アニメキャラクターの独自の人気ランキングです!
インターネット情報、SNS情報などを参考に独自の順位です。
人気の理由や関連商品の紹介もあります♪
- ■ 1位 アスナ【ソードアート・オンライン】
- ■ 2位 キリト/桐ヶ谷和人【ソードアート・オンライン】
- ■ 3位 千反田える【氷菓】
- ■ 4位 小鳥遊六花【中二病でも恋がしたい!】
- ■ 5位 セイバー【Fate/Zero 2ndシーズン】
- ■ 6位 折木奉太郎【氷菓】
- ■ 7位 黒子テツヤ【黒子のバスケ】
- ■ 8位 暁美ほむら【劇場版 魔法少女まどか☆マギカ】
- ■ 9位 鹿目まどか【劇場版 魔法少女まどか☆マギカ】
- ■ 10位 黒雪姫【アクセル・ワールド】
- ■ 11位 ジョセフ・ジョースター【ジョジョの奇妙な冒険】
- ■ 12位 狡噛慎也【PSYCHO-PASS サイコパス】
- ■ 13位 常守朱【PSYCHO-PASS サイコパス】
- ■ 14位 ディオ・ブランドー【ジョジョの奇妙な冒険】
- ■ 15位 椎名ましろ【さくら荘のペットな彼女】
- ■ 16位 西住みほ【ガールズ&パンツァー】
- ■ 17位 モルジアナ【マギ】
- ■ 18位 ライダー/イスカンダル【Fate/Zero 2ndシーズン】
- ■ 19位 火神大我【黒子のバスケ】
- ■ 20位 アラジン【マギ】
- ■ 21位 見崎鳴【Another】
- ■ 22位 稲葉姫子【ココロコネクト】
- ■ 23位 巴衛【神様はじめました】
- ■ 24位 桃園奈々生【神様はじめました】
- ■ 25位 ココ・ヘクマティアル【ヨルムンガンド】
- ■ 26位 赤座あかり【ゆるゆり♪♪】
- ■ 27位 青山七海【さくら荘のペットな彼女】
- ■ 28位 秋山優花里【ガールズ&パンツァー】
- ■ 29位 富樫勇太【中二病でも恋がしたい!】
- ■ 30位 忍野忍【偽物語】
- ■ まとめ
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■ 1位 アスナ【ソードアート・オンライン】
2012年のアニメヒロインを象徴するほどの存在へ成長した「閃光」
2012年に放送されたアニメ作品に登場したキャラクターを振り返ったとき、最上位候補として真っ先に名前が挙がる存在の一人が『ソードアート・オンライン』のアスナである。物語序盤では血盟騎士団の副団長を務め、細剣を武器に圧倒的な速度で敵を倒すことから「閃光」の異名で知られるトッププレイヤーとして登場する。容姿の美しさだけではなく、ゲーム攻略に対する高い責任感、危険な前線で戦い続ける精神力、仲間をまとめる指導力を持っているため、「守られるだけのヒロイン」ではなく、自分自身の力で戦える女性キャラクターとして強烈な印象を残した。特に2012年当時はライトノベル原作アニメが急速に存在感を増していた時期であり、その中でもアスナは王道的な美少女ヒロインの魅力と、前線攻略組としての戦士的な格好良さを高い水準で両立したキャラクターだった。
人気を決定的なものにしたのは、物語が進むにつれて明らかになる多面的な人物像である。戦闘中は冷静で隙のない強者に見える一方、キリトと二人で過ごす場面では年頃の少女らしい感情を見せ、料理を楽しんだり、何気ない会話に喜んだり、嫉妬したりする。デスゲームという死と隣り合わせの極限環境の中でも、人間らしい生活を諦めず、食事や家庭的な時間を大切にする姿は視聴者に強い親近感を与えた。キリトとの関係も人気の大きな柱であり、単に主人公へ片思いするヒロインではなく、お互いに危険な戦場を生き抜き、信頼を重ねたうえで恋人として結ばれていくため、二人の関係そのものを支持するファンが非常に多い。アインクラッド編における二人の穏やかな日常は、デスゲームの緊張感があるからこそ一層印象的で、「この時間がいつまでも続いてほしい」と視聴者に感じさせる力があった。
キャラクターデザインの完成度も非常に高い。長い栗色の髪、白と赤を基調とした血盟騎士団の制服、細身の剣、凛とした表情という要素が組み合わさり、シルエットだけでも判別しやすい。戦闘時には騎士らしい気高さがあり、日常場面では柔らかな表情へ変化するため、イラストやフィギュアでさまざまな魅力を表現できる。シリーズが長期化したことで、ALO編の姿、私服、制服、水着、ドレス、浴衣、和装、ゲームオリジナル衣装など、同じアスナでも多種多様なビジュアルが生まれたことも人気を長持ちさせた理由である。2012年の放送をきっかけに知名度を急速に高め、その後もシリーズの新作アニメ、映画、ゲーム、イベント、コラボなどが続いたため、当時のファンだけでなく後年から作品へ入った視聴者にも広く知られている。
フィギュア・アクリル・アクセサリーまで圧倒的な関連商品の厚み
関連商品という観点でもアスナは2012年組の中で最上位クラスである。最も分かりやすいのがフィギュアで、血盟騎士団衣装でランベントライトを構える定番スタイルから、水着、私服、ドレス、ウェディング風衣装、和装、寝間着風衣装まで、数え切れないほどのバリエーションが展開されてきた。スケールフィギュアでは長い髪の流れや細剣の軌跡を立体的に表現し、戦闘中の速度感まで感じさせる大型商品も存在する。可動フィギュアでは剣を構えたポーズやキリトとの共闘場面を再現でき、ねんどろいど系のデフォルメ商品では凛々しい顔だけでなく笑顔や照れ顔を楽しめる。ゲームセンター向けプライズ商品も多く、高価格帯から手頃な商品まで選択肢が極めて広い。
定番のアクリルスタンド、缶バッジ、クリアファイル、ラバーストラップ、キーホルダー、ブロマイド、ポスター、タペストリー、ステッカー、カードなども大量に存在する。季節イベントごとの描き下ろしイラストが使われることも多く、春は桜、夏は水着や浴衣、冬はクリスマス衣装といった形で、同じキャラクターでも一年を通して新しい商品を楽しめる。さらに腕時計、ネックレス、リング、バッグ、財布、パーカー、Tシャツ、スニーカーなど、キャラクターグッズの枠を越えたファッション系コラボも充実している。作品ロゴや細剣、血盟騎士団の配色だけを取り入れた落ち着いたデザインの商品であれば、日常でも使いやすい。アニメ映像ソフト、原作ライトノベル、コミカライズ、ゲーム、画集、設定資料、音楽CDといった作品関連商品も含めれば、アスナ一人を軸に非常に大規模なコレクションを形成できる。放送から長い年月が経っても新商品が作られ続けている点こそ、アスナが一過性の人気ではなく、2010年代アニメを代表するヒロインへ成長した証拠といえる。
[anime-rank-1]■ 2位 キリト/桐ヶ谷和人【ソードアート・オンライン】
黒衣・二刀流・孤高という分かりやすさと内面の弱さを備えた主人公
第2位は『ソードアート・オンライン』の主人公キリト。2012年当時、黒を基調としたロングコートをまとい、危険なダンジョンへ単独で挑む姿は非常に印象的だった。ゲーム世界に閉じ込められ、ゲーム内での死が現実世界での死につながる極限状況の中、ベータテスト経験者として高い知識と技術を持っていることから、序盤から周囲のプレイヤーより先を進む存在として描かれる。「黒の剣士」という呼び名、片手剣、後に明らかになる二刀流という要素は、少年向け主人公として非常に分かりやすい格好良さを持っていた。
ただしキリトの人気は、単純に強いからだけではない。彼はゲーム開始直後、自分がベータテスターであることによって他の経験者まで非難される状況を避けるため、あえて自分一人が悪役のように振る舞う。周囲と距離を置き、孤独なソロプレイヤーを続ける姿は冷たい人物にも見えるが、その根底には他人を巻き込みたくないという不器用な優しさがある。さらにサチや月夜の黒猫団に関する悲劇を経験し、自分の判断への後悔を抱えることで、「何でも完璧にこなす最強主人公」とは違う弱さが描かれている。失敗や喪失を背負いながら、それでも誰かを助けようとする姿が視聴者の支持につながった。
アスナとの関係も重要である。二人は最初から理想的な恋人同士だったわけではなく、攻略に対する考え方の違いなどからぶつかりながら信頼を積み上げていく。共同生活を始めた後には、戦闘中とは違う柔らかな表情を見せるようになり、キリトが一人で何でも抱え込む少年から「大切な誰かと生きることを選ぶ人物」へ変化していく。この成長が物語に温かさを与えた。さらに二刀流スキルを使ってボスへ突撃する場面は映像的な見せ場として強く、黒い衣装と二本の剣というビジュアルが一気に象徴化した。2012年以降、VRゲームや異世界を舞台にした多くの作品が登場する中で、キリトという名前がこのジャンルの代表的主人公として語られることも多くなった。
剣・黒衣・二刀流を生かした立体物と男性キャラ商品
関連商品ではフィギュアの種類が特に豊富で、エリュシデータとダークリパルサーの二本を構えた姿は定番である。スケールフィギュアではロングコートが大きく翻る造形によってスピード感が表現され、可動フィギュアでは二刀流のさまざまな攻撃姿勢を再現できる。ねんどろいどなどのデフォルメ商品では、クールな表情だけでなく驚きや照れを含む表情パーツが用意されることもあり、アニメ本編で見せる柔らかな一面を楽しめる。アスナと同シリーズで発売される商品も多く、二人を並べて飾ることを前提に集めるファンも多い。
アクリルスタンド、缶バッジ、ラバーストラップ、クリアファイル、ブロマイド、タペストリーなどの定番グッズに加え、黒を基調とした衣類やバッグ、腕時計、財布、アクセサリーなどは男性でも使いやすいデザインになりやすい。二本の剣や作品ロゴだけを使った商品は、キャラクターグッズ感を抑えたスタイリッシュなアイテムとして人気がある。また『SAO』はゲーム化が多く、プレイヤーがキリトを操作しながらオリジナルストーリーを体験できることも大きな強みである。原作、ゲーム、アニメ、映画など媒体をまたいで長く活躍してきたため、2012年に登場した男性キャラクターの中でも特に商品展開が途切れにくい。アスナとのセット人気、主人公としての単独人気の両方を持つ点を考えても、上位に位置する存在である。
[anime-rank-2]■ 3位 千反田える【氷菓】
「私、気になります!」という好奇心を最大の魅力へ変えたヒロイン
第3位は『氷菓』の千反田える。長い黒髪、大きな瞳、清楚な制服姿という一見すると正統派のお嬢様キャラクターだが、彼女を2012年を象徴する人気ヒロインに押し上げたのは、何よりも強烈な好奇心である。普段は礼儀正しく穏やかで、地元の名家の娘らしい落ち着きを見せるが、目の前に理解できない出来事や疑問が現れると一気に表情が変わり、折木奉太郎へ身を乗り出して真相を知りたがる。その瞬間の瞳の輝きや距離感の近さ、声の弾み方まで丁寧に描かれ、アニメーションだからこそ生まれる魅力が最大限に引き出された。
えるは自分で推理を完成させる名探偵ではない。むしろ「何かがおかしい」と気づき、奉太郎を動かすきっかけを作る人物である。省エネを信条とし、できるだけ面倒なことを避けたい奉太郎に対し、えるは疑問を放置することができない。この正反対の二人が並ぶことで物語が動き出す構造が『氷菓』の大きな魅力となった。奉太郎が彼女に振り回されているようで、実際にはえるの存在によって彼の才能や感情が少しずつ引き出されていく。直接的な恋愛表現を大量に使わず、視線や間、何気ない会話だけで二人の距離の変化を見せるため、視聴者が関係性を想像する余白も大きかった。
また、えるは単なる世間知らずなお嬢様ではない。農家としての家の立場、地域の人間関係、自分が将来背負うものについて現実的に考えている部分があり、物語後半ではその責任感が人物像に深みを与える。普段の無邪気な好奇心だけを見ていると、彼女が地域社会の中で自分の役割を理解していることとのギャップが大きく、この多面性が長期人気につながった。京都アニメーションの繊細な作画によって髪や瞳、細かな表情が丁寧に描かれたこともあり、放送から長い年月が経っても「える」というキャラクターそのものが2012年アニメを代表する存在として記憶されている。
制服姿を中心とした美麗イラスト商品が長期的に人気
『氷菓』は戦闘作品ではないため、関連商品はキャラクターの表情や日常の雰囲気を楽しむものが中心である。千反田えるの場合、神山高校の制服姿を使ったアクリルスタンド、缶バッジ、クリアファイル、ブロマイド、ポストカード、タペストリーなどが特に人気である。大きな瞳と長い黒髪という特徴がイラストで映え、季節衣装や描き下ろしイラストが商品化されると、放送当時からのファンにも新鮮な魅力が生まれる。完成品フィギュアでは制服姿や私服姿だけでなく、「気になります」と身を乗り出すようなポーズを再現した商品も人気が高い。
奉太郎とのペアイラスト商品は恋愛的な関係性を楽しむファンにとって重要で、里志や摩耶花を加えた古典部4人の商品には作品全体を好きな層から支持が集まる。原作小説、漫画版、Blu-ray・DVD、公式イラスト、設定資料なども含めれば、『氷菓』の静かな世界をさまざまな形で楽しめる。作品そのものの新展開が頻繁でなくても、記念企画などで新規商品が作られるたびに注目されるのは、千反田えるのキャラクターデザインと人気が今なお古びていない証拠である。
[anime-rank-3]■ 4位 小鳥遊六花【中二病でも恋がしたい!】
邪王真眼という強烈な個性の奥に隠された繊細な少女像
第4位は『中二病でも恋がしたい!』の小鳥遊六花。2012年秋アニメを象徴するヒロインの一人であり、眼帯を装着し、自分の右目に強大な力が宿っていると信じる「邪王真眼」の使い手を自称している。学校の廊下でも教室でも、自分を特別な能力者として演出する言動を続けるため、初見では非常に奇抜な少女に見える。しかし六花の本当の魅力は、中二病そのものを単なる笑いのネタで終わらせず、それが彼女にとって現実を受け止めるために必要な心のよりどころになっている点にある。
主人公の富樫勇太は、かつて自分も中二病だった経験から六花の言動を恥ずかしく感じ、最初は距離を置こうとする。しかし同じ経験者だからこそ、六花が演じる世界を完全には否定できない。物語が進むにつれて、六花が家族に関する深い悲しみを抱えていることが明らかになり、視聴者は彼女の「邪王真眼」が単なる遊びではなかったことを理解する。現実を受け入れることと、自分の心を守るための想像世界を持つことの間で揺れる姿は、コメディ中心に見えた作品へ大きな emotional な深みを加えた。
六花はビジュアル面でも非常に強い。小柄な体格、頭頂部の特徴的な髪、眼帯、黒を含む制服、折り畳み傘を武器に見立てたポーズなど、一目で誰なのか分かる記号が多い。実際には何も起きていない日常場面を、彼女の想像の中では大規模な異能バトルとして描く演出も人気で、京都アニメーションの高品質な作画によって中二病世界が豪華に映像化された。勇太との恋愛が進んでも、突然普通の少女になるわけではなく、中二病という個性を残したまま関係が深まる点も支持された。笑える、かわいい、切ないという複数の感情を一人で引き出せることが、六花の人気の大きな理由である。
眼帯・傘・邪王真眼を生かした商品展開
六花関連では制服姿のスケールフィギュア、ねんどろいど、デフォルメフィギュア、プライズ商品などが多く作られている。眼帯をつけた姿だけでキャラクター性が成立し、傘を武器のように構えれば劇中の中二病的な格好良さを表現できる。眼帯を外した素顔や、照れた表情を再現した商品は普段とのギャップを楽しめるため人気が高い。水着、私服、ドレス、季節衣装などにアレンジされても、髪型と眼帯だけで六花らしさが残ることは商品化において大きな強みである。
アクリルスタンド、缶バッジ、クリアファイル、ラバーストラップ、タペストリー、カード、ポスターなどのイラスト商品も豊富で、「邪王真眼」や魔法陣をイメージしたグラフィックを組み合わせることで、他作品の商品とは違う中二病らしいデザインになる。勇太とのペア商品、丹生谷森夏、凸守早苗、五月七日くみんら部活動メンバーをまとめた商品など、関係性で集める楽しみも大きい。コスプレ用の眼帯や制服風衣装も人気があり、キャラクターを「見る」だけでなく「再現する」楽しみまで広がった。2012年の一時的な話題作に終わらず、シリーズ作品や劇場版を通じて長期間支持されているため、六花は現在でも中二病キャラクターの代表格と呼べる存在である。
[anime-rank-4]■ 5位 セイバー【Fate/Zero 2ndシーズン】
気高い騎士王として新世代のアニメ視聴者にも存在感を示した名キャラクター
第5位は『Fate/Zero』に登場するセイバー。キャラクター自体は2012年以前から高い人気を誇っていたが、『Fate/Zero』のテレビアニメ化、とりわけ2012年の後半戦によって、その存在感はさらに拡大した。黄金の髪、青を基調とした衣装、銀色の甲冑、聖剣というビジュアルは非常に完成度が高く、アニメキャラクターを詳しく知らない人でも一度見れば記憶に残りやすい。小柄な女性でありながら伝説上の王として強大な力を持ち、戦闘では堂々とした剣技を見せるというギャップも魅力である。
『Fate/Zero』におけるセイバーは、ただ戦うだけではなく「王とは何か」という作品の大きなテーマを背負っている。自分は国のために正しくあろうとし、王は民の模範でなければならないと考える。しかしライダーことイスカンダルやアーチャーことギルガメッシュはまったく異なる王の価値観を持っており、三者が言葉を交わす場面ではセイバーの理想そのものが厳しく問われる。視聴者は彼女の高潔さに共感する一方で、その生き方があまりにも自分を犠牲にしすぎていることにも気づかされる。この葛藤があるため、単なる「格好良い女騎士」では終わらない人物像が成立している。
また、マスターの衛宮切嗣との関係が決して良好ではないことも独特である。正面から正々堂々と戦うことを望むセイバーと、勝つためには手段を選ばない切嗣は根本的に価値観が違う。そのため同じ陣営でありながらすれ違い続け、視聴者は「もしもっと理解し合えていたら」と考えずにはいられない。最終局面へ向かうにつれて彼女の理想は厳しい現実にさらされ、その悲劇性がキャラクターへの感情移入をさらに強くした。2012年当時、新規ヒロインが多数登場する中でもセイバーが上位人気を保っていたことは、キャラクターとしての基礎体力が非常に高かったことを物語っている。
長期シリーズだからこそ実現した圧倒的フィギュア数と高級グッズ
セイバーはアニメキャラクター商品の歴史全体で見ても、特にフィギュア化の回数が多いキャラクターの一人である。甲冑をまといエクスカリバーを構える姿は王道で、スケールフィギュアではドレスの布の動き、甲冑の金属感、透明素材を使った聖剣など細かな造形を楽しめる。可動フィギュアでは戦闘姿勢や剣を振り下ろす瞬間を再現でき、ねんどろいどでは普段の凛々しさとは違うかわいらしい表情を見ることができる。スーツ姿、私服、水着、晴れ着、ドレスなど別衣装の商品も多く、同じキャラクターだけで棚いっぱいのコレクションを作ることも可能である。
アクリルスタンドや缶バッジといった定番商品だけでなく、聖剣、王冠、甲冑の意匠を取り入れた腕時計、リング、ネックレス、バッグ、財布など比較的高価格帯のコラボ商品も多い。キャラクターの顔を大きく印刷しなくてもセイバーを連想できる意匠が多いため、成人したファンが使いやすいデザインに落とし込みやすいことも長期人気の強みである。『Fate』シリーズ全体の商品量が非常に多く、他作品版のセイバーや派生キャラクターまで含めると収集範囲は莫大になる。2012年の『Fate/Zero』だけを見ても、セイバーは過去から続く人気と新たなアニメファンの支持を結びつけた象徴的存在だった。
[anime-rank-5]■ 6位 折木奉太郎【氷菓】
省エネを掲げながら誰よりも鋭く日常の謎を見抜いてしまう主人公
第6位は『氷菓』の折木奉太郎。スポーツ万能でもなく、世界を救う力を持つわけでもない。できるだけ余計なことをせず毎日を静かに過ごしたいという「省エネ主義」を信条とする高校生である。それにもかかわらず千反田えると出会ったことで、学校生活の中に隠れている小さな謎へ次々と巻き込まれる。特徴的なのは、奉太郎自身が探偵になることを望んでいない点である。えるから疑問を投げかけられ、仕方なく考え始めると、わずかな情報だけから驚くほど筋の通った答えを導き出してしまう。この「やる気がないのに頭が切れる」という性質が大きな人気を生んだ。
奉太郎の推理は超人的能力ではなく、観察力と論理の組み立てによって成立する。そのため視聴者も一緒に考えることができ、事件解決後には「なるほど」と納得できる気持ち良さがある。また、本人は自分の才能を特別なものとは思っていないが、古典部の仲間や周囲の人物は少しずつその能力に気づいていく。特に福部里志との関係には複雑な感情があり、里志が奉太郎の才能を羨ましく感じる場面から、奉太郎自身も他者からどう見られているかを意識するようになる。文化祭編などでは省エネだけでは説明できない負けず嫌いやプライドが表面化し、人物像が一気に人間らしくなる。
千反田えるとの関係も非常に人気が高い。えるに振り回されているようで、彼女から頼られることを完全には嫌がっていない。物語が進むほど、奉太郎の世界にえるの存在が入り込み、彼自身の人生が少しずつ彩りを帯びていく。直接的な恋愛台詞が少ない分、視線や間の取り方、心の中で浮かぶ想像などから感情の変化を読み取れることが、『氷菓』らしい魅力となっている。派手さとは正反対の人物ながら、静かな格好良さを持った主人公として2012年の男性キャラクター人気で大きな存在となった。
古典部4人をそろえて楽しめる日常系グッズ
奉太郎の商品は武器や派手な衣装がないため、制服姿や日常の一場面を描いたイラスト商品が中心となる。アクリルスタンド、缶バッジ、クリアファイル、ブロマイド、ポストカード、タペストリーなどでは、気だるそうな表情や本を読む姿など、「いかにも奉太郎らしい」静かな魅力が表現される。千反田えるとのペア商品は特に人気が高く、二人を並べることで性格や表情の違いが一目で伝わる。里志、摩耶花を含めた古典部4人のグッズも作品ファンには欠かせない。
原作小説も重要な関連商品である。アニメでは映像や演技によって表現された奉太郎の内面を、文章ではより細かな思考として追うことができる。アニメから入ったファンが原作を読むことで、キャラクターへの理解がさらに深まる。Blu-ray・DVD、公式イラスト、サウンドトラックなども含め、派手なグッズ展開とは違う落ち着いたコレクションを楽しめるキャラクターである。
[anime-rank-6]■ 7位 黒子テツヤ【黒子のバスケ】
自分ではなく仲間を輝かせる「影」という発想が生んだ新しい主人公像
第7位は『黒子のバスケ』の主人公、黒子テツヤ。スポーツ漫画の主人公といえば身体能力が高く、試合で最も目立つエースというイメージが強い。しかし黒子はその正反対で、体格や基礎能力だけを見れば特別な選手ではなく、存在感の薄さを利用したミスディレクションと精密なパスによって味方を生かす。自ら得点を量産するのではなく、「光」である選手の力を最大限に引き出す「影」として戦う。この主人公像の新鮮さが、放送開始直後から大きな話題となった。
普段の黒子は表情の変化が少なく、声も落ち着いており、近くにいても気づかれないほど存在感が薄い。突然背後から話しかけて周囲を驚かせる場面は作品の定番ギャグとなった。しかしバスケットボールに対する考え方は非常に熱く、勝利だけを追い求めるようになった帝光中学時代の「キセキの世代」に対し、仲間と力を合わせて戦うバスケを証明したいという強い信念を持つ。表情が少ないからこそ、わずかに怒りや悔しさが表れた瞬間のインパクトが大きい。
火神大我との関係は作品最大の柱である。身体能力が高く豪快な火神を「光」とし、黒子が「影」になることで二人の力が最大限に発揮される。性格はまったく違うが、お互いに足りない部分を補いながら強豪へ挑むため、コンビとして応援するファンが非常に多い。また、黄瀬、緑間、青峰、紫原、赤司といったキセキの世代との過去と現在の関係も作品を盛り上げた。2012年には女性ファンを中心として『黒子のバスケ』が急速に大ブームとなり、キャラクターソング、イベント、グッズなども大規模に展開された。
学校・背番号・コンビ単位で集められるスポーツアニメ商品
黒子の商品では誠凛高校のユニフォーム姿を使ったフィギュア、アクリルスタンド、缶バッジ、ラバーストラップ、カード、タオル、クリアファイルなどが定番である。淡い水色の髪と小柄な体格が特徴的なため、デフォルメマスコットやぬいぐるみでも分かりやすい。スポーツ作品らしく、背番号や学校名を取り入れたTシャツ、ジャージ、タオル、バッグなども作りやすく、キャラクターイラストを全面に出さなくても作品愛を表現できる。
さらに『黒子のバスケ』はキャラクター同士の関係性が大きな人気要素であるため、黒子と火神、黒子と黄瀬、黒子と青峰など、さまざまな組み合わせの商品が作られてきた。トレーディング缶バッジなどでは学校ごと、キセキの世代ごとにそろえる楽しみがあり、収集性が非常に高い。原作コミック、キャラクターソング、ゲーム、舞台関連商品なども含め、2012年の男性キャラクター市場を大きく盛り上げた中心人物だった。
[anime-rank-7]■ 8位 暁美ほむら【劇場版 魔法少女まどか☆マギカ】
物語を知るほど言動の意味が変わって見える悲劇性の強い魔法少女
第8位は『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』でも大きな存在感を見せた暁美ほむら。テレビシリーズの時点ですでに高い人気を誇っていたが、2012年の劇場版によって再び多くのファンから注目を集めた。初登場時のほむらは無口で冷静、どこか他人を寄せつけない雰囲気を持つ転校生であり、鹿目まどかへ魔法少女になるなと忠告する。しかし物語の真相を知ると、その冷たい態度が実はまどかを救うための必死な行動だったことが分かる。この「初見と再視聴で印象が大きく変わる」構造が、ほむらというキャラクターを非常に特別な存在にしている。
時間を巻き戻す能力を使い、何度失敗しても同じ時間を繰り返しながらまどかを救おうとする。ループを重ねるたびに少しずつ感情表現が減り、弱かった少女が冷徹な戦士へ変わっていく過程は悲劇的である。彼女の強さは生まれつきのものではなく、失敗と喪失を何度も経験した結果として身についたものだと分かるため、戦闘時の冷静さにも重い意味が加わる。拳銃、爆弾、大型火器まで大量の武器を使用する戦闘スタイルも、一般的な魔法少女アニメのイメージを大きく覆した。
まどかへの感情の深さについてはさまざまな解釈が可能で、その余白がファンの考察や二次創作を活発にした。ほむらの行動が正しいのか、執着なのか、純粋な友情なのかという議論が長期間続くのは、それだけ単純な善悪で割り切れない人物だからである。長い黒髪、紫を基調とした魔法少女衣装、盾というビジュアルも分かりやすく、2010年代を代表するダークヒロインの一人になった。
時間停止・盾・銃器を生かしたフィギュアの見栄え
ほむらの商品では魔法少女姿のスケールフィギュア、可動フィギュア、ねんどろいど、プライズなどが豊富である。盾や拳銃、ロケットランチャーなどを組み合わせれば戦闘場面を再現でき、可動商品との相性が特に良い。眼鏡をかけた過去の姿や制服姿の商品もあり、同じ人物の変化を並べて楽しむことができる。アクリルスタンド、缶バッジ、クリアファイル、タペストリー、カード、ラバーストラップなども非常に多い。
作品を象徴するソウルジェムを使ったアクセサリーや、ほむらのイメージカラーを取り入れた腕時計、バッグなども魅力的である。まどかとのペアイラスト商品は特に人気が高く、二人の関係を象徴するグッズとして長年支持されている。映像ソフト、劇場版、漫画、ゲーム、音楽CDなど媒体も豊富で、物語を見返すたびにほむらの印象が変わるため、関連商品を集める行為そのものがキャラクターへの理解を深めることにつながる。
[anime-rank-8]■ 9位 鹿目まどか【劇場版 魔法少女まどか☆マギカ】
「普通の少女」である時間を長く描いたからこそ最後の決断が強く響く主人公
第9位は鹿目まどか。ピンク色の髪、柔らかな性格、かわいらしい魔法少女衣装など、一見すれば王道魔法少女アニメの主人公そのものに見える。しかし『魔法少女まどか☆マギカ』は、まどかがすぐに契約して魔法少女になる物語ではない。友人たちが契約したことで何を得て、何を失っていくのかを目の前で見ながら、自分が本当に願うべきことは何なのかを考え続ける。この「決断に至るまで」を丁寧に描いたことが、まどかというキャラクターを特別な主人公にした。
まどかは自分に自信がある少女ではない。大きな才能を持っていると言われても、自分には特別な取り柄がないと思っている。しかし友人や家族を非常に大切にし、誰かが傷つくことを放っておけない。その優しさは時に自己犠牲へ向かいそうになるが、物語終盤ではただ自分を差し出すのではなく、これまで苦しんできたすべての魔法少女を救おうとする大きな願いへ到達する。日常生活では普通だった少女が、最終的には世界の仕組みそのものに関わる存在になるという振れ幅の大きさは圧倒的である。
また、まどか自身の人気はほむら、マミ、さやか、杏子など他キャラクターとの関係性によってさらに強くなる。彼女の優しさが他の少女へどう影響したのかを見ることで、主人公としての役割がより明確になる。2012年の劇場版によって作品を映画館で見直す機会が増え、まどかとほむらの関係や物語全体を再評価する動きが強まった。ピンクと白を基調にした魔法少女姿は商品化もしやすく、かわいらしさと作品の重いテーマの対比が長期的な人気につながっている。
弓・ソウルジェム・キュゥべえと組み合わせた華やかな商品
フィギュアでは通常の魔法少女姿だけでなく、物語終盤を象徴する特別な姿を立体化した大型商品なども人気が高い。フリル、リボン、スカート、弓といった要素が多いため、造形に立体感を出しやすく、飾った際に非常に華やかである。ねんどろいどやプライズ商品では丸みのあるデザインとピンク色の髪がかわいらしく、初めてフィギュアを買う層にも手に取りやすい。
ソウルジェム、弓、キュゥべえを組み合わせたアクリル商品、アクセサリー、缶バッジなども作品性が強い。5人の魔法少女をそろえたセット商品や集合タペストリーは特に見栄えが良く、まどか単独だけでなくグループで楽しめる点も魅力である。ほむらとのペア商品は作品の物語を象徴するアイテムとして需要が高い。放送終了後も新規イラストやコラボが続き、魔法少女作品全体を代表するキャラクターとして商品展開が継続している。
[anime-rank-9]■ 10位 黒雪姫【アクセル・ワールド】
現実世界の美しい先輩と加速世界の黒の王という二面性
第10位は『アクセル・ワールド』の黒雪姫。2012年のライトノベル原作アニメを代表するヒロインの一人であり、放送当時から非常に高い注目を集めた。現実世界では主人公・有田春雪が通う学校の上級生で、美貌と成績を兼ね備えた憧れの存在。一方、加速世界ではブラック・ロータスとして黒のレギオンを率いる「黒の王」であり、現実とはまったく異なる冷徹な戦士の顔を持つ。この二重性が黒雪姫の最大の特徴である。
彼女は自分の外見や立場に自信を持てないハルユキに対し、最初から彼の能力や可能性を認める。周囲から見れば不釣り合いにも思える二人だが、黒雪姫自身は外見ではなく彼のゲーム能力や内面に価値を見いだしている。この姿勢が視聴者に強い印象を与えた。先輩らしく落ち着いて見える一方で、ハルユキへの感情が関わると年相応の少女らしく嫉妬したり動揺したりすることもあり、完璧な高嶺の花ではないところも魅力である。
また、黒雪姫には過去の加速世界で起こした出来事や「レベル10」へ到達しようとする野望があり、単に主人公を導くヒロインというだけではない。自分自身の目的を持ち、そのために再び戦いの世界へ戻ろうとしている。黒を基調にした衣装、長い黒髪、蝶を思わせる意匠など、ビジュアル面も非常に完成度が高い。ブラック・ロータスのデザインまで含めれば、現実世界の美少女と機械的なバトルアバターというまったく異なる二つの魅力を一人で持っている。
黒と蝶をモチーフにした美しいフィギュアが人気
黒雪姫のフィギュアでは制服、黒いドレス、学内アバター、水着などさまざまな衣装が立体化されてきた。長く流れる黒髪と細身の体型を生かした造形は非常に美しく、蝶の羽や花びらを組み合わせた演出の商品もキャラクターのイメージとよく合う。ブラック・ロータスのフィギュアと並べれば、現実と加速世界の二つの姿を比較して飾ることもできる。
アクリルスタンド、缶バッジ、クリアファイル、タペストリー、カードなども豊富で、原作イラストを使用した商品とアニメ版イラストの商品を比較して楽しめる。腕時計、アクセサリー、バッグなど黒を基調とした商品は普段使いにもなじみやすい。原作ライトノベルが長期シリーズであるため、アニメ放送後も黒雪姫というキャラクターに触れる機会が多く、2012年当時の人気ヒロインとして長く記憶される結果となった。
[anime-rank-10]■ 11位 ジョセフ・ジョースター【ジョジョの奇妙な冒険】
正面突破ではなく策とハッタリで強敵を倒す異色の熱血主人公
第11位は『ジョジョの奇妙な冒険』第2部の主人公ジョセフ・ジョースター。第1部主人公ジョナサンが誠実で真っすぐな紳士だったのに対し、孫であるジョセフは驚くほど性格が違う。相手を挑発し、嘘をつき、逃げるふりをし、周囲にある物を利用しながら勝利への道筋を作る。「主人公は正々堂々戦うもの」という固定観念を軽々と壊す人物である。戦闘前後の台詞回しも独特で、敵が次に言う言葉を先に言い当てて混乱させる場面などはジョセフを象徴する名物となった。
しかし、ふざけているだけの主人公ではない。仲間が危険に陥れば命を懸け、祖母エリナや友人への愛情も深い。シーザーとの関係では最初こそ反発し合うものの、修行や戦闘を通じて信頼を築いていく。その後に訪れる悲劇によって、普段軽口を叩くジョセフが見せる真剣な感情は非常に強い印象を残す。圧倒的な身体能力を持つ柱の男たちに対し、真正面からの力比べでは勝てないからこそ頭脳戦を選び、状況を利用する。この「勝ち方が読めない」という面白さが第2部の大きな魅力となった。
2012年版アニメでは原作漫画の独特なポーズ、擬音、派手な色彩、台詞のテンポが大胆に映像化され、ジョセフの勢いがさらに増した。後のシリーズにも年齢を重ねた姿で登場するため、若い時代のジョセフを知ることがシリーズ全体を楽しむうえでも重要になる。長期間続く『ジョジョ』の歴史の中でも、特に人気の高い主人公の一人である。
特徴的なポーズを再現できる可動フィギュアとアパレル
ジョセフは可動フィギュアとの相性が非常に良く、ジョジョ立ちやクラッカーヴォレイを使った戦闘姿勢など、多様なポーズを再現できる。表情パーツが豊富な商品では、真剣な顔だけでなく驚きや挑発的な表情まで楽しめる。シーザーやリサリサと並べることで第2部の名場面を再現できる点も魅力である。
アクリルスタンド、缶バッジ、ポスター、カードに加え、『ジョジョ』は作品ロゴや擬音そのものがデザインとして強いため、Tシャツ、パーカー、バッグ、アクセサリーなどアパレル系商品も豊富である。原作コミックを全巻集める楽しみも大きく、ジョセフから入って他部へ進むファンも多い。2012年のアニメ版によって古い名作キャラクターが新しい世代へ再発見された代表例である。
[anime-rank-11]■ 12位 狡噛慎也【PSYCHO-PASS サイコパス】
潜在犯でありながら犯罪者を追う矛盾を抱えたハードボイルドな執行官
第12位は『PSYCHO-PASS サイコパス』の狡噛慎也。犯罪係数を機械が測定し、人間の将来まで管理するシビュラ社会において、公安局刑事課一係の執行官として犯罪者を追う。しかし狡噛自身も犯罪係数が基準値を超えた「潜在犯」であり、社会から危険人物として扱われている。この矛盾した立場がキャラクターの魅力を強くしている。刑事としての観察力と身体能力が高く、事件現場では冷静に犯人の心理を読む一方、自分の中には槙島聖護に対する強い執念を抱えている。
狡噛の過去には元監視官だった時代があり、ある事件を追い続けたことで色相が悪化し、執行官へ降格した経緯がある。つまり彼は最初から社会へ反抗していたわけではなく、犯罪を追い詰めようとした結果、自分が社会から犯罪者側へ分類されてしまった。この皮肉が作品のテーマと強く結びついている。常守朱との関係も重要で、新米監視官だった朱に捜査の現実を教える存在でありながら、朱の真っすぐな判断に自分自身が救われる場面もある。二人は単純な恋愛関係ではなく、互いに強い影響を与え合う存在として描かれた。
槙島聖護との対立は、狡噛の人物像を最も強く映し出す。知性と身体能力を兼ね備えた二人は似た部分を持ちながら、立つ側がまったく違う。狡噛が法律やシビュラの枠内で槙島を追ううち、やがてシステムでは裁けない相手に対して自分がどう行動するかを迫られる。この選択が彼を単なる格好良い刑事から、作品の倫理を背負うキャラクターへ押し上げた。
ドミネーターや公安局デザインと組み合わせた大人向けグッズ
狡噛の商品ではフィギュア、アクリルスタンド、缶バッジ、ブロマイド、ポスターなどに加え、作品を象徴する特殊銃ドミネーター関連の商品が非常に目立つ。狡噛単独だけでなく、常守朱、槙島聖護、宜野座伸元らとの組み合わせで商品化されることも多い。黒や紺を中心にした公安局のデザインは落ち着いており、大人のファンが使いやすい。
腕時計、財布、バッグ、ジャケットなど、作品世界の近未来的な雰囲気を生かしたコラボ商品との相性も良い。設定資料集、小説、漫画、映像ソフトなどを集めることで、狡噛が生きる社会そのものへの理解を深められる。若いヒーローとは違う渋さを持ち、2012年に登場した男性キャラクターの中でも特に大人の視聴者から強い支持を受けた存在である。
[anime-rank-12]■ 13位 常守朱【PSYCHO-PASS サイコパス】
未熟な新人からシステムそのものを見つめる人物へ成長する主人公
第13位は常守朱。物語開始時点では公安局刑事課一係へ配属されたばかりの新人監視官であり、視聴者と同じようにシビュラシステムをある程度当然のものとして受け入れている。しかし現場でさまざまな犯罪者、被害者、執行官に出会うことで、機械が示す数値だけで人間を判断する社会へ疑問を持つようになる。朱の成長は『PSYCHO-PASS』という作品そのものの変化と重なっている。
彼女の特徴は、極度のストレスにさらされても比較的色相が濁りにくいことにある。しかしそれは感情が薄いという意味ではない。友人が危険にさらされれば恐怖し、仲間を失えば深く傷つく。それでも感情に飲み込まれず、自分がどう行動すべきかを考えることができる。最初は狡噛や宜野座に指示されていた新人が、次第に自分の判断で一係を導くようになる変化は非常に大きい。
狡噛に対しても、シビュラの判断だけで危険人物として扱うのではなく、一人の人間として向き合う。この姿勢によって狡噛との間に独特の信頼が生まれる。槙島聖護のようにシステムの外側へ逃れる人間を目の前にしたときも、朱は単純にシビュラを否定するのではなく、現在の社会を維持しながらより良い未来を考えようとする。その現実的な強さが、シリーズが続くほど際立っていく。
公安局制服を中心にシリーズごとの差を楽しめる商品
朱のグッズでは公安局制服姿のアクリルスタンド、フィギュア、缶バッジ、クリアファイル、ブロマイドなどが中心となる。シリーズを通じて髪型や表情、立場が変化するため、時期ごとの商品を並べると一人の人物の成長を視覚的に感じられることも魅力である。狡噛との二人商品、一係メンバー集合商品も人気が高い。
『PSYCHO-PASS』はキャラクター商品だけでなく、ドミネーターや公安局ロゴなど世界観を使った商品が多い。朱を中心に集めながら作品全体のグッズへ範囲を広げやすいことも特徴である。設定資料や小説、コミカライズを読むことで、アニメでは説明し切れなかった社会背景へ理解を広げられる。
[anime-rank-13]■ 14位 ディオ・ブランドー【ジョジョの奇妙な冒険】
主人公以上に記憶へ残るほど強烈な悪役としてのカリスマ
第14位はディオ・ブランドー。悪役でありながら『ジョジョの奇妙な冒険』そのものを象徴するキャラクターの一人である。幼少期から強い上昇志向と野心を持ち、ジョースター家へ養子として迎えられた後はジョナサンの立場を奪おうと計画する。表向きは優秀で礼儀正しく振る舞いながら、裏では冷酷な行動を重ねる二面性が恐ろしい。やがて石仮面の力によって吸血鬼となり、人間の倫理を完全に捨てた存在へ変貌する。
ディオが印象に残る理由の一つは、行動も台詞も非常に大げさで theatrical なことにある。自信に満ちた表情、独特なポーズ、相手を見下ろす言動など、どの場面を切り取っても「ディオらしい」。2012年アニメ版では原作漫画の勢いをそのまま動きと声へ変換したことで、ネット上で台詞や場面が繰り返し話題になった。悪役であるため視聴者から嫌われてもおかしくないのに、あまりにも存在感が強いため「好きな悪役」として高い人気を獲得している。
ジョナサンとの関係も重要である。二人は同じ家で育ちながら正反対の価値観を持ち、人生のあらゆる場面で対立する。ジョナサンの誠実さがディオの邪悪さを際立たせ、ディオの非道さがジョナサンの高潔さをさらに強く見せる。後の部にも彼の存在が大きな影響を残すため、第1部だけで終わる敵ではないことも長期人気の理由となっている。
悪役らしい迫力を楽しめるフィギュアと大胆なファッション商品
ディオは可動フィギュア、スケールフィギュア、デフォルメ商品など幅広く立体化されている。ジョジョ特有の大胆なポーズを再現するため可動フィギュアとの相性が良く、表情パーツや手首パーツを交換することで多彩な場面を作れる。第1部時代と後のDIOでは衣装や印象が大きく違うため、シリーズを横断して商品を集める楽しみもある。
Tシャツ、パーカー、アクセサリーなどでは作品の擬音や特徴的な台詞、配色を使った大胆なデザインが多い。普通のキャラクター商品とは違い、悪役を前面に押し出した派手さそのものが魅力である。主人公側のジョナサンやジョセフと並べて飾ることで対立構造を再現できる点もコレクション性が高い。
[anime-rank-14]■ 15位 椎名ましろ【さくら荘のペットな彼女】
芸術の天才と生活能力の欠如という極端なギャップが生んだ人気
第15位は『さくら荘のペットな彼女』の椎名ましろ。世界的に評価されるほど高い絵画の才能を持ちながら、服を選ぶことや食事、身の回りの整理といった日常生活が苦手という、非常に極端なキャラクターである。主人公の神田空太はそんなましろの世話係のような立場となり、二人の共同生活を通じて物語が進んでいく。最初のましろは感情表現が少なく、会話にも独特な間があるため、何を考えているのか分かりにくい。しかし空太やさくら荘の住人と関わることで少しずつ感情を表へ出すようになる。
彼女の魅力は「かわいい天才」にとどまらない。ましろ本人は自分の才能を特別扱いしておらず、ただ自然に絵を描いている。しかし周囲の人間は彼女の圧倒的才能を目の前にすることで、自分の努力や夢について苦しむ。空太や青山七海が「どれだけ頑張っても天才には届かないかもしれない」という現実に直面する中、ましろもまた、自分の才能が周囲を傷つけていることに戸惑う。天才であることが必ずしも幸福ではないというテーマを一身に背負っている。
恋愛面では、空太への気持ちを理解するまでに時間がかかる。嫉妬という感情を知らなかった少女が、他の女性と空太が一緒にいることで不安を覚えるようになるなど、少しずつ「普通の少女」の感情を学んでいく。この成長が視聴者にとって大きな魅力だった。淡い金髪と赤い瞳、無表情気味の顔というビジュアルも美しく、2012年秋を代表するライトノベルヒロインの一人となった。
透明感のあるデザインを生かしたフィギュアとタペストリー
ましろの商品では制服姿、私服、水着などを使ったフィギュアが人気で、淡い髪色と細身の体型を生かした造形が特徴となる。スケールフィギュアでは髪の柔らかな質感や肌の透明感を重視した商品が多く、キャラクターの繊細な印象を楽しめる。アクリルスタンド、缶バッジ、クリアファイル、タペストリー、抱き枕カバーなどのイラスト商品も多い。
空太とのペア商品、青山七海とのダブルヒロイン構図を使った商品も人気で、さくら荘メンバーを集合させたイラストでは作品のにぎやかな青春感を楽しめる。原作ライトノベルではアニメ以降の物語まで追うことができ、キャラクターの将来まで知りたいファンにとって重要な関連商品となっている。
[anime-rank-15]■ 16位 西住みほ【ガールズ&パンツァー】
「自分の戦車道」を見つける過程が支持された穏やかな指揮官
第16位は『ガールズ&パンツァー』の主人公、西住みほ。戦車戦を女子高生の伝統競技「戦車道」として描く独特な設定の中心人物である。西住流戦車道の名門に生まれながら、過去の試合中に起こった出来事をきっかけに戦車道から離れ、大洗女子学園へ転校した。しかし転校先で戦車道が復活したことで、再び戦車へ乗ることになる。最初は過去の経験から消極的だったみほが、新しい仲間と出会うことで自分なりの戦い方を見つけていく物語は王道の成長物語として非常に強い。
みほの指揮官としての特徴は、決められた伝統よりも仲間の安全や現場の状況を重視する柔軟さである。敵の能力を冷静に分析し、自分たちの戦力が不利でも地形や奇策を利用して突破口を作る。普段は穏やかで控えめだが、戦闘中には即座に判断を下し、チーム全体を動かす。このギャップが格好良い。大洗女子学園のメンバーは戦車道経験者ばかりではないが、みほが一人ひとりの個性を生かすことで次第に強いチームへ成長していく。
さらに『ガールズ&パンツァー』は実在の茨城県大洗町との結びつきが非常に強く、作品人気が地域観光にまで広がった。西住みほはその中心人物として街中のパネルやイベントなどにも登場し、テレビ画面の中だけでなく現実の地域イベントでも親しまれるキャラクターとなった。
フィギュアと戦車模型を組み合わせられる独自の商品世界
みほの関連商品ではフィギュア、ねんどろいど、アクリルスタンド、缶バッジ、タペストリー、ぬいぐるみなど一般的な美少女キャラクター商品に加え、IV号戦車などのプラモデルが重要な存在となる。キャラクターフィギュアと戦車模型を一緒に飾れば、アニメの世界を立体的に再現できる。これは他の美少女アニメにはなかなかない強みである。
大洗限定商品、地元店舗とのコラボグッズ、記念商品も多く、実際に現地へ行って商品を探す楽しみまで生まれた。あんこうチームの5人をそろえたグッズや各校のキャラクターを集める楽しみも大きく、アニメ、模型、旅行という複数の趣味を結びつけるキャラクターとなっている。
[anime-rank-16]■ 17位 モルジアナ【マギ】
自由を奪われた少女が自分の意思で生きるようになる成長が魅力
第17位は『マギ』のモルジアナ。ファナリスという強靭な肉体を持つ民族の少女であり、細身の外見からは想像できないほど強大な脚力と身体能力を持っている。物語序盤では奴隷として扱われ、自分の意思を表に出すことがほとんどできない。しかしアラジンやアリババとの出会いによって自由を取り戻し、少しずつ自分が何をしたいのかを考えるようになる。この「自由を得た後の成長」がキャラクターの最大の魅力である。
モルジアナは戦闘でも非常に印象的で、巨大な敵を蹴り飛ばしたり、驚異的な跳躍を見せたりする。魔法や剣が目立つファンタジー作品の中で、自分の身体能力そのものを武器にする戦闘スタイルは個性的である。一方、性格は基本的に真面目で口数が少なく、仲間に褒められたり好意を向けられたりすると戸惑うかわいらしさも持つ。過酷な人生を経験したからこそ、アラジンやアリババとの友情を非常に大切にしている。
赤い髪、民族風の衣装、力強い脚技という組み合わせは視覚的にも分かりやすく、『マギ』の女性キャラクターの中でも特に高い人気を獲得した。物語が進むにつれて故郷やファナリスという民族の存在にも向き合い、自分のルーツを知ろうとする姿が描かれるため、単なる戦闘要員ではなく大きな成長物語を持つキャラクターとなっている。
赤髪と民族衣装を生かした華やかな商品
モルジアナの商品はフィギュア、アクリルスタンド、缶バッジ、クリアファイル、キーホルダー、カードなどが中心で、赤い髪と白系の衣装が鮮やかなため非常に見栄えが良い。躍動感ある蹴りを再現したフィギュアでは、細身の体から生まれる強烈なパワーを立体的に楽しめる。
アラジン、アリババと3人で描かれた商品は冒険仲間としての魅力が強く、シンドバッドやジュダルなど他の人気キャラクターを含むトレーディング商品もコレクション性が高い。原作コミックは長編であり、モルジアナの成長をアニメより先まで追えるため、アニメから入ったファンにとって重要な関連商品となる。
[anime-rank-17]■ 18位 ライダー/イスカンダル【Fate/Zero 2ndシーズン】
豪快さと王としての哲学で主人公陣を上回るほどの人気を獲得
第18位は『Fate/Zero』のライダーことイスカンダル。巨大な体格、豪快な笑い方、大胆な性格を持ち、細かいことを気にしないように見えるが、その内面には自分なりの「王とは何か」という確固たる哲学を持っている。マスターであるウェイバー・ベルベットは気弱で自信のない青年であり、二人の見た目も性格もまったく違う。この凸凹コンビのやり取りが作品の重い空気の中で大きな癒やしとなり、同時に物語後半では深い感動を生む。
ライダーの王としての考え方は、「王は民のために自分を犠牲にするのではなく、誰よりも大きな夢を見せ、人々に憧れられる存在であるべき」というもの。セイバーの自己犠牲的な王道とは正反対であり、ギルガメッシュとも違う。その考えを語る場面は単なる聖杯戦争の戦闘を越え、作品全体のテーマを象徴する名場面となった。彼の宝具「王の軍勢」も非常に印象的で、生前共に戦った兵士たちが死後も彼のもとへ集うという事実自体が、その王としての魅力を証明している。
ウェイバーとの関係も人気の中心である。最初は未熟なマスターをからかうように接しているが、少しずつ彼の成長を認め、最後には一人の臣下として扱う。ライダーの存在によってウェイバーが自信を持つようになる過程は、『Fate/Zero』の中でも特に温かい人間関係として愛されている。
大柄な体格と宝具を再現した迫力ある立体物
ライダーのフィギュアは大柄な体型そのものに迫力があり、一般的な美少女フィギュアとは違った魅力を持つ。戦車や剣を組み合わせた商品ではさらに豪快な雰囲気が強くなる。ウェイバーと並べて飾れば二人の体格差や関係性がよく伝わり、作品ファンには特に人気が高い。
アクリルスタンド、缶バッジ、タペストリー、カードのほか、令呪や王の軍勢をモチーフにしたグッズも存在する。セイバー、ギルガメッシュなど他の王と並べることで「聖杯問答」を連想するコレクションを作れる点も『Fate/Zero』ならではである。
[anime-rank-18]■ 19位 火神大我【黒子のバスケ】
黒子の「光」としてキセキの世代へ立ち向かう正統派エース
第19位は火神大我。アメリカでバスケットボールを経験し、誠凛高校へ入学した大型ルーキーである。驚異的な跳躍力と身体能力を持ち、ダンクやブロックなど派手なプレーで観客を沸かせる。黒子テツヤが味方を生かす「影」であるのに対し、火神はコート上で大きな存在感を放つ「光」。二人が組み合わさることで初めて誠凛の新しいバスケットボールが完成する。
性格は熱血で負けず嫌い。強い相手ほど燃えるタイプで、キセキの世代という圧倒的な才能を持った選手たちに対しても真正面から勝負を挑む。最初はチームプレーより自分の力を重視する面もあるが、黒子や誠凛の仲間たちと戦ううちに、個人の能力だけでは強豪に勝てないことを理解する。試合を重ねるたびに技術だけでなく精神面も成長するため、王道スポーツ漫画主人公らしい魅力が強い。
黒子とは性格も見た目も正反対だが、お互いの弱点を補える最高のコンビになっていく。火神が黒子のパスを信じて跳び、黒子が火神なら決めてくれると信じてボールを送る。この信頼関係が作品最大の見どころの一つである。
赤と青の対比が映える黒子とのペア商品
火神の商品では誠凛ユニフォーム姿のフィギュア、アクリルスタンド、缶バッジ、タオル、カードなどが中心となる。赤い髪と大柄な体格が目立つため、黒子と並べた際の色彩的な対比が非常に分かりやすい。ペア商品では二人の「光と影」という関係をそのままデザインへ落とし込める。
学校ロゴ、背番号、バスケットボールを使ったTシャツやバッグなどもスポーツ作品らしい。キャラクターソングやゲーム関連商品も多く、黒子単独ではなく誠凛高校全体を応援するファンにとって欠かせないキャラクターである。
[anime-rank-19]■ 20位 アラジン【マギ】
無邪気な少年らしさと世界の運命を担う「マギ」という大きな役割
第20位は『マギ』のアラジン。青い髪、長い三つ編み、ターバンという特徴的な外見を持ち、見た目は幼い少年だが、世界の流れを左右する「マギ」と呼ばれる特別な存在である。物語序盤では世間知らずで食べ物や女性に興味を示すコミカルな少年として描かれるが、旅を続けるうちに奴隷制度、貧困、政治、戦争といった重い問題へ向き合うようになる。
アラジンの魅力は、どれほど重い状況でも他人の立場を考えようとする優しさにある。アリババやモルジアナとの友情を大切にし、自分の力を一方的に押しつけるのではなく、人間自身がどう生きたいかを尊重する。巨大なジン・ウーゴくんを笛から呼び出す場面はビジュアル的にもインパクトがあり、小柄なアラジンと巨大なウーゴくんの対比が作品の初期を象徴している。
物語が進むにつれて自分の出生や役割について知ることになり、単純な冒険好きの少年から、世界そのものの未来を考える人物へ成長する。無邪気さを完全に失うのではなく、少年らしい純粋さを保ちながら大きな責任を背負う点が魅力である。
デフォルメ商品や3人組グッズとの相性が良い
アラジンは小柄で丸みのあるキャラクターデザインのため、ねんどろいど系、ぬいぐるみ、ラバーストラップ、ミニフィギュアとの相性が非常に良い。杖やターバン、三つ編みなど特徴的なパーツが多く、小型の商品でも判別しやすい。
アリババ、モルジアナとの3人組を描いたアクリルスタンドやクリアファイルは作品の冒険感が強く、人気が高い。『マギ』は登場人物が多いため、シンドバッド、ジュダル、紅玉などと合わせてトレーディング商品を集める楽しみも大きい。原作コミックを読み進めればアラジンの正体や世界の秘密をより深く知ることができる。
[anime-rank-20]■ 21位 見崎鳴【Another】
眼帯と静かな存在感だけで作品全体の不気味さを象徴したヒロイン
第21位は『Another』の見崎鳴。黒い制服、色白の肌、黒髪、左目を覆う眼帯というデザインだけで、学園ホラーの不穏な空気を一人で表現できるほど完成度が高い。主人公の榊原恒一が転校してきた際、クラスメイトたちは鳴がそこにいるにもかかわらず、まるで彼女が存在していないかのように振る舞う。この異常な状況が視聴者の好奇心を刺激し、「鳴は本当に生きているのか」という疑問まで抱かせた。
鳴本人は無口で感情の起伏が小さく、一見すると冷たい印象を持つ。しかし恒一と話す場面では少しずつ人間らしい柔らかさが見え、怖い存在ではないことが分かってくる。人形店、義眼、地下室などゴシックホラー的な要素とも非常に相性が良く、キャラクターそのものが作品世界の美術の一部になっている。
『Another』は死亡描写の強烈さでも話題になったが、見崎鳴の静かな存在はそうしたショッキングな場面とは正反対の怖さを持っている。大声を出すこともなく、ただそこにいるだけで不安を感じさせる。この独特な雰囲気が、他の学園アニメヒロインとはまったく違う人気を生み出した。
ゴシックホラー感を生かしたフィギュアとイラスト商品
見崎鳴の商品では制服と眼帯を中心にしたフィギュア、アクリルスタンド、タペストリー、ポスター、クリアファイルなどが魅力的である。赤い義眼や人形を組み合わせると作品らしい不気味さが強くなり、一般的な美少女フィギュアとは違うディスプレーを楽しめる。
原作小説、漫画版、アニメ映像ソフトを比較して楽しむのも人気の方法である。媒体によって雰囲気や描写の印象が少しずつ違うため、見崎鳴というキャラクターを別角度から見ることができる。ホラー作品のキャラクターグッズという比較的珍しい立場も、長期的な印象を強くしている。
[anime-rank-21]■ 22位 稲葉姫子【ココロコネクト】
冷静なまとめ役の仮面が崩れたときに見える弱さが最大の魅力
第22位は『ココロコネクト』の稲葉姫子。文化研究部の中では最も頭の回転が速く、現実的な判断をするまとめ役である。言葉も鋭く、仲間に対して遠慮なく意見を言うため、初めは強気で隙のない少女に見える。しかし本当の稲葉は他人を完全には信じ切れず、自分の弱さを見せることを恐れている。この表面と内面の差が大きな人気の理由となった。
『ココロコネクト』では人格入れ替わりや欲望解放など、人間の隠したい部分を強制的に表へ出す異常現象が起こる。普段なら隠せる本音や不安を仲間に知られてしまう状況で、稲葉の防御的な性格は少しずつ崩されていく。太一への恋愛感情を自覚した後は、冷静な少女とは思えないほど動揺したり、嫉妬したりするようになり、そのギャップが非常にかわいらしい。
彼女は「強いヒロイン」というより、強く見せようとしているヒロインである。だからこそ弱さを見せた瞬間に視聴者との距離が一気に縮まる。恋愛、友情、自己防衛という複数の感情を抱えながら、自分から仲間を信じようとする成長も魅力である。
表情差分が楽しいイラスト系商品
稲葉の商品はアクリルスタンド、缶バッジ、クリアファイル、タペストリー、カード、フィギュアなどが中心。普段の落ち着いた表情だけでなく、照れ顔や焦った顔を使った商品ではギャップが強く表れる。伊織、唯、太一、青木ら文化研究部5人をそろえたグッズは作品全体の青春群像劇らしさを楽しめる。
原作ライトノベルやドラマCDではアニメで描き切れなかった会話や人物関係を楽しめるため、稲葉を好きになったファンが作品をより深く知るための関連商品として重要である。
[anime-rank-22]■ 23位 巴衛【神様はじめました】
冷たい妖狐から誰よりも奈々生を守る存在へ変化する人気男性キャラクター
第23位は『神様はじめました』の巴衛。銀髪、狐耳、美しい顔立ちを持つ妖狐で、少女漫画原作アニメらしい「格好良い人外男性キャラクター」として高い人気を得た。突然土地神になった桃園奈々生を最初は認めず、人間である彼女を見下すような態度も取る。しかしさまざまな事件を共に乗り越えるうちに、奈々生を守ることが当たり前になり、やがて深い感情を抱くようになる。
巴衛は妖力が強く、戦闘でも非常に頼りになる。それだけでなく料理や家事も得意で、神社での生活を実質的に支えている。見た目は冷たく完璧に近いのに、奈々生が他の男性と親しくすると嫉妬するなど、感情面では意外と分かりやすい。この落差が女性ファンから特に支持された。
過去の巴衛は現在よりも荒々しく、人間を簡単には信用しない妖怪だった。物語が進むほど、その過去と現在の変化が大きなテーマになる。奈々生との出会いによって巴衛自身も変わっていくため、単にヒロインを守る王子様ではなく、恋愛を通じて成長する側でもあることが魅力である。
狐耳・和装・奈々生とのペアを生かした女性向けグッズ
巴衛の商品ではアクリルスタンド、缶バッジ、ブロマイド、キーホルダー、クリアファイル、ぬいぐるみなどが多い。銀髪と狐耳、和風衣装という分かりやすい特徴があるため、ミニキャラクター化しても魅力が失われにくい。奈々生とのペア商品は恋愛作品として特に人気が高く、二人の距離感を描いたイラストはファンにとって重要な商品となる。
原作コミックはアニメより先まで二人の関係を描いているため、巴衛を好きになった視聴者が物語の続きを知るために手に取ることが多い。少女漫画原作アニメの男性キャラクターとして、放送後も長期的な支持を維持している。
[anime-rank-23]■ 24位 桃園奈々生【神様はじめました】
不幸な境遇から始まりながら自分の力で居場所を作っていく主人公
第24位は桃園奈々生。父親の借金によって住む家を失い、偶然出会った神様から土地神の役目を譲られるという波乱の人生を送る少女である。普通なら突然神様になれば戸惑い、周囲に助けてもらうだけの人物になりかねない。しかし奈々生は自分にできることを探し、失敗しながらも神社の仕事や妖怪たちとの関係へ向き合っていく。その行動力が最大の魅力である。
妖怪や神々の世界では人間である奈々生は決して強くない。それでも困っている相手を見捨てず、相手が妖怪であっても自分の言葉で向き合おうとする。この真っすぐさが周囲の人物を少しずつ変えていく。巴衛との恋愛でも、守られるだけではなく自分から気持ちを伝え、彼の頑固な心へ入り込んでいく。主人公として非常に能動的であることが好感につながった。
また、奈々生は完全な聖人ではなく、恋愛では嫉妬したり不安になったりする普通の女子高生である。神様という大きな役割と、ごく普通の少女らしい感情が同時に存在することで、視聴者が感情移入しやすい人物となっている。
制服と和装の両方を楽しめる女性主人公グッズ
奈々生の商品では制服姿のアクリルスタンド、缶バッジ、クリアファイルに加え、神社や和風イベントを意識した着物姿の商品も多い。巴衛と並んだペアイラストは特に華やかで、恋愛作品としての魅力を強く感じられる。ポストカードやブロマイドなど紙系グッズとも相性が良い。
原作コミックを集めること自体が奈々生の成長を追う大きな楽しみであり、アニメを入口に全巻そろえたファンも多い。ヒロインではなく自分自身が物語を前へ進める主人公として、2012年の少女漫画アニメを代表する存在の一人である。
[anime-rank-24]■ 25位 ココ・ヘクマティアル【ヨルムンガンド】
明るい笑顔の奥に危険な思想を隠した若き武器商人
第25位は『ヨルムンガンド』のココ・ヘクマティアル。若い女性でありながら世界を飛び回る武器商人という非常に珍しい設定を持つ。普段は明るく軽い口調で私兵たちと冗談を交わし、危険な商談の最中でも笑顔を崩さない。しかしその笑顔の奥には常に冷静な計算があり、必要であれば大胆な賭けに出る。かわいらしさと恐ろしさが同時に存在する点が大きな魅力である。
武器を憎む少年兵ヨナを自分の部隊へ迎え入れるという矛盾した関係も物語を面白くしている。武器を売るココと武器を嫌うヨナは本来なら相いれないはずだが、行動を共にするうちに強い信頼が生まれる。ヨナにとってココが何を目指しているのか、ココにとってヨナがどのような存在なのかを考えながら見ることで、単純なミリタリーアクション以上の面白さが生まれる。
白い髪、白い肌、細い目、スーツという外見も非常に印象的で、他のアニメヒロインとはまったく違う。物語後半で明らかになる「ヨルムンガンド計画」によって、彼女の笑顔がそれまでとは違う意味に見えるようになることも、キャラクターとしての深さにつながった。
ミリタリー作品ならではの渋いグッズ展開
ココの商品ではスーツ姿のフィギュア、アクリルスタンド、クリアファイル、ポスター、缶バッジなどが中心。派手な衣装を着なくても白髪と独特の表情だけで強い存在感を持つ。ヨナ、バルメ、レームなど私兵メンバーと並べることで部隊全体の雰囲気を再現できる。
作品が銃器や軍事組織を扱うため、ワッペン、バッグ、Tシャツなどミリタリー風デザインの商品とも相性が良い。原作漫画を読めばアニメとの表現の違いも楽しめ、大人向けアクションアニメを好む層から長く支持されるキャラクターである。
[anime-rank-25]■ 26位 赤座あかり【ゆるゆり♪♪】
主人公なのに目立たないことまで愛される個性へ変えた日常系キャラクター
第26位は『ゆるゆり♪♪』の赤座あかり。作品の主人公でありながら、個性の強い周囲のキャラクターに存在感を奪われ、しばしば「主人公なのに目立たない」と作中でネタにされる。しかし、この扱いそのものが彼女の最大の魅力へ変化した。京子、結衣、ちなつらが派手な言動を見せる中、あかりは比較的素直で優しく、普通の少女に近い。そのため視聴者にとって安心感のある存在でもある。
本人は悪いことをしていないのにタイトルロゴから消されそうになったり、登場を忘れられたりする不憫さが笑いを生む一方、「かわいそうだから応援したい」という気持ちも強くなる。いじられ役でありながら性格が良いため、ギャグが嫌味になりにくい。赤い髪のお団子という特徴的なデザインもかわいらしく、日常系アニメのマスコット的な人気を獲得した。
『ゆるゆり』はキャラクター同士の掛け合いが魅力の作品であるため、あかり単独だけでなく、ごらく部全体を好きになるファンが多い。あかりが中心にいることで、個性の強いキャラクターたちのバランスが取れている点も重要である。
デフォルメ・ぬいぐるみとの相性が非常に高い
赤座あかりの商品では、ねんどろいど系のデフォルメフィギュア、ぬいぐるみ、アクリルスタンド、缶バッジ、ラバーストラップ、タペストリーなどが人気。赤いお団子髪がシンプルで分かりやすいため、小型グッズでも一目であかりと分かる。
京子、結衣、ちなつを含むごらく部4人をそろえる楽しみが大きく、生徒会メンバーまで集めれば作品全体のにぎやかさを再現できる。長寿シリーズとなったことで後年も新規商品が登場し、放送当時からのファンが継続的に楽しめる環境が作られている。
[anime-rank-26]■ 27位 青山七海【さくら荘のペットな彼女】
才能だけでは越えられない現実と向き合う努力型ヒロイン
第27位は青山七海。声優になる夢を追い、養成所へ通いながら生活費を稼ぐためアルバイトまで続ける努力家である。天才的な才能を持つ椎名ましろとは正反対に、七海は地道な努力を積み重ねる人物。そのため「頑張っているからこそ報われてほしい」と視聴者が感情移入しやすい。
『さくら荘のペットな彼女』は夢や才能をテーマにしており、七海の物語はその中でも特に厳しい。努力を続けても結果が出るとは限らず、体力や金銭的な問題にも苦しむ。それでも夢を簡単には諦めず、自分の力で道を切り開こうとする。この姿は派手さこそないものの、現実で夢を追った経験のある視聴者には強く響く。
空太への恋愛感情も人気の大きな要素である。しっかり者として振る舞う一方で、自分の気持ちを素直に伝えられない。不器用に距離を縮めようとする姿や、ましろとの関係を見て複雑な気持ちを抱える姿は非常に人間らしい。方言がふと出る場面もギャップとしてかわいらしく、ましろとは違う方向から強い支持を集めた。
制服や私服の自然なかわいらしさを楽しむ商品
七海の商品ではアクリルスタンド、缶バッジ、タペストリー、クリアファイル、ブロマイドなどイラスト系が中心。派手な衣装よりも制服や日常の服装が似合うため、作品の青春感をそのまま楽しめる。ましろと並んだダブルヒロイン構図の商品では性格や雰囲気の違いが際立つ。
原作ライトノベルを読むことで七海の心情やその後の展開をより深く知ることができるため、書籍はファンにとって重要な関連商品である。努力型ヒロインとして現在でも語られることが多い。
[anime-rank-27]■ 28位 秋山優花里【ガールズ&パンツァー】
戦車への愛情を隠し切れない姿がミリタリーファンの心をつかんだ人気キャラ
第28位は『ガールズ&パンツァー』の秋山優花里。あんこうチームの装填手を担当し、戦車や軍事知識に非常に詳しい。普段は少し控えめだが、戦車の話になると突然饒舌になり、目を輝かせながら説明を始める。その姿が実際のミリタリーファンと重なり、「自分たちの代表」のような親近感を持たれるようになった。
友人関係にはやや不器用で、西住みほと親しくなれたことを心から喜ぶ姿は非常にかわいらしい。敵校へ単独で潜入し、偵察映像を撮影してくるなど意外と行動力も高く、戦車知識だけの解説役ではない。必要な時には思い切った行動を取り、チームへ大きく貢献する。
ふわふわした髪型と親しみやすい表情も人気の理由で、「秋山殿」という呼び方でファンから親しまれている。『ガルパン』には多くの美少女キャラクターがいるが、優花里は作品の戦車愛そのものを人間にしたような人物であり、シリーズの魅力を象徴する存在である。
戦車模型と一緒に飾ることで魅力が倍増する商品
優花里はフィギュア、ねんどろいど、アクリルスタンド、缶バッジ、ぬいぐるみなど幅広く商品化されている。戦車について楽しそうに語る姿を再現したデフォルメ商品は特に人気が高い。あんこうチーム5人をそろえて並べると作品の雰囲気が一気に強くなる。
戦車プラモデルやミリタリーグッズとの相性が非常に良く、キャラクター商品から模型趣味へ興味が広がったファンも多い。大洗町の地域限定グッズや店舗コラボにも登場するため、作品をきっかけに旅行と商品収集を同時に楽しめることも大きな特徴である。
[anime-rank-28]■ 29位 富樫勇太【中二病でも恋がしたい!】
過去の中二病を封印したい主人公だからこそ六花の気持ちを理解できる
第29位は富樫勇太。中学生時代、自分を「ダークフレイムマスター」と名乗り、特殊能力者になりきっていた過去を持つ。高校進学を機に過去を完全に封印し、ごく普通の青春を送りたいと考えている。しかし小鳥遊六花と出会ったことで、忘れたい中二病時代を何度も思い出させられる。自分の過去を思い出して恥ずかしさに苦しむ姿は、中二病的な経験を持つ視聴者から強い共感を集めた。
勇太は六花の言動へ容赦なくツッコミを入れるが、自分も同じ経験をしているため、彼女の世界観を完全には否定できない。この立場が作品の中心である。周囲の大人や家族が六花に「普通になること」を求める中、勇太だけは彼女が中二病を必要としている理由に気づく。恋愛相手としてだけでなく、六花が自分らしく生きるために必要な理解者へなっていく点が大きな魅力である。
主人公として極端にモテるわけでも万能でもなく、妹たちの面倒を見たり家事をしたりする普通の高校生らしさもある。六花との関係が進展した後も、恋人らしいことをしようとして恥ずかしがるなど初々しい。視聴者が六花だけでなく二人の関係そのものを応援したくなるのは、勇太の人物像が丁寧に描かれているからである。
六花とのペア商品で魅力が最大化するキャラクター
勇太単独のフィギュアやグッズは女性キャラクターほど多くないものの、アクリルスタンド、缶バッジ、ブロマイド、クリアファイルなどが存在する。特に六花とのペア商品は作品の恋愛要素を象徴し、二人を並べることで物語を思い出せる。
ダークフレイムマスター時代を意識したイラストや商品では通常の制服姿とは違う中二病的な魅力を楽しめる。六花、森夏、凸守、くみんらと集合した商品も作品全体を好きなファンに人気が高い。
[anime-rank-29]■ 30位 忍野忍【偽物語】
無口だった少女が会話を始めたことで魅力が一気に開花
第30位は『偽物語』の忍野忍。『化物語』の時点ではほとんど言葉を発さず、金髪の幼い少女として謎めいた存在だった。しかし『偽物語』では阿良々木暦との関係が変化し、会話する場面が一気に増えたことでキャラクターとしての魅力が大きく広がった。本来は長い年月を生きてきた伝説級の吸血鬼であり、幼い見た目とはまったく異なる知識、経験、価値観を持っている。この「外見と中身の年齢差」が最大の特徴である。
忍は暦に対して尊大な態度を取ることが多いが、二人は命を共有するような特殊な関係にあるため、単なる主人公とヒロイン以上の強い結びつきがある。お互いに皮肉を言い合いながらも、決定的な場面では相手を信頼していることが分かる。この距離感は〈物語〉シリーズの中でも特に独特である。
また、ドーナツが大好物というかわいらしい一面が非常に人気で、伝説の吸血鬼が甘いものに目を輝かせるというギャップが多くのファンを惹きつけた。シリーズが進むにつれて過去や本来の姿が明らかになり、「忍野忍」と「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」という二つの姿の違いも大きな魅力となる。
年齢形態・衣装・ドーナツを生かした非常に多彩な商品展開
忍野忍はフィギュアの商品数が非常に多く、幼女姿だけでもヘルメット、帽子、ワンピース、ドーナツを持った姿など多くのバリエーションがある。さらに大人のキスショット形態まで含めれば、同じキャラクターとは思えないほど外見の幅が広い。スケールフィギュア、ねんどろいど、プライズ、デフォルメ商品など価格帯も多様である。
アクリルスタンド、缶バッジ、タペストリー、クリアファイル、カード、衣類、アクセサリーなども豊富で、黄色や赤を中心とした明るい色使いは展示した際にもよく目立つ。戦場ヶ原ひたぎ、八九寺真宵、羽川翼らシリーズの人気キャラクターと合わせれば巨大なコレクションを作ることができる。2012年の『偽物語』によって「喋る忍」の魅力が一気に広まり、その後のシリーズでも中心人物として存在感を増し続けた。
[anime-rank-30]■ まとめ
2012年は後の2010年代アニメ文化を形作るキャラクターが大量に登場した重要な一年
2012年という一年をキャラクター人気という視点で振り返ると、現在まで語り継がれる人物が驚くほど多いことに気づく。『ソードアート・オンライン』のアスナとキリト、『氷菓』の千反田えると折木奉太郎、『中二病でも恋がしたい!』の小鳥遊六花と富樫勇太、『Fate/Zero』のセイバーとライダー、『黒子のバスケ』の黒子テツヤと火神大我、『PSYCHO-PASS サイコパス』の狡噛慎也と常守朱、『マギ』のアラジンとモルジアナ、『ガールズ&パンツァー』の西住みほと秋山優花里など、ジャンルも対象層もまったく異なる作品から長寿キャラクターが生まれた。
特に2012年はライトノベル原作アニメの存在感が非常に大きくなった時期でもある。『ソードアート・オンライン』『アクセル・ワールド』『中二病でも恋がしたい!』『さくら荘のペットな彼女』『ココロコネクト』などから、それぞれ方向性の異なる人気キャラクターが登場した。ゲーム世界を戦うアスナ、現実と仮想世界で異なる立場を持つ黒雪姫、中二病という個性を抱えた六花、天才でありながら日常生活が不得意なましろ、強気な態度の奥に弱さを隠す稲葉など、一言で特徴を説明できる分かりやすさと、物語を追うことで見えてくる内面的な複雑さを両立している。
同時に、『氷菓』のように大きな戦闘や世界の危機が存在しない作品からも強い人気キャラクターが生まれた。千反田えるは「気になる」という好奇心だけで奉太郎や視聴者を物語へ引き込み、折木奉太郎は「できれば何もしたくない」という消極的な人物像から知的な格好良さを生み出した。この二人の人気は、キャラクターに派手な能力がなくても、会話、表情、関係性を丁寧に描けば強い支持を獲得できることを示している。
一方で『ジョジョの奇妙な冒険』のジョセフ・ジョースターとディオ・ブランドー、『Fate/Zero』のセイバーとライダー、『魔法少女まどか☆マギカ』のまどかとほむらなど、2012年以前から原作やテレビシリーズで知られていたキャラクターも、新しいアニメや劇場版によってさらに多くの層へ広がった。特にテレビアニメ化によって漫画の名場面が声や音楽、動きとともに再構成されることで、既存ファンだけでなく若い世代が名キャラクターへ触れる機会が生まれた点は大きい。
2012年キャラクターの長寿人気を支えたのは「一目で分かる記号」と「内面の奥行き」
今回の30人には、それぞれ一目で説明できる強い特徴がある。アスナなら白と赤の騎士姿と細剣、キリトなら黒衣と二刀流、千反田えるなら大きな瞳と好奇心、小鳥遊六花なら眼帯と邪王真眼、セイバーなら青い衣装と聖剣、黒子テツヤなら影の薄さとミスディレクション、見崎鳴なら眼帯、忍野忍なら金髪とドーナツという具合である。人気キャラクターは画像を一枚見ただけでも誰なのか分かりやすい。この視覚的な記号の強さは、アニメ放送後もフィギュアやアクリルグッズとして商品化し続けるうえで非常に重要となる。
ただし外見だけでは十年以上続く人気にはなりにくい。それぞれのキャラクターには、物語を見なければ分からない弱さ、過去、葛藤が用意されている。アスナは強い剣士でありながら一人の少女としての生活を求め、キリトは最強に見えて仲間を失った後悔を抱える。六花の中二病には悲しみから自分の心を守る意味があり、ほむらの冷たさはまどかを救おうと何度も時間を繰り返した結果である。西住みほは名門の戦車道から一度逃れた経験を持ち、七海は努力しても必ず報われるとは限らない現実と戦っている。表面的な記号と内面的な複雑さを両方備えているからこそ、放送当時を知らない新しい視聴者が後から作品を見ても魅力を感じやすい。
フィギュア・アクリル・アパレルなど商品ジャンルの多様化も長期人気を後押し
2012年の人気キャラクターを現在まで支えているもう一つの要素が、関連商品の幅広さである。放送当時はBlu-ray・DVD、CD、ポスター、フィギュア、ストラップなどが中心だったが、その後アニメグッズ市場はさらに細分化した。現在ではアクリルスタンド、アクリルキーホルダー、缶バッジ、ステッカー、カード、タペストリー、ぬいぐるみ、ミニフィギュアなど、多様な価格帯の商品が存在する。数百円から購入できる小物もあれば、精密な造形を楽しむ大型スケールフィギュアまであり、ファンは予算や飾る場所に合わせて選択できる。
さらに腕時計、財布、バッグ、靴、眼鏡、ネックレス、リング、パーカーなど、普段使いできるアパレル・ファッション商品も増えた。キャラクターの顔を大きく印刷するのではなく、作品のエンブレムや武器、イメージカラーだけを使った商品も増えているため、2012年当時に中学生や高校生だったファンが大人になった後でも使いやすい。こうした「ファンと一緒に商品も大人向けへ変化する」仕組みが、キャラクター人気の長寿化につながっている。
また、『ガールズ&パンツァー』のように戦車模型や地域観光と結びつく作品、『黒子のバスケ』のようにユニフォームや学校単位でグッズを集められる作品、『Fate』や『SAO』のようにゲーム、映画、スマートフォン向け企画など長期メディアミックスを続ける作品など、キャラクターごとに商品を楽しむ方向性が異なる。単にフィギュアを一体買って終わるのではなく、好きな作品をきっかけに模型、旅行、ファッション、音楽、ゲームへ趣味を広げられることが、現代のキャラクター人気では大きな強みとなっている。
2012年は男女・年代・ジャンルを越えて人気キャラクターが生まれた豊作年
2012年キャラクターのもう一つの特徴は、男性向け、女性向け、少年漫画、少女漫画、SF、スポーツ、日常、恋愛、ホラー、ミリタリー、ファンタジーといった多様なジャンルに人気キャラクターが分散していることである。アスナや六花のような美少女ヒロインだけでなく、黒子テツヤ、火神大我、巴衛、狡噛慎也など男性キャラクターも大きな支持を獲得した。さらにライダーやディオのように主人公・ヒロインの枠から外れる人物まで強い人気を持っている。キャラクター商品市場が一部の層だけではなく、非常に広いファン層によって支えられるようになった時期だったことが分かる。
最終的に今回のランキングでは、2012年当時の話題性、長期間維持されている知名度、キャラクターとしての象徴性、SNSなどで現在も話題になりやすい強さ、フィギュアやアクリルグッズを中心とした商品展開の幅、シリーズそのものの継続性などを総合して順位を構成した。そのため当時だけの人気投票とは異なる並びになっているが、「2012年という一年から生まれ、あるいは2012年に改めて大きく注目され、その後も長く愛されているキャラクター」を眺めるランキングとして見ると、この年がいかに豊作だったかがよく分かる。
特に上位のアスナ、キリト、千反田える、小鳥遊六花、セイバーは、そのキャラクターを知らなくてもビジュアルを見たことがあるという人が少なくないほど知名度が高い。そして黒子テツヤ、西住みほ、狡噛慎也、暁美ほむら、忍野忍などを含め、多くのキャラクターが十年以上経過した現在も新しい商品や企画で姿を見せ続けている。流行の移り変わりが非常に速いアニメ業界で、これほど多くのキャラクターが長期間現役で語られ続けていること自体が2012年という年の特別さを示している。テレビアニメ、OVA、劇場版を含めて振り返れば、2012年は単なる人気作品の豊作年ではなく、後の2010年代、さらに2020年代のアニメ文化へつながる「キャラクターの豊作年」だったといえるだろう。
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