『ソニックアドベンチャー』(ドリームキャスト)

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【発売】:セガ
【開発】:ソニックチーム
【発売日】:1998年12月23日
【ジャンル】:アクションゲーム

[game-ue]

■ 概要

1998年12月23日、セガが新世代ハード「ドリームキャスト」と同時期に送り出した目玉タイトルの一つが『ソニックアドベンチャー』である。本作は、青いハリネズミ“ソニック・ザ・ヘッジホッグ”の冒険を描く人気シリーズの最新作でありながら、それまでの横スクロール型2Dアクションから大きく舵を切り、フル3Dアクションとして再出発を果たした記念碑的作品だ。セガの看板キャラクターであるソニックを「次世代の姿」に刷新するべく、開発チーム「ソニックチーム」は映像表現、サウンド、シナリオすべてにおいて従来作とは異なる野心的な試みを取り入れた。

まず大きな特徴として、キャラクターたちに本格的なボイスアクトが導入されたことが挙げられる。ソニック役の金丸淳一を筆頭に、ナックルズ、テイルス、エミーら主要キャラクターに人気声優を起用。これにより、従来の無言に近いキャラクターから一転、感情豊かで人間味あふれる存在へと生まれ変わった。ファンの間では「声が付くことで世界観が狭まるのでは」と不安視する声もあったが、実際にはドラマ性が増し、ストーリー性を前面に押し出した本作の方向性と見事に噛み合った。

さらに、キャラクターデザインも大幅にリファインされている。これまでデフォルメの強かった“クラシック”な姿から、頭身を上げた“モダンソニック”への進化である。長い脚や鋭い目元といったデザインは、よりスピード感やダイナミズムを伝えるための演出として機能した。結果的にこのデザインは後のシリーズ標準となり、今日に至るまで「モダンソニック」として広く定着している。

物語構成においても大きな変革が見られる。本作はソニック単独ではなく、全6名のプレイアブルキャラクター(ソニック、テイルス、ナックルズ、エミー、ビッグ、ガンマ)にそれぞれの視点と物語が用意されており、群像劇として展開される。あるキャラクターの物語で発生した事件が、別のキャラクター側から見ると全く違う意味を持つといった多層的な構造は、それまでのアクションゲームには稀な試みだった。すべてのシナリオをクリアした後に解放される「スーパーソニック編」によって、断片的だったストーリーが一つの壮大な結末へと収束していく流れは、プレイヤーに強い達成感を与えた。

ゲームシステムは「アドベンチャーフィールド」と「アクションステージ」の二層構造が採用されている。街や遺跡を探索し、NPCから情報を得ながらステージへの入口を探す“アドベンチャーフィールド”と、従来作のように疾走とアクションを楽しむ“アクションステージ”を行き来する形式である。これにより、単なるスピードアクションにとどまらず、冒険心や探索要素も前面に押し出された。特にステーションスクエアやミスティックルーインといったフィールドは、それぞれ人々の暮らしや自然の雄大さを感じられる舞台として、ソニックの世界観を大きく拡張した。

サウンド面でも革新があった。従来はチップチューンや打ち込み主体の音楽が多かったが、本作ではギターサウンドを中心にしたロック調や、ボーカル入りの主題歌を導入。特に主題歌「Open Your Heart」は、ソニックシリーズのテーマソングとも言える存在となり、ゲームファンの記憶に深く刻まれている。また、各キャラクターごとに専用のテーマソングが用意され、物語やキャラクター性を強調する演出として機能した。

本作の存在は単なるゲーム作品の枠を超え、セガの次世代戦略そのものを象徴していた。1998年8月の制作発表会では、ソニックの新たな姿が披露され、世界中のゲームファンに衝撃を与えた。ハードの性能を限界まで活用した美麗なグラフィックは、当時の他機種の3Dタイトルと比較しても圧倒的なクオリティを誇り、ドリームキャストの性能を誇示する役割を果たした。特に巨大都市を疾走する「スピードハイウェイ」や、古代遺跡を探索する「ロストワールド」といったステージは、そのスケール感や演出で多くのプレイヤーを魅了した。

発売後も本作はさまざまな形でリニューアルや移植が行われた。1999年には海外市場向けに多言語対応を施した『ソニックアドベンチャー インターナショナル』が登場。さらに2003年にはニンテンドーゲームキューブ向けに『ソニックアドベンチャーDX』としてリメイクされ、ビジュアルや操作性が改良された。PC版やHDリマスター版も配信され、現代でもプレイ可能な環境が整っている。つまり『ソニックアドベンチャー』は一過性のタイトルではなく、長期的に遊ばれ続ける定番作品となったのだ。

その一方で、発売当時は開発の遅れやデバッグ不足から、バグやカメラワークの不備も指摘されていた。だが、それらの粗削りさすら「新しいソニックが走り出す勢いの証」として受け止められることが多く、結果的にシリーズの方向性を大きく変える成功作と評価されている。従来のクラシックソニックからモダンソニックへの転換点となり、以降のシリーズ作品に決定的な影響を与えたのは間違いない。

総じて『ソニックアドベンチャー』は、ドリームキャストというハードの力を示すと同時に、ソニックシリーズに新たな時代を切り拓いた革命的タイトルであった。アクションゲームの常識を覆す群像劇的ストーリーテリング、音楽と映像の融合、そして高速アクションの3D化への挑戦。そのすべてが合わさり、1990年代末のゲーム史を語るうえで欠かせない存在となっている。

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■ ゲームの魅力とは?

『ソニックアドベンチャー』の魅力を語るとき、まず外せないのは「スピード感の表現」だろう。ソニックシリーズは誕生以来「音速のヒーロー」という設定をゲームデザインの核に据えてきたが、2Dではその疾走感を横スクロールの演出に頼らざるを得なかった。しかし本作では3D空間を縦横無尽に駆け抜けることで、より直感的に「自分が超高速で走っている」という体験をプレイヤーに提供した。特に「スピードハイウェイ」で摩天楼の壁面を駆け下りる場面や、「エメラルドコースト」でイルカが波間を跳ねながらソニックを追いかけてくるシーンは、当時のプレイヤーにとってまさに衝撃的であり、今なおシリーズ屈指の名演出として語り継がれている。

加えて、本作は“ひとつのゲームで複数の体験”を実現している点がユニークだ。プレイヤーキャラクターごとにアクションシステムがまるで別物のように作られており、ソニックで爽快な疾走を楽しんだかと思えば、テイルスでは空を飛びながら競走ゲームのような展開に変化する。ナックルズでは探索重視のトレジャーハンティングが中心となり、エミーは追跡劇を軸としたパズルアクションへと変わる。さらにガンマではロックオンシューティング、ビッグでは釣りゲームと、同じ世界観にいながら全く異なるジャンルを横断するようなプレイ感覚が味わえる。これは「一つのソフトを購入すれば六本分のゲームが遊べる」とも形容できる贅沢さで、シリーズの枠を超えて“総合アクションパッケージ”のような存在感を持っていた。

また、群像劇的な物語構成そのものが大きな魅力となっている。プレイヤーは最初にソニックで冒険を始めるが、物語の一部でしか真相を知ることができない。テイルス編を進めると「なぜソニックの隣であの行動を取ったのか」が分かり、ナックルズ編では古代文明やマスターエメラルドにまつわる背景が明らかになる。エミーやガンマの物語を経てようやく断片が繋がり、最後にスーパーソニック編で全貌が明らかになるという仕組みは、当時のアクションゲームとしては異例の物語性を実現した。キャラクターを切り替えながらストーリーを追体験することで、同じ出来事でも立場によって印象が変わるという群像劇特有の魅力を味わえる点は、現在でも高く評価されている。

音楽面における革新も忘れてはならない。従来のソニックシリーズでは軽快なチップチューンやポップス調のBGMが中心だったが、本作は“ロック”を基調としたサウンドを全面に押し出した。特に主題歌「Open Your Heart」はヘヴィなギターとパワフルなボーカルが印象的で、ゲームのスピード感とストーリーの熱量を見事に体現している。また、各キャラクターに専用テーマソングが割り当てられ、物語の進行に合わせて流れることでプレイヤーの感情移入を一層深めた。ソニックの軽快なロック、テイルスの勇気を感じさせる明るい曲調、ナックルズのヒップホップ風アレンジなど、サウンドトラックそのものがキャラクターの個性を象徴している。後にサウンドトラックCDが発売され、ゲーム音楽ファンの間で高い評価を受けたのも納得だろう。

さらに特筆すべきは、チャオガーデンの存在である。本編のアクションとは一線を画す育成要素が導入され、プレイヤーは「チャオ」と呼ばれる小さな生物を世話し、成長させることができた。アクションステージで入手した小動物を与えると、能力値や外見が変化し、プレイヤーの育成方針次第で全く異なる姿へと進化していく。このチャオは専用のレースに出場させることができ、愛着を持って育てたキャラクターが活躍する姿を楽しめる。ソニックのハイスピードアクションとは正反対の、じっくりと愛情を注ぐプレイ体験が追加されていたことは、当時としては画期的で、長時間遊び続ける大きな動機づけとなった。

ビジュアル面でも本作は当時の最先端を突き進んでいた。ドリームキャストの高性能を最大限に活かしたグラフィックは、当時主流であったPlayStationやNintendo64のタイトルに比べ、頭一つ抜けた描写力を示していた。都市の夜景、熱帯の海岸、古代遺跡など、各ステージが生み出す多彩な景観はプレイヤーを魅了し、プリレンダによるイベントムービーは“映画を観るようなゲーム体験”を演出した。特に水やガラスなどの反射表現は「家庭用ゲーム機でここまで描けるのか」と驚きをもって受け止められ、ドリームキャストのイメージを強く印象付けた。

また、ダイナミックなカメラワークも魅力のひとつだ。3Dアクションにおいてカメラは操作性と演出性のバランスが難しい要素だが、本作は映画的なアングルを多用し、プレイヤーの疾走を客観的に映す場面を積極的に取り入れた。高速でループを駆け抜けるソニックを遠景から映すショットや、ビルの壁面を滑り降りる際の俯瞰カメラは、プレイヤーの操作と一体になった“見せ場”として強烈な印象を残した。こうした演出はその後のシリーズ作品でも定番化し、3Dソニックの演出スタイルを確立する礎となった。

そしてもう一つ、本作を語るうえで外せないのが「多彩なミニゲーム」である。スノーボードやカートレース、シューティングなど、メインのアクションとは異なる遊びが随所に盛り込まれており、単調になりがちなアクションゲームのテンポを上手く変化させていた。特にスノーボードは雪山を滑り降りるスピード感が爽快で、サブコンテンツに留まらない完成度を誇っていた。これらの要素は「アクション+バラエティ」を打ち出すことで、幅広いプレイヤー層にアプローチする役割を担っていた。

こうした多面的な魅力を総合すると、『ソニックアドベンチャー』は単なるシリーズ最新作ではなく、“ソニックというキャラクターを総合エンターテインメントへと拡張する試み”そのものだったといえる。ハイスピードアクションで爽快感を得たい人、育成要素でじっくり遊びたい人、ストーリーを追って群像劇を堪能したい人、それぞれが異なる楽しみ方を見出せる懐の深さを備えていたのである。

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■ ゲームの攻略など

『ソニックアドベンチャー』は、ただ疾走するだけのゲームではない。キャラクターごとに目的や操作感覚が大きく異なり、攻略法も大きく変わってくる。そのため、プレイヤーは「どのキャラを選んでいるのか」「今どのステージに挑んでいるのか」を常に意識する必要がある。本章では、キャラクターごとの攻略ポイントや、難所を切り抜けるテクニック、さらには知っておくと便利な小技までを整理して紹介していこう。

● ソニック編 ― 速度と正確性の両立

ソニックはシリーズの顔であり、本作でも最もステージ数が多く、攻略の中心となる。彼の魅力は圧倒的なスピードだが、それをコントロールすることが攻略の第一歩となる。特に「ホーミングアタック」は空中で敵を自動追尾して攻撃する技で、これを使いこなせるかどうかで難易度が大きく変わる。ジャンプ後にもう一度攻撃ボタンを押すだけというシンプルな操作だが、タイミングを誤ると敵をすり抜けて落下するリスクもあるため、練習が欠かせない。

また「ライトスピードダッシュ」はリングが並んだルートを一瞬で突き抜けられるが、発動にチャージが必要なため、敵や障害物が迫る状況では無理に使わない方が安定する。特に初見のステージでは「リングの先に何があるか」を確認し、使いどころを見極めるのが攻略のコツだ。

難所として挙げられるのが「スピードハイウェイ」の高層ビル群を駆け下りる場面や、「スカイデッキ」で重力が変化するエリア。これらはカメラが急に切り替わるため、落下ミスが頻発しやすい。コツは慌ててスティックを動かさず、カメラが安定するのを待ってから操作すること。ソニックは速度が出やすいため、むしろ「ブレーキを意識的に使う」ことが重要になる。

● テイルス編 ― ショートカットを探せ

テイルスは「空を飛べる」という個性を活かし、ソニックとの競走をメインに展開する。基本の攻略法は、空中でのショートカットを積極的に探すこと。リングを通過すると飛行時間が延びるため、これを繋げてソニックを抜き去るのが王道だ。

ただし飛行は無制限ではなく、時間切れで墜落するリスクもある。特に長距離のショートカットを狙う際は、途中にリングが配置されているかを事前に把握しておく必要がある。慣れていないプレイヤーは、無理に最短ルートを狙わず「飛んで地上を少し省略する」くらいの感覚で進むと安定しやすい。

ボス戦では、空中から攻撃を仕掛けると安全に戦えることが多い。エッグマン戦などでは地上での接触を避け、上空からの尻尾攻撃でじっくり削るのが有効だ。

● ナックルズ編 ― 探索と聴覚を活かす

ナックルズは「エメラルドのかけらを探す」というトレジャーハンティングが目的。プレイヤーの画面上に表示されるレーダーを頼りに、ステージを探索するスタイルだ。攻略のコツは「音」を聞くこと。エメラルドが近いときに鳴る効果音を耳で把握することで、画面を注視しなくても方向感覚がつかめる。

またナックルズは滑空や壁登りが得意なので、立体的な探索を心がけると効率がよい。特に「スカイデッキ」などの縦に広いステージでは、いかに壁を素早く登るかが勝負になる。

エメラルドの位置は毎回ランダムに変化するため、同じステージでも新鮮な気持ちで挑戦できる。慣れてきたら「まずはマップ全体を大きく回ってレーダーを点灯させ、反応があったら範囲を絞る」という方法が効率的だ。

● エミー編 ― 逃げの発想で攻略する

エミーは他キャラクターと違い、敵を倒すのではなく「ゼロから逃げ切る」ことが目的。攻略において重要なのは、立ち止まらず常に前進する姿勢だ。ゼロはプレイヤーを執拗に追ってくるが、完全に倒すことはできないため、攻撃しても時間稼ぎ程度にしかならない。むしろ叩きすぎるとスーパーアーマー状態になり、逆に不利になることすらある。

ステージ中にはスイッチや仕掛けが用意されており、ゼロに追われながら解く必要がある。焦ってボタン連打すると仕掛けがうまく作動しないため、「逃げながら冷静に操作する」ことがエミー攻略の鍵だ。ピコピコハンマーは敵を吹き飛ばすだけでなく、大ジャンプを発生させる使い方もできるので、追跡をかわすルート開拓に役立てたい。

● ガンマ編 ― 制限時間を増やす戦い方

ロボットのガンマは「制限時間付きのシューティング」が基本ルール。攻略の肝は“まとめ撃ち”にある。敵をロックオンし、複数を同時に倒すことで制限時間が延長される仕組みになっているため、ただ1体ずつ倒すのではなく「敵が密集している瞬間」を狙って撃つのが効率的だ。

また、レベルアップで得られるホバリング機能を活用すれば、落下ミスのリスクを減らしながら空中戦が展開できる。序盤は移動がぎこちなく感じるかもしれないが、慣れれば非常に快適に動けるキャラクターである。

彼のストーリーは感情的に強く心に残るため、攻略が進むにつれてプレイヤーの没入感が増す点も特徴的だ。

● ビッグ編 ― 釣りの心得

ビッグはシリーズでも異色の「釣りゲーム」で進行する。目的は親友のカエルくんを釣り上げることだが、操作に慣れないと時間がかかりやすい。攻略法は「焦らず竿を動かす」こと。魚やカエルがルアーに食いついたら、一気に引かず、テンションゲージを見ながら緩急をつけてリールを回すのがポイントである。

特に初心者がやりがちなのは、テンションゲージが赤になったまま強引に引き上げようとして糸が切れてしまうこと。ライン管理を徹底すれば安定して成功できるようになる。ビッグはステージ数が少ないが、その独特の遊びはシリーズの中でも強烈な個性を放っている。

● 共通攻略 ― アドベンチャーフィールドの歩き方

アクションステージだけでなく、拠点となる「アドベンチャーフィールド」の攻略も重要だ。ステーションスクエアでは人々からの会話でヒントを得られるし、ミスティックルーインでは大自然の中に隠された仕掛けを探す必要がある。どこに行けばよいか分からなくなったら、フィールドに浮かぶ赤い光球(ティカル)に触れると次の目的地を教えてくれる。

また、フィールド内に隠されたパワーアップアイテムを見逃さないことが、後半の攻略を楽にするカギとなる。例えばソニックの「ライトシューズ」やテイルスの「ジェットアンクレット」は、早めに入手しておくことでステージ攻略が一気にスムーズになる。

● 裏技・小ネタ

発売当時、プレイヤーの間で広まった裏技や小ネタも存在する。例えば一部ステージでは壁抜けや地形バグを利用してショートカットが可能で、スピードランでは定番のテクニックとなっていた。また、チャオガーデンでは特殊な卵を使ってレアカラーのチャオを誕生させる方法があり、友人同士で育てたチャオを見せ合う楽しみ方もあった。

さらに、ドリームキャストのビジュアルメモリ(VMU)を活用した「おさんぽチャオ」も隠れた攻略要素の一つだ。本体からチャオを転送し、携帯ゲームのように育成できるため、本編を遊んでいない時間でもゲーム体験が続いていた。

● 難易度バランスとリプレイ性

全体的な難易度はシリーズ経験者にとってはやや優しめだが、3D操作に不慣れなプレイヤーにとってはカメラや落下の多さが壁となる。とはいえキャラクターごとにステージ構成が異なるため、1周クリアしても「次は別キャラを試そう」と思えるリプレイ性が非常に高い。さらに、各アクションステージにはA・B・Cランクの追加ミッションがあり、全クリアを目指すと長期的に遊べる構造になっていた。

このように『ソニックアドベンチャー』の攻略は単純な「敵を倒して進む」だけではなく、キャラクターごとの個性を理解し、最適な立ち回りを選ぶ戦略性が要求される。裏技や隠し要素も豊富で、プレイヤーの工夫次第で遊び方が何通りにも広がる点が、今なおファンに語り継がれる理由となっている。

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■ 感想や評判

『ソニックアドベンチャー』がドリームキャストの目玉ソフトとして発売された1998年末、当時のゲームファンやメディアは一斉に注目した。理由は単純で、ソニックシリーズの完全3D化が初めて実現したからである。90年代を代表する横スクロール型アクションの象徴的存在だったソニックが、フルポリゴンで生まれ変わる――この事実だけで大きなニュースとなった。発売直後の雑誌レビューでは、まずグラフィック表現とスピード感の両立に驚嘆する声が多く見られた。「これまでの家庭用ゲームの中でも最高水準の疾走感」「まるで遊園地のアトラクションに乗っているよう」といった表現で賞賛され、ソニックが次世代機の旗手であることを強烈に印象付けた。

しかし一方で、プレイアビリティに関しては意見が分かれた。カメラの自動追尾が不安定で、急に視点が変わることでプレイヤーが操作を誤りやすい点や、ステージから落下するバグが散見されたことは、当時のレビューでも指摘されている。「画期的であるが荒削り」という評価が付きまとい、後年に至るまでソニックシリーズの3D作品に対する賛否を分ける要因となった。

● プレイヤーの体験談

発売当時に実際に遊んだユーザーの声を拾ってみると、まず語られるのは「スピードの衝撃」だ。特に「エメラルドコースト」でソニックが桟橋を全力疾走し、背後から巨大なクジラが迫ってくるシーンは誰もが鮮烈に覚えている場面として挙げる。これは演出の派手さだけでなく、プレイヤーがコントローラーを握りながら「本当に追いかけられている」感覚を味わえた数少ない体験だったからだ。

また、ソニックに限らずキャラクターごとの個性がしっかり打ち出されていた点も高評価を得ている。テイルス編で「ソニックに追いつき追い越す快感」を得たり、ナックルズ編で「地図を頭に入れて探索する楽しさ」を体験したりと、それぞれの物語がプレイヤーに異なる思い出を残した。特にガンマ編に関しては「ロボットでありながら人間的な葛藤を描いたシナリオ」が感動を呼び、当時の子供たちが「涙が出た」と振り返るケースも少なくない。

● メディアレビューと雑誌評価

日本国内のゲーム誌では、総じて高得点を与えるところが多かった。ファミ通のクロスレビューでもグラフィックと音楽、そしてスピード感に関しては満点に近い評価が並んだ。一方で「アドベンチャーフィールドでの進行がやや分かりにくい」「キャラクターによってはステージ数が少なく物足りない」といった点が減点要素となり、完璧な満点評価とはならなかった。

海外レビューではより顕著に二極化した。IGNやGameSpotといった大手ゲームサイトは、映像美や革新的なシステムを高く評価し「ドリームキャストを買う理由」とまで評したが、同時に「バグやカメラの粗さは見過ごせない」と記述している。特に北米市場では3Dアクションにおけるカメラ操作が重要視されていたため、この点の不満は大きな話題となった。

● 国内外の温度差

日本では「新しいソニックが見られた」という点に喜びを感じるファンが多かったのに対し、海外では「マリオ64」との比較で論じられることが多かった。マリオは自由度の高さと安定したカメラワークを武器にしていたため、『ソニックアドベンチャー』の直線的なステージデザインや操作性の荒さは、比較対象として議論を呼んだのだ。しかし同時に、「スピードと演出ではソニックが圧倒的に勝っている」という意見も根強く存在し、任天堂とセガの“二大マスコット対決”がゲームファンの話題を盛り上げた。

● 長期的な再評価

発売から数年が経ち、ゲームキューブ版『ソニックアドベンチャーDX』やHDリマスターが登場すると、本作は「シリーズの転換点」として改めて注目されるようになった。DX版ではバグや操作性がある程度改善され、追加要素も加わったことで「当時不満だった部分が解消され遊びやすくなった」と評価が高まった。一方で、オリジナル版の“粗削りな勢い”を懐かしむ声も多く、ファンの間で「どちらがベストか」を議論する姿が見られた。

また、キャラクターデザインや音楽はその後のシリーズの基盤となったため、「モダンソニックの原点」として位置づけられ、後年のファンイベントなどでは必ず話題に上がるタイトルとなった。ガンマ編のドラマ性や、スーパーソニックとパーフェクトカオスの対決などは「ソニックシリーズで最も印象的なストーリー」として支持を受け続けている。

● ネガティブな意見も

もちろん、ネガティブな意見も存在する。特に批判の的となったのはカメラワークの不安定さと、ビッグ編の釣り要素である。カメラが頻繁に暴れてキャラクターを見失う場面が多く、「スピード感はあるのに快適さが損なわれる」と感じるプレイヤーは少なくなかった。また、釣りに関しては「なぜ高速アクションのゲームに突然釣りが入るのか」と戸惑いが広がり、ゲーム全体のテンポを削ぐ要因として挙げられることが多い。

ただし、これらの批判が存在しながらも「それを補って余りある魅力がある」と評する声が多かったのも事実だ。つまり本作は“完璧ではないが忘れがたい作品”として、多くの人の心に刻まれている。

● 現代のプレイヤーによる評価

2020年代に入ってからも、本作は配信版やPC版を通じて新規プレイヤーに遊ばれている。その際の感想として多いのは「操作感は古いが、演出と音楽は今でも新鮮」というものだ。最新の3Dアクションに慣れた世代から見ても、建物を駆け下りるシーンやスノーボードの疾走感は色褪せていない。また、キャラクター同士の視点を切り替えながら進む群像劇形式は、近年のストーリー重視ゲームとも共通点があり、先駆的な作品だったことが再認識されている。

総じて『ソニックアドベンチャー』は、賛否両論を抱えながらも「ソニックの新時代を切り拓いた革新作」として高い存在感を放ち続けている。批判された要素すらも今では一種の“味”として語られるようになり、20年以上経った現在でも語り草となるのは、この作品が当時のプレイヤーに与えた衝撃の大きさを物語っている。

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■ 良かったところ

『ソニックアドベンチャー』は3D化による荒削りな部分もあったが、それ以上に多くのプレイヤーを魅了する「良かった点」が存在した。ここでは、発売当時から今なお語り継がれる長所を、演出・操作感・キャラクター性・世界観といった切り口で整理していこう。

● 疾走感の完全再現 ― “走る楽しさ”の進化

最大の長所はやはり、ソニックシリーズの根幹である「スピード」を3D空間で存分に味わえる点だった。従来の2Dでもスピード感は十分あったが、カメラがキャラクターを追尾しながら縦横無尽に駆け抜ける3D体験は別格だった。
「スピードハイウェイ」で高層ビルの外壁を駆け下りるシーンは、プレイヤーが体感的に“重力と速度のはざま”を味わえる瞬間であり、雑誌やCMでも大々的に取り上げられた。本当にアトラクションに乗っているような感覚が得られることは、従来のソニックにはなかった新しい興奮だった。

● 多彩なキャラクターと遊びの幅

ソニックだけでなく、テイルス・ナックルズ・エミー・ガンマ・ビッグといった6人のキャラクターが操作可能で、それぞれに異なるプレイスタイルが用意されているのも大きな魅力だ。

ソニックは疾走とアクロバット。

テイルスは空を飛んでショートカットを探す競走。

ナックルズは立体空間を使った探索。

エミーは追跡から逃げつつパズルを解く。

ガンマはシューティング。

ビッグは釣りゲーム。

これらの多様性は「一つのゲームで複数ジャンルを遊んでいる」感覚を生み、飽きさせない構造となっていた。プレイヤーごとに「自分のお気に入りシナリオ」が違ったのも、長所の一つだろう。

● 群像劇形式のストーリー

本作のシナリオは、単なる「悪役エッグマンを倒す冒険」では終わらなかった。キャラクターごとに異なる物語を体験し、それを積み重ねることで初めて全貌が分かる群像劇形式は、アクションゲームとしては異例だった。
特にロボットであるガンマのシナリオは、人間味あふれるドラマで多くのプレイヤーの心を打った。「仲間を救う」という彼の行動は、当時子供だったプレイヤーにとっても忘れがたい体験となり、SNSや掲示板で感動を分かち合う場面が数多く見られた。

● 音楽と演出の融合

BGMは従来のシリーズから一新し、ロック調のサウンドが全面に押し出された。主題歌「Open Your Heart」は海外展開も意識した英語歌詞で、迫力あるギターサウンドがソニックのスピードと重厚な物語を彩った。
加えてキャラクターごとのテーマソングが用意され、それぞれの物語の重要な場面で流れることでプレイヤーの感情移入を強めた。例えば、テイルス編のラストで流れる「Believe in Myself」は、少年が自立する姿を音楽で鮮やかに後押ししており、プレイヤーの記憶に強く刻まれた。

● グラフィックと世界観の広がり

ドリームキャストの性能を活かしたグラフィックは当時の水準を超えていた。海の透明感、都市の夜景、古代遺跡の荘厳さなど、各ステージはビジュアル的に個性豊かで、プレイヤーを強く惹きつけた。
特に「エメラルドコースト」の海辺を疾走する場面では、背景のイルカや波しぶきがリアルに表現されており、当時のプレイヤーは「これが次世代機か」と驚いたという。

● チャオガーデンの存在

本編アクションとは別に用意された「チャオガーデン」も良かった点としてよく挙げられる。プレイヤーは小さな生物チャオを育て、進化させ、レースに出場させることができた。この育成要素はアクションの合間の癒やしとなり、友達同士でチャオの成長を自慢し合う遊び方が広がった。
ドリームキャストのビジュアルメモリにチャオを転送して持ち歩ける仕組みも話題となり、ゲームの世界が日常に広がるような体験を与えてくれた。

● ミニゲームのバリエーション

スノーボードやカートレース、シューティングといったミニゲームの数々も、良かったところに数えられる。特にスノーボードの疾走感は本編に劣らない完成度で、繰り返し遊ぶプレイヤーが多かった。こうしたサブ要素が豊富であることは、アクションに疲れたときの息抜きとして機能し、結果的にプレイ時間を大幅に延ばすことにつながった。

● キャラクターの表情と声優演技

本作では初めてキャラクターにボイスが与えられ、声優の演技によってキャラクター性がより明確になった。ソニックの快活さ、テイルスの幼さ、ナックルズの不器用さ、エミーの明るさ、ガンマの機械的な抑揚など、それぞれが声を持つことで、プレイヤーは“ただのゲームキャラ”ではなく“人格を持った存在”として彼らを捉えるようになった。これは当時のファンにとって新鮮で、キャラクター人気を一層高める要因となった。

● リプレイ性とやり込み要素

各ステージには3種類のミッションが用意されており、単純にクリアするだけでなく、タイムアタックや特殊条件を満たす挑戦もできる。すべてのエンブレムを集めることを目指すやり込み要素は、長期間遊べる動機づけとなった。特に「Aランクを狙う」プレイは難易度が高く、上級者の腕試しとして人気を集めた。

● シリーズの新しい出発点としての評価

『ソニックアドベンチャー』は、クラシックからモダンへと移行するターニングポイントだった。キャラクターデザインが大きくリファインされ、音楽や物語も大きく変化したが、それは“新時代のソニック”を象徴するポジティブな変化と受け止められた。以降のシリーズ作品の礎を築いたという意味で、本作は「良かったところ」そのものが未来につながっていると言えるだろう。

総じて『ソニックアドベンチャー』の「良かったところ」は、革新的なスピード表現、多彩なプレイスタイル、群像劇的ストーリー、音楽・演出・世界観の融合といった、多方面にわたる要素の積み重ねによって成り立っていた。これらは多少の粗さを覆い隠すだけの魅力を放ち、今なお「名作」として語り継がれている理由となっている。

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■ 悪かったところ

『ソニックアドベンチャー』はドリームキャストのローンチを代表するソフトとして大きな注目を浴び、数々のプレイヤーを魅了した。しかし、その一方でプレイ体験を阻害する要素も少なくなかった。ここでは、発売当時のユーザーが指摘した不満点や、現在の視点から見ても改善の余地があった部分を丁寧に掘り下げていく。

● カメラワークの不安定さ

最も多くのプレイヤーが不満を抱いたのは、カメラの挙動だった。3Dアクションにおいて視点の操作は重要だが、本作ではカメラがほとんど自動で動く仕組みになっており、プレイヤーの意図に反して急にアングルが切り替わることがしばしばあった。

例えば「スカイデッキ」では重力の変化に伴ってカメラが混乱し、キャラクターが見えなくなってしまう場面がある。また「カジノポリス」の送風機に吹き上げられるシーンでも視点が激しく揺れ、操作が困難になることが多い。これらは疾走感を売りにするゲームにおいて、プレイヤーのテンポを大きく削ぐ要因となった。

● 当たり判定やバグの多さ

ドリームキャスト初期の大作であり、開発スケジュールが非常にタイトだったこともあり、本作には数多くのバグが残された。壁をすり抜けて落下したり、逆に本来入れない場所に侵入できたりするケースは珍しくなかった。

特にソニック編では、スピンアタックの加速とジャンプを組み合わせることで想定外の大ジャンプができるなど、ゲームデザインを破壊しかねない挙動が発生した。これを逆手に取って楽しむプレイヤーもいたが、多くのユーザーにとっては理不尽なミスやストレスの原因となった。

● キャラクターごとのステージ数の偏り

本作は6人のプレイアブルキャラクターを用意しているが、各キャラクターのステージ数は大きく異なっていた。ソニック編は10ステージと最も多いが、エミー編はわずか3ステージしか存在せず、短すぎて物足りなさを感じるプレイヤーが多かった。

一方で、ビッグ編はステージ数こそ少ないものの「釣り」という特殊なゲーム性がプレイヤーの好みに大きく依存しており、「苦手な人にとっては苦痛な時間」とすら評されることもあった。このアンバランスさは群像劇という挑戦的な構成の裏返しであり、評価を分ける要因となった。

● 新アクションのテンポ問題

ソニックの「ライトスピードダッシュ」や「ライトスピンアタック」は、本作の新要素として導入されたが、発動にチャージが必要だったためテンポを阻害する一因となった。高速アクションが売りのソニックで「溜め」が必要になることに違和感を覚えるプレイヤーは多く、「せっかくのスピード感を自ら削いでしまっている」と批判された。

DX版や続編では操作が改善され、ボタン一つで発動できるようになったことからも、この仕様がプレイヤーの期待にそぐわなかったことが分かる。

● ボイス演技の違和感

本作からキャラクターに声優がついたこと自体は好意的に受け止められたが、演技の完成度については賛否があった。特にテイルス役に起用された子役声優は、セリフが棒読み気味で感情が伝わりにくく、他のベテラン声優と比べると浮いてしまっていた。

一方で、ビッグ役の八代駿は独特の味わいでキャラクターに合っていたため批判は少なかったが、テイルスの演技に関しては発売当時から違和感を指摘する声が多かった。

● 釣りステージの評価

ビッグ編の「釣り」は、シリーズの中でも最も議論を呼んだ要素だ。ソニックシリーズに求められるスピード感とは正反対のプレイスタイルであり、多くのユーザーは戸惑った。操作自体も直感的とは言い難く、糸のテンション管理やルアー操作に慣れるまで時間がかかるため「ストレスがたまる」との意見が目立った。

一部では「息抜きになる」「別ジャンルとして楽しめた」という肯定的な意見もあったが、アクションを期待して購入したユーザーからは批判的に受け止められることが多かった。

● アドベンチャーフィールドのお使い感

ストーリー進行の拠点となる「アドベンチャーフィールド」は、世界観を広げる試みとして導入された。しかし実際には「アイテムを探して特定の場所に持っていく」といった単調なお使い要素が中心で、プレイヤーを退屈させることがあった。

また、次に何をすればいいか分かりにくい場面もあり、行き詰まって光球(ティカル)に頼らざるを得ないケースも少なくなかった。この点については「探索の自由度」と評価する声もあるが、スピード感を求めるソニックファンには相性が悪い部分だった。

● モデリング・演出の粗さ

グラフィック自体は高評価だったものの、モデリングやモーションには問題もあった。特にソニックの会話時の大口モーションは「不自然でイメージが崩れる」と揶揄され、モブキャラの造形もマネキンのようで違和感が強かった。

また、BGMの音量が大きすぎてキャラのボイスが聞き取りにくいという音声バランスの問題も指摘され、オプションで調整できない点は不便だった。

● 難易度とゲームテンポのばらつき

全体として難易度は高すぎないが、キャラごとにテンポの差が大きすぎるのも欠点だった。ソニック編の爽快感と比べてエミー編やビッグ編はテンポが遅く、シリーズらしさを求めるユーザーには不満が残った。

さらに、追加ミッションやエンブレム集めを目指す場合、一部の条件が理不尽に感じられることもあり、やり込み派には「歯ごたえ」と映ったがライトユーザーには「作業感」と映る二面性があった。

● 発売当時の未完成感

プロデューサーの中裕司も後年に語っている通り、開発が遅れて発売に間に合わせた結果、多くのバグや調整不足を残したままリリースされてしまった。これはプレイヤーも敏感に感じ取り、「もっと磨けば傑作になったのでは」という惜しさがつきまとった。

総じて『ソニックアドベンチャー』の「悪かったところ」は、カメラや判定といった技術的問題、キャラごとの遊びの偏り、テンポを阻害する要素などに集約される。これらはシリーズ初の3D化ゆえの試行錯誤でもあったが、プレイヤーにとっては大きなストレス要因となり、評価を二分させる結果となった。とはいえ、これらの課題があったからこそ続編やDX版での改善が進み、シリーズの進化に繋がったとも言える。

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■ 好きなキャラクター

『ソニックアドベンチャー』の大きな魅力のひとつは、プレイヤーが複数の主人公を操作できる点だった。それぞれのキャラクターに専用のストーリーとゲームプレイが用意されており、単なる“キャラ替え”にとどまらず、世界観の奥行きを広げる役割を担っていた。その結果、プレイヤーごとに「一番好きなキャラクター」が異なり、当時の雑誌投稿や現在のSNSでも「誰推しか」を巡って盛り上がることが多い。以下では、キャラクターごとの人気の理由を掘り下げて紹介していく。

● ソニック・ザ・ヘッジホッグ

やはり不動の人気を誇るのは主人公のソニックである。本作ではクラシック時代の丸みを帯びた姿から、頭身を上げたスリムなデザインへと刷新され、“モダンソニック”の第一歩を踏み出した。
ファンからは「よりクールになった」「スピード感とカッコよさが両立している」と好意的に受け止められた。操作面でもホーミングアタックの導入により、敵に正確に飛び込めるようになったことは高評価で、「ソニックらしさが3Dで失われなかった」と安堵する声も多かった。
ストーリー面では、仲間を率いるリーダーとしての姿が描かれ、特にテイルスやエミーとのやり取りが「頼れる兄貴分」として人気を高めた。

● マイルス “テイルス” パウアー

2本のしっぽで空を飛ぶ少年キツネ・テイルスは、シリーズを通して人気が高いが、本作では成長物語が強調され、多くのプレイヤーが感情移入した。
「ソニックに追いつきたい」「自分の力でエッグマンに立ち向かいたい」という彼の姿勢は、子供プレイヤーにとって共感しやすく、“自分自身の成長”と重ね合わせて支持を集めた。
また、ゲーム的にもソニックと競走する形式は新鮮で、「空を飛んでショートカットを見つける」というプレイはユニークだった。声優の幼い演技に賛否はあったものの、それも「テイルスの未熟さを表している」と好意的に解釈するファンもいた。

● ナックルズ・ザ・エキドゥナ

真面目で不器用なガーディアン・ナックルズは、本作でも「騙されやすい性格」と「使命感の強さ」が同時に描かれ、愛される存在となった。
ステージ探索型のプレイは他キャラとは一線を画し、「じっくり遊べる」「冒険している気分になる」と評価する声も多い。さらに、彼のシナリオでは古代ナックルズ族の過去が明かされ、物語の奥行きを広げる役割を担った。
「無骨で誠実」「不器用だけど憎めない」という性格は、当時から現在に至るまでファンに支持されている。

● エミー・ローズ

ソニックを追いかける一途な少女・エミーは、本作で大きくキャラクターデザインが変わり、より活発でポップな印象にリニューアルされた。
エミー編は敵から逃げるプレイが中心で、「ホラーゲームのようで緊張感があった」「普段と違うソニック世界を味わえた」と独自の人気を得た。また、エミー自身がソニックに守られるだけでなく、小鳥やガンマを庇う姿が描かれ、「優しく強いキャラクター」として再評価された。
「ソニックだけでなく自分の意思で行動するヒロイン」という点が、当時の女性ファンの共感を呼んだことも特筆すべきだ。

● E-102 “ガンマ”

本作で最も評価が高かったキャラクターのひとりがガンマである。エッグマンに造られた戦闘ロボットでありながら、仲間や自己存在への疑問を抱き、“仲間を救うために戦う”というドラマを展開する。
「アクションゲームなのに涙が出た」「ロボットが一番人間らしかった」と語るプレイヤーは非常に多く、雑誌やネット掲示板でもガンマ編の評価は突出していた。
操作面でもロックオンシューティング形式が斬新で、テンポの良い爽快感を味わえたことも人気の理由だ。ガンマは本作を象徴する“異色の存在”であり、ソニックファンの間で長く愛され続けている。

● ビッグ・ザ・キャット

シリーズ初登場となったビッグは、のんびりとした性格と「釣り」という異色のゲーム性で大きな話題を呼んだ。操作に戸惑ったプレイヤーも多く批判もあったが、一部のファンは「癒やし系キャラ」として支持している。
特に、親友のカエルくんを必死に探す姿や、巨大な体格に似合わぬ優しい性格は「憎めない存在」として受け止められた。近年ではインターネットミーム的な人気もあり、“愛すべきネタキャラ”として確固たるポジションを築いている。

● スーパーソニック

6人の物語をすべてクリアすると解禁される「スーパーソニック編」は、多くのプレイヤーにとって特別な思い出となった。黄金に輝く姿でパーフェクトカオスと対決するクライマックスは、シリーズ屈指の名シーンと評される。
「苦労して到達したご褒美」「ラスボス戦の熱さが忘れられない」と語るファンは多く、スーパーソニックこそが『ソニックアドベンチャー』を名作たらしめた存在といっても過言ではない。

● まとめ

『ソニックアドベンチャー』は、キャラクターの個性が非常に際立った作品だった。ソニックのカリスマ性、テイルスの成長、ナックルズの不器用な誠実さ、エミーの芯の強さ、ガンマの感動的な物語、ビッグの癒やし、そしてスーパーソニックの圧倒的なカタルシス。
誰を一番好きになるかはプレイヤーごとに異なるが、その多様性こそが本作の魅力であり、シリーズのファン層を広げた大きな要因だった。

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■ 中古市場での現状

1998年12月23日にドリームキャスト用として発売された『ソニックアドベンチャー』は、セガを代表する作品のひとつであると同時に、ドリームキャストの看板タイトルだった。シリーズ初のフル3D作品であり、後の「モダンソニック」の基盤を築いた重要な位置づけを持つため、発売から20年以上経った現在でも一定の需要を維持している。ここでは、中古ソフト市場やコレクター市場での現状を、ヤフオク・メルカリ・Amazonマーケットプレイス・楽天市場・駿河屋などの主要流通チャネルを中心に詳しく見ていこう。

● ヤフオク!での取引傾向

ヤフオクではドリームキャスト用ソフト全般がコレクターの対象となっており、『ソニックアドベンチャー』も例外ではない。取引価格帯はおおむね 1,500円〜3,000円前後 に収まることが多い。

ケースに擦れやディスクに傷がある場合:1,500円前後

説明書完備・比較的美品:2,000〜2,500円

出品者が「動作確認済み」「保存状態良好」と明記しているもの:2,800〜3,000円

未開封新品の出品は極めて稀だが、発見されると 4,000〜5,000円 近くで落札されるケースもある。外箱のフィルム破れやケースの黄ばみなど、わずかな状態差が価格に直結するのが特徴で、コンディション説明が細かく記された出品ほどウォッチリストが多く集まる傾向が見られる。

● メルカリでの販売状況

フリマアプリ「メルカリ」では、『ソニックアドベンチャー』はドリームキャストソフトとしては比較的出品数が多く、1,800〜2,600円 程度で安定した取引が確認されている。

特に人気が高いのは「状態良好・送料無料・即購入可」と記載された出品で、2,000円前後なら数日以内に売れてしまうことが多い。ケースにヒビがあるものや説明書欠品のソフトは値下げ交渉を経て1,500円前後で売却されるケースも目立つ。

まれに「限定版パッケージ」「ソニックアドベンチャー インターナショナル版」とセットで出品される場合があり、その場合は 4,000円以上 でまとめ買いされることもある。メルカリでは状態差が価格に直結しやすく、写真の枚数や撮影の丁寧さが売れ行きに強く影響している。

● Amazonマーケットプレイスの動向

Amazonマーケットプレイスでは、出品価格が全体的にやや高めに設定される傾向がある。中古品の価格帯は 2,500〜3,600円 が中心で、特にAmazon倉庫発送やプライム対応の商品は信頼性の高さから3,000円台でも売れやすい。

「新品」と表記される商品はほぼ存在しないが、「未開封に近い」と説明された商品は4,000円を超える価格で出品されることがある。コレクター層や安心して購入したいユーザーがAmazonを利用するため、他のフリマサイトより高値がつきやすいのが特徴だ。

● 楽天市場での取り扱い状況

楽天市場では、中古ゲームを扱う専門ショップが『ソニックアドベンチャー』を取り扱っている。価格は 2,600〜3,500円前後 と比較的安定しており、状態が良ければ3,000円を超えるケースが一般的だ。

楽天の強みは「ポイント還元」にあり、同じ価格帯なら実質的にお得に購入できることから、ポイントを重視するユーザーに人気がある。また、楽天ブックス経由での取り扱いは少ないものの、個人ショップの出品が中心となっており、在庫切れと再入荷を繰り返す動きが見られる。

● 駿河屋での販売状況

中古ゲーム大手「駿河屋」では、『ソニックアドベンチャー』は常時在庫が確認できる定番ソフトのひとつである。価格は 2,200〜2,980円前後 で安定しており、在庫状況によっては「在庫切れ」となることもある。

駿河屋では買取価格も公表されており、状態によっては数百円から1,000円程度で買い取られる。駿河屋は商品の状態ランクを明示しているため、「安心して中古を買いたい」というユーザーにとって信頼性の高い購入先となっている。

● 海外市場での価値

海外オークションサイト(eBayなど)でも取引が確認されており、北米版・欧州版のソフトは 15〜30ドル前後 が相場となっている。特に「ソニックアドベンチャー インターナショナル版」や「DX: Director’s Cut」は、海外でも需要が高く、送料込みで40ドルを超えることも珍しくない。

● コレクター市場での注目点

『ソニックアドベンチャー』はシリーズのターニングポイントであるため、コレクター需要が一定数存在する。特に注目されるのは以下のようなアイテムだ。

発売当時の販促ポスターや非売品グッズとセットの出品

限定パッケージ版(インターナショナル含む)

状態が極めて良好な初版ディスク

これらは通常の中古相場よりも高値で取引され、プレミアが付くこともある。

● 総合的な評価

総じて『ソニックアドベンチャー』の中古市場での価値は 2,000〜3,000円前後 に安定しており、希少性よりも“シリーズファン向けの定番タイトル”としての位置づけが強い。状態の良いものや限定版は高値で取引されるが、ソフト単体であれば比較的入手しやすい価格帯に落ち着いている。

今なおプレイ環境が残っているドリームキャストユーザーや、シリーズをコレクションしたいファンにとっては「押さえておきたい一本」であり、リメイク版・移植版が存在する中でも、オリジナル版を所有する価値は高いといえるだろう。

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