『アリス・マーガトロイド』(東方Project)

【サークルSOS】【東方】アリス・マーガトロイド リボン型マグネット(痛車用)

【サークルSOS】【東方】アリス・マーガトロイド リボン型マグネット(痛車用)
1,760 円 (税込)
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【名前】:アリス・マーガトロイド
【種族】:魔法使い
【二つ名】:死の少女、魔法の国のアリス、七色の人形使い、七色の人形遣い、見た目だけ賑やかな妖怪
【能力】:主に魔法を扱う程度の能力、人形を操る程度の能力

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■ 概要

魔法の森にひっそり住む「七色の人形使い」

アリス・マーガトロイドは、幻想郷の中でもとりわけ濃い妖気と魔力が渦巻く「魔法の森」に家を構える魔法使いであり、その二つ名どおり数多くの人形を自在に操る「七色の人形使い」として知られています。作中設定では、魔法の森の住人はそもそも少数で、その中でもアリスは他者との距離を保ちながら静かに研究に没頭するタイプの人物として描かれています。人形を単なる道具としてではなく、戦闘・日常・儀式的なパフォーマンスなど様々な場面で使い分けており、彼女の持つ豊富な知識と繊細な魔力制御がにじみ出る設定になっています。代表的な人形としては「上海人形」や「蓬莱人形」などが挙げられ、それぞれに個別の性質や役割が与えられていることからも、彼女がただの人形マニアではなく、職人的なクラフターであることがうかがえます。

旧作から続く長いキャリアと「二度目のデビュー」

アリスが初登場したのは、PC-98時代の『東方怪綺談 ~ Mystic Square.』で、当時は苗字を持たない「アリス」として登場していました。後にWindows版シリーズ『東方妖々夢 ~ Perfect Cherry Blossom.』で「アリス・マーガトロイド」として再登場し、ここで初めて現在につながるビジュアル・設定が固まっていきます。旧作版とWindows版で口調や雰囲気に差があるため、ファンの間では旧作の姿を「ロリス」と呼んで区別する文化も生まれました。公式側は「旧作とWindows版の設定はそのまま一本の歴史として繋がっているが、細部はあまり厳密に扱っていない」というスタンスをとっており、怪綺談時代から幾度かの戦いを経て、現在の落ち着いたアリス・マーガトロイドに至った、という解釈がよく語られています。

人間から妖怪へと至った魔法使い

アリスは「元人間の魔法使い」であり、もともとは普通の人間として生まれ、長い年月を魔法の研究に費やすうちに、いつしか妖怪側へと身を転じた存在だとされています。東方世界では、魔法というものは単なる技術ではなく、長く魔術に身を置きすぎた人間が人間性を超えて変質していく要因にもなり得ます。アリスもその典型例で、寿命や身体のあり方はもはや人間の尺度から外れている一方で、思考や価値観には人間だった頃の名残が色濃く残っていると解釈されています。そのため、人間の里の住人たちからは完全な「人間の味方」とも言い切れず、しかしながら人を積極的に襲うわけでもない、不思議な距離感の存在として語られることが多いキャラクターです。設定資料などでは、他の妖怪魔法使いと同様、食事や睡眠などの生理的な必要性は薄れているとされつつも、人間的な趣味や生活習慣をそのまま引きずっている節があり、そこがファンから「人間臭さ」を感じられて好まれるポイントになっています。

「魔法を扱う程度の能力」と「人形を操る程度の能力」

アリスの能力は作品によって表現が少し異なり、『妖々夢』などでは「主に魔法を扱う程度の能力」、他の設定では「人形を操る程度の能力」と説明されています。前者は魔法使いとしての総合的な魔術行使能力、後者はその中でも特に特化した分野としての人形術を強調していると考えられます。ゲーム中の弾幕表現では、彼女の周囲を人形が取り囲んで一斉に攻撃を仕掛けてくるパターンが多く、プレイヤー視点では「本体を狙うか、人形の隙間を縫うか」を常に迫られる設計になっています。弾幕そのものはそこまで暴力的な出力ではなく、精密で緻密なパターンで攻め立てるのが特徴で、これはアリス本人が「無駄な力押しを好まない理知的な魔法使い」であることの表現だとも受け取れます。また、二次創作では、彼女の人形がどこまで自律的に動いているのか、あるいはすべてアリスの遠隔制御なのか、という点がたびたび議論されます。公式設定では「完全な自律人形ではなく、あくまでアリスの魔力で動く」とされることが多いものの、プレイヤーから見ると人形たちの仕草や並び方に人格を感じる場面もあり、その曖昧さがキャラクターの魅力を底上げしています。

物語上の立ち位置と、魔理沙との「距離感のある近さ」

『東方妖々夢』では三面ボスとして登場し、魔法の森に足を踏み入れた主人公たちの前に立ちはだかります。その後も『永夜抄』『地霊殿』などで霧雨魔理沙とタッグを組むなど、単なる敵役にとどまらず、幻想郷全体の異変に関わる「準レギュラー」的なポジションを獲得していきます。魔理沙とは同じ魔法の森の住人であり、どちらも魔法の研究・レアアイテム収集に情熱を注いでいるという共通点があるため、しばしば張り合ったり、時には協力したりする関係として描かれます。外形的には似たポジションでありながら、魔理沙が「勢いと根性で押し切るタイプの魔法使い」であるのに対し、アリスは「計画性と緻密さで勝負する研究者肌」の魔法使いとして対比されています。この対照性が物語にメリハリを与えると同時に、キャラクター同士の掛け合いに独特のテンポを生み出しています。また、博麗霊夢をはじめとした他キャラクターと比べると、「主人公陣営と敵陣営のどちらにも完全には寄り切らない、一歩引いた立場」に立つことが多く、その中立性・観察者的なスタンスが、設定考察や二次創作において非常に扱いやすいキャラクター像を形成しています。

理知的でクール、でもどこか不器用な「人形好き」

アリスの総合的なイメージを一言でまとめるなら、「知性的でクールだが、実は不器用な面も多い人形使い」と言えるでしょう。設定上は高度な魔法理論を扱えるほどの頭脳を持ち、魔法書やグリモワールに囲まれて生活しているタイプの研究者です。その一方、コミュニケーションにおいては感情表現が控えめで、他人との距離感の取り方がぎこちない面も描かれています。人付き合いが苦手なわけではなく、むしろ誰かと一緒に過ごす時間を楽しんでいるようにも見えるものの、それを表に出すのが不得意なため、周囲からは「そっけない」「冷たい」と誤解されることもあります。この「内心では誰かと関わりたいのにうまく距離を縮められない」という描写は、公式テキストの行間や会話の端々に示唆されており、多くのファンがアリスの魅力として挙げるポイントでもあります。人形作りに没頭している姿も、その孤独さと職人としての誇りの両方を同時に象徴しており、幻想郷の中でもひときわ「趣味と美学に生きるキャラクター」として印象づけられています。

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■ 容姿・性格

金髪ボブとリボンが印象的な、人形劇のヒロインのような容姿

アリス・マーガトロイドの外見的な印象を一言でまとめるなら、「おとぎ話から抜け出してきたような、端正で絵本的な魔法使い」です。肩口あたりで揃えられた金髪のボブカットは、動くたびにさらりと揺れて、彼女が歩くだけで周囲の空気を軽く撫でていくような柔らかさを感じさせます。前髪はきっちりと整えられており、無造作さよりも「きちんと感」を優先したシルエットで、性格の几帳面さがそのまま髪型にも表れているかのようです。額には幅広のカチューシャ型リボン、あるいはヘアバンドがあしらわれ、シリーズごとに色や装飾が微妙に変化しつつも、「頭にリボン」というモチーフはほぼ共通しているため、シルエットだけ見てもアリスだと分かるほど強いアイコン性を持っています。顔立ちは幼さと大人っぽさが同居したような中性的なバランスで、大きすぎず小さすぎない瞳は、やや涼しげで落ち着いた色合いに描かれることが多く、感情をあまり表に出さない彼女の性格を端的に表現しています。微笑んでいるときも口角は控えめに上がる程度で、にこにこと愛想を振りまくタイプではなく、ふとした瞬間に柔らかい笑みを見せるタイプのキャラクターだと受け取れるビジュアルです。

クラシカルな魔法使い風ドレスと、実務的な動きやすさの両立

衣装は「ロングスカート+エプロン風の前掛け」という、どこか西洋の童話に登場する少女を思わせるクラシカルなスタイルが基本です。肩から袖口までふわりと膨らんだパフスリーブは女性的で可愛らしいシルエットを作りつつも、袖口や襟元はきっちりと締まっており、「作業服としてのドレス」という印象も強くなっています。ドレス本体の色は作品によって濃い青や紺、やや紫がかった色など変化しますが、全体として寒色系寄りでまとめられていることが多く、彼女のクールな雰囲気とよく噛み合っています。胸元から裾にかけて垂れるサッシュベルトや帯はアクセントカラーとして赤系統が使われることが多く、静かな色合いの中に一本だけ通された情熱のラインのようにも見えます。足元はブーツやローファータイプの靴で、華美な装飾よりも実際に森の中を歩き回ったり、人形を運んだりする際の動きやすさを優先したデザインです。つまり、アリスの服装は「魔女らしさ」と「職人としての実務性」の中間点に位置しており、見た目の可愛さと、研究者としての現場主義が自然に両立されています。

作品ごとに変化する細部:旧作とのギャップと成長の痕跡

PC-98時代の『東方怪綺談』に登場した旧作アリスは、現在のアリス・マーガトロイドと比べると、全体的に幼さが強調されたデザインでした。スカート丈や体つき、顔つきなどがより「少女」寄りで、現行シリーズで見られる落ち着いた魔法使いというよりも、まだ半人前の魔術師見習いといった雰囲気が強かったと言ってよいでしょう。Windows版で再登場した際には、シルエットがわずかに大人びて、服の装飾も増え、リボンやサッシュのデザインが凝ったものになっています。これは単なる絵柄の変化だけでなく、「時間の経過とともに、アリス自身が成長し、より高度な魔法使いへとステップアップした」という物語的な説得力を与える変化でもあります。細部の差異を丁寧に追っていくと、袖口のフリルの量やスカートのボリューム、エプロンのデザインなどが作品ごとに微妙に変化しており、ファンアートや二次創作では「どの時期のアリスを描くか」によって衣装のニュアンスを変える楽しみが生まれています。旧作と現行作のギャップは、単なるデザイン変更を超えて、「年月をかけて自分のスタイルを確立してきた魔法使い」というキャラクター像を、ビジュアル面からも支える要素になっています。

無表情に見えて、実は表情変化が細かい顔立ち

一見するとアリスは「表情が薄いキャラクター」として認識されがちですが、細かく見ていくと、怒りや苛立ち、呆れ、照れといった感情を、目線の向きや眉の角度、口元の僅かな動きだけで表現するタイプだと分かります。ゲーム中の立ち絵や公式イラストでも、感情の振れ幅はそこまで大きく描かれていないものの、少しだけ眉をひそめたり、目元がきつくなったりといった差分でニュアンスを伝えることが多く、それが「理知的でクールな印象」と「人間臭い反応」の両方を同時に印象づける結果になっています。例えば、魔理沙にからかわれたり、家に押しかけられたりしたときには、露骨に怒鳴り散らすのではなく、ため息まじりに鋭いツッコミを入れるような描かれ方が多く、そこにわずかな頬の赤みや視線の泳ぎが描き足されることで、「本気で怒っているわけではなく、呆れながらも相手を嫌ってはいない」という微妙な距離感が表現されています。このように、派手に笑ったり泣いたりするわけではないものの、細やかな変化が積み重なって、見る者に「このキャラは本当は感情豊かなのではないか」と想像させる造形になっています。

性格:理屈っぽさと面倒見の良さが同居した研究者気質

性格面でのアリスは、「理屈を重んじるタイプの魔法研究者」であり、感情よりも合理性を優先しがちなキャラクターとして描かれています。魔法の研究に関しては妥協を許さず、効率や再現性を重視し、感覚や勢いだけに頼るやり方を好みません。そのため、直感と勢いで魔法をぶっ放す魔理沙のスタイルは、アリスから見ると危なっかしく見えることが多く、口論や小競り合いの原因にもなります。一方で、他者に対して冷酷というわけではなく、困っている相手を見かねて助言をしたり、気づかれないようにフォローに回ったりする場面も多く、「面倒見の良さ」が垣間見えるキャラクターでもあります。ただし、その親切心を正面から素直に認めるのが苦手で、ついぶっきらぼうな言い方をしてしまうため、相手には伝わりづらいのが難点です。こうした「口の悪さ」と「根の優しさ」のギャップが、アリスの性格を非常に魅力的なものにしています。また、魔法の森で独り暮らしをしながら黙々と人形を作り続けている様子からは、もともと孤独を恐れないタイプであると同時に、「誰かと深く関わるのが少し怖い」という繊細さも垣間見えます。

自立心の強さと、どこか寂しげな孤高さ

アリスは他者に依存せず、自分の生活も研究も、自分の力で完結させようとする自立的な性格を持っています。日々の生活は人形たちに手伝わせることで効率化し、研究の道具も自作するなど、「自分の世界」を完結した形で築き上げているのが彼女らしいところです。しかし、その自立心の強さは、同時に「自分の弱さや寂しさを誰かに預けるのが苦手」という側面の裏返しでもあります。人形たちを相棒として扱う姿は、単に趣味として人形を愛でているだけでなく、「本当は人に頼りたいけれど、それをうまくできないから、人形に自分の想いを投影しているのではないか」と読むこともできます。そのため、二次創作では、彼女の孤高さやさみしさに焦点を当てた物語が数多く生まれており、「表面上はクールで完璧に見えるのに、内側では不安や葛藤を抱えている」という複雑なキャラクター像がしばしば描かれます。とはいえ、公式テキストの範囲では、あくまで彼女は幻想郷に順応して自分なりに楽しく暮らしている姿が中心であり、その孤高さは悲壮感よりも、「独自の美学に従って静かに生きている職人」の雰囲気として受け取られることが多いでしょう。

他キャラクターとの比較で際立つ「常識人ポジション」

幻想郷には、豪快な鬼や気まぐれな妖精、神様に仙人、吸血鬼に月の民まで、多種多様で規格外な住人がひしめいています。その中でアリスは、魔法使いであり妖怪でありながらも、価値観や発言内容が比較的「常識寄り」である点が特徴的です。無茶な計画を立てる者がいれば冷静にツッコミを入れ、危険な実験に突っ込んでいこうとする相手がいればリスクを指摘し、勢いに任せた喧嘩を止めようとするなど、「ブレーキ役」になる場面が目立ちます。とはいえ、本人も魔法実験においては相当な無茶をやらかしている可能性もあり、「自分の無茶は無茶だと認識していない」という研究者あるあるも垣間見えます。博麗霊夢や霧雨魔理沙と比べると、「常識人」というラベルが一番似合うのはアリスだと感じるファンも多く、物語全体のバランスを整えるキャストとして重要な役割を担っています。クールで理性的なコメントが多い一方で、予期せぬ事態が起こると慌てふためいたり、怒りを爆発させたりする場面もあるため、「普段は冷静な人ほど崩れたときが面白い」というギャップの演出にもよく使われるキャラクターです。

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■ 二つ名・能力・スペルカード

「七色の人形使い」──アリスを象徴する代表的な呼び名

アリス・マーガトロイドといえば、まず真っ先に挙げられるのが「七色の人形使い(七色の人形遣い)」という二つ名です。『東方妖々夢』で正式に付けられたこの呼称は、彼女が単に一種類の人形だけを扱うのではなく、用途も役割も意匠も異なる、多種多様な人形を駆使して戦うスタイルを端的に言い表しています。七色という表現は、色とりどりの衣装をまとった人形たちが弾幕の中を舞う光景を連想させると同時に、アリスの魔法のレパートリーが非常に幅広いことも暗示していると言えるでしょう。また、一部の資料では「雹の人形遣い」といった、気質(雹)に紐づいた二つ名も紹介されており、冷たく鋭い弾幕や、容赦のない集中攻撃を繰り出す戦いぶりを、気候になぞらえて表現しています。こうした二つ名は、ゲーム内の立ち位置や戦い方をプレイヤーにイメージさせるだけでなく、キャラクターの雰囲気や性格まで含めた「パッケージング」として機能しており、アリスの人気を支える重要な要素になっています。

「魔法を扱う程度の能力」と「人形を扱う程度の能力」

アリスの能力は、作品や資料によって若干表現が異なりますが、基本的には「魔法を扱う程度の能力」あるいは「人形を扱う程度の能力」として説明されています。前者は魔法使いとしての総合的なスキルを指し、炎や光、結界、呪術的な力など、さまざまな魔術体系を幅広く扱えることを示しています。後者の「人形を扱う程度の能力」は、その中でも特に人形操作の分野に極端に特化していることを強調した言い回しで、単に動きを命令するだけでなく、隊列を組ませたり、複雑なフォーメーションを維持させたりする高度な制御を可能にしています。アリスは、魔力の糸で人形を操っているとよく言われますが、それは目に見える「糸」ではなく、魔力による見えない回路を張り巡らせているようなイメージに近いでしょう。彼女の弾幕は、多数の人形が別々の軌道を描きながらも、全体としては一つの図形や流れを形作っており、アリスがいかに細やかな制御で群体を操っているかがうかがえます。

自律人形か、遠隔操作か──曖昧だからこそ広がる解釈

アリスの人形がどこまで自律行動を行っているのか、あるいは全てアリスの直接制御なのかという点は、公式設定でもあえて曖昧な部分が残されています。資料によっては「人形はあくまでアリスの魔力で動かしている」と明記される一方で、特定の人形(上海人形や蓬莱人形など)には、他の人形とは違う「特別な存在感」が付与されており、あたかも人格を持っているかのような描写も見受けられます。この曖昧さは、原作の弾幕表現にも反映されており、人形たちがフォーメーションを組んだまま複雑に動き続ける様子は、「完全なプログラム行動」とも「自律的な判断」とも解釈できる絶妙なラインに置かれています。その結果、二次創作では「人形はほぼアリスの分身のような存在」「ごく一部の人形だけは半自立的に動いている」「アリスの感情が人形を通じて外に現れている」など、さまざまな解釈が生まれ、キャラクター像の奥行きを深めることにつながっています。

『妖々夢』で見せる「人形劇」型スペルカード

アリスのスペルカードといえば、まず『東方妖々夢』三面ボス戦で披露される「人形劇」的な弾幕が代表的です。蒼符「博愛の仏蘭西人形」や紅符「紅毛の和蘭人形」、白符「白亜の露西亜人形」、闇符「霧の倫敦人形」、雅符「春の京人形」など、各国や地域名を冠した人形たちが、弾幕の中で次々と登場し、異国情緒あふれる舞台を繰り広げます。これらのスペルは、一体一体の人形が単発で攻撃するのではなく、複数の人形が連携して波状攻撃を仕掛けてくる構成になっており、プレイヤーは人形の出現位置や移動パターンを読みながら、細い隙間を縫って弾幕を避けることを強いられます。単に弾の密度だけで脅かすのではなく、「動きのリズム」や「人形隊のフォーメーション」を理解することで安定攻略が可能になるタイプのスペルであり、そこにはアリスの性格通り、「理論的に組み立てられた攻撃」というコンセプトがはっきりと見て取れます。また、咒詛「魔彩光の上海人形」や咒詛「首吊り蓬莱人形」といった呪い寄りのスペルカードは、名前からして不穏な雰囲気を漂わせており、アリスの人形術が決して穏やかなものばかりではなく、ときに「呪術」として機能しうる危険な側面を持っていることも示しています。

格闘作品で強調される「軍隊指揮」スタイルのスペル

対戦アクション『東方萃夢想』『東方緋想天』『東方非想天則』などでは、アリスは自機として参戦し、スペルカードの構成も「軍隊の作戦行動」を思わせるものが増えます。魔符「アーティフルサクリファイス」、戦符「リトルレギオン」、戦操「ドールズウォー」、魔操「リターンイナニメトネス」などのスペルは、単体の強力な一撃というより、複数の人形を同時展開して持久的にプレッシャーをかけ続けるタイプが多く、弾幕STG時代よりも「指揮官としてのアリス」の側面が強調されています。プレイヤー視点から見ると、アリスは前線に自分が出て殴り合うというより、人形を中距離に置いて射撃や設置攻撃を行わせ、自分は一歩引いた位置から戦況をコントロールするキャラクターです。これはまさに、彼女の性格である「直接の衝突を好まず、計画的に戦うタイプ」の延長線上にある戦闘スタイルであり、ゲーム的にもキャラ性にも矛盾の少ない設計だと言えます。スペルカード発動中、画面のあちこちで同時多発的に人形が動き回る様子は、「一人で小さな軍隊を動かしている」ような光景で、七色の人形使いという二つ名を、より分かりやすく視覚的に表現しています。

『グリモワール・オブ・マリサ』に記録された弾幕と評価

書籍『The Grimoire of Marisa』では、霧雨魔理沙の視点から、アリスのスペルカードがいくつか取り上げられています。蒼符「博愛の仏蘭西人形」や闇符「霧の倫敦人形」、呪符「ストロードールカミカゼ」、赤符「ドールミラセティ」などのスペルカードについて、魔理沙が「人形の数」「攻撃の性質」「避け方」などを独自のコメントつきで記録しており、そこから第三者視点で見たアリスの戦い方が垣間見えます。例えば、ストロードールカミカゼは呪いの藁人形を投げつけてくるスペルとして紹介されており、弾幕としての難しさよりも、「呪いを浴びせられそうで単純に怖い」という心理的プレッシャーが強調されています。このように、アリスのスペルカードは単なる弾幕パターンにとどまらず、「人形劇」「呪術」「異国趣味」といった複数のテーマを内包し、それぞれが物語性を持った演出として機能しているのが特徴です。

多作品・外部作品での能力アレンジ

スマホゲーム『東方ロストワード』をはじめとした外部作品では、アリスの能力はシステムに合わせてアレンジされつつも、「多属性攻撃」「支援と妨害を両立する器用さ」といった特徴が強調されることが多くなっています。例えば、ロストワード版のアリスは、火・水・木・金・土といった複数属性の攻撃を同時に扱えるロールとして設計され、味方のステータスを底上げしつつ、敵の防御を下げる支援型のスペル構成が採用されています。これは原作における「多種多様な人形を使い分ける」という設定を、ゲームシステム上のギミックに落とし込んだ形と言えるでしょう。また、ロストワード独自のスペルカードでは、彼女が過去に魔界で使っていたとされる人形の名前が登場するなど、旧作時代の設定を拾った小ネタも仕込まれており、「長い歴史を持つ魔法使い」としてのアリス像を補強しています。こうした外部作品のアレンジは、原作設定を損なわない範囲で「もしアリスがこう戦ったら?」というバリエーションを見せてくれるため、ファンにとっては新たな解釈を楽しむ材料にもなっています。

弾幕デザインから見える戦闘哲学

アリスのスペルカードを総合的に眺めると、「一撃必殺」ではなく「緻密な構成でじわじわ追い詰める」という戦い方が一貫していることに気づきます。人形の展開位置や移動パターン、弾幕の密度、攻撃のタイミングなどが綿密に設計されており、プレイヤー側もそれを理解しないと安定して避けられない作りになっています。これは、思考と計画を重んじるアリスの性格が、そのまま弾幕の構造に投影されている例です。さらに、彼女のスペルカードは「見た目の美しさ」を強く意識したものが多く、人形たちが弧を描いて舞い、螺旋や輪の形を作りながら弾をばらまく様子は、まさに舞台上の人形劇そのものです。敵を倒すための手段でありながら、同時に観客(=プレイヤー)に見せるショーとしての側面も重視している点で、アリスは「戦う芸術家」とも言えるでしょう。こうした弾幕デザインの哲学は、単に強い・弱いという評価を超えて、彼女のキャラクター性を語る上で欠かせない要素になっています。

「七色の人形使い」の名に恥じない多彩さ

以上のように、アリス・マーガトロイドの二つ名・能力・スペルカードを振り返ると、「七色の人形使い」という呼び名が決して飾りではなく、実際に七色にも匹敵するバリエーションの戦い方を体現していることが分かります。人形の種類や属性、配置、役割を細かく変えることで、同じ「人形」というモチーフからまったく異なる弾幕を生み出すそのスタイルは、職人的なこだわりと芸術家的な感性の両方を兼ね備えたものです。また、「魔法を扱う程度の能力」という広い枠組みの中で、自らの得意分野を人形術に絞り込んで鍛え上げた結果として、現在のアリスがあるとも考えられます。彼女のスペルカードひとつひとつを追っていくことは、そのまま「アリスがどのように魔法と向き合い、どのような美学で戦っているのか」を読み解く作業でもあり、そこに惹かれてやまないファンも多いのです。

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■ 人間関係・交友関係

霧雨魔理沙との「ライバルであり相棒」の距離感

アリス・マーガトロイドの人間関係を語るうえで、霧雨魔理沙の存在は外せません。魔法の森に住む魔法使い同士という共通点を持つ二人は、しばしば張り合い、ぶつかり合い、それでいて気づけば肩を並べて事件に突っ込んでいく、「ケンカ友達」のような関係として描かれます。アリスは魔法理論を積み上げてから実践するタイプで、魔理沙は勢いと経験でなんとかしてしまうタイプ。そのスタイルの違いは、会話の端々にまで現れており、アリスが理屈で諭そうとすれば、魔理沙は「やってみなきゃ分からない」と笑って押し切る、といったやりとりが日常茶飯事です。それでもアリスは、魔理沙の無茶な実験や危なっかしい行動に呆れながらも、何だかんだでフォローに回ることが多く、魔理沙もまた、幻想郷のトラブルに対してアリスを戦力として頼りにしています。互いに素直ではないため、「友達」と口に出すことはほとんどありませんが、共に異変解決に乗り出した『永夜抄』での組み合わせや、対戦作品での掛け合いを通じて、「研究仲間であり、良きライバル」という関係性がファンの間でも定着しています。表面上は毒舌混じりのやりとりが多くとも、その実、相手の力量を誰よりも認め合っている――そんな「こじらせた友情」が、二人の関係の魅力となっています。

博麗霊夢や人里勢との付き合い方──一歩引いた常識人

博麗神社を拠点とする博麗霊夢との関係は、魔理沙ほど濃密ではないものの、幻想郷で頻繁に顔を合わせる相手として、それなりに親しい間柄といえます。霊夢が異変を解決するために各地を飛び回る中で、アリスは「情報提供者」「ときどき協力者」として登場し、必要とあらば自身も前線に立ちますが、基本的には霊夢や魔理沙のように自ら積極的に異変を追いかけるタイプではありません。神社での宴会に参加する姿も描かれており、幻想郷の社交場としての博麗神社には、時折人形を携えて顔を出している様子がうかがえます。ただし、霊夢に対しても魔理沙に対しても、アリスは一歩引いた視点から冷静なツッコミを入れる立ち位置であり、「あんたたち、もう少し頭を使いなさいよ」と言いたげな台詞がよく似合うキャラクターです。人間の里に対しては、元人間でありながら妖怪となった身ということもあり、完全に溶け込むというよりは、必要な物資の調達や情報収集のために訪れる程度の距離感です。それでも、里の道具屋で珍しい素材を仕入れたり、本屋で文献を漁ったりする姿が想像され、同じく人間社会と妖怪社会の中間に立つ立場として、アリスならではの微妙な距離感が生まれています。

魔法使い仲間とのネットワーク──パチュリーや他の魔女たち

同じ魔法使いという枠の中では、紅魔館の図書館に籠もるパチュリー・ノーレッジとも、一定のつながりがあると考えられます。公式な描写として濃厚な交流が明言されているわけではないものの、「魔法という難解な学問を専門的に研究している者同士」という共通点から、論文のやりとりや文献の貸し借りなど、学者的な交流をしていても不思議ではありません。アリスは実践とクラフト寄り、パチュリーは理論と魔導書寄りと、得意とする分野が異なるため、互いの研究を補完し合える関係になり得るのです。また、聖白蓮のような僧侶系魔法使いや、にとり・河城などの技術者肌の妖怪とも、魔法・技術という切り口で話を弾ませることができる立場にあります。ただ、アリスは社交的に積極的なタイプではないため、自ら頻繁に顔を出すというより、何か用事があるときにだけひょっこり現れ、用が済めばさっと引き上げるような、ドライな付き合い方を好む傾向が強そうです。魔法使いネットワークの中でも、「濃い研究友達は少ないが、その分、一人一人との関係を大切にするタイプ」といったイメージが似合います。

妖怪・妖精たちとの関わり──距離を取りつつも無関心ではない

アリスは自らが妖怪側の存在となったとはいえ、積極的に他の妖怪たちと群れるタイプではありません。魔法の森には妖精や妖獣、よく分からない怪異が多数住み着いていますが、アリスはそれらを研究対象として観察したり、魔法の実験に利用したりする立場にあり、友達付き合いというよりは「同じ縄張りにいる住人」としての関係がメインになります。ただし、妖精たちが度を越したいたずらで森の秩序を乱しそうなときには、軽くお仕置きを加えて追い払うこともあり、完全な無関心ではなく、「自分の生活圏を守るための最低限の関与」はしていると考えられます。幻想郷の他の妖怪たち――例えば吸血鬼や天狗、神様たち――については、基本的に「あまり関わりたくない強者」と距離を置きつつも、魔法や知識に関する話題であれば対等に意見を交わせるポジションにいるため、場によっては意外な組み合わせで会話をしていてもおかしくありません。アリスは誰かの派閥に組み込まれることを好まず、博麗神社や人間の里、魔法の森や紅魔館など、幻想郷のさまざまな勢力の間を、ゆるやかに漂うようなスタンスを貫いています。

人間と妖怪の間に立つスタンス──保護者的でもあり、観察者でもある

元人間でありながら、現在は妖怪として生きているアリスは、「人間を狩る側」に完全に振り切ることも、「人間の味方」として振る舞うこともありません。その立ち位置は非常に中庸で、状況によっては人間側に肩入れし、別の場面では妖怪側の意見を擁護することもある、柔軟で現実的なスタンスです。人間の里の子どもたちが魔法の森に迷い込んだ場合、彼女は危害を加えるどころか、さりげなく人里まで送り届けてしまうかもしれません。ただし、その親切を大げさに語ることはなく、あくまで「森が荒らされるのが困る」「危ないものを放っておくと、後々面倒」という合理的な理由から動くのが彼女らしいところです。また、人間と妖怪の対立が激しくなりそうな場面では、どちらの言い分も冷静に分析し、「どこで折り合いをつけるべきか」を見定める観察者としての役割も期待できます。アリス自身は平和主義者を自称するようなタイプではありませんが、結果として極端な暴力や破壊を好まないため、争いを無駄だと感じる場面も多いでしょう。そうした「中立的な調停者になり得るポジション」が、彼女の人間関係に独特の幅を与えています。

人形たちとの関係──道具を超えた“家族”のような近さ

アリスにとって最も身近な存在は、実は人間でも妖怪でもなく、自らが作り出し、操る数多くの人形たちです。上海人形や蓬莱人形をはじめとする代表的な個体には、アリス自身が特に強いこだわりと愛着を注いでいるとされ、戦闘で酷使する一方で、壊れたときには丹念に修理し、美しく手入れを施します。彼女は表向き、「人形はあくまで道具」と理性的に割り切っているように振る舞いますが、その扱い方や言葉の端々からは、家族やペットに近い情愛がにじみ出ています。人形たちもまた、アリスの意図を読み取るかのように、戦闘以外の場面では掃除や片付けを手伝ったり、お茶の用意をしたりと、「魔法の森の小さな家族」として機能しています。この関係は、アリスが他者と深く関わることを苦手としている一方で、「自分だけの世界で、自分だけの仲間を育てている」という側面を象徴しており、人形たちは彼女の孤独と優しさの両方を受け止める存在だと言えるでしょう。人間関係における不器用さを、人形づくりと人形との対話によって補っている――そんな姿が、彼女の交友関係の根っこにあるのかもしれません。

二次創作で広がる関係性のバリエーション

公式作品の範囲でも、魔理沙を中心とした人間関係はある程度描かれていますが、二次創作の世界では、アリスの交友関係はさらに多彩に広げられています。魔理沙とのコンビは、しばしば「喧嘩の絶えない相棒」や「すれ違い気味の親友」として描かれ、時にはほのかなロマンスや深い絆を織り交ぜた物語も多く見られます。また、パチュリーや咲夜、早苗など、他の主要キャラとの組み合わせで、「頭の回転が速い者同士の会話劇」として描かれることも多く、それぞれの相手によってアリスの見せる顔が少しずつ変化していきます。さらに、人形たちを擬人化したり、アリスの過去に関わるオリジナルキャラクターを登場させたりすることで、彼女の孤独や葛藤、成長を掘り下げる作品も少なくありません。こうした二次創作の広がりは、公式があえて全てを語り切らない余白を残しているからこそ生まれたものであり、アリスの人間関係が持つ「解釈の余地」が、長年にわたって愛され続ける理由の一つにもなっています。

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■ 登場作品

 

● 旧作『東方怪綺談』での初登場

アリス・マーガトロイドという名前が定着する前、PC-98時代の第5作『東方怪綺談 〜 Mystic Square.』で、彼女はまだ姓を持たない「アリス」として初登場します。立ち位置は3面ボス兼EXステージボスで、魔界に住む幼い魔法使いという設定でした。小さな体で巨大な魔導書を抱え、トランプ兵のような雑魚や無数の人形を従えて弾幕を張る姿は、現在のアリスと比べるとかなり妖しげで、「魔界の少女」という雰囲気が強く出ています。当時は「人形使い」というよりも、強大な魔力を秘めた魔界のボスキャラという印象が前面に出ており、プレイヤーから見ても「ラスボス級の実力を持つ少女」というポジションでした。また、EXボスとしては「グリモワール・オブ・アリス」と呼ばれる強烈な弾幕を操り、後年に語られる「アリスの魔導書」モチーフの原型にもなっています。魔界の創造主・神綺の部下(あるいは娘ではないかと推測される存在)として登場したことで、「アリス=神綺の娘説」など、後の二次設定にも大きな影響を与えた作品でもあります。一方で、セリフや性格描写は今よりもストレートに好戦的で、現在のクールで知性的なアリス像と比べると、やや子どもっぽい無邪気さや残酷さが混ざった印象になっているのも旧作ならではの特徴です。

● Windows版シューティング作品での活躍(妖々夢・永夜抄)

Windows版に移行してからのアリスは、第7作『東方妖々夢 〜 Perfect Cherry Blossom.』で本格的に再登場します。このとき初めてフルネーム「アリス・マーガトロイド」が明確に示され、種族も「元人間の魔法使い」へと整理されました。妖々夢では3面中ボス兼ボスとして登場し、魔法の森に住む「七色の人形使い」として、無数の人形をフォーメーションさせながら立体的な弾幕を展開します。ストーリー的には事件の黒幕ではなく、森を訪れた主人公たちと偶然鉢合わせた「中立的な住人」に近い立場で、ZUN自身も「わりと普通の魔法使い」として紹介しています。とはいえ、戦闘では本気を出し切ることを嫌い、常に「相手より少しだけ上」の力で戦おうとする慎重さを見せており、この性格付けが後のアリス像の核になっていきます。続く『東方永夜抄 〜 Imperishable Night.』では、魔理沙とのコンビ「魔法使いチーム」として自機昇格を果たします。ここでは人間から妖怪になった「元人間の魔法使い」と、逆に人間のまま妖怪じみた行動をとる魔理沙という対比が強調され、ショット性能としても火力重視の魔理沙とテクニカル寄りのアリスという差別化がなされています。ストーリーモードでは、満月が偽物にすり替わるという異変の真相を追う過程で、アリスがどこか傍観者的な視点を持ちつつ事件に関わっている様子が描かれ、「魔法使いとしての好奇心」と「深入りしすぎない慎重さ」のバランスがよく表現されています。

● 対戦アクション系(萃夢想・緋想天・非想天則)におけるアリス

黄昏フロンティアとの共同制作による対戦アクションシリーズでは、アリスはテクニカルキャラの代表格として活躍します。『東方萃夢想 〜 Immaterial and Missing Power.』ではプレイアブルキャラクターとなり、人形を設置して戦う「トラップ+ゾーニング型」のファイターとしてデザインされています。立ち回りでは直接殴り合うよりも、配置した人形を遠隔操作して弾幕や爆発を起こし、相手の行動を縛るスタイルで、原作シューティングにおける「多体同時操作」のイメージが格闘ゲームのシステムに落とし込まれています。続編の『東方緋想天 〜 Scarlet Weather Rhapsody.』でも続投し、暴風雨によって博麗神社が破壊される異変の渦中に巻き込まれる一人としてストーリーモードに登場します。ここでも、前衛で突っ込むよりも中距離から人形を展開し、相手の動きを封じながら「頭で勝つ」戦い方が特徴で、プレイヤーからは上級者向けキャラとして扱われることが多いです。さらに『東方非想天則 〜 超弩級ギニョルの謎を追え』では、巨大人形・ゴリアテ人形の実験をしているという設定で登場し、Cirnoルートではラスボスとして立ちはだかります。巨大な人形を操って戦う演出は「人形遣いアリス」というコンセプトを極端なまでに拡張したものであり、「人間サイズの弾幕戦」から「巨大兵器戦」までこなす、スケールの大きな魔法使いとしての一面も示しています。

● 弾幕撮影・サポート役としての出演(文花帖・地霊殿など)

弾幕撮影系タイトル『東方文花帖 〜 Shoot the Bullet.』では、アリスはステージ3を担当するボスとして登場します。射命丸文のカメラに対して、彼女は人形を縦横無尽に飛ばしながら視界を埋め尽くすような弾幕を繰り出し、プレイヤーは「撃つ」のではなく「撮る」ことでその危険な弾幕を攻略していきます。普通のシューティングでは弾を避けて撃ち返すだけだったアリス戦が、「撮影対象」として再構成されることで、弾幕の美しさや構図の妙といった別の魅力が強調されているのが特徴です。『東方地霊殿 〜 Subterranean Animism.』では、自機サポートキャラとして登場し、魔理沙のオプションとして彼女と共に地底へ向かいます。シューティングのゲームシステム上は、アリスを選ぶことで人形を用いたショットやボム特性が変化し、広い範囲を制圧したり、精密な火力を絞り出したりといったプレイスタイルに影響を与える存在です。シナリオ的にも、地底の妖怪たちに対して一定の距離感を取りつつ、魔理沙に付き合って調査に赴く「冷静な同伴者」という立ち位置で描かれており、主人公にとってのパートナーという役回りが強く出ています。また、エンディングや背景へのチラ見せ出演も多く、『東方心綺楼』では人間の里の背景にさりげなく描かれるなど、「幻想郷の日常風景の一部としてそこにいるアリス」の姿も公式作品の中で定着してきています。

● 書籍・CD・その他公式メディアでの扱い

アリスはゲーム本編だけでなく、公式書籍や音楽CDにも繰り返し登場します。『東方文花帖(書籍版)』では文々。新聞の記事の対象として取り上げられ、「魔法の森に住む魔法使いの一人」として、怪しげな人形屋敷に関するレポートが掲載されました。『東方求聞史紀 ~ Perfect Memento in Strict Sense』では、稗田阿求による妖怪図鑑の一項目としてアリスが紹介され、人間から妖怪魔法使いへと変化した経歴や、人間との友好度の高さなどが整理されています。また『The Grimoire of Marisa』では、魔理沙の視点からアリスのスペルカードが語られ、「精密で美しいが、どこか手加減を感じさせる弾幕」として評価されています。こうした書籍媒体では、ゲーム中の短い会話だけでは見えにくい内面や背景情報が補強されており、「本当は臆病で慎重だけれど、つい強がってしまう魔法使い」というニュアンスがよりはっきりと伝わるようになっています。さらに、ZUNの音楽CDのライナーノーツやブックレットでは、直接名前こそ出ないものの、人形や魔法の森を連想させる曲解説の中にアリス的なイメージが散りばめられている場合もあり、キャラクターイメージと楽曲の世界観が緩やかにリンクしているのも東方らしい展開と言えるでしょう。

● 二次創作ゲームにおけるアリスのポジション

東方は二次創作が非常に盛んなシリーズであり、アリスも数多くのファンゲームに登場します。その中でも公式公認のスマートフォン向けボードゲーム『東方キャノンボール』では、プレイヤーキャラの一人として実装され、声優・斎藤千和によるボイス付きで登場しました。ここでのアリスは、「人形を操る程度の能力」を活かして盤面上のマイナスマスを無効化したり、スペルカードで敵全体に大ダメージを与えつつ味方の耐性を上げるなど、原作の「テクニカルなサポート火力」をボードゲームに落とし込んだ性能になっています。SRPG系の人気ファンゲーム『幻想少女大戦』シリーズでも、アリスは高い技量とクリティカル率を持つ遠距離アタッカー兼支援役として描かれ、人形を飛ばして支援攻撃を行う演出が細かく作り込まれています。その他、リズムゲームやローグライク、タワーディフェンスなど様々なジャンルの二次創作ゲームで、アリスは「召喚・設置・制御」といったメカニクスを担当することが多く、ゲームシステム的にも「戦場全体を俯瞰してコントロールするキャラ」として位置付けられがちです。これは原作の「人形遣い」というモチーフと相性が良く、プレイヤー側も「難しいけれど使いこなすと楽しいテクニカルキャラ」としてアリスを選ぶケースが多いと言えるでしょう。

● 二次創作アニメでの登場(『夢想夏郷』『幻想万華鏡』など)

東方二次創作アニメの世界でも、アリスは重要なポジションを与えられることが少なくありません。代表的な作品として、同人アニメ『夢想夏郷 -A Summer Day’s Dream-』や、満福神社制作の『幻想万華鏡 ~ The Memories of Phantasm~』が挙げられます。これらはいずれも同人サークルによる二次創作であり、公式アニメではありませんが、ハイクオリティな映像と音楽で多くのファンに支持されています。『幻想万華鏡』では、紅魔郷や妖々夢編を中心に、アリスが魔法の森の住人として登場し、魔理沙やパチュリーたちと絡むシーンが描かれます。人形たちが独自の動きで画面を所狭しと舞う演出は、原作弾幕のイメージをアニメーションに置き換えた好例であり、「アリスの人形劇」を視覚的に堪能できるパートでもあります。『夢想夏郷』では、魔理沙や霊夢との会話シーンの中で、アリスのツンデレ気味な態度や、慎重だけれど放っておけない性格が強調され、「友人だけれど素直になれない隣人」というファンのイメージに近い描写がなされています。また、ブログやレビュー記事では旧作アリスとの設定の違いに触れつつ、現行シリーズのアリス・マーガトロイドが「幼女アリスのイメージを継承しつつも別個のキャラクターとして描かれている」といった解説も見られ、アリスというキャラクターが年代をまたいで再解釈されていることがうかがえます。

● 媒体ごとに異なるアリス像のまとまり

このように、アリス・マーガトロイドの「登場作品」を俯瞰してみると、PC-98時代のボスキャラから、Windows版シューティングの中ボス兼自機、対戦アクションのテクニカルファイター、サポートキャラ、さらにはボードゲームのプレイヤーキャラや二次創作アニメの重要人物に至るまで、実に多彩な顔を持っていることが分かります。しかし、どの媒体でも一貫しているのは「人形を操る魔法使い」「圧倒的な力を誇示するよりも、戦いそのものを一種の知的遊戯として楽しむ戦略家」という根幹部分です。旧作では魔界の強敵として、妖々夢や文花帖では弾幕の美しさと精密さを象徴する存在として、地霊殿やキャノンボール、幻想少女大戦などでは、プレイヤーの戦略を支える参謀型キャラクターとして、それぞれのゲームシステムに合わせて姿を変えながらも、「七色の人形使い」というコンセプトは揺らいでいません。媒体ごとの描写の違いは、アリスというキャラクターに立体感と奥行きを与えており、プレイヤーや視聴者は、作品ごとに少しずつ異なるアリス像を楽しみながら、自分なりの「理想のアリス」を心の中に描いていく――その積み重ねこそが、今日の高い人気と膨大な二次創作量に繋がっていると言えるでしょう。

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■ テーマ曲・関連曲

アリスを象徴する3つの原曲──「グリモワール」「ブクレシュティ」「人形裁判」

アリス・マーガトロイドを語るうえで中核となる原曲は、大きく分けて三つあります。旧作『東方怪綺談』EXボスでのテーマ「the Grimoire of Alice」、Windows版『東方妖々夢』三面道中曲「ブクレシュティの人形師」、そして三面ボス曲「人形裁判 ~ 人の形弄びし少女」です。いずれもZUN(上海アリス幻樂団)による作曲で、メロディの構造やコード進行、リズムの作り方に共通する「おとぎ話+クールさ」の要素が感じられますが、それぞれが異なる年代・ハードウェア・ゲームシステムで書かれているため、同じアリスのテーマでありながら、少しずつ別のキャラクター性を引き出しているのが特徴です。旧作由来の「グリモワール」はPC-98サウンドらしいチップチューン的な軽快さが際立ち、妖々夢の二曲はWindows以降の音源でより厚みのあるサウンドに進化しており、「一人のキャラクターを複数の時代の音楽で描き分けている」好例といえるでしょう。

旧作EXボス曲「the Grimoire of Alice」──おとぎ話と狂気の境界線

『東方怪綺談』においてアリスがEXボスとして登場した際に用意されたのが「the Grimoire of Alice」です。PC-98作品の中でも人気の高い一曲で、タイトルどおり「アリスの魔導書」をイメージした、妖しくも楽しげなメロディラインが印象的です。ZUN本人のコメントでも「今までのエキストラボステーマ曲に比べ、ノリ重視にしてみた」と語られており、激しい難度の弾幕を前にしながらも、なぜか身体がリズムを取りたくなるような高揚感が重視されています。音色としてはFM音源+PSGらしい細い高音と歯切れのよいベースが特徴で、シンプルな構成にもかかわらず、音の隙間が絶妙に計算されているため、耳に残るフレーズが次々と飛び出してきます。曲全体の雰囲気は、童話の世界のように明るい旋律と、魔界のボスらしい不穏さが同時に存在しており、まだ幼さの残る旧作アリスの「無邪気さ」と「底知れない魔力」の両方を音で描いたような仕上がりです。後年のアレンジや再録(『幺樂団の歴史』などでのPC-98曲再録)でもたびたび取り上げられ、「旧作アリスの象徴曲」として今も愛されています。

「ブクレシュティの人形師」──魔法の森を歩く人形遣いの足音

Windows版におけるアリスの代表的なテーマのひとつが、『東方妖々夢』三面道中曲「ブクレシュティの人形師」です。魔法の森の奥へと進んでいくステージBGMとして書かれたこの曲は、ややスローテンポながらリズムははっきりしており、淡々と歩を進める足音のようなビートの上に、どこか異国風の旋律が乗っています。曲名にある「ブクレシュティ」はルーマニアの首都ブカレストの古い表記・転写に由来すると言われ、曲の持つヨーロッパ東部的な陰影と、紅魔館勢との間接的なつながりを匂わせる要素として、ファンの考察を呼んできました。音楽的には、静かな導入部から徐々に音数が増え、サビで一気に開けたような旋律を奏でる構成になっており、「魔法の森の奥へ入っていくにつれて、幻想の密度が濃くなっていく」感覚を音で表現しているようにも感じられます。アリス本人はこの道中ではまだ姿を見せませんが、三面ボスが彼女であることを知っているプレイヤーにとっては、「これから人形使いとの戦いが始まる」という予感を高める役割を果たしており、実際に多くのアレンジ楽曲でも「ブクレシュティ→人形裁判」のメドレー構成が好んで用いられています。

「人形裁判 ~ 人の形弄びし少女」──知的で残酷な人形劇

同じく『東方妖々夢』でアリスのボス曲として流れるのが「人形裁判 ~ 人の形弄びし少女」です。ブクレシュティからシームレスに繋がるようなイントロを持ちつつ、テンポと密度が一気に上がり、戦闘曲としての緊張感が前面に押し出される一曲です。フレーズ自体は非常にキャッチーで、たたみかけるような主旋律と、細かく刻まれる伴奏のリズムが印象的ですが、その裏には「人形を弄ぶ少女」というタイトルどおりの冷たい残酷さが潜んでいるようにも聞こえます。実際、ZUN曲の中でもアレンジ数が突出しており、東方アレンジ情報サイトでは1000曲を超える派生楽曲が登録されているほどで、「人形裁判」はアリスのみならず東方音楽全体の中でもトップクラスの人気曲として扱われています。メロディのラインが明快で構成も分かりやすいため、ロック・トランス・ジャズ・ピアノソロなど、あらゆるジャンルに換骨奪胎しやすく、その「アレンジ耐性」の高さも人気の一因です。原曲をそのまま聴いても、アレンジを通して聴いても、アリスの知的でプライドの高い戦い方と、人形たちを駒のように扱う冷徹さの両方が浮かび上がってくる、非常に完成度の高いキャラクター曲だと言えるでしょう。

公式・商業圏での再録とリファレンス

これらの原曲は、ゲーム本編だけでなく、ZUN本人による音楽CDや公式関連作品でも何度か再録・参照されています。PC-98時代の「the Grimoire of Alice」は、ZUN自選による旧作音楽集『幺樂団の歴史』シリーズの一部としてアレンジ・リマスタリングされ、PC-98音源の荒々しさを残しつつも、現行環境で聴きやすい形に整えられています。「人形裁判」に関しては、後年のアルバムや書籍「夢違科学世紀」などで別バージョンが扱われており、同じテーマを異なる解釈で鳴らすことで、曲そのものの物語性を掘り下げています。また、人気投票企画では「人形裁判」や「ブクレシュティの人形師」が、アリス関連曲として上位にランクインし続けており、東方全体の中でも「アリスの曲」として強いブランドを獲得していることが分かります。こうした公式寄りの再録や評価は、アリスがシリーズ内で長年にわたり重要なキャラクターとして扱われてきた証左でもあります。

二次創作アレンジ・ボーカル曲の宝庫

アリス関連曲は、同人音楽シーンでも特にアレンジが盛んな原曲群として知られています。アレンジ情報サイトの統計では、「人形裁判 ~ 人の形弄びし少女」だけで1000曲以上、「ブクレシュティの人形師」と組み合わされたメドレーや組曲を含めると、さらに膨大な数の楽曲が存在します。また、IOSYSの「アリス→デレ」のように、「人形裁判」と「ブクレシュティ」を原曲としつつ、アリスと魔理沙の関係をテーマにしたボーカル曲も多く制作されました。これらの楽曲は、原曲の持つクールさや不穏さに、恋愛感情や片想い、すれ違いといった人間ドラマを重ね合わせることで、「アリス=ツンデレ」「アリス=こじらせ系職人」といった二次設定を定着させる一因にもなっています。さらに、C-CLAYSや他の同人サークルによるボーカルアレンジでは、「人形裁判」を幻想的な女性ボーカルで歌い上げ、アリスの孤独や祈りを表現した楽曲も存在し、彼女のキャラクター像に新たな側面を与えています。インストアレンジの領域では、TAMUSICなどがピアノやバイオリンを前面に出したアコースティック編成で「人形裁判」や「ブクレシュティ」を再構築し、原曲のメロディラインの美しさを際立たせています。

アリス曲をめぐるファン文化とカラオケ・配信

アリス関連曲は、同人CDだけでなく、カラオケ配信や動画サイト文化とも強く結びついています。いくつかの大手カラオケチェーンでは、東方アレンジの人気曲として「人形裁判」ベースのボーカルアレンジが配信されており、ファンは実際にカラオケボックスでアリス視点の楽曲やマリアリ(魔理沙×アリス)楽曲を歌うことができます。動画サイト上では、ピアノソロ・バンドカバー・オーケストラアレンジ・チップチューン化など、多種多様な「人形裁判」派生動画が投稿されており、特に「ブクレシュティ→人形裁判」連結アレンジは、1本のストーリーとして構成されたPV付き作品が多く見られます。こうした二次創作は、原曲の持つ「人形劇の舞台」というコンセプトを拡張し、「音楽+映像+物語」を一体化させた総合芸術としてのアリス像を育ててきました。曲そのものが好きでアリスファンになった人、キャラクターが好きで音楽にもハマった人、そのどちらの入口も強く支えているのが、この三つの代表曲だと言えるでしょう。

音楽から見えるアリス像──理知と遊び心の同居

アリスのテーマ曲群をじっくり聴き込んでいくと、「知的で整理された構造」と「どこかおもちゃ箱のような遊び心」が共存していることに気づきます。「the Grimoire of Alice」は、旧作らしいチープな音色でありながら、リズムとフレーズ配置の妙で、聞き手に不思議な高揚感を与えます。「ブクレシュティの人形師」は、道中曲としてはかなりドラマティックで、静かな導入から徐々に昂ぶっていく展開の中に、「これから何かが始まる」という予感が丁寧に仕込まれています。そして「人形裁判 ~ 人の形弄びし少女」は、キャッチーなメロディの裏に冷徹なタイトルを背負い、プレイヤーに「この少女は本当に何を考えているのだろう?」という疑問を抱かせます。こうした音楽的表現は、アリスが持つ「理性的で計算高い性格」と「本当は誰よりも遊び心に富んだ職人」という二面性そのものです。音楽を通してキャラクターを描くという東方シリーズの姿勢が、アリスの場合は特に鮮やかに現れており、曲を聴くだけで彼女の世界観が立ち上がってくるような感覚を与えてくれます。それゆえに、アリス・マーガトロイドは「音楽の力でイメージが膨らむキャラクター」として、長年にわたって多くのファンに愛され続けているのです。

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■ 人気度・感想

常に上位グループにいる「安定人気キャラ」

アリス・マーガトロイドは、東方キャラクター全体の中でも、長年にわたって安定した人気を保ち続けているキャラクターの一人です。非公式ながら指標としてよく参照される各種人気投票では、古くは第2回キャラ人気投票で8位にランクインしており、早い段階から「上位常連」として存在感を示していました。近年の東方Project人気投票でも、2019年開催の第15回人妖部門で10位、2020年開催の第16回で11位という結果を残しており、作品数やキャラ数が膨れ上がった現在でも、上位層にしっかり食い込んでいることが分かります。別系統の人気企画でも、キャラランキングで5位前後に入るものがあり、「トップ3常連ではないが、常に上位グループにいる」という位置づけが定着しています。こうしたランキングの推移からも、アリスが一過性のブームではなく、長期間にわたり愛されている「地力のある人気キャラ」であることがうかがえます。

ファンが語る「好きなところ」──知性・ツンデレ・人形愛

人気投票サイトのコメント欄や各種レビュー、SNSの感想を眺めていくと、アリスが支持される理由はいくつかのキーワードに集約されます。ひとつは「知的でクールな雰囲気」。感情をあまり露わにしない立ち振る舞いと、理屈を重んじる会話スタイルが、「頭が良いけれどちょっと不器用な女性キャラ」として多くのファンの心を掴んでいます。次に挙げられるのが、いわゆる「ツンデレ」的な要素です。魔理沙や他キャラとの掛け合いの中で、表面上は辛辣な言葉を投げつけながらも、実際には相手の身を案じて行動している場面が多く見られ、「口は悪いが根は優しい」「素直になれないところがかわいい」といった感想が多く寄せられています。また、「人形への愛情の深さ」も人気の大きな要因で、上海・蓬莱を始めとする人形たちを大切に扱う姿に、「職人としてのこだわり」と「孤独を埋めるささやかな家族愛」が感じられるという意見も目立ちます。

カップリング人気と「パートナー投票」での存在感

アリスは単体での人気だけでなく、他キャラとの組み合わせ、いわゆるカップリング人気も非常に高いキャラクターです。東方人気投票の「ベストパートナー」部門では、霧雨魔理沙とのコンビが毎回上位常連で、第13回投票では3位、票数・コメント数ともに非常に多くの支持を集めています。人気コメントの中では、「喧嘩してばかりなのに、結局一緒に行動してしまう二人が好き」「理論派と行動派の対比が最高」といった声が多く、アリスのツンデレ気味な性格と魔理沙の能天気さのギャップが、物語作りにとって非常に美味しい材料と受け止められているのが分かります。また、パチュリー・ノーレッジや博麗霊夢、早苗、風見幽香といったキャラとの組み合わせも一定の票を集めており、特に「旧作からの縁を持つ神綺や幽香との関係を掘り下げたい」というコメントがいくつも見られます。このことから、アリスは単体キャラとしてだけでなく、「他キャラとの関係性を描くハブ」としても重宝されている存在だと言えるでしょう。

ゲームアプリでの評価──性能以上に「推しキャラ」として愛される

近年のソーシャルゲームやスマホ向け作品においても、アリスは度々登場し、そのたびに話題になります。『東方ロストワード』では複数バージョンのアリスが実装されており、平均評価7〜8点前後(10点満点中)と「実用性もありながら、キャラ愛で使う人も多い」ポジションに落ち着いています。攻略サイトでは、ブレイク性能やサポート性能が詳しく分析され、「最高峰の壊れキャラではないが、使いこなせば高難度でも十分戦える優等生」といった評価がよく見られます。一方で、コメント欄には「性能よりアリスだから育てている」「強さなんてどうでもいい、推しだから常にパーティ入り」といった声も多く、ゲーム上の数値評価を超えて、「好きだから使う」タイプのファンが多いことがうかがえます。他作品(例:東方アルカディアレコード等)でも、初期★3枠や補助タイプキャラとして扱われつつ、「かわいい」「演出が凝っている」といったビジュアル面の評価が目立ち、ゲームという枠を超えた人気を見せています。

ファンの間で語られる「アリス像」の多様さ

アリスに関する感想の特徴として、「解釈の方向性が非常に多彩」という点が挙げられます。公式テキストが彼女の過去や感情をあまり詳細には語っていないため、ファンの間では「孤独を選んだストイックな研究者」「本当は寂しがり屋だが、プライドが高くて素直になれない」「人形たちと穏やかに暮らす隠居魔法使い」「実は相当危険な呪術師」など、さまざまなイメージが共存しています。旧作と現行作のギャップや、魔界出身の可能性、神綺との関係など、断片的な情報が多いこともあって、ファンはそれぞれの好みや物語観に合わせて、自分なりのアリス像を構築している状況です。人気投票のコメント欄でも、「設定の余白が多くて妄想が捗る」「どれだけ考えても、まだ新しいアリスを思いつけるのが楽しい」といった感想が見られます。この「解釈の自由度の高さ」が、長年にわたって二次創作の題材として選ばれ続ける理由のひとつになっています。

批判・弱点として語られるポイント

もちろん、人気キャラであるがゆえに、時折挙がる否定的な意見や弱点とされるポイントも存在します。ひとつは、「公式作品での出番の少なさ・扱いの控えめさ」です。初登場から長い年月が経っているにもかかわらず、近年のナンバリング作品ではメイン級の役回りがあまり多くなく、「もっと活躍してほしいのに」「設定が増えがちな新キャラに比べると、アリスの情報があまり更新されない」といった不満も見られます。また、性格的にも感情を表に出しづらいタイプであるため、「ぱっと見で掴みにくい」「他の分かりやすいキャラに比べると、第一印象では地味に感じる」という声も少数ながら存在します。しかし、その「感情表現の控えめさ」や「出番の少なさ」がかえって想像の余地を与え、「自分なりに掘り下げたくなるキャラクター」として評価されることも多いため、ネガティブな側面がそのまま人気に直結しているというより、「惜しい」「もっと見たい」という期待混じりの批判であることが多いと言えるでしょう。

キャラソン・二次創作を通じて強まった「こじらせ人気」

IOSYSなどの同人サークルによるボーカルアレンジ楽曲では、アリスはしばしば「デレないツンデレ」「こじらせた恋愛観を持つ職人」として描かれます。代表的な楽曲のひとつである「アリス→デレ」系譜の作品では、人形裁判やブクレシュティを原曲にしつつ、魔理沙に素直になれないアリスの心情がコミカルかつ切なく歌われ、多くのファンに強烈な印象を残しました。こうした楽曲やPVは、キャラクターの感情面を分かりやすく提示する役割を果たし、原作テキストだけでは見えにくい「恋に不器用なアリス像」を広く浸透させています。その結果、アリスは「強くて賢い魔法使い」であると同時に、「感情面では不器用で、思春期の少女のように悩んでいるキャラクター」としても受け止められるようになり、いわゆる「こじらせ人気」を獲得しました。これは、単に見た目が可愛いから、あるいは強いからというだけでは説明できない、「共感ベースの人気」が生まれていることを意味しています。

総評:静かながら根強い、“考えれば考えるほど好きになる”タイプ

総じて、アリス・マーガトロイドは「初見で一目惚れされる派手さ」よりも、「知れば知るほど魅力が増していくタイプ」のキャラクターだと言えます。人気投票の順位推移を見れば、初期から現在に至るまで大きく崩れることなく上位をキープしており、スマホゲームや二次創作でも常に一定の存在感を放っています。クールで知的、人形を愛する職人肌、ツンとした態度の裏に隠した優しさ――こうした要素の組み合わせが、多くのファンにとって「守りたくなる」「掘り下げたくなる」キャラクター像を形作っているのでしょう。派手な必殺技や極端な性格で注目を集めるのではなく、静かな佇まいの中に深い魅力を秘めている。その奥行きの深さこそが、アリスが長年にわたり東方ファンから愛され続ける最大の理由だと言っても過言ではありません。

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■ 二次創作作品・二次設定

二次創作界でのアリス像の広がり方

『東方Project』は公式側があえてキャラクターの細部を語り過ぎないシリーズであり、その余白を埋める形で二次創作が爆発的に発展してきました。アリス・マーガトロイドもその代表格で、同人誌・Web小説・イラスト・音楽・動画・同人ゲームなど、ほぼあらゆるジャンルの二次活動で主役級の扱いを受けています。公式では「魔法の森に住む七色の人形使い」「元人間の魔法使い」という骨格だけが提示されているため、ファンはそこに「過去の因縁」「秘めた感情」「魔界時代の記憶」など、さまざまな物語要素を自由に肉付けしてきました。その結果、生真面目でツンとした研究者として描かれる作品もあれば、感情の処理が下手でしょっちゅう空回りするポンコツ気味のアリスも存在し、あるいは妖しくも冷徹な人形使いとして恐れられるダークな解釈もあります。ひとつの公式設定から、ここまでバラエティ豊かな人格と人生が紡がれているキャラクターはそう多くなく、「アリスはいったいどんな人物なのか?」という問いそのものが、二次創作のエンジンになっていると言ってよいでしょう。

マリアリ(魔理沙×アリス)という“黄金カップリング”

アリスの二次創作を語るうえで、霧雨魔理沙との組み合わせ――通称「マリアリ」は避けて通れません。原作でコンビを組む機会が多いことに加え、口喧嘩が絶えないのに結局一緒に行動してしまう二人の関係性が、多くの創作者の心を刺激してきました。二次作品では、ツンツンと毒舌を飛ばしながらも、魔理沙が倒れれば真っ先に駆け寄って看病するアリス、魔理沙のほうも「からかうのが楽しいだけで、本当は一番頼りにしている相手」として描かれることが多く、王道の幼馴染ラブコメのような空気感をまとっています。ストレートに恋愛として描く作品もあれば、「あくまで親友であり戦友」としてプラトニックに関係を掘り下げる作品もあり、同じマリアリでもトーンは実にさまざまです。とくに人気なのが、「魔理沙側が先に好意を自覚してアリスを振り回すタイプ」と、「アリス側が密かに思いをこじらせているタイプ」の二大パターンで、前者はドタバタコメディ寄り、後者は切ない心理描写寄りになりやすい傾向があります。魔理沙の奔放さとアリスの理性がぶつかり合うからこそ、対立も和解もどちらも描き甲斐があり、この組み合わせは長年にわたり東方二次創作の“鉄板ネタ”として愛され続けています。

ツンデレ・クーデレ・ヤンデレまで──性格二次設定の幅広さ

性格の二次設定についても、アリスは非常に守備範囲が広いキャラクターです。ベーシックな解釈は「ツンデレ」あるいは「クーデレ」。普段は理屈っぽくて厳しい物言いをし、感情を見せるのが苦手なのに、ふとした瞬間に優しさがこぼれるタイプとして描かれます。そこから派生して、表情変化が薄めで冷静沈着な「クール寄りアリス」、一方で感情が不器用に暴走してしまう「ツン成分強めアリス」など、細かい差分が山のように存在します。また、人形への依存度を高めに設定すると、他者との関係がこじれたときに「人間より人形を選ぶ」極端な態度に走りやすくなり、その延長線上の解釈として、いわゆる「ヤンデレ気味アリス」が生まれることもあります。愛する相手を独占したいあまり、人形で拘束したり、家から出さないようにしたりといったダーク寄りの展開は、公式の穏やかなアリス像とは大きく異なりますが、「人形と孤独」というモチーフから自然に立ち上がる妄想でもあり、シリアス路線の作品でしばしば採用されます。逆に、コミカル路線では「実はめちゃくちゃチョロい」「怒りっぽいけど、すぐに照れて誤魔化す」といった“ポンコツ可愛いアリス”も人気で、同じツンデレでも作品によって温度差が激しいのが特徴です。

魔界・神綺との関係を掘り下げる二次設定

旧作『東方怪綺談』でアリスが魔界の少女として登場したことから、「アリス=神綺の娘」「魔界で育ち、その後幻想郷へ移り住んだ」という解釈は二次創作界で非常にメジャーなものになりました。公式は明言を避けているものの、ファンの間では「ほぼそういう前提で話が進んでいる」作品も多く、神綺を母親または保護者とする家族ものエピソードが数多く存在します。たとえば、「かつて魔界で母に甘やかされていた幼いアリスが、幻想郷に来て一人で生きることを選んだ理由」を掘り下げるストーリーや、「神綺が時々幻想郷を訪れ、娘の成長を遠くから見守る」といった、親子の距離感をテーマにした作品は、しばしば感動系の読み物として好まれます。また、魔界出身の設定を拡大解釈して、「アリスの魔法体系は幻想郷標準とは異なる“魔界式”であり、独自のルールで動いている」とする世界観重視の二次設定もあり、魔法理論や弾幕の組み立て方に違いを持たせることで、キャラの奥行きを増す試みも盛んです。こうした魔界関連の二次設定は、旧作とWindows版の間に横たわる時間のギャップを埋める役割も果たしており、「あの幼い魔界のアリスが、どうやって現在のアリス・マーガトロイドになったのか?」という物語を紡ぐための重要なピースになっています。

人形たちの人格化・擬人化という人気モチーフ

アリスの二次創作でもう一つ欠かせないのが、「上海人形」「蓬莱人形」などの人形たちの擬人化です。公式ではあくまでアリスの操る道具として扱われていますが、二次創作界では人形一体一体に人格や感情を与え、アリスと会話したり喧嘩したりする存在として描く作品が非常に多く見られます。上海はしっかり者の長女気質、蓬莱は自由奔放なトラブルメーカー、といった具合に、兄弟姉妹のような役割分担を与えられることが多く、アリスはその“母親”あるいは“家長”として振り回されながらも愛情を注ぐ立場になります。こうした擬人化設定は、アリスの家の中を一気に賑やかなものに変え、シリアス作品では「人形たちの喪失」「壊れた人形との別れ」を感動的に描く材料にもなりますし、ギャグ作品では「人形たちがアリスの恋路を茶化す」「魔理沙にちょっかいを出す」といったコメディ要素として活用されます。「アリス本人は人形は道具と言い張るけれど、擬人化された視点から見るとどう見ても家族」という構図が、読者・観客側に強い愛着を生むポイントになっています。

動画・PV系二次創作におけるアリスの役割

ニコニコ動画やYouTubeの東方二次創作界では、アリスはしばしば「映える動きが描きやすいキャラ」として重宝されます。人形を多数同時に動かせる設定のおかげで、画面いっぱいに人形を飛ばしたり、舞台劇風の演出を施したりといった表現がしやすく、音楽PVでも本編アニメーションでも、動きのバリエーションが豊富に用意できるからです。ボーカルアレンジのPVでは、魔理沙とアリスの関係を軸に、歌詞に合わせて表情豊かなアリスを描く作品が多数投稿されており、笑ったり怒ったり、落ち込んだり照れたりと、公式以上に感情表現が豊かなアリス像が定着する一因にもなりました。また、MMD(MikuMikuDance)などの3Dツールを使った動画では、人形を物理演算で振り回したり、舞台上でダンスさせたりといった演出も多く、「人形と一緒に踊るアリス」は二次創作ならではのビジュアルアイコンとして愛されています。ギャグ寄りの動画では、「人形で殴る」「人形でツッコむ」といったシュールな表現も定番で、クールに見えて割とノリの良いキャラとして扱われることもしばしばです。

二次創作の中で生まれた“こじらせ職人”イメージ

多くの二次作品を横断して見えてくるのは、「アリス=こじらせた職人」というイメージです。魔法も人形作りも妥協なく追求するあまり、他者との距離感を詰めるのが下手になってしまった――そんな背景を仄めかす物語が非常に多く、読者や視聴者はその“不器用さ”に共感し、応援したくなるのです。失敗続きの実験に苛立ちながらも、一晩中人形の修理や改良に没頭してしまう姿。魔理沙や他のキャラに「たまには休め」と言われても、「今はこの工程を止められない」とつい突っぱねてしまう頑固さ。そして、後になってから「あのとき素直に甘えておけばよかった」と一人反省会をしているような描写――こうした“こじらせエピソード”は、現実の職人気質な人々にも通じるリアリティがあり、アリスを単なるファンタジー世界の住人ではなく、「どこか自分に似ている存在」として感じさせます。恋愛や友情面でも、自分の弱さを見せるのが苦手で、つい態度がキツくなってしまうアリスの姿は、「素直になれない人」の象徴として、多くの二次創作で繰り返し描かれています。

公式と二次設定の距離感――“なんでもアリ”の中で守られる軸

ここまで見てきたように、アリスの二次設定は非常に幅広く、ときには公式から大きく踏み出した解釈も少なくありません。しかし、その「なんでもアリ」な混沌の中でも、意外なほど守られている軸があります。それは、「アリスは人形を愛し、魔法の研究に真剣で、簡単には諦めない」という基本線です。どれほど性格が改変されても、ギャグ作品で極端にデフォルメされても、人形に対する誇りや、魔法使いとしての矜持が完全に消え去ることはほとんどなく、そこを残したまま、恋愛やシリアス、ホラーやコメディが自由に乗っかっている構造になっています。そのおかげで、読者・視聴者は「どんなアリスでも、根っこは間違いなくアリスだ」と感じることができ、公式と二次の距離感が過剰に乖離しないバランスが取られているのです。こうした“揺れていい部分”と“揺らしたくない部分”の境界線が、多くの創作者によって共有されていることこそ、アリス・マーガトロイドというキャラクターが長年二次創作の中心に居続けられる大きな理由だと言えるでしょう。

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■ 関連商品のまとめ

立体フィギュア──「七色の人形使い」を立体化したコレクションの中心

アリス・マーガトロイド関連グッズの中核を成しているのが、やはり各種フィギュアです。1/8スケール前後の完成品フィギュアは複数メーカーからリリースされており、その多くが「七色の人形遣い」の二つ名にふさわしく、上海人形や蓬莱人形を従えたダイナミックなポーズで造形されています。ワンダーフェスティバル限定で販売されたDXタイプの1/8フィギュアでは、ドレスのレースやリボン、魔道書の装飾はもちろん、周囲を飛び交う人形たちまで精密に立体化されており、「アリスの人形劇の一瞬を切り取ったようだ」と評価されています。また、「上海/蓬莱人形セット」のように、アリス本体ではなく人形だけを単体商品として展開した立体物も存在し、机上に小さな人形軍団を並べて自分なりの魔法の森ミニジオラマを作る、といった楽しみ方も可能です。こうしたスケールフィギュアは、価格帯こそやや高めですが、造形や塗装のクオリティが非常に高く、アリスファンの「ここぞという一体」として長く飾られることが多いジャンルだと言えるでしょう。

ねんどろいど・デフォルメ系・ぬーどるストッパーなど多様な派生立体物

リアル寄りのスケールフィギュアとは別に、デフォルメキャラとしてのアリスも豊富に立体化されています。代表的なのがグッドスマイルカンパニーから発売された「ねんどろいど アリス・マーガトロイド」で、笑顔パーツや魔導書、人形3体(うち1体はイヤホンジャック仕様)など多彩なオプションが付属し、好みのシチュエーションを簡単に再現できる仕様になっています。表情差分や手足パーツを組み合わせることで、戦闘中の凛々しい姿から、部屋で人形とくつろぐ穏やかな表情まで、アリスのさまざまな側面を「デフォルメされた可愛さ」で楽しめるのが魅力です。さらに近年では、カップ麺のフタ押さえとしても使える「ぬーどるストッパーフィギュア アリス・マーガトロイド」など、実用要素を取り入れたアイテムも登場しています。カップの縁にちょこんと腰掛けるアリスは、魔法の森での知的な雰囲気とはまた違った、日常に溶け込むゆるい可愛さがあり、フィギュアとして飾るだけでなく、普段使いの「相棒」として愛用されることも多いようです。このほか、トレーディングミニフィギュアやガレージキットなど、サイズやテイスト違いの立体物も各種存在しており、「同じアリスでも部屋ごとに違う表情を並べたい」といったコレクター心理をくすぐるラインナップになっています。

アクリルスタンド・タペストリー・ポスターといった定番二次元グッズ

立体物に並んで充実しているのが、イラストを活かしたいわゆる「二次元グッズ」です。公式・同人問わず、アクリルスタンド(アクスタ)は特に人気で、魔導書を片手に人形を浮かべるおなじみのポーズから、エプロン姿で台所に立つような日常シーンまで、さまざまな構図のアリスが透明なアクリル板の上にプリントされています。机やPC周りに立てておけば、ちょっとした作業中にふと視界に入って励ましてくれるマスコット的存在として機能し、「勉強や作業の守護人」として置かれているファンも少なくありません。また、B2タペストリーやポスターといった大型グッズでは、背景込みの本格的なイラストが採用されることが多く、魔法の森の薄暗い木々の間で人形たちを従える姿や、窓辺の椅子で裁縫に没頭する横顔など、「物語性のある一枚絵」が好まれています。イベント会場や通販で頒布される同人タペストリーには、サークルごとの解釈が反映されており、少しダークでゴシックなアリスから、柔らかなパステル調のアリスまで、部屋の雰囲気に合わせて選べる幅の広さも魅力です。壁一面をアリスグッズで埋めているファンも珍しくなく、「アリスギャラリー」と称してSNSに自室の写真を投稿する文化も生まれています。

香水・アクセサリー・アパレルなど“身につけるアリス”系グッズ

近年の東方グッズ全体の流れとして、「日常的に身につけられるアイテム」が増えてきましたが、アリス関連でもその傾向は顕著です。たとえば、アリス・マーガトロイドをイメージしたオードパルファムは、ボトルや外箱にアリスのイラストがあしらわれているだけでなく、香り自体も落ち着いたハーブ系や少し甘さを含んだフローラル調で、「魔法の森の静かなアトリエ」を思わせるコンセプトで調香されています。アクセサリー類では、リボンや魔導書、人形をモチーフにしたネックレス・ブレスレット・イヤリングなどが定番で、さりげなくアリス好きをアピールできるデザインが多めです。色合いも、原作衣装を意識した青・白・赤のトリコロールや、金色の魔法陣モチーフなどが取り入れられており、普段使いしやすい落ち着いた雰囲気にまとまっています。アパレルでは、フルグラフィックTシャツやパーカー、トートバッグなどがイベントや通販で展開されており、彼女のシルエットと人形たちを組み合わせたシンプルなデザインから、イラスト全面プリントの派手めなものまで、多様なバリエーションが存在します。街中で着るには少し勇気がいるデザインでも、ライブイベントや同人即売会では「正装」として堂々と着用されており、「アリス一色のコーディネート」で参戦する熱心なファンも見られます。

同人誌・画集・音楽CDなど、コンテンツ系アイテム

グッズという括りで見逃せないのが、アリスが中心となる同人誌や画集、音楽CDといった「コンテンツそのもの」が詰まったアイテム群です。コミックマーケットや各種東方オンリーイベントでは、マリアリ本を始めとするアリス中心の同人誌が長年高い人気を保っており、シリアスな長編ストーリーから4コマギャグ、ハートフルな日常ものまで、ジャンルは多岐にわたります。特にアリスは解釈の幅が広いため、同じカップリングやテーマでもサークルごとに全く違うアリス像が描かれ、ファンは「自分好みのアリス」を探すコレクション性も楽しんでいます。イラスト画集系では、アリスだけをまとめた個人画集こそ少数派ですが、「魔法使い特集」「紅魔館+魔法の森」などテーマ別のアートブックで大きく扱われることが多く、美麗イラストを高解像度で眺められる贅沢な一冊になっています。音楽面でも、先述の「人形裁判」「ブクレシュティの人形師」を中心にアリスアレンジ曲を集めたCDや、マリアリ曲をコンセプトにしたボーカルアルバムなどが多数制作されており、「このCDはジャケットにアリスがいるから買う」という“ジャケ買い”も珍しくありません。こうしたコンテンツ系アイテムは、単なる飾りではなく「物語や世界観ごと手元に置いておけるグッズ」として、フィギュアやアクスタとはまた違った満足感を与えてくれます。

クッション・マグカップ・スマホ関連など生活雑貨

生活雑貨系のグッズも、アリスは非常に豊富です。マグカップや湯のみといった食器類は、アリスと人形たちがティータイムを楽しんでいるイラストが描かれていることが多く、紅茶やコーヒーを注ぐことで「アリスの部屋で一息ついている」気分を味わえる小さな仕掛けになっています。クッションやブランケットなどの布製品は、部屋全体の雰囲気を左右しやすく、ベッドやソファの上にアリスモチーフのクッションを置くだけで、一気に「魔法の森のアトリエ」感が高まります。スマホ関連では、ケースやリング、ICカードステッカーなどにアリスがデザインされたものが多く、通勤通学中にさりげなくアピールできるのがポイントです。一部のショップや同人ブランドでは、成人向け指定の抱き枕カバーなども流通しており、より踏み込んだファン向けアイテムとして扱われていますが、これらは18歳以上を対象とした商品として販売されているため、購入の際には年齢制限が設けられています。いずれの雑貨も、「日常生活のどこか一角にアリスを招き入れる」ことをコンセプトにしており、すべてを一気に揃えるのではなく、少しずつ生活圏を侵食していくようにコレクションしていく楽しみ方が一般的です。

公式・流通状況の傾向とコレクションの楽しみ方

アリス関連グッズの流通状況を俯瞰すると、完全な公式ライセンス商品(ねんどろいどやスケールフィギュア、香水など)と、各種同人サークルやショップが制作するファングッズが、長年にわたって共存しているのが特徴です。大型通販サイトでは、アリス・マーガトロイドで検索するだけで、フィギュア、香水、ぬーどるストッパー、アクリルグッズなど多種多様な商品がヒットし、同じカテゴリでもデザイン違い・サイズ違いの選択肢が豊富に存在します。また、すでに生産終了となったフィギュアやグッズも多く、中古市場やオークションサイトを通じて再びファンの手に渡る流れも活発です。コレクションのスタイルとしては、「一つのアイテムをとことん集める」タイプと、「ジャンルを跨いで幅広くアリスを揃える」タイプに大別されます。前者はフィギュア特化・タペストリー特化・同人誌特化など、自分のこだわり分野を絞ることで、深い満足感と専門性を得られるのがメリットです。後者は、部屋のあちこちに「少しずつアリス」を配置し、生活全体をアリス色に染めていく楽しみ方で、「どこを見ても人形使いがいる」空間を作り出すことができます。いずれにしても、アリス・マーガトロイドはグッズのバリエーションが非常に豊富なキャラクターであり、予算やスペースに合わせて自分なりの「アリスとの暮らし方」をデザインできるのが、関連商品全体の大きな魅力と言えるでしょう。

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■ オークション・フリマなどの中古市場

中古市場全体の傾向──「数は多いが、状態と版で価格が大きく変わる」キャラ

アリス・マーガトロイド関連グッズの中古市場をざっくり俯瞰すると、フィギュア・デフォルメ立体物・アクリルやタペストリーといった平面グッズ・同人誌やCDといったコンテンツ系アイテムまで、あらゆるジャンルで継続的に流通している「層の厚いキャラ」であることが分かります。ヤフオクやメルカリ、駿河屋などの通販系中古ショップを覗くと、「アリス・マーガトロイド」で検索するだけで常に数十〜数百件規模の出品がヒットし、その中には発売から年数が経ったフィギュアや、イベント限定だった同人グッズなども混ざっています。ただし、価格帯は一律ではなく「一般流通品で再販もあるものは比較的手が出しやすく、少数生産のスケールフィギュアや一部の限定品はプレミア化しやすい」という二極化が進んでいるのが現状です。同じ“アリスのフィギュア”でも、版・メーカー・付属品の有無・外箱の状態によって数千円〜数万円とレンジが大きく変わるため、「とりあえずアリスだから高い/安い」と決めつけず、個別商品ごとの条件を冷静に見極めることが中古市場攻略の第一歩になります。

スケールフィギュアの相場感──量産品は数千円、DXタイプは数万円クラスも

中古市場でもっとも価格の振れ幅が大きいのが1/8スケール前後の完成品フィギュアです。ヤフオクの落札履歴をみると、「アリス・マーガトロイド(フィギュア)」カテゴリ全体の過去180日分で、最安1円から最高86,999円までと非常に広いレンジで取引されており、平均落札価格はおよそ5,800円前後となっています。一般的なプライズ品や量産スケールであれば、箱なし・開封済みの相場は概ね2,000〜4,000円台、箱付き・比較的状態の良いものでも5,000〜7,000円程度に落ち着くケースが多く、「新品を逃してしまったが、そこそこの値段で欲しい」という層にちょうど刺さる価格帯です。一方で、造形やボリュームにこだわったDXタイプや、一部メーカーの上位ラインに属するフィギュアは、年数が経つにつれてじわじわとプレミア化しており、楽天市場などでは「アリス・マーガトロイド DX type 1/8スケール」の新古品が8万円台後半で出品されている例も見られます。こうしたハイエンド品は、もはや“観賞用のアートピース”という扱いに近く、相場はコレクター同士の需要と供給で決まる世界ですので、購入を検討する際は過去の落札履歴や他サイトの価格も併せてチェックし、「本当にその価格に見合う満足感が得られそうか」を慎重に見極めることが重要です。

ねんどろいど・ぬーどるストッパーなど、手を出しやすいデフォルメ系の価格帯

スケールよりも一段ハードルが低く、かつ人気が高いのがねんどろいどなどのデフォルメフィギュアです。「ねんどろいど アリス・マーガトロイド」のヤフオク落札相場を見ると、過去180日間の最安落札価格は700円台、最高16,500円、平均は4,300円前後とされており、状態や付属パーツの有無でかなり差が出ることが分かります。箱なし・日焼けありといった“惜しい状態”であれば数千円未満で落ちている例もありますが、未開封または美品+スリーブや特典付きなど条件が良い個体は、むしろ新品販売時より高い値段が付くことも珍しくありません。また、近年人気が高い「ぬーどるストッパーフィギュア アリス・マーガトロイド」は、駿河屋で中古価格1,700〜2,300円程度のレンジで販売されており、セール時にはさらに値下げされることもあります。メルカリなどのフリマアプリでは、相場1,500〜3,000円程度での出品が多く、「デフォルメアリスが欲しい」「日常使いの相棒が欲しい」というライト層が比較的手を伸ばしやすいゾーンになっています。ねんどろ・ぬーどるストッパーともに、箱やブリスターの有無・経年によるベタつき・塗装剥げなどが価格に直結しますので、写真枚数が少ない出品や状態記述が曖昧なものは、安くても慎重に見極めるのがおすすめです。

平面グッズ・同人系アイテム──玉石混淆だが、掘り出し物も多い世界

アクリルスタンドやラバーストラップ、スリーブ、タペストリーなどの平面系グッズは、数が膨大なわりに1点あたりの単価は比較的安価です。メルカリの「アリス・マーガトロイド」検索結果を眺めると、カードスリーブや小物系グッズが500〜2,000円前後で出品されている例が多く、まとめ売りセットでも3,000円前後に収まるケースが目立ちます。公式ライセンス品はデザインや印刷品質が安定しているぶん、再販の有無でレア度が変わり、絶版になった柄はじわじわと値上がりすることもあります。一方、同人サークル製のグッズや同人誌は、頒布イベントや委託ショップが限られていたこともあり、中古市場では「一度逃すと再入手が難しい」タイプのアイテムが少なくありません。特にマリアリ本やアリス中心の長編同人誌は、一部の人気作家の作品がプレミア化して高値で取引されることがあり、中古同人誌ショップやオークションサイトでは、定価の倍以上の値段が付くケースも見られます。ただし、同人誌については版数や再録集の有無によって価値が変わるため、「どうしても欲しい本がある場合は、作者名・発行年・再録情報などをしっかり調べたうえで入札する」ことが重要です。逆に、特にレアでもない一般的な本やグッズは、フリマアプリでかなり安価に放出されていることも多く、「アリス箱(アリス関連グッズ詰め合わせ)」のようなまとめ売りから一気にコレクションを増やす楽しみ方もできます。

価格が動きやすい要因──再販・アニメ化・新作登場とファン層の新陳代謝

アリス・マーガトロイド関連商品の中古相場は、発売からの経過年数だけでなく、東方界隈全体の動きにも大きく影響を受けます。新作ゲームのリリースや大規模イベントの開催、人気投票での順位変動、あるいは二次創作アニメや音楽の話題化などがきっかけで、にわかにアリス人気が再燃し、そのタイミングで一部グッズの値段がじわりと上がる、といった現象がしばしば見られます。また、再販・再生産の有無も相場に直結し、かつてプレミア価格だったフィギュアも再販が決定した瞬間に一気に下落することがあり、逆に「もう金型が動かない」と明言されたアイテムは、ゆっくりと上昇カーブを描いていくことが多い傾向にあります。東方はシリーズとしての歴史が長いため、古参ファンがコレクションを手放し、新規ファンがそれを受け取るという形で世代交代が静かに進んでおり、この“新陳代謝”があるおかげで、中古市場におけるアリスグッズの出物は完全に枯れず、一定量が常に循環しています。これから新しく集め始める人にとっては、「本当に欲しいものは焦らず待てばいつか出てくる可能性が高い一方、限定品やイベント頒布物は見つけたときが買い時」という、メリハリのある立ち回りが求められる市場だと言えるでしょう。

購入時の注意点と上手な付き合い方

オークション・フリマでアリスグッズを集める際にまず意識したいのは、「状態」「出品者の評価」「相場感」の三点です。フィギュアであれば、箱の有無だけでなくブリスターの黄ばみ、関節や髪パーツの変形、塗装のベタつきなど、写真では分かりにくい部分も多いため、気になる点があれば質問欄で確認しておくと安心です。ねんどろいどの場合はパーツ欠品が発生しがちなので、「付属品完備」「説明書有り」といった記述があるかどうかも重要なチェックポイントになります。また、人気キャラゆえに、まれに無断使用イラストの同人グッズや非公式コピー品が紛れていることもあるため、ロゴ表記や印刷品質が明らかに怪しいもの、相場から極端に安いものなどは慎重に判断したほうが良いでしょう。逆に、価格が相場よりやや高めでも、写真が多く状態説明が丁寧な出品者は、長期的に見ると「ハズレを引きにくい安心な買い場」になりやすく、自分なりの“信頼できる出品者リスト”を作っておくとコレクションがぐっと捗ります。さらに、メルカリなど値下げ交渉が前提の場では、相場を把握したうえで常識的な範囲の希望価格を提示すれば、お互いに気持ちよく取引を終えられるでしょう。

総括──「長く付き合える中古市場」を味方にしたアリス収集

総じて、アリス・マーガトロイド関連の中古市場は、東方キャラの中でも非常に息の長いカテゴリーです。スケールフィギュアやねんどろいどといった高額帯から、ぬーどるストッパーやアクリルスタンド、スリーブ、同人誌といった手頃なアイテムまで、予算やスペースに応じて自分なりのラインナップを組める柔軟さがあります。フィギュア相場を見れば、まだ手に届く価格のものから、本格的なコレクター向けの高額品まで幅広く揃っており、フリマアプリを覗けば、思いがけない掘り出し物に出会える可能性も少なくありません。大切なのは、「全部を一気に集めようとしない」こと。お気に入りの一体、毎日眺めていたい一枚、読んでいると心地よくなれる一冊――そんな“自分にとっての決定版アリス”を少しずつ増やしていくことが、結果的に満足度の高いコレクションにつながります。中古市場は常に動き続けていますが、その流れとうまく付き合い、自分なりのペースでアリスとの距離を縮めていくことができれば、棚や壁の上に並ぶ人形たちは、ただのモノではなく、「自分だけのアリス・マーガトロイドの物語」を象徴する宝物になっていくはずです。

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■ 現在購入可能な人気売れ筋商品です♪

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塩ビメディアに出力し車両用のマグネットシート(0.8mm)に貼り付けました。UVプリント及びラミネートコーティングも施してあるので耐候性も抜群!!車両に貼るも良し!冷蔵庫を痛くするのも良し!作品詳細年齢制限一般種別マグネットジャンル東方Projectその他-

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【AbsoluteZero】東方Projectキーホルダー アリス・マーガトロイド

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作品詳細年齢制限一般種別キーホルダージャンル東方Projectその他イラスト:Veria

【中古】(非常に良い)東方Project プレミアムフィギュア アリス・マーガトロイド 全高約20cm セガ

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■アイテム説明:「東方Project」より、ぬいぐるみマスコット「ぬいパル」が登場! 『ぬいパル』とは… ふんわり優しく、あたたかみある、手のひらサイズのぬいぐるみシリーズ。 大切な髪はふわふわ仕上げ。浮き上がりやすい前髪は刺繍で抑えて崩れ知らず。 あなたのパル(お友..

東方Projectハンドタオル アリス・マーガトロイド -AbsoluteZero-

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880 円 (税込)
■サークル AbsoluteZero ■原作 東方Project ■ジャンル [グッズ]その他 ■作者 その ■サイズ・内容 横24cm×縦24cm ■発行日 2015年 12月 01日 ■商品説明 ハンドタオル本体のサイズは、横24cm×縦24cm

アリス・マーガトロイド オードパルファム 50ml

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4,361 円 (税込) 送料込
商品情報 商品の説明 商品の説明「アリス・マーガトロイド」をイメージした香水です。トップノートはエキゾチックなフルーティーノートが広がり、ミドルノートからラストノートは豊潤なフローラルノートに変化していきます。香調:フルーティーノート<香りイメージ>トップ..

東方Project 缶バッジ アリス・マーガトロイド -AbsoluteZero- 東方缶バッジ

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204 円 (税込)
■サークル AbsoluteZero ■原作 東方Project ■ジャンル [グッズ]缶バッチ ■作者 AbsoluteZero ■サイズ・内容 φ54mm・OPP袋入 ■発行日 2018年 12月 30日

東方Project キーホルダー アリス・マーガトロイド4 -酢.M.A.P- 東方キーホルダー

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1,100 円 (税込)
■サークル 酢.M.A.P ■原作 東方Project ■ジャンル [グッズ]キーホルダー ■作者 酢.M.A.P ■サイズ・内容 キーホルダー 縦 6.25cm×横 9.4cm×厚さ0.7cm ■発行日 2018年 08月 10日

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