『ドラゴンボールZ』(1989年)(テレビアニメ)

楽天で『ドラゴンボールZ』の商品をチェック!

【原作】:鳥山明
【アニメの放送期間】:1989年4月26日~1996年1月31日
【放送話数】:全291話 + スペシャル2話
【放送局】:フジテレビ系列
【関連会社】:東映動画、スタジオコスモス、三晃プロダクション

■ 概要・あらすじ

『ドラゴンボールZ』とは――少年だった悟空の物語を宇宙規模へ拡大したシリーズ

『ドラゴンボールZ』は、鳥山明による漫画『ドラゴンボール』を原作として制作されたテレビアニメで、前作『ドラゴンボール』から直接つながる続編にあたる。1989年4月26日から1996年1月31日までフジテレビ系列の水曜19時台に放送され、本編は全291話という長期シリーズになった。物語の中心となるのは、少年時代を終えて家庭を持った孫悟空と、その仲間たちが地球のみならず宇宙全体を巻き込む強敵たちと戦っていく姿である。前作ではドラゴンボール探し、天下一武道会、レッドリボン軍との戦い、ピッコロ大魔王との死闘など「冒険」と「武道」が大きな柱になっていたが、『Z』では戦いの規模が急速に拡大する。地球外生命体、異星人、宇宙帝王、人造人間、未来世界、魔導師、太古の魔人といった存在が次々に登場し、物語は本格的なSFバトル作品へと進化していった。

最大の特徴は、主人公・孫悟空自身の出生に関する秘密が物語の冒頭で明らかになることである。それまで悟空は「尻尾を持ち、とてつもなく強い不思議な少年」として描かれてきたが、『Z』では彼が地球人ではなく、惑星ベジータに生まれた戦闘民族サイヤ人であり、本来の名を「カカロット」ということが判明する。この設定によって、前作で描かれていた悟空の異常な強さや大猿への変身などが一つにつながり、同時に物語の舞台も地球から宇宙へと一気に広がっていく。

制作面では原作・鳥山明、シリーズ構成・小山高生、音楽・菊池俊輔などのスタッフが長期シリーズを支え、強烈な必殺技、迫力ある肉弾戦、長い緊張感を生み出す対峙シーン、変身によって戦況が大きく変化する演出など、後世のバトルアニメにも大きな影響を与えるスタイルを確立した作品でもある。単純に「強い敵を倒す物語」なのではなく、昨日までの敵が明日の仲間になる展開、親から子へ受け継がれる力、地球と宇宙を越えた友情、敗北から立ち上がる精神力などが重なり、長大な英雄譚として楽しめる構造になっている。

サイヤ人編――悟空の兄ラディッツの出現から始まる新たな戦い

物語は、第23回天下一武道会で悟空がピッコロとの激闘を制してから数年後から始まる。悟空はチチと結婚し、息子の孫悟飯にも恵まれ、かつての激しい冒険とは距離を置いた穏やかな生活を送っていた。しかし、平和な時間は宇宙から飛来した一人の戦士によって突然終わりを告げる。その男こそ悟空の実兄ラディッツだった。

ラディッツは悟空を「カカロット」と呼び、悟空が惑星ベジータ出身のサイヤ人であるという衝撃的な事実を明かす。さらに、地球へ送り込まれた悟空には本来、この星の住民を排除する役割があったと告げ、自分たちの仲間になるよう迫る。当然ながら地球で育ち、多くの仲間や家族を持つ悟空がそれを受け入れるはずはない。ラディッツは幼い悟飯を人質に取り、悟空を服従させようとする。

ここで大きな見どころとなるのが、長年の宿敵だった悟空とピッコロの共闘である。互いに倒すべき相手だった二人が、さらに強大な敵を前に一時的に手を組むという構図は、『ドラゴンボールZ』を象徴する「敵から仲間へ」というドラマの出発点でもあった。戦いの末に悟空は自らを犠牲にし、ピッコロの必殺技・魔貫光殺砲によってラディッツを倒す。しかしラディッツの死によって、さらに強大な二人のサイヤ人、ベジータとナッパが地球へ向かっていることが判明する。

死後の世界へ向かった悟空は界王のもとで修業し、界王拳や元気玉という新しい技を身につける。一方、地球ではピッコロが悟飯を鍛え、クリリン、天津飯、餃子、ヤムチャらも来襲に備える。やがてベジータとナッパが地球へ到着し、サイヤ人との戦争とも呼べる激闘が始まる。圧倒的な実力差の前に仲間たちは次々と倒れ、戦場にはそれまでのシリーズにはなかった重苦しさが漂う。

特に印象深いのが、悟飯を守るためにピッコロが身を投げ出す場面である。当初は悟飯を戦力として育てていただけだったピッコロが、厳しい修業を通じて少年に情を抱き、最後には命をかけて守る。この出来事によってピッコロという人物は単なる元悪役から、悟飯の師であり家族にも近い存在へと変化していく。さらに帰還した悟空とベジータの戦いでは、界王拳、かめはめ波、元気玉、大猿化など互いの持つ力が次々に投入され、総力戦の末にベジータは撤退する。ここから悟空とベジータという、シリーズを代表する二人のサイヤ人の長いライバル関係が始まるのである。

ナメック星・フリーザ編――宇宙最強を名乗る帝王との死闘

サイヤ人との戦いでは多くの仲間が命を落とし、さらにピッコロの死によって地球のドラゴンボールも消滅してしまう。仲間たちを生き返らせる方法を探すブルマ、悟飯、クリリンは、神様とピッコロの故郷であるナメック星にもドラゴンボールが存在することを知り、宇宙へ旅立つ。

しかしナメック星では、宇宙の多くの惑星を支配してきたフリーザ軍がドラゴンボールを集めていた。フリーザの目的は永遠の命を手に入れること。さらに地球から撤退したベジータも独自にドラゴンボールを狙い、悟飯たち、ベジータ、フリーザ軍という三勢力による争奪戦が展開される。この時期の面白さは、力だけでは勝てない状況で悟飯やクリリンが知恵を使い、時には宿敵ベジータと利害を一致させながら生き残ろうとするところにある。

やがてフリーザ直属の精鋭・ギニュー特戦隊が登場し、戦況はさらに激化。修業を終えてナメック星へ到着した悟空は驚異的な成長を見せるものの、本当の脅威はその先に待っていた。フリーザは戦闘力を抑えるため複数の変身形態を持ち、姿を変えるたびに桁違いの力を発揮する。ピッコロやベジータでさえ決定打を与えられず、ついには悟空が直接対決することになる。

この戦いでシリーズ史上屈指の転換点となるのが、クリリンを目の前で失った悟空が怒りによって超サイヤ人へ覚醒する瞬間である。それまでベジータが伝説として語り続けていた存在が現実となり、悟空の外見、雰囲気、戦闘力すべてが一変する。「修業して少しずつ強くなる」という従来の成長だけでなく、「限界を超える変身」という新たな要素がシリーズの中心へ入った瞬間でもあった。超サイヤ人悟空と最終形態フリーザの戦いは崩壊していくナメック星を舞台に続き、『ドラゴンボールZ』の知名度を決定的に高めた代表的エピソードとなっている。

人造人間・セル編――未来から届いた警告と悟飯の覚醒

フリーザとの戦いを終えた地球に、未来から謎の青年トランクスが現れる。彼は超サイヤ人へ変身して復活したフリーザを圧倒し、自分が未来から来たベジータとブルマの息子であることを悟空に明かす。そして数年後、ドクター・ゲロが生み出した人造人間によって世界が破壊される未来を警告する。

ここから物語にはタイムトラベルの要素が加わり、「知っていた未来と現実が微妙に異なる」というサスペンスが生まれる。人造人間17号、18号、16号、そして歴代戦士の細胞を取り込んで誕生したセルが登場し、戦況は予測不能になっていく。セルは17号と18号を吸収することで完全体になることを目指し、ついにはその目的を達成。自らの強さを世界に示すため「セルゲーム」の開催を宣言する。

悟空は精神と時の部屋で悟飯と修業し、超サイヤ人の状態を日常化するという方法で力を高めていく。しかしセルゲームで悟空が選んだ切り札は自分ではなかった。幼い頃から秘めた力を何度も見せてきた悟飯である。戦うことを好まない悟飯だが、仲間を傷つけるセルへの怒りによって超サイヤ人2へ覚醒し、立場は完全に逆転する。

ところが悟飯の油断からセルは自爆を試み、悟空が瞬間移動でセルを界王星へ運んだことで命を落とす。復活したセルとの最後の戦いでは、悟飯が片腕を負傷しながら親子かめはめ波を放ち、あの世の悟空に励まされながらセルを消滅させる。サイヤ人編から積み重ねてきた悟飯の成長が一つの頂点へ達する物語であり、「父の力を子が越える」という世代交代を鮮烈に描いた章となっている。

魔人ブウ編――次世代の戦士たちと、地球全体を巻き込む最後の大決戦

セルとの戦いから長い年月が過ぎ、物語は成長した悟飯の高校生活から再び動き始める。悟飯は正体を隠してグレートサイヤマンとして人々を助け、ミスター・サタンの娘ビーデルと出会う。一方、悟空とチチの次男・孫悟天、そしてベジータとブルマの息子・トランクスも戦える年齢へ成長しており、新しい世代が前面へ出てくる。

天下一武道会をきっかけに、界王神や魔導師バビディが登場し、封印されていた魔人ブウの復活計画が明らかになる。その過程でベジータは、自分の心に残っていた邪悪さを利用させることで「魔人ベジータ」となり、悟空との決着を求める。だが魔人ブウが本当に復活すると、ベジータは家族や仲間を守るため、自らの命を使った捨て身の攻撃を選択する。かつて地球を滅ぼそうとした男が、守る側として命を差し出す展開は、長期シリーズだからこそ成立した大きな人物ドラマである。

魔人ブウはその後も姿と人格を何度も変化させ、善良なブウから邪悪なブウ、さらに悟飯やゴテンクスを吸収した強敵へと発展する。悟天とトランクスによるフュージョン、悟飯の潜在能力解放、悟空とベジータが合体したベジットなど、シリーズ終盤らしい大技や新形態が次々に登場する。しかし最終的に勝敗を決めるのは、単純に一人の戦士が持つ最大戦闘力ではない。

純粋な魔人ブウとの最終決戦で悟空が選んだのは、あらゆる生命から少しずつ力を分けてもらう元気玉だった。そこで重要な役割を果たすのがミスター・サタンである。戦闘力では悟空たちには遠く及ばない彼が、地球人から絶大な信頼を得ていたからこそ、人々を動かすことができた。超人的な強さだけでは世界を救えないという結末になっている点も、『ドラゴンボールZ』終盤の面白さである。

『Z』全体を貫く物語――「もっと強くなりたい」から「誰かを守るために戦う」へ

『ドラゴンボールZ』を最初から最後まで見ると、物語はサイヤ人、フリーザ、人造人間・セル、魔人ブウという巨大な戦いを順番に描きながら、登場人物たちの人生そのものを追いかけていることが分かる。悟飯は幼児から青年へ成長し、ベジータは侵略者から地球に家庭を持つ父親になり、ピッコロは悟空の宿敵から悟飯を導く師へ変わる。ブルマやクリリンにも家庭ができ、悟天やトランクスという次世代が誕生する。単に敵だけが交代する作品ではなく、年月が流れ、人間関係も立場も変わり続けていくのである。

そして主人公の悟空も変化している。戦うことが好きで強敵との勝負に胸を躍らせる本質は最後まで変わらないが、父として、仲間として、地球を守る戦士として何度も自分の命を懸ける。時には自分より若い世代へ未来を託そうともする。その一方で、さらに強い相手と戦いたいという純粋さも失わない。この矛盾した魅力こそ悟空という人物の大きな個性であり、『ドラゴンボールZ』という長い物語を最後まで動かした力ともいえる。

最終盤では魔人ブウとの戦いからさらに年月が経過し、悟空たちは再び天下一武道会へ集まる。そこで悟空は魔人ブウの生まれ変わりである少年ウーブと出会い、その才能に強く惹かれる。そしてウーブを鍛えるため、新たな旅へ向かうところで『Z』の物語は幕を閉じる。世界を何度も救った英雄が王座に座って終わるのではなく、最後まで「もっと強い者と出会い、自分も相手も成長していく」という悟空らしい選択で締めくくられる。この終わり方によって、『ドラゴンボールZ』は壮大な戦いの物語でありながら、同時に「修業と成長の物語」であったことを改めて印象づけている。

[anime-1]

■ 登場キャラクターについて

孫悟空/声優:野沢雅子――どこまでも強さを求め続ける『Z』の中心人物

『ドラゴンボールZ』の主人公である孫悟空は、前作の少年時代から大きく成長し、本作ではチチと結婚して孫悟飯の父親となった姿から物語が始まる。性格そのものは幼少期と変わらず明るく純粋で、強い相手と戦うことを何より楽しむ一方、家族や仲間、地球が危険にさらされた時には迷わず命を懸ける人物である。本作序盤ではラディッツによって自分が地球人ではなく、惑星ベジータに生まれたサイヤ人「カカロット」であることを知らされる。それでも悟空はサイヤ人としての侵略者の生き方を拒み、自分を育ててくれた地球を故郷として選び続ける。

『Z』における悟空の魅力は、単に最強の主人公として描かれるのではなく、何度も自分より強い相手と遭遇し、そのたびに修業と工夫で壁を越えていくところにある。界王のもとで修得する界王拳と元気玉、ナメック星での超サイヤ人への覚醒、精神と時の部屋での修業、さらに魔人ブウ編で明らかになる超サイヤ人3など、その成長はシリーズそのものの歴史と重なっている。

特に印象的なのはフリーザとの戦いである。親友クリリンを目の前で失った怒りが限界を超え、金色の髪と圧倒的な気を持つ超サイヤ人へ変身する場面は、『ドラゴンボールZ』を象徴する名シーンとして長く語られている。またセルゲームでは自分が勝利を独占するのではなく、悟飯の潜在能力を信じて次の世代へ戦いを託そうとする。魔人ブウ編ではベジータとの長年の関係にも一つの答えが示され、最後には地球全体の力を借りた元気玉で純粋ブウを倒す。野沢雅子による普段の親しみやすい声と、戦闘時の鋭く力強い演技の切り替えも悟空の存在感を高めている。

孫悟飯/声優:野沢雅子――泣き虫の少年から地球最強級の戦士へ成長

孫悟空とチチの長男・孫悟飯は、『ドラゴンボールZ』で最も劇的な成長を見せる人物の一人である。初登場時はわずか4歳の幼い少年で、戦うことより勉強や自然を好む温厚な性格だった。しかし悟飯には怒りによって爆発的に高まる潜在能力があり、ラディッツ戦では幼児とは思えない力を一瞬だけ発揮する。

悟空の死後、悟飯を鍛えたのがピッコロだった。荒野での過酷な修業を通して二人の間には師弟関係を超えた深い信頼が生まれ、サイヤ人戦でピッコロが悟飯をかばって命を落とす場面は、悟飯という少年の心に大きな影響を残す。その後のナメック星ではクリリンとともに危険な状況を乗り越え、フリーザ軍やギニュー特戦隊と対峙することで実戦経験を重ねていく。

そして悟飯の物語が最大の頂点を迎えるのがセルゲームである。人造人間16号の言葉と死をきっかけに怒りを爆発させた悟飯は超サイヤ人2へ覚醒。セルジュニアを次々に倒し、完全体セルさえ上回る力を見せる。しかし圧倒的な力を得たことで油断し、結果的に悟空を犠牲にしてしまうという苦い経験もする。最後は片腕を負傷しながら、悟空の幻影に支えられるように親子かめはめ波を放ちセルを撃破する。この場面は「父から子への継承」という『Z』中盤の大きなテーマを象徴している。

ベジータ/声優:堀川亮――誇り高きサイヤ人の王子から家族を守る戦士へ

ベジータは『ドラゴンボールZ』の中で最も大きく立場と人格が変化したキャラクターといえる。初登場時は地球を侵略しドラゴンボールを奪おうとする冷酷な敵であり、仲間のナッパさえ役に立たなくなれば容赦なく処分する非情さを見せていた。しかし悟空との戦いで敗北を経験したことから、彼の人生は大きく変わり始める。

ベジータが最も執着するのはサイヤ人の王子としての誇りである。下級戦士の出身である悟空に追い越されることを何より許せず、その悔しさを原動力に修業を続ける。ナメック星編ではフリーザへの反逆者として行動し、かつて恐れていた支配者を倒すため単独で戦う。フリーザに殺される直前、悟空にサイヤ人の無念を託す場面には、それまでの傲慢さとは異なる悲壮感がある。

その後、ブルマとの間にトランクスが生まれ、地球で暮らす時間が長くなるにつれてベジータには少しずつ人間的な感情が芽生えていく。しかし本人はそれを素直に認めようとしない。魔人ブウ編では再び昔の邪悪な自分へ戻るためバビディの力を利用するが、最後には家族や地球を守る戦士として自爆を選択する。最終決戦で悟空を「ナンバーワン」と認めるまでに至る流れは、長期間かけて描かれた成長の集大成である。

ピッコロ/声優:古川登志夫――かつての宿敵から悟飯を導く師へ

ピッコロは前作では悟空を倒すことを目的としていた強敵だったが、『Z』では早い段階から地球を守る側へ移っていく。ラディッツ襲来時には悟空と共闘し、その後は悟飯に目をつけてサイヤ人襲来に備えた修業を施す。当初は冷酷で厳しい師匠だったものの、孤独な悟飯と過ごすうちに心境が変化し、やがて彼を命懸けで守るようになる。

ナメック星ではネイルと同化し、さらに人造人間編では神様と再び融合することで大幅に力を増す。戦闘力のインフレによって後半では悟空やベジータほど前線に出なくなるものの、状況を冷静に分析する参謀役として欠かせない存在である。

トランクス/声優:草尾毅――絶望の未来から希望を運んだ青年

未来から現れた青年トランクスは、フリーザ親子を一瞬で倒すという衝撃的な登場を果たす。彼の正体は未来世界のベジータとブルマの息子であり、人造人間によって壊滅した未来を変えるため過去へやって来た戦士だった。礼儀正しく穏やかな性格は父ベジータとは対照的であり、荒廃した未来を経験したことで命の重みを強く理解している。

特に魅力的なのがベジータとの不器用な親子関係である。トランクスは父を尊敬しながらも、その傲慢さや危険な判断に振り回される。また魔人ブウ編には現代の幼いトランクスも登場し、悟天とフュージョンしてゴテンクスとなる。未来トランクスの重い人生と、現代トランクスの自由奔放な性格の違いを見るのも面白い。

クリリン/声優:田中真弓――戦闘力以上に物語を支える悟空の親友

クリリンは悟空の少年時代からの親友であり、『Z』でも数多くの戦いに参加する。サイヤ人やフリーザなど圧倒的な敵が相手になると戦闘力では及ばないが、状況判断、勇気、機転で何度も仲間を助ける。ナメック星では悟飯を守りながらフリーザ軍の追跡をかわし、人造人間編では18号との関係を通して戦士としてだけではない人生を歩み始める。

特に彼の死が悟空の超サイヤ人覚醒の直接的な引き金となったことは、『Z』におけるクリリンの重要性を象徴している。魔人ブウ編では18号と結婚し娘マーロンを持つ父親となっており、シリーズを通じて一人の人間として幸せを手にしていく姿も印象深い。

ブルマ/声優:鶴ひろみ――戦わずして物語を動かし続ける天才科学者

ブルマは戦闘能力こそ持たないものの、『ドラゴンボール』世界に欠かせない中心人物である。ドラゴンレーダーをはじめとした発明品、宇宙船の解析、タイムマシンに関する技術など、科学者として数々の局面を支える。『Z』ではベジータとの関係が進展し、トランクスの母親になるという大きな変化もあった。

フリーザ/声優:中尾隆聖――シリーズを代表する冷酷な宇宙帝王

フリーザはナメック星編の最大の敵であり、『ドラゴンボールZ』を代表する悪役である。普段は丁寧で落ち着いた口調を使いながら、気に入らない相手をためらいなく殺す残虐性を持つ。この「上品な話し方」と「恐るべき冷酷さ」の組み合わせが強烈な個性を作り出している。

複数の変身形態を持ち、姿を変えるたびに戦闘力が跳ね上がる構成は、視聴者へ「まだ本気ではない」という絶望感を何度も与えた。ベジータを圧倒し、クリリンを爆殺し、ナメック星そのものを破壊しようとするなど、その悪行は徹底している。

セル/声優:若本規夫――歴代戦士の能力を集めた完全生命体

セルはドクター・ゲロの研究によって生み出された人工生命体で、悟空、ベジータ、ピッコロ、フリーザなど多くの戦士の細胞を持つ。人造人間17号と18号を吸収し完全体になることが目的で、その過程で姿だけでなく性格も変化していく。完全体となったセルは自分の強さを試すためセルゲームを開催し、最終的に悟飯の超サイヤ人2覚醒を引き出す存在となった。

魔人ブウ/声優:塩屋浩三――無邪気さと恐怖を同時に持つ最後の強敵

魔人ブウは『ドラゴンボールZ』最後の長編を象徴する敵である。最初に登場する太った姿のブウは子供のように無邪気で、お菓子を好み、ミスター・サタンとの交流によって善良な感情を育てていく。しかし怒りや悪意が分離したことで邪悪なブウが誕生し、その後は吸収によって次々に形態と能力を変える。

天津飯・餃子・ヤムチャ・亀仙人たち――長年悟空を支え続けた仲間

天津飯、餃子、ヤムチャ、亀仙人、ヤジロベー、ウーロン、プーアルなど、前作から登場する仲間たちも『Z』世界を支える重要な存在である。天津飯はセルに新気功砲を連発して時間を稼ぎ、餃子はナッパを倒すため自爆を選ぶなど、それぞれが戦士としての意地を見せている。

敵が仲間へ、子供が大人へ――キャラクターの変化そのものが『Z』最大のドラマ

『ドラゴンボールZ』のキャラクターが長く愛される理由は、強さや必殺技だけではなく、作品の中で人物の立場が大きく変化していくところにある。ピッコロは宿敵から悟飯の師となり、ベジータは地球侵略者から家族を守る父親となる。人造人間18号は敵として登場しながらクリリンと家庭を築き、魔人ブウも最終的には地球で生活する存在になる。反対に、幼かった悟飯やトランクス、悟天は成長し、次世代の戦士として戦場へ立つようになる。

[anime-2]

■ 主題歌・挿入歌・キャラソン・イメージソング

音楽から振り返る『ドラゴンボールZ』――熱血バトルだけではない豊富な楽曲世界

『ドラゴンボールZ』を語るうえで映像やキャラクターと同じくらい忘れられないのが、作品を彩った数々の音楽である。テレビシリーズのオープニングとエンディングは前期・後期を合わせて4曲が中心となっており、それ以外にも物語の重要場面で使用された挿入歌、キャラクターの個性を前面に押し出したキャラクターソング、本編では使用されなくても作品世界を音楽として広げるイメージソング、さらに菊池俊輔による印象的な劇伴など、非常に幅広い音楽が制作された。

第1期オープニング「CHA-LA HEAD-CHA-LA」――『Z』そのものを象徴する代表曲

前半期のオープニングを飾ったのが、影山ヒロノブが歌う「CHA-LA HEAD-CHA-LA」である。作詞は森雪之丞、作曲は清岡千穂、編曲は山本健司。『ドラゴンボールZ』というタイトルを聞いただけで、この曲のメロディーや影山ヒロノブの力強い歌声を思い浮かべる人も少なくないほど、シリーズを象徴する一曲となった。

曲の最大の特徴は、激しい戦闘作品の主題歌でありながら必要以上に重々しくないことである。未知の出来事が起きても、それすら楽しんで前へ進んでいくような明るさがあり、悟空の楽天的で前向きな性格と非常によく合っている。

第2期オープニング「WE GOTTA POWER」――成長した悟飯たちを感じさせる後半のテーマ

シリーズ後半のオープニングとして使用されたのが、同じく影山ヒロノブが歌う「WE GOTTA POWER」である。作詞は森雪之丞、作曲・編曲は石川恵樹。前半の「CHA-LA HEAD-CHA-LA」と比較すると、より力強く勢いのある雰囲気が前面に出た楽曲であり、物語が魔人ブウ編へ入り、悟飯や悟天、トランクスといった次世代のキャラクターが重要になっていく時期によく似合っている。

第1期エンディング「でてこい とびきりZENKAIパワー!」――不思議で楽しい余韻

前半期のエンディングテーマは、MANNAが歌う「でてこい とびきりZENKAIパワー!」。作詞は荒川稔久、作曲は池毅、編曲は山本健司である。オープニングの熱血さとは方向性が大きく異なり、軽快でコミカル、不思議な響きを持つ楽曲になっている。

第2期エンディング「僕達は天使だった」――冒険を振り返るような温かさ

後期エンディングには影山ヒロノブの「僕達は天使だった」が使用された。作詞・森雪之丞、作曲・池毅、編曲・戸塚修。オープニングの「WE GOTTA POWER」が非常に元気な曲なのに対し、こちらは優しさと少しの懐かしさを持った楽曲になっている。

「修羅色の戦士」――初期『Z』の厳しい修業と戦士の覚悟

第20話など初期エピソードを彩った挿入歌の一つが「修羅色の戦士」である。作詞・岩室先子、作曲・編曲・山本健司、歌・茅弘二。タイトルからも分かるように、日常的な明るさよりも「戦う者が背負う厳しさ」を強く感じさせる曲になっている。

「Fly high」――宇宙へ広がった物語を加速させる爽快な一曲

第46話で使用された「Fly high」は、作詞・岩室先子、作曲・編曲・須藤賢一、歌・演奏を影山ヒロノブとBroadwayが担当した楽曲である。タイトル通り上昇感のある曲調が特徴で、地球だけだった物語の舞台が宇宙へ広がった『Z』中盤のスケール感と相性が良い。

「口笛の気持ち」――戦闘とは違う『Z』の遊び心

第107話、第108話で用いられた「口笛の気持ち」は、作詞・佐藤大、作曲・池毅、編曲・山本健司、歌・上柴はじめ。強敵との激突を前面に押し出す曲とはかなり異なり、口笛をテーマにした軽やかな感触が特徴となっている。

「BP∞ バトルポイント・アンリミテッド」――戦闘の熱量を高める音楽

第120話で使用された「BP∞ バトルポイント・アンリミテッド」は、モノリスによる演奏、山本健司の作曲・編曲による楽曲である。ボーカル曲ではなく演奏を中心としたため、戦士同士のスピード感や緊迫感を直接押し出す役割を果たしている。

「MIND POWER …気…」――“気”という世界観を歌にした楽曲

第139話で使用された「MIND POWER …気…」は、作詞・岩室先子、作曲・清岡千穂、編曲・山本健司、歌・影山ヒロノブ、佐藤有香。「気」という『ドラゴンボール』を象徴する概念を正面から扱った楽曲である。

「運命の日~魂VS魂~」――悟飯の超サイヤ人2覚醒を伝説にした挿入歌

数ある『ドラゴンボールZ』挿入歌の中でも特に高い人気を持つのが、第184話で流れる「運命の日~魂VS魂~」である。作詞・岩室先子、作曲・清岡千穂、編曲・山本健司、歌・影山ヒロノブ。セルゲームで悟飯の感情が限界に達し、超サイヤ人2へ覚醒する決定的な瞬間に使用されることで、映像と音楽が完全に一体化した名場面となった。

キャラクターソングとイメージソング――テレビでは聴けないもう一つの『Z』

『ドラゴンボールZ』ではキャラクターの個性を活かしたコミカルな楽曲や、作品世界を広げるイメージソングも数多く制作された。特に「ベジータ様のお料理地獄!!」のように、シリアスな人物像を逆手に取った楽曲は、本編とは違う楽しみを提供した。

日本コロムビアから展開された「ヒット曲集」シリーズには、主題歌や挿入歌だけでなく多数のイメージソングが収録され、CDを集めること自体が『ドラゴンボールZ』ファンの大きな楽しみとなっていた。

菊池俊輔によるBGM――緊迫、絶望、勝利を音だけで伝えたもう一人の主役

主題歌だけでなく、テレビシリーズを支えた菊池俊輔の劇伴も『ドラゴンボールZ』には欠かせない。敵が現れた時の不穏な音楽、悟空たちが戦闘態勢へ入る瞬間の高揚感、圧倒的な敵を前にした絶望感、勝利へ向けて反撃する場面など、それぞれの状況を強く印象づけるBGMが数多く使用された。

[anime-3]

■ 魅力・好きなところ

強敵が現れるたびに世界の広さが更新されていく圧倒的なスケール感

『ドラゴンボールZ』の大きな魅力は、物語が進むたびに「これ以上はいないだろう」と思わせる強敵が現れ、それまでの常識を次々と塗り替えていくところにある。ラディッツ、ベジータ、フリーザ、セル、魔人ブウへと敵の格が上がる一方、それぞれ恐ろしさの種類が異なるため、同じ戦闘の繰り返しには感じさせない。

悟空が超サイヤ人へ覚醒する瞬間――シリーズ最大級のカタルシス

ナメック星でクリリンを失った悟空が怒りによって超サイヤ人へ覚醒する場面は、『ドラゴンボールZ』の象徴といえる。長く語られてきた伝説が現実となり、金色の髪、鋭い眼差し、圧倒的な気を持つ悟空がフリーザと向き合う。この瞬間のために積み重ねられてきた絶望と怒りが大きな爽快感へ変わる。

悟飯の超サイヤ人2覚醒――父から子へ受け継がれる物語

セルゲームで悟飯が超サイヤ人2へ覚醒する場面もシリーズ屈指の名シーンである。幼少期から描かれてきた「怒りによって潜在能力が爆発する」という設定がついに完成し、父の悟空を越える瞬間が訪れる。最後の親子かめはめ波まで含め、「父から子への継承」というテーマが美しくまとまっている。

ベジータの変化――嫌われる敵から愛されるライバルへ

ベジータは地球侵略者から始まり、ブルマやトランクスとの生活を通して少しずつ家族への愛情を持つようになる。魔人ブウ編でトランクスを抱きしめ、自爆を選ぶ場面はその変化の集大成である。最後まで素直になり切れないところも含め、非常に人間らしいキャラクターとなった。

ピッコロと悟飯の師弟関係――戦闘以上に心を動かすドラマ

荒野で悟飯を厳しく育てていたピッコロが、やがて命を懸けて彼を守るようになる。この師弟関係は『Z』の人間ドラマを代表する要素であり、後に悟飯の性格を悟空以上に理解しているかのような場面が描かれることも印象的である。

絶望的な状況から反撃へ転じる瞬間の気持ち良さ

ナッパに仲間が次々と倒された後の悟空登場、フリーザに対する超サイヤ人覚醒、セルを圧倒する悟飯など、『Z』には空気が一瞬で逆転する名場面が数多くある。長い苦戦を描くからこそ、反撃へ転じた瞬間の爽快感が大きい。

必殺技・変身・気を高める演出――誰もが真似したくなる格好良さ

かめはめ波、魔貫光殺砲、気円斬、ギャリック砲、ファイナルフラッシュ、元気玉など、名称とポーズを同時に思い出せる必殺技が非常に多い。さらに超サイヤ人をはじめとした変身演出によって、戦況が一瞬で変化するワクワク感が生まれた。

戦いだけではない日常回――悟空たちを身近に感じられる楽しさ

悟空とピッコロが自動車の運転免許を取ろうとする話、青年悟飯の学校生活、悟天とトランクスの遊びなど、本筋から離れた日常エピソードも人気が高い。世界を救うほど強い人物たちが、普通の生活では意外な苦労をする。この落差も『ドラゴンボール』ならではの魅力である。

最終決戦の元気玉――最強の戦士ではなく全員の力で勝つ結末

純粋魔人ブウとの最後の戦いでは、悟空一人の力ではなく地球全体の力を集めた元気玉が決め手となる。そして戦闘力では弱いミスター・サタンが、人々の信頼を集める力によって決定的な役割を担う。この展開は「強さ」にはさまざまな形があることを示している。

最終回――終わりではなく新しい修業へ向かう悟空らしいラスト

悟空は魔人ブウの生まれ変わりであるウーブと出会い、その才能に惹かれて彼を鍛えるため旅立つ。世界を救った英雄として静かに暮らすのではなく、新たな強さを求めて次の修業へ向かうところに、最後まで変わらない悟空らしさがある。

何度見ても熱くなれることこそ最大の魅力

物語の結末を知っていても、超サイヤ人への覚醒、親子かめはめ波、ベジータの自爆、元気玉などを見ると再び胸が熱くなる。長期間かけて積み重ねたキャラクター同士の関係があるからこそ、一つひとつの名場面が強い感情を呼び起こすのである。

[anime-4]

■ 感想・評判・口コミ

「毎週続きが気になった」という声が多い長期バトルアニメの代表格

『ドラゴンボールZ』を振り返る視聴者の感想で特に多いのが、「次の回が待ち遠しかった」というものである。本作は敵との戦いを何話にもわたってじっくり描き、必殺技を放つ直前や変身の途中など、非常に気になる場面で次回へ続くことも多かった。

その一方、「戦いがなかなか進まない」「気をためる場面が長かった」という評価も存在する。しかし、この独特の間が巨大なパワーや緊張感を演出していたことも確かであり、後から振り返ると「長かったからこそ印象に残った」と感じる視聴者も少なくない。

フリーザ編の評価――シリーズでも特に完成度が高いという感想

ナメック星からフリーザとの決着までを特に高く評価する視聴者は多い。ドラゴンボール争奪戦、ベジータとの一時的な共闘、ギニュー特戦隊、フリーザの変身、悟空の到着、超サイヤ人への覚醒という見せ場が連続するためである。

セル編の評判――悟飯が主役になる展開への高い支持

未来から来たトランクス、人造人間、タイムトラベル、完全体セルというSF的な展開に加え、最後は悟空ではなく悟飯が最大の敵を倒す。超サイヤ人2への覚醒や親子かめはめ波への人気は現在でも非常に高い。

魔人ブウ編の感想――シリアスとギャグが入り混じる独特の面白さ

青年悟飯の学校生活から始まり、悟天とトランクス、魔人ベジータ、超サイヤ人3、フュージョン、ベジット、元気玉まで非常に幅広い内容が詰め込まれている。前半のコミカルさと後半の激戦の落差が大きいため、シリーズの中でも独特の雰囲気を持つ。

悟空への評価――格好良さと自由すぎる父親像

子供の頃には純粋に「強くて格好いい主人公」として見ていても、大人になって再視聴すると修業や戦いを優先する自由奔放な父親として見えることもある。しかし悪意がなく、強くなることそのものを純粋に楽しむ姿勢は悟空ならではの魅力である。

ベジータ人気――シリーズを見返すほど好きになるキャラクター

ベジータは劣等感、嫉妬、プライド、家族愛など複雑な感情を持っているため、大人になって見返すことで改めて好きになる人も多い。魔人ブウ編での自爆や悟空を認める場面は、その長い成長を象徴している。

アニメオリジナル回への評価――本筋から離れるからこそ楽しい

原作にはない日常エピソードや補完場面については、テンポを遅くしているという意見がある一方、キャラクターの生活や人間関係を楽しめると高く評価する声もある。悟空とピッコロの自動車教習などは、その代表格である。

声優陣への高評価――絶叫だけではない細かな演技

野沢雅子、堀川亮、古川登志夫、中尾隆聖など声優陣の演技は『Z』の人気を支えた大きな要素である。特に野沢雅子が悟空、悟飯、悟天を演じ分け、それぞれ異なる人物として成立させている点は高く評価されている。

「引き延ばしが長い」という批判も含めて『Z』らしさ

原作へ追いつかないための長い対峙、気をためる場面、アニメ独自エピソードなどは好みが分かれる部分である。しかし、ゆっくり時間を使うからこそ変身や必殺技の重みが増していた面もあり、当時のテレビアニメならではの味として評価することもできる。

海外でも日本アニメを代表する作品へ

『ドラゴンボールZ』は海外でも広く親しまれ、悟空、ベジータ、フリーザ、超サイヤ人、かめはめ波といった要素が国境を越えて知られるようになった。海外では『Z』を入口としてシリーズを知った視聴者も多く、現在まで続く世界的な人気の土台を築いた作品である。

子供の頃と大人になってからでは感想が変わる作品

子供の頃は超サイヤ人や必殺技に夢中になり、大人になってからはベジータの家族愛、ピッコロの師弟愛、チチの母親としての心配などに目が向く。見る側の年齢によって感情移入する人物が変化することも、本作が長く楽しめる理由である。

総合評価――欠点を含めても記憶から消えない圧倒的な作品

テンポや長い戦闘描写については好みが分かれるものの、超サイヤ人、悟飯とセルの決戦、ベジータの成長、魔人ブウとの元気玉など、何十年経っても語り継がれる名場面の多さは圧倒的である。リアルタイム世代には子供時代の思い出として、後から見た世代にはバトルアニメの代表作として、それぞれ違った形で強く印象に残る作品となっている。

[anime-5]

■ 関連商品のまとめ

テレビ放送を越えて巨大な商品展開へ発展した『ドラゴンボールZ』

『ドラゴンボールZ』は1989年から1996年まで続いたテレビアニメという枠だけでは収まらず、映像ソフト、音楽CD、漫画・ムック、ゲーム、カード、フィギュア、食玩、文房具、衣類、食品など非常に幅広い商品が作られてきた作品である。放送当時に子供だった世代が大人になったことによって、現在では子供向け玩具だけでなく、高価格帯フィギュアや精密なスタチュー、復刻商品、ファッションブランドとのコラボ商品なども大きな市場を形成している。

VHS・LD――家庭で『Z』を繰り返し見られること自体が特別だった時代

テレビ放送当時から1990年代にかけては、VHSやレーザーディスクなどの映像商品がファンにとって重要なコレクションだった。当時は現在の動画配信のように好きな話数をすぐ見られる環境ではなく、テレビ放送を録画するか、映像ソフトを購入・レンタルすることが基本だった。そのためお気に入りの映画やエピソードを何度でも見られる映像商品には特別な価値があった。

DVD・DRAGON BOX――2000年代の再ブームを象徴する映像商品

映像関連商品で大きな存在感を持つのがDVDである。特に2000年代に展開された「DRAGON BOX」は、テレビシリーズをまとまった形で楽しみたいファン向けの大型商品として注目を集めた。その後は単巻DVDや各種セット商品も展開され、放送当時は子供だった視聴者が、大人になってからシリーズを所有する需要も大きくなった。

音楽CD――主題歌から膨大なヒット曲集まで

音楽関連では主題歌シングル、サウンドトラック、ヒット曲集など非常に多くの商品が発売された。「CHA-LA HEAD-CHA-LA」「WE GOTTA POWER」「僕達は天使だった」などの代表曲はもちろん、テレビ本編で使用された挿入歌やキャラクターソング、イメージソングまで収録されたアルバムが存在する。

漫画・アニメコミックス・設定資料――映像とは違う角度で楽しめる書籍商品

書籍関連では原作漫画だけでなく、アニメコミックス、映画関連本、キャラクター紹介本、攻略本、カード関連書籍など幅広い商品が存在する。古いムックや攻略本には当時の宣伝写真、商品情報、時代特有のデザインなどが残っているものもあり、現在では資料としての楽しみも大きい。

家庭用ゲーム――自分で悟空たちを操作できる魅力

ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ、PlayStationなど、その時代ごとの主要ゲーム機に数多くの『ドラゴンボールZ』作品が発売された。特に対戦格闘タイプでは、テレビで見ていた悟空やベジータを自分で操作し、かめはめ波やファイナルフラッシュを放てることが大きな魅力だった。

レトロゲーム中古市場では、ソフト単品だけでなく箱・説明書・付属品までそろった状態の商品にコレクター需要が集まりやすい。

カードダス――子供たちが夢中になった代表的コレクション商品

カードダスは放送当時の代表的な商品である。通常カードだけでなく光沢を持つキラカードには特別感があり、悟空、ベジータ、悟飯、フリーザなど人気キャラクターのカードを交換しながら集める楽しみがあった。

現在では初期シリーズや状態の良いカードがコレクターズアイテムとして注目されることがある。傷、折れ、剥がれ、書き込みの有無などが中古価値を大きく左右する。

フィギュア・ソフビ――放送当時から現在の精密造形まで

フィギュアは現在の『ドラゴンボールZ』関連商品を代表するジャンルの一つである。悟空だけでも通常状態、界王拳、超サイヤ人、超サイヤ人3など複数の姿があり、悟飯、ベジータ、フリーザ、セル、魔人ブウについてもさまざまな形態の商品が存在する。

特に人気が高いのは、親子かめはめ波、悟空対フリーザ、魔人ベジータなどアニメの名場面を立体化した商品である。未開封品だけでなく、開封済みでもパーツや箱が完全に残っている商品には一定の需要がある。

プライズ・くじ商品――手軽な収集から本格コレクションまで

ゲームセンターの景品やくじ形式の商品では、フィギュア、タオル、グラス、クリアファイルなど多種多様なグッズが展開されている。人気キャラクターだけでなく、ギニュー特戦隊や人造人間といった脇役まで商品化されやすく、テーマを決めて集める楽しみがある。

食玩・お菓子――スーパーでも楽しめた身近な商品

カード入り菓子、小型フィギュア付き食玩、ガム、スナックなど、子供がお小遣いで購入できる商品も多数存在した。何が入っているか分からない商品を開封し、目当てのキャラクターが出るか楽しみにする体験そのものが、当時の思い出として残っている。

文房具・日用品――学校生活の中にも悟空たちがいた

筆箱、鉛筆、下敷き、ノート、消しゴム、定規、シール、自由帳、弁当箱、コップ、ハンカチなど、日常生活のさまざまな場所に『ドラゴンボールZ』のキャラクターが使われた。現在見ると1990年代らしい色使いやデザインも魅力となっている。

ボードゲーム・電子玩具・なりきり玩具――画面の外でも戦いを再現

家庭用ゲーム機だけでなく、ボードゲーム、電子玩具なども販売された。特にスカウターのように作品世界を象徴するアイテムは玩具との相性が良く、身につけるだけで作品世界へ入ったような感覚を楽しめた。

衣類・ファッション――子供向けから大人向けへ

放送当時には子供向けTシャツやパジャマなどが多かったが、現在では大人向けの商品も豊富である。亀マーク、カプセルコーポレーションのロゴ、サイヤ人の戦闘服など、キャラクターの顔を全面に出さなくても作品を表現できるデザインが人気を集めている。

現在のオークション・フリマ市場――希少性と保存状態で大きく変わる価格

現在の中古市場では、『ドラゴンボールZ』関連商品だからといってすべてが高価になるわけではない。大量に流通したDVD、ゲーム、フィギュアなどは比較的手頃な価格で見つかる場合もある。

一方、初期カードダス、限定商品、非売品、懸賞品、イベント限定品、古い未開封玩具、付属品完備の商品などは注目されやすい。カードなら傷や折れ、CDなら帯、ゲームなら箱・説明書、フィギュアならパーツや外箱の有無が評価を左右する。

中古価格を確認する場合には、一件だけの高額出品をその商品の相場と考えず、複数の取引状況や商品の状態を比較することが重要である。

昔の商品と最新商品を同時に楽しめることが最大の魅力

『ドラゴンボールZ』関連商品の最大の特徴は、1989年の放送開始から長い年月が経っても新しい商品が生まれ続けていることである。放送当時のカードダスや文房具を集める楽しみと、現在の高精細フィギュアや最新ゲームを楽しむことが同時にできる。

コレクションを始める場合も、「超サイヤ人悟空だけ」「ベジータ中心」「セル編の商品」「1990年代カードダス」「ゲームソフト」などテーマを決めることで、自分だけの集め方を楽しめる。

映像、音楽、ゲーム、カード、フィギュア、食玩、文房具と形は変わっても、それぞれの商品には悟空たちと過ごした時代の記憶が残っている。昔の商品を手に取ればテレビの前で放送を待っていた頃を思い出し、最新商品を見れば現代の技術で再現された超サイヤ人の迫力を楽しめる。放送終了後も世代を越えて商品が作られ続けていることこそ、『ドラゴンボールZ』が単なる懐かしいアニメではなく、現在まで巨大な人気を維持している作品であることの証明といえる。

[anime-10]

■ 楽天市場で『ドラゴンボールZ』の商品を探す♪

現在購入可能な商品はココをクリック!

[anime-11]

■ 楽天のリアルタイム売れ筋人気ランキングをチェック♪