『ひみつのアッコちゃん(第1作)』(1969年)(テレビアニメ)

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【原作】:赤塚不二夫
【アニメの放送期間】:1969年1月6日~1970年10月26日
【放送話数】:全94話
【放送局】:NETテレビ系列
【関連会社】:東映動画、東映、東映化学

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■ 概要

1969年1月6日から1970年10月26日まで、NETテレビ(現・テレビ朝日)系列で放送された『ひみつのアッコちゃん(第1作)』は、少女漫画界の巨匠・赤塚不二夫による同名原作をもとに、東映動画がアニメ化した作品である。全94話という長期シリーズとして放送され、当時の子どもたちに「魔法少女アニメ」という新しいジャンルを浸透させた記念碑的な存在となった。作品の根幹には「変身」というわかりやすくも夢に満ちたテーマが据えられており、主人公・アッコちゃんが魔法のコンパクトを使ってさまざまな姿に変身することで、人々の悩みを解決したり、自らの失敗から成長していく様子が描かれている。

● 魔法少女という概念を定着させた作品

本作は、1966年から放送され大ヒットした『魔法使いサリー』に続く“東映魔女っ子シリーズ”の第2作目として制作された。サリーが“魔法を使える異世界の少女”であったのに対し、アッコちゃんは「普通の人間の女の子が偶然に魔法を授かる」という設定であり、この構造は後に『クリィミーマミ』『魔法の天使』シリーズなど、80年代以降の魔法少女アニメの原型となっていく。つまり『ひみつのアッコちゃん』は、“等身大の少女が魔法を通じて成長する”という物語構造を初めて確立した作品とも言える。

● 鏡の精と魔法のコンパクト

物語の発端は、アッコちゃんが大切にしていた手鏡を割ってしまうことから始まる。その破片を丁寧に庭に埋めて供養するアッコちゃんの優しい心に感動した鏡の精が、彼女に「テクマクマヤコン」という呪文で何にでも変身できる魔法のコンパクトを授ける。このシンプルかつ夢のある導入部は、子どもたちに“持ち物に命が宿る”という幻想的なメッセージを与え、また「心がけの良さが奇跡を呼ぶ」という教育的な要素も含まれていた。 コンパクトを開けて呪文を唱えることで職業人、動物、あるいは架空の存在にまで自在に変身するアッコちゃんは、放送当時の少女たちにとってまさに「夢の代弁者」であり、“変身ごっこ”という新しい遊びの文化を日本中に広めるほどの影響力をもたらした。

● 社会的背景と子ども文化への影響

1960年代後半の日本は高度経済成長の真っ只中であり、都市生活が急速に近代化していく中で、家庭や学校生活を舞台にしたテレビアニメが増加していた。『ひみつのアッコちゃん』は、そうした時代の空気を反映した作品で、魔法や夢といったファンタジー要素を現実の街の中に自然に取り込んだ点が新鮮だった。アッコちゃんは家庭的で素朴な性格ながら、行動力にあふれ、思ったことはすぐに実行するタイプの少女として描かれている。その姿は、当時の「従順でおしとやかな女の子像」を覆すものであり、視聴者の少女たちに“自分も何かを変えられる”という勇気を与えた。 特に印象的なのは、アッコちゃんが変身しても決して万能ではなく、時に失敗したり、軽率な行動でトラブルを招くこともある点だ。魔法は問題解決の道具であると同時に、成長を促す試練のきっかけでもあり、子どもたちは彼女の姿を通して「努力」「思いやり」「反省」といった価値観を自然に学んでいった。

● 東映動画スタッフの創意と制作の裏側

東映動画の制作チームは、前作『魔法使いサリー』で得たノウハウをさらに発展させ、アニメーションとしてのテンポや色彩表現をよりポップで明るいものに仕上げた。監督の池田宏や脚本家の雪室俊一らは、「日常の中にファンタジーを共存させる」ことをテーマに掲げ、当時の子どもが共感できる学校生活や家庭の場面を数多く盛り込んだ。脚本の雪室は、原作には登場しない魔法の呪文「テクマクマヤコン」や愛猫「シッポナ」の名前を創出し、作品の世界観をより親しみやすく再構築したことで知られる。 また、キャラクターデザインには柔らかいラインと明快な表情を採用し、アッコちゃんのトレードマークである赤いスカートと白いブラウス、白いハイソックスという衣装は、当時の少女ファッションにも影響を与えた。放送中には“アッコちゃん風コーディネート”が流行し、関連グッズとしてコンパクト型のおもちゃや文房具が数多く発売された。

● 高視聴率と長期放送の成功

『ひみつのアッコちゃん』は、初回放送から安定した人気を誇り、最高視聴率27.8%、平均視聴率19.8%という当時としては驚異的な数字を記録した。これは、前作『魔法使いサリー』を上回るヒットであり、東映動画にとっても少女向けアニメの新たな柱を築く成果となった。さらに、物語の一話完結型の構成が視聴者に親しまれ、どの回からでも楽しめる普遍的な魅力を備えていたことがロングランの要因である。アッコちゃんの明るい声とリズミカルな作画は、家庭の夕食時を彩る“お茶の間アニメ”としての地位を確立した。

● 商品展開と社会的ヒット

東映動画の制作陣は、放送初期から“コンパクトの玩具化”を想定しており、実際にアニメ放送と連動した形で各玩具メーカーからコンパクト型アイテムが発売された。当時の資料によると、監督の池田宏は「このコンパクトは必ず売れる」と語っており、アニメの中での小道具デザインと商品マーケティングが密接に連動した初期の成功例とされている。結果的に、“アニメ発・ヒット玩具”という構図を日本で定着させたのも本作の功績である。アニメの人気により、放送後も再放送やグッズ販売が相次ぎ、70年代に入ってもコンパクトやぬいぐるみなどが継続的にリバイバル商品として登場した。

● 魔法少女の原型としての遺産

本作の遺した功績は、単なる一アニメ作品にとどまらない。後の『花の子ルンルン』『魔法のプリンセス ミンキーモモ』『魔法の天使クリィミーマミ』などの“ぴえろ魔法少女シリーズ”が踏襲した「一般少女×魔法の世界×変身アイテム」という三要素は、すでに『ひみつのアッコちゃん』で完成されていたといえる。加えて、アッコちゃんの「変身は誰かを助けるために使うもの」という精神は、近年の作品『プリキュア』シリーズにも通じる理念であり、半世紀以上経った今も“魔法少女の基本的価値観”として息づいている。

● 放送終了後の評価と再評価

1970年の放送終了後も本作はたびたび再放送され、80年代にはリメイク版『ひみつのアッコちゃん(第2作)』が放送されるなど、世代を超えて愛され続けている。アッコちゃんの明朗快活な性格と、誰にでも優しく手を差し伸べる姿勢は、時代が変わっても古びることがなかった。さらに、放送当時のフィルムやセル画は、現在では貴重なアニメ史料としてアニメーション研究者にも注目されている。 このように『ひみつのアッコちゃん』第1作は、少女文化、アニメ産業、玩具マーケティングのいずれの観点から見ても画期的な存在であり、日本のテレビアニメ史における金字塔としての価値を持ち続けている。

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■ あらすじ・ストーリー

● 魔法のはじまり ― 優しさが生んだ奇跡

主人公・加賀美あつ子(愛称アッコちゃん)は、東京都郊外のひばりヶ丘に暮らす小学5年生。活発で明るく、好奇心旺盛な彼女は、友達思いの心優しい少女でもあった。ある日、大切にしていた愛用の手鏡をうっかり割ってしまう。母から贈られた思い出の品を壊してしまったアッコちゃんは、涙をこぼしながらもその破片を丁寧に拾い集め、小さな箱に入れて庭の片隅に埋め、まるで命ある存在のように“お葬式”をしてあげた。 その優しい行いに心を動かされたのが、鏡の国に棲む「鏡の精」である。アッコちゃんの誠実な心に感謝した精は、夜空を照らす月の光を通じて彼女の前に姿を現し、何にでも変身できる“魔法のコンパクト”を授けるのだった。合言葉は「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン」。鏡の前でその呪文を唱えると、思い描いた人物や物体に変身できる。こうしてアッコちゃんの“ひみつの冒険”が幕を開ける。

● 変身で広がる日常のドラマ

アッコちゃんは最初、コンパクトの力を好奇心のままに使い、先生になってみたり、お花屋さんやスチュワーデスに変身したりと、憧れの職業を次々と体験していく。子ども心に芽生える「自分も大人のように輝きたい」という夢を、そのまま視覚化したような展開で、当時の少女たちに大きな共感を呼んだ。 だが、魔法の力は時にアッコちゃんに思わぬ試練をもたらす。変身したことで生じる誤解や、他人の立場になって初めて知る社会の厳しさなど、彼女は失敗を重ねながら少しずつ成長していく。ときには他人の苦しみを知り、また時には自身の行動を省みる。魔法による“ごっこ遊び”のような変身を通して、現実世界での人との絆を学ぶ構成になっていた。

● コメディと感動のバランス

物語は基本的に一話完結型で進行し、毎回アッコちゃんが変身能力を駆使してトラブルを解決する。しかし単なるドタバタ劇に終わらず、脚本家たちはユーモアの中に社会風刺や温かいメッセージを盛り込んでいた。たとえば、アッコちゃんが先生に変身して生徒を叱る話では、「怒るよりも相手の気持ちを理解することの大切さ」が描かれ、また歌手に変身する回では「努力があってこそ夢が叶う」というテーマが示される。 赤塚不二夫らしいナンセンスな笑いと、人情味あふれるストーリーが融合しており、視聴者は笑いながらも「自分も誰かを助けたい」と感じさせられる構成が特徴だった。

● シッポナとの友情と秘密の共有

アッコちゃんの魔法の秘密を唯一知っているのが、彼女の飼い猫・シッポナである。人間の言葉を理解するシッポナは、時にアッコちゃんの良心役として助言をし、またお調子者として騒動を大きくすることもある。二人(?)のコンビは物語の軽妙なテンポを生み出し、コメディリリーフとして欠かせない存在となった。 アッコちゃんが間違った方向に突き進みそうになると、シッポナが皮肉まじりに忠告することで、子ども視聴者にも「自分の行動を見直す」きっかけを与えている。このように、魔法という非現実要素を現実的な感情で支える“相棒”の設定は、後の魔法少女作品におけるマスコットキャラの原点ともいえる。

● 魔法の力は誰のために使うのか

物語が進むにつれて、アッコちゃんは“魔法は他人のために使うもの”だということを理解していく。自分のわがままや好奇心のためだけに使うと、かえって周囲を困らせることを経験し、心の成長を重ねる。たとえば、病気の友だちを励ますために看護師に変身する回や、父の仕事を助けるために秘書になって奮闘する回など、家庭と社会をつなぐ架け橋として魔法が機能する。 この“善意の魔法”というテーマは、当時の子ども番組としては非常に先進的で、戦いではなく思いやりによって世界を変えるというメッセージが物語の根底に流れていた。

● アッコちゃんの周囲の人々

アッコちゃんの物語を彩るのは、個性豊かな仲間たちである。おてんばで頼れる友人モコ、気の強いチカ子、クラスのムードメーカーである大将など、それぞれが異なる性格を持ち、日常の小さな事件をにぎやかに盛り上げる。彼らはアッコちゃんが変身しても変わらず彼女を受け入れ、時に巻き込まれながらも友情を深めていく。 学校や家庭という身近な環境の中で、友情・親子愛・先生との絆といった多層的な人間関係が描かれ、アッコちゃんの“魔法”が単なる空想ではなく現実を映す鏡のように機能していた。

● 教訓と希望に満ちた結末へ

最終話では、アッコちゃんがこれまでの経験を通して“自分の力を信じることの大切さ”を悟る場面が描かれる。魔法のコンパクトはあくまで“きっかけ”であり、本当に人を助けるのはアッコちゃん自身の心なのだという気づきに至る。彼女は最後に、精霊に「もう魔法に頼らなくても生きていける」と告げ、コンパクトを返す決意をするとも解釈されている。 この終盤の描写は、単なる子ども向けアニメを超え、“自己成長の寓話”として高く評価されている。アッコちゃんが大人になっても忘れない純粋さ、誰かを思いやる気持ちは、放送終了後も長く語り継がれた。

● 後世に残るストーリーテリングの原点

『ひみつのアッコちゃん』のストーリー構成は、後のアニメ制作にも多大な影響を与えた。1話完結型でテンポよく展開しながらも、キャラクターの感情に深みを与える手法は、今日のテレビアニメの礎となっている。特に、子ども視点で社会を見つめる描写や、失敗から学ぶプロットの多用は、赤塚不二夫の持つ“人間味のあるユーモア”の延長線上にある。 観る者を笑顔にし、時に涙させるその構成力は、時代を超えて多くの視聴者に感動を残している。

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■ 登場キャラクターについて

● 主人公・アッコちゃん(加賀美あつ子)

物語の中心人物であり、すべてのエピソードの軸を担うのが小学5年生の少女・アッコちゃんである。明るく、負けん気が強く、正義感にあふれた彼女は、何事にも全力でぶつかるタイプの子どもとして描かれている。だがその一方で、少しおっちょこちょいな面もあり、時には思いつきで魔法を使って失敗をしてしまうことも多い。 アッコちゃんの魅力は、まさにその“未熟さ”にある。完璧なヒーローではなく、普通の少女が間違えながらも学び、前へ進む姿は、同時代の視聴者にとって自分を投影しやすい存在だった。彼女は「魔法を使えばなんでも解決できる」と思い込むが、実際には魔法を使っても問題がこじれることがあり、最終的に「自分自身の行動と優しさ」で状況を変えていく。そうしたエピソードの積み重ねが、アッコちゃんを単なる“魔法少女”から“成長する主人公”へと昇華させている。 彼女の茶色いショートヘアと赤い上着・スカートの服装はトレードマークとなり、放送当時の女の子たちが真似をするほど人気を博した。そのデザインには、1960年代後半のファッション感覚が強く反映されており、アニメが“流行を生む存在”となった初期の例といえる。

● モコ ― しっかり者の友達

アッコちゃんの親友であり、彼女の暴走をなだめるブレーキ役でもあるのがモコ(浪花元子)だ。おっとりとした性格ながらも芯が強く、思いやりのある少女として描かれている。勉強もでき、クラスの中ではしっかり者の代表格。アッコちゃんが突飛な行動を起こすたびに「もう、アッコちゃんったら!」と呆れながらも付き合ってくれる優しさがあり、二人の友情は物語の温かい軸を形成している。 モコは、視聴者の“常識的な視点”を担うキャラクターでもあった。魔法という非現実の中にあって、彼女の言葉や行動は現実世界の子どもたちに近く、アッコちゃんの行動をより引き立てる存在だった。時折、彼女自身もアッコちゃんに刺激を受けて大胆な行動を取ることがあり、その姿は“友情の成長”を象徴していた。

● 大将・少将 ― クラスのムードメーカー兄弟

アッコちゃんのクラスには、個性的な男子たちも登場する。その中でも特に人気が高かったのが“大将”と“少将”の兄弟コンビである。 大将は、がっしりした体格のリーダー格で、少し短気だが心根は優しい少年。アッコちゃんとはよく張り合い、口論を繰り返すが、いざという時には彼女を助ける頼れる存在でもある。子どもらしい直情的な行動が笑いを生みつつも、友情や誠実さを伝える回では重要な役割を果たした。 一方の少将は、好奇心旺盛で要領のいいタイプ。兄と違ってお調子者だが、時に鋭い一言で物語の核心を突くこともある。二人のやり取りはコミカルでテンポが良く、アッコちゃんの冒険にユーモラスな彩りを加えていた。

● チカ子 ― ライバルであり良き刺激

チカ子は、アッコちゃんのクラスメイトであり、良きライバルでもある。成績優秀で少し気の強い性格だが、根は真面目で努力家。アッコちゃんに対してはライバル心を燃やす一方で、心の底では彼女を尊敬している。 チカ子が登場するエピソードの多くは、“対立から理解へ”というテーマで構成されており、アッコちゃんと意見がぶつかりながらも、最終的には協力して問題を解決する展開が多い。こうした“少女同士の友情と競い合い”という構図は、のちの少女アニメの定番モチーフとして確立された。

● シッポナ ― 愛すべき猫の相棒

アッコちゃんの魔法の秘密を唯一知っているのが、彼女の愛猫・シッポナである。黒と白の毛並みを持ち、表情豊かで人間の言葉を理解する。アッコちゃんが軽率な魔法を使うたびに「ニャーン、それはちょっと違うニャ」と口を出すお節介な性格だが、実際には彼女を心から心配している良き友だ。 シッポナの存在は、物語全体に安心感とユーモアを与える。彼が登場するだけで場の空気が和み、アッコちゃんとの軽妙なやり取りは作品の“癒し”の時間となっていた。また、動物キャラクターが人間のパートナーとして描かれるスタイルは、後の魔法少女アニメにおける“マスコットキャラ”の起源とも言われる。 声を担当した千々松幸子の演技は、かわいらしさと賢さを絶妙に融合させており、視聴者の心に深く残った。

● アッコちゃんの家族 ― 温かい家庭の象徴

アッコちゃんの家庭は、父・母・娘の三人暮らし。父はサラリーマンで、少し不器用だが家族思いの優しい人物。母はしっかり者で、家の中を明るく支える存在として描かれている。アッコちゃんが時に魔法で失敗して落ち込むと、母が優しく励まし、父がユーモラスな一言で和ませるといった構成が多い。 家庭のシーンは、当時の日本の一般的な家族像をリアルに描写しており、視聴者にとっても身近に感じられた。家族の温かさと日常の尊さを伝えることで、物語のファンタジー要素を現実の生活に結びつけていた。

● 先生たちと大人たち

ひばりヶ丘小学校の先生たちも、物語に深みを与える存在である。佐藤先生や森山先生は、子どもたちに厳しくも愛情深く接し、時にはアッコちゃんの失敗から学ぶ姿勢に感心することもある。アッコちゃんが変身して教師になりきる回では、彼らの苦労や責任感を実感し、「大人になるとはどういうことか」を子ども視点で学ぶきっかけとなっていた。 また、近所の人々や商店街の店主なども頻繁に登場し、アッコちゃんの行動が地域全体に小さな奇跡を起こす構成が多い。アニメが“地域共同体”を背景に描かれるのは、当時の社会的風景をそのまま映していたからだろう。

● 鏡の精 ― 魔法を授ける存在

アッコちゃんに魔法のコンパクトを授けた鏡の精は、物語の中で象徴的な存在だ。原作では男性の姿だったが、アニメ版では女性として描かれ、優雅で神秘的な雰囲気をまとっている。彼女はアッコちゃんの良心を見守るように時折現れ、魔法の使い方に迷う主人公を導く。 その登場シーンは毎回幻想的な演出で描かれ、子どもたちにとって“魔法の源”を感じさせる印象的な場面となっていた。アッコちゃんにとって鏡の精は単なる恩人ではなく、“理想の女性像”の象徴でもあった。

● その他のキャラクターたち

クラスメイトのガンモ、ギョロ、ゴマなど、個性豊かな脇役たちも作品を賑やかに彩る存在だ。彼らは一見ドタバタの騒がし屋だが、それぞれが“子どもの現実”を象徴する役割を担っており、時にアッコちゃんに辛辣な意見をぶつけて物語に深みを与える。こうした群像劇的なキャラクター配置は、東映動画が得意とする“学校ドラマ”の構造を活かしたもので、アニメ全体を温かく人間的な物語へと引き上げている。

● キャラクターたちが生んだ共感と影響

『ひみつのアッコちゃん』の登場人物たちは、単なる“物語上の役”ではなく、それぞれが“子どもの感情の断片”を体現している。明るく失敗を恐れないアッコちゃん、現実的なモコ、正義感の強い大将、負けず嫌いのチカ子、そして優しさを忘れない家族と教師たち。 これらのキャラクター像は、後の多くのアニメ作品で繰り返し参照されており、“等身大の登場人物たちが教える人間ドラマ”という構図を確立した点で、極めて重要な意味を持っている。

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■ 主題歌・挿入歌・キャラソン・イメージソング

● 名曲「ひみつのアッコちゃん」 ― 作品を象徴するテーマソング

『ひみつのアッコちゃん(第1作)』のオープニングテーマ「ひみつのアッコちゃん」は、アニメ史に残る名曲として今も語り継がれている。作詞は井上ひさしと山元護久、作曲は小林亜星、歌唱は岡田恭子による。軽やかなリズムと明るいメロディが、作品の持つ“夢と日常の融合”を見事に表現しており、放送当時から子どもたちの間で口ずさまれていた。 歌詞は、アッコちゃんの元気さと前向きな性格をストレートに伝える構成になっており、「テクマクマヤコン」という呪文の響きが自然に歌に溶け込んでいる。これは単なるアニメソングではなく、“魔法の世界へ誘う入口”としての機能を持っていた。アッコちゃんが鏡の前でコンパクトを開く瞬間、視聴者の心も同時にワクワクと輝き出すような感覚を覚えたと、多くのファンが後年語っている。 また、この曲は教育的な要素も備えていた。歌詞の中には「人のために何かをしたい」「勇気を出して行動する」といったメッセージが織り込まれ、子ども向けアニメの主題歌として理想的な構成を持っていたと言える。

● 小林亜星の音楽的センスが生んだ温もり

作曲を手がけた小林亜星は、当時からテレビ音楽界で多忙を極めていたが、本作では特に“家庭的で親しみやすいメロディ”を意識して作ったという。ピアノとストリングスを基調としたアレンジは、派手さを抑えつつも温かみがあり、アッコちゃんのキャラクターに寄り添うように設計されている。 小林亜星自身が後年語ったところによると、「アッコちゃんの世界は魔法よりも“人の心”が中心。だから音楽もキラキラよりホッコリにした」とのこと。まさにその言葉どおり、彼の音楽は魔法の幻想を現実の優しさで包み込むような独特の魅力を放っている。 イントロのファンファーレ風のリズムや、明快なメロディラインは一度聴いたら忘れられない印象を残し、当時の子どもたちにとって“放送が始まる合図”のような存在でもあった。

● エンディングテーマ「すきすきソング」 ― 愛され続ける不朽の名曲

エンディングテーマ「すきすきソング」は、水森亜土が歌う明るくチャーミングな楽曲で、オープニングとはまた違った魅力を持っている。作詞・作曲陣は同じく井上ひさし・山元護久・小林亜星のコンビ。水森亜土のウィスパーボイスが軽やかに響き、聴く者を癒すような柔らかい空気を作り出していた。 “スキスキ”という言葉をリズミカルに繰り返すフレーズは、当時のアニメソングとしては斬新であり、明確なメッセージよりも“感情そのもの”を音楽で表現する試みだった。この曲は長年にわたり、世代を超えて愛されており、リメイク版『ひみつのアッコちゃん』(1988年版・1998年版)でもアレンジを変えつつ再び使用されるほどの定番曲となった。 特に印象的なのは、水森亜土自身がこの曲をライブで歌い続け、アニメの枠を超えて“昭和のポップソング”として定着した点である。現在でも懐メロ番組などで取り上げられ、多くの人が懐かしい気持ちで口ずさむほど、その存在は普遍的だ。

● イメージソング「なかよしアッコちゃん」

本作では、オープニング・エンディング以外にも複数のイメージソングが制作された。その一つが「なかよしアッコちゃん」で、作詞は羽柴秀彦、作曲は小林亜星、歌はスリー・グレイセスが担当している。この曲は、アッコちゃんと仲間たちの日常を描いた穏やかなメロディで、学校生活の楽しさや友情の尊さを歌い上げている。 歌詞の中には“けんかをしても仲直り”“みんなで笑って前を向こう”といったメッセージが繰り返され、当時の少女たちの心に優しく寄り添った。アニメの放送と同時期にレコードとして発売され、学校の文化祭や子ども番組などで歌われる機会も多かったという。まさに“アッコちゃん文化”を広げる役割を果たした一曲である。

● 季節限定ソング「アッコちゃん夏休み数え歌」

もう一つのイメージソングとして知られるのが「アッコちゃん夏休み数え歌」である。作詞は辻真先、作曲は筒井広志、歌は鶴間えりとヤング・フレッシュのデュエットで構成されている。この曲は、夏休みを楽しみにしている子どもたちの期待感を明るく歌い上げ、番組の季節回や特番で使用された。 リズムは軽快で、子どもたちが自然に手拍子を打てるような構成になっており、アニメファンだけでなく学校放送番組でも親しまれた。アッコちゃんが夏の海やお祭りに出かけるイメージとリンクして、映像なしでも情景が浮かぶほどの完成度を持っていた。

● 音楽が作り出す“アッコちゃんワールド”

『ひみつのアッコちゃん』の楽曲群は、作品全体の雰囲気作りに大きく寄与している。魔法をテーマにしたアニメは多くあるが、本作では“魔法=心の成長”というテーマを音楽面でも表現しており、メロディにはどこか懐かしく温かい響きがある。 例えば、アッコちゃんが困っている人を助ける回では、BGMが穏やかで心に沁みる旋律となり、ギャグ回では木琴やトランペットを使ったコミカルな音が流れるなど、音楽が物語の感情の起伏を巧みにサポートしていた。こうした効果音楽の完成度も高く、東映動画の音響チームが細部まで丁寧に作り込んでいたことがわかる。

● ファンの記憶に残る歌声とメロディ

放送から半世紀以上が経った現在でも、多くの人が「テクマクマヤコン」のフレーズを覚えており、子どもの頃の思い出とともに主題歌を口ずさむという声が多い。アッコちゃん世代の親が、子どもに“昔のアニメソング”として聴かせることも珍しくなく、曲そのものが“世代をつなぐ魔法”のような役割を果たしている。 さらに、80年代以降のリメイク版では、それぞれの時代に合わせた編曲が施されながらも、原曲のメロディが踏襲され続けている。これは、オリジナルがどれほど完成度の高い構成を持っていたかを示す証でもある。 アニメの主題歌が“作品そのものの象徴”となった最初期の例の一つが『ひみつのアッコちゃん』であり、後のアニメ音楽史に多大な影響を与えたことは間違いない。

● メディア展開と音楽商品化の先駆け

放送当時、主題歌や挿入歌はEPレコードとして発売され、子どもたちの間で爆発的な人気を集めた。ジャケットにはアッコちゃんのイラストが描かれ、赤と黄色の鮮やかな色使いが印象的だった。レコードショップでは「アッコちゃんの歌ください」と子どもが直接注文する光景も見られたという。 また、学校の合唱コンクールで使用されたり、ラジオの子ども番組で頻繁に流れたりと、アニメ音楽が家庭の外に広がっていく最初の事例でもあった。後年にはCDとして復刻され、2000年代にはデジタル配信でも解禁されている。時代が変わってもこの音楽の魅力は色あせることなく、令和の今でも“昭和アニメの永遠のスタンダード”として愛され続けている。

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■ 声優について

● 主人公・アッコちゃんを演じた太田淑子 ― 明るさと芯の強さを併せ持つ声

主人公・加賀美あつ子(アッコちゃん)を演じたのは、声優界の大ベテラン・太田淑子である。彼女は宝塚歌劇団出身という異色の経歴を持ち、舞台で培った明瞭な発声と感情表現の豊かさで、当時のアニメ界を代表する女性声優の一人だった。 アッコちゃん役では、少女らしい快活さと、時に涙をこらえる芯の強さを絶妙なバランスで演じ分け、作品の魅力を大きく引き上げた。彼女の声は、明るいだけでなくどこか温かみがあり、リスナーが“この子を応援したい”と思わせる不思議な力を持っていた。 太田はインタビューで、「アッコちゃんは元気なだけじゃなく、誰かのために頑張る優しさを持った子。だから、単に大きな声を出すのではなく、“思いやりのある明るさ”を意識して演じました」と語っている。この姿勢こそが、視聴者の心を掴んだ理由だろう。 彼女の発する「テクマクマヤコン」の響きは魔法の象徴であり、放送当時の子どもたちが真似をして遊んだほど印象的だった。太田の声は、まさにアッコちゃんの“命の源”そのものであり、作品の象徴的存在として語り継がれている。

● アッコちゃんの親友・モコを演じた白川澄子 ― 穏やかな知性を添える演技

モコ(浪花元子)役を担当した白川澄子は、アッコちゃんの良き理解者であり、作品全体に落ち着きと知的な雰囲気を与える存在だった。白川の声は少し低めで優しく、モコの真面目で誠実な性格を見事に体現している。 彼女の演技は、明るく奔放なアッコちゃんとの対比を生むことで、物語に奥行きをもたらしていた。例えば、アッコちゃんが無鉄砲な魔法を使って失敗した時、モコが静かに「次はうまくいくわ」と励ます台詞には、白川の柔らかいトーンが絶妙に重なり、視聴者の心を和ませた。 また、白川は後年『サザエさん』の中島くんや『パーマン』のパー子などでも知られるように、少年少女役を自在に演じ分ける実力派であり、アニメ黎明期を支えた声優のひとりとして高く評価されている。

● 大将・少将の兄弟を演じた大竹宏と千々松幸子 ― コメディセンスの光る演技

クラスのムードメーカー・大将を演じたのは、大竹宏。力強くもコミカルな声で、やんちゃな少年像を生き生きと描き出した。大竹は声のテンポや抑揚の付け方が非常に巧みで、アッコちゃんとの口論シーンでも、相手を怒らせるのではなく笑いを誘う絶妙なバランスを保っていた。 一方の弟・少将を担当したのは千々松幸子。彼女は声に独特の跳ねるようなリズムを持ち、少将の無邪気さや好奇心を豊かに表現した。千々松は同作でシッポナ役も兼任しており、同じ声優が“少年と猫”という全く違うキャラクターを演じ分けていた点も興味深い。 この二人のやり取りは、作品にコミカルなリズムを与え、当時の子どもたちからも人気が高かった。東映動画の制作スタッフも「大竹さんと千々松さんのアドリブに現場が笑いに包まれた」と語っており、アフレコ現場でも息の合ったコンビだったことがうかがえる。

● チカ子を演じた丸山裕子 ― ライバル役に宿る少女の芯

アッコちゃんのライバルであり友人でもあるチカ子を演じたのは丸山裕子。彼女のハッキリとした発声と、少し鼻にかかる独特の声質が、チカ子の勝気な性格にぴったりだった。 丸山の演技には、単なる“嫌な子”ではなく、プライドと誇りを持つ少女の複雑な感情が表現されており、アッコちゃんとの口喧嘩の中にも友情の温かさを感じさせるものがあった。彼女の芝居があったからこそ、アッコちゃんの成長がより際立ち、物語に人間的な深みが増したといえる。

● アッコちゃんの両親 ― 村越伊知郎と瀬能礼子の存在感

父・パパ役を演じた村越伊知郎は、落ち着きのある低音ボイスで家庭の安定感を象徴した。時に厳しくも優しい父親像を演じ、視聴者の間でも“理想のパパ”と呼ばれたほどである。 母・ママ役の瀬能礼子は、温かみと芯の強さを兼ね備えた声質で、家庭を支える母親像を鮮やかに表現した。瀬能の声はどこか包み込むような優しさがあり、アッコちゃんが失敗して落ち込む場面での一言「大丈夫よ、アッコちゃん」は、多くの視聴者の記憶に残る名台詞の一つだ。 この両名の自然な掛け合いによって、作品の家庭シーンには安心感が生まれ、アニメでありながら“生きた家族の時間”が感じられた。

● 鏡の精を演じた菊地紘子 ― 優美で幻想的な声

アッコちゃんに魔法のコンパクトを授けた鏡の精を担当したのは菊地紘子。彼女の声は透明感に満ちており、現実世界と異世界の境界を曖昧にするような神秘的な響きを持っていた。 菊地の発声は極めて丁寧で、まるで詩を朗読するかのような抑揚が印象的。登場シーンではリバーブ効果が加えられ、彼女の声がまるで月光に包まれるように広がる演出が施されていた。魔法の言葉を発する瞬間の静けさと、優しく微笑む口調は、アッコちゃんが迷う時の道しるべとして作品全体を支えていた。 また、菊地はシリーズ後半で一部の母親役やナレーションも兼ねており、多彩な声の演技で作品を下支えしていたことも特筆に値する。

● その他のキャストと ensemble の妙

『ひみつのアッコちゃん』では、当時の実力派声優が多く起用されていた。堀絢子、滝万沙子、山本圭子、高橋直子らが脇を固め、各話のゲストキャラや学校の友人などを演じている。堀絢子はのちに『パーマン』のパーマン1号などで知られるが、ここでは少年キャラや小動物など、多彩な役をこなしていた。 また、声優同士のチームワークが非常に良く、アドリブの応酬が作品に自然な笑いを生み出していた。現場では台本にない掛け合いが生まれることも多く、それがそのまま放送回に採用されるケースもあったという。こうした自由な空気が、アッコちゃんの世界をより生き生きとしたものにしていた。

● 当時の声優文化とアッコちゃんの影響

1960年代後半は、まだ“声優”という職業が一般に広く認知されていなかった時代である。俳優や舞台人が声の仕事を兼ねることが多かった中、『ひみつのアッコちゃん』のキャスト陣は“声だけでキャラクターを成立させる”という新しい表現に挑戦した世代だった。 特に太田淑子をはじめとする女性声優たちは、“女の子が主人公のアニメ”という新しい分野を切り開いた功労者でもある。彼女たちの自然な演技があったからこそ、アニメの少女キャラが“現実にいそうな友達”のように感じられ、作品のリアリティが増した。 後年の魔法少女アニメでも、“声がキャラクターの人格を作る”という考え方が受け継がれ、声優という職業が一つの文化として確立していく。『ひみつのアッコちゃん』はその礎を築いた作品の一つといえる。

● 視聴者の記憶に残る声の魔法

放送から半世紀以上が経っても、アッコちゃんたちの声は多くのファンの記憶に刻まれている。明るく元気な太田淑子の声、水森亜土の歌声、そして菊地紘子の幻想的な語り。この作品に関わった声優陣の声は、まさに“魔法の音”として時代を超えて響き続けている。 リメイク版でキャストが変わっても、ファンの中で最も印象的なアッコちゃん像として語られるのは、やはりこの第1作の声優陣であり、彼らの功績が日本のアニメ文化に残した影響は計り知れない。

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■ 視聴者の感想

● 放送当時の子どもたちの熱狂

1969年に『ひみつのアッコちゃん』が放送を開始した当時、テレビは家庭の中心にあり、子どもたちにとって最も身近な“夢の入り口”だった。そんな時代に登場したアッコちゃんは、瞬く間にお茶の間の人気者となった。特に少女たちの間では「自分もアッコちゃんみたいに変身したい」「コンパクトがほしい」といった声が爆発的に広がり、変身ごっこが全国的なブームとなった。 当時小学生だった視聴者の多くは、学校帰りに友達と“テクマクマヤコンごっこ”をして遊んだと語る。家の鏡やおもちゃを代わりに使い、アッコちゃんになりきる時間は、現実の小さな悩みを忘れさせてくれる夢のようなひとときだった。テレビアニメが単なる娯楽を超えて、“日常の中のファンタジー”として生活に溶け込んでいたことを示す好例である。

● 女の子たちに与えた勇気と自立心

多くの視聴者が口を揃えて語るのは、「アッコちゃんが初めて“自分の力で行動する女の子”として描かれていた」という点である。1960年代後半、日本の社会ではまだ“女の子はおとなしく、控えめに”という価値観が根強かった。そんな時代に、アッコちゃんは明るく前向きに行動し、自分の意志で世界を変えていく存在として映った。 当時の少女たちは、彼女を見て「女の子だって何でもできる」と感じたという。学校の先生や母親たちも、アッコちゃんのように元気で思いやりのある子どもに育ってほしいと願い、家庭でも肯定的に受け入れられた。つまりこの作品は、“子どもの夢”であると同時に、“時代の理想像”でもあったのだ。

● 男の子たちからの人気と共感

一見すると女の子向けのアニメと思われがちだが、実際には男の子のファンも非常に多かった。彼らはアッコちゃんの正義感や行動力、そして失敗してもへこたれない姿に共感を覚えた。特にアッコちゃんが男子の制服に変身してサッカー部の試合を手伝う回や、勇気を出して友人を助ける回では、「男の子顔負けのかっこよさ」と称賛された。 少年視聴者の中には「アッコちゃんに恋をした」という声も少なくない。実際、当時の少年誌のアンケートでも“好きなテレビアニメキャラ”ランキングにアッコちゃんがランクインしており、性別を超えて愛された存在であったことがうかがえる。

● 家族で楽しめるアニメとしての高評価

『ひみつのアッコちゃん』は、子ども向けアニメでありながら、家族全員が楽しめる番組としても支持を得ていた。家庭的なエピソードや親子の絆を描いた回が多く、特に母親世代からの好感度が高かった。 “子どもが失敗しても、家族が支えて成長していく”という物語構成は、昭和期の日本の理想的な家族像と重なり、多くの親が安心して子どもに見せられる番組として認知していた。父親世代にとっても、サラリーマンであるアッコちゃんの父親の存在は共感を呼び、「自分の娘がアッコちゃんのように明るく育ってほしい」という声も多かったという。

● 名セリフと呪文の記憶

放送から半世紀が過ぎた今も、多くのファンの記憶に残っているのが“テクマクマヤコン”の呪文である。世代を問わず、この言葉を耳にすれば誰もがアッコちゃんを思い出すほど、日本のポップカルチャーに浸透したフレーズだ。 また、「すきすきソング」の“スキスキ”という言葉も、日常会話の中で冗談交じりに使われることがあったほど広く知られている。こうした短い言葉が社会現象的に広まったのは、当時のアニメとしては極めて珍しいケースであり、まさに“国民的アニメ”の証でもある。

● 批評家・教育者からの評価

教育者や評論家の間でも、『ひみつのアッコちゃん』は単なる子ども向け番組を超えた“情操教育的アニメ”として高く評価されている。魔法を使っても問題を簡単に解決できないというストーリー展開が多く、「努力と誠実さの大切さ」を教える教育的要素を持っていたためである。 また、変身によって他人の立場を体験するという構造は、“想像力と共感力を育む物語”として注目された。ある教育雑誌では、「アッコちゃんは日本の子どもたちに“他者の視点”を教えた最初のアニメ」と評されたほどである。

● 大人になったファンの回想

当時リアルタイムでアッコちゃんを観ていた人々は、今や50代・60代となり、SNSやインタビューで「アッコちゃんは私の原点」と語ることが多い。社会人として壁にぶつかった時、アッコちゃんの「やればできる!」という明るさを思い出すという声もある。 また、アッコちゃんの影響で教師・看護師・CAなど、“憧れの職業”を目指したという女性も少なくない。アニメの中でアッコちゃんがさまざまな職業に変身することで、“働くことは夢を叶えること”というポジティブな価値観を広めた点も、今なお評価されている。

● リメイク版視聴者との比較と語り継がれる第1作

1988年・1998年に放送されたリメイク版を知る世代から見ても、第1作の印象は特別だという意見が多い。特に「昔のアッコちゃんはやさしくて現実的だった」「等身大の少女だった」と語られ、アナログな作画と穏やかなテンポが“心に残る温かさ”を生んでいたと評価されている。 一方で、当時のファンがリメイク版を観た際に「現代風の演出もいいけれど、やっぱり最初のアッコちゃんが一番しっくりくる」と感じたという声も多く、第1作がいかに世代の心に深く根を下ろしているかを物語っている。

● 海外での反響

日本国内だけでなく、『ひみつのアッコちゃん』は海外でも一定の人気を得た。特にアジア諸国やヨーロッパの一部地域では、「The Secrets of Akko-chan」「Little Witch Akko」などのタイトルで放送され、独自のファン層を築いた。 海外ファンの間では、“violenceがない”“人助け中心のストーリー”として評価され、親が安心して子どもに見せられるアニメとして愛されている。現地での放送時に「テクマクマヤコン」の呪文がそのまま字幕化され、意味がわからなくても響きが心地よいと評判になったという逸話もある。

● 現代のファンによる再評価

インターネットの普及によって、今の若い世代もYouTubeや配信サービスで第1作を視聴できるようになった。彼らの感想を見ると、「昔のアニメなのにテンポが心地いい」「今より人の温かさを感じる」といった声が多く、デジタル世代にも通じる普遍的な魅力があることがわかる。 また、キャラクターの素朴さや手描きの質感に“癒し”を感じる若者も多く、レトロアニメとしての再ブームが起こっている。アッコちゃんのファッションやインテリアデザインを参考にしたファンアートやグッズも増えており、彼女は再び“時代のアイコン”として蘇りつつある。

● 永遠に心に残る“元気の魔法”

視聴者の声を総じて言えるのは、『ひみつのアッコちゃん』が単なる懐かしさではなく、“今でも心を励ましてくれる存在”だということだ。 アッコちゃんの明るさ、優しさ、そしてどんな状況でも諦めない姿勢は、子ども時代に受け取った“心の魔法”として、多くの人の中で生き続けている。 それは“テクマクマヤコン”という呪文が象徴するように、誰もが持っている“変わる勇気”を呼び覚ます言葉なのかもしれない。

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■ 好きな場面

● 魔法との出会い ― 鏡を埋めた夜の奇跡

多くの視聴者が最も印象的だと語るのが、第1話のクライマックス――アッコちゃんが割れてしまった手鏡を庭に埋め、涙ながらに「今までありがとう」と語りかける場面である。 その優しさに心を打たれた鏡の精が現れ、夜空の月明かりの中で光り輝くコンパクトを授けるシーンは、シリーズ全体の象徴的瞬間として語り継がれている。 当時の子どもたちは、アッコちゃんの純粋さに感動し、「物を大切にする心」を学んだという声が多く寄せられた。台詞の一つ一つが繊細で、アニメでありながら“生きた感情”を伝える演出の完成度も高い。 この場面は単なる魔法の始まりではなく、“心の優しさが奇跡を呼ぶ”という本作のテーマそのものを体現している。まさに、『ひみつのアッコちゃん』という物語の原点といえるだろう。

● 初めての変身 ― 大人への憧れ

アッコちゃんが初めて魔法のコンパクトを使って大人の女性に変身する場面は、視聴者の中でも特に人気が高い。 まだ幼い少女が、好奇心から「大人になりたい」と唱えるその瞬間、鏡の中でキラキラと光が踊り、髪が伸び、服が変わり、口紅を引いた美しい女性の姿に変わる――この変身演出は、アニメーション史に残る名場面の一つだ。 映像の色彩は鮮やかで、当時のフィルム独特の淡いグラデーションが幻想的な雰囲気を生み出していた。 このシーンはただの“魔法”ではなく、子どもが抱く「成長への憧れ」を象徴しており、特に少女たちにとっては“大人になることの夢”を感じさせる瞬間だった。

● シッポナとの掛け合い ― 笑いと温もり

物語の軽妙なテンポを生み出していたのが、アッコちゃんと愛猫・シッポナのやり取りだ。中でも人気なのは、アッコちゃんが魔法で失敗した後にシッポナが「ニャーン、それはちょっと違うニャ!」と突っ込むシーン。 このコンビの掛け合いはコミカルでテンポが良く、子どもたちにとっては笑いのツボでありながら、どこか兄妹のような温かさを感じさせた。 特に印象的なのは、アッコちゃんが落ち込んで泣いている時に、シッポナがそっと寄り添い「魔法がなくても、アッコちゃんはすごいニャ」と慰める場面。 この短い言葉が視聴者の心を温め、「友情とは励まし合うことだ」と自然に教えてくれる名シーンとして多くのファンに語り継がれている。

● 学校での騒動 ― 子どもらしさの爆発

学校でのエピソードは、シリーズの中でも特に親しみやすい回として人気を博した。中でも有名なのが、アッコちゃんが変身して“先生”になってしまう回である。 いたずらっ子たちを前に最初は得意げだったアッコちゃんだが、授業の難しさや生徒の反応に困り果て、ついに本当の先生の苦労を知るというストーリー。 子どもたちは笑いながらも「人を導くって大変なんだ」と感じ、教師たちからも「教育的で良い内容」と称賛された。 魔法を通じて“他人の立場になる”というこの場面は、コメディと教訓を両立させた『ひみつのアッコちゃん』らしいエピソードである。

● 父との絆を描いた感動回

アッコちゃんと父親の絆を描いた回も、視聴者の記憶に深く刻まれている。ある日、仕事で忙しくてなかなか家に帰れない父を心配したアッコちゃんは、秘書に変身して父の会社を手伝う。 最初は張り切っていたものの、現実の仕事の厳しさに直面し、途中で挫折しかけるアッコちゃん。しかし、父が娘の正体に気づかずに「この子は娘に似ている。明るくて頑張り屋だ」とつぶやくシーンで、視聴者の涙を誘った。 最後に父がアッコちゃんに「どんな時も笑っていられるお前が自慢だ」と言う場面は、多くの家庭の心に響いたとされる。 このエピソードは、“家族愛”と“努力”をテーマにした名回として、再放送のたびに高い人気を得ている。

● 友情の絆 ― モコとチカ子の関係

モコとチカ子が同時に登場する回では、アッコちゃんをめぐって意見が衝突するエピソードがいくつか描かれた。 特に印象的なのは、アッコちゃんが二人の仲裁をしようとして、逆に自分が仲間外れになる回。泣きながら「魔法で仲良くなれたらいいのに!」と呟くアッコちゃんの姿に、当時の視聴者の多くが共感した。 最終的に、三人が手を取り合って「本当の友情は魔法じゃなくて気持ちで作るもの」と言い合うシーンは、少女アニメらしい感動的な結末として人気が高い。 このエピソードは今でもファンの間で“友情回の金字塔”と称されている。

● 魔法を返す決意 ― 成長の証

シリーズ終盤で描かれた“魔法を返す”場面は、ファンの間で特に深く語り継がれている。 アッコちゃんは多くの経験を通して、魔法がなくても人を助けたり笑顔にできることを学ぶ。そして、鏡の精に「もう魔法がなくても大丈夫」と告げ、静かにコンパクトを閉じる。 この瞬間、画面は淡い光に包まれ、アッコちゃんの微笑みだけが映し出される――子どもの成長と自立を象徴する、非常に詩的な演出である。 視聴者の中にはこの場面を観て「涙が止まらなかった」という人も多く、アニメの枠を超えた人間ドラマとして高く評価された。

● “テクマクマヤコン”が生んだ一体感

どのエピソードでも欠かせないのが、変身時の呪文「テクマクマヤコン」。この言葉を唱える瞬間は、子どもたちがテレビの前で一緒に声を合わせる“参加型シーン”となっていた。 特に印象的なのは、学校で友だちを助けるためにアッコちゃんが魔法を使うシーンで、全国の視聴者が同時に“テクマクマヤコン”と口ずさんでいたというエピソードが残っている。 まるで視聴者自身も魔法の一部になれるような感覚を味わえたこの演出は、アニメの視聴体験に“共鳴”という概念を持ち込んだ先駆的な例でもある。

● 見る人すべてに残る“日常の奇跡”

『ひみつのアッコちゃん』の魅力は、壮大な冒険や戦いではなく、“日常の中の小さな奇跡”を描いたことにある。 お手伝いを頑張るアッコちゃん、友だちの誕生日を祝うために奮闘する姿、動物を助ける優しさ――それら一つひとつが、視聴者に「自分も誰かのために魔法を使いたい」と思わせる。 このアニメにおける“魔法”とは、心の中にある思いやりそのものであり、だからこそ半世紀以上経った今でも、多くの人が特定の場面を鮮明に覚えているのだ。

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■ 好きなキャラクター

● アッコちゃん ― 純真さと強さを併せ持つ永遠のヒロイン

『ひみつのアッコちゃん』において、主人公・アッコちゃんはすべての魅力の中心である。彼女はただの“魔法を使える少女”ではなく、“心の強さ”と“優しさ”を併せ持った存在として描かれていた。 アッコちゃんの魅力の一つは、どんな失敗をしても決して諦めない前向きさだ。学校で恥をかいたり、友だちと喧嘩して泣いたりしても、次の日には必ず笑顔で立ち直る。この明るさは、視聴者にとって希望の象徴だった。 彼女が魔法で変身してさまざまな人の立場を体験するエピソードは、単なる空想ではなく「他人の気持ちを想像する力」の象徴でもある。 また、アッコちゃんのデザイン――赤いワンピースに大きなリボン、軽やかなショートヘア――は、当時の少女たちの憧れのファッションアイコンとなった。 彼女の明るい笑顔は昭和のテレビ画面の中で輝き続け、今も“初代魔法少女”の代名詞として人々の記憶に刻まれている。

● モコ ― 優しさと理性の象徴

アッコちゃんの良き理解者であるモコ(浪花元子)は、多くのファンから“理想の友達”として愛されてきた。アッコちゃんの暴走を止めるブレーキ役でありながら、決して頭ごなしに叱ることはない。彼女はいつも一歩引いて物事を見つめ、冷静に状況を判断するタイプの少女だ。 モコの魅力は“現実感”にある。誰もがアッコちゃんのように自由に行動できるわけではない。でも、モコのように人を支えたり、陰から見守ったりすることも立派な勇気だと、このキャラクターは教えてくれる。 また、モコのセリフには時折、大人びた優しさがある。たとえばアッコちゃんが落ち込んだときに「焦らなくていいわ、アッコちゃんにはアッコちゃんのペースがあるもの」と言う場面は、多くの視聴者にとって印象的だった。 モコは“目立たないけれど欠かせない存在”として、作品全体のバランスを支えていた。

● シッポナ ― 愛嬌と知恵を兼ね備えた名脇役

アッコちゃんの相棒である猫のシッポナは、コミカルでありながらどこか哲学的な一面を持つキャラクターだ。単なるマスコットではなく、アッコちゃんの心の支えであり、時には保護者のような存在でもあった。 彼はアッコちゃんの行動を茶化したり、小言を言ったりするが、その根底には常に彼女への深い愛情がある。魔法を使いすぎて失敗したアッコちゃんを叱る場面では、「魔法よりも気持ちが大事ニャ」と優しく諭す――この言葉が本作のメッセージを端的に表している。 また、声を担当した千々松幸子の演技も見事で、猫らしい語尾やリズム感のある発声がキャラクターの魅力を何倍にも高めている。視聴者からは「シッポナがいなければアッコちゃんは完成しなかった」と言われるほどの人気を誇る。

● チカ子 ― ライバルであり、もう一人のアッコちゃん

チカ子は、一見すると“意地悪なライバル”だが、実際にはアッコちゃんの成長を促す重要な存在である。彼女はプライドが高く、負けず嫌いで、常に完璧であろうとする。 しかし、その裏には努力と孤独が隠れており、アッコちゃんとの対立を通じて互いに刺激し合う関係が描かれていた。視聴者の中には「チカ子が出てくる回が一番好き」という人も多い。なぜなら、彼女が登場することで物語に緊張感と深みが生まれるからだ。 チカ子のセリフの中で特に人気が高いのは、「魔法なんてなくても、私は私の力で頑張るわ」という言葉。この台詞は、魔法に頼らず努力を続ける少女の誇りを象徴しており、作品のもう一つの軸となっている。

● 大将・少将 ― 作品に笑いを添える兄弟コンビ

クラスのムードメーカーである大将と少将は、物語の“明るい潤滑油”として欠かせない存在だった。 大将は口が悪く短気だが、困っている人を見ると放っておけない。少将は調子者でおしゃべりだが、場の空気を和ませる天才。二人が登場する回では、アッコちゃんのドタバタ劇が一段と賑やかになり、笑いと感動が交錯する。 また、この兄弟はアッコちゃんをからかいながらも常に味方であり、クラスの“仲間意識”を象徴する存在でもあった。彼らの人懐っこい性格は、視聴者の少年たちにも人気が高く、「大将みたいな友達がほしい」という声も当時多く寄せられた。

● アッコちゃんの母 ― 優しさと強さの母親像

アッコちゃんの母は、昭和アニメの中でも特に印象的な“理想の母親像”として知られている。 料理上手で几帳面、そしてどんな時も家族を笑顔で支える姿は、多くの家庭の母親の理想像だった。 特に印象的なのは、アッコちゃんが失敗して泣いて帰ってきた時に、母が何も言わずに温かいスープを差し出す場面。その静かな優しさは言葉以上の愛情として伝わり、多くの視聴者が「母のぬくもりを思い出した」と語った。 また、母親が“叱る時は本気で叱る”という姿勢も描かれており、愛情と厳しさのバランスが絶妙だった。こうした家庭描写が、『ひみつのアッコちゃん』を単なるファンタジーではなく“現実に寄り添う物語”にしていた。

● 鏡の精 ― アッコちゃんの心の師

アッコちゃんに魔法を授ける鏡の精は、作品全体の精神的支柱ともいえる存在である。 彼女は厳しさと優しさを兼ね備えた“導き手”であり、アッコちゃんが迷った時にそっと現れて助言を与える。その存在は、まるで母なる自然や人生の先輩のようであり、子どもたちに安心感を与えた。 特に印象的なのは、「本当の魔法は、あなたの心の中にあるのですよ」という台詞。この一言は、作品の哲学を凝縮した名セリフとして語り継がれている。 鏡の精は、アッコちゃんが成長する過程で少しずつ姿を見せなくなり、最後に静かに別れを告げる。その余韻の美しさが、ファンの間で長く記憶されている。

● 脇役たちが作る“町の温度”

『ひみつのアッコちゃん』には、商店街の人々や近所の子どもたちなど、多彩な脇役が登場する。八百屋のおじさん、花屋の娘、郵便屋さん、パン屋の夫婦――彼らは皆、アッコちゃんの日常を温かく見守る存在である。 これらのキャラクターの何気ないやり取りが、アニメに“地域のぬくもり”を与えていた。視聴者にとっては、アッコちゃんの町がまるで自分の住む街のように感じられたという。 この“人の繋がりの温度”こそが、アッコちゃんというキャラクターをよりリアルに、そして愛おしい存在にしていたのである。

● 登場人物全員が放つ“人間らしさ”

『ひみつのアッコちゃん』のキャラクターは、誰一人として完全ではない。アッコちゃんも失敗するし、チカ子も意地を張る。モコも迷うし、大将も怒る。だが、彼らはその都度学び、反省し、笑って前へ進む。 この“人間らしさ”こそが、本作が半世紀を経ても愛され続ける理由である。完璧なヒーローやプリンセスではなく、等身大の子どもたちが織りなす物語。それが視聴者の心を捉え、今も色あせない魔法となっている。

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■ 関連商品のまとめ

● 映像関連商品 ― アニメの歴史を支えた媒体の変遷

『ひみつのアッコちゃん(第1作)』の映像ソフト展開は、昭和後期から平成初期にかけて、アニメファンの中でじわじわと広まっていった。 1980年代後半、まだ家庭用ビデオデッキが普及しはじめた時期に、東映ビデオから初めてのVHS版がリリースされた。収録話数は1巻あたり3話前後という構成で、アッコちゃんの“初変身回”や“シッポナとの出会い”など人気エピソードを厳選して収録。子どもの頃リアルタイムで観ていた大人たちが懐かしさから購入し、再び家庭に魔法のコンパクトが蘇ったと話題になった。 その後、アニメファン層の高齢化に合わせて、1990年代にはレーザーディスク版(LD)も登場。画質の良さと特典映像の充実で人気を博し、ジャケットには当時のセル画をもとにした描き下ろしイラストが使用されていた。 2000年代には東映アニメーションからDVD-BOXが発売され、全94話を完全収録。特典として赤塚不二夫インタビュー、初期設定資料、放送時のスポンサーCM映像など、コレクター心をくすぐる内容が盛り込まれた。 そして2020年代に入り、デジタルリマスター化によるBlu-ray版の発売も検討され、ストリーミング配信によって再評価が進んでいる。これにより、新しい世代が初代アッコちゃんの魅力に触れる機会が増え、アニメ史の中での位置づけが再び強化された。

● 書籍・出版関連 ― 原作漫画と資料の価値

『ひみつのアッコちゃん』の原作漫画は、赤塚不二夫の代表作の一つとして知られ、1962年に『りぼん』誌上で連載された。当時の少女漫画としては斬新な“変身もの”設定が話題を呼び、アニメ放送に合わせて新装版・愛蔵版が次々と出版された。 1970年代後半には、学年誌向けの「カラー愛蔵版」が登場し、巻頭にアニメ版アッコちゃんのイラストを掲載。1980年代以降には講談社・集英社などから複数の再編集版が発売され、今でも電子書籍として容易に入手できる。 また、アニメ資料としては「東映魔女っ子シリーズ大全」や「赤塚不二夫アニメクロニクル」などのムック本で、本作の制作背景・キャラクターデザイン・演出家の証言が詳細に掲載されている。 特に東映アニメーションが発行した設定集『アッコちゃんの魔法手帖』は、セル画・絵コンテ・BGMリストを網羅した貴重な資料としてファンの間で高い評価を受けている。中古市場では現在でも入手困難な一冊となっており、状態の良いものはプレミア価格で取引されている。

● 音楽関連 ― “すきすきソング”と日本アニメ史の名曲群

『ひみつのアッコちゃん』といえば、何といってもオープニングテーマ「ひみつのアッコちゃん」と、エンディングテーマ「すきすきソング」の2曲が欠かせない。 小林亜星による軽快でポップなメロディと、井上ひさし・山元護久によるユーモラスな歌詞が絶妙に融合し、放送当時の子どもたちの心を一瞬で掴んだ。 「テクマクマヤコン」という呪文のリズムを音楽的に再現したようなメロディラインは、アニメソングの中でも革新的な構成であり、後の魔法少女シリーズの楽曲に多大な影響を与えた。 EPレコード盤はコロンビアレコードから発売され、赤・白・ピンクの3種カラージャケットが存在する。コレクターの間ではこのカラーバリエーションが非常に人気で、帯付き・未使用品は高値で取引されている。 また、イメージソング「なかよしアッコちゃん」「アッコちゃん夏休み数え歌」などもリリースされ、子どもたちが学校で歌う“アニメの歌”として親しまれた。 近年では、アナログレコード復刻シリーズやCD-BOX「東映魔女っ子音楽集」などに収録され、デジタル配信でも高い人気を誇っている。

● ホビー・おもちゃ ― コンパクトと変身アイテムの魔法

『ひみつのアッコちゃん』の象徴ともいえるのが、魔法のコンパクト玩具である。 放送当時、バンダイやタカラ(現・タカラトミー)から複数のバージョンが販売され、ピンク・ゴールド・クリアブルーなど多彩なデザインが登場した。コンパクトの中央にはミラーとハート型の装飾があり、ボタンを押すと「テクマクマヤコン」のメロディが流れる仕組み。 これらの玩具は当時の少女たちにとって“夢そのもの”であり、玩具売場では品薄が続いた。 また、ぬいぐるみやソフビ人形、カプセルトイも登場し、アッコちゃんとシッポナのコンビがセットになった商品が人気を博した。 さらに、文房具やおまけグッズも豊富で、筆箱・下敷き・消しゴム・シールブックなど、学校生活を彩る“アッコちゃんグッズ”が次々に発売された。これらのアイテムは当時の女の子たちのランドセルを賑わせ、“アッコちゃん文化”を生んだといえる。

● ゲーム・ボード関連 ― 懐かしのアナログ遊び

1980年代初頭には、『ひみつのアッコちゃんすごろく』や『アッコちゃんの変身ボードゲーム』など、アニメをモチーフにしたボードゲームが発売された。 ルーレットを回して“魔法チャレンジマス”に止まると変身イベントが発生するなど、作品の世界観を遊びの中に巧みに取り入れた内容だった。 ゲーム内には、シッポナやチカ子がランダムで登場してプレイヤーを助けたり邪魔したりするギミックもあり、家族で盛り上がる定番商品となった。 また、カード型おもちゃとして「アッコちゃん変身トランプ」も人気で、絵札にはアッコちゃんの変身姿が描かれており、遊びながらストーリーを追体験できる仕様になっていた。

● 食玩・文房具・生活雑貨 ― 日常を彩る魔法グッズ

『ひみつのアッコちゃん』の人気は、玩具にとどまらず生活雑貨にも広がった。 駄菓子屋ではアッコちゃんのシール付きチューインガムやミニカード入りチョコレートが販売され、子どもたちは少ないお小遣いを握りしめて集めた。 また、文具メーカーからは、アッコちゃんのイラスト入りノート・定規・鉛筆・カンペンケース・ミラー付き手帳などが発売され、特に女子児童の間で絶大な人気を誇った。 1980年代の再放送時には、復刻グッズとして“ミニコンパクト型ミラー”や“アッコちゃんのすきすきシャープペン”なども登場し、昭和と平成の世代が同時に楽しめるブームを巻き起こした。

● 食品・コラボ商品 ― 魔法が生活に入り込む

当時の食品メーカーとのタイアップも多く、パンやアイス、カレーのパッケージにアッコちゃんが描かれた商品が展開された。 中でも有名なのは「アッコちゃんプリン」で、カップの蓋をめくると“今日の運勢”が書かれているという遊び心満載の仕掛けが人気だった。 さらに、期間限定で“アッコちゃんの魔法スプーン付きカレー”も発売され、子どもたちの食卓を賑わせた。こうした食品コラボは、アニメキャラクターが日常生活に自然に溶け込むきっかけを作り出した点で、商業的にも文化的にも意義が大きい。

● 現代の復刻とコレクター市場

令和に入ってからは、昭和アニメ復刻ブームの流れを受けて、アッコちゃん関連商品が再び注目されている。 2020年には東映アニメーション公式ショップで「魔法のコンパクト型ミラー」や「レトロ風アクリルスタンド」が発売され、SNS上で“懐かしいのに新しい”と話題になった。 また、ファッションブランドや雑貨メーカーとのコラボも活発で、アッコちゃん柄のトートバッグ、スマホケース、Tシャツなどが登場。デザインは当時のアニメ絵を忠実に再現しつつも、モダンにアレンジされており、若い世代にも人気が広がっている。 中古市場では、昭和当時のグッズはもちろん、これらの限定復刻品もすぐに完売し、プレミア価格で取引されることも多い。

● ファンの記憶を繋ぐ“コレクション文化”

『ひみつのアッコちゃん』の関連商品は、単なる消費アイテムではなく、ファンにとって“思い出を形にする宝物”だった。 VHSを棚に並べたり、コンパクトを手のひらで開いたりするその行為自体が、アッコちゃんと過ごした時間の延長線上にある。 現在でもSNS上では「#アッコちゃんコレクション」というハッシュタグで、自作の展示棚や保存グッズを紹介するファンが後を絶たない。 こうして半世紀以上経った今も、『ひみつのアッコちゃん』は商品を通じてファンの生活の中に生き続けているのだ。

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■ オークション・フリマなどの中古市場

● はじめに ― “昭和の魔法少女グッズ”が再評価される時代

近年、『ひみつのアッコちゃん(第1作)』に関連するグッズが、中古市場で再び注目を浴びている。昭和のアニメ文化を象徴する作品として、当時の玩具・文具・音楽メディアが“コレクション価値の高いアイテム”として再評価されているのだ。 特にヤフーオークションやメルカリなどのオンライン取引では、保存状態の良い品が高額で取引されるケースが目立つ。昭和40年代の製品は現存数が少なく、当時の少女たちが日常的に使用していたため、未使用・美品の個体はごくわずか。これが希少価値を押し上げている要因となっている。

● 映像ソフト関連 ― VHS・LD・DVDボックスの価値

『ひみつのアッコちゃん』の映像関連商品は、コレクター市場において最も安定した人気を誇るジャンルだ。 1980年代後半に東映ビデオから発売されたVHSシリーズは、当時の一般家庭用ビデオデッキ普及期に合わせて限定生産されたもので、現在では1本あたり2,000~5,000円前後で取引される。 特に初回版のジャケットに“初代アッコちゃんの描き下ろしイラスト”が使われているものは人気が高く、未開封であれば1万円を超える落札も珍しくない。 1990年代に登場したレーザーディスク版(LD)はアニメ愛好家に根強い需要があり、1枚あたり3,000~7,000円での落札が多い。全巻揃いのコンプリートセットになると、状態によっては3万円を超えることもある。 2000年代のDVD-BOXは、特典ブックレット付きの初版が特に人気で、平均相場は15,000~25,000円。特典の有無で価格が大きく変わるため、完品状態の価値は高い。再販版は1万円前後とやや落ち着いているが、アニメ保存需要の高まりで再び価格上昇傾向にある。

● 書籍・資料関連 ― 原作コミックと設定集のプレミア化

原作漫画および関連資料も中古市場では高い人気を維持している。 赤塚不二夫によるオリジナル連載版『ひみつのアッコちゃん』初版本(りぼんマスコットコミックス版)は、帯付き・カバー良好品で1冊あたり3,000~5,000円の落札価格が多い。全巻セットでは1万円を超えることも珍しくない。 さらに1970年代に発売されたカラー愛蔵版や、1980年代の講談社文庫版などは、デザインの違いからコレクターが複数版を集める傾向にあり、特に初刷の保存状態が良いものは高値が付きやすい。 また、アニメ版の設定資料集『アッコちゃんの魔法手帖』『東映魔女っ子シリーズ大全』などは入手困難で、状態によって8,000円~15,000円程度のプレミア価格となる。 赤塚不二夫や当時のスタッフインタビューが掲載された雑誌記事(『アニメージュ』『OUT』『アニメディア』など)も、アニメ史研究者やファンの間で人気があり、1冊あたり1,500円前後で取引されることが多い。

● 音楽関連 ― “すきすきソング”のレコードが人気再燃

音楽メディアの中でも特に高騰しているのが、1969年発売のオープニングテーマ「ひみつのアッコちゃん」とエンディング「すきすきソング」のEPレコードである。 日本コロムビアからリリースされた初回版は、ジャケットに赤・白・ピンクの三色デザインが存在し、特に“赤ジャケ”は出品数が少なくコレクター垂涎のアイテム。 状態の良いものは3,000~8,000円、未使用・帯付きでは1万円を超えることもある。 また、アルバム『東映魔女っ子音楽集 VOL.1』に収録されたLP版も、2000年代以降再評価が進み、5,000円前後で安定取引されている。 さらに2003年に発売された「魔女っ子シリーズ サウンドトラック完全版CD BOX」では、リマスター音源が収録されており、こちらも限定生産品のため中古市場では20,000円以上で取引されることがある。

● ホビー・おもちゃ関連 ― コンパクト玩具が高値安定

『ひみつのアッコちゃん』の象徴といえば、やはり“魔法のコンパクト”。 当時バンダイやタカラから発売された玩具は、今や伝説的アイテムである。ピンクのハート型や、金縁デザインの限定版など複数種が存在し、未使用・箱付きの場合は1点で2万円を超えるケースもある。 特に“テクマクマヤコンメロディー入りタイプ”は稼働するものが少なく、完動品はさらに希少で5万円以上で落札される例も確認されている。 そのほか、アッコちゃんとシッポナのソフビ人形、ぬいぐるみ、指人形なども人気。状態によっては2,000円~6,000円ほどの相場を維持している。 変身ごっこシリーズの“アッコちゃん変身リボン”“魔法ステッキ風ボールペン”などは、未開封で3,000円前後と比較的手が届きやすく、コレクター初心者にも人気がある。

● ボードゲーム・文房具・日用品関連

1970年代に発売された「アッコちゃんの変身すごろく」は、箱付き完品で5,000円前後、駒やカードの欠品がない状態なら1万円近くまで上がることもある。 また、アニメ放送当時に発売された文房具類――下敷き、定規、鉛筆、ノート、カンペンケース――も高い人気を誇る。中でも「魔法のコンパクト型ペンケース」は市場流通が非常に少なく、状態良好品で7,000円以上の値を付ける。 昭和レトロ文房具コレクションブームの影響で、こうしたアイテムが改めて注目されており、SNSでは「#アッコちゃん文具」が人気タグとなっている。 さらに、コップ・お弁当箱・お菓子缶などの実用品も出品数が少なく、キャラクター絵柄が鮮明に残っている品はコレクターの間で1万円超の値を付けることもある。

● 食玩・ノベルティ類 ― “駄菓子文化”の記憶

当時、駄菓子屋で販売されていた「アッコちゃんシール付きガム」や「チョコカード」は、今では極めて入手困難な幻のアイテムとなっている。 開封済みであっても、絵柄が鮮明に残っていればコレクター需要が高く、1枚500円~1,500円で取引されることもある。未開封パッケージは2,000円以上の値を付けることが多く、“昭和レトロ”カテゴリで再評価されている。 当時の販促ポスターやくじ引き用の景品(ミニコンパクトやステッカーシート)も人気で、希少な店舗展示品は3万円近い落札実績もある。

● 現代のフリマ市場とデジタル取引の拡大

2020年代に入り、昭和アニメグッズの需要が若年層にも拡大。特にメルカリでは、「#レトロアニメ」「#魔法少女グッズ」などのハッシュタグと共に、アッコちゃん関連商品が多数出品されている。 興味深いのは、昭和世代だけでなく“平成生まれ”の若者が購入している点だ。彼らにとっては、懐かしさではなく“レトロかわいいデザイン”としての魅力が強い。 アッコちゃんの赤やピンクを基調としたグッズは、ヴィンテージインテリアとして飾られることも多く、実用よりもアート的価値で取引される傾向が出てきている。 これにより、以前は500円程度だった雑貨が、現在では2,000円以上に値上がりするなど、全体的に市場価値が上昇している。

● コレクターの視点 ― 保管と価値の持続性

長年にわたってコレクションを続けるファンの間では、保存状態が最も重視される。 箱付き・説明書付き・未開封などの“完品”は、年数が経っても価値を維持しやすく、湿度管理された環境で保存されたものは特に高値が付きやすい。 一方で、使用感のあるグッズでも「当時の雰囲気が感じられる」として味わいを重視するコレクターも多い。 中古市場では単なる金銭価値だけでなく、“昭和の空気を閉じ込めた記憶の品”としての文化的価値が重視されている点が特徴である。

● 終わりに ― 魔法少女文化を支えるコレクターたち

『ひみつのアッコちゃん』の中古市場を見渡すと、単に古いアニメグッズの取引ではなく、“世代を超えた文化継承”が行われていることがわかる。 昭和に生まれた魔法少女という概念が、令和の今も新しい形で生き続けているのは、ファンやコレクターの情熱のおかげだ。 アッコちゃんのコンパクトを手に入れた瞬間、誰もが少しだけ子どもの頃の自分に戻れる――そんな“心の魔法”こそが、この作品とグッズが時代を超えて愛される理由なのだろう。 中古市場で今も静かに輝くアッコちゃんの笑顔は、昭和から続く「優しさと夢の象徴」として、これからも多くの人の心を照らし続けるに違いない。

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