『アルプスの少女ハイジ』(1974年)(テレビアニメ)

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【原作】:ヨハンナ・スピリ
【アニメの放送期間】:1974年1月6日~1974年12月29日
【放送話数】:全52話
【放送局】:フジテレビ系列
【関連会社】:瑞鷹エンタープライズ、ズイヨー映像

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■ 概要

● 放送の時期と枠、作品の立ち位置

1974年1月6日から同年12月29日まで、フジテレビ系列の毎週日曜19時30分から20時00分という黄金のファミリー枠で放送された『アルプスの少女ハイジ』は、全52話にわたって一年間放映された長編アニメシリーズである。ズイヨー映像が制作を手掛け、「カルピスまんが劇場」枠の第6作として企画された本作は、それまでのギャグや冒険主体のアニメとは大きく趣を異にし、児童文学の原点に立ち返った“心の物語”として日本のテレビアニメ史に新たな地平を開いた作品である。放送当時の日本は高度経済成長期の終盤に差し掛かり、家族のあり方や自然との関係性が見直されつつあった。そんな時代に、ハイジとアルムおんじの静かな暮らしを描いた本作は、都市化する日本の家庭に温かな共感を呼び起こし、子どもだけでなく大人にも深い感動を与えた。

● 原作小説とアニメ化への道のり

物語の原作はスイスの作家ヨハンナ・スピリによる児童文学『ハイジ』である。この作品を少年期から愛読していたアニメプロデューサー・高橋茂人は、いつかこの物語を映像化したいという思いを抱き続け、ついに自身が立ち上げたズイヨー映像によってその夢を形にした。高橋は「この作品はアクションでもギャグでもなく、風景と心を描くドラマでなければならない」と考え、従来のテレビアニメにはなかった写実的で静謐な演出を目指した。彼の理想を実現するため、アニメーション監督に高畑勲、場面設定とレイアウトに宮崎駿、キャラクターデザインに小田部羊一といった、後に日本アニメ史を代表するクリエイターたちが集結することとなった。

● 制作体制と現地調査

この作品の最大の特徴の一つが、スイス・ドイツで行われた徹底した現地取材である。高畑、宮崎、小田部、中島順三ら主要スタッフは実際にアルプス地方を訪れ、山岳地帯の牧草の色合いや村の家々の造り、木漏れ日の入り方、風の匂いまでを細かく記録した。これらのスケッチや写真資料が作品の美術設計に活かされ、アニメーションとは思えないほどのリアルな自然描写を実現している。ハイジが草の上を裸足で駆け回る場面や、山の朝の空気の透明感などは、現地取材の成果の象徴といえるだろう。こうした「生活感のある世界づくり」は、後の『赤毛のアン』『母をたずねて三千里』など、世界名作劇場シリーズ全体に受け継がれていく基盤となった。

● アニメ表現の革新とテーマ性

『アルプスの少女ハイジ』は、単なる児童向けアニメにとどまらず、アニメーションを通じた“人間の成長と再生”のドラマとしても高く評価されている。脚本と演出は徹底して日常描写を重視し、派手な動きよりも登場人物の心理の動きを丁寧に表現した。特にアルムおんじが徐々に人との関わりを取り戻す過程や、ハイジの無垢な笑顔によって閉ざされた心が解かれていく描写は、多くの視聴者に深い印象を残した。また、アニメとしては珍しく宗教的・道徳的な要素も控えめに取り入れられており、「自然と共に生きる」「人を信じる」といった普遍的テーマが物語の根底を支えている。これは当時の子ども番組における一つの革命とも言え、テレビアニメに“文学性”をもたらした作品として位置付けられている。

● 映像と音楽の美しさ

美術監督を務めた椋尾篁による背景美術は、まるで油絵のような温かみを持ち、山の空気感や光の移ろいを柔らかく描き出した。背景とキャラクターの調和が非常に自然で、ハイジがアルムの山を駆け抜けるシーンは日本アニメ史上屈指の名場面として知られている。また、音楽を担当した渡辺岳夫による主題歌「おしえて」やエンディング「まっててごらん」は、どちらも岸田衿子の詩的な歌詞と伊集加代子・大杉久美子の透き通った歌声が作品の世界観を見事に表現している。ヨーデルを取り入れた編曲は、アルプスの文化的空気を強く感じさせ、作品の完成度をより高めている。音楽は単なる挿入要素ではなく、登場人物の感情や自然の息づかいを伝える“もう一人の語り手”として機能しているのだ。

● 海外展開と世界的評価

放送当初から海外展開を視野に入れて制作された本作は、1976年のスペイン放送を皮切りにヨーロッパ各国で翻訳・放送され、その後20を超える言語に吹き替えられた。特にドイツやイタリア、スペインでは国民的アニメとして再放送が繰り返され、ハイジは「日本が生んだ世界的キャラクター」として認知されるまでになった。ドイツの視聴者の中には、「これが日本のアニメとは信じられない」と語る人も多く、文化的・芸術的完成度の高さが国境を越えて共感を呼んだ。以後の世界名作劇場シリーズも海外ロケハンを前提とするようになったのは、本作の国際的成功があったからである。

● 権利とメディア展開の経緯

1975年にズイヨー映像の一部スタッフと設備を継承して日本アニメーションが設立された際も、『アルプスの少女ハイジ』の著作権と商標権は瑞鷹エンタープライズに残され、現在は後継会社の株式会社瑞鷹が保有している。関連権利の管理は株式会社サンクリエートが担当しており、映像ソフトやグッズ展開の基盤となっている。 映像ソフトとしては1989年からVHS全13巻(各巻4話収録)が発売され、1997年には廉価版VHS全10巻、さらに1999年にはDVD全13巻が登場。2010年にはリマスターDVD-BOXも発売され、初期版ではカットされていた「カルピスまんが劇場」のオープニング映像も完全収録された。これらのシリーズ累計出荷数は2003年時点で約80万本に達し、家庭用アニメソフトとして異例のロングセラーとなっている。

● 文化的影響と受け継がれた遺産

『アルプスの少女ハイジ』は、その後の日本アニメにおける“日常系”“心の成長を描く作品”の原型を築いた。自然の中で生きる少女の視点から、孤独・友情・再生を描く手法は、のちの『となりのトトロ』や『魔女の宅急便』などスタジオジブリ作品にも通じるものがある。また、家庭教育や幼児心理学の分野でも教材として引用されることがあり、「自然体験と心の発達」を象徴する文化的存在として評価されている。日本のアニメが世界の文化交流の橋渡しになるという先例を作ったことも、本作の功績として大きい。半世紀近く経った今もなお、ハイジの笑顔とアルムの山の風景は多くの人の心に生き続けている。

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■ あらすじ・ストーリー

● 幼いハイジとアルムの山との出会い

物語は、スイスの山々に囲まれた小さな村から始まる。主人公ハイジはわずか1歳で両親を亡くし、以後は母方の叔母デーテに育てられていた。しかしデーテが新たな仕事を得たことをきっかけに、5歳になったハイジはアルムの山奥に住む父方の祖父、通称「アルムおんじ」に預けられることになる。 おんじは頑固で人付き合いを避け、村人たちからも敬遠されている人物だった。彼は過去の過ちや孤独を抱え、長い間人との関わりを断って生きていた。デーテがハイジを山小屋に連れてきたとき、村人たちは「子どもには厳しすぎる生活になる」と心配するが、ハイジは不安よりも好奇心を輝かせていた。 山小屋での最初の夜、ハイジは粗末だが清潔な干し草のベッドに身を沈め、山の風の音を聴きながら眠りにつく。その瞬間、アルムの山は彼女の“家”となった。

● 山の暮らしと仲間たち

次の日から、ハイジの明るい日々が始まる。ヤギ飼いの少年ペーターと出会い、彼の祖母や母ブリギッテとも親しくなる。ペーターの祖母は目が見えないが、ハイジの訪れを心から喜び、少女の純粋な言葉に癒されていく。山には犬のヨーゼフ、子ヤギのユキちゃん、シロやクマといった動物たちもおり、ハイジは彼らと心を通わせていく。 自然に囲まれた生活の中で、ハイジは朝日とともに目覚め、ペーターと共にアルムの丘を駆け回る。パンとチーズを分け合い、草原の風に吹かれながら笑い合う日々。おんじはそんなハイジの無邪気な姿を見守り、いつしか閉ざされていた心を少しずつ開いていく。厳しい冬の寒さも、山の春の芽吹きも、ハイジにとっては生きる喜びの一部だった。

● フランクフルトへの旅立ち

しかし、ハイジの平和な生活はある日突然変わる。ある春の日、再び山を訪れたデーテが、フランクフルトの裕福な商人ゼーゼマン家で働く機会があると話し、ハイジを都会へ連れて行こうとするのだ。最初は拒むおんじだったが、デーテの説得により、ハイジは知らぬ間に馬車に乗せられてしまう。 山を離れるハイジを見送るペーターと祖母の悲しみは深く、ハイジ自身も胸に言葉にできない不安を抱えながらフランクフルトへと向かう。そこに待っていたのは、体の弱い少女クララ・ゼーゼマンと、その家を仕切る厳格な家庭教師ロッテンマイヤー婦人であった。 高層の建物と石畳の道、そして窓から見える灰色の街並みは、アルムの自然とはまったく違う世界だった。

● クララとの出会いと友情

クララは足が不自由で、長い間車椅子の生活を送っていた。最初は新しく来たハイジに戸惑うものの、彼女の明るさと素朴さに次第に心を開いていく。ハイジはクララにアルムの山の話をし、ヤギやおんじ、草花の香りを語る。その度にクララは微笑み、心の中で山への憧れを育てていった。 しかし、ハイジにとって都会での暮らしは息苦しかった。厳しいロッテンマイヤー婦人の指導や、窓の外に広がる灰色の景色、そして何より自然の匂いがない世界に、ハイジは次第に元気を失っていく。夜になると故郷の山を夢に見るようになり、寝ぼけながら「おじいさんのところに帰りたい」と泣くこともあった。 そんなハイジを見かねたクララの祖母が、やさしく彼女を励まし、「神さまは必ず道を開いてくださる」と語る。この祖母との出会いが、ハイジの人生を大きく変えていくきっかけとなる。

● 夢遊病と帰郷

都会の生活が続くにつれ、ハイジは次第に心身のバランスを崩し、夜中に夢遊病のように歩き回るようになる。ゼーゼマン氏は医師を呼び、彼女の症状が“心の病”であることを知らされる。家族の相談の末、ハイジはついにアルムへ帰ることを許される。別れの朝、クララは涙をこらえながら「いつか私も山に行けるようになりたい」と願いを告げ、ハイジはその言葉を胸に馬車へ乗り込んだ。 再びアルムの山に帰ったハイジを、おんじとペーター、そして祖母たちは涙で迎えた。澄みきった空気、草の香り、ヤギの鳴き声――すべてがハイジにとって懐かしく、そして愛おしい。失っていた笑顔が戻り、山の暮らしは再び穏やかに流れ始める。

● クララの訪問と奇跡

やがて季節がめぐり、ハイジのもとにクララが療養のためアルムへやってくる。初めて見る大自然に感動するクララだが、最初は険しい山道に戸惑い、体も疲れ果ててしまう。ハイジとペーターは彼女を優しく支え、毎日少しずつ外の空気に慣らしていく。 日を追うごとにクララの体は強くなり、次第に立ち上がる練習を始める。おんじの励ましとハイジの献身的な世話に支えられ、ついにクララは自分の足で立ち上がることに成功する。その瞬間、山々に風が吹き抜け、まるで自然そのものが祝福しているかのようだった。 クララの快復はゼーゼマン家にとっても奇跡であり、ロッテンマイヤー婦人もハイジの純真さに心を打たれる。クララはおんじに感謝の手紙を残し、再び都会へ戻っていくが、その心にはもう“孤独”という言葉はなかった。

● 物語の終わりと永遠のアルム

クララを見送ったあと、ハイジはおんじとともに再び穏やかな山の暮らしに戻る。ペーターとの友情はより深まり、祖母の笑顔も絶えない。山の四季が巡る中で、ハイジは成長し、自然とともに生きる喜びを噛みしめるようになる。 物語のラスト、アルムの頂で風に髪をなびかせながら笑うハイジの姿は、「人は自然と共にあるとき、最も幸せでいられる」というメッセージを象徴している。 このアニメは単なる少女の成長物語ではなく、自然・友情・家族の絆、そして人間の再生を描いた“生きることの物語”である。放送から半世紀近く経った今も、その普遍的なテーマは世界中の視聴者の心を温め続けている。

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■ 登場キャラクターについて

● 主人公・ハイジ ― 無垢と生命力の象徴

本作の中心にいる少女ハイジは、自然の中で生きる喜びと、人間の優しさを純粋な形で体現した存在である。5歳にして両親を亡くし、叔母デーテに育てられた彼女は、どんな環境でも明るさと好奇心を失わない。アルムの山で祖父・アルムおんじと暮らすようになってからは、花や風、動物たちに話しかけながら毎日を生き生きと過ごす。 ハイジの魅力は、彼女が周囲の人の心を変えていく“温かさ”にある。おんじの頑なな心を和らげ、ペーターの家族を勇気づけ、クララに生きる力を与えるその姿は、人間の純粋な愛の象徴といえる。声を演じた杉山佳寿子の柔らかな声色も、ハイジの天真爛漫さと無垢な魂を見事に表現している。彼女の「わあ、きれい!」「おじいさん、大好き!」といった言葉一つ一つが、視聴者にまるでアルプスの風のような清涼感を与えた。

● アルムおんじ ― 孤独と再生の象徴

ハイジの祖父であるアルムおんじは、かつて人との関わりを絶ち、深い孤独の中で生きていた老人である。過去の過ちや世間への不信から山奥にこもり、村人たちからも恐れられる存在だった。しかし、ハイジがやってきたことで彼の人生は大きく変わる。 ハイジの無垢な笑顔と純粋な心は、おんじの中に眠っていた「人を愛する気持ち」を呼び覚ます。朝のパンを二人で分け合い、薪を割るときに見せる微笑み――そのすべてが、彼の心に再び灯をともしていく。 声を演じた宮内幸平の落ち着いた低音は、厳しさの中にある優しさを表現し、視聴者に深い安心感を与えた。おんじのキャラクターは、日本における「厳しくも温かい父親像」の原点として、多くのアニメ作品に影響を与えたといわれている。

● ペーター ― 山の少年の成長物語

ヤギ飼いの少年ペーターは、ハイジにとって最初の友人であり、アルムの自然の中で生きる仲間である。口数は少ないが素朴で誠実、ハイジを守る優しさを持つ。彼の生活は貧しく、母と祖母を支えるため毎日ヤギを放牧している。 物語の前半では、クララへの嫉妬や子どもらしいわがままを見せる場面もあるが、それも彼が等身大の少年として描かれている証だ。ハイジやおんじとの触れ合いを通して、ペーターもまた精神的に成長していく。 声を担当した小原乃梨子は、のちに『ドラえもん』ののび太役で知られる名優だが、本作では少年特有のあどけなさと素朴さを見事に演じている。ハイジとの掛け合いの中にある小さな照れや優しさは、視聴者に微笑みを誘った。

● クララ・ゼーゼマン ― 都会と自然の架け橋

クララはフランクフルトの大商家の娘であり、体が弱く歩くことができない少女。彼女は裕福な生活を送る一方で、外の世界を知らず、いつも窓の外を眺めて暮らしていた。そんなクララの人生を変えたのが、山から来たハイジとの出会いである。 ハイジが語るアルムの自然の話は、クララにとって未知の世界への扉だった。最初は山への憧れだったものが、次第に“生きたい”という意志へと変わっていく。そして物語の終盤、クララは自らの足で立ち上がり、ついに歩くことができるようになる。 その瞬間の笑顔は本作でも最も感動的な場面の一つだ。声を演じた吉田理保子は、クララの儚げな声と、回復後の明るい声のコントラストを巧みに表現し、彼女の内面の変化を丁寧に描き出した。

● ロッテンマイヤー婦人 ― 厳格さの中の人間味

ゼーゼマン家の家庭教師ロッテンマイヤー婦人は、最初は典型的な“厳しい教育係”として描かれる。礼儀作法や言葉遣いに厳しく、ハイジの自由奔放な性格に頭を抱える場面も多い。しかし、彼女もまたクララの幸せを誰よりも願っている一人である。 ハイジの素朴な優しさと純真さに触れるうちに、ロッテンマイヤー婦人の心にも少しずつ変化が訪れる。終盤でクララが自分の足で立ったとき、涙を浮かべながら拍手する姿は、視聴者に強い印象を残した。演じた麻生美代子は、その厳しさと包容力の両面を見事に演じ分け、彼女のキャラクターに人間味を与えた。

● デーテ ― ハイジを導いた“もう一人の大人”

ハイジを山へ連れていった叔母デーテは、一見すると身勝手な人物のように見えるが、実は彼女も生活の中で葛藤を抱えている。自分の仕事とハイジの幸せのどちらを優先すべきか――彼女の行動は常に現実的であり、理想主義的な登場人物が多いこの物語の中で、現代社会の一面を象徴している。 デーテの存在があったからこそ、ハイジはアルムに行き、クララと出会い、成長することができたともいえる。中西妙子の明るくもしっかりした声が、デーテの現実主義的な性格を際立たせている。

● ゼーゼマン氏とクララの祖母 ― 理解と寛容の大人たち

クララの父・ゼーゼマン氏は、忙しいながらも娘を深く愛する優しい父親である。ハイジの心の病に真摯に向き合い、彼女の帰郷を決断したのも彼だった。彼は“大人としての理性”と“親としての愛”を併せ持つ人物として描かれている。 一方で、クララの祖母は作品の“精神的支柱”ともいえる存在で、ハイジに信仰や希望の大切さを教える役割を担う。彼女の言葉は物語全体を包み込むような温かさを持ち、視聴者に深い印象を残す。川路夏子による落ち着いた演技は、まさに作品の「癒しの声」と呼ぶにふさわしい。

● ペーターの祖母と家族 ― 優しさと貧しさの中の強さ

ペーターの祖母は、目が見えないながらも家族を支える芯の強い女性である。彼女がハイジを「天使のような子」と評する場面は多くの視聴者の涙を誘った。彼女の存在は、貧しくても愛情を失わない“真の豊かさ”を象徴している。 声を演じた島美弥子(後に沼波輝枝が二代目を担当)は、祖母の優しい語り口を穏やかに演じ、聞く者の心を包み込むような温かさを放った。ハイジが都会で苦しむ中で、彼女の言葉を思い出す場面は、物語における“心の帰る場所”を感じさせる重要な要素となっている。

● 動物たちと自然 ― もう一人の登場人物たち

『アルプスの少女ハイジ』では、人間だけでなく動物や自然そのものも重要な“キャラクター”として描かれている。おんじが飼う犬ヨーゼフは、ハイジを守る頼もしい相棒であり、ヤギのユキちゃんやシロ、クマは彼女の日常の友人だ。 特にヨーゼフは無口ながらもハイジの感情を理解して行動するシーンが多く、まるで家族の一員のような存在感を放つ。自然もまた“語る存在”として扱われ、風や光、山の音が登場人物の感情を反映するように描かれている。アルプスの自然はこの作品のもう一つの主人公と言っても過言ではない。

● キャラクターが生み出す人間ドラマの厚み

これらの登場人物たちは、それぞれ異なる立場や価値観を持ちながらも、ハイジという一人の少女を中心にゆるやかに結びついていく。都会と自然、孤独と絆、厳しさと優しさ――その対比が物語全体に深みを与えている。 本作の魅力は、誰もが“悪人ではない”という点にある。すべての人物に理由があり、迷いがあり、そして救いがある。人間の本質を丁寧に描き出したキャラクター群こそ、『アルプスの少女ハイジ』が時代を超えて愛され続ける最大の理由である。

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■ 主題歌・挿入歌・キャラソン・イメージソング

● オープニングテーマ「おしえて」― アルプスの風を感じさせる永遠の名曲

『アルプスの少女ハイジ』のオープニングテーマ「おしえて」は、放送当時から現在に至るまで、世代を超えて親しまれている日本アニメ史上屈指の名曲である。 作詞は詩人・岸田衿子、作曲は渡辺岳夫、編曲は松山祐士。歌唱は伊集加代子とネリー・シュワルツによるヨーデルの掛け合いという、当時としては非常に珍しい構成だった。この楽曲の最大の特徴は、“アルプスの自然”そのものを音楽に変換したような清らかさである。 歌い出しの「おしえて おじいさん」は、シンプルながらもハイジの心情を的確に表現しており、作品の根底に流れる「知ること=生きること」というテーマを優しく伝える。伴奏に使われるアコースティックギターと木管楽器の音色、ヨーデルの軽やかなコーラスが山の空気を感じさせ、聞くだけで心が穏やかになる。 この曲は日本国内だけでなく、海外放送時にも現地語で翻訳・カバーされ、多くの国で親しまれた。特にドイツ語版「Heidi, deine Welt sind die Berge」は今なおヨーロッパの子ども番組で流れるほどの知名度を誇っている。

● エンディングテーマ「まっててごらん」― 別れと希望を優しく包む旋律

エンディングテーマ「まっててごらん」は、オープニングと同じ制作陣による作品で、歌は大杉久美子とネリー・シュワルツが担当した。 「おしえて」が明るい山の朝を描いているとすれば、「まっててごらん」は夕暮れ時の静けさと温もりを描いた曲である。 柔らかなピアノとストリングスが中心の伴奏に、どこか切なさを含むメロディが重なり、ハイジの“心の旅”を象徴するような楽曲に仕上がっている。歌詞には「きっとまた会える」「やさしい夢をみて」という言葉が繰り返され、都会に行くハイジと山に残る仲間たちの距離を超えた絆を感じさせる。 この曲の最大の魅力は、単なる別れの歌ではなく、“再会への希望”を描いている点だ。視聴者は放送のたびに、次の週またハイジに会えることをこの曲を通して感じ取っていた。アニメのエンディングとしての役割を超え、視聴体験の“余韻”を形成する音楽として機能していたのである。

● 挿入歌「ユキとわたし」― ハイジと自然の心の会話

挿入歌の中でも特に人気が高いのが「ユキとわたし」である。 作詞・岸田衿子、作曲・渡辺岳夫によるこの楽曲は、ハイジと子ヤギのユキちゃんの関係を描いた優しい歌で、作中では山の風景と共に穏やかに流れる。歌唱は大杉久美子によるバージョンと、ハイジ役の杉山佳寿子が歌うキャラクター版の二種類が存在し、それぞれに違った魅力がある。 大杉版は情緒的で、自然との調和を感じさせるアレンジ。一方、ハイジ版は子どものような純粋さと素直な愛情が込められており、聴く者の心を和ませる。歌詞にある「ユキ まっしろな こころのいろね」という一節は、ハイジ自身の心の象徴でもあり、自然と人との一体感を感じさせる名フレーズとしてファンの間で語り継がれている。

● 「夕方の歌」― 山に沈む太陽と心の安らぎ

「夕方の歌」は、物語の中でハイジが1日の終わりに感じる幸福や安らぎを表した静かな挿入曲である。こちらも岸田衿子の詩と渡辺岳夫のメロディによる作品で、歌唱は大杉久美子。 曲調はゆったりとした三拍子で、まるで山の斜面を夕陽がゆっくりと包み込むような穏やかさがある。 ハイジが干し草のベッドに横たわりながら空を見上げる場面や、おんじが山小屋の前でパイプをくゆらせる場面などに流れ、視聴者に「今日も無事に終わった」という安心感を与える。 当時のテレビアニメでは珍しく、劇中音楽が感情のリズムと同期して使われており、ハイジの成長を“音”で感じ取れる構成になっていた。

● 「アルムの子守唄」― スイスの伝承音楽を思わせる祈りの旋律

ネリー・シュワルツが歌う「アルムの子守唄」は、ヨーデルと民族的リズムを取り入れた印象的な挿入歌である。スイスの山岳民謡を思わせる穏やかな旋律は、異国の情景をそのまま音楽として表現しており、聴く者に懐かしさと静けさを感じさせる。 この曲は、ハイジがクララと過ごす都会でのシーンにも時折挿入され、“山への郷愁”を象徴する音楽として効果的に用いられた。渡辺岳夫の作曲センスが存分に発揮されており、民族音楽のリズムを日本人の感性で再構築した先駆的な楽曲といえる。 子守唄でありながら、どこか人生の希望を感じさせる余韻が残るのは、ハイジという作品そのものの精神を反映しているからだ。

● 「ペーターとわたし」― 友情と無邪気さを描いた軽快な楽曲

「ペーターとわたし」は、ハイジとペーターの友情をテーマにした明るいデュエット調の挿入歌である。 軽やかなリズムと素朴なメロディラインが特徴で、自然の中で遊ぶ子どもたちの笑い声が聞こえてくるような楽しい雰囲気に満ちている。歌詞には「きょうも山のてっぺんで おひさまが笑ってる」といった表現が使われ、自然と共に生きる喜びが素直に描かれている。 この曲は放送当時、学校の音楽教材としても注目され、多くの子どもたちが合唱で歌った。シンプルながらも覚えやすいメロディが子どもたちに親しまれ、ハイジ人気を社会的ブームに押し上げる一因にもなった。

● 音楽監督・渡辺岳夫と作詞家・岸田衿子の世界観

『アルプスの少女ハイジ』の音楽が長年愛され続けている理由は、作曲家・渡辺岳夫と作詞家・岸田衿子のコンビが生み出した“心の詩”にある。 渡辺岳夫は、旋律の中に「人の温もり」を込める名匠として知られ、本作でもアルプスの風景を音で描くように繊細な音楽を作り上げた。一方、岸田衿子の詩は難しい言葉を使わず、子どもの目線で世界を語る。その優しい言葉選びが、作品全体のトーンを支えている。 彼らの音楽には“教訓”ではなく“感情”がある。聴く人に考えさせるのではなく、感じさせる力を持っているのだ。こうした感性豊かな音楽性が、ハイジというキャラクターの精神と完全に調和している。

● ファンと共に生き続ける「ハイジの音楽」

放送から半世紀を迎えた今でも、これらの楽曲はテレビCMや舞台、イベントなどで頻繁に使われている。特に「おしえて」は、子どもから高齢者まで誰もが口ずさめる国民的メロディとなり、スイス観光のPR映像にも採用されるなど国際的な存在になっている。 2000年代にはリマスター版のサウンドトラックCDが再発売され、オリジナル音源の温かみを保ちながら高音質化されたことで再評価が高まった。また、ピアノアレンジ版やオーケストラ版も制作され、コンサートホールでも演奏されるようになった。 このように『アルプスの少女ハイジ』の音楽は、単なるアニメソングを超え、“人々の記憶の風景”として生き続けているのである。

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■ 声優について

● 声の芝居が築いた“心のアニメ”という新境地

『アルプスの少女ハイジ』は、美しい風景や物語だけでなく、声優陣の繊細な演技によって支えられた作品でもある。1970年代初頭のアニメ業界では、まだ「声優」という職業が確立しきっていない時代であり、舞台俳優やナレーターが多く参加していた。そんな中で本作のキャストは、登場人物の感情を細やかに演じ、視聴者が“アニメの中に生きる人間”を感じられるような表現を確立した。その自然体の演技こそが、後の日本アニメ演技の基礎を築いたといえる。

● 杉山佳寿子(ハイジ役)― 無邪気さと心の深さを併せ持つ声

主人公ハイジを演じた杉山佳寿子は、まさにこの作品を象徴する存在である。彼女の声は単なる子どもの可愛さを超え、自然とともに生きる少女の生命力を感じさせる。 杉山はハイジを演じる際、「感情の起伏を大きくせず、自然に話すこと」を心がけたという。ハイジは元気で明るいが、決して騒がしい子ではない。アルムの風や草の香りを感じさせるような、柔らかい声のトーンが求められた。 彼女の演技が際立つのは、都会に行ってからの寂しさを表現する場面だ。フランクフルトの夜に「おじいさん、山に帰りたい」と泣くシーンでは、子どもの涙というより“心の叫び”が伝わってくる。声に抑揚をつけすぎず、言葉の間に呼吸を感じさせる表現は、リアリズムを追求した高畑勲監督の演出哲学にも合致していた。 杉山は後年、『ハイジ』について「ハイジは演じるのではなく、一緒に生きた」と語っている。その言葉が示すように、彼女の声はキャラクターを超え、作品の魂そのものになっていた。

● 宮内幸平(アルムおんじ役)― 厳しさの奥にある父性愛を表現

アルムおんじを演じた宮内幸平は、元々は劇団の俳優として活動していた経験豊富なベテランである。彼の重厚な声は、孤独な老人の威厳と優しさを見事に融合させている。 最初の頃のおんじは、心を閉ざし他人を拒絶しているため、声にも冷たさが漂う。しかしハイジと暮らすうちに、声色は次第に柔らかくなり、ハイジを呼ぶ「おい、ハイジ」という一言にも深い愛情がこもるようになる。この変化を声のトーンだけで表現できるのは、熟練した俳優ならではの技術だ。 宮内の演技には“語らない演技”の美学があった。台詞のない沈黙の時間にこそ、おんじの心情がにじみ出る。彼が発するため息ひとつにも、山での孤独やハイジへの想いが込められており、観る者の心を静かに揺さぶる。 この作品を通じて、宮内幸平は“日本の理想的な祖父像”を確立したとも言われ、後年『ドラゴンボール』の亀仙人役などでもその包容力ある声が多くのファンに愛され続けた。

● 小原乃梨子(ペーター役)― 少年らしさと内面の繊細さ

ヤギ飼いの少年ペーターを演じたのは、小原乃梨子。彼女は女性ながら、少年役を数多く演じてきた実力派であり、その代表作のひとつがこのペーターである。 小原の声は、少年の無邪気さとわずかな不器用さを同時に感じさせる。彼女はペーターの台詞を「力を抜いて、ちょっと拗ねたように言う」のを意識したという。たとえばハイジをからかう場面では、声の端に小さな照れが混じり、友情と初恋の境界のような微妙な感情が伝わってくる。 また、クララへの嫉妬を覚えるエピソードでは、その感情の揺らぎを大げさにせず、心の奥に押し込めるような演技で表現した。小原のペーターは、ただの脇役ではなく“もう一人の成長する子ども”として作品を支えている。 この繊細な少年像の作り方は、後に彼女が演じた『ドラえもん』ののび太にもつながる部分があり、感情の機微を声で描くことの難しさと美しさを示した名演である。

● 吉田理保子(クララ役)― か細い声が生む希望の物語

クララ役の吉田理保子は、透明感ある柔らかな声質で知られる声優で、クララという繊細な少女の内面を丁寧に表現した。 クララは体が弱く、外の世界を知らない。彼女の声には、初登場時から閉じこもった静けさと不安が漂っている。しかしハイジと出会うことで、声の響きが少しずつ明るく、強く変化していく。この微妙なトーンの変化を自然に演じ分けた吉田の技術は特筆に値する。 とくに印象的なのは、クララが初めて立ち上がるシーン。「ハイジ、立てたの…!」という一言に、これまで抑えていた感情が一気にあふれ出す。その声の震えは、演技というより“本当の感動”に近く、視聴者の涙を誘った。 吉田理保子は、声に“光のグラデーション”を持たせる稀有な表現者であり、その存在が『アルプスの少女ハイジ』に希望の色を添えた。

● 麻生美代子(ロッテンマイヤー婦人役)― 厳しさの奥の母性

クララの教育係ロッテンマイヤー婦人を演じた麻生美代子は、厳格さと温かさを両立させた名演で知られている。 彼女の声は一聴すると冷たく聞こえるが、その裏には“愛情を持って他人を導く人”の温もりが潜んでいる。ハイジに対して怒鳴る場面でも、どこか母親のような愛がにじんでおり、単なる「厳しい女性」では終わらない深みを生んでいる。 終盤、クララが自らの足で立ち上がるシーンでロッテンマイヤーが涙ぐむ瞬間は、彼女自身も成長したことを示す象徴的な場面である。麻生の演技は、厳しさの中にある優しさを声で体現した教科書的な例といえる。 後年、『サザエさん』のフネ役としても長く親しまれた麻生美代子だが、彼女の声に宿る“包み込むような慈愛”の原点は、このロッテンマイヤー婦人にあったのかもしれない。

● その他の名脇役たち

セバスチャンを演じた肝付兼太は、軽妙なユーモアと誠実さを併せ持つ執事像を作り上げた。彼のコミカルな声は物語に明るさを添え、都会の冷たい空気の中に人間味を吹き込んでいる。 ゼーゼマン氏を演じた鈴木泰明は、低く落ち着いた声で“良識ある父親像”を的確に描写。クララの祖母役・川路夏子は、作品全体の精神的支柱としての存在感を発揮し、声の一言一言がまるで祈りのように響いた。 ペーターの祖母役・島美弥子(のちに沼波輝枝が引き継ぐ)は、優しく包み込むような声で聴く者の心を温めた。彼女の言葉はハイジにとって“心のふるさと”であり、その穏やかな語り口が作品全体の優しいリズムを支えていた。

● 声優陣のチームワークと演出哲学

『アルプスの少女ハイジ』のアフレコ現場では、高畑勲監督の演出方針により「リアルな日常会話のリズム」が徹底された。台詞を棒読みでも芝居がかりすぎてもいけない。まるでその場で自然に話しているように感じさせることが求められた。 このため、声優たちは互いに息を合わせ、会話の“間”や“かぶせ”を何度もリハーサルしたという。杉山佳寿子が語るには「まるで舞台劇のように、空気を感じながら芝居を作っていく作業だった」とのこと。 こうしたチームワークの結果、ハイジたちの会話はまるで現実の家族のような温かさを帯びるようになった。この作品の“声のリアリズム”は後の日本アニメのスタンダードとなり、声優演技の進化に大きな影響を与えた。

● 声優たちが遺したもの

『アルプスの少女ハイジ』の声優陣は、いずれもその後長いキャリアを築き、日本のアニメ文化を支え続けた。だが彼らにとってハイジは、単なる出演作ではなく“心の原点”であり続けている。 彼らの声が紡いだ物語は、アニメという枠を越えて人間の温もりを伝える芸術作品となった。今もなお再放送やリマスター版でその声を耳にすると、時代を超えてアルプスの風とともに心に響いてくる。 『アルプスの少女ハイジ』の声優陣は、ただ役を演じたのではない。彼らは“声で命を吹き込んだ”のだ。そしてその命は、今も世界中のファンの記憶の中で静かに生き続けている。

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■ 視聴者の感想

● 放送当時の子どもたちにとっての“日曜の癒し”

1974年当時、『アルプスの少女ハイジ』は毎週日曜の夜、家族で夕食を終えたあとにゆったりと観る番組として定着していた。高度経済成長期の余韻が残る日本社会では、多くの家庭が忙しさと変化に追われていたが、このアニメはそんな時代に“心の静けさ”を与えてくれたと語る視聴者が多い。 当時小学生だった人々の中には、「テレビから流れるアルプスの景色を見ると、まるで別世界に行ったような気持ちになった」「日曜の夜に“おしえて”が流れると、宿題を忘れて見入っていた」という声も多い。 ハイジが自然の中で生きる姿に、都会で暮らす子どもたちは憧れを抱いた。舗装された道もビルもない世界で、裸足で駆け回るハイジの姿は自由の象徴であり、「あの世界に行きたい」と思ったという人も少なくない。 視聴率も常に高水準を維持し、1970年代前半のフジテレビの看板番組の一つとなった。単に人気アニメという枠を超え、「家族が一緒に見られる心温まる物語」として国民的存在になったのである。

● 大人が共感した“再生と赦し”のドラマ

子ども向けアニメでありながら、本作は大人たちの心にも深く響いた。アルムおんじの過去、クララの孤独、デーテの苦悩――それぞれの登場人物の背景には、人生の重みが描かれている。 放送当時すでに家庭を持っていた世代からは、「おんじの姿に自分の父を思い出した」「人間は何歳でもやり直せるという希望を感じた」といった感想が寄せられていた。 また、都会での生活に疲れた視聴者にとって、ハイジと自然の関わりは“癒しの象徴”でもあった。「ハイジが風に髪をなびかせて笑うだけで、胸のつかえが取れるようだった」という言葉に代表されるように、本作は心のリセットを促す“心の処方箋”のような存在だったのである。 一部のファンの間では、「おんじの人生は人間の救いを描いた寓話」「自然と共にある生き方の理想を見せた作品」として語られ、宗教的・哲学的な読み解きも行われた。

● 海外のファンが語る“文化を超えた感動”

本作が世界各国で放送されたことにより、ヨーロッパや南米などにも多くのファンを生んだ。特にドイツ語版やスペイン語版の放送では、「これは自国の作品だと思っていた」「日本で作られたと聞いて驚いた」という声が多かったという。 海外の視聴者が特に共感したのは、ハイジの人間性と自然描写のリアルさだ。スイスやオーストリアでは「私たちの故郷を日本人がこんなに美しく描いてくれた」と感謝の言葉が寄せられ、アニメ文化を超えた“芸術作品”として受け止められた。 ドイツでは再放送が何度も行われ、1970年代に子どもだった世代が大人になってからも「ハイジは私の心の中の少女」と語る人が多い。 また、スペインでは社会情勢が不安定だった時代に放送されたこともあり、「ハイジの明るさが国民を励ました」という逸話も残っている。日本のアニメが初めて“世界の心”に届いた例として、ハイジは特別な存在なのだ。

● 音楽が呼び起こす“ノスタルジーの力”

視聴者の多くがまず思い出すのが、あの主題歌「おしえて」である。 「おしえて」が流れると、その瞬間に幼い日の記憶が蘇るという人は少なくない。SNSや掲示板では「イントロを聞くだけで涙が出る」「祖母と一緒に見ていた記憶がよみがえる」という投稿が数多く見られる。 音楽がもたらす感情の記憶は非常に強く、世代を超えて共有されている。特に昭和期のアニメの中でも『アルプスの少女ハイジ』は“音と映像が一体化した作品”として多くの研究者からも注目されている。 2000年代に入ってもCMなどで主題歌が再利用されるたびに、「懐かしさと同時に安心感がある」と再評価の声が上がった。まさにこの音楽は、日本人の“心のふるさと”として機能しているのだ。

● 幼少期に受けた影響とその後の人生

当時この作品を見て育った世代の中には、「ハイジを見て自然や動物が好きになった」「保育士や教師を目指すきっかけになった」と語る人も多い。 作品に登場するハイジの優しさや、人を信じる心は、子どもたちの情操教育にも影響を与えたといわれている。特にハイジとおんじの関係は「家族愛」「世代間のつながり」の象徴とされ、学校教育でも題材として扱われた例がある。 ある視聴者は、「ペーターのおばあさんにパンを届けるハイジを見て、助け合うことの大切さを学んだ」と語っている。また、ハイジが夢遊病になるエピソードを見て、「子どもの心のケアが大切だと感じた」という教師の声もある。 アニメでありながら教育的メッセージが自然に伝わる――それこそが『アルプスの少女ハイジ』の最大の強みであり、半世紀を超えて語り継がれる理由である。

● “泣けるアニメ”としての再発見

平成・令和と時代が進むにつれ、『アルプスの少女ハイジ』は“癒し系アニメ”としてだけでなく、“泣ける名作”として再評価されている。 特に再放送や配信サービスで見た若い世代からは、「感情描写がリアルで驚いた」「ハイジの寂しさやクララの努力に涙した」という声が増えている。 現代のアニメがテンポ重視で進む中、本作のゆったりとした展開や沈黙の時間は、逆に新鮮に映る。映像や音楽の静けさの中にこそ、人間の本質が描かれていると感じる視聴者が多い。 YouTubeやSNSのコメント欄では、「泣けるアニメランキング」で必ず上位に入る作品のひとつとして紹介されることも多く、1970年代のアニメが今なお人々の心を揺さぶり続けていることを証明している。

● 現代社会における“癒しの象徴”として

現代の視聴者は、情報過多でストレスの多い生活の中で、ハイジの世界に“救い”を見出している。自然の中での暮らし、人との素朴なつながり、何よりも「自分の居場所を見つける」というテーマは、現代社会の孤独や疲れを抱える人々に深く響く。 SNS上では「疲れた夜にハイジのオープニングを見ると癒される」「BGMを聴きながら仕事をすると心が落ち着く」といったコメントも多い。ハイジの笑顔や山の景色が、現代人にとっての“デジタルな癒し”となっているのだ。 また、ヨーロッパの放送局では近年リマスター版が放送され、若い世代にも人気が再燃している。親世代と子ども世代が一緒にハイジを見る光景は、時代を超えた文化の継承の証でもある。

● 感想の中に見える“人間愛の普遍性”

長年にわたり寄せられる感想の多くは、最終的に「ハイジが好き」「この作品に救われた」という言葉に行き着く。 ハイジの物語は国や時代を問わず、人間の根源的な感情――“誰かとつながりたい”“自然の中で自由に生きたい”という願いを描いている。そのため、どの世代にも自分を重ねられる余地があるのだ。 ある視聴者はこう語る。「ハイジは子どもの頃の私であり、同時に今の私を癒してくれる存在」。この言葉こそが、この作品が半世紀を超えて愛される理由を最も端的に表しているだろう。 『アルプスの少女ハイジ』は、アニメという枠を超えた“人間賛歌”であり、視聴者の心に生き続ける永遠の名作なのである。

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■ 好きな場面

● ハイジが初めてアルムの山にやってくる場面 ― 自由と再生の始まり

『アルプスの少女ハイジ』の中でも、もっとも多くのファンに「心を掴まれた」と言われるのが、物語冒頭でハイジが初めてアルムの山を登っていくシーンである。デーテに手を引かれ、山道を進むハイジの表情は、未知の世界への期待に満ちている。彼女が風を受けて髪をなびかせ、羊の群れや花畑に目を輝かせる瞬間、観る者はまるで自分もアルプスの空気を吸い込んでいるかのような感覚を覚える。 この場面は単に物語の導入ではなく、ハイジが「閉ざされた都会の人間社会」から「自由な自然の世界」へと足を踏み入れる象徴的な瞬間でもある。カメラワークのように動くアニメーションの構図、背景の緻密な描写、そして渡辺岳夫による牧歌的な音楽が見事に調和し、まるで1枚の絵画を観ているような美しさを生み出している。 多くのファンはこの場面を“ハイジの誕生シーン”と呼ぶ。彼女が心から笑い、アルムの風景と一体になるその瞬間に、作品のすべてのテーマ――自然との共生、自由、そして人間の優しさ――が凝縮されているのだ。

● おんじとハイジの心が通じる場面 ― 沈黙の中の愛情

もうひとつ印象的なのは、ハイジと祖父アルムおんじの関係が少しずつ変化していく描写だ。初めて出会ったとき、無口で厳格だったおんじは、他人との関わりを避けていた。しかしハイジの無垢な笑顔と素直な言葉が、彼の頑なな心を少しずつ溶かしていく。 特に印象的なのは、ハイジが初めて作ったパンとチーズの朝食をおんじと一緒に食べる場面である。何気ない日常のワンシーンだが、会話の少なさの中に温かな空気が流れている。おんじがわずかに微笑み、ハイジに「よう食べるな」と優しく声をかける瞬間、そこには父と子を超えた“生きる喜びの共有”がある。 このシーンを挙げるファンは多く、「言葉ではなく表情で心を伝えることの大切さを教えられた」「沈黙の演出がこんなにも優しく感じたのは初めてだった」といった感想が寄せられている。高畑勲監督らしい“静の演出”の代表例であり、日本アニメ史に残る名場面の一つといえる。

● ペーターとハイジが放牧に出るシーン ― 子どもたちの純粋な友情

アルムの緑の丘を駆け回るハイジとペーターの姿も、ファンの間で非常に人気が高い場面だ。 青い空の下、二人がヤギたちを追いながら笑い合うその描写は、アニメとは思えないほど生き生きとしており、まるで風の匂いまで感じ取れるようだ。二人の会話は飾り気がなく、子ども同士の自然な関わりがそのまま描かれている。 特に印象的なのは、ハイジが「ペーター、パンを半分こしよう」と言って自分の食べ物を差し出すシーン。この瞬間に、ハイジの優しさとペーターの素朴な友情がひとつに溶け合う。多くの視聴者がこの場面を“友情の原点”として記憶している。 このエピソードは、後のクララとの友情にもつながっており、“人を分け隔てなく受け入れるハイジ”というキャラクターを象徴する重要な場面でもある。

● クララとの再会 ― 涙で結ばれる真の友情

ハイジが都会からアルムに戻り、しばらくしてクララが療養のため山を訪れるエピソードは、多くのファンにとって特別なシーンだ。 都会育ちのクララが山の空気に驚き、初めてヤギのミルクを飲んで微笑む瞬間、彼女の世界が広がっていくのがわかる。最初は坂道を登るだけで息を切らしていたクララだが、ハイジとペーターの支えを受け、少しずつ歩く練習を始める。 そして、物語のクライマックス――クララが自分の足で立ち上がるシーン。ハイジの「クララ、できるよ!」という励ましの声と、クララの震える声「立てたの…立てたのよ!」が重なった瞬間、観ていた誰もが涙を流した。 この場面は、“友情と勇気の奇跡”としてアニメ史に残る名場面であり、「何度見ても泣ける」「ハイジがただ傍にいるだけで人が変わる」というコメントが今でも多く寄せられている。

● フランクフルトの夜、ハイジが泣き崩れる場面 ― 心の痛みを描くリアリズム

フランクフルトでのハイジの生活は、華やかでありながらも孤独に満ちていた。特に印象的なのは、彼女が夜中に夢遊病のように歩き出すシーンだ。 暗い屋敷の廊下を小さな足音で歩きながら、「おじいさん、山へ帰りたい」とつぶやくその姿に、視聴者は胸を締めつけられる。アニメでここまで繊細に“心の病”を表現した作品は当時ほとんどなく、高畑勲監督の演出力が際立つ場面である。 ハイジの涙は単なる悲しみではなく、“自分の居場所を失った痛み”そのものだ。この場面を見て、「子どもの心の孤独を初めて理解した」「アニメでこんなに切なくなったのは初めてだった」と語る大人のファンも多い。 このシーンを支える杉山佳寿子の声の震えと、背景に流れる静かなストリングスが見事に融合し、観る者の心に深く刻まれる。

● ペーターの嫉妬と成長 ― 子どもらしい葛藤のリアルさ

クララが山に来た際、ペーターが彼女の存在に嫉妬し、車椅子を山から突き落としてしまうエピソードも忘れられない。 この行動は当時の子ども向けアニメとしてはかなり大胆な心理描写だったが、だからこそ人間の弱さや成長をリアルに伝えることができた。罪悪感に震えるペーターに対して、ハイジは怒ることなく「もうしないでね」と静かに言う。 この優しさに触れたペーターは、自分の心の幼さを理解し、クララを助ける側に回るようになる。この一連の流れは、子どもの成長を描いた教育的エピソードとしても評価が高い。 ファンの間では「ペーターが人間として成長する瞬間」「許すことの大切さを学べる名場面」として語り継がれている。

● 最終話のハイジの笑顔 ― 永遠に心に残るラストシーン

物語のラスト、クララが山を後にし、ハイジがアルムの風に包まれて笑うシーンは、数多くの視聴者にとって“心の原風景”になっている。 彼女の笑顔には、別れの寂しさよりも、再会の約束と生命への希望が満ちている。草原を駆け回るハイジの姿に、作品全体が語ってきたメッセージ――“自然と共に生きることの尊さ”“人を信じることの美しさ”――がすべて凝縮されている。 このシーンが流れると同時にエンディングテーマ「まっててごらん」が静かに始まり、まるで観ている者の心を包み込むように終わる。 多くのファンが「ラストの笑顔を見ると、人生のどんな時でも前を向ける気がする」と語っており、ハイジは単なるアニメのキャラクターではなく“生きる希望”そのものとして記憶されている。

● 時代を超えて愛される“心の名場面”たち

『アルプスの少女ハイジ』の魅力は、どの場面にも“人間の感情”が丁寧に描かれている点にある。 ハイジの笑い声、クララの涙、おんじの微笑み、ペーターの後悔――どれも派手な演出ではないが、見る者の心に長く残る。 現代の視聴者の間でも「一番好きな場面」を挙げると千差万別で、それだけこの作品が多面的で奥行きのあるドラマであることを示している。 時代を超えて何度も語り継がれるこれらの名場面は、アニメ史における“感情描写の金字塔”といえるだろう。

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■ 好きなキャラクター

● ハイジ ― 純真さと強さを兼ね備えた“光”の象徴

『アルプスの少女ハイジ』の主人公・ハイジは、多くの視聴者にとって「理想の子ども像」として今も心に残り続けている。 彼女の魅力は、単なる明るさや天真爛漫さにとどまらず、人の心に寄り添う優しさと、困難に立ち向かう強さを併せ持っていることだ。 祖父に初めて出会ったときも、怖がることなくまっすぐに見つめて「おじいさん、こんにちは!」と声をかける――その素直な行動に、多くの人が心を打たれた。 ハイジは自然の中で生きる中で学び、感じ、変化していく。都会に行って孤独に泣く場面もあるが、その経験さえも彼女を成長させる糧となる。 視聴者の間では「ハイジは無垢な少女ではなく、“生命そのもの”を体現している」と語られることも多く、その笑顔には不思議な癒しの力が宿っている。 「どんな時でも笑っていられる強さ」「他人の痛みを理解できる優しさ」――この2つを同時に持つキャラクターは、今なお稀有な存在であり、ハイジが時代を超えて愛され続ける理由でもある。

● アルムおんじ ― 厳しさの裏にある深い愛情

おんじは一見すると頑固で無口な老人だが、その内側には家族を失った悲しみと、再び人を愛することへの恐れが隠されている。 ハイジが山にやってきた当初、彼は他人を拒絶するような態度を見せるが、次第に少女の笑顔に心を開き、やがて人生に再び希望を見出す。 視聴者の多くが感動したのは、ハイジが都会に連れて行かれてから、おんじが一人寂しくパンを焼く場面である。普段は寡黙な彼の表情からにじみ出る孤独と、ハイジへの愛情が画面を通して伝わってくる。 おんじは“赦しと再生”の象徴であり、彼を通じて「人間はいくつになっても変われる」という希望が描かれている。 多くのファンが「理想の祖父像」として彼を挙げるのも当然だろう。厳しくも優しいおんじの存在があったからこそ、ハイジの物語は温かく深みのあるものとなった。

● ペーター ― 少年の葛藤と成長を映す鏡

ヤギ飼いの少年ペーターは、作品の中で最も人間らしい弱さと成長を見せるキャラクターだ。 彼は素朴で優しい一方、ハイジがクララと親しくなると嫉妬してしまうなど、感情の起伏が激しい。しかしその不完全さこそが、ペーターという少年を魅力的にしている。 視聴者の中には「ペーターはまるで自分の子どもの頃を見ているようだった」という声も多い。彼は間違いを犯し、後悔し、そして許されることで成長していく。 クララの車椅子を壊してしまった後、涙を流しながら謝る場面は多くの人の記憶に残っており、「許しの物語」として本作を象徴する一幕となっている。 ペーターはハイジやおんじと違い、“完全ではない存在”だからこそ、視聴者に最も近いキャラクターなのだ。 彼を通して、私たちは「人は誰でも間違えるが、そこから立ち上がることで大人になる」という真理を感じ取ることができる。

● クララ・ゼーゼマン ― 勇気をもって生きる少女

クララは都会育ちの病弱な少女として登場するが、物語が進むにつれて最も大きく成長するキャラクターのひとりである。 彼女は当初、屋敷の中で守られるだけの存在だったが、ハイジと出会うことで“外の世界”への憧れを抱き始める。 アルムに来てからの彼女はまるで別人のように表情が明るくなり、ついには自分の足で立ち上がる。 この奇跡の瞬間は視聴者に強い感動を与え、「努力すれば人は変われる」というメッセージを伝えている。 クララの魅力は、静かな優しさと芯の強さにある。彼女は弱さを抱えながらも、人のために感謝を忘れない。 ハイジに対して「あなたに会えて本当によかった」と微笑むその一言には、彼女の人生すべてが凝縮されている。 クララは“心の強さは身体の力を超える”ことを教えてくれる、まさにハイジのもう一つの鏡である。

● ロッテンマイヤー婦人 ― 厳しさの中にある愛

クララの教育係であるロッテンマイヤー婦人は、当初はハイジにとって“恐い大人”として描かれるが、物語が進むにつれてその人物像が深まっていく。 彼女の厳しさは、クララを守ろうとする責任感から生まれているものであり、決して悪意ではない。 ハイジの素朴さに戸惑いながらも、次第にその純粋さに心を打たれていく姿は、人間の変化と成長の美しさを象徴している。 視聴者の中には「子どもの頃は怖かったけど、大人になってから見るとロッテンマイヤー婦人が一番好きになった」という人も多い。 それは、彼女が単なる教育係ではなく、“愛を表現するのが不器用な大人”として描かれているからだ。 ハイジが山へ帰る時、婦人が涙ぐみながら「お元気で」と見送るシーンは、厳格な彼女の心の変化を象徴する名場面であり、作品の人間ドラマに深みを与えている。

● ペーターのおばあさん ― 静かな信仰と優しさの象徴

ペーターのおばあさんは、作品全体の中で最も穏やかで、精神的支柱のような存在だ。 目が見えない彼女は、自らの境遇を嘆くことなく、ハイジたちに「心の目で見ることの大切さ」を教える。 ハイジにとって彼女は“もう一人の祖母”のような存在であり、パンを届けるシーンや会話の一つひとつに深い愛情が感じられる。 多くのファンが「おばあさんの言葉に何度も救われた」と語り、特に「神様はきっと、あなたを見てくださっている」という台詞は今も名言として語り継がれている。 このキャラクターを通じて描かれたのは、“物質的な豊かさではなく、心の豊かさ”というテーマであり、ハイジの純粋な優しさの原点ともいえる。

● セバスチャン ― 都会に咲く誠実さ

ゼーゼマン家の執事セバスチャンは、作品の中では脇役的な存在だが、その誠実さとユーモアで視聴者に強い印象を残した。 都会の冷たい空気の中で、彼は数少ない“温かい大人”として描かれており、ハイジに対しても優しく接する。 特に印象的なのは、ハイジが都会でホームシックになったときに、そっとミルクを持ってきて「元気を出しなさい」と声をかける場面である。 その優しさには偽りがなく、地位や立場に関係なく他人を思いやる姿勢が光る。 ファンの間では「もっとも現実的で人間味あふれるキャラクター」として人気が高く、彼の存在が作品の都会パートを優しく支えている。

● ハイジが映し出す人々 ― “善意の連鎖”の中心にある存在

『アルプスの少女ハイジ』に登場する人々は、ハイジという少女を通して互いに影響を与え合い、変化していく。 おんじは心を開き、クララは歩き出し、ペーターは成長し、ロッテンマイヤー婦人は優しさを取り戻す。 ハイジという存在は、彼らを変える“きっかけ”であり、同時に彼らが成長することでハイジ自身もまた成長していく。 この相互作用こそが、作品全体に生命を吹き込んでいる。 好きなキャラクターを一人選ぶことは難しい――なぜなら、『アルプスの少女ハイジ』の登場人物たちは、みなハイジという“光”に照らされて、それぞれが美しく輝いているからだ。

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■ 関連商品のまとめ

● 映像関連 ― テレビ放送から半世紀を経ても続く“ハイジ・ビジュアルコレクション”

『アルプスの少女ハイジ』は1974年の放送当時から映像ソフト化の歴史と共に歩んできた作品である。 まず最初に商品化されたのは1980年代後半のVHSテープで、当時としては珍しく全話収録を目指したシリーズ展開が行われた。バンダイビジュアル(旧バンダイメディア事業部)による全13巻構成で、各巻に4話ずつ収録。透明のケースに草原をイメージしたイラストが描かれており、家庭で気軽にアルプスの世界を楽しめると話題になった。 1990年代にはレーザーディスク(LD)版が登場。アナログながら高画質を誇るLDはアニメコレクターの間で高く評価され、ジャケットの描き下ろしアートワークも人気を集めた。 1999年には初のDVD版がリリースされ、全13巻セットが販売。これにより再生環境が安定し、劣化のない映像を家庭で楽しめるようになった。そして2010年にはリマスター版DVD-BOXが登場し、オープニング前に表示された「カルピスまんが劇場」の冠映像も完全収録されたことで、ファンからの感謝の声が相次いだ。 近年ではBlu-ray化も進み、高画質で再編集された「アルプスの少女ハイジ Complete Blu-ray BOX」(特典ブックレット付き)が発売。山々の緑やアルプスの空の青がより鮮やかに再現されており、当時のファンだけでなく若い世代からも“映像の美しさ”で再評価されている。

● 書籍関連 ― 原作・資料・アートブックの充実

文学的にも評価の高い本作は、書籍関連の展開も非常に豊富だ。 まず原作であるヨハンナ・スピリの小説『ハイジ』は、アニメ放送に合わせて多数の日本語訳が刊行された。特に偕成社や岩波少年文庫の版はロングセラーで、アニメ版の影響から新たに読み始めた子どもたちが多かった。 また、アニメ制作資料を収めたムック本『アルプスの少女ハイジ アートワークス』『世界名作劇場 ビジュアルメモリアル』なども出版され、背景美術・絵コンテ・設定資料などが細かく紹介されている。 さらに、宮崎駿・高畑勲・小田部羊一といった名だたるクリエイターの若き日の仕事を振り返る研究書も多数発行されており、アニメーション史の文脈からも“原点”として再評価されている。 2000年代以降には、ファンブックや絵本、塗り絵ブックなど親子で楽しめる出版物も増え、特に「ハイジのことば絵本」は名台詞と挿絵を組み合わせた癒し系書籍としてロングヒットを記録した。

● 音楽関連 ― 心を癒す名曲たちの記録と再生

ハイジの音楽世界を支えた渡辺岳夫・岸田衿子コンビの作品は、サウンドトラックとしても高く評価されている。 1970年代にはEP盤「おしえて」「まっててごらん」が発売され、子どもたちの間で“レコードで聴けるアニメソング”として人気を博した。 1980年代に入るとLP盤『アルプスの少女ハイジ 音楽集』が登場。OP・ED・挿入歌だけでなく、劇伴のオーケストラ曲まで収録された贅沢な内容だった。 1990年代にはCD化が進み、『アルプスの少女ハイジ COMPLETE SOUNDTRACK』がバンダイミュージックより発売。さらに2010年にはリマスター版サウンドトラックが登場し、音の粒立ちと透明感が増した。 現代では音楽配信サービスでも利用でき、「おしえて」はSpotifyやApple Musicなどでも視聴可能。時代を越えて、あのアルプスの風を感じさせる旋律が今も多くの人の心を包み込んでいる。 また、ピアノソロ譜・オルゴールCD・オーケストラ版CDなど、アレンジ作品も数多く存在し、「癒し系ミュージック」として幅広い世代に愛され続けている。

● ホビー・おもちゃ関連 ― ぬくもりある世界を手の中に

『アルプスの少女ハイジ』は、玩具・フィギュア・ぬいぐるみといったグッズ展開でも長い歴史を持つ。 1970年代放送当時には、カルピス食品がスポンサーであった関係から、カルピスのマーク入りハイジ人形や貯金箱、食器セットなどが登場。これらは当時の子どもたちの“憧れアイテム”であり、現在では希少価値の高いコレクターズアイテムとなっている。 1980~1990年代には、バンダイやセガトイズなどからミニフィギュアやジオラマ風玩具が販売された。特に「アルムの山の家プレイセット」は、ハイジ・おんじ・ペーター・ヤギのユキちゃんを再現した可動フィギュア付きで、子どもたちのごっこ遊びに大人気だった。 2000年代に入ると、リメイク風デザインによるハイジのソフビ人形やぬいぐるみ、そして食玩シリーズ「ハイジのアルム暮らし」が発売され、ミニチュアファンの間でもブームとなった。 2020年代現在も、アニメ50周年を記念して各種コラボグッズが発売され、サンリオとのコラボ「ハローキティ×ハイジ」シリーズや、アルプス風ドールハウス模型など、時代を超えて新しい形で親しまれている。

● 食品・日用品・文房具コラボ ― “日常にハイジを”

『アルプスの少女ハイジ』のキャラクターグッズは、子ども向け文房具や日用品の分野でも幅広く展開された。 1970年代から80年代にかけては、キャラクター下敷き・鉛筆・消しゴム・カンペンケース・ノートなどの学童用品が人気を集め、特に“ハイジとユキちゃん”のイラスト入り文具は全国の小学生に親しまれた。 2000年代以降には、家庭雑貨やキッチン用品でもハイジデザインが採用され、マグカップ・プレート・ランチボックス・トートバッグなどの実用アイテムが登場。 また、スイスをイメージした乳製品やお菓子のコラボも行われ、「ハイジのチーズケーキ」「ハイジのヨーグルト」などが限定販売された。 これらの商品は、単なるキャラクターグッズではなく、“自然と優しさ”を感じさせるデザインとして大人にも人気が高く、キャラクタービジネスの成功例としても知られている。

● ゲーム・デジタル展開 ― 懐かしさと新しさの融合

1990年代後半から2000年代にかけては、『アルプスの少女ハイジ』の世界を再現した家庭用ゲームやパソコン向けソフトも登場した。 代表的なものに、PlayStation2用ソフト『ハイジの森のどうぶつたち』や、ニンテンドーDS向けの学習ゲーム『ハイジのアルムへようこそ!』などがある。 これらのゲームでは、ヤギの世話やパン作りなど、アニメの世界観を体験できる要素が取り入れられており、親子で楽しめる内容として好評を博した。 また、スマートフォン向けにも『ハイジといっしょにリラックス!アルプスの暮らし』などのアプリが配信され、癒し系ミニゲームとして若年層にも人気を集めている。 ゲームやデジタルコンテンツを通じて、“自然の中で暮らすことの喜び”をデジタル空間でも再現したこの試みは、時代を超えて作品のメッセージを届ける新しい形といえる。

● ファッション・インテリア・コラボグッズ ― 現代に生きるハイジの世界

近年では、『アルプスの少女ハイジ』のデザインや世界観を活かしたファッション・インテリアコラボも注目されている。 ユニクロやGUではコラボTシャツやルームウェアが販売され、ナチュラルで優しいタッチのデザインが人気を集めた。 また、FrancfrancやAfternoon Teaなどのライフスタイルブランドでは、ハイジモチーフのインテリア雑貨(クッション、タペストリー、キャンドルホルダーなど)が展開されている。 これらのコラボ商品は、単なるアニメグッズという枠を超え、“癒しと自然志向のデザイン”として多くの大人女性に支持されている。 ハイジの笑顔やアルムの風景は、現代人が求める“心のやすらぎ”の象徴となっており、ファッションやインテリアの世界でも確固たる存在感を放っている。

● 総括 ― “永遠のブランド”としてのハイジ

『アルプスの少女ハイジ』は、単なる一つのアニメ作品を超えて、文化的ブランドとして世界中に定着している。 映像・音楽・書籍・グッズ・食品・ファッション――その展開の幅は他の名作を凌駕するほどであり、半世紀を経た今でも新商品が発表され続けている。 この息の長さは、作品自体が持つ「癒し」「優しさ」「希望」といった普遍的な価値観によるものであり、どの時代の人々もそのメッセージに共感できるからだ。 ハイジ関連の商品は単なる懐古ではなく、“今も生き続ける文化”の証である。 アルムの風は、形を変えながらも現代の暮らしの中にそっと吹き続けている――それが『アルプスの少女ハイジ』が放つ永遠の魅力なのだ。

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■ オークション・フリマなどの中古市場

● 映像関連商品の市場動向 ― VHSからBlu-rayまで、希少性が価値を左右

『アルプスの少女ハイジ』の映像ソフトは、年代やメディアの違いによって中古市場での価格帯が大きく異なる。 まず、1980年代後半に発売されたVHS版は、セル用・レンタル用の両方が存在しており、今でもファンやコレクターの間で根強い人気がある。 特に初期巻や最終巻は出回りが少なく、ジャケットやテープラベルの状態が良いものは1本あたり3,000~5,000円前後で取引されることもある。 全巻セット(13巻)が揃っている完品はさらに希少で、10,000円を超える落札例も確認されている。 レーザーディスク(LD)版はコレクターズ市場で高い人気を保っており、美品では1枚あたり5,000円前後。 一方、DVD版は1999年リリース当初の単巻版が比較的多く流通しているが、BOX仕様(全13巻セット)はプレミア化傾向が続いている。 特に2010年発売の「リマスターDVD-BOX(カルピスまんが劇場ロゴ収録版)」は希少性が高く、未開封なら20,000~30,000円前後で取引されることもある。 Blu-ray Complete BOXは発売から年月が浅いものの、限定生産版や特典ブックレット付きが人気で、定価を上回る値段で落札されることも珍しくない。 総じて、映像関連アイテムの中古市場では「状態(再生可・日焼けなし・特典付き)」が最重要の判断基準とされ、コレクター間ではジャケットの退色やケースの割れが価格に直結する。

● 書籍・資料系アイテム ― 絶版ムックが高値で取引

ハイジ関連の書籍類は、一見流通量が多いように見えるが、実は“アニメ制作資料系ムック”や“設定資料集”は発行部数が少なく、現在では中古市場で高額取引される傾向にある。 特に人気なのが『アルプスの少女ハイジ アートワークス』(徳間書店)や『世界名作劇場ビジュアルメモリアル』(主婦の友社)などで、これらは完品状態で5,000円を超えることが多い。 また、制作スタッフインタビューを収録した『高畑勲と宮崎駿の世界』(アニメージュ編集部)や、ズイヨー映像の特集号が掲載された1970年代後期の雑誌『アニメージュ』『OUT』なども希少。 特に初期アニメージュのバックナンバーでハイジ特集号を含むものは2,000~4,000円前後で落札されるケースが多く、状態が良いとさらに高値がつく。 さらに、児童書版『アルプスの少女ハイジ(アニメコミックス版)』も人気で、初版帯付きやフィルムカット掲載版はコレクターズアイテムとして需要が高い。 中でも昭和期の「カルピスまんが劇場」パンフレットや当時の宣伝ポスターは非常に希少で、1枚で10,000円を超える落札例も存在する。

● 音楽・レコード・CD関連 ― アナログブームで再評価高まる

音楽関連では、1970年代に発売されたEP盤「おしえて」「まっててごらん」が特に人気である。 これらのシングルレコードは当時大量に生産されたものの、現在では美品が少なく、ジャケットが鮮やかに残っているものは1,500~3,000円台で落札される。 一方、LP盤『アルプスの少女ハイジ 音楽集』や『カルピスまんが劇場 主題歌大全集』に収録されたハイジの楽曲は、音質の良さとデザイン性から再評価が進み、3,000円前後で安定した人気を保つ。 CDでは、1990年代発売の『COMPLETE SOUNDTRACK』シリーズが現在でも中古市場で高値を維持しており、帯付きの完品は4,000円以上で取引されることもある。 2020年代に入りアナログレコード人気が再燃したこともあり、ハイジ関連EPの復刻盤やリイシュー版が登場した結果、オリジナル盤の相場も上昇傾向にある。 さらに、オルゴールCDやピアノアレンジ版も需要が高く、「癒し系BGM」として中古市場でも安定した人気を誇っている。

● ホビー・おもちゃ類 ― “昭和レトロ”ブームで再評価

ハイジ関連のホビー・おもちゃ商品は、昭和レトログッズ市場で近年急速に注目を集めている。 1970年代当時に販売された「カルピスハイジ人形」や「ハイジ&ユキちゃんぬいぐるみ」は、当時の子どもたちの憧れだった。 現在の中古市場では、タグ付き・未使用品が特に高値で、5,000円~1万円前後で取引されることも珍しくない。 また、食玩シリーズ「ハイジのアルム暮らし(2004年発売)」はコンプリートセットで1万円以上の価値がつく場合もある。 プライズ品やガチャガチャ系ミニフィギュアも人気で、特に「ペーターとヤギのジオラマフィギュア」や「おんじの山小屋模型」はマニアの間で高い評価を受けている。 さらに、2020年代に入って登場した50周年記念グッズ(ねんどろいど風デザインのミニフィギュアやプレミアムぬいぐるみ)は発売後すぐに完売し、転売市場で2倍近い価格で取引されるケースもある。 昭和の温かみと手作り感を持つハイジグッズは、“ノスタルジー消費”の象徴として再び注目されているのだ。

● ゲーム・デジタルコンテンツ ― ソフトの希少性が価格を押し上げる

ゲーム関連では、1990年代のパソコン学習ソフト『ハイジのアルプス教室』(Windows95対応)や、PlayStation2版『ハイジの森のどうぶつたち』などが中古市場に時折出回る。 これらは販売数が少なかったため希少性が高く、状態良好のディスク版は5,000~8,000円前後の価格帯で落札されている。 特に限定版パッケージ(ポストカード付き・特典ブックレット封入)はコレクターズ需要が強く、プレミア価格がつくこともある。 また、2000年代初期に発売された携帯アプリ版『ハイジのやまのおてつだい』は実機での動作確認が難しいため取引数は少ないが、未使用のデータカード形式商品は1万円近くで取引されることもある。 近年はデジタルダウンロード版の販売が終了したことで、物理メディア版の価値がさらに上昇している。

● 文具・日用品・コラボ商品 ― 未使用・台紙付きが高額化

文房具や日用品系のグッズは一見低価格に見えるが、未使用の状態で現存しているものが少ないため、コレクター市場では人気が高い。 1970~80年代に発売された「ハイジ下敷き」「カンペンケース」「ノートセット」は、1点あたり1,000~3,000円前後。 しかし、全シリーズが揃ったセット品や、当時の販売台紙付き商品は希少で、5,000円以上の値がつく場合もある。 日用品では、カルピスのキャンペーン景品「ハイジのマグカップ」や「チーズ皿セット」が人気で、箱付き美品はコレクターズ価格として評価されている。 また、近年のコラボグッズ(サンリオ・Francfranc・無印良品など)も、初回生産分がすぐに完売し、フリマアプリ上で定価の1.5倍以上で取引されることが多い。 このように“可愛くて癒されるデザイン”が需要を支えており、ハイジグッズは実用とコレクションの両面で人気を維持している。

● 総括 ― 「懐かしさ」と「文化価値」が価格を動かす

中古市場における『アルプスの少女ハイジ』の価値は、単なるレアリティだけでなく、作品そのものが持つ“文化的な重み”によって支えられている。 1970年代の日本アニメの象徴として、ハイジは「時代の記憶」を具現化した存在であり、コレクターは単なる所有欲ではなく、“あの頃の情景をもう一度手に入れる”という感情で購入しているのだ。 ヤフーオークションやメルカリでは、年齢層の高い出品者と若い購入者が交錯し、「親子二世代で楽しむレトログッズ」としての需要も増加中。 また、ヨーロッパ版・海外ライセンス商品(ドイツ語版DVD・スイス公式マグ・イタリア限定ポスターなど)も日本国内での注目度が上昇しており、国際的な収集市場も広がっている。 結論として、『アルプスの少女ハイジ』の中古市場は、懐かしさ・芸術性・癒しといった複合的価値に支えられた“永続的プレミア”の世界である。 作品が放送から半世紀を経ても、これほど豊かな市場を維持していること自体が、ハイジというキャラクターの持つ“永遠の生命力”を証明しているといえるだろう。

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