
【送料無料・営業日15時までのご注文で当日出荷】(新品DVD)月光仮面 マンモス・コング篇 4巻DVD-BOX 主演:大瀬康一 谷幹一 監督: ..
【原作】:川内康範
【アニメの放送期間】:1972年1月10日~1972年10月2日
【放送話数】:全39話
【放送局】:日本テレビ系列
【関連会社】:萬年社、ナック
■ 概要
1972年1月10日から同年10月2日まで、日本テレビ系列の月曜19時00分〜19時30分枠で全39話が放送されたテレビアニメ『正義を愛する者 月光仮面』は、かつて昭和30年代に一世を風靡した実写版「月光仮面」を、70年代の時代背景に合わせてリファインした作品です。制作はナックが手掛け、往年のヒーロー像を現代的にアレンジすることで、親世代には懐かしさを、子どもたちには新鮮な驚きを与える狙いがありました。
このアニメ化は、当時盛り上がりを見せていた“昭和ヒーローリバイバル”の流れの中で企画されたもので、同時期には『赤胴鈴之助』などのリメイク作品も相次ぎました。本作では、オリジナルで象徴的だったターバン姿を廃し、より機能性を重視したヘルメット型の頭部装備へと変更。また、武器も拳銃から、星型の手裏剣「ブルースター」や三日月形のブーメラン「向月(むかいづき)」といった非致死性かつ個性的な装備へシフトしており、平和や正義を守る象徴としての立ち位置を強調しています。
主人公が操るバイクも、実写版の白塗りモデルから大幅にデザインチェンジ。空力を意識したフルカウル仕様のオンロードレーサー風フォルムに、3対の排気管を備えるなど、当時の少年たちの憧れをくすぐる造形になっています。劇中で名称は呼ばれないものの、設定上は「ムーンライト号」と呼ばれていました。これらのデザイン変更は、視覚的インパクトだけでなく、スピード感あふれるアクション演出にも大きく寄与しています。
また、本作は全体的に物語のテンポが速く、勧善懲悪のストーリー展開を基本としながらも、陰謀・科学・国際的な事件といった幅広い題材を盛り込み、単なるヒーロー物の枠に収まらない深みを持たせていました。映像面では、70年代アニメらしい鮮やかな色彩設計とダイナミックなカメラワークが特徴で、実写版では表現が難しかった派手なアクションや特殊効果を、アニメならではの自由度で描き切っています。
放送終了後も一定の人気を保ち続け、2002年には全話を収録したDVD-BOXが発売されました。これにより、リアルタイムで視聴していた世代はもちろん、新しいファン層にも再評価され、昭和・平成をまたいで語り継がれる作品としての地位を確立しています。
[anime-1]■ あらすじ・ストーリー
物語の幕開けは、遠く離れた異国の地・パラダイ王国で起こる惨劇から始まります。王位継承者であるシャバナン殿下が、突如として現れた悪の組織「サタンの爪」が放つ怪人によって命を奪われてしまうのです。王国には古来より秘宝が伝えられており、それが世界を揺るがすほどの価値を持つことから、組織は執拗にその在り処を追い求めます。
事件はやがて海を越えて日本へと波及し、探偵・祝十郎が率いる「祝探偵事務所」に依頼が舞い込みます。祝と仲間たちは、秘宝と王国にまつわる陰謀の真相を探るため調査を開始。しかし、サタンの爪が次々と繰り出す怪人や罠によって、仲間たちは何度も窮地に追い込まれてしまいます。
そんな絶体絶命の瞬間、月夜に浮かぶシルエットとともに現れるのが、“正義を愛する者” 月光仮面。彼は星型手裏剣や三日月ブーメランといった独自の武器を駆使し、並外れた身のこなしと勇気で悪の勢力に立ち向かいます。月光仮面の登場は、祝探偵事務所の面々にとってまさに光明であり、その存在は市民にも希望を与えていきます。
物語は複数のエピソード群で構成され、第1部ではパラダイ王国の秘宝を巡る攻防、第2部では狂気の科学者ドグマ博士との戦い、第3部では世界規模の危機を狙う“ドラゴンの牙”との死闘が描かれます。それぞれの章で異なる敵や怪物が登場し、祝探偵事務所の仲間たちや協力者とともに、月光仮面は数々の難局を乗り越えていきます。
全編を通して、正義と悪の対立は単なる力比べに留まらず、信頼・裏切り・勇気といった人間ドラマも交錯。視聴者は息をのむアクションの中に、キャラクターたちの葛藤や成長も見出すことができます。こうして『正義を愛する者 月光仮面』は、勧善懲悪の痛快さとドラマ性を兼ね備えた作品として、多くのファンの心を掴んでいったのです。
[anime-2]■ 登場キャラクターについて
『正義を愛する者 月光仮面』には、正義の象徴から個性豊かな脇役、そして恐るべき悪役まで、物語を彩る多彩なキャラクターが登場します。ここでは、その主要人物たちを詳しく見ていきましょう。
月光仮面
物語の中心となる正義のヒーロー。普段の素性は謎に包まれており、彼がいつどこから現れるのかは誰も知りません。特徴的な白いマスクとマント姿で、昼夜問わず悪を討つために駆けつけます。アニメ版では実写版から衣装や装備が一新され、ヘルメット型の頭部防具や専用の武器「ブルースター」「向月」を巧みに操ります。彼の存在は、人々にとって単なる戦士ではなく、安心と希望をもたらす象徴です。
祝十郎(いわい じゅうろう)
若き探偵で「祝探偵事務所」の所長。冷静沈着で推理力に優れ、どんな難事件にも果敢に挑む姿勢を貫きます。仲間からの信頼も厚く、ときには自ら危険に飛び込みながらも真相を追い求める行動派。漫画版には、月光仮面に変身するかのような描写も存在しますが、アニメではそのような演出はされていません。
五郎八(ごろはち)
祝探偵事務所の助手で、ややおっちょこちょいな性格。失敗も多いですが、憎めない人柄と場を和ませる存在感があります。何かが間に合わなかったときに発する「遅かりしー!」という決まり文句は、シリーズの小さな名物となっています。
シゲル
祝探偵事務所で働く少年助手。五郎八よりも頭の回転が速く、時には重要な局面で活躍することもあります。ただし、自分が孤児であることに複雑な思いを抱く場面もあり、子どもらしい弱さや繊細さも描かれます。
不二子
母を亡くした少女で、実はパラダイ王国の王位継承者シャバナンの娘。王国の秘宝に繋がる重要な鍵を持っていたため、サタンの爪に狙われることになります。事件解決後は王家との縁を断ち、日本で「珍来軒」の養女として新たな生活を始めます。
松田警部
警視庁の敏腕警部で、祝探偵事務所と協力しながら難事件に立ち向かいます。祝からは「松田先輩」と呼ばれ、ベテランとしての経験と勘で事件捜査をリードします。
サタンの爪
第1部に登場する悪の首領。登場するたびに外見や声が変わるため、その正体は最後まで謎に包まれています。部下が敗れると容赦なく処刑する冷酷さを持ち、多彩な怪人を操ります。
ドグマ博士
第2部の宿敵で、世界征服を狙う狂気の科学者。巨大サイボーグ「マンモスコング」や人間改造兵士「サイバー人間」を生み出し、破壊と混乱を巻き起こします。
ドラゴンの牙
第3部の黒幕で、HO結晶体という強力な物質を奪い利用しようとする怪人物。手下の呪術師ゴドムと共に、恐るべき陰謀を進めます。
こうした多様な人物たちが織り成す関係性は、単なる善悪の対立を超えて物語に奥行きを与えています。月光仮面と敵キャラクターの戦いはもちろん、仲間同士の絆や対立、過去の因縁といった人間模様も、本作を魅力的にしている大きな要素です。
[anime-3]■ 主題歌・挿入歌・キャラソン・イメージソング
『正義を愛する者 月光仮面』の音楽は、物語の世界観とヒーロー像を強く印象付ける重要な要素でした。オープニングとエンディング、さらに物語の特定シーンで流れる挿入歌の数々は、当時の視聴者に深く刻まれています。
オープニングテーマ:「月光仮面」
作詞は原作者でもある川内康範、作曲・編曲は三沢郷が担当し、歌唱はボニー・ジャックスとひばり児童合唱団の共演によって力強く響き渡ります。この楽曲は、軽快なテンポと高揚感のあるメロディが特徴で、ヒーローが颯爽と登場する場面を思い起こさせる内容になっています。歌詞には「正義」「勇気」「平和」といったキーワードが散りばめられ、作品全体のテーマを端的に表現しています。
エンディングテーマ:「月光仮面の歌」
同じく川内康範作詞、三沢郷作曲・編曲、ボニー・ジャックスによる歌唱で、こちらはオープニングに比べてやや落ち着いたテンポ。物語の余韻を感じさせつつ、視聴者に安心感を与える構成です。曲の最後に向けて徐々に盛り上がる展開は、「来週もまた会える」という期待感を高めてくれます。
挿入歌:「マンモスコングの歌」
第2部で登場する巨大怪物マンモスコングをモチーフにした楽曲。作詞は川内康範、作曲は北原じゅんが手掛け、マンモス男性合唱団が迫力ある低音で歌い上げています。荘厳さと不気味さが同居するこの曲は、敵キャラクターの存在感をより際立たせました。
挿入歌:「リトルコングの歌」
同じく第2部で使用された、マンモスコングの子供(または小型版)にあたるキャラを題材とした曲。リトル児童合唱団が元気いっぱいに歌うことで、敵でありながら愛嬌のある側面を強調しています。
これらの楽曲は、物語の展開を盛り上げるだけでなく、視聴者の感情をコントロールする効果的な役割を果たしていました。特に主題歌は放送当時の子どもたちにとっては口ずさみやすく、学校や公園で歌われるほどの浸透ぶり。音楽を通じて、月光仮面というキャラクターのイメージはさらに確固たるものとなったのです。
後年、これらの曲はレコードやカセットテープとしても発売され、コレクターズアイテム化しました。現代ではCDやデジタル配信でも聴くことができ、放送当時を知らない世代にもその魅力が伝わり続けています。
[anime-4]■ 声優について
『正義を愛する者 月光仮面』は、当時の実力派・人気声優たちが集結し、キャラクターの魅力を最大限に引き出した作品でもあります。彼らの演技は、物語の緊張感や感情の起伏を的確に伝え、アニメ全体の完成度を高める重要な要素となっていました。
月光仮面
低く落ち着いた声質と力強い口調で、正義の象徴としての存在感を演出。変身後の堂々たる口調と、戦闘時の鋭い掛け声は、視聴者の心を奮い立たせました。普段の穏やかな場面では柔らかいトーンを使い分け、二面性を持つヒーロー像を鮮やかに描き出しています。
祝十郎(CV:池水通洋)
知的で冷静な探偵らしさを、落ち着いた声のトーンで表現。推理シーンでは緻密さを感じさせる抑揚の少ない語りを用い、事件解決の場面では力強さを増す演技を見せました。池水通洋は他作品でも知的キャラクターを多く演じており、その経験が本作でも遺憾なく発揮されています。
五郎八(CV:はせさん治)
明るくコミカルな声色で、おっちょこちょいな助手像を生き生きと演じました。「遅かりしー!」という決め台詞も、独特の間と抑揚によって視聴者の耳に残ります。シリアスな場面でも緊張を和らげる存在として、作品のバランスを保つ重要な役割を担いました。
シゲル(CV:丸山裕子)
少年らしい快活さと素直さを感じさせる声が印象的。孤児という背景を背負った複雑な感情を、感傷的になりすぎない演技で丁寧に表現しています。時に大人顔負けの機転を利かせる場面では、明るさの中に芯の強さが垣間見えました。
不二子(CV:沢田和子)
優しさと気品を併せ持つ少女像を、澄んだ声で表現。恐怖や不安に揺れる場面では繊細な声の震えを演じ分け、王位継承者としての宿命と普通の少女としての心情の葛藤を巧みに伝えました。
松田警部(CV:柴田秀勝)
重厚な声質と迫力ある台詞回しで、警察官としての威厳を体現。祝探偵事務所の仲間との掛け合いでは、時に柔らかさを見せる演技の幅が印象的です。
サタンの爪(CV:北川国彦)
変幻自在に声色を操り、同一人物でありながらエピソードごとに違った人物のように聞こえる演技を披露。これにより、正体不明の恐ろしさと不可解さを強調しました。
ドグマ博士(CV:千葉耕市)
威圧感と狂気を帯びた台詞回しが特徴的で、マッドサイエンティスト像を強烈に印象付けました。時に大声で笑い、時に低く囁くことで、視聴者を不安にさせる迫真の演技です。
ドラゴンの牙(CV:納谷悟朗)
低く響く重厚な声で、悪のカリスマ性を見事に表現。納谷悟朗の声質は、敵キャラクターに絶対的な存在感を与え、登場シーンのたびに緊張感を高めました。
本作の声優陣は、主役から脇役、敵役まで幅広い演技力を持つベテラン揃いで、各キャラクターの個性を際立たせることに成功しています。彼らの声の芝居がなければ、『正義を愛する者 月光仮面』の魅力は半減していたと言っても過言ではありません。
[anime-5]■ 視聴者の感想
『正義を愛する者 月光仮面』は、放送当時から幅広い世代に強い印象を残しました。特に、昭和30年代の実写版をリアルタイムで見ていた大人世代は、「懐かしさと新鮮さが同居している」と評価し、初めて月光仮面に触れた子どもたちは「カッコいいヒーロー」として夢中になりました。
懐かしさを感じた世代の声
実写版の放送から十数年後のアニメ化ということで、親世代からは「自分が子どもの頃に憧れたヒーローが帰ってきた」という感慨深い声が多く聞かれました。衣装や武器の変更についても、「時代に合わせた改良が良かった」という意見が目立ち、特にバイクの近代的デザインは好評でした。一方で、「昔の拳銃を使う月光仮面も好きだった」という声もあり、オリジナルへの愛着が強い人ほど細部の違いに注目していたようです。
子どもたちの反応
小学生や中学生の視聴者からは、「必殺技がかっこいい」「武器が欲しい」「ムーンライト号に乗ってみたい」といった純粋な憧れが多く寄せられました。週明けの放送ということもあり、翌日の学校で友達と前夜のエピソードについて熱く語る光景も各地で見られたそうです。特に決め台詞や変身シーンは、子どもたちの遊びの中で再現されるほど浸透しました。
物語性への評価
勧善懲悪の明快さがある一方で、各部ごとに異なる敵や背景設定が盛り込まれているため、「飽きずに最後まで見られる」という意見が多く聞かれました。敵キャラクターにも独自の魅力があり、「悪役だけど好きになってしまう」「怖いのにクセになる」という感想も見られます。また、仲間たちの掛け合いやユーモラスなやり取りが、重いテーマのエピソードでも息抜きになっていたと評価されています。
放送後の印象の持続
放送終了から年月が経っても、「あの主題歌を聞くと当時を思い出す」「月曜の夜は必ずテレビの前にいた」といったノスタルジーを語るファンは少なくありません。DVD化や配信で再視聴した際に、「子どもの頃とは違った視点で物語を楽しめた」という声もあり、世代を超えて評価される作品であることがうかがえます。
総合的な受け止め方
総じて、『正義を愛する者 月光仮面』は「ヒーロー像の再定義」に成功した作品として記憶されており、アニメ独自の要素と原作の精神がうまく融合したと評価されています。放送当時の視聴者が抱いた感情は、その後のリバイバルや映像ソフトの発売を通じて次世代にも受け継がれていきました。
■ 好きな場面
『正義を愛する者 月光仮面』には、放送から何十年経った今でもファンの記憶に鮮明に残る名シーンが数多く存在します。ここでは、視聴者の間で特に人気の高い場面や印象深い瞬間を振り返ります。
月光仮面の初登場シーン
第1話で霧の中からバイクのライトがゆっくりと近づき、白いマントを翻しながら現れる月光仮面の姿は、多くの視聴者に衝撃を与えました。音楽と効果音のタイミングが絶妙で、「あの瞬間から一気に物語に引き込まれた」という声が多く寄せられています。
ブルースター投擲のカット
星型手裏剣「ブルースター」を投げる際のスロー映像は、子どもたちが何度も真似したくなった名場面。敵の武器を正確に弾き落とすシーンは、ヒーローとしての技量と冷静さを際立たせています。
不二子を救出するエピソード
サタンの爪に囚われた不二子を救い出すため、月光仮面が単身敵陣に乗り込む回は、スリルと感動が詰まった展開。拘束された不二子に向けられる優しい言葉と、直後の怒涛のアクションとの対比が印象的です。
マンモスコングとの対決
第2部のクライマックスで描かれる、巨大怪物マンモスコングとの一騎打ちはシリーズ屈指の迫力シーン。高層ビル群を背景にしたバトルは、アニメならではのスケール感で描かれ、視聴者を圧倒しました。
ドラゴンの牙との最終決戦
第3部終盤、月光仮面とドラゴンの牙が直接対峙するシーンは、まさに正義と悪の頂上決戦。互いの理念をぶつけ合う会話が続いた後、激しいアクションへと移行する流れは、物語全体の集大成として高く評価されています。
仲間たちのコミカルなやり取り
五郎八やシゲルの小さな失敗談、珍来軒での食事シーンなど、緊迫した本筋の合間に挟まれる日常描写もファンに愛されています。こうした緩急があるからこそ、シリアスな場面がより引き立つとの意見も多いです。
これらの場面は、単なるアクションや派手な演出にとどまらず、キャラクターの性格や人間関係、物語のテーマを凝縮している点で、多くの視聴者の心に長く残り続けています。
[anime-7]■ 好きなキャラクター
『正義を愛する者 月光仮面』には、主役のヒーローはもちろん、脇を固める仲間や敵役まで、多くの視聴者に愛されたキャラクターが登場しました。それぞれのキャラクターには独自の魅力があり、ファンの支持を集めた理由もさまざまです。
月光仮面
やはり圧倒的な人気を誇ったのは主人公・月光仮面。正義感あふれる行動、困っている人を必ず助ける姿勢、そしてどんな強敵にも怯まない勇気が、多くのファンの心をつかみました。「いつ現れるかわからないミステリアスさも魅力」という声や、「ヒーローらしい立ち居振る舞いと優しさのバランスが絶妙」といった意見が多く寄せられています。
祝十郎
探偵としての頭脳明晰さと冷静な判断力を持つ祝十郎も人気キャラの一人。特に大人の視聴者からは「ただの脇役ではなく、月光仮面と同じくらい物語を引っ張る存在感がある」と評価されました。子どもたちにとっても、推理で敵を追い詰める姿は「現実にいそうなヒーロー像」として憧れの対象でした。
五郎八
ドジな一面と憎めないキャラクター性で、コメディリリーフとして愛されたのが五郎八です。お茶目な性格や「遅かりしー!」という決め台詞は、放送当時の子どもたちの間で真似されるほど浸透しました。ファンからは「失敗しても諦めない姿が好き」「作品に欠かせない癒やし要員」といった感想も多く見られます。
シゲル
若さゆえの行動力と純粋さが魅力の少年助手。孤児としての背景を持ちながらも前向きに生きる姿勢は、多くの視聴者の共感を呼びました。「同年代だから感情移入できた」という子どもファンの声も多く、活躍する回では「主役を食う勢いだった」との評価もありました。
不二子
ヒロイン的存在として、多くの男性視聴者の心をつかんだ不二子。優しさと気品、そして勇敢さを併せ持つ彼女のキャラクターは、ただ守られるだけの存在ではなく、自らも仲間のために動く姿勢が魅力です。
敵キャラクターたち
サタンの爪やドグマ博士、ドラゴンの牙といった敵役も、「悪役としての魅力」で高い人気を得ました。恐怖感を与えつつも、独特の存在感やカリスマ性から「嫌いになれない悪役」と評する声も少なくありません。
こうして本作のキャラクターは、それぞれが物語において重要な役割を果たし、善悪問わずファンの記憶に残る存在となりました。キャラクターの多彩さは、『正義を愛する者 月光仮面』を長く愛される作品にしている大きな要因のひとつです。
[anime-8]■ 関連商品のまとめ
『正義を愛する者 月光仮面』は、放送当時から数十年にわたり、さまざまな形で関連グッズやメディア商品が展開されてきました。映像ソフトや書籍、音楽作品、ホビー、おもちゃ、食品コラボなど、その広がりは多岐にわたります。ここではジャンルごとに整理して紹介します。
映像関連
1980年代後半、VHSテープとして初めて公式に映像ソフト化され、一部エピソードを収録した限定版が登場しました。90年代にはLD(レーザーディスク)版がコレクター向けにリリースされ、描き下ろしジャケットや解説ブックレットが付属する仕様も見られます。2002年には全39話を収録したDVD-BOXが発売され、高画質リマスターやノンクレジットOP/ED、当時の番宣映像など特典を収めたファン垂涎の内容でした。
書籍関連
原作のコミカライズ版や絵本、当時の子ども向けテレビ雑誌の特集記事などが存在します。特に放送時期のアニメ誌にはキャラクター設定画や声優インタビューが掲載され、現在ではこれらの資料価値が高まっています。また、近年はアーカイブ性の高いムック本として、ストーリーガイドや美術資料集も出版されました。
音楽関連
主題歌・挿入歌はEPレコードやカセットテープで発売され、後年にはCDやデジタル配信でも復刻されています。オープニング「月光仮面」とエンディング「月光仮面の歌」は、単体シングルだけでなく、昭和ヒーローソング集にも収録され、作品を知らない世代にもその存在が届いています。特にLP盤サウンドトラックは、BGMや劇中未使用曲も収録された貴重なアイテムです。
ホビー・おもちゃ
当時の子ども向け商品として、ソフビフィギュア、プラモデル、組み立て式バイクモデル(ムーンライト号仕様)などが展開されました。キャラクター消しゴムや下敷き、シールブックなど文房具とホビーの中間的な商品も人気で、学校生活の中でも月光仮面の存在を感じられるようになっていました。
ゲーム関連
本作単体での家庭用テレビゲーム化はされませんでしたが、すごろくやカードゲーム形式のアナログ玩具が複数メーカーから発売されました。月光仮面や敵キャラクターの能力を活かした特殊マスやイベントカードが盛り込まれ、家族や友人同士で盛り上がる定番アイテムとして楽しまれました。
食品・日用品コラボ
キャラクターがデザインされたお菓子のパッケージや、ガムに封入されたシール、さらにはカップラーメンとのタイアップ商品まで存在します。日用品では、マグカップ、歯ブラシセット、弁当箱などが商品化され、子どもたちの日常生活にヒーローを溶け込ませていました。
これらの関連商品は、作品世界を日常に持ち込み、放送が終わってもファンとの接点を保ち続ける役割を果たしました。その多様さとクオリティは、昭和から平成、そして令和に至るまで、月光仮面ブランドの強さを物語っています。
[anime-9]■ オークション・フリマなどの中古市場
『正義を愛する者 月光仮面』に関連するグッズは、現在の中古市場でも一定の需要を保ち続けています。特にコレクターズアイテムや放送当時の販促品は、年数の経過とともに希少価値が増し、高額取引される傾向があります。
映像関連商品
VHSやLD(レーザーディスク)、2002年発売のDVD-BOXなどがヤフオクやフリマアプリで頻繁に出品されています。特にDVD-BOXは高画質リマスター版で特典付きのため人気が高く、状態の良いものは2万円前後で取引されることもあります。VHSはレンタル落ち品でもコレクターが存在し、1本あたり1,000〜3,000円程度。LDは美品・帯付きであれば5,000円以上の落札も見られます。
書籍関連
放送当時のアニメ誌や特集記事、設定資料集は資料価値が高く、状態によっては1冊2,000〜5,000円で取引されます。特にキャラクターデザイン原画や制作現場の写真が掲載されたムック本は高額化しやすく、近年は古書市場でも品薄傾向です。また、コミカライズ単行本の初版本や帯付き完品も人気で、全巻セットは1万円を超えることもあります。
音楽関連
EPレコードやカセットは、未開封やジャケット美品であれば3,000〜5,000円前後で落札されるケースがあります。LPサウンドトラック盤は特に希少で、帯付きの完品は1万円を超えることも。近年はアナログレコード人気の復活もあり、再評価の動きが見られます。
ホビー・おもちゃ
ソフビ人形やプラモデル、ムーンライト号の組み立てモデルは人気が高く、状態次第で数千円から1万円超まで幅広く取引されます。未使用・箱付きの状態は特に需要が高く、フルコンプセットでの出品は競争率が上がる傾向にあります。キャラクター消しゴムやシールなどの小物系も、昭和レトログッズとして複数まとめ売りされると相場が上昇します。
ゲーム・アナログ玩具
すごろくやカードゲームといったアナログ系は、駒・サイコロ・説明書が揃っている完品が好まれ、3,000〜7,000円程度での取引が一般的です。未開封や新品同様の状態は希少性が高く、コレクション目的で落札されることが多いです。
食品・日用品関連
お菓子や食品パッケージ、販促用のシールやポスターは、使用済みであっても希少なデザインであれば数千円単位で売買されます。日用品グッズ(マグカップ、弁当箱、歯ブラシセットなど)は未使用であれば価格が跳ね上がり、5,000円以上の落札例も存在します。
総じて、『正義を愛する者 月光仮面』関連アイテムは、作品ファンだけでなく昭和レトロコレクターやヒーロー物愛好家からも需要があり、今後も市場価値が大きく下がることは考えにくい分野です。コンディションと付属品の有無が価格に直結するため、保管状態の良い品はプレミアム価格での取引が期待できます。
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