『宇宙パトロールホッパ』(1965年)(テレビアニメ)

【新品】 想い出のアニメライブラリー 第38集 宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版 9n2op2j

【新品】 想い出のアニメライブラリー 第38集 宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版 9n2op2j
46,060 円 (税込)
【商品名】想い出のアニメライブラリー 第38集 宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版【メーカー名】TCエンタテインメント【メーカー型番】【ブランド名】Tc エンタテインメント【商品説明】想い出のアニメライブラリー 第38集 宇宙パトロールホッパ DVD-B..
楽天ウェブサービスセンター CS Shop

【原作】:深川鉄次、後藤みねお、太田欣二、福本智雄、黒田隆、保波順 、倉橋こうじ
【アニメの放送期間】:1965年2月1日~1965年11月29日
【放送話数】:全44話
【放送局】:NET系列
【関連会社】:東映動画

[anime-ue]

■ 概要

放送データと改題の経緯

1965年2月1日から同年11月29日まで、当時のNETテレビ(現在のテレビ朝日)系列で放送された『宇宙パトロールホッパ』は、モノクロ時代の東映動画が生み出した意欲的なSFアニメ作品である。全44話構成で、放送時間は毎週月曜19時00分から19時30分の30分枠。この時間帯はのちに東映アニメーションが長期にわたって自社制作のアニメを放送していく起点となる歴史的な枠であった。作品は第32話からタイトルを『パトロール・ホッパ 宇宙っ子ジュン』へと変更し、物語の焦点を少年ジュンの成長と地球での活躍により近づけた構成へと再編している。改題によって主題歌や映像も刷新され、子どもたちに「新しいシリーズが始まった」と感じさせるリニューアル効果をもたらした点も印象的だ。放送当時はまだ家庭用録画機が普及していなかったため、本放送を見逃すことはすなわち再視聴の機会を失うことを意味したが、その緊張感が作品への集中度を高め、リアルタイム視聴者に強い記憶を残す結果となった。

制作と提供体制

本作は、百貨店「大丸」が単独スポンサーとして提供したアニメ番組であり、前作『ピーコック劇場』からの流れを受けて「大丸ピーコック劇場」枠の一作品として制作された。当時の東映動画は、子ども向け娯楽の新しい表現としてテレビアニメを強化しており、『狼少年ケン』に続く制作体制の中で、SFという未開のジャンルへ挑戦した。企画・制作は東映動画のアニメーターや演出家たちが総力を結集し、限られたスケジュールと制作予算の中でも、宇宙を舞台とした冒険と科学ロマンを映像化するという使命感に満ちていた。スポンサーである大丸は、本作を通じて「未来への夢」「科学技術の希望」を体現するイメージ戦略を取り入れ、店頭や広告にもキャラクターを登場させるなど、放送外でのメディアミックス的な展開を先駆的に実施していた。これらの取り組みは、後のアニメ産業における企業協賛型作品のモデルケースともいえる存在だった。

作品コンセプトと時代性

『宇宙パトロールホッパ』が放送された1965年は、日本が高度経済成長の波に乗り、科学技術が夢と希望の象徴とされていた時代である。人工衛星打ち上げ、アポロ計画、宇宙への憧れが国民的な関心となる中で、本作はまさに“宇宙時代の子どもたち”に向けた物語として登場した。主人公ジュンがサイボーグとして再生し、宇宙パトロール隊の一員として銀河の平和を守るという設定は、当時の子どもたちにとってヒーロー像そのものであり、科学と正義の融合を体現した存在だった。物語のテーマには、単なる勧善懲悪にとどまらず、「異星人との共存」「科学の使い方」「人間の心と機械の関係」といった社会的・哲学的な要素も見え隠れする。モノクロで描かれながらも、演出や構図に光と影の表現を取り入れ、映像面でも緊張感と未来感を両立させていた点は、後年の東映SFアニメ作品の原型を築いたといえる。

放送後の展開と再評価

放送終了後、『宇宙パトロールホッパ』は1965年12月に再放送が行われ、当初見逃した視聴者やリクエストの多かった地域で穴埋め的に放送された。その後、1960年代のアニメ黎明期を振り返る特集やイベント上映の中で再評価され、1965年7月には東映系の映画イベント『まんが大行進』にて第17話「大あばれ金属人間」がブローアップ版として劇場上映された。1980年代後半にはアニメファン層の拡大とともに、東映ビデオより『TVヒーロー主題歌全集4 アニメ編』としてオープニング・エンディング映像が収録され、1990年代にはレーザーディスク版『東映アニメ主題歌大全集1』にも収録されるなど、映像の一部が貴重な形で後世に残された。2000年代に入ると、アーカイブ的価値が認められ、ウォルト・ディズニー・ジャパンがリリースした『東映アニメモノクロ傑作選 Vol.2』や、TCエンタテインメントによる全話収録DVD-BOX『想い出のアニメライブラリー 第38集 宇宙パトロールホッパ』の登場で、再び注目を集めることになった。特に後者は、映像・音声のリマスター処理に加え、当時の資料やインタビューを収めたブックレットを付属しており、往年のファンだけでなく、アニメ史研究者にも貴重な資料として評価されている。

東映アニメーションの発展への影響

『宇宙パトロールホッパ』の存在は、東映動画(現・東映アニメーション)がのちに展開していくアニメ制作の方向性に大きな影響を与えた。本作以降、同社は『海賊王子』『レインボー戦隊ロビン』『魔法使いサリー』など、さまざまなジャンルのオリジナルアニメを生み出していくが、その礎には「子ども向けでありながら社会的・未来的テーマを盛り込む」という本作の姿勢があった。さらに、ジュンのような“人間と機械の融合”という設定は、1970年代以降の『サイボーグ009』や『マジンガーZ』などのメカ・ヒーロー系作品へと受け継がれる発想であり、キャラクターの構造や感情描写にSF的深みを加える起点にもなった。また、声優の起用にも特徴があり、東京俳優生活協同組合のメンバーが本格的にキャスティングされたのは『狼少年ケン』に続く二作目であり、以降『海賊王子』まで続く重要な流れを作った。このキャスティング体制は、アニメ業界における声優専門職の確立にも貢献している。

アーカイブと文化的価値

2020年代に入っても、『宇宙パトロールホッパ』は東映アニメーションの公式資料集や映像ライブラリーの中で特集されることがあり、モノクロアニメの保存・修復の意義を語る上で欠かせない存在とされている。全44話のうち代表的な4話が高画質で保存されており、DVD-BOXや特集上映で確認できる映像には、今なお手描きアニメの温かみが感じられる。特に第1話「宇宙少年ジュン誕生」と第27話「地球への帰還」は、シリーズの象徴的なエピソードとして多くのファンが語る名作である。アニメ史的に見ると、本作は「宇宙SF」と「少年ヒーロー」の融合をテレビ媒体で実現した初期の成功例であり、日本のアニメが国際的評価を受ける前夜にあたる実験的作品だった。今日の視点から見れば、アニメーション技術・音楽・演出・スポンサー協賛など、産業構造の萌芽をすべて内包していた“黎明期の結晶”とも言えるだろう。50年以上を経ても、そのパイオニア精神は、後世のクリエイターたちに確かな影響を与え続けている。

[anime-1]

■ あらすじ・ストーリー

少年ジュンと宇宙パトロール隊の出会い

物語は、地球の未来を担う少年・ジュンが、宇宙探索船の事故に巻き込まれる場面から幕を開ける。科学の進歩が新たな希望と同時に危険をも孕む時代、彼の乗る宇宙船では、異星人の科学力を手に入れようとする人間たちの対立が勃発する。争いの中で重傷を負ったジュンは、絶体絶命の状況から、謎の惑星ホッパに駐留する宇宙パトロール隊に救出される。彼を治療したのは、ホッパ星の老科学者・ドック博士。博士は、ジュンの生命を救うためにホッパの最先端科学を用い、彼の肉体をサイボーグとして再生させる決断を下す。この改造は、単なる延命ではなく、「人間の心を持つ機械人間」という新しい存在の誕生を意味していた。

ホッパ星での訓練と成長

ジュンは自らの運命を受け入れ、宇宙パトロール隊ホッパード110号の一員として任務に就く。隊長ダルトン、科学者ドック博士、隊員ドンキーとグー、そしてダルトンの息子プーらと共に、彼はホッパ星の平和を脅かす犯罪者たちと戦う。物語前半では、ジュンの未熟さと葛藤が繊細に描かれており、自らの身体が機械であることへの戸惑い、失った人間としての「温もり」への渇望が彼の内面を支配する。しかし同時に、仲間との交流や幾多の戦いを通じて、彼は「人間とは何か」というテーマに向き合い、次第に自らの存在を肯定していく。この成長の過程は、単なる少年ヒーローものに留まらず、生命観や人間性の本質を問いかける深いドラマ性を備えている。

ムー帝国との遭遇

シリーズの中盤から物語は新たな局面を迎える。宇宙の片隅で長らく沈黙していた邪悪な勢力「ムー帝国」が活動を再開し、宇宙パトロール隊の前に立ちはだかるのだ。総統ヒューラーを頂点に、冷酷な女幹部テフアニー、双子の兄弟フックとホック、そして怪力の戦士バットらが次々と登場。彼らは地球征服と宇宙支配を狙い、ホッパ星と地球の間で暗躍する。ヒューラー総統はかつてホッパ星の科学者たちが生み出した人工生命体であり、科学の暴走が生んだ“もう一人のジュン”ともいえる存在である。彼の存在は、科学を信じる者たちへの皮肉として描かれており、作品全体を通しての大きなテーマ「科学の光と影」を象徴している。

地球への帰還と人間社会の葛藤

後半では舞台が地球へと移る。ホッパ星で数々の任務を成功させたジュンは、ムー帝国の侵略を防ぐため、地球防衛の任務に就くことになる。地球では、人間社会の複雑な感情や利害が彼の前に立ちはだかる。サイボーグである彼を恐れ、排除しようとする人々、そして彼を希望の象徴として受け入れる者たち。ジュンは両者の間で苦悩しながらも、仲間と共にムー帝国の陰謀に立ち向かっていく。物語は、地球上での友情や家族愛、そして「異なる存在とどう共存するか」という普遍的なテーマへと広がっていく。特にプーやルビーとの交流は、人間性を取り戻そうとするジュンの心を支える重要な要素として描かれており、機械の身体に宿る“温かい心”を象徴している。

ヒューラー総統との最終決戦

クライマックスでは、ムー帝国が地球全体を巻き込んだ総攻撃を開始する。ジュンは仲間と共にホッパード110号で決死の反撃に挑むが、ヒューラー総統は圧倒的な科学兵器を操り、地球を滅亡の危機に追い込む。激戦の中でジュンは、自らの存在が「人間の科学によって生まれた者」と「科学によって滅びかける世界」とをつなぐ架け橋であることを悟る。彼は仲間を守るために単身ヒューラーの要塞に突入し、命を懸けた戦いを繰り広げる。その最終局面では、ヒューラーがかつて同じホッパの科学者たちの手で生まれた存在であることが明かされ、ジュンとヒューラーは「科学の子」として宿命の対決を果たす。壮絶な戦闘の末、ジュンはヒューラーの心にわずかに残った良心を呼び起こし、彼の自己破壊によって宇宙の危機は回避される。だが、ジュン自身もその爆発に巻き込まれ、光の中へと消えていく。

未来への希望と終章

最終話では、戦いの後の静けさの中で、仲間たちがジュンの帰還を信じて空を見上げる場面が描かれる。彼の姿は消えたが、ホッパ星と地球には再び平和が訪れる。プーやルビー、ドック博士たちは、彼が遺した意志を受け継ぎ、新たな科学と平和の時代を築こうと歩み始める。ナレーションは静かに語る。「人間は科学を持つ。しかし科学を導くのは、心の力である」と。この締めくくりは、単なる勧善懲悪の物語ではなく、人間と科学の関係を見つめ直すメッセージとして、多くの視聴者の胸に刻まれた。ラストシーンで星空を流れる一筋の光は、ジュンの魂が再び宇宙を巡りながら、未来を見守っていることを象徴していると解釈されている。

物語の構造と魅力

『宇宙パトロールホッパ』は、一話完結のエピソードと、長期的なストーリーアークを巧みに組み合わせた構成をとっている。前半は宇宙パトロールとしての任務を描くアクション編、後半は地球を舞台にしたドラマ編と明確に分かれており、それぞれに異なるテーマ性がある。前半では友情・勇気・正義といった普遍的な少年アニメの魅力が際立ち、後半では「人間の進歩と傲慢」という大人向けの問いが提示される。結果として、子どもにも大人にも響く普遍的なSF作品として成立しており、放送当時の評価を超えて今なお語り継がれる理由となっている。また、ジュンがサイボーグであるという設定を通して描かれる“アイデンティティの揺らぎ”は、後のアニメ『サイボーグ009』や『機動戦士ガンダム』にも通じる思想的深みを持ち、1960年代作品としては画期的な存在だったといえる。

[anime-2]

■ 登場キャラクターについて

主人公・ジュン ― 科学と心のはざまで生きる少年

本作の中心人物であるジュンは、地球人でありながらホッパ星の科学によってサイボーグとして再生された少年である。事故によって一度は命を落としかけた彼が、新たな身体を得て再び宇宙に立ち上がる姿は、まさに“科学の申し子”ともいえる存在だった。彼は金属の身体を持つが、その心は誰よりも純粋で、人間の温かさを強く求め続ける。作品全体を通じて描かれるジュンの葛藤は、肉体と精神、科学と感情という対立軸を象徴しており、「人間らしさとは何か」というテーマの核を成している。声を演じたのは南谷智晴(第1~24話)と曽我町子(第25~44話)の二人で、曽我町子による演技は後半でのジュンの成熟を見事に表現している。特に改題後の『宇宙っ子ジュン』編では、声のトーンに柔らかさが加わり、少年から青年への成長を感じさせる演出として評価が高い。

ダルトン隊長 ― 厳しさと優しさを併せ持つ宇宙の父

宇宙パトロール隊ホッパード110号の隊長であるダルトンは、責任感と冷静な判断力に長けたリーダー。声を担当した小林清志の低く響く声は、彼の包容力と厳格さを見事に表現しており、作品の重厚な雰囲気を支えている。ダルトンは単なる軍人ではなく、若い隊員たちの成長を見守る父親的存在でもある。ジュンにとっては、失われた家族の代わりとなるような人物であり、彼の生き方や判断はジュンの精神的支柱として描かれている。戦場では冷静沈着な指揮官だが、息子のプーに対しては優しい父親の顔を見せる。そのギャップが、彼を人間味あふれるキャラクターにしている。

ドック博士 ― 科学の良心を象徴する賢者

ドック博士はダルトンの部下であり、ホッパード110号の老科学者。ジュンを救い、サイボーグとして再生させた張本人である。彼の科学への情熱は尽きることがないが、同時に科学の力を恐れる慎重さも持ち合わせている。科学の進歩が人間の幸福につながるのか、それとも破滅を招くのか――その境界を常に見つめ続ける彼の存在は、物語全体に哲学的な深みを与えている。島田彰の穏やかで温厚な声が、博士の知性と優しさを自然に表現しており、ジュンにとってはまさに“第二の父”ともいえる存在だった。視聴者の間では「ドックの言葉が物語の道しるべになっていた」という感想も多く、作品を支える精神的な柱として語り継がれている。

プーとダルトン夫人 ― 宇宙における家族の象徴

ダルトン隊長の息子であるプーは、物語の中で明るく純粋な存在として描かれている。子どもらしい好奇心と勇気を持ち、時にジュンの行動を励ます役割を果たす。声を担当した野沢雅子は、その後『ドラゴンボール』の孫悟空など多くの少年役で知られるが、プー役では柔らかくも芯の通った声を披露しており、初期の代表作のひとつとされている。プーの母であるダルトン夫人(声:杉田郁子)は、戦いの最前線から離れた家庭的な温かさを象徴している。彼女の存在は、宇宙を舞台にした物語に“日常のぬくもり”を与えるものであり、ジュンにとっても人間としての愛情を再認識させる存在だった。

ドンキー隊員とグー隊員 ― コミカルな味を添える仲間たち

ダルトン隊長の部下として登場するドンキーとグーは、ホッパード110号のムードメーカー的存在だ。ドンキーは少しお調子者で失敗も多いが、仲間思いで決して諦めない。序盤では奥原晃、途中から近石真介が声を担当しており、演技の違いがキャラクターの成長と共に自然に馴染んでいる。一方、グー(声:はせさん治)は冷静なツッコミ役として、ドンキーの無茶をフォローする立ち位置にある。この二人の掛け合いは、緊迫したSFドラマの中に笑いと人間味をもたらし、子どもたちに親しみやすい雰囲気を作っていた。

ムー帝国の支配者たち ― 科学の闇が生んだ敵

本作の悪役であるムー帝国は、科学の暴走と権力欲を象徴する存在として描かれている。総統ヒューラー(声:神山卓三)は、かつてホッパ星で生み出された人工生命体であり、科学者たちの傲慢が生んだ“人類の鏡像”ともいえるキャラクターだ。彼の冷徹な支配欲と論理的な狂気は、単なる悪人ではなく「科学の影」の具現化として物語に深みを与えている。女幹部テフアニー(声:浅川みゆ起)は、冷たい美貌と知略でヒューラーを支え、ジュンとの対決では“女性的知性”の側面を際立たせる。フック(声:大竹宏)とホック(声:中島元)は双子の兄弟で、連携攻撃と奇抜な発明を武器に戦う。彼らはしばしば失敗してコミカルな面も見せるが、その残酷さと忠誠心が不気味な魅力を生んでいた。バット(声:羽佐間道夫)は肉体派の戦士で、力で押し通すタイプの敵。理論派のヒューラーとは対照的に“暴力の象徴”として位置づけられている。

地球側の人物たち ― 人間社会の鏡

地球編に登場する署長(声:鈴木泰明)は、地球防衛組織の責任者であり、ジュンの存在を信頼する最初の人間の一人である。彼の理知的な判断と柔軟な思考は、物語後半における“人間の成長”を象徴している。また、ドック博士の孫娘ルビー(声:太田淑子)は、ジュンにとって心の救いともいえる存在である。彼女は純粋な少女として描かれつつも、ジュンが抱える孤独を理解する数少ない人物であり、二人の関係は作品にささやかなロマンスと人間的温もりを添えている。ルビーの存在は、ジュンが最後まで“人間でありたい”と願う理由の一つであり、彼女の笑顔は視聴者にとっても希望の象徴であった。

機械生命体アイアン ― 科学のもう一つの可能性

アイアン(声:内海賢二)は、ジュンと同じく科学の力で造られた機械生命体であり、物語中盤に登場する。彼は当初、ムー帝国に利用される敵として登場するが、のちにジュンとの出会いを通じて“科学の本当の使命”を悟り、味方へと転じる。彼の存在は、科学が必ずしも悪を生むわけではなく、人の心次第で希望にもなるというメッセージを体現している。アイアンの重厚な声と機械的な動きは、当時の子どもたちに強烈な印象を与え、「鉄の体に宿る友情」というテーマを見事に具現化していた。

キャラクター群像が映し出すテーマ性

『宇宙パトロールホッパ』の登場人物たちは、単に善悪を演じる存在ではなく、「科学をどう使うか」という人間の在り方をそれぞれの立場で表現している。ジュンは科学の光、ヒューラーは科学の闇、ドック博士はその間に立つ理性であり、彼らの対話や戦いは単なるドラマを超えて寓話的意味を持っている。また、ダルトンやプーのような“普通の人間”たちが物語に温もりを与え、科学に頼らない人間的な勇気を示している点も見逃せない。登場人物それぞれの個性が明確で、誰もが物語の中で重要な役割を担っているため、視聴者の間でも「好きなキャラクターが多い作品」として記憶されている。

[anime-3]

■ 主題歌・挿入歌・キャラソン・イメージソング

オープニングテーマ「宇宙パトロールホッパ」 ― 子どもたちを宇宙へ誘う行進曲

『宇宙パトロールホッパ』のオープニング曲「宇宙パトロールホッパ」は、保波順(原徹のペンネーム)作詞、菊池俊輔作曲、上高田少年合唱団による元気なコーラスで構成されている。重厚さと躍動感を兼ね備えたこの曲は、当時の少年たちに「未知の世界への冒険」を直感的に感じさせた。テンポの速いマーチ風のリズムは、まるで宇宙船が無重力空間を駆け抜けるような印象を与え、物語の壮大な世界観を冒頭から力強く印象づけている。歌詞には「正義」「勇気」「友情」といったキーワードが並び、ジュンをはじめとする宇宙パトロール隊員たちの使命感を明るく描いていた。保波順の詞は、当時のテレビアニメとしては珍しく、科学技術と人間の心を結びつける内容であり、「進歩の裏にある責任」という作品テーマを歌で表現している点も評価されている。放送時には、子どもたちが学校帰りに口ずさむほど人気が高く、シンプルなメロディながら耳に残る“宇宙冒険マーチ”として親しまれた。

エンディングテーマ「ジュンの歌」 ― 少年の孤独と希望を描く叙情曲

第1話から第26話までのエンディングとして使用された「ジュンの歌」は、オープニングとは対照的に静かで哀愁を帯びた旋律が印象的な楽曲である。作詞は同じく保波順、作曲は菊池俊輔、歌は冬木大志と上高田少年合唱団が担当した。この曲は、戦いを終えた後のジュンの心情を代弁するような構成で、「機械の身体に宿る人の心」というテーマが、しっとりとしたメロディに乗って語られる。特に歌詞の一節「ぼくは星の子 涙は流せないけど」というフレーズは多くのファンの記憶に残り、機械であるジュンが抱える“人間になりたい”という願いを象徴している。22話以降はインストゥルメンタル版に変更され、映像では星空を見上げるジュンの姿が静かに映し出される。この演出は、彼の孤独と希望を同時に表現しており、シリーズの後半に向けて物語が深みを増していく予兆ともなっていた。

新エンディング「宇宙っ子ジュン」 ― 新章を告げる希望の歌

第27話以降、タイトルが『パトロール・ホッパ 宇宙っ子ジュン』に改題されるとともに、新しいエンディング曲「宇宙っ子ジュン」が採用された。作詞は浦川しのぶ(横山賢二のペンネーム)、作曲は引き続き菊池俊輔、歌は石川智、新東京部隊合唱団、上高田少年合唱団が担当している。この楽曲は、それまでの哀愁を帯びたトーンから一転して、明るく未来志向のメロディへと変化。歌詞には「地球を守れジュン」「涙の向こうに明日がある」といったフレーズが散りばめられ、少年が宇宙の希望を背負って立つヒーローへと成長する姿を象徴している。テンポは軽快で、行進曲風のリズムが子どもたちの心を掴み、当時のレコード販売でも人気を博した。また、この曲では本編に登場するキャラクターたちの姿が次々に映し出され、オープニングとは違う角度からチームの絆を強調していた。 特筆すべきは、まだ本編に登場していないムー帝国のキャラクターたち(バット、フック、ホック、戦闘員)がこのエンディング映像に先行して登場する点で、物語の転換を予告するような演出意図がうかがえる。これは当時のアニメでは珍しい手法で、視聴者に「次は何が起こるのだろう」という期待感を抱かせる効果をもたらした。

作曲家・菊池俊輔の音楽的挑戦

本作の音楽を担当した菊池俊輔は、後に『ドラえもん』『マジンガーZ』『仮面ライダー』など数々の名作を手がけることになる作曲家である。『宇宙パトロールホッパ』は彼にとって初期のSFアニメ音楽挑戦作であり、ここで確立した「勇壮さと哀愁の融合」というスタイルが後年の代表作へと繋がっていった。特に、ブラスセクションを中心にしたオープニングの壮大なサウンドと、ストリングスを強調したエンディングの叙情性の対比は、彼の作曲技法の幅広さを示している。また、インストゥルメンタルで流れるBGMにも多彩なアレンジが施され、戦闘シーンの緊迫感を演出するファンファーレ調の楽曲や、日常シーンを和らげるオルガン主体の温かい旋律など、場面ごとの情緒を細やかに支えていた。菊池の音楽は単なる背景音ではなく、キャラクターたちの感情を音で表現する“もう一人の語り手”として機能している。

少年合唱団の透明なハーモニー

本作で印象的なのは、上高田少年合唱団による透明感のあるコーラスだ。当時のアニメ音楽では、少年合唱団を採用する例はまだ少なく、彼らの声は“未来への純粋な願い”を象徴するものとして強い印象を残した。特に「宇宙パトロールホッパ」のサビ部分での力強いユニゾンや、「ジュンの歌」における柔らかいコーラスワークは、物語の主題と深く響き合っている。合唱団の声が、ジュンの孤独を包み込み、彼を支える仲間たちの存在を暗示するようにも感じられる。ファンの間では、「上高田少年合唱団の声を聴くとホッパの映像が浮かぶ」という感想が多く、音楽と映像が密接に結びついた記憶として語られている。

楽曲の録音と放送音源の変化

当時の録音技術は現在ほど高音質ではなかったが、それにも関わらず『宇宙パトロールホッパ』の音楽はクリアで力強い印象を持っていた。特にオープニングでは、ブラスの響きと合唱の一体感が際立ち、モノラル放送ながら立体的な広がりを感じさせる音づくりが施されている。エンディングではマイク位置を近づけることで歌声を前面に押し出し、視聴者の感情に寄り添う構成となっていた。また、再放送や映像ソフト化の際には音源がリマスターされ、特に2005年の『東映アニメモノクロ傑作選 Vol.2』では音質が大きく向上。オープニングのファンファーレやドラムの明瞭さが際立ち、当時の演奏技術の高さを再認識させる仕上がりとなっていた。

音楽が伝えるテーマ ― 科学と人間の調和

『宇宙パトロールホッパ』における音楽の最大の特徴は、科学と人間の心の調和を音で表現している点にある。マーチ調のリズムは科学文明の力強さを、抒情的な旋律は人間の感情の温もりを象徴しており、両者が交わることで作品の主題を補強している。これはまさに、ジュンが機械の身体を持ちながら人間の心を失わないように戦う姿と呼応している。音楽が単なるBGMとしてではなく、物語の一部として機能していることは、当時のアニメ作品の中でも先進的だった。

視聴者の記憶に残る歌

当時この作品をリアルタイムで観ていた視聴者の中には、「主題歌を聞くと今でも胸が熱くなる」と語る人が多い。特に、エンディングの「ジュンの歌」は放送後も多くの子どもたちが覚えており、学校の音楽発表会などで自主的に歌ったというエピソードも残されている。のちに再放送や映像ソフトで再び耳にした人々は、その懐かしさと共に「少年の純粋な心を思い出させてくれる歌」と評しており、半世紀を経てもなお鮮明な印象を残している。

[anime-4]

■ 声優について

声優陣に見る黎明期の演技スタイル

『宇宙パトロールホッパ』の魅力のひとつに、実力派声優たちによる生き生きとした演技が挙げられる。本作が放送された1965年当時、声優という職業はまだ確立されていなかった時代であり、俳優・舞台出身の人材が多く参加していた。そのため、台詞の言い回しや呼吸のタイミングには舞台演技の影響が強く、アニメ特有の“声だけで感情を伝える”スタイルが確立していく過渡期にあった。にもかかわらず、本作のキャストたちは、少年の冒険心・科学の冷たさ・人間の温かさといった多層的な感情を巧みに演じ分け、後の日本アニメーションの演技文化に影響を与えたといわれている。

ジュン役 ― 南谷智晴から曽我町子への継承

主人公ジュンは、シリーズ前半(第1~24話)を南谷智晴、後半(第25~44話)を曽我町子が演じた。前半の南谷版ジュンは、まだ少年らしいあどけなさと情熱を前面に出し、未知の世界に戸惑いながらも前進する姿を生き生きと表現していた。声のトーンは軽やかで、感情の振幅が大きく、冒険アニメとしての爽快感を担っていたと言える。 一方、後半から声を引き継いだ曽我町子は、落ち着きと深みのある声質でジュンの精神的成長を描き出した。彼女の演技は、サイボーグとしての苦悩と人間性への回帰というテーマをより強調し、作品全体に“ドラマ的重厚さ”をもたらした。曽我は後年『バトルフィーバーJ』の悪役や特撮シリーズで知られるが、この時期にすでに独特の強さと繊細さを併せ持つ声を確立していた。二人の声の変遷は、キャラクター成長を声で表現するという手法の先駆けでもあり、アニメ史的にも非常に興味深い。

ダルトン隊長役 ― 小林清志のカリスマ性

ホッパード110号の隊長・ダルトンを演じたのは、小林清志。のちに『ルパン三世』シリーズの次元大介で一世を風靡する名優だが、本作の段階ですでにその渋みと存在感は健在だった。彼の低音ボイスは、宇宙を舞台にした物語の中で“絶対的な安定”を感じさせるもので、どんな緊迫した場面でも聞く者を落ち着かせる力があった。小林は台詞を淡々と語るのではなく、必要な言葉に呼吸を置き、静かな抑揚で重みを作る技巧派。戦闘指示の一言一言に威厳があり、若い隊員たちを導く“宇宙の父”の存在感を見事に体現している。彼の演技はまさに職人技であり、当時の子どもたちにも「隊長の声が頼もしい」と印象づけた。

ドック博士役 ― 島田彰が演じた知性と温かみ

老科学者ドック博士を担当した島田彰は、落ち着きと人間味を兼ね備えた声質の持ち主だ。彼の演技は、科学者としての理知的な側面と、人間としての優しさのバランスが絶妙であった。ジュンを救う決断を下す場面では、科学の力に対する畏れと責任感を、静かな声の震えで表現している。島田の声には年長者特有の温もりがあり、視聴者に安心感を与えた。時にユーモラスでありながら、核心を突く台詞を語るその演技は、作品全体の“哲学的空気”を形成する重要な要素だった。ドック博士のセリフ「科学は心のない者の手に渡れば、破壊を生む」は、今もなお名言として語り継がれている。

プー役 ― 野沢雅子の若き日を飾る名演

ダルトン夫妻の息子・プーを演じた野沢雅子は、当時まだ若手の声優だったが、すでに天性の表現力を発揮していた。彼女の明るく弾む声は、物語の中で清涼剤のような存在となり、シリアスな展開にも温かみを与えていた。プーがジュンに向かって無邪気に「ジュン兄ちゃん、がんばれ!」と叫ぶ場面は、少年の友情と希望を象徴する名シーンのひとつとして語られている。野沢の演技は感情表現の幅が広く、笑い声から涙まで一瞬で切り替えることができた。後年、彼女が多くの少年役を演じ続けるきっかけとなったのは、この作品での成功だったとされる。

ムー帝国のキャラクターたち ― 個性派声優陣の競演

悪の勢力であるムー帝国のキャストも、実力者揃いである。総統ヒューラーを演じた神山卓三は、威厳と冷徹さを兼ね備えた声の持ち主で、その独特の低音が恐怖を際立たせた。彼の声は単に“悪の象徴”ではなく、どこか哀しみを帯びており、ヒューラーという存在に人間的深みを与えている。女幹部テフアニー役の浅川みゆ起は、知的で妖艶な声質が特徴で、冷酷さの中に女性らしい柔らかさを潜ませる。彼女の台詞回しは、当時としては非常に洗練されており、悪役でありながら魅了されるという感想を多くの視聴者が残している。 さらに、フック役の大竹宏とホック役の中島元の“双子演技”は、アニメ史に残る名コンビとして記憶されている。二人は声のトーンを巧みに揃え、互いの台詞をシンクロさせる掛け合いでキャラクターの一体感を表現した。バット役の羽佐間道夫は、力強さと重厚感のある声で“肉体派悪役”を演じ、圧倒的な存在感を放っていた。羽佐間の声が響くたびに、子どもたちは「バットが出たぞ!」と画面に釘付けになったという。

ナレーションとサブキャストの妙

物語を導くナレーションも、本作の魅力の一部である。落ち着いた声で宇宙の広がりを語るナレーターの存在が、作品全体のスケール感を高めていた。また、署長役の鈴木泰明は、地球側の理性的な立場を体現する声として作品に厚みを与えた。ルビー役の太田淑子は、柔らかく澄んだ声でジュンへの優しさを表現し、少年アニメに欠かせない“癒やしのヒロイン像”を確立している。アイアン役の内海賢二は、圧倒的な重低音と緊張感で機械生命体の威圧感を演出した。内海の声が響く瞬間、画面の中のキャラクターに命が宿るかのような迫力があったと評されている。

東京俳優生活協同組合の影響と意義

本作で注目すべきは、キャスティングの多くが東京俳優生活協同組合(俳協)によって行われた点である。前作『狼少年ケン』に続く二度目の起用であり、この組織がアニメ業界における声優プロダクションの先駆けとして確立していく転換点でもあった。俳協所属の声優たちは、舞台演技の経験を基に発声と表現の基礎をしっかり持っていたため、当時のアニメ演技の質を大きく底上げしたといえる。本作以降、『海賊王子』『レインボー戦隊ロビン』などでも俳協メンバーが主要キャストを務めるようになり、日本の声優文化を形成する流れを作った。

視聴者と後進に与えた影響

リアルタイムでこの作品を見た子どもたちの多くが、声優たちの声を通じてキャラクターに強く感情移入したと語っている。ジュンの決意を南谷・曽我が声で演じ分け、ダルトン隊長の言葉に小林清志の威厳が重なり、テフアニーの冷笑に浅川の声が響く――その一つひとつが“声の演技”という文化の誕生を印象づけた。そして後の声優志望者たちは、この作品に触れて「声だけで世界を作れる職業」に憧れを抱いたという。つまり『宇宙パトロールホッパ』は、物語だけでなく声の世界においても黎明期の金字塔的存在だったのだ。

[anime-5]

■ 視聴者の感想

放送当時の反響 ― 宇宙時代への憧れを掻き立てた作品

1965年の放送当時、『宇宙パトロールホッパ』は子どもたちの間で「未来を感じさせるアニメ」として強い印象を残した。戦後からわずか20年、日本社会が高度経済成長の真っ只中にあった時代に“宇宙”を題材とした物語が放送されたことは、それだけで人々の想像力を刺激した。多くの視聴者は「これまでの冒険アニメとは違い、科学の世界に現実感があった」と語っている。特に、主人公ジュンがホッパ星の技術でサイボーグとなる展開は衝撃的で、科学と人間の境界を初めて意識させる内容として評価が高かった。 当時はまだ“サイボーグ”という言葉自体が一般的ではなかったが、作品を通じてその概念を初めて知ったという子どもたちも多い。学校で「ホッパのジュンになりたい」と話す少年が続出し、手作りのヘルメットや光線銃を模した玩具を作って遊ぶ姿が各地で見られたという。つまり『宇宙パトロールホッパ』は、子どもたちにとって未来への憧れを具現化した存在だったのだ。

ストーリーへの共感と感動

視聴者の多くが印象に残っているのは、ジュンの成長と苦悩の物語である。人間でありながら機械の体を持ち、戦いの中で「本当の自分とは何か」を探し続ける彼の姿は、多くの子どもたちの心に響いた。特に最終話の別れのシーンでは「涙を流せない体なのに、心で泣いているジュン」に共感する声が多く寄せられた。新聞の読者欄には「ジュンが戻ってくると信じたい」「あの光の中に未来を見た」といった感想が掲載され、単なる子ども向け番組を超えた感情的余韻を生んだことが分かる。 また、家族の絆を描いた場面にも共感が集まった。特にダルトン隊長の家族と過ごすエピソードでは、「宇宙の果てにも家庭の温かさがある」というメッセージに感動したという声が多い。SFでありながら“人間の優しさ”を忘れないストーリー性が、幅広い年代の視聴者に受け入れられた理由であった。

音楽と映像への印象

当時の視聴者が特に強く記憶しているのが主題歌の存在である。オープニング「宇宙パトロールホッパ」を聞くと、宇宙船が飛び立つ映像とともに心が高揚したという感想が非常に多い。子どもたちはテレビの前で姿勢を正し、ジュンたちと一緒に「いざ宇宙へ!」と口ずさんだ。エンディングの「ジュンの歌」については、メロディの寂しさに胸を打たれたという人が多く、「放送が終わると少し泣きたくなった」「宇宙の孤独を感じた」といった手紙が局に寄せられた。 また、映像面でも「モノクロなのに宇宙を感じられた」という意見が多く、白と黒のコントラストで光線や星空を表現する技術に驚いたという声が目立った。特に戦闘シーンやホッパード110号の発進シーンは「子ども心にワクワクした」「毎週ここを見るためにテレビをつけた」と語られている。現在のカラーテレビ世代から見ても、当時の表現の工夫と完成度の高さは再評価されている。

ジュンの存在が与えた影響

本作を見て育った世代にとって、ジュンというキャラクターは単なるヒーローではなく“憧れの象徴”だった。彼は力を持ちながらも謙虚で、どんな状況でも仲間を守る勇気を失わなかった。視聴者の中には「ジュンを見て正義とは何かを考えた」という声もある。彼のように“機械でも心を失わない”という姿勢は、人間性を大切にすることの大事さを教えてくれたという意見が多く、道徳的な教育番組としての側面もあったといえる。 また、後年の視聴者や研究者の中には、「ジュンは戦後日本が理想とした“科学と人間の調和”の象徴だ」と分析する者もいる。戦後の復興と技術発展の時代において、ジュンが自らの機械の身体とどう向き合うかは、科学の発展をどう受け止めるべきかという社会的メッセージと重なっていたのだ。

再放送世代・ビデオ世代の評価

1980年代後半に行われた再放送やビデオリリースを通じて、若い世代のファンも新たに作品に触れるようになった。当時すでにアニメの黄金期を迎えていた時代であり、『ドラゴンボール』や『聖闘士星矢』といったカラフルな作品と並んで観られた『宇宙パトロールホッパ』は、逆に“渋いモノクロの格好よさ”で注目を浴びた。 ファンの中には「最新アニメよりもセリフが哲学的で深い」「今のアニメにはない静けさがある」と評価する声もあり、映像の粗さを超えてストーリー性の高さを再認識する人が増えた。VHSやLDで収録された主題歌映像を見て、「古いのに胸が熱くなる」と感想を残すファンも多く、懐かしさと新鮮さが同居する“アニメ史の原点”として語られている。 2000年代のDVD-BOX化によって、さらに幅広い世代が本作を再発見した。インターネット上のレビューには「当時を知らなくても感動できる」「セリフの一言一言に重みがある」「今のアニメの源流を感じる」といった意見が並び、再評価の動きが加速した。

哲学的テーマへの共鳴

本作が特に支持された理由の一つは、「子ども向けでありながら哲学的」であった点にある。視聴者の多くが「考えさせられるアニメだった」と述べており、善悪の単純な構図を超えて“科学と心”“人間と機械”という難しいテーマに真っ向から挑んでいたことが印象的だったという。 特にヒューラー総統との最終対決は、力と理性、創造と破壊という二項対立を明確に描き出しており、「悪を倒すのではなく、理解しようとするヒーロー」に多くのファンが共感した。後年の視聴者からも「まるで哲学書を読むようだった」「子ども向けとは思えない深さがある」と評されるなど、その精神性は時代を超えて受け継がれている。

ファンの思い出とエピソード

ファンの間では、各地での上映会やトークイベントで思い出話が絶えない。「夕食の時間をずらしてまで観ていた」「放送終了後、家族で主題歌を歌っていた」「近所の子どもたちと宇宙パトロールごっこをした」といった温かいエピソードが数多く語られている。特に印象的なのは、ジュンが涙を流せないシーンで、母親が「人間は涙を流せるだけ幸せなのよ」と子どもに語ったというエピソードである。この作品は単なる娯楽を超えて、家庭内で“命・心・科学”について語るきっかけを与えた貴重な番組だった。 SNSや動画配信で作品を知った若年層からも、「古いのに今のアニメより心に刺さる」「セリフが詩のよう」と新鮮な感想が寄せられ続けている。

総合的な視聴者評価

総じて、『宇宙パトロールホッパ』は視聴者に「勇気」と「思考」を与える作品として語られている。派手なビジュアルではなく、言葉と音楽と演技で物語を紡ぐ“静かな熱量”が魅力であり、半世紀を超えてもその熱は冷めない。視聴者の感想を一言でまとめるなら、「懐かしいけれど新しい」。それこそが本作の不変の魅力であり、今も多くのファンの心の中でホッパ号のエンジン音が鳴り続けている。

[anime-6]

■ 好きな場面

ジュン誕生 ― 科学が生んだ新しい命の瞬間

多くのファンが印象に残っている名場面の一つが、第1話「宇宙少年ジュン誕生」である。重傷を負った少年ジュンを救うため、ドック博士がホッパ星の最先端科学を使い、彼をサイボーグとして再生させる場面は、シリーズの象徴的シーンといってよい。白く輝く医療装置の中で、光と電子音に包まれながら静かに目を開けるジュンの姿は、まるで“科学による再生神話”のように荘厳だった。当時のモノクロ映像ながら、陰影のコントラストを巧みに利用した演出が生命の誕生をドラマティックに描き出している。 この場面を見た視聴者の中には「ジュンが生き返る瞬間に鳥肌が立った」「科学ってこんなにすごいものなのかと感じた」と語る人も多い。音楽もまた印象的で、菊池俊輔による荘厳なブラスサウンドが新しい命の鼓動を表現していた。SFでありながら、どこか宗教的な神聖さを帯びたこの誕生のシーンは、作品全体の哲学的基調を象徴している。

ダルトン隊長の決断 ― 仲間を守る指揮官の覚悟

中盤の人気回「宇宙基地危機一髪」では、ダルトン隊長の人間味が存分に描かれている。敵の罠によってホッパード110号が損傷し、隊員たちが絶体絶命に追い込まれた時、ダルトンは「隊を守るために自分が残る」と冷静に判断する。ジュンがそれを止めようとするが、ダルトンは静かに「命令だ、ジュン」と告げ、酸素が尽きていく艦内で最後の指示を送る。その低く響く小林清志の声には、恐れよりも穏やかな覚悟が滲み、子どもながらに“責任を取る大人の強さ”を感じた視聴者は多い。 後年、このシーンは「東映アニメ史上もっとも静かな感動」と評されるほどで、派手な爆発や涙に頼らず、沈黙と表情だけで感情を伝える演出が特に印象深い。最終的にジュンたちが救出に成功する展開では、音楽を止めて無音で抱き合う描写が挿入され、視聴者に余韻を残した。モノクロ映像でここまで“感情の色”を表現できたこと自体が、当時の制作陣の力量を物語っている。

ムー帝国初登場 ― 闇に浮かぶヒューラー総統の影

シリーズ中盤から登場するムー帝国の初登場シーンも、多くの視聴者が語り継ぐ名場面である。暗黒の宇宙に浮かぶ巨大な基地のシルエット、その中心に現れるヒューラー総統の姿――照明を最小限に抑えたモノクロ演出が、まるで舞台劇のような緊張感を生んでいる。彼の第一声「我らの眠りは終わった」は、まさに悪の覚醒を告げる名台詞だ。 視聴者の感想として「子どもながらに怖かった」「声が体の奥に響いた」という声が非常に多い。神山卓三の低音がマイクを通して空気を震わせるように響き、その存在感は“恐怖”というより“威厳”に近かった。 このシーンは以後の東映アニメの“悪役登場演出”の原型ともなり、『レインボー戦隊ロビン』や『マジンガーZ』など後の作品に受け継がれていく。静けさの中で光と影だけで悪を描くこの美学は、アニメ表現の一つの完成形として評価されている。

ジュンとルビーの別れ ― 人間の心を取り戻す瞬間

後半のエピソード「地球への帰還」では、ジュンとドック博士の孫娘ルビーの交流が描かれる。ルビーはジュンの機械の身体を恐れず、心から友として接する数少ない存在だった。だがムー帝国の攻撃により、ジュンは地球を離れる決断を迫られる。別れのシーンでは、ルビーが泣きながら「あなたは機械なんかじゃない、心を持った人間よ」と叫び、ジュンが静かに「ありがとう、ルビー。きみのおかげで、ぼくはまた人間になれた気がする」と応える。 このやり取りは、当時のアニメでは珍しい“感情の成熟”を描いた場面であり、視聴者の間でも屈指の名シーンとして語られている。涙を流せないジュンの頬を風が撫でる演出は、まるで自然そのものが彼の涙を代わりに流しているかのようで、詩的な美しさがある。再放送でこの回を観た人々は「白黒なのに色が見えるようだった」と感想を寄せるほど、映像の情緒が深い。

ヒューラーとの最終決戦 ― 科学の光と闇の融合

クライマックスである最終話「ヒューラー消滅の日」は、多くのファンが「日本アニメ史上最も印象的なモノクロの戦い」と称えるエピソードである。ジュンとヒューラーが対峙するシーンでは、音楽が一旦止まり、二人の台詞と機械音だけが響く。ヒューラーが「我は科学の子、人の夢の残骸だ」と呟く瞬間、ジュンが静かに「ならばぼくは、その夢を守る」と返す。この一言に視聴者の多くが震えたという。 映像では、光線が交差する瞬間にわずかにホワイトアウトし、やがて静寂が訪れる。その無音の中で、ヒューラーのシルエットが崩壊し、光に包まれたジュンがゆっくりと消えていく。涙を流せない彼の代わりに星空が輝く演出は、悲しみと希望を同時に表現しており、当時のアニメ演出としては異例の詩的完成度を誇る。視聴者の中には「最終回を見終えたあと、しばらく言葉が出なかった」と語る者も少なくない。 この場面は、のちの『宇宙戦艦ヤマト』や『ガンダム』など“宇宙を舞台にした思想的クライマックス”の礎ともなり、アニメ史における重要な転換点とされている。

静かなエピローグ ― 星の光とナレーション

最終話のエンディングでは、戦いを終えた仲間たちが夜空を見上げる。プーが「ジュン兄ちゃん、帰ってくるよね?」と呟くと、ドック博士が微笑みながら「星が光る限り、彼は生きている」と答える。そこに流れるのはインストゥルメンタル版の「ジュンの歌」。音楽と映像が溶け合うようにフェードアウトし、ナレーションが締めくくる―― 「科学は人を傷つけることもある。だが、人の心がそれを導けば、光にもなる。ホッパ号は今日も宇宙を飛ぶ。」 この言葉に多くの視聴者が心を打たれた。派手な爆発や勝利の雄叫びではなく、静けさの中に希望を託すこの終幕は、当時のテレビアニメとして異例の“詩的なエンディング”であり、今もファンの心に残る。SNS上では「何度見ても涙が出る」「この時代にこんな美しい終わり方があったとは」と再評価の声が絶えない。

印象的な細部演出 ― 無音・影・表情の使い方

『宇宙パトロールホッパ』の魅力は、派手なアクションよりも細やかな演出にある。多くのファンが「無音の時間」に惹かれるという。たとえばジュンが宇宙空間で星を見つめるカットや、ヒューラーが孤独に座るシーンなど、音楽が途絶えた一瞬に感情が凝縮されている。東映動画の演出陣は、当時の技術的制約を逆手に取り、“静寂を演出にする”という大胆な試みを行った。これが後年「昭和モノクロ期アニメの芸術的手法」と呼ばれる所以である。 また、キャラクターの表情を陰影で表現する技法も高く評価されている。光源を限り、顔の半分だけを照らすカットは、心理描写として効果的で、後のアニメ映像に影響を与えた。視聴者の中には「影の使い方がまるで映画のようだった」と語る人もおり、単なる子ども向け作品ではなく映像芸術として記憶されていることがわかる。

ファンが選ぶベストシーンまとめ

ファンイベントやオンライン投票では、常に上位に挙がる場面がいくつかある。 1位は「ジュン誕生の瞬間」、2位は「ヒューラーとの最終決戦」、3位は「ルビーとの別れ」、4位に「ダルトン隊長の決断」、5位に「星空のエピローグ」が続く。これらはいずれも、アクションよりも“心の動き”が中心に描かれた場面であり、『宇宙パトロールホッパ』が感情の物語であることを物語っている。 ファンコメントの中には「ホッパ号が飛ぶ音を聞くと、今でも胸が熱くなる」「ジュンの沈黙にすべてが詰まっている」といった言葉があり、時代を超えて作品への愛情が生き続けている。

[anime-7]

■ 好きなキャラクター

ジュン ― 科学と心の狭間で生きる“永遠の少年”

ファンが最も深い愛情を寄せるキャラクターは、やはり主人公のジュンである。彼は“科学の申し子”として誕生したサイボーグでありながら、どんなときも人間らしさを失わない。その二面性が、視聴者にとって大きな魅力になっている。 子どものころに本作を観たファンは、「ジュンのように強くなりたい」と憧れた。一方で大人になってから再び作品を見た世代は、「彼が抱えていた孤独や葛藤が痛いほど分かるようになった」と語る。つまりジュンは、成長するにつれて見方が変わる奥深い主人公なのだ。 彼の強さは腕力ではなく、心の強さにある。敵を倒すときも怒りではなく、正義と理解をもって行動する。ヒューラー総統との最終対話で「科学は心を持たなければ闇になる」と語る場面は、彼の人間としての完成を示す瞬間だった。子ども時代に見た勇敢なヒーロー像が、大人になると“人としての在り方”に見えてくる。そこにこそ、ジュンが時代を超えて愛され続ける理由がある。

ダルトン隊長 ― 理想の上司としてのカリスマ

年齢層を問わず人気が高いのが、宇宙パトロール隊のリーダー・ダルトン隊長である。彼は強く、厳しく、しかし部下思いの温かい指揮官だ。冷静な判断力と確固たる信念を持ち、危険な任務でも決して動揺しない姿は、視聴者に“理想のリーダー像”を示した。 ファンの間では「もし上司になるならダルトンのような人がいい」という声が多く、彼の言葉ひとつひとつが人生の指針として語られることもある。特に「勇気は恐れを知ってなお進むこと」というセリフは、放送から半世紀経った今でも引用される名言だ。 彼の人気の理由は、単なるリーダーではなく“父親的存在”であることにある。ジュンを導きつつも、失敗を叱るよりも信じて任せる姿勢が、見る者に安心感を与えた。戦闘指揮の場面では冷徹な軍人でありながら、息子プーを抱き上げるときの穏やかな笑顔に人間味が溢れている。そのギャップが、彼をよりリアルで魅力的な人物にしている。

ドック博士 ― 科学の良心と優しさの象徴

ドック博士は視聴者にとって“心の支え”のような存在だ。科学者でありながら、常に人間の心を忘れない彼の姿勢は、作品を通じて「知識と道徳の両立」の大切さを教えてくれる。博士はジュンを救った恩人であると同時に、科学の使い方を諭す師でもある。 ファンの感想では「ドック博士の言葉には重みがある」「彼の一言で場面の空気が変わる」といった声が多い。特に、ジュンが自身の存在に苦しむ回で博士が語った「心を持つ限り、君は人間だ」というセリフは、多くの人に希望を与えた。 老年キャラクターが若者の成長を見守る構図はアニメでは定番だが、ドック博士の場合はそれが“科学時代の倫理”という現実的テーマに結びついている。そのため、彼の人気は単なるキャラ好感度を超え、“作品の思想そのもの”への共感として広がっている。

ルビー ― 優しさと勇気を併せ持つ少女

女性ファンの間で人気が高いのが、ドック博士の孫娘・ルビーだ。彼女は明るく純粋でありながら、物語後半では強い精神力を見せる。ジュンのサイボーグとしての姿を恐れず、彼を一人の人間として受け入れるその心は、作品の中で“人間らしさ”を最も体現したキャラクターだといえる。 特に人気が高いのは、ジュンと別れるシーンでの彼女の台詞「あなたは心を持った人間よ」。この言葉は視聴者の心にも深く残り、「彼女がいたからこの作品は温かい」と語るファンも多い。 一方で、少女キャラクターとしてのルビーは決して“守られる側”ではなく、ジュンを励まし、時には助ける存在であった。その能動的な描写は当時の女性キャラとしては非常に進歩的であり、後の東映作品のヒロイン像にも影響を与えている。

プー ― 子ども視点の希望と明るさ

子どもたちの人気投票で常に上位に入ったのが、ダルトン隊長の息子プーである。彼の無邪気さと行動力は、シリアスなストーリーの中に温かい息抜きを与える存在だった。視聴者の中には「プーが出てくると安心する」「彼が笑うと画面全体が明るくなる」と語る者も多い。 また、野沢雅子による声の演技がプーの魅力を倍増させた。彼女の自然な感情表現が、子どものリアリティを生み出し、視聴者が感情移入しやすいキャラクターにしている。特にジュンとプーの兄弟のような関係は、多くのファンの心を温めた。戦闘の緊張感の中で、プーが発する一言の笑い声が場を和らげる。それは物語に“希望”という彩りを与える重要な役割だった。

ヒューラー総統 ― 悪役でありながら共感される悲劇の支配者

『宇宙パトロールホッパ』で最も印象的な悪役といえば、やはりムー帝国の支配者・ヒューラー総統である。冷酷で恐ろしい存在でありながら、彼の中には“科学によって生まれた哀しみ”が見え隠れする。その複雑な人物像が、多くの視聴者に強い印象を与えた。 ヒューラーの人気は、単なるカリスマ悪役としての格好良さだけでなく、彼がジュンと同じ“科学の子”であるという宿命的な共通点に由来している。彼の言葉「科学は心を忘れた瞬間、怪物になる」は作品全体を貫くテーマそのものであり、視聴者の中には「ヒューラーの悲しみを理解して泣いた」という人も少なくない。 神山卓三の低く響く声が、彼の威厳と孤独を見事に表現しており、「怖いけど美しい悪役」として今も根強い人気を誇っている。

テフアニー ― 魅惑と知性を併せ持つ女性悪役

ムー帝国の女幹部テフアニーは、女性視聴者にも人気の高いキャラクターだった。彼女は冷徹でありながら、どこか人間味を感じさせる場面もあり、単なる悪女ではない深みがあった。浅川みゆ起の艶やかな声が、その知的な美しさを際立たせている。 特に人気を集めたのは、ヒューラーへの忠誠とジュンへの興味の間で揺れる心理描写だ。戦闘中、ジュンに「あなたは本当に機械なの?」と問いかける場面は、敵でありながらも心を通わせる瞬間として多くのファンが選ぶ名シーンである。彼女は冷たい科学の世界の中で、わずかに残る“感情”を体現した存在だった。

ファンの選ぶ人気キャラクターランキング

近年のアンケートやファンイベントで行われた人気投票では、1位ジュン、2位ヒューラー総統、3位ドック博士、4位ルビー、5位ダルトン隊長という結果が多い。興味深いのは、善悪を問わず“心に葛藤を持つキャラクター”が上位を占めている点だ。 ファンのコメントには、「悪役にも理由があると感じさせてくれた」「全員が何かを背負っていて共感できる」といった声が多く、単純な勧善懲悪の枠を超えた作品としての魅力を裏付けている。

キャラクターが伝えるメッセージ

『宇宙パトロールホッパ』のキャラクターたちは、それぞれが“人間とは何か”という問いへの答えを体現している。ジュンは希望、ヒューラーは警鐘、ドック博士は知恵、ルビーは愛、ダルトンは信頼、プーは未来。それぞれの個性が組み合わさることで、この作品は単なるSFアニメを超えた“人間讃歌”となった。 視聴者の間では「どのキャラクターにも心を動かされた」「誰か一人を選べない」と語る人も多い。それこそが、この作品が時代を超えて語り継がれる理由だ。キャラクターたちの生き方は、今もなお、見る者の中で息づいている。

[anime-8]

■ 関連商品のまとめ

映像関連商品 ― モノクロの輝きを蘇らせたアーカイブ群

『宇宙パトロールホッパ』は1965年当時モノクロ放送でありながら、その映像作品は時代を超えて様々なメディアで復活してきた。 1980年代後半、アニメファンのコレクション文化が広がる中で、東映ビデオによるVHS版が初めて登場。当時は全44話のうち、厳選された代表回が収録されており、特に第1話「誕生!宇宙っ子ジュン」と第17話「大あばれ金属人間」は人気が高かった。 このVHSシリーズはセル版とレンタル版が並行して展開され、セル版は大丸デパートの限定キャンペーンでも取り扱われた。パッケージには当時のキービジュアルを再現した白黒写真が使われ、コレクターの間では「日本初期SFアニメの記念碑」として高く評価されている。

1990年代に入ると、アニメの保存意識の高まりとともにLD(レーザーディスク)化が実現。LD版では映像修復が施され、タイトルロゴやテロップ部分が新プリントに差し替えられた。1998年には『東映アニメ主題歌大全集1』にOP・EDが収録され、LDやVHSを通して初めて当時の映像を高音質で楽しめるようになった。
そして2000年代に入ると、デジタルリマスター版のDVD化が進み、2005年にウォルト・ディズニー・ジャパンから発売された『東映アニメモノクロ傑作選 Vol.2』には代表4話が収録。さらに2015年にはTCエンタテインメントから全話を網羅した『想い出のアニメライブラリー 第38集』が発売され、初めて44話すべてが公式に視聴可能となった。
特典としては、ブックレットに制作当時のスタッフインタビューや放送資料が掲載され、ファンからは「まるで歴史の資料集だ」と絶賛された。映像商品の歩みそのものが、日本アニメ保存文化の縮図でもある。

書籍関連 ― 歴史を掘り下げる資料と回顧録

『宇宙パトロールホッパ』の関連書籍は、他の1960年代アニメと比べても多い。まず1980年代初頭に東映動画が発行した社内資料集『東映TVアニメ史』には、本作の企画経緯や設定資料が初公開された。 1990年代になると、アニメ研究者やファンの手によって“初期SFアニメ再評価”の機運が高まり、専門誌『アニメージュ』や『OUT』などが再特集を組んだ。これらの記事では、作品の社会的意義や放送当時の制作環境などが詳細に語られており、ファンの資料的価値は非常に高い。

また、近年の出版物として注目されたのが、2015年に発売された「東映アニメ黎明期の記録」シリーズの一冊『宇宙を夢見た少年たち』だ。これは関係者の証言をもとに、ホッパ制作時の現場や音楽録音風景、声優たちの思い出をまとめたドキュメンタリー本である。
さらに、アニメ史研究書『日本アニメーションの科学幻想』(2020年刊)では、『宇宙パトロールホッパ』が“人間とテクノロジーの倫理”を扱った先駆的作品として分析されており、学術的評価も高い。これらの書籍を通して、単なる懐かしのアニメではなく、「科学と人間の関係を描いた文化資産」として位置付けられつつある。

音楽関連 ― 菊池俊輔サウンドの原点を記録

音楽面の関連商品も充実している。オープニング「宇宙パトロールホッパ」やエンディング「ジュンの歌」「宇宙っ子ジュン」は、1986年に『TVヒーロー主題歌全集 アニメ編』として初めて音源化され、その後『東映アニメ主題歌大全集』シリーズで再収録された。 当時のEP(ドーナツ盤)は限定生産で、東映アニメファンにとって“幻のレコード”と呼ばれている。1980年代末期にはカセットテープ版も登場し、ラジカセで聴く懐かしのSFサウンドとして親しまれた。 21世紀に入り、菊池俊輔音楽のリマスター需要が高まると、2010年代にはCDとデジタル配信で再登場。2021年には『東映アニメ モノクロ主題歌コレクション』として一括配信され、若い世代のリスナーにも聴かれるようになった。 ファンの中では「ホッパの主題歌を聴くと昭和の空気が蘇る」「勇気が湧く音」といった感想が多く、音楽が記憶と結びついて受け継がれている。

ホビー・おもちゃ関連 ― 幻のソフビと精密プラモデル

1960年代当時、『宇宙パトロールホッパ』のキャラクター玩具は一部の百貨店限定で販売された。代表的なのは、ホッパード110号のミニソフビモデルと、ジュンのアクション人形。いずれも生産数が少なく、現存するものは極めて希少だ。 1970年代後半には東映キャラクターコレクションとして、再販版のプラモデルが登場。組み立て式ホッパードには光るクリアパーツが使用され、当時の少年たちに人気だった。80年代以降はノスタルジー商品として、復刻フィギュアやコレクターズアイテムが登場。中でも2015年のDVD-BOX発売に合わせて発売された「ホッパ号ダイキャストモデル」は精密度が高く、アニメファンのみならずSF模型愛好家からも注目された。

また、カプセルトイ(ガチャガチャ)シリーズでは、ジュン、ヒューラー、ルビーのミニフィギュア3体セットが限定生産され、昭和レトロ風パッケージが話題となった。SNS上では「昭和の未来デザインがかわいい」と評され、若い層にも人気が広がっている。

ゲーム・ボード関連 ― 幻の宇宙すごろく

1970年代後半には、アニメキャラクターを使った“宇宙すごろく”が各玩具メーカーから発売された。『宇宙パトロールホッパ 宇宙大冒険ゲーム』は、ホッパード号をコマにして銀河を進む形式で、プレイヤーがミッションカードを引きながらムー帝国を倒すという内容。ルーレットやサイコロを使うクラシックな遊びで、家庭向けのヒット商品となった。 また、1990年代にはアニメの資料価値が見直され、MSXファンの間で同人リメイク版のゲームが制作された記録も残っている。操作するジュンがホッパ号を操縦して敵を撃退するシューティング形式で、現在でもファンの間でROMデータが共有されるほどだ。

文房具・日用品 ― 子どもたちの日常に寄り添ったデザイン

放送当時、大丸デパートがスポンサーであった関係から、文房具類の展開も活発だった。ジュンの姿が描かれた鉛筆・下敷き・カンペンケース、さらにはホッパ号のシルエットを模した定規など、実用性と遊び心を兼ね備えたグッズが販売された。 1980年代に入ると、これらが“昭和アニメレトログッズ”として復刻。ノートやクリアファイルなど、当時のデザインを忠実に再現したアイテムがファンイベントで再販され、現在でも文具コレクターの間で人気が高い。特にジュンとルビーが並んだポスター柄の下敷きは希少で、オークションで高値を付けることもある。

食品・お菓子関連 ― パッケージで広がる宇宙の夢

キャラクターを使ったお菓子商品も当時話題になった。代表的なのは「ホッパチョコ」と「ジュンの星ラムネ」で、子どもたちの間では“宇宙の味”として人気を博した。包装紙にはホッパード号が銀色の箔押しで描かれ、チョコを食べ終えた後にその包み紙をコレクションするのが流行した。 現代でもレトロ食品コラボとして、昭和アニメフェアなどで復刻版キャンディやパッケージ風ステッカーが販売されており、「見ているだけで懐かしい」と大人のファンの間でも好評だ。

総括 ― 受け継がれる“モノクロの遺産”

『宇宙パトロールホッパ』に関連する商品は、他の同年代作品と比べても極めて多彩であり、半世紀以上経ってなお再評価され続けている。その理由は、単なる懐かしさではなく、“科学と心”という普遍的テーマが現代にも響くからだ。 映像から玩具、文具、音楽、食品に至るまで、あらゆる分野に形を変えて存在するこれらのグッズは、ファンの記憶をつなぐ“物理的な記録媒体”でもある。今もホッパ号の模型や主題歌の旋律を手に取るたび、あの時代の少年少女が感じた夢と憧れが、静かに蘇るのだ。

[anime-9]

■ オークション・フリマなどの中古市場

はじめに ― 「幻のアニメ」として再評価される市場動向

『宇宙パトロールホッパ』は1965年放送のモノクロTVアニメということもあり、当初はコレクション対象として注目されることは少なかった。だが、2000年代以降「昭和アニメのルーツ」を探求するファンや研究者の増加により、その市場価値が徐々に上昇。 現在では、ヤフオク・メルカリ・ラクマといった主要オークションやフリマアプリで、映像ソフトや関連グッズが定期的に出品されている。特に2020年代に入ってからは、保存状態の良い映像商品や当時物の玩具が高値で取引される傾向が顕著で、アニメ黎明期コレクションの中でも“プレミアカテゴリー”として扱われている。

映像関連商品 ― VHS・LD・DVDの価格変動

まず人気が高いのが、1980年代後半に東映ビデオから発売されたVHSシリーズである。 セル版は1巻あたり2000~4000円で取引されており、未開封・美品のものは6000円以上になるケースもある。特に第1巻「宇宙パトロール誕生編」はパッケージのイラストが象徴的なためコレクター人気が高い。レンタル落ちでも1000円前後で安定して取引され、状態の良い外箱付きは倍近い価格に跳ね上がる。 LD(レーザーディスク)は90年代後期のマニア向け商品として人気が再燃。ジャケットのアートワークが美しく保存性も高いため、現在では1枚3000~7000円程度で落札される。特に「主題歌大全集」シリーズ収録盤は5桁台に達することもある。

さらに注目なのが2015年発売の『想い出のアニメライブラリー 第38集 宇宙パトロールホッパ』DVD-BOX。全44話を収録した完全版で、定価2万円台だったものが中古市場では2.5~3万円で取引されることも。帯付き・特典ブックレット完備の美品はプレミア化が進んでおり、状態次第では5万円近くまで上昇している。
近年ではブルーレイ版のリクエストも多く、オークション出品時のコメント欄に「ぜひ高画質化を望む」といった書き込みが散見されるなど、映像保存の需要が続いている。

書籍・資料関連 ― 学術的価値を持つレアアイテム

書籍市場では、アニメ雑誌に掲載された当時の記事や特集号が人気。特に『アニメージュ』1979年7月号(特集「東映モノクロの軌跡」)や『OUT』1985年増刊号などに収録されたホッパ特集は、1冊1500~3000円で取引されることが多い。 中でも初期東映資料をまとめた「東映動画 TVアニメ制作史」(社内限定頒布版)は市場に滅多に出回らず、出品があると即決価格で5万円を超えることもある。 また、2015年刊行のムック『宇宙を駆けた昭和のヒーローたち』には、ホッパの制作裏話とスタッフ座談会が掲載されており、この号は絶版後に2000円以上の値がついている。

特筆すべきは、放送当時の台本・絵コンテの存在だ。古書店や専門オークションでは、「第1話決定稿」や「第17話 金属人間編」の複製台本が数年に一度出品され、5万~10万円台で落札されることもある。署名入りの原資料は博物館クラスの希少性を持ち、東映黎明期のファンの間では「聖杯アイテム」と呼ばれている。

音楽関連 ― ドーナツ盤からデジタル配信まで

音楽関連では、EP盤「宇宙パトロールホッパ/ジュンの歌」(上高田少年合唱団)が中古市場で安定した人気を誇る。保存状態が良好で歌詞カード付きなら3000~5000円台、帯付き完品になると1万円を超えることもある。 1986年発売の『TVヒーロー主題歌全集4 アニメ編』(VHS・ベータマックス)は、映像付き主題歌として価値が高く、ヤフオクでは1万~1万5千円前後で落札されることが多い。 CD版『東映アニメ主題歌大全集1』も人気が再燃中で、廃盤後に価格が上昇。現在は中古相場で4000円前後だが、帯付き未開封の初版は倍の値を付ける。 近年では、デジタル配信版が公式でリリースされた影響でCD需要は落ち着いたが、あえて“物として持ちたい”コレクターは多く、アナログメディア人気の流れに乗って再評価が続いている。

ホビー・おもちゃ関連 ― プレミア化が進むソフビ・模型

1960年代当時の玩具は現存数が極端に少なく、希少価値が非常に高い。ホッパード110号のミニソフビは、傷や塗装剥げがあっても1万円以上で取引され、美品や外箱付きなら3万円を超える。 1970年代に登場した再販プラモデル(タカトク製)は、未組立状態で5000~8000円ほど。2010年代に限定復刻されたダイキャストモデルは、当時定価1万円弱だったが、現在は倍近い価格で取引される。 また、カプセルトイ復刻シリーズは1セット2000~3000円程度で安定しており、SNSなどでは「昭和の造形再現度が高い」とコレクターの評価も高い。特にルビーとテフアニーの女性フィギュアは人気が集中し、単体で4000円台になることもある。

ゲーム・ボード関連 ― 幻の“宇宙冒険すごろく”が高騰

1970年代後期に製造されたボードゲーム『宇宙パトロールホッパ 銀河大冒険ゲーム』は、現在では“幻の逸品”として取引されている。コンディションによっては、箱付きで1万~2万円、駒・カード完品セットは3万円近くの値を付ける。 中にはホッパード号の駒が欠品していても高値で落札されるケースもあり、ファンの収集意欲がうかがえる。 同様に、非公式のミニカードゲーム「宇宙っ子ジュン決戦セット」は流通数が極端に少なく、数千円~1万円台の間で取引されている。こうした商品は昭和レトロの象徴として、アニメファンだけでなく玩具コレクターの間でも注目されている。

文房具・生活雑貨 ― “昭和の香り”がプレミア化

放送当時に販売された文具や日用品は、当時の子どもたちの日常を感じさせるアイテムとして人気が高い。特に、ジュンが描かれたカンペンケースやホッパ号柄のノートは希少で、未使用品は1~2万円台で落札されることもある。 また、当時のデパート販促用ポスターや販促下敷きはコレクター垂涎のアイテム。折れ・日焼けがある状態でも3000~5000円、完全な保存状態なら1万円以上になる。 最近では、こうした文具が“昭和レトロ雑貨”カテゴリで再評価されており、アニメファンに限らずインテリアとして購入する層も増えている。特に女性コレクターからは「ホッパのロゴが可愛い」「宇宙と懐かしさの融合デザイン」といった声が多く見られる。

食品・パッケージ関連 ― 包装紙もコレクション対象に

お菓子や食品関連では、実際の中身よりもパッケージが価値を持つ。1960年代当時に販売された「ホッパチョコ」「ジュンガム」の包み紙やシールは、状態次第で数千円単位で取引される。 チョコの包み紙を保存していたファンが出品した例では、5枚セットで7000円を超える価格がついた。ホッパ号を金色で描いたデザインが人気で、額装して飾るコレクターも多い。 現代では復刻版キャンディやレトロステッカーのコラボ商品も登場しており、これらも限定販売後にすぐ転売価格が上昇。500円の商品が3000円で取引されることも珍しくない。

総評 ― “ホッパ現象”が示すコレクター文化の成熟

『宇宙パトロールホッパ』の中古市場は、単なる懐古ブームではなく「初期日本アニメ文化への敬意」として発展している。 作品そのものが持つテーマ性やデザインの完成度、そして保存された資料の少なさがプレミア価値を押し上げており、今や“昭和アニメの遺産”としてコレクション市場の中心に立っている。 映像・音楽・玩具・文具・食品――どのジャンルにも共通するのは、そこに宿る「未来への憧れ」と「人間の温かさ」だ。オークションに並ぶ小さなアイテムひとつひとつが、あの時代の夢を今に伝えている。 そして今日も、ジュンやホッパ号の姿をあしらった古びたパッケージが、ネットのどこかで新たな持ち主のもとへ旅立っていく。それこそが、“宇宙パトロール”の名にふさわしい、永遠の循環なのかもしれない。

[anime-10]

■ 現在購入可能な人気売れ筋商品です♪

【新品】 想い出のアニメライブラリー 第38集 宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版 9n2op2j

【新品】 想い出のアニメライブラリー 第38集 宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版 9n2op2j
46,060 円 (税込)
【商品名】想い出のアニメライブラリー 第38集 宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版【メーカー名】TCエンタテインメント【メーカー型番】【ブランド名】Tc エンタテインメント【商品説明】想い出のアニメライブラリー 第38集 宇宙パトロールホッパ DVD-B..

想い出のアニメライブラリー 第38集 宇宙パトロールホッパ[DVD] DVD-BOX デジタルリマスター版 / アニメ

想い出のアニメライブラリー 第38集 宇宙パトロールホッパ[DVD] DVD-BOX デジタルリマスター版 / アニメ
23,760 円 (税込)
ご注文前に必ずご確認ください<商品説明>東映動画(現: 東映アニメーション)初のSFアニメーションが初の全話収録DVD-BOXで登場!! 10年以上続いたテレビ朝日月曜日19時の東映動画枠での最初の作品。全話画質修正を行った高画質のデジタルリマスター版。——地球人のジュンが、..

【中古】宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版 【想い出のアニメライブラリー 第38集】

【中古】宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版 【想い出のアニメライブラリー 第38集】
10,408 円 (税込)
【中古】宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版 【想い出のアニメライブラリー 第38集】【メーカー名】【メーカー型番】【ブランド名】TCエンタテインメント アニメ 【商品説明】宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版 【想い出のアニメライブラ..

【中古】【非常に良い】宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版 【想い出のアニメライブラリー 第38集】 qqffhab

【中古】【非常に良い】宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版 【想い出のアニメライブラリー 第38集】 qqffhab
28,457 円 (税込)
【状態 非常に良い】【商品名】想い出のアニメライブラリー 第38集 宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版【メーカー名】TCエンタテインメント【メーカー型番】【ブランド名】Tc エンタテインメント【商品説明】想い出のアニメライブラリー 第38集 宇宙パ..

【中古】宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版 想い出のアニメライブラリー 第38集

【中古】宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版 想い出のアニメライブラリー 第38集
11,508 円 (税込)
【中古】宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版 想い出のアニメライブラリー 第38集【メーカー名】【メーカー型番】【ブランド名】TCエンタテインメント アニメ 曽我町子: Actor; 小林清志: Actor; 島田彰: Actor; 野沢雅子: Actor; 近石真介: Actor; はせさん..

【中古】東映アニメモノクロ傑作選 Vol.2 [DVD] 「宇宙パトロールホッパ」「レインボー戦隊ロビン」「海賊王子」

【中古】東映アニメモノクロ傑作選 Vol.2 [DVD] 「宇宙パトロールホッパ」「レインボー戦隊ロビン」「海賊王子」
10,397 円 (税込)
【中古】東映アニメモノクロ傑作選 Vol.2 [DVD] 「宇宙パトロールホッパ」「レインボー戦隊ロビン」「海賊王子」【メーカー名】ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社【メーカー型番】【ブランド名】【商品説明】東映アニメモノクロ傑作選 Vol.2 [DVD] 「宇宙パトロールホ..

【中古】東映アニメモノクロ傑作選 Vol.2 [DVD] 「宇宙パトロールホッパ」「レインボー戦隊ロビン」「海賊王子」

【中古】東映アニメモノクロ傑作選 Vol.2 [DVD] 「宇宙パトロールホッパ」「レインボー戦隊ロビン」「海賊王子」
5,990 円 (税込)
【中古】東映アニメモノクロ傑作選 Vol.2 [DVD] 「宇宙パトロールホッパ」「レインボー戦隊ロビン」「海賊王子」【メーカー名】ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社【メーカー型番】【ブランド名】【商品説明】東映アニメモノクロ傑作選 Vol.2 [DVD] 「宇宙パトロールホ..

【中古】 宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版 【想い出のアニメライブラリー 第38集】

【中古】 宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版 【想い出のアニメライブラリー 第38集】
10,058 円 (税込) 送料込
【メーカー名】TCエンタテインメント【メーカー型番】【ブランド名】Tc エンタテインメント掲載画像は全てイメージです。実際の商品とは色味等異なる場合がございますのでご了承ください。【 ご注文からお届けまで 】・ご注文 :ご注文は24時間受け付けております。・注文..

【中古】 宇宙パトロールホッパ Dvd-box デジタルリマスター版 : 想い出のアニメライブラリー 第38集 【DVD】

【中古】 宇宙パトロールホッパ Dvd-box デジタルリマスター版 : 想い出のアニメライブラリー 第38集 【DVD】
6,600 円 (税込)
状態可コメント主題歌CD付/DISC3盤質B中古商品のご購入について※中古商品の状態、仕様、内容等に関するお問い合わせはお受けできません※中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません>>その他注意事項(必ずご確認ください)出荷目安の詳..

想い出のアニメライブラリー 第38集 宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版 [DVD]

想い出のアニメライブラリー 第38集 宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版 [DVD]
22,783 円 (税込)
詳しい納期他、ご注文時はお支払・送料・返品のページをご確認ください発売日2015/6/26想い出のアニメライブラリー 第38集 宇宙パトロールホッパ DVD-BOX デジタルリマスター版 ジャンル アニメテレビアニメ 監督 出演 南谷智晴曽我町子小林清志島田彰野沢雅子近石真介はせ..
楽天ウェブサービスセンター CS Shop
[anime-11]

[anime-sita]