の中で試行錯誤しながら制作された、まさに“アニメ黎明期”を象徴する作品である。ビジュアル面や演出面においては現代の基準から見れば拙さが目立つものの、その試みの数々とテーマ性は、今なお一部のアニメファンや研究者から高く評価されている。

また、当時の視聴者にとっては、毎週月曜日の夜に繰り広げられる“少年の正義と成長の物語”は、日常から切り離されたもうひとつの世界への入り口でもあっただろう。現代では現存するフィルムが限られており、全話視聴は困難とされているが、2016年には一部がHDリマスター化されてDVDとして発売され、再評価の動きも見られている。

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■ あらすじ・ストーリー

物語の幕は、第二次世界大戦の終盤、極秘裏に進行していた恐るべき科学実験から上がる一つの火花によって切って落とされる。ナチス・ドイツは敗戦を目前にしながらも、戦局を一変させるべく「究極の兵器」開発に最後の望みを託していた。その開発を任されたのは、ドイツの科学者エンゲル博士と、日本から招かれた天才・朝雲博士。彼らが取り組んでいたのが、人間の肉体を驚異的に強化・巨大化させる「ビッグX」という薬剤の創造であった。

両博士は実験の成果として「ビッグX」の完成に成功するが、それがもたらす破壊力に恐怖を抱いた彼らは、この兵器を人類の手から遠ざける決断を下す。そして朝雲博士は、その設計図を小さなカード状に縮小し、自らの息子・朝雲しげるの体内へと密かに埋め込む。これに激怒したナチスは、反逆の罪としてエンゲル博士と朝雲博士を処刑する。

時は流れ、戦争は終結し、世界は復興の兆しを見せていた。だが、その裏でかつてのナチス思想を継ぐ秘密結社「ナチス同盟」が暗躍を始めていた。彼らの目的はただ一つ――ビッグXの復活。そしてその鍵となる存在、朝雲しげるを執拗に追い詰め、遂には彼を殺害してしまう。だがその死は、次の世代へと炎を引き継ぐきっかけにもなった。

物語の主人公、朝雲昭(あさぐも あきら)は、しげるの息子にして、ビッグXの真実を受け継ぐ少年。父の死によってすべてを知った昭は、決意を胸にビッグXの力を引き出す術を学び、ナチス同盟との戦いに身を投じていく。ビッグXの力によって巨大化し、肉体的な強さだけでなく精神的な成長も遂げていく昭の姿は、多くの視聴者にとってヒーロー像そのものだった。

昭の旅は決して一人ではなかった。彼の傍らには、超能力を持つカルタゴ国の少女・ニーナ・ベルトンがいる。彼女もまた、ナチス同盟の被害者であり、解放されたのちに昭の戦いに加わることとなる。二人の間には友情以上の絆が芽生え、物語の核となる「人と人との信頼」の象徴的存在となっていく。

敵側であるナチス同盟もまた、単なる“悪役”として描かれるのではなく、その中には複雑な動機と葛藤を抱えた人物が存在する。とくにハンス・エンゲルは、祖父エンゲル博士の志と、個人としての野望の間で揺れ動く人物として描かれ、昭との因縁が物語の深みを増していく。彼の変遷は、後に語られる「改心の兆し」や「人間らしさ」といったテーマともつながっており、単純な勧善懲悪では収まらないストーリー展開を可能にしている。

アニメ版では、原作における連続したシリアスな物語展開とはやや異なり、基本的には1話完結の構成が採用されている。そのため、ビッグXの秘密やナチス同盟の陰謀といった大きな軸はありつつも、昭が毎回新たな敵や事件に立ち向かうというヒーロー番組的なスタイルが際立っている。

とはいえ、単発エピソードの中にも繰り返し登場する人物や組織が多く、連続視聴による世界観の蓄積もしっかりなされていた点は特筆に値する。毎回の戦いのなかで昭が見せる苦悩や葛藤、そしてそれを乗り越えていく過程が物語に奥行きを与え、視聴者に強い印象を残した。

ビッグXの力を巡る戦いは、やがて昭自身の内面とも深く関わるようになる。単に強くなることが正義なのか? 力に頼ることで本当に悪を打ち倒せるのか? という問いが、昭の成長とともに浮かび上がってくる。これは当時の少年アニメとしては珍しい哲学的問いであり、大人の視聴者にも訴えかけるものがあった。

最終話では、物語の軸となっていたナチス同盟との最終決戦が描かれ、数々の伏線が回収される中で、昭とハンスとの宿命的な対決がクライマックスを迎える。人間の心とは何か、力の使い方とは何かといった問いに一つの答えを出す形で、物語は大団円を迎えることとなる。

現代のアニメとは異なり、複雑な演出やCG効果に頼ることなく、むしろ“紙と鉛筆の力”だけで視聴者の心を打ち続けた『ビッグX』。そのストーリーは、時代を超えて語り継がれるべき価値を持った作品であることは間違いない。

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■ 登場キャラクターについて

『ビッグX』の物語を彩るキャラクターたちは、単なる善と悪の構図にとどまらず、それぞれが複雑な背景と動機を抱えている。昭和期の少年向けアニメにしては珍しく、キャラクターの心情や葛藤が丁寧に描かれており、視聴者の共感を誘う存在として構成されていた点が特筆に値する。

物語の中心に立つのは、若き主人公・朝雲昭(あさぐも あきら)。彼は、父の死と「ビッグX」の真実を知ったことで、平凡な日常から突如として世界の命運を背負う存在となった少年である。昭は、最初は普通の少年に過ぎなかったが、ビッグXの力によって肉体が強化され、ヒーローとしての素質を次第に開花させていく。その姿は当時の子どもたちにとって、「選ばれし少年が世界を救う」という王道のヒーロー像の典型でもあり、強く印象に残った。

注目すべきは、彼がビッグXを使うたびに変身するという設定だ。巨大化するだけではなく、彼の姿自体が変わり、まるで別人のような青年のヒーロー「ビッグX」として戦う。昭とビッグXは、まるで仮面ライダーやウルトラマンのような“変身ヒーロー”の走りでもあり、そのギャップが魅力の一つだった。

昭の父・朝雲しげるは、物語の冒頭で命を落とすが、彼の遺志が物語全体の原動力となっている。科学者としての知識と倫理観を兼ね備えた人物であり、「力を持つ者の責任」というテーマを昭に残す存在だ。彼の生前の行動は、息子・昭の成長に大きな影響を与える。原作とアニメでは若干描写が異なるが、いずれにおいても父親としての威厳と悲哀が感じられるキャラクターである。

また、しげるの父であり、ビッグXの共同開発者でもある朝雲博士は、戦争と科学の狭間で苦悩する人物として描かれる。ナチスに加担した科学者という立場でありながらも、最終的にはビッグXの封印を選び、命をかけて平和の意思を残した。その姿勢は、昭の行動原理にもなっており、物語の“原点”を象徴する存在だ。

昭の戦いにおいて心強い仲間となるのが、カルタゴ国の超能力少女・ニーナ・ベルトンである。彼女は、ナチス同盟に捕らえられていた過去を持ち、昭によって解放された後は彼と行動を共にする。超能力というSF的要素を担う一方で、少女らしい優しさや正義感も持ち合わせており、視聴者にとっては「もうひとりの主人公」とも言える存在だった。

ニーナは、昭にとって精神的な支えでもあり、物語全体の柔らかな側面を担う。昭が時折見せる迷いや怒りに対して、彼女は冷静さと思いやりで応える場面が多く、二人の関係性は、単なるバディではなく、戦争という混沌の中で生まれた希望の象徴とも言える。

そして、物語のもう一人のキーパーソンといえるのが、ハンス・エンゲル。彼はナチス同盟の幹部であり、エンゲル博士の孫。祖父の死を「朝雲博士の裏切りによるもの」と誤解したまま育ち、復讐と名誉のためにビッグXを手に入れようと画策する。最初は冷酷な敵として登場するが、物語が進むにつれて彼の人間的な弱さや迷いが浮き彫りになっていく。

ハンスは、敵役でありながらも視聴者の心を引き付ける複雑なキャラクターだ。一時はナチス同盟から追放されるなど、物語の中でも苦境に立たされ、そのたびに生き延び、やがてサイボーグ化されて復活するという波乱万丈の人生を送る。最終話では自らの信念と葛藤しながら、運命に決着をつける存在として、物語をドラマチックに締めくくる役割を果たしている。

また、医師であり、昭の後見人でもある花丸博士も欠かせない脇役である。彼は、ビッグXの研究を引き継ぎ、昭を支え続ける“もう一人の父”のような存在だ。原作では限定的な登場であったが、アニメ版では登場頻度が格段に増え、作品を通して昭やニーナの精神的支柱となっている。

他にも、昭の母や、ハンスの妹イリーナ・エンゲルなど、ストーリーに厚みを加える人物が多数登場する。イリーナは、兄ハンスの暴走を止めようとする悲しき存在であり、敵味方を超えた人間ドラマの鍵となるキャラクターでもある。

『ビッグX』のキャラクターたちは、どれも“単なる記号”として存在しているわけではない。彼らは時に敵であり、味方であり、葛藤を抱える一人の人間として描かれている。そのため、ストーリーが進むごとに視聴者の印象も変化し、感情移入を促す構造が自然と構築されていく。

本作におけるキャラクター描写の丁寧さは、後のアニメ作品にも多大な影響を与えた。正義と悪の境界線が明確ではなく、それぞれの立場や信念に基づいて動く人物たちの姿は、昭和のアニメーションにおける一つの到達点とも言えるだろう。

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■ 主題歌・挿入歌・キャラソン・イメージソング

1960年代のテレビアニメにおいて、主題歌は単なるオープニングの“飾り”ではなかった。それは作品の世界観やヒーロー像を視聴者に強烈に印象づける「音の看板」であり、『ビッグX』もその例に漏れない。作品の幕開けを飾る主題歌「ビッグX」は、当時の少年少女の心に深く刻まれた一曲であり、アニメ音楽の黎明期を代表する一例として、今なお語り継がれている。

この主題歌は、詩人・谷川俊太郎による作詞と、電子音楽界の先駆者・冨田勲による作曲という、まさに豪華なタッグで生まれた。歌唱を担当したのは上高田少年合唱団。彼らの透き通った合唱が、昭の勇気や未来への希望、そして重く深刻なストーリーを、柔らかな旋律と共に包み込んでいた。

曲調は、勇ましさと悲壮感を絶妙に交差させたマーチ風。特にイントロの高らかなトランペットの旋律は、視聴者に“いよいよ始まるぞ”という高揚感を与えた。その後の軽快でありながらもどこか切ないメロディラインが、戦いに挑む昭の心の葛藤を象徴しているかのようであった。

歌詞の中には「ビッグXは正義の名」「敵を討つ力」といった直球のフレーズが多く含まれており、当時のヒーロー作品における“勧善懲悪”のスタンスをしっかりと踏襲している。しかしながら、背景にあるのは戦争の傷跡と科学の暴走という重厚なテーマ。そのため、歌詞の明快さとメロディの陰影が絶妙なコントラストを成し、幼い視聴者の耳に残るだけでなく、大人が聴いてもどこか物悲しさを感じさせる奥行きを持っていた。

なお、正式なクレジットは「上高田少年合唱団」であるが、当時の番組内字幕では「上高田小学校」と表記されていた。これは、あくまで子どもたちによる合唱という親しみやすさを前面に出すための演出でもあり、番組としての“教育的”な側面を象徴しているともいえる。

挿入歌については、詳細な楽曲の数やタイトルは資料的に乏しいものの、一部のエピソードでは専用のBGMやコーラス入りの劇伴が使用されており、緊迫感や哀愁、希望といった各場面の空気を音楽でコントロールしていた。そのため、楽曲自体が語られることは少ないものの、映像との一体感という面では極めて高い完成度を誇っていた。

キャラクターソングやイメージソングといった文化は、まだ1960年代当時には一般的ではなかったため、本作に関しては該当するレコードのリリースや歌唱キャラによる楽曲は確認されていない。しかし、主題歌のメロディは当時の音楽教室や合唱コンクールで使用されるほど広まり、作品の枠を超えて「子どもたちの歌」として愛された背景もある。

2000年代以降、昭和アニメの再評価が進む中で、この主題歌「ビッグX」はさまざまなアニメ音楽コンピレーションCDにも収録されている。特に、冨田勲の名を冠した作品集や、「幻のアニメ主題歌大全」などに収録されたことで、当時を知らない世代にも知られるようになった。

また、冨田勲は後に『ジャングル大帝』『リボンの騎士』など多くの手塚アニメに音楽を提供し、シンセサイザー音楽の巨匠として名を馳せることになるが、そのキャリアの原点とも言えるのが、この『ビッグX』の主題歌だったという点は、音楽史的にも興味深い。

視聴者の間でも、この主題歌の印象は非常に強く、「メロディを聴くだけで当時の夕方を思い出す」「友達と歌いながら真似して遊んだ」といった回想が多く残されている。単なる懐メロとしてではなく、“音楽がそのままアニメの記憶”として今も生き続けているのである。

今ではアニメ主題歌というと、J-POPのヒット曲や有名アーティストの楽曲がタイアップするのが当たり前だが、『ビッグX』の時代においては、主題歌とは作品そのものを象徴する“テーマ曲”であり、物語の冒頭に流れることで視聴者の心を一つにする“合図”でもあった。そうした時代の空気を今に伝える貴重な楽曲として、「ビッグX」の主題歌は、アニメ史に確かにその足跡を残している。

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■ 声優について

1960年代のアニメにおいて、声優という職業はまだ“顔の見えない裏方”としての認識が強く、今のようにスター扱いされる時代ではなかった。しかし、『ビッグX』に参加した声優陣は、後に日本のアニメ史を支える存在となる人物が多数在籍しており、彼らの演技は作品に深みと生命を吹き込んだ。

まず、主人公・朝雲昭を演じたのは太田淑子。当時の少年役を多く務めていた名女優であり、その明るく芯のある声質は、正義感に燃える昭というキャラクターにぴったりだった。太田の演技には、子どもらしい無垢さと、使命を背負う強さが共存しており、多くの視聴者が昭に感情移入できたのは、彼女の存在あってこそと言えるだろう。

昭がビッグXを使って変身した後の姿――つまり“巨大化したヒーロー”としての昭を担当したのは島田彰。こちらは少年の昭とは一転、落ち着きと威厳を備えた青年の声が特徴であり、まるで別人のように変化することで、変身のギャップを視覚と聴覚の両面で際立たせる効果を持っていた。この役割分担は、当時のアニメとしてはかなり珍しい試みであり、現在の“フォームチェンジ”系ヒーローアニメにも通じる手法の先駆けとも言える。

また、昭を導く存在である花丸博士を演じたのは永井一郎。彼は後に『サザエさん』の波平役などで国民的声優として知られることになるが、本作では若干コミカルさを抑えた落ち着いたトーンで、昭の保護者としての重みと知性を表現していた。視聴者に安心感を与える“語り手”としての立ち位置も担い、作品の土台を支える存在だった。

ニーナ・ベルトンを演じた白石冬美も、当時としては貴重な“少女らしさ”を自然体で表現できる声優のひとりである。ニーナというキャラクターは、ただのマスコット的な存在ではなく、物語の中心にいる芯の強い少女。その複雑な感情の起伏を、白石は繊細に演じ分け、昭との関係に深みを持たせることに成功していた。

敵役のハンス・エンゲルを担当したのは、少年役が多かった山本圭子。ハンスは一見冷徹な悪役だが、物語が進むにつれて葛藤や未熟さを見せる多面的なキャラクターであり、その内面の揺れを山本は巧みに表現した。とくに後半のサイボーグ化後の演技は、感情を失ったようでいてなお人間的な苦悩を残すという、難しい役どころだった。

加えて、サブキャラクターにも当時の実力派声優が数多く起用されている。たとえば、昭の父・しげる博士を演じた仲野宏、昭の母を演じた渡辺知子、そして物語後半に登場するイリーナ・エンゲルを担当した向井真理子らが、脇をしっかりと固めている。

注目すべきは、この時代の声優たちの多くが、舞台俳優やラジオドラマの出身であったことだ。そのため、声だけで感情を伝える表現力に長けており、まだアニメ独自の演技スタイルが確立されていなかったこの時代において、むしろ“素の演技”が逆にリアルさを増していたとも言える。

また、本作に限らず、当時の声優業は今のように事務所やレーベル主導ではなく、収録現場も台本読み合わせの時間が長く取られるなど、まさに“アナログ時代”ならではの丁寧な演出が施されていた。『ビッグX』のキャスティングも、声のトーンや響き、人物像に合致した“役者としての適性”が重視されており、その選び方のセンスには、現代にも通じるキャスティング哲学が垣間見える。

視聴者からは、「声だけでキャラの性格がわかった」「敵役のハンスが嫌いになれなかったのは声のせいかも」といった意見もあり、声優の演技が作品の印象に直結していたことがうかがえる。また、主題歌が合唱だったこともあり、当時の子どもたちにとっては“キャラが歌う”という文化はまだなじみがなく、むしろそのぶん、セリフのひとつひとつに耳を傾ける習慣が強かったとも言える。

現在では、出演当時の声優たちの多くが故人となっているが、その声は記録として、そして記憶として、多くのファンの中に残されている。たとえば、太田淑子の演じた少年役は、後年のアニメでも多くの模倣が見られ、彼女の声が“少年ヒーロー像の原型”として語られることもある。

このように、『ビッグX』の声優陣は、アニメ創世記を支えたプロフェッショナルたちであり、その演技力と表現力があったからこそ、作品の重厚なテーマや複雑な人間関係が視聴者に強く伝わったのだろう。彼らの声は、時代を超えて今もなお、アニメ史の重要な礎となっている。

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■ 視聴者の感想

『ビッグX』が放送された1964年から1965年という時代は、まさにテレビアニメの黎明期。アニメーションが“子ども向けの娯楽”として確立されていく中で、本作は一風変わった立ち位置にあった。放送当時の視聴者、特に小学生から中学生を中心とする層にとって、『ビッグX』は単なるアクションヒーローものではなく、“重いテーマを背負った異色作”という印象が強かったようである。

放送をリアルタイムで観ていた世代からは、「当時はただ面白いと思って観ていたけれど、大人になってからあらためて内容を思い出すと、とても深い話だった」「戦争や科学の恐怖を子ども向け番組で描いていたのがすごい」といった感想が多く寄せられている。つまり、当時の子どもたちは直感的に作品のシリアスさを受け止めていたが、その意味の深さに気づくのは、むしろ時を経た後だったのだ。

昭が変身するという設定は、多くの少年視聴者にとって強烈な憧れだった。「ビッグXになれば、どんな敵も倒せる」「巨大化するヒーローは、自分の劣等感を救ってくれる存在だった」といった声も聞かれ、その力への羨望は、現実に対する一種の逃避であり、希望でもあった。特に当時は高度経済成長期の入り口で、社会が目まぐるしく変化する中で、少年たちの心に不安と期待が混在していた。その揺れ動く心理に、『ビッグX』は確かに寄り添っていた。

一方で、大人たちの受け止め方はやや異なる。親世代からは「アニメにしては少し難しい」「子どもが見るには重たいテーマだ」といった声もあり、当時としては賛否の分かれる作品であったことも事実である。だが、それこそが『ビッグX』の特徴であり、後年のアニメにおける“子どもと大人が同時に楽しめる作品”の先駆けであったとも言える。

また、作品の中で繰り広げられる善悪の対立には、単純な“悪者を倒す”という勧善懲悪だけでなく、“悪に堕ちた者の中にも人間的な弱さがある”という複雑さがあった。これが特に印象に残ったという視聴者も多い。敵であるハンス・エンゲルの描写に対して、「どこか憎みきれない」「本当はいいやつだったのかもしれない」といった声が見られたのは、単なる敵役以上の存在感を彼が持っていた証拠だろう。

さらに、ニーナという少女キャラクターの存在も視聴者の心に残ったようだ。当時のアニメにおいて、女の子キャラはマスコット的な立場に収まることが多かったが、ニーナは超能力を持ち、戦闘にも関わり、時には昭を支える精神的なパートナーでもあった。「ニーナがいたから昭は負けなかった」「兄妹のような関係が素敵だった」というような意見も散見され、性別を超えた“信頼”というテーマを自然に視聴者に伝えていた。

もちろん、作品のクオリティについては厳しい声もある。作画の簡素さや動きの少なさは、当時の他作品――たとえば虫プロ制作の『鉄腕アトム』や『ジャングル大帝』と比較されることが多く、「ビッグXは絵が少し古くさい」「アクションが地味」といった感想もあった。しかし、むしろその素朴さが逆に記憶に残っているという声も少なくない。

また、当時の子どもたちの間では、“ビッグXごっこ”なる遊びも流行したという証言も残っている。ペンダント型の変身アイテムという設定は、身近に再現しやすかったこともあり、文房具を胸にぶら下げて変身ポーズを決める遊びは、放課後の定番だったという。これにより、『ビッグX』はただの視聴体験に留まらず、日常生活にも自然に入り込んでいった。

2000年代以降、DVD-BOXがリリースされたことで、当時の視聴者が再び本作に触れる機会が増え、「子どもの頃には分からなかった部分が今見るとすごく響く」「昭の葛藤や、ハンスの最後の選択が泣けた」といった、再評価の声がインターネット上でも多く見られるようになった。まさに“時間が経って価値が浮かび上がる”作品として、静かにではあるが着実にその地位を築いている。

一方、若い世代のアニメファンからは、「この時代にここまでテーマ性がある作品があったのかと驚いた」「アニメは昔から深かったんだと気づかされた」といった、新鮮な驚きを含んだ感想が多く寄せられており、本作が“昭和アニメ”という枠を超えて、現代でも通用するメッセージを持っていることを証明している。

このように、『ビッグX』は放送当時から現在に至るまで、視聴者に様々な感情と問いを投げかけてきた。それは感動、驚き、哀しみ、そして未来への希望である。たとえ映像の鮮明さや演出の派手さで現代アニメに及ばなくとも、内包するテーマの力とキャラクターたちの想いは、今なお視聴者の心に深く残っている。

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■ 関連商品のまとめ

1960年代に放送されたテレビアニメ『ビッグX』は、その時代背景と作品の希少性から、放送当時は大規模な商品展開がなされていたわけではない。しかし、作品の放送終了後も、時を経て根強い人気とともに関連商品が静かに増えていき、やがて“昭和レトロアニメ”として再評価されるにつれ、復刻版や記念グッズ、映像メディアが多く登場するようになった。ここでは、映像・書籍・音楽・ホビー・ゲーム・文具・食品関連など、さまざまなジャンルにまたがる『ビッグX』の関連商品について詳しく紹介していく。

まず注目すべきは、映像関連商品の展開である。放送当時は録画文化がほとんど存在していなかったため、当初のメディア商品はほぼ存在しない。だが、1980年代に入りアニメファンの間で“幻の作品”としての注目が高まると、VHSで一部エピソードが販売され始める。これらは限られた巻数のみがリリースされたため、初期に販売されたVHSは現在でもプレミア価格がついている。

1990年代には、コレクター向けにLD(レーザーディスク)が発売された。特にLD-BOXには、放送当時の解説書やピクチャーレーベルが同梱されるなど、昭和アニメファンを魅了する仕様が多く取り入れられていた。そして2016年には、ベストフィールド社から待望の**HDリマスターDVD-BOX「想い出のアニメライブラリー 第48集」**が登場。これにより、映像としては半ば失われかけていた『ビッグX』が、再び日の目を見ることとなった。

書籍関連商品としては、原作漫画(手塚治虫作品)がまず挙げられる。オリジナル連載版は1963年から1966年まで『少年ブック』で連載されたが、その後も手塚治虫全集や文庫版などで複数回にわたり再刊されている。また、アニメ放送を記念して刊行された『テレビ漫画全集』の中に、ビッグXのエピソードをフィルムコミック形式で収めた号も存在していた。

さらに、1990年代以降には手塚治虫の作品やキャラクターを網羅したビジュアルブック、設定資料集なども発売。そこには、アニメ版と漫画版の比較が収録されており、両者のデザインやストーリー構成の違いを楽しむことができる構成となっている。最近では、アニメ学術的な観点から分析された『昭和アニメ再考』シリーズなどにも『ビッグX』が取り上げられており、研究資料としての価値も見出されつつある。

音楽関連商品は数こそ少ないが、主題歌「ビッグX」は現在まで数度にわたり復刻されている。レコード盤ではEP(ドーナツ盤)として上高田少年合唱団の合唱入りが販売され、その後も昭和アニメソングのコンピレーションアルバムにしばしば収録されている。特に『懐かしのテレビアニメ主題歌大全』シリーズや、冨田勲追悼記念CDなどでは、音質を改善したリマスター版が収録されており、現代の音響環境でも楽しめる仕様になっている。

ホビー・おもちゃ関連では、当時の玩具メーカーによるソフビフィギュアや変身アイテム風のペンダント型玩具が少数ながら流通していたという記録が残っている。特に「変身ペンダント」は、子どもたちの間で“憧れのアイテム”となっており、現在でもオークションで稀に出品されると高値がつくことがある。また、昭のビッグX姿をモチーフにしたスタンプや、小型のブリキ製おもちゃなども製造されていたが、その多くは現存数が極めて少ない。

21世紀に入り、昭和アニメをデフォルメしたガチャガチャシリーズやミニフィギュアセットにも、時折『ビッグX』が登場するようになり、当時のファンだけでなく若年層コレクターの目にも留まるようになっている。

ゲーム関連商品に関しては、1980年代当時の“すごろく型ボードゲーム”が1点存在していたとされている。これは番組終了後に文房具メーカーが販促物として製造したものとされ、正式なライセンス商品かどうかは定かではない。家庭用テレビゲームソフトとしての展開はされておらず、昭和期のアニメ作品によくある“学研の電子ゲーム”や“ポケットパズル”といった形式での派生があったかどうかも未確認である。だが、近年のレトログッズイベントなどでは「ビッグXごっこ」風の同人ゲームがひっそりと出展されることもある。

文房具・日用品・食品系については、アニメ化された当時、ノート、下敷き、鉛筆、消しゴムなどの文具が子ども向けに展開されていたとされている。ただし、これらのアイテムは使い捨てられる性質上、当時のものが現存するケースはごくわずかだ。加えて、駄菓子とのコラボレーションで、ビッグXのシールが付いたチューインガムやウエハース菓子が販売されていたという証言もあり、今では幻の商品として語られている。

2020年代に入ってからは、昭和アニメの復刻ブームとともに、『ビッグX』の関連グッズを新たに制作・販売する動きもごく一部に見られるようになった。たとえば、キャラクターTシャツ、復刻ポスター、複製セル画、クリアファイルなどが、アニメ専門ショップやイベント限定で販売されることがある。

全体として、『ビッグX』関連商品は“数は少ないが希少価値が高い”という特性を持っている。だからこそ、コレクターや熱心な手塚ファンの間では、1点モノとの出会いが“運命的な収穫”とみなされることも多い。派手なメディア展開はなかったものの、確かな足跡を残し、静かに今も支持され続けている。

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■ オークション・フリマなどの中古市場

『ビッグX』という作品は、昭和30年代というアニメ黎明期に登場し、長らく“幻のアニメ”として扱われてきた。そのため、関連グッズや映像資料の現存数は少なく、現在の中古市場においては、希少性の高さから非常に高値で取引されるケースが多い。ここでは、オークションサイトやフリマアプリなどを通じた中古市場での流通状況や価格傾向を、ジャンル別に見ていこう。

まず最も流通の中心となっているのが映像関連商品である。特に2016年に発売された「想い出のアニメライブラリー 第48集 HDリマスターDVD-BOX」は、中古市場でも安定して人気を集めている。定価15,000円前後で発売されたこのDVD-BOXは、現在でも未開封品であれば20,000円を超える価格で出品されることが多く、状態が良いものであれば落札価格は25,000円に達することもある。

一方、1980年代後半に発売されたVHSテープは、特に初回ロットや帯付きのものが人気を集めており、1本2,000〜4,000円程度の価格帯で取引されている。ジャケットやラベルの劣化がないもの、映像が安定している個体ほど価値は高く、全巻セットでの出品となると10,000円以上のプレミアがつくことも少なくない。

また、90年代に一部発売された**LD(レーザーディスク)**は、再生環境の希少性ゆえに需要は限定的だが、コレクターの間では“ディスプレイ用”として根強い人気がある。特に特典付きのBOXセットは、盤面の美しさやジャケットの保存状態が重視され、平均で5,000〜7,000円、状態次第では10,000円超えも珍しくない。

次に書籍関連では、原作コミックスの初版本や全集版、さらには連載当時の『少年ブック』本誌が高く評価されている。中でも、帯付き初版本や手塚治虫サイン入りの関連書籍は稀少性が非常に高く、数万円単位の取引実績も確認されている。また、アニメ関連ムックや設定資料集もじわじわと値を上げており、美品であれば3,000〜5,000円、状態が良いものには10,000円超えの値もつく。

音楽関連商品では、EPレコード盤の「ビッグX主題歌」が最も出品されやすい。一般的な状態であれば1,500〜2,500円程度で流通しているが、ジャケットに色褪せや折れのない美品はコレクターに人気があり、3,000円台後半〜4,000円台での落札も見られる。特に帯付きや非売品バージョン(見本盤)はさらに希少で、出品されるたびに争奪戦が繰り広げられている。

ホビー・おもちゃ類については、そもそも当時流通していた量が少ないため、ヤフオクやメルカリなどでも見かける頻度はかなり低い。ごく稀に出品されるペンダント型の変身アイテム風玩具や、ブリキ製の昭フィギュアは、5,000〜15,000円という高値で出品され、即決価格が設定されているケースもある。落札者の多くは当時を知る大人のコレクター層であり、“懐かしさ”と“レア度”が価格に反映されている形だ。

また、ボードゲームやすごろく形式のグッズが出品されることもある。こちらは箱付き・コマ付きの完品であれば6,000〜8,000円程度が相場となっており、遊ぶためというよりもコレクションとして購入されることがほとんどだ。

文房具や日用品系では、当時の鉛筆やノート、下敷きといったグッズが出品されるケースもある。これらは未使用品が極めて少なく、あるとしても保存状態が良好なものであれば1,000〜2,000円の価格帯で取引される。特にキャラクターが描かれた下敷きは人気が高く、「破れなし」「表面ツヤあり」といった文言が商品説明に並ぶこともしばしばだ。

一方で、食品関連グッズや食玩はほとんど現存していない。パッケージやおまけシールのみが出品されることが稀にあるが、コレクターの間では“未開封なら奇跡レベル”とされており、そうしたアイテムが登場すると数千円単位の値がつく。

総じて、『ビッグX』関連商品は「流通量が極端に少ないが、そのぶん競争率が高い」という傾向が強い。特に状態の良いアイテムは、出品されるたびに即決や高額入札が相次ぎ、価格が日々変動することもある。また、専門業者による取り扱いも増えてきており、イベント会場やアニメグッズ専門店の“昭和アニメ特集コーナー”などでも扱われるようになっている。

ヤフオクやメルカリだけでなく、海外のeBayなどでも一部商品が出回っており、手塚治虫ファン、昭和アニメコレクター、あるいは日本アニメ史の研究者など、需要層は国内外問わず存在しているのが現状だ。

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