『ジェッターマルス』(1977年)(テレビアニメ)

【中古】7” アニメ, ジェッターマルス おやすみマルス / マルスのマーチ SCS368 COLUMBIA /00080

【中古】7” アニメ, ジェッターマルス おやすみマルス / マルスのマーチ SCS368 COLUMBIA /00080
1,628 円 (税込)
・アーティスト アニメ, ジェッターマルス ・タイトル おやすみマルス / マルスのマーチ ・レーベル・型番 COLUMBIA SCS368 ・フォーマット 7インチレコード ・コンディション(盤) 非常に良い(EX) ・コンディション(ジャケット) 良い (VG+) ・コンディション(帯) オビなし ..
楽天ウェブサービスセンター CS Shop

【原作】:手塚治虫、手塚プロダクション
【アニメの放送期間】:1977年2月3日~1977年9月15日
【放送話数】:全27話
【放送局】:フジテレビ系列
【関連会社】:東映動画、マッドハウス

[anime-ue]

■ 概要

1977年(昭和52年)2月3日から同年9月15日まで、フジテレビ系列で全27話が放送されたテレビアニメ『ジェッターマルス』は、手塚治虫原作の『鉄腕アトム』の流れを受け継ぎつつ、新たな舞台設定と物語性を加えたロボットアニメです。本作は、もともと『鉄腕アトム』の続編として企画されていましたが、放送時にはオリジナル作品として位置づけられ、独自の世界観を展開しました。作品の核には、科学技術の進歩とそれに伴う倫理的課題、そして人間とロボットとの共存というテーマが据えられています。

制作の背景には、1970年代後半のロボットアニメブームがありました。『マジンガーZ』や『勇者ライディーン』といったスーパーロボット系作品が人気を博していた中で、『ジェッターマルス』は“戦うためだけのロボット”という概念に疑問を投げかけ、視聴者に倫理的な思索を促す異色作となっています。マルスという主人公ロボットは、兵器として造られながらも、人間的な心や善悪の判断を学んでいく存在として描かれ、従来の「強さ=武力」という価値観に揺さぶりをかけます。

また本作には、手塚作品ならではの“スター・システム”がふんだんに活用されました。ヒョウタンツギやヒゲオヤジといったおなじみのキャラクターが新しい役割で登場し、ファンには懐かしさと新鮮さの両方を感じさせます。声優陣も、主人公マルス役を『鉄腕アトム』のアトム役で知られる清水マリが担当し、川下博士役には勝田久、美理役には松尾佳子など、実力派の布陣が揃えられました。こうした人選は、旧作ファンに安心感を与えつつ、新作としての魅力を高める狙いがあったと考えられます。

物語は、近未来2015年の日本を舞台に、人類の平和を守るために開発された少年型ロボット・マルスの成長と冒険を描きます。当初は兵器としての利用が想定されていましたが、開発者同士の思想的対立や予期せぬ事件を経て、マルスは「最強」とは何か、「力の意味」とは何かを模索していくことになります。この哲学的テーマは、当時の子供番組としては挑戦的であり、大人の視聴者からも注目を集めました。

放送期間はわずか7か月と短命でしたが、その中で提示されたテーマ性やキャラクター描写は後年まで評価され続けています。特に、兵器としてのロボットに人間的な感情や道徳観を与えるという試みは、その後のアニメ作品に影響を与えたと言われます。2009年3月にはエイベックスから全話収録のDVD-BOXが発売され、高画質で蘇った映像は往年のファンはもちろん、新たな世代の視聴者にも受け入れられました。DVDにはノンクレジット版オープニング・エンディングやブックレットなどの特典も収録され、コレクターズアイテムとしての価値も高いものとなっています。

さらに、『ジェッターマルス』はロボットアニメの一形態としてだけでなく、1970年代の社会情勢や科学技術への期待と不安を反映した文化的産物でもあります。高度経済成長期を経て科学万能主義の影響が強かった当時、視聴者はマルスの物語を通じて、「科学の進歩が必ずしも人類の幸福に直結するわけではない」というメッセージを感じ取ったことでしょう。このように、本作は単なる娯楽作品にとどまらず、未来社会の倫理観や価値観を問う作品としての意義を持ち続けています。

[anime-1]

■ あらすじ・ストーリー

物語の舞台は、近未来の2015年。高度に発達した科学技術によって、社会は便利さと繁栄を手に入れた一方で、その力をどう使うべきかという倫理的な課題に直面していました。そんな中、日本の科学省長官・山之上博士は、世界の平和を守るための最強兵器として、少年型ロボット「マルス」の開発に着手します。マルスは人間と同等、いやそれ以上の力を持ちながらも、見た目はあどけない少年の姿をしており、全身に最新鋭のメカニズムを搭載。飛行能力や高出力のエネルギー兵器など、当時の人類が誇る最高水準の技術が結集されていました。

しかし、開発には致命的な課題がありました。それはマルスの「電子頭脳」の完成です。いかに強力な兵器であっても、判断能力が未熟であれば制御不能となり、かえって人類を危険にさらす可能性があります。山之上博士は、自らの技術だけでは理想の頭脳を完成できないと悟り、ライバルであり反目し合う川下博士に協力を依頼しました。川下博士は当初渋っていましたが、その技術力と理念において山之上博士と互角の存在であり、最終的には渋々ながらも電子頭脳の開発を引き受けます。

こうして完成したマルスでしたが、誕生の瞬間から波乱が訪れます。川下博士は、山之上博士がマルスを“兵器”として利用しようとしていた事実を知り、深く憤ります。彼にとって、科学技術は人類の幸福のために使うべきものであり、戦争や武力行使のためのロボット開発は許しがたい行為でした。一方、マルス自身は生まれたばかりの存在で、世の中の常識も、人間社会のルールも、善悪の区別さえも知りません。まっさらな心を持ち、無邪気な好奇心と力を持て余しながら、この世界に一歩を踏み出します。

そんな折、科学省に突如として嵐が襲いかかります。落雷により施設の電力系統が破壊され、さらに戦闘テスト用ロボット「タイタン」が制御不能となり暴走を始めました。鋼鉄の巨体を揺らしながら暴れるタイタンは、施設を次々と破壊し、職員たちを危険に晒します。混乱の中、マルスは川下博士の娘であり、実は精巧なアンドロイドである美理(ミリ)と出会います。彼女は感情豊かで、人間らしい心を持つ存在であり、マルスにとって初めての“友”となります。美理の助けと導きによって、マルスは勇気を振り絞り、暴走するタイタンに立ち向かいます。戦いの末、マルスはタイタンを無力化し、科学省を救うことに成功します。この出来事は、マルスにとって初めての「使命」となり、彼の成長の第一歩となりました。

しかし物語は、ここからさらに深いテーマへと進みます。山之上博士はその後、事故によって行方不明となり、マルスは川下博士のもとで生活することになります。川下博士は、山之上博士が口にした「最強のロボット」という言葉が、単なる武力の追求ではなく、もっと別の意味を持っていたのではないかと考え始めます。彼はマルスに対し、「最強のロボットになること」を禁じ、代わりに“本当の強さ”とは何かを共に探すことを提案します。こうしてマルスは、美理や仲間たちと共に様々な事件や困難に立ち向かいながら、力の意味、人間との絆、そして失踪した山之上博士の真意を追い求めていくことになります。

エピソードごとに描かれるのは、単なるバトルや勝敗の結果だけではありません。時にはマルスがその圧倒的な力ゆえに人々から恐れられたり、逆に助けを求められたりする中で、「正しい行動」とは何かを悩む姿が描かれます。また、美理との交流を通して、マルスは友情や思いやりといった感情を学び、それが彼の戦い方や判断基準を少しずつ変えていきます。敵として現れる存在も、必ずしも悪意だけで動いているわけではなく、誤解や事情が絡み合っていることが多く、そこに手塚作品らしい人間味と社会的メッセージが込められています。

物語の後半では、山之上博士の行方や「最強」という言葉の真意が徐々に明らかになっていきます。それは単なる武力の頂点ではなく、人を守り、人と共に歩むための精神的強さを意味していました。マルスは数々の戦いと出会いを経て、真の意味で「守るための力」を手に入れます。そして、再会した山之上博士との間で交わされる言葉は、彼が歩んできた成長の旅路の集大成とも言える場面となります。

このように、『ジェッターマルス』は、近未来のロボット活劇でありながら、主人公の成長物語、そして科学と人間の関係性を問いかけるヒューマンドラマとしても高く評価される作品となりました。

[anime-2]

■ 登場キャラクターについて

『ジェッターマルス』に登場するキャラクターたちは、単なる物語の進行役や敵味方の記号ではなく、それぞれに明確な個性や背景、そして物語のテーマに関わる役割を持っています。ここでは主要キャラクターを中心に、その性格、立場、視聴者に与えた印象、そして印象的なエピソードを交えて解説します。

● マルス(声:清水マリ)
本作の主人公であり、少年型ロボット。科学省長官・山之上博士が開発を進め、川下博士が仕上げた電子頭脳を持つ。外見は12歳ほどの少年で、無垢で好奇心旺盛。生まれたばかりのため、人間社会の常識や善悪の判断をまだ十分に理解していないが、物語を通じて経験を重ね、人としての心を育んでいく。
初期のマルスは、純粋さゆえに危険な場面でも臆せず行動しますが、その行動が必ずしも正しい結果に繋がるとは限らず、時には誤解を招くことも。しかし、この不器用さこそが彼の魅力であり、多くの視聴者が「守ってあげたい」と感じる要因になっていました。また、声を担当した清水マリの柔らかくも芯のある演技が、マルスの幼さと潜在的な力強さを両立させ、キャラクターに深みを与えています。

● メルチ(声:白石冬美)
マルスのサポート役であり、時には相棒的な存在。小型で機敏なロボットで、豊富な知識と分析力を備えています。愛嬌あるデザインと軽妙な台詞回しで、作品のユーモア担当とも言える存在。マルスが困難に直面したとき、状況を冷静に整理し助言するほか、時に皮肉や冗談を交えて場を和ませる役割も担います。
メルチは視聴者人気が高く、放送当時の子ども向け雑誌では「欲しいロボットキャラ」ランキングの常連でした。

● 川下美理(ミリ)(声:松尾佳子)
川下博士の娘として登場しますが、実は高性能なアンドロイド。感情表現が豊かで、人間らしい優しさと芯の強さを持ち合わせています。マルスにとっては初めての友達であり、人間社会のルールや礼儀、思いやりを教えてくれる存在。美理の言葉や行動は、マルスが“最強”の意味を理解する上で大きな影響を与えます。
彼女はただのサポートキャラではなく、自ら危険を冒してマルスを助ける勇敢さを持っており、その姿に心を動かされた視聴者も少なくありません。

● 山之上博士(声:納谷悟朗)
科学省長官であり、マルス開発の発案者。卓越した科学者である一方、国家防衛の観点から兵器開発にも積極的な現実主義者。彼の思想は「力こそが平和を守る手段」というもので、川下博士とは正反対の立場を取ります。物語中盤で事故により行方不明となり、その存在はマルスたちの行動目的の一つとなります。
納谷悟朗の威厳ある声が、山之上博士の信念と影のある人物像を際立たせています。

● 川下博士(声:勝田久)
マルスの電子頭脳を設計した科学者。温厚で人道的な性格を持ち、兵器利用には断固反対。山之上博士とはライバル関係にありながらも、その技術力は互角。マルスにとっては育ての親であり、彼の人格形成に大きな影響を与える存在です。「最強になることを禁じる」という彼の言葉は、物語の哲学的な柱となります。

● アディオス(声:神谷明)
物語後半で登場する謎の存在。高い戦闘能力と知略を持ち、マルスの行く手に立ちはだかる。時に敵として、時に試練を与える存在としてマルスと関わります。その真意や目的はすぐには明かされず、視聴者の興味を引き続けました。神谷明のシャープで力強い演技が、キャラクターに緊張感を与えています。

● その他のキャラクター

ヒゲオヤジ(声:富田耕生):手塚作品おなじみのキャラクター。本作ではコミカルな役割で登場し、シリアスな展開の合間に軽妙な空気を作ります。

ケン一(声:川島千代子)、タマ夫(声:鈴木富子):マルスと関わる少年少女たちで、物語に人間社会の視点を加える役割を担う。

四部垣(声:加藤修)、タワシ長官(声:八奈見乗児)、中村警部(声:田中崇):科学省や警察関係者として物語を彩るサブキャラクターたち。

スカンク草井(声:大竹宏):時に敵役として登場し、物語にスパイスを加える。

キャラクターたちはそれぞれが「力の使い方」というテーマに関わりを持ち、マルスの成長に影響を与えます。また、視聴者からの人気はマルスや美理だけでなく、脇役にも及び、彼らのコミカルなやり取りや意外な活躍シーンはファンの間で長く語り継がれました。

[anime-3]

■ 主題歌・挿入歌・キャラソン・イメージソング

『ジェッターマルス』は、その映像演出と同様に音楽面でも強い印象を残した作品です。オープニングやエンディングテーマ、挿入歌は単に番組を彩るだけでなく、作品世界やキャラクターの心情を豊かに表現する役割を果たしました。当時のアニメ音楽は、作品のイメージを一瞬で視聴者の心に刻みつける重要な要素であり、『ジェッターマルス』も例外ではありません。ここでは、それぞれの楽曲とその魅力、視聴者の受け止め方について掘り下げていきます。

● オープニングテーマ「マルス2015年」
歌:スティーブン・トート、こおろぎ’73
軽快でありながら、どこか未来的で壮大な雰囲気を持つメロディが特徴です。イントロのメカニカルな響きと力強いドラムは、2015年という近未来への期待感と冒険の始まりを印象づけます。歌詞は、マルスの持つ希望と使命感を前面に押し出しており、少年ロボットが歩む成長の旅路を象徴しています。当時の視聴者からは「聞くだけでワクワクする」「学校へ行く前に口ずさんでいた」という声も多く寄せられました。

● エンディングテーマ1「少年マルス」(第1〜10話)
歌:スティーブン・トート、大杉久美子
オープニングとは対照的に、少し切なさを含んだメロディでマルスの純粋さと孤独感を表現。前半エピソードでは、マルスがまだ世界を知らず、戸惑いながらも人との関係を築こうとする姿が描かれていたため、この楽曲の温かくも物悲しい雰囲気が物語に深みを与えていました。

● エンディングテーマ2「おやすみマルス」(第11〜27話)
歌:大杉久美子
柔らかく包み込むような歌声が特徴のこの曲は、中盤以降で感情面が成長していくマルスを優しく見守るような印象を与えます。視聴者からは「一日の終わりに聴く子守唄のようだった」という感想もあり、放送終了後も耳に残るメロディとして人気を博しました。

● 挿入歌とその役割

「マルスの夢」(歌:スティーブン・トート)
穏やかなメロディで、マルスの心の奥にある願いや未来への希望を表現。戦闘やアクションとは離れた場面で流れることで、キャラクターの人間らしい一面を際立たせました。

「メルチバカルチガンバルチ」(歌:堀絢子、勝田久、ヤング・フレッシュ)
ユーモラスでリズミカルな曲。メルチや川下博士らが登場する軽快な日常シーンで使われ、シリアスな展開の中に息抜きの時間を作り出しました。

「戦いのマルス」(歌:スティーブン・トート、こおろぎ’73)
スピード感のあるアレンジが特徴で、戦闘シーンやクライマックスに向かう場面で使用。視聴者の緊張感を一気に高め、映像との一体感を生みました。

「キライ! スキ!」(歌:大杉久美子、こおろぎ’73)
コミカルな恋愛感情や友情をテーマにした一曲。美理や周辺キャラクターとの軽妙なやり取りを象徴するような楽曲で、子供たちにも親しみやすい人気曲でした。

「さすらいのロボット」(歌:ささきいさお)
力強くも哀愁漂うメロディで、孤独なロボットの旅路を描く。ささきいさおの伸びやかな歌声が、マルスの内面の葛藤をよりドラマティックにしています。

「マルスのマーチ」(歌:杉並児童合唱団)
明るく元気な行進曲調で、子供視聴者が一緒に歌いやすい構成。番組イベントや学校の合唱でも歌われるほど浸透しました。

「宇宙のスキャット」(歌:大杉久美子、スティーブン・トート)
不思議なハーモニーと幻想的な旋律で、宇宙を背景にしたエピソードや特別な場面に使用。視聴者の中には「この曲で一気に世界観が広がった」と感じた人も多かったようです。

これらの楽曲は単独で楽しめる完成度を持ちながらも、映像や物語と組み合わさることで最大限の効果を発揮しました。当時のアニメ音楽はEPレコードやカセットでの販売が主流で、『ジェッターマルス』の楽曲もコレクターズアイテムとして今なお人気があります。中でもオープニング「マルス2015年」と「さすらいのロボット」はカラオケ配信もされ、世代を超えて歌い継がれています。

[anime-4]

■ 声優について

『ジェッターマルス』は、手塚治虫作品ならではの作風を活かすため、声優陣にも特別な配慮がなされた作品でした。特に注目されるのは、『鉄腕アトム』でアトム役を演じた清水マリをはじめ、手塚アニメに縁のある実力派キャストを再集結させた点です。これにより、旧作ファンにとっては懐かしさと安心感、新しい視聴者にとっては安定感のある演技を同時に提供できました。ここでは主要キャストの経歴、役へのアプローチ、演技面での評価や制作エピソードを掘り下げます。

● 清水マリ(マルス役)
清水マリは、日本の女性声優として初めて少年役の専門分野を築いたパイオニア的存在です。『鉄腕アトム』でアトムを演じた経験から、少年ロボット特有の無垢さや芯の強さを表現する技術に長けていました。マルス役では、単にアトムを踏襲するのではなく、「生まれたばかりの存在が世界を学んでいく戸惑いと成長」を演技の軸に置きました。特に第1話のぎこちない台詞回しから、終盤にかけて感情の起伏が豊かになる変化は、視聴者から「声だけで成長を感じられる」と高く評価されました。

● 白石冬美(メルチ役)
白石冬美は、多彩なキャラクターを演じ分ける実力派で、『巨人の星』の星明子役や『機動戦士ガンダム』のミライ・ヤシマ役でも知られています。本作では小型ロボット・メルチをコミカルかつ知的に演じ、シリアスな物語展開の中に軽妙なリズムを加えました。白石は収録時にしばしばアドリブを入れ、現場を笑わせつつも役の魅力を引き出していたと言われています。

● 松尾佳子(川下美理役)
松尾佳子は、少女役から母親役まで幅広くこなす声優で、特に感情表現の繊細さに定評があります。美理役では、アンドロイドでありながらも人間らしい優しさと芯の強さを持つキャラクター性を、自然で温かみのある演技で表現しました。視聴者からは「マルスを導くお姉さん的存在として理想的だった」との声が多く、女性ファンからの支持も高かった役どころです。

● 納谷悟朗(山之上博士役)
『ルパン三世』の銭形警部役や『宇宙戦艦ヤマト』の沖田艦長役など、低く響く重厚な声で知られる納谷悟朗。本作でもその声質を活かし、山之上博士の威厳と信念を説得力ある演技で表現しました。特に山之上博士の行方不明後に残されたメッセージシーンは、重みのある台詞回しで視聴者に深い印象を残しています。

● 勝田久(川下博士役)
温厚さと知性を感じさせる声質を持つ勝田久は、川下博士役でマルスの“育ての親”としての包容力を見事に演じました。山之上博士との思想的対立を描く場面では、抑えたトーンの中に強い信念を込める演技が光ります。また、アフレコ現場では若手声優へのアドバイスを惜しまなかった人物でもあり、作品作りの雰囲気を良くする存在だったといわれています。

● 神谷明(アディオス役)
神谷明は当時、新進気鋭の声優として多くの作品に出演しており、本作では神秘的で実力派のライバル的存在アディオスを担当。鋭く張りのある声はアディオスのクールさと戦闘力を際立たせ、マルスとの対峙シーンに緊張感を与えました。ファンの間では「声だけで正体の謎めいた雰囲気を作れる稀有な声優」と評価されています。

● その他のキャスト

富田耕生(ヒゲオヤジ役):コミカルさと親しみやすさで、物語の空気を和ませる役割を担う。

川島千代子(ケン一役)、鈴木富子(タマ夫役):子供キャラを自然体で演じ、作品に人間味を加える。

八奈見乗児(タワシ長官役)、田中崇(中村警部役)、大竹宏(スカンク草井役):それぞれの持ち味を活かした個性的な演技で脇を固めました。

『ジェッターマルス』のキャスティングは、当時としては非常に豪華な布陣で、声優たちの演技がキャラクターの深みと物語の説得力を大いに引き上げました。アフレコ現場は和やかでありながらも真剣そのもので、演技プランを巡って監督と声優が意見交換を重ねる姿も多く見られたといいます。このような現場環境が、作品全体の完成度を支える大きな要因となっていました。

[anime-5]

■ 視聴者の感想

『ジェッターマルス』は1977年当時のロボットアニメとしては異色の存在であり、放送当時の視聴者や後年に再評価したファンから、多様で奥行きのある感想が寄せられています。ここでは、放送当時の子供たちの率直な反応から、アニメファン・批評家の分析、そして2000年代以降の再評価までを順を追ってまとめます。

● 放送当時の子供たちの反応
当時、小学生を中心とした子供視聴者層にとって、『ジェッターマルス』はまず「マルス」という新しいヒーローの登場でした。外見は可愛らしく、声も少年らしい高めのトーンで、親しみやすさがありました。一方で、戦闘シーンでは圧倒的な力を見せつけ、敵ロボットを次々と倒す姿は「かっこいい!」と憧れの的に。
特に、オープニングの「マルス2015年」を口ずさみながら登下校したというエピソードや、エンディングで流れる「おやすみマルス」を聴きながら寝る準備をしていたという話もあり、日常の中に自然に溶け込んでいた作品でした。

● 大人視聴者・保護者の視点
当時の親世代からは、「子供向けロボットアニメにしてはメッセージ性が強い」という評価が目立ちました。マルスが単なる戦闘マシンではなく、善悪や力の意味を学んでいく描写は、子供にとって道徳的な教材にもなると感じた人も多かったようです。中には「子供が見終わったあとに“強いってどういうこと?”と質問してきたのが印象的だった」という声もあり、家庭内で作品のテーマが議論されるきっかけになった例もありました。

● アニメファンの反応
1970年代後半はスーパーロボット系のアクション重視作品が多数放送されていた中、『ジェッターマルス』は哲学的テーマや人間ドラマを織り交ぜた点で評価が分かれました。「戦闘シーンがもっと多ければ良かった」というアクション派の声もあれば、「あえて戦いだけに頼らない構成が新鮮だった」という肯定的な意見も。
また、手塚作品に馴染みのあるファンからは、「スター・システムで過去キャラが再登場するのが楽しかった」「アトムとは別物として見ても十分楽しめる」といった意見が寄せられました。

● 印象に残ったエピソード
視聴者の感想で頻繁に挙がるのは、第1話のタイタン暴走エピソード。マルスが誕生して間もない状態で巨大ロボットに立ち向かう姿は、幼さと勇気のコントラストが強烈な印象を残しました。また、川下博士とのやり取りを通じて「最強とは何か」を考える回や、美理との友情が深まるエピソードも人気が高く、「涙が出た」という感想も少なくありません。

● 再放送・DVD化後の再評価
2009年のDVD-BOX発売以降、ネット掲示板やSNSを通じて本作を知った新世代の視聴者からは、「今見てもテーマが古びていない」「キャラクターの掛け合いが意外とコメディ寄りで楽しい」といった声が多く聞かれました。特に、美理やメルチの存在感の強さ、敵役のキャラクター造形のユニークさは、現代アニメにも通じる魅力として再評価されています。
また、音楽の完成度や声優陣の豪華さに驚く新規ファンも多く、「サウンドトラックを聴くだけでも価値がある」という意見も見られました。

● ファン同士の交流とイベント
長年のファンの間では、『ジェッターマルス』の放送時期や全27話という短さから「知る人ぞ知る名作」という位置づけがされることもあり、DVD化を機にファンイベントや上映会が行われるケースもありました。そうした場では、当時の放送をリアルタイムで見た世代と、新たに作品を知った世代が一堂に会し、共通の話題で盛り上がる様子が見られました。

このように、『ジェッターマルス』は時代や世代を超えて語られ続ける作品です。子供の頃に受けた感動が大人になってからも色褪せず、むしろ年齢を重ねてからこそ理解できるテーマが含まれている点が、長年支持される理由の一つでしょう。

[anime-6]

■ 好きな場面

『ジェッターマルス』には、アクションシーンから静かな感動の場面まで、多くの視聴者の心に深く刻まれたシーンが存在します。これらの場面は、単なるストーリーの転換点というだけでなく、キャラクターの成長やテーマ性が凝縮された瞬間でもありました。ここでは、ファンの間で特に人気が高い、印象的な場面をいくつか取り上げます。

● 第1話「タイタン暴走」のクライマックス
多くの視聴者にとって、最初に強烈な印象を残したのが第1話の終盤です。生まれたばかりで右も左も分からないマルスが、暴走した巨大ロボット・タイタンに立ち向かう場面は、純粋な勇気と本能的な使命感がぶつかり合う瞬間でした。川下博士や美理の必死の声援を受けながら、初めて本気で力を解放するマルス。その姿に、当時の子供視聴者は「ヒーローの誕生」を目の当たりにした感覚を味わったと言います。

● 美理とマルスの夕暮れの会話
バトルシーンだけでなく、日常の中で描かれる静かな場面も人気があります。特に、美理がマルスに「力は人を傷つけるためじゃなく守るために使うもの」と語る夕暮れのシーンは、多くのファンの心に残っています。この場面は、マルスが「最強」の意味を理解し始める重要なきっかけとなっており、柔らかな夕焼けの映像とともに印象的でした。

● メルチの体を張った救出劇
普段は軽口を叩くメルチが、危険な状況で自らのボディを盾にしてマルスや美理を守る場面は、意外性と感動が入り混じった瞬間です。特に、ダメージを受けたメルチが冗談めかして「メルチは平気だよ」と笑う姿は、キャラクターへの愛着を深めたという声が多く寄せられました。

● 山之上博士の録音メッセージ
中盤以降、行方不明となった山之上博士の残した録音メッセージが再生される回があります。その中で彼は、「本当の最強とは、力を正しい方向へ導く心だ」と語りかけます。この言葉は作品全体のテーマを象徴しており、視聴者に深い余韻を残しました。

● アディオスとの最後の対決
後半のハイライトとして語られるのが、マルスとアディオスの最終決戦です。互いに全力を尽くしながらも、戦いの中で相手の信念を理解していく過程が描かれます。単なる勝敗ではなく、心の交流や和解を経て戦いが終わる演出は、当時のロボットアニメとしては斬新で、視聴者の感動を呼びました。

● エピローグの旅立ち
最終回のラストシーン、マルスが美理や仲間たちに見送られ、新たな使命に向けて旅立つ場面は、多くの視聴者の胸を熱くしました。特に、美理の「必ず帰ってきてね」という一言と、それに笑顔で答えるマルスの姿は、希望と別れの切なさが同居した名場面として語り継がれています。

これらの場面は、単に映像や音楽の演出が優れていただけでなく、物語の核となるテーマやキャラクターの関係性が凝縮されていたため、多くの人の記憶に残っています。再視聴したファンの中には、「子供の頃はただ格好いいと思っていたシーンが、大人になってから見ると泣ける」と語る人も少なくありません。

[anime-7]

■ 好きなキャラクター

『ジェッターマルス』は主人公のマルスを中心に、魅力的で個性的なキャラクターたちが物語を彩っています。放送当時のアンケートや後年のファンコメントを見ると、必ずしも主人公だけが人気を集めたわけではなく、脇役やコミカルキャラも根強い支持を得ていました。ここでは、視聴者から特に人気の高かったキャラクターと、その理由について掘り下げていきます。

● マルス
やはり不動の人気を誇ったのは、主人公のマルスです。外見は無垢な少年でありながら、驚異的な戦闘能力を秘めたギャップが多くの子供たちを惹きつけました。特に放送当時の男子視聴者からは「強いのに優しい」「最後まであきらめない姿が格好いい」という声が多く、大人になってからは「力を持つ者の責任を学ぶ物語だった」とテーマ性に共感するコメントも増えました。
また、声を担当した清水マリの演技によって、単なるロボットではなく感情を持つ存在としての魅力が際立ち、母性的な視点からも「守ってあげたいキャラ」として愛されました。

● 川下美理(ミリ)
女性キャラクターの中で圧倒的な人気を誇ったのが美理です。アンドロイドでありながら感情豊かで、マルスの良き理解者・導き手となる存在。放送当時の女の子視聴者からは「こんなお姉さんがほしい」「美理みたいに誰かを支えられる人になりたい」と憧れの対象になりました。
また、男子視聴者からも「かわいいのに強い」「危険な場面でもマルスを助けるところが格好いい」と好意的な評価が多く寄せられました。

● メルチ
メルチはマスコット的な人気を持つキャラクターです。軽妙なセリフ回しや時折見せる毒舌が作品のユーモアを支え、特に低学年層からの支持が高かった存在。グッズ化もされ、当時のキャラクター商品売上ランキングでも上位に入るほどの人気ぶりでした。視聴者からは「お調子者だけど頼りになる」「メルチのいる回は安心感がある」との声が多く、作品の“癒し枠”として愛されました。

● 山之上博士
大人の男性キャラクターとして根強い支持を得たのが山之上博士です。彼は武力による平和維持という現実的な信念を持ち、作品全体に重厚感を与えました。若い視聴者には少し難しいキャラクターだったかもしれませんが、大人の視聴者からは「思想のぶつかり合いが見応えあった」「単なる悪役ではない深みがある」と高く評価されました。

● 川下博士
川下博士は「理想を追い求める科学者」として人気が高く、特に保護者層からの評価が高かった人物です。彼の温厚な性格とマルスへの深い愛情は、安心感と信頼感を視聴者に与えました。「科学の力を正しく使う」という信念は、多くのファンにとって作品の核心に響いたようです。

● アディオス
物語後半に登場するアディオスは、クールで謎めいた雰囲気から根強い人気を誇ります。特に当時の少年層や後年の再評価組からは「敵なのに格好いい」「考え方に筋が通っていて嫌いになれない」といった声が多数。神谷明の鋭い演技も相まって、いわゆる“魅力的なライバルキャラ”として強い印象を残しました。

● その他の脇役
ヒゲオヤジのコミカルな存在感、スカンク草井の小悪党ぶり、そしてケン一やタマ夫といった子供キャラクターたちの素朴さも、作品のバランスを取る上で重要な要素でした。これらのキャラクターが加わることで、物語はシリアス一辺倒にならず、幅広い層が楽しめる構成となっていました。

こうして見ていくと、『ジェッターマルス』の人気キャラクターは単に「強い」「可愛い」という基準だけでなく、物語の中での役割や人間性がしっかり描かれていることが人気の理由になっていることがわかります。特にマルス・美理・メルチの三人は、世代や性別を問わず愛されるトリオとして、今もファンの記憶に残り続けています。

[anime-8]

■ 関連商品のまとめ

『ジェッターマルス』は放送期間こそ全27話と短めでしたが、その魅力的なキャラクターやテーマ性から、多彩な関連商品が展開されました。当時の子供向け玩具や文具から、後年の映像ソフト、音楽商品、書籍まで、幅広いジャンルで商品化され、現在もコレクター市場で注目されています。ここではジャンル別に、その特徴とファンからの評価を詳しくまとめます。

■ 映像関連商品
放送終了直後の1970年代後半は、家庭用ビデオの普及がまだ始まったばかりで、公式の映像商品は限られていました。そのため、当時のファンはテレビ放送をカセットテープで録音したり、8ミリフィルムにダイジェスト映像を収めた商品で楽しむのが主流でした。
1980年代に入ると、一部エピソードを収録したVHSとベータマックス版が限定的にリリースされ、アニメ雑誌で告知されると予約が殺到したといわれています。90年代にはLD(レーザーディスク)版が登場し、映像の鮮明さやジャケットの豪華さからコレクターズアイテム化。
2009年にはエイベックスから全話収録のDVD-BOXが発売され、初めて高画質で全話が揃う形となりました。特典として設定資料集、キャラクターデザイン原画、ノンクレジットOP/ED映像、制作スタッフインタビューなどが付属し、ファンからは「資料的価値も高い」と絶賛されました。

■ 書籍関連
書籍では、放送当時に子供向けの「テレビ絵本」や「ぬりえ」が多数発売され、主に幼稚園〜小学校低学年向けに展開されました。アニメ雑誌『テレビマガジン』『冒険王』などでは、フォトストーリーやキャラクター紹介記事が毎号のように掲載され、切り抜きを集めるファンも多かったようです。
また、アニメの場面写真と台詞を組み合わせたフィルムコミック形式の書籍も発売され、番組を振り返るツールとして人気を集めました。近年ではムック本『ジェッターマルス大全』が出版され、放送リストや設定資料、声優インタビュー、玩具カタログなどが一冊にまとめられています。

■ 音楽関連
主題歌「マルス2015年」やエンディングテーマ「少年マルス」「おやすみマルス」は、EPレコードとして発売されました。当時のドーナツ盤はジャケットにマルスの勇ましい姿が描かれており、子供たちにとって宝物のような存在でした。
さらに挿入歌を含めた全曲を収録したLPアルバムも制作され、こちらは後にCD化されて復刻。復刻版ではボーナストラックとしてカラオケバージョンや未使用BGMも収録され、マニアの間で高く評価されました。音楽の完成度が高く、近年はサブスクリプション配信も行われており、手軽に楽しめる環境が整っています。

■ ホビー・おもちゃ
玩具展開は他のロボットアニメに比べると控えめでしたが、その分、登場したアイテムは希少性が高く、コレクターの間で高値で取引されています。代表的なのはポピー(現バンダイ)から発売されたマルスのソフビ人形で、腕が可動し、顔の塗装も丁寧に仕上げられていました。
また、小型の合金フィギュアや、腕部に発射ギミックを備えたプラモデルも存在します。これらは生産数が少なく、箱付き未使用品はオークションで高額落札される傾向にあります。さらに、マルスやメルチをデフォルメ化したミニフィギュアがカプセルトイとして展開され、当時の子供たちの間で交換遊びが流行しました。

■ ゲーム・ボードゲーム
テレビゲーム機との直接的なタイアップはありませんでしたが、ボードゲームやすごろく形式の玩具が発売されました。タカラから販売された「ジェッターマルス宇宙冒険ゲーム」は、マルスや仲間たちの駒を使って宇宙空間を進み、敵を倒しながらゴールを目指す内容で、当時のファンにとっては人気商品でした。
また、カルタやトランプ、パズルといったファミリー向けゲームも多く、マルスのイラストを使ったカードは現在でもコレクション価値が高いです。

■ 食玩・文房具・日用品
キャラクター消しゴム、下敷き、ノート、鉛筆、筆箱など、文房具も多数発売されました。特に美理を大きく描いたラメ入り下敷きや、マルスとメルチのコミカルなイラスト入り鉛筆は、学校での人気アイテムでした。
食玩では、ガムやラムネ菓子にマルスのシールやカードが付属するシリーズが展開され、コンプリートを目指す子供たちの間で盛り上がりを見せました。また、弁当箱や水筒、コップといった実用的な日用品も販売され、家庭や学校生活の中でも『ジェッターマルス』が身近に感じられるようになっていました。

■ お菓子・食品コラボ
短期間ではありましたが、駄菓子メーカーやインスタントラーメンとのコラボも行われました。パッケージにマルスや美理のイラストを使い、当たりくじ付きで限定グッズがもらえるキャンペーンを実施。特に当たり景品のピンバッジやシールは今ではレアアイテムとなっています。

このように、『ジェッターマルス』の関連商品は、放送当時の子供向けアイテムから、後年のファン向けコレクターズグッズまで幅広く展開されました。その多くは現在では入手困難ですが、それだけにファンの思い入れも強く、今なお市場で根強い人気を誇っています。

[anime-9]

■ オークション・フリマなどの中古市場

『ジェッターマルス』関連商品の中古市場は、短命作品でありながらも独自のファン層とコレクター市場を形成しており、他の70年代アニメ以上に「出物があれば即入札」という動きが目立ちます。流通量が少なく、状態の良い品は希少価値が高いため、価格は年々上昇傾向です。ここではジャンルごとに、中古市場での傾向や価格帯、取引時のポイントを解説します。

■ 映像関連商品の中古市場
最も人気が高いのは、2009年にエイベックスから発売された全話収録DVD-BOX。初回限定生産のため市場在庫は少なく、帯・ブックレット・特典ディスク完備の美品はヤフオクやメルカリで20,000〜28,000円前後で取引されます。状態が悪いものでも15,000円を下回ることはほとんどありません。
1980〜90年代に出た単巻VHSやLDはさらに希少で、ジャケットが美しいものや初期巻・最終巻は1本あたり3,000〜5,000円、コンディションが極上なら1万円近くになることもあります。特にLDはコレクター需要が強く、落札競争が起こりやすいジャンルです。

■ 書籍関連の中古市場
放送当時に発売された「テレビマガジン」「冒険王」などの特集号や、番組連動絵本は保存状態によって価格差が大きく、1冊1,500〜4,000円程度。切り抜き済みや表紙破れありだと価格は半減します。
近年出版されたムック『ジェッターマルス大全』は初版が既に入手困難で、帯付き美品は5,000円超で取引されるケースもあります。アニメ絵を使ったフィルムコミックやぬりえは、未使用状態であれば3,000〜6,000円と高値安定。

■ 音楽関連の中古市場
主題歌EP「マルス2015年」やエンディングテーマ「少年マルス」は、ジャケットの色褪せや盤面の傷の有無で価格が変わりますが、良好品で2,500〜4,000円が相場。未使用に近いデッドストックは5,000円以上の高額落札も。
LPアルバムやサントラCDは比較的流通数が少なく、完全盤は6,000円前後、帯付きや未開封なら1万円超になるケースもあります。

■ ホビー・おもちゃの中古市場
ソフビ人形は特に人気が高く、全高20cm前後のマルスは美品で8,000〜12,000円、メルチや美理など他キャラのソフビはさらに希少で1万5,000円以上になる場合もあります。箱付き未開封は滅多に出ず、出品されれば即入札合戦となります。
プラモデルは成型色や付属シールの状態が重要で、未組立品は5,000〜8,000円が相場。説明書欠品やパーツ欠けがあると半値程度になります。

■ ゲーム・ボードゲームの中古市場
タカラの「ジェッターマルス宇宙冒険ゲーム」は駒やサイコロ、説明書が全て揃った完品で8,000〜12,000円。欠品がある場合でもデザインの希少性から4,000円前後で取引されます。
カルタやトランプ、パズル類は保存状態が命で、未使用品は3,000〜5,000円と比較的安定した値動きです。

■ 食玩・文房具・日用品の中古市場
当時のキャラ消しゴムや下敷き、鉛筆などは一見安価に思われますが、未使用品や台紙付きは2,000〜4,000円で取引されます。特に美理デザインの下敷きや、マルスとメルチのコンビが描かれた鉛筆セットは女性ファン人気が高く、高騰傾向。
弁当箱や水筒、コップなどの日用品は数が少なく、未使用品だと5,000〜8,000円。外箱付きの状態だとさらに高値が付きます。

■ 取引傾向と注意点
『ジェッターマルス』関連グッズは、流通数が限られているため状態による価格差が極端です。コレクターは「帯付き」「箱付き」「未使用」を強く重視する傾向があり、そうした条件を満たす商品はすぐに落札されます。反対に状態が悪いものは値下がりが早く、長期出品される例も多いです。
また、再販や復刻が少ないため、本物とリプロダクト(復刻版)の区別も重要です。特にポスターやシールは復刻版が混ざって出品されることがあるので、印刷方法や紙質、発色を確認する必要があります。

総じて、『ジェッターマルス』の中古市場は希少性と熱心なファン層によって価格が支えられており、今後も安定して高値で推移する可能性が高い分野です。短期間の放送にもかかわらず、これほど多彩なグッズが存在し、現在でもコレクション熱が冷めないのは、作品そのものの魅力とファンの深い愛着の証と言えるでしょう。

[anime-10]

■ 現在購入可能な人気売れ筋商品です♪

ジェッターマルス傑作選 増補改訂版 [ 池原しげと ]

ジェッターマルス傑作選 増補改訂版 [ 池原しげと ]
3,850 円 (税込) 送料込
池原しげと 手塚治虫 復刊ドットコムジェッターマルスケッサクセンゾウホカイテイバン イケハラシゲト テヅカオサム 発行年月:2019年12月18日 予約締切日:2019年10月12日 ページ数:216p サイズ:コミック ISBN:9784835457185 ひとりのアンドロイドが「戦う体」と「愛す..

ジェッターマルス傑作選/池原しげと/手塚治虫【1000円以上送料無料】

ジェッターマルス傑作選/池原しげと/手塚治虫【1000円以上送料無料】
3,850 円 (税込) 送料込
著者池原しげと(著) 手塚治虫(原作)出版社復刊ドットコム発売日2019年12月ISBN9784835457185ページ数212Pキーワード漫画 マンガ まんが じえつたーまるすけつさくせん ジエツターマルスケツサクセン いけはら しげと てずか おさ イケハラ シゲト テズカ オサ9784835457185..

ジェッターマルス傑作選/池原しげと/手塚治虫【3000円以上送料無料】

ジェッターマルス傑作選/池原しげと/手塚治虫【3000円以上送料無料】
3,850 円 (税込) 送料込
著者池原しげと(著) 手塚治虫(原作)出版社復刊ドットコム発売日2019年12月ISBN9784835457185ページ数212Pキーワード漫画 マンガ まんが じえつたーまるすけつさくせん ジエツターマルスケツサクセン いけはら しげと てずか おさ イケハラ シゲト テズカ オサ9784835457185..

ジェッターマルス DVD-BOX 新品 マルチレンズクリーナー付き

ジェッターマルス DVD-BOX 新品 マルチレンズクリーナー付き
303,037 円 (税込)
『鉄腕アトム』のリメイク作品として知られる往年のTVアニメ『ジェッターマルス』がDVD-BOXで復活!全27話を収録。 時間 ‏ : ‎ 11 時間 5 分 ディスク枚数 ‏ : ‎ 5 77年に放映された、『鉄腕アトム』のリメイク作品として知られるロボットアニメのBOX。川上博士が人工島で完..

【中古】ジェッターマルス DVD-BOX

【中古】ジェッターマルス DVD-BOX
168,026 円 (税込)
ご来店ありがとうございます。昭和・平成のCD、DVD、家電、音響機器など希少な商品も多数そろえています。レコード、楽器の取り扱いはございません。掲載していない商品もお探しいたします。映像商品にはタイトル最後に[DVD]、[Blu-ray]と表記しています。表記ないものはCD..

【中古】7” アニメ, ジェッターマルス おやすみマルス / マルスのマーチ SCS368 COLUMBIA /00080

【中古】7” アニメ, ジェッターマルス おやすみマルス / マルスのマーチ SCS368 COLUMBIA /00080
1,628 円 (税込)
・アーティスト アニメ, ジェッターマルス ・タイトル おやすみマルス / マルスのマーチ ・レーベル・型番 COLUMBIA SCS368 ・フォーマット 7インチレコード ・コンディション(盤) 非常に良い(EX) ・コンディション(ジャケット) 良い (VG+) ・コンディション(帯) オビなし ..

ウルトラマンファミリー ウルトラマン80 マグネロボ ジェッターマルス 色紙 セット まとめ【中古】【虹商店】

ウルトラマンファミリー ウルトラマン80 マグネロボ ジェッターマルス 色紙 セット まとめ【中古】【虹商店】
15,800 円 (税込)
状態 色紙に痛み、汚れがございます。   古い商品なのでノークレームノーリターンでおねがいします。管理番号 16958「※現品撮影ですのでこちらの商品をお届け致します。」

ジェッターマルス傑作選[本/雑誌] / 池原しげと/著 手塚治虫/原作

ジェッターマルス傑作選[本/雑誌] / 池原しげと/著 手塚治虫/原作
3,850 円 (税込)
ご注文前に必ずご確認ください<商品説明>ひとりのアンドロイドが「戦う体」と「愛する心」の狭間で悩み成長する物語。手塚治虫の原作を、池原しげとがコミカライズ!<アーティスト/キャスト>手塚治虫(演奏者) 池原しげと(演奏者)<商品詳細>商品番号:NEOBK-2444240Ik..

[新品]ジェッターマルス傑作選 増補改訂版 (1巻 全巻)

[新品]ジェッターマルス傑作選 増補改訂版 (1巻 全巻)
3,850 円 (税込)
作者 : 池原しげと 出版社 : 復刊ドットコム 版型 : A5版 あらすじ・概要 : 手塚治虫原作! 『鉄腕アトム』の後継的作品『ジェッターマルス』。1977年「テレビランド」連載から出版された「けっさく選」を増補改訂! 1977年放映の『鉄腕アトム』の後継的作品として作られた『..

【中古】 ジェッターマルス DVD-BOX

【中古】 ジェッターマルス DVD-BOX
77,440 円 (税込) 送料込
【商品名】ジェッターマルス DVD-BOX(中古品)中古品の特性上【破れ、パッケージの欠け,割れ、レンタル落ち、メモ書き】等がある場合がございます。使用する上で問題があるものではございません。また、商品名に【付属、特典、○○付き、ダウンロードコード】等の記載があっ..
楽天ウェブサービスセンター CS Shop
[anime-11]

[anime-sita]