『宇宙パトロールホッパ』(1965年)(テレビアニメ)

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【原作】:深川鉄次、後藤みねお、太田欣二、福本智雄、黒田隆、保波順 、倉橋こうじ
【アニメの放送期間】:1965年2月1日~1965年11月29日
【放送話数】:全44話
【放送局】:NET系列
【関連会社】:東映動画

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■ 概要

1965年2月から11月にかけて、当時のNETテレビ系列(現在のテレビ朝日)で放送されたSFアニメ作品『宇宙パトロールホッパ』は、時代の先を行く宇宙冒険活劇として子どもたちの心を強く惹きつけました。制作を手がけたのは東映動画(現・東映アニメーション)で、全44話が毎週月曜のゴールデンタイムに放送されました。番組は前半と後半で構成や雰囲気が変わる点も特徴で、第32話以降は『パトロール・ホッパ 宇宙っ子ジュン』という副題が加えられ、作品世界の広がりが強調されていきました。

この作品は、百貨店「大丸」の単独提供によって放送された「ピーコック劇場」シリーズのひとつとして企画されたもので、作品タイトルにも「大丸ピーコック劇場」の冠が付けられていました。このネーミングは、当時のスポンサー文化を色濃く反映しています。

『宇宙パトロールホッパ』は、少年ジュンが宇宙での事故をきっかけにサイボーグとなり、宇宙パトロール隊に加わるという導入から始まります。当初はホッパ星を舞台に、異星の文明や未知の敵と向き合う物語が展開されていましたが、シリーズが進むにつれて地球での戦いが中心となり、人類と異星勢力との対立を軸としたスケールの大きな戦いへと変化していきました。

その物語の魅力はテレビだけにとどまらず、放送と並行して講談社の月刊誌『ぼくら』でも連載コミック版が展開されました。このコミカライズは1964年11月号から1965年12月号まで掲載され、紙媒体とアニメが密接に連動していた当時の作品展開のあり方を象徴しています。

長年にわたり、作品は映像ソフトとして再発売されることはありませんでしたが、2015年6月、ついにTCエンタテインメントから全44話を収録したDVD-BOXが発売され、多くの昭和アニメファンにとっての待望の復刻となりました。アニメ草創期の作品でありながら、SF要素とヒューマンドラマを融合させた構成は、現代の視点から見てもなお評価に値する挑戦的な作風です。

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■ あらすじ・ストーリー

この物語は、地球の少年・ジュンが偶然巻き込まれた宇宙での事件から始まります。宇宙探査船での任務中、未知のトラブルによって深刻な傷を負ってしまった彼は、ホッパ星という進んだ科学文明を持つ異星で救出され、命を取り留めることになります。ホッパ星の宇宙パトロール隊に助けられたジュンは、身体の大部分を機械に置き換えられ、サイボーグとして生まれ変わります。

この選択は彼自身の意志によるもので、ジュンは「宇宙の平和を守る」という使命感を胸に、宇宙パトロール隊の一員として新たな人生を歩み始めます。物語序盤では、彼が所属するパトロール隊の仲間たちとの訓練や初任務が描かれ、ホッパ星を舞台にさまざまなトラブルや事件の解決に奔走する姿が中心となります。

しかし、シリーズ中盤から後半にかけて、物語の舞台は地球へと戻ります。ここで浮上してくるのが、異星勢力「ムー帝国」の存在です。ムー帝国は、かつて失われたとされる地球の古代文明をルーツに持ちながら、再興と支配を企てる強大な組織で、総統ヒューラーを筆頭に、強烈な個性を持つ幹部たちが暗躍しています。

ジュンとその仲間たちは、地球に潜伏するムー帝国の計画を阻止するため、次第に大規模な戦いに巻き込まれていきます。地球に舞台を移してからは、ジュンの人間的な成長や葛藤、仲間との絆がより前面に出され、ただの勧善懲悪ではないドラマ性のある展開が続いていきます。

とくに注目されるのは、ジュンがただ命令に従うだけの兵士ではなく、自分の信念に基づいて行動する姿勢です。ホッパ星で得た科学技術と、地球人としての感情や価値観の狭間で葛藤しながらも、彼は自分の中にある「正義とは何か」という問いに答えを見つけていこうとします。

また、ムー帝国の構成員にも、それぞれに信念や背景が描かれており、単純な悪役とは一線を画す描写がされている点も、当時としては珍しいストーリーテリングでした。終盤に向かうにつれ、戦いはより苛烈なものとなり、ジュンたちが下す選択のひとつひとつが、物語に深みを与えていきます。

全44話を通して展開されるこのストーリーは、少年の成長譚であり、また宇宙と地球、科学と心、秩序と自由といったテーマが織り込まれた、骨太なドラマとしての側面も持っています。ジュンが戦いの果てに何を見つけ、何を守り抜くのか──その結末は、昭和の子どもたちに強烈な印象を残したことでしょう。

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■ 登場キャラクターについて

『宇宙パトロールホッパ』に登場するキャラクターたちは、少年ジュンを中心に多彩な顔ぶれがそろっており、それぞれが物語に深みと広がりを与えています。ここでは主要人物をピックアップしつつ、彼らが果たした役割や視聴者に与えた印象について見ていきましょう。

まず物語の主人公であるジュン。もともとは地球人の少年で、宇宙探査中に事故に遭遇したことをきっかけに、ホッパ星でサイボーグとして再生されます。ジュンのキャラクターは、正義感にあふれる一方で繊細さも併せ持っており、サイボーグとしての肉体と少年としての心の間で揺れ動く描写が、視聴者に強い共感を呼びました。声は第1話から24話までは南谷智晴が担当し、以降は曽我町子が引き継ぎました。

ジュンを迎え入れたパトロール隊のリーダーがダルトン隊長です。厳しさの中にも愛情を持ち合わせた人物で、ジュンにとっては頼れる父親的存在でもあります。その堂々とした佇まいとリーダーシップは、子どもたちに「正しい大人像」を印象づけるものでした。声は小林清志が担当。

隊長の家族も物語に登場し、息子のプーはジュンと同年代であり、良き友人でありライバルのような存在です。プーの明るさや行動力は物語のアクセントとなり、視聴者に親しみやすさを与えました。演じたのは、後に多くのアニメで主役級を演じる野沢雅子。

隊員として登場するのが、ドック博士、ドンキー隊員、グー隊員といった面々。ドック博士は年配の科学者で、パトロール隊の技術面を支える縁の下の力持ち的存在。ドンキーとグーはどちらも個性的なキャラで、ときにユーモアを交えつつ、隊の雰囲気を和ませてくれる存在でもありました。

女性キャラとして印象深いのは、ダルトン夫人とルビー。ダルトン夫人は母性にあふれる優しい性格で、隊員たちの心の支えとなっています。ルビーはドック博士の孫で、プーのガールフレンド的なポジション。ジュンとの微妙な距離感も見どころのひとつでした。

一方、敵対勢力であるムー帝国の面々も、強烈な個性を放っています。総統のヒューラーは冷酷非道な指導者であり、地球征服の野望に燃えています。ヒューラーのカリスマ性は、当時の視聴者に“恐ろしいけれど魅力的な悪役像”として刻まれました。

その配下であるフックとホックは双子のように行動をともにし、作戦の中核を担う存在。彼らのやり取りには、シリアスさと滑稽さが入り混じっており、敵ながら憎めないキャラとして愛されました。

また、女幹部テフアニーや幹部バットなど、ムー帝国は男女問わず魅力的なキャラクターを配しており、単なる“悪の組織”という印象だけにとどまらない奥行きがありました。

特筆すべきは、キャラごとの声優の演技力の高さにより、キャラクターの個性が際立っていた点です。ジュンの繊細さ、ヒューラーの威圧感、プーの快活さなどが声を通じてダイレクトに伝わり、アニメ全体の完成度を底上げしていました。

作品の魅力のひとつは、このように“キャラクター同士の関係性”に深く焦点が当てられている点です。彼らの絆、葛藤、成長を通して、視聴者は「ただのSFアニメではない」という手ごたえを感じたに違いありません。

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■ 主題歌・挿入歌・キャラソン・イメージソング

『宇宙パトロールホッパ』の音楽は、物語の持つスケール感や、宇宙へのあこがれ、正義と冒険の世界を見事に音に乗せて表現しており、作品の魅力を語るうえで欠かせない重要な要素のひとつです。

オープニングテーマは「宇宙パトロールホッパ」。この楽曲は、作詞を保波順、作曲を菊池俊輔が手がけ、上高田少年合唱団によって力強く歌い上げられました。メロディは疾走感があり、冒頭からリズミカルなフレーズで一気に視聴者の心をつかみます。歌詞には、「宇宙を守る正義の使者」としてのジュンたちの使命が、分かりやすく、そして胸に響く形で表現されており、放送当時は多くの子どもたちがテレビの前で一緒に口ずさんでいたといわれています。

エンディング曲は二種類ありました。ひとつ目が「ジュンの歌」、もうひとつが「宇宙っ子ジュン」です。どちらも作曲は菊池俊輔、作詞はそれぞれ保波順(ジュンの歌)と浦川しのぶ(宇宙っ子ジュン)が手がけています。「ジュンの歌」は冬木大志と上高田少年合唱団が歌っており、主人公ジュンの内面を静かに、しかし芯の強さを感じさせるような雰囲気で表現した、印象的な楽曲です。

「宇宙っ子ジュン」の方は、シリーズ後半に使われた楽曲で、歌い手は石川智と新東京部隊合唱団、さらに上高田少年合唱団も参加していました。この曲は、ややポップな印象を持ちながらも、希望や未来へのまなざしを感じさせるリリックが魅力で、ストーリーの展開とマッチして作品の“後期の顔”として定着していきました。

視聴者の声を集めると、こうした主題歌・挿入歌に対する評価は非常に高く、特に「オープニングを聞いただけで気持ちが引き締まる」「今でも口ずさめる」という声が多く見られます。時代の空気をそのままパッケージングしたような純粋さと、ヒーローものらしい熱さが共存していることが、後年の再評価につながっています。

当時のアニメではまだキャラクターソングという概念は広く普及していませんでしたが、もし『宇宙パトロールホッパ』が現代に制作されていたなら、ジュンやプー、ヒューラー総統などのキャラソンが人気を集めていたことでしょう。それほど、登場人物の個性と音楽が密接に結びついていた印象を持たせる作品です。

また、これらの楽曲の作曲者・菊池俊輔は、後に『ドラゴンボール』『仮面ライダー』シリーズなど数々の名作の音楽を担当する名作曲家。彼が手がけた楽曲の中でも、初期の代表作として『宇宙パトロールホッパ』の主題歌群は、今なお語り継がれています。

音楽を通じて、作品の世界観を拡張し、キャラクターたちの生きざまや物語のテーマを強調したという意味で、このアニメの楽曲たちは、単なるBGMや装飾的な主題歌の枠を超えた存在感を放っています。昭和アニメならではの“音”の力、それを体現したのが『宇宙パトロールホッパ』の音楽群だったといえるでしょう。

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■ 声優について

『宇宙パトロールホッパ』は、1960年代中期のテレビアニメとしては異例とも言えるほど、多彩な声優陣が集結していたことで知られています。当時の声優業界はまだ発展途上にあったものの、本作では演技力と存在感を兼ね備えた声優が多数起用されており、キャラクターの印象形成に大きな役割を果たしました。

まず最も注目されるのは、主人公ジュンの声を第1話から第24話まで担当した南谷智晴と、第25話以降を引き継いだ曽我町子という、二人の声優による“リレー演技”です。南谷のジュンは少年らしい素直さや無垢な響きが強調されていたのに対し、曽我のジュンはやや中性的で力強く、サイボーグとしての使命感や芯のある台詞回しが印象的でした。声優交代という事態にもかかわらず、物語の中でジュンが「変化」していく過程と絶妙にシンクロしており、結果的に作品全体の成長ストーリーと調和していた点が高く評価されました。

次に、ジュンの上官であり精神的支柱でもあるダルトン隊長を演じたのは、後に渋い声の代名詞ともなる小林清志。その低く重厚な声は、指揮官としての威厳を保ちつつも、部下や家族への愛情を感じさせるもので、ダルトンというキャラクターに説得力を与えていました。小林の声は、まさに「声で演技する」ことの奥深さを体現していたといえるでしょう。

また、ダルトンの妻であるダルトン夫人役の杉田郁子や、ジュンの親友プー役を演じた野沢雅子も印象的です。特に野沢雅子の元気いっぱいな声は、後年の「悟空」などで知られる彼女の原点ともいえるもので、この作品でもすでにその天才的な“少年役の説得力”が感じられます。

宇宙パトロールのメンバーとして登場するドック博士(演:島田彰)、ドンキー隊員(奥原晃 → 近石真介)、グー隊員(はせさん治)など、脇を固めるキャスト陣も実力派が揃っており、それぞれが独自の色を持った演技でキャラクターを生き生きと描き出していました。

一方、敵勢力ムー帝国のキャストも負けていません。ヒューラー総統役の神山卓三は、冷静かつ不気味な存在感をもたらす独特の抑揚で、子どもたちに恐怖感と威圧感を与えることに成功しました。その部下であるフックとホックには大竹宏と中島元、女幹部テフアニーには浅川みゆ起、幹部バットには羽佐間道夫と、悪役ながらも表情豊かで強烈なキャラクターを支える演技が魅力でした。

さらに、ルビー役の太田淑子や、重厚なナレーションを担う内海賢二など、作品を彩る声の幅広さも際立っています。各キャラクターの声が、それぞれの性格や背景を的確に反映しており、視聴者が「声だけで誰かを認識できる」レベルにまで仕上がっていたことは、当時のアニメとしては非常にレベルの高い試みでした。

当時の声優たちは、現在のように「声優アイドル化」される以前の“声の演技職人”たちであり、アニメーションの魅力そのものを支える存在でした。その意味で『宇宙パトロールホッパ』の声優陣は、まさに黄金期の萌芽を感じさせる布陣だったといえるでしょう。

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■ 視聴者の感想

1965年当時、テレビは家庭にようやく普及し始めた時代であり、アニメはまだ子どもたちにとって「新しい遊び場」だった。そんな中で放送された『宇宙パトロールホッパ』は、視聴者にとって文字通り“未来をのぞく窓”のような存在だったと言えるでしょう。

本作に対する視聴者の第一印象として多く挙げられているのは、「とにかくカッコいい」「宇宙の話が新鮮だった」「ヒーローがサイボーグって斬新だった」といった声です。まだ人類が本格的な宇宙探査に乗り出す前の時代にあって、宇宙を舞台にしたアニメはそれだけで大きなインパクトを持っていました。

特に、主人公ジュンがサイボーグとして宇宙パトロール隊に加わるという展開には、多くの子どもたちが驚きと興奮を覚えたようです。自らの意志で体を改造するという選択に、正義感と覚悟の両方を感じたという感想も多く、単なる勧善懲悪ではなく、「正義とは何か」「人間とは何か」を考えさせられたという意見もあったほどです。

また、ジュンと仲間たちの掛け合いや友情、家族的な絆の描写は、温かさと安心感を視聴者にもたらしました。とくにプーとのやりとりは、「見ていてほっこりする」「本当の兄弟みたいだった」といった感想が多く、作品全体にある“人間味”を感じ取る声が目立ちます。

一方、敵として登場するムー帝国のキャラクターたちにも魅力を感じていた人が少なくありません。総統ヒューラーの威圧感ある声や、テフアニーの冷徹で妖艶な存在感は、「子どもながらに怖かったけど好きだった」「敵なのにかっこよかった」といった反応を呼び、善悪の二元論では割り切れない複雑さが、作品の奥行きを生んでいたことがわかります。

作品後半に向かって舞台が地球に移り、戦いが本格化していく展開には、「回を追うごとに話が重くなっていった」「最終話付近はシリアスすぎて衝撃だった」といった意見もあり、幼い視聴者の中には感情が追いつかないほどの緊張感を感じた人もいたようです。それでも、最後まで見届けたいという強い関心を引きつける力が、本作にはありました。

後年、再放送やDVD-BOXの発売を通じて初めて視聴した世代からは、「60年代の作品とは思えない完成度」「むしろ今だからこそ見応えがある」といった、時代を超えた評価の声も多数寄せられています。アニメ黎明期の作品でありながら、脚本の丁寧さやキャラクターの厚み、物語のテーマ性に驚かされるという意見は少なくありません。

「子どものころに見た時とは全然違う視点で楽しめた」という声もあり、単なる懐かしさではなく、成熟した視聴者にこそ響く“物語の深み”がこの作品にはあることがわかります。

なかでも印象的なのは、「あの時代に、あのテーマを、あの描き方で届けてくれたことに感謝している」というコメント。『宇宙パトロールホッパ』は、ただの娯楽番組ではなく、当時の子どもたちに“考えるきっかけ”を与えた存在だったのです。

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■ 関連商品のまとめ

『宇宙パトロールホッパ』は、1965年というアニメ黎明期に放送された作品でありながら、その後長きにわたり愛され続け、さまざまな関連商品が登場しました。当時の子どもたちをワクワクさせたグッズから、後年のマニア層に向けた復刻版まで、その展開は時代とともに変化してきました。

■ 映像関連商品
もっとも注目されたのが、2015年にTCエンタテインメントからリリースされたDVD-BOXの存在です。これにより、長らく一部の資料でしか確認できなかった本作が、ついに全44話収録という形で正式な映像商品として復刻されました。ディスクにはノンクレジットのOP・ED、各話の解説ブックレットも同梱されており、コレクターはもちろん、初めて作品に触れる人々にも好評でした。発売前には、VHSやLD(レーザーディスク)といった形での展開はなく、放送録画を保存していた一部のマニアしか視聴できない“幻の作品”とも言われていたため、このDVD化は大きなニュースとなりました。

■ 書籍関連
講談社の児童向け雑誌『ぼくら』では、放送開始前の1964年11月号から1965年12月号までコミカライズ版が連載されていました。これは東映動画監修のもとで制作されたオリジナルストーリー形式で、ジュンやホッパ隊の活躍が誌面でも追体験できるように構成されています。現在ではこのコミカライズ版をまとめた復刻版単行本は入手が難しく、古書市場での取引が中心です。また、当時の『ぼくら』誌面には、ぬりえページや読者投稿コーナーも掲載されており、双方向的なメディア展開が図られていたのも注目ポイントです。

■ 音楽関連
主題歌「宇宙パトロールホッパ」や「ジュンの歌」「宇宙っ子ジュン」は、当時シングルレコードとして販売されていました。EP(ドーナツ盤)として発売されたこれらの楽曲は、昭和アニメ音楽の代表格として、後にCD化もされています。とくに2000年代以降のアニメソング復刻ブームの中で、オムニバス形式のCDアルバムに収録されることが多く、アニメファンのみならず昭和歌謡ファンからも注目を集めました。

■ ホビー・おもちゃ
玩具関連では、当時の技術と市場環境の中で、ソフビ人形や紙製の組み立てモデルなどが限定的に販売されました。とくにジュンのサイボーグ体をモチーフにしたギミック付きフィギュアや、宇宙船ホッパード110号のミニチュアなどが記憶に残っているという声もあります。また、後年のリバイバルブームに伴い、カプセルトイで再現された小型フィギュアやアクリルスタンドなどが限定生産され、マニアの間でコレクション対象になっています。

■ ゲーム・パズル
テレビゲームが登場する以前の時代だったため、当時の『宇宙パトロールホッパ』グッズとしては、すごろくやカードゲーム、切り抜き式パズルなどのアナログ玩具が主流でした。キャラクターのイラストが入った“ぬりえ帳”や“指人形あそびセット”も人気を博し、お正月や誕生日の贈り物として重宝されていたようです。近年、レトログッズとして再評価され、オークションサイトなどで高額で取引されるケースも見られます。

■ 文房具・日用品
子どもたちの身の回りを彩るグッズとしては、キャラクター入りの鉛筆、消しゴム、ノート、下敷き、筆箱などの学用品が定番でした。特にホッパ隊員が勢ぞろいしたイラスト入りのクリア下敷きや、ジュンの変身シーンを再現した定規は、当時の子どもたちの憧れの的でした。さらに、ホッパロゴ入りのお弁当箱やコップ、ランチクロスなどの実用グッズも販売されており、アニメと日常がリンクする形で愛されていたことがうかがえます。

■ 食玩
駄菓子屋では、チューインガムやチョコレートと一緒にキャラクターシールや消しゴムが付いた“食玩”が多数販売されていました。なかでも、ジュンやプー、ヒューラー総統など主要キャラの顔が描かれたシールは人気で、全種類集めようとする子どもたちの間でちょっとしたブームになりました。こうしたグッズは今やほとんど残っておらず、美品はプレミア価格で取引されることもあります。

『宇宙パトロールホッパ』は、単なるアニメ作品という枠を超え、当時の子どもたちの“生活”に深く入り込んだ存在だったと言えるでしょう。関連商品ひとつひとつに、視聴者の思い出が詰まっており、それが令和の現在まで語り継がれている理由でもあるのです。

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■ オークション・フリマなどの中古市場

『宇宙パトロールホッパ』の放送から半世紀以上が経った今でも、その関連商品はヤフオクやメルカリ、まんだらけなどの専門店を通じて活発に売買されており、昭和アニメのコレクション市場において根強い人気を誇っています。

■ 映像関連
最も高額で安定した需要があるのが、2015年に発売されたDVD-BOX。新品未開封品であれば20,000~25,000円前後、中古品でもディスクやブックレットが完備されていれば15,000円以上で取引されるケースが多く見られます。特典付きの初回版は特にプレミアが付きやすく、シュリンク包装のまま保存されているものは30,000円超えの例も。映像メディアとしては他に公式なVHSやLD化は存在しないため、このDVD-BOXが“唯一の公式コンプリートセット”として価値が高まっています。

■ 書籍・雑誌
連載されていた雑誌『ぼくら』の該当号は、1冊あたり2,000円〜5,000円程度で出品されています。とくに1964年11月号(連載スタート号)や1965年12月号(最終回掲載号)は人気が高く、美品の場合はさらに高額になることも。また、アニメ誌や当時の子ども向け百科などに掲載された紹介記事・ピンナップも単品で出品されており、切り抜き1枚が1,000円を超えることもあります。現存数が少ないため、保存状態が良好なものはすぐに落札される傾向があります。

■ 音楽商品
主題歌を収録したEP盤(ドーナツ盤)は、ラベル焼けやジャケット破れがある中古でも1,500円前後から。状態がよくジャケット付きの完品であれば3,000円〜4,000円台も珍しくありません。後年のCD再発盤やオムニバスCD(アニメ主題歌集など)に収録されたバージョンは比較的安価で、500〜1,200円程度の範囲で流通しています。

■ ホビー・おもちゃ
当時の玩具は流通数自体が少なく、オークションに出ること自体がまれです。ジュンのソフビ人形や宇宙船の組み立てキットなど、保存状態の良いものは10,000円を超える高値で取引されることもあり、箱付き未開封であればそれ以上の価格がつく場合も。再販されたカプセルトイやアクリルスタンドは1,000〜2,000円ほどで安定しており、復刻ブームにあやかった“平成以降生産”のグッズはコレクター層に支持されています。

■ ゲーム・すごろく
アナログな遊び道具である“すごろく”や“切り抜き紙人形”なども、未使用状態のものはレアアイテムとして3,000〜6,000円の間で取引されることがあります。とくに「ジュンの冒険宇宙すごろく」と題されたボード型紙製ゲームは、年末年始の付録などで人気があり、完品セットはプレミア扱い。欠品がある場合でもコレクション目的で購入されるケースがあります。

■ 文房具・日用品・食玩
昭和40年代前半に発売されたキャラ文房具(下敷き、ノート、筆箱など)は状態次第で高騰。特にホッパロゴや変身シーンが描かれたアイテムはマニア垂涎で、未使用品は2,000〜5,000円の範囲で取引されています。キャラクター消しゴムやミニシールなどの食玩も、まとめ売りで1セットあたり3,000円を超える例もあり、レトロブームに乗ってじわじわと価格が上昇しているジャンルです。

■ 傾向まとめ
全体として『宇宙パトロールホッパ』関連グッズは、他の同時代アニメに比べて出回っている数が少ないため、ひとつひとつの商品が希少価値を持っています。そのため、「定期的にチェックしているけどなかなか出品されない」といった声も多く、出品された際は即決価格で早期に落札されることも珍しくありません。

昭和アニメを専門に扱う古物商や、レトロ玩具を専門とするコレクターの間では、作品そのものの知名度の高さよりも「コアなファンにしか流通していない」という点で、マニア心をくすぐる作品とされており、今後も中古市場での価値は上がっていく可能性があります。

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