『アサシン クリード ヴァルハラ』（プレイステーション5）

【発売】：ユービーアイソフト
【開発】：ユービーアイソフト
【発売日】：2020年11月12日
【ジャンル】：アクションロールプレイングゲーム

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■ 概要

2020年11月12日、ユービーアイソフトによって発売された『アサシン クリード ヴァルハラ』は、プレイステーション5のローンチ時期を代表するタイトルのひとつとして登場しました。本作は、長年続いてきた「アサシン クリード」シリーズのメインナンバリング12作目にあたり、前作『アサシン クリード オデッセイ』（2018年）からの流れを引き継ぎつつ、新しい舞台設定と大胆な進化を取り入れた意欲作です。

舞台は9世紀、ヴァイキングの遠征が最も盛んであった時代のヨーロッパ。プレイヤーはノルウェーの苛酷な地を旅立ち、新天地イングランドに定住地を築こうとする戦士団のリーダー「エイヴォル」を操ります。北欧の厳しい自然を背景に、敵対勢力との戦闘や外交、定住地の発展、仲間との交流など、多面的な体験が用意されており、単なるアクションRPGにとどまらず、ヴァイキング文化そのものを体感することができるのが大きな特徴です。

シリーズとしての位置づけ

『アサシン クリード ヴァルハラ』は、シリーズが長年培ってきた「歴史的背景をもとにしたフィクション」と「オープンワールド探索型アクション」の融合をさらに推し進めた作品です。これまで古代ギリシャやエジプトといった舞台を経てきたアサクリですが、本作では中世ヨーロッパ初期に焦点を当て、ヴァイキングの生き様や戦いを中心に据えています。シリーズの根幹である「アサシン教団」と「テンプル騎士団（古き結社）」の対立構造も巧みに組み込まれており、歴史的事実とフィクションが交錯する重厚な物語が展開されます。

主人公・エイヴォル

主人公であるエイヴォルは「狼傷」という異名を持つヴァイキング戦士で、プレイヤーは男性・女性の性別を自由に選択可能です。さらには「アニムスに一任する」という特殊な選択肢を選ぶと、エイヴォルの性別が物語の進行によって切り替わり、シリーズにおける現代編の謎と関連づけられるというユニークな仕掛けも盛り込まれています。プレイヤーの選択が物語やキャラクターの成長に直結するため、同じゲームであっても遊ぶ人ごとに違った物語体験が生まれるのが大きな魅力です。

舞台となるイングランドとノルウェー

物語の始まりはノルウェーの厳しい氷雪の地ですが、やがて大規模な航海を経て、豊かな土地を有するイングランドへと移動します。イングランドには「ウェセックス」「ノーサンブリア」「イースト・アングリア」「マーシア」という4つの王国が存在し、それぞれが独自の文化と政治体制を持ち、時に敵対し、時に同盟を模索しています。プレイヤーは戦いだけでなく、交渉や同盟といった選択を通じてヴァイキングの未来を切り開いていきます。

また、単に戦闘を繰り返すだけではなく、自分たちの拠点である定住地を拡張・発展させていく要素も大きな特徴の一つです。鍛冶屋、酒場、集会場などを建設・強化することで、仲間との交流が深まり、物語の展開にも影響を与えます。これは従来のアサシン クリードシリーズにはあまり見られなかった「拠点経営」の要素であり、ヴァイキングが新天地に根を下ろしていくというテーマ性を強く反映しています。

戦闘システムの革新

本作の戦闘は、ヴァイキングらしい豪快で荒々しいスタイルを採用しています。両手に武器を装備できる「デュアルウィールド」が可能となり、斧や剣だけでなく、盾さえも武器として振るうことができます。これにより、戦闘スタイルの自由度が大きく広がり、自分のプレイスタイルに合わせたカスタマイズが楽しめます。

また、敵の防御を崩す「スタミナシステム」や、戦況をひっくり返す「フィニッシュムーブ」など、アクション性も格段に向上しました。戦闘はより重量感があり、ヴァイキングの戦士たちが実際に戦ったであろう苛烈さを再現しています。

登場人物たち

物語を彩るキャラクターも非常に多彩です。エイヴォルの義兄であるシグルド、謎めいた隠れし者のバシム、狂気に満ちた戦士アイヴァー、敵対するウェセックス王アルフレッドなど、史実とフィクションを織り交ぜた人物たちが次々と登場します。彼らとの関係性は単なる敵味方にとどまらず、複雑な人間関係や価値観の衝突を描き出すことで、ドラマ性を一層高めています。

さらに、現代編では前々作から登場していたレイラ・ハサンの物語がここで一区切りを迎えることも注目点です。過去と現代が並行して進行するシリーズの伝統は、本作でも健在であり、ヴァイキングの時代を生きるエイヴォルの物語と、現代のアサシンの物語が絡み合うことで、壮大なスケールを持つ物語が展開されます。

技術面の進化

PS5専用タイトルとして開発された本作は、次世代機ならではのグラフィック表現とロードの速さが大きなセールスポイントです。北欧の雪景色やイングランドの緑豊かな大地が美しく描かれ、朝焼けや霧、雨といった天候表現もリアルさを増しています。プレイヤーが大海原をロングシップで進むシーンや、壮大な城砦を襲撃するシーンは、圧倒的な没入感を提供します。

また、デュアルセンスコントローラーのハプティックフィードバックやアダプティブトリガーを活用することで、弓を引く感覚や斧を振るう衝撃が手に伝わり、プレイヤーの体験をさらに高めています。

総括

『アサシン クリード ヴァルハラ』は、シリーズの伝統を守りながらも、大胆な変化を取り入れた作品です。ヴァイキングの生活や価値観を体験できる舞台設定、自由度の高い戦闘システム、拠点経営要素、重厚な人間ドラマなど、あらゆる側面で「ヴァイキング時代を生きる」という没入感を追求しています。歴史好き、アクションゲームファン、RPGを好む人など、幅広い層に訴求する内容となっており、PS5の初期を代表するタイトルとして今も高い評価を受け続けています。

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■ ゲームの魅力とは？

『アサシン クリード ヴァルハラ』の最大の魅力は、「ヴァイキングとして生きる」という没入感をあらゆる角度から体験できる点にあります。単に剣や斧を振るって敵を倒すだけではなく、文化、社会、信仰、友情、裏切りといった多様なテーマが織り込まれており、プレイヤーは歴史的背景を舞台にした壮大な叙事詩の一部となります。ここでは、ゲームの魅力を具体的に掘り下げて紹介します。

1. ヴァイキング流の戦いと武器の多様性

本作の戦闘は従来のシリーズよりも格段に「重厚さ」と「迫力」が増しています。両手に異なる武器を装備できるシステムにより、例えば右手に片手斧、左手に盾を持つ王道スタイルもあれば、両手に巨大な斧を構えて荒々しく敵を薙ぎ払う豪快なスタイルも可能です。さらには盾を二つ同時に装備し、防御と打撃を兼ね備えたユニークな戦い方を楽しむこともできます。

武器ごとに異なるモーションやフィニッシュアクションが用意されており、戦闘中に見られるバリエーション豊かな演出がプレイヤーを飽きさせません。戦場で敵を仕留めたときの重量感のあるモーションは、まさにヴァイキングの戦士としての実感を味わわせてくれます。

2. 定住地の発展と仲間との絆

『ヴァルハラ』では拠点となる集落を発展させることが重要な要素として導入されています。最初は小さな村に過ぎない拠点が、資源を集め、建物を建て、仲間を迎え入れることで大きな集落へと成長していきます。この「自分の村を育てる」という体験は、従来のアサクリにはなかった魅力です。

鍛冶屋を建設すれば新たな武器や防具の強化が可能になり、酒場を建てれば新しい仲間や情報が集まりやすくなります。時には結婚式や祭事といったイベントが発生し、仲間たちの生活に直接関与することもできます。こうした拠点の発展は、単なるゲームシステム以上に「ヴァイキングとして共同体を築く」という実感をプレイヤーに与えてくれるのです。

3. プレイヤーの選択が生み出す物語

ヴァルハラの物語は一本道ではなく、プレイヤーの選択によって多様な展開を迎えます。どの勢力と同盟を結ぶか、誰を信じ、誰を裏切るか。その選択によってエイヴォルの物語は少しずつ形を変えていきます。例えば、あるキャラクターを助けるか否かによってその後の展開や仲間との関係が変化し、結果的に結末にも影響を及ぼします。

また、エイヴォル自身の性格やリーダーとしての在り方も、会話の選択肢や行動によって表現されます。戦闘を好む冷徹な戦士になるのか、仲間思いの温厚な指導者になるのかは、プレイヤー次第です。選択が単なる「分岐」ではなく、キャラクターの人格形成や集団の未来に直結する点が深い没入感を生んでいます。

4. 美しいオープンワールドと探索の楽しみ

ノルウェーとイングランドの広大な土地は、それぞれが異なる魅力を持っています。ノルウェーの雪山やフィヨルドは雄大で厳しい自然の象徴であり、イングランドの緑豊かな丘陵や湖沼は穏やかな風景の中に複雑な人間模様を孕んでいます。

各地を探検すると、隠された財宝や伝説の生物との戦闘、古代の遺跡に眠る秘密など、多彩な発見が待っています。探索要素は単なる収集ではなく、北欧神話や当時の文化とリンクしており、プレイヤーに学びと発見を与えてくれます。例えば、オーディンやロキといった神話上の存在との関連を示すクエストが盛り込まれており、歴史と神話の境界線が曖昧になる体験を楽しめます。

5. シリーズ伝統のステルスと暗殺要素

ヴァルハラでは豪快な戦闘が目立ちますが、アサシン クリードシリーズの伝統である「暗殺」や「潜入」も健在です。街や砦に潜入し、見張りを避けながら標的に近づき、短剣で一撃を加える瞬間の緊張感は健在であり、ステルス好きのプレイヤーを満足させます。戦場での力押しと、影の中から仕掛ける静かな暗殺、この両極端を選べるのもヴァルハラの醍醐味です。

6. 次世代機ならではの没入体験

プレイステーション5の性能をフルに活かした美麗なグラフィックと高速ロードもまた魅力の一つです。大海原を進むときの波の動きや、雪に足跡が残る表現など、細部まで作り込まれた世界は息を呑むほどのリアリティを持っています。さらに、デュアルセンスのハプティックフィードバックにより、武器を振るった時の衝撃や弓を引く際の緊張感がプレイヤーの手に直接伝わります。まさに「体で感じるヴァイキング体験」が可能になっています。

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■ ゲームの攻略など

『アサシン クリード ヴァルハラ』は、広大なオープンワールドを自由に冒険できる一方で、戦闘や探索、同盟形成といった要素が複雑に絡み合うため、攻略法を理解してプレイするとより深く楽しめます。ここでは、序盤から終盤にかけての立ち回りや、効率的な成長方法、隠れた要素の活用などを解説していきます。

1. 序盤の立ち回り ― ノルウェー編

ゲーム序盤の舞台であるノルウェーでは、プレイヤーはエイヴォルの基礎的な戦闘スタイルや探索方法を学ぶことになります。雪原や山岳地帯を舞台にした探索は、視覚的にも印象深いですが、同時に序盤のチュートリアル的役割を担っています。

ここで重要なのは、武器や防具を無理に集めるのではなく、まずは「操作に慣れること」と「ステルスの感覚を掴むこと」です。斧や盾を持って力押ししてもいいですが、暗殺スキルを意識して練習しておくと、中盤以降で役立ちます。

2. スキルツリーの活用

ヴァルハラには大規模なスキルツリーが用意されており、「熊（パワー重視）」「狼（遠距離戦重視）」「カラス（ステルス重視）」という3系統に分かれています。序盤は自分のプレイスタイルを見極めつつ、どのルートに進むかを決めることが肝心です。

例えば、ゴリ押しで戦いたいなら熊のルートを伸ばし、暗殺やステルスを多用するならカラスのルートを優先すると良いでしょう。スキルは「後戻り」も可能なので、プレイしながら適宜調整するのも手です。

3. 装備強化とルーンの重要性

武器や防具はそのまま使うのではなく、鍛冶屋で強化し、ルーンを装着することで性能を大幅に高められます。序盤から終盤まで同じ装備を使い続けることも可能で、愛用の武器を徹底的に育てる楽しさがあります。

ルーンは攻撃力やスタミナ回復速度などを向上させる効果があり、プレイスタイルに応じた組み合わせを考えることが攻略の鍵です。特にボス戦では、スタミナ管理と回復速度を意識したルーンの組み合わせが効果的です。

4. レイドの効率的な進め方

ヴァイキングらしい要素として「レイド（襲撃）」が存在します。仲間とともに修道院や砦を襲い、資源を獲得することで拠点を発展させていくシステムです。レイドは序盤から積極的に行うべきで、資源集めと同時に戦闘の練習にもなります。

攻略のコツは、敵を力でねじ伏せるだけでなく、状況を見てステルスで始末すること。仲間を活用すれば、正面突破が難しい場面でも突破可能です。特に「角笛」を使って仲間を呼び寄せるタイミングを覚えると、戦況を一気に有利にできます。

5. 同盟形成と選択肢の分岐

中盤以降はイングランドの各地で同盟を結ぶクエストが展開されます。この同盟形成は単なるストーリー進行ではなく、エンディングに大きな影響を及ぼす重要な要素です。

選択肢によってキャラクターの生死や、後の戦争の勝敗に直結する場合もあります。攻略本的に「正解」があるわけではありませんが、仲間との関係性を深めたいなら誠実な選択を、戦略的に動きたいなら時に非情な判断を下す必要があります。プレイヤーの倫理観が試される部分といえるでしょう。

6. サイドクエストとワールドイベント

イングランド各地には「ワールドイベント」と呼ばれる短いサイドクエストが点在しています。これは従来のシリーズでいう「サブクエスト」にあたり、内容はコミカルなものからシリアスなものまで多彩です。

これらは一見すると本筋に関係なさそうですが、経験値やアイテムを得られるだけでなく、イングランドの文化や風習を理解する上で重要な役割を果たしています。攻略の観点からも、寄り道を積極的に行うことでキャラクターの成長を早めることができます。

7. 強敵との戦い ― ドレングルと伝説の獣

イングランド各地には「ドレングル」と呼ばれる伝説級の戦士が存在し、彼らを倒すことで特別な報酬を得られます。強敵との戦闘は非常に厳しく、レベルを十分に上げてから挑戦する必要がありますが、勝利すれば達成感と強力な装備が手に入ります。

また、伝説の獣との戦いも用意されており、北欧神話に登場する存在を思わせるモンスターとの対決は、物語の壮大さをさらに際立たせています。これらはエンドコンテンツに近い要素ですが、挑戦する価値は大いにあります。

8. 攻略の総括

『アサシン クリード ヴァルハラ』の攻略は、「戦闘」「拠点経営」「同盟形成」「探索」の4本柱をどうバランスよく進めるかにかかっています。序盤は基本操作に慣れつつレイドで資源を確保し、中盤以降は同盟と選択肢の分岐を重視、終盤は強敵との戦いに挑む。この流れを意識すれば、無理なく進行しつつゲームの奥深さを存分に楽しむことができます。

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■ 感想や評判

『アサシン クリード ヴァルハラ』は、発売当初から世界中で大きな注目を集めました。PS5という新世代機の可能性を示す作品であると同時に、長寿シリーズ「アサシン クリード」の最新作としての期待値も非常に高かったため、ユーザーやメディアの評価は多方面にわたります。ここでは、プレイヤーの感想と専門メディアのレビューを整理しながら、本作がどのように受け止められたのかを掘り下げていきます。

1. ユーザーの第一印象

プレイヤーの多くが最初に口にした感想は「圧倒的なスケール感」と「ヴァイキングの世界観の再現度の高さ」でした。特にイングランドの大地を駆け巡る冒険は、従来作以上に自然表現がリアルで、昼夜の変化や気候の移ろいが細かく描写されています。ノルウェーからイングランドへと航海する際のロングシップの表現や、港に近づいたときに響くヴァイキングの歌声などは、「自分が本当にヴァイキングとして旅をしているようだ」との感想を引き出しました。

2. 戦闘システムへの評価

戦闘については賛否両論がありました。多くのプレイヤーは「重量感のある戦いが心地よい」と評価し、両手に武器を持つデュアルウィールドの自由度や、フィニッシュムーブの迫力を高く評価しています。一方で、一部のプレイヤーからは「動きが重すぎてスピーディな戦闘が好きな人には合わない」との意見もありました。

また、戦闘の残酷描写についても意見が分かれました。リアルさが魅力とする声がある一方で、「やや過激すぎる」と感じた人も少なくありません。このあたりはプレイヤーの嗜好に強く左右される部分だと言えるでしょう。

3. ストーリーとキャラクターについて

物語に関しては「人間ドラマが濃厚で、登場人物の魅力が際立っている」と好意的な意見が多く寄せられました。特にエイヴォルと義兄シグルドとの関係性は、多くのプレイヤーに印象を残しました。兄弟愛や忠誠心、裏切りといった複雑なテーマを軸に展開するドラマは、単なる歴史アクションにとどまらない深みを持っています。

また、バシムやアルフレッドといった重要人物との対立や協力も「歴史の裏側に潜む人間模様を描いていて面白い」との評価を受けています。ただし、一部からは「メインストーリーが長く冗長に感じられる部分がある」という指摘もあり、特に同盟クエストが繰り返しに感じられるという意見も見られました。

4. 定住地システムへの反応

新たに導入された定住地の発展要素は、プレイヤーの間で好評でした。「拠点に帰ると仲間がいて、そこに自分の選択や行動が反映されているのが実感できる」という声が多く、村づくりのシステムがゲームへの愛着を高める要素になっています。結婚式や祭事などのイベントは「心温まる」「ヴァイキングの生活を身近に感じられる」との感想があり、シリーズに新しい魅力を加えたと評価されています。

5. メディアからのレビュー

海外の大手ゲームメディアも本作を高く評価しています。IGNは「シリーズの進化を示す作品であり、ヴァイキングの世界を壮大に描き切った」として高得点を与えました。GameSpotは「豊富な探索要素と魅力的なストーリーラインがシリーズの魅力を再確認させてくれる」と評価。一方で「クエスト進行に単調さが見られる」という欠点も指摘しています。

日本のゲーム雑誌でも「次世代機の魅力を引き出す作品」として取り上げられ、特にPS5のロード速度やグラフィック表現は「シリーズ最高レベル」と絶賛されました。

6. 長時間プレイして見えてくる評価

発売からしばらく経ってからのユーザーの声として多かったのは「プレイ時間が長い」という感想です。100時間を超えるボリュームは人によっては「満足度が高い」となり、また別の人には「消化不良になる」と評価されました。自由度が高いために遊び方は人それぞれですが、やり込み要素を求めるプレイヤーには「最高の舞台」、短時間で遊びたいプレイヤーには「少し重たい」と感じられるようです。

7. 総合的な評判

総じて『アサシン クリード ヴァルハラ』は、シリーズの伝統と新しい挑戦が融合した作品として高い評価を受けました。広大な世界観、濃厚なストーリー、豪快な戦闘、拠点発展システムなど、多くの魅力を兼ね備えている一方で、冗長さや重厚すぎる戦闘テンポといった課題も指摘されています。

しかし、良い点も悪い点も含めて「記憶に残る大作」であることは間違いなく、ヴァイキングというテーマをこれほどまでに丁寧に描いたゲームは稀であるという評価が広く共有されています。

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■ 良かったところ

『アサシン クリード ヴァルハラ』を実際にプレイしたユーザーが口を揃えて挙げるのは、その「壮大さ」と「ヴァイキング体験の再現度」です。ここでは、多くのプレイヤーから高く評価された点を細かく掘り下げていきます。

1. 圧倒的な世界観とグラフィック

PS5の性能を活かしたグラフィック表現は、多くのプレイヤーに衝撃を与えました。ノルウェーの厳しい雪山や氷河、イングランドの肥沃な大地、霧に包まれる湿地や広大な城塞といった環境が緻密に描かれ、まるでその時代に生きているかのような感覚を与えてくれます。特に朝焼けや夕暮れ、雪が舞い散る中での戦闘などは「絵画のように美しい」と称賛されました。

2. ヴァイキングらしい豪快な戦闘

デュアルウィールドによる両手武器の自由な組み合わせや、盾を武器として使うユニークな戦い方は、多くのユーザーに新鮮さを感じさせました。フィニッシュムーブの迫力ある演出は「残酷だがカッコいい」と評され、ヴァイキングの荒々しさを見事に再現しています。敵を斧でなぎ倒す爽快感は、他のアクションゲームでは味わえない醍醐味といえるでしょう。

3. 拠点発展のやり込み要素

定住地「レイヴンズソープ」の拡張は、プレイヤーに強い達成感を与えました。建物を建設するたびに仲間が増え、生活感が広がっていく様子は「ゲームの中で本当に共同体を育てているようだ」と高く評価されました。仲間と共に行う宴や結婚式などのイベントも「心温まる要素」として人気があり、シリーズにこれまでなかった生活的な側面を補強しています。

4. 選択の自由と物語の重厚さ

同盟を結ぶか敵対するか、誰を救い、誰を見捨てるかといった選択肢は、プレイヤーの行動が物語に直結する仕組みを作り出しました。この自由度が「自分だけのヴァイキング体験」を可能にしており、結果的に何度も周回したいと感じるユーザーも少なくありません。

また、エイヴォルとシグルドの兄弟関係、バシムの謎めいた行動、アルフレッドとの対立など、物語に登場する人物たちの人間関係は非常に複雑で、プレイヤーに「誰を信じるべきか」を常に考えさせます。このドラマ性が「単なるアクションゲームに留まらない深み」を与えています。

5. 神話と歴史の融合

ヴァルハラでは、北欧神話の要素が随所に組み込まれています。オーディンやロキといった神々との関連を示唆するクエストや、神話的な存在との戦いは、多くのプレイヤーに「神話の世界に触れている」感覚を与えました。歴史的な舞台でありながら、神話的な幻想要素も味わえる点は「二重の楽しみ方ができる」として好評です。

6. ボリュームと探索要素

イングランドの4つの王国をはじめとする広大なマップは、数十時間では遊び尽くせないほどのボリュームを誇ります。各地に点在する財宝や伝説の戦士、ワールドイベントなどは「寄り道するだけで何時間も遊べる」と好評でした。長時間プレイしても新しい発見があるため、「コストパフォーマンスが非常に高いゲーム」として評価されています。

7. デュアルセンスによる没入感

PS5独自の機能であるデュアルセンスのハプティックフィードバックやアダプティブトリガーの活用も、「臨場感を高めてくれる」と好意的に受け止められました。弓を引くときの抵抗感や斧を振るったときの衝撃が手元に伝わり、画面の中の体験が現実にまで広がる感覚をプレイヤーに与えます。

総括

「グラフィック」「戦闘」「拠点経営」「自由度」「神話的要素」「探索の楽しみ」と、良かったところを挙げればきりがないほどに、ヴァルハラは多彩な魅力を備えています。ユーザーの多くが「次世代機のスタートを飾るにふさわしい大作」と感じた理由は、まさにこれらの要素が合わさって圧倒的な没入感を生み出しているからに他なりません。

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■ 悪かったところ

どれほど完成度が高いと評価される大作であっても、欠点や改善を望む声は存在します。『アサシン クリード ヴァルハラ』も例外ではなく、プレイヤーからは様々な改善要望が挙げられました。ここでは、特に多く見られた「悪かったところ」を整理して詳しく見ていきましょう。

1. ボリュームの多さが裏目に出る

ヴァルハラは「やり込み型のゲーム」として膨大なボリュームを誇りますが、それが逆に「長すぎる」と感じるプレイヤーも少なくありませんでした。特にメインストーリーは各地域ごとに同盟を結んでいく流れが繰り返されるため、「途中で作業感が出る」「テンポが悪くなる」といった意見が目立ちます。

寄り道要素も豊富ですが、人によっては「探索しきれない」「結局クリアまでに飽きてしまう」という声もあり、長大なボリュームが一部のプレイヤーを置き去りにしてしまったとも言えます。

2. バグや不具合

発売直後に最も多く指摘されたのは、各種バグや不具合でした。イベントが進行しなくなる、キャラクターが地形に埋まる、音声が消えるなどの問題が報告され、これが没入感を大きく損なう原因となったケースもあります。

後にアップデートで修正が進められましたが、ユーザーの中には「完成度の高い作品なのに、技術的な不具合でストレスを感じた」という不満を残した人も少なくありませんでした。

3. 戦闘バランスの問題

戦闘の重量感や自由度は高く評価された一方で、「単調に感じる」という意見もありました。特にレベルが上がって強力な装備を手に入れると、多くの敵を簡単に倒せるようになり、緊張感が薄れてしまうことがあります。

また、一部のボス戦ではパターンが限定的で「繰り返し感が強い」という指摘もあり、アクションゲームとしての奥深さを求めるプレイヤーには物足りなさを感じさせた部分がありました。

4. インターフェースの分かりにくさ

マップやメニュー画面が情報量豊富である反面、直感的に操作しにくいと感じるユーザーもいました。特にスキルツリーの構造は非常に広大で、どこに進めばよいのか迷いやすいという声があります。「自由度が高い」ことが魅力である一方、「不親切」にも感じられる場面があったわけです。

5. 日本語ローカライズへの意見

日本語吹き替えや字幕は全体的に高評価でしたが、一部では「固有名詞の読み方がわかりにくい」「ニュアンスが英語版と異なる」といった細かな指摘もありました。致命的ではないものの、シリーズファンにとっては気になる点として取り上げられています。

6. 現代編パートの物足りなさ

アサシン クリードシリーズの伝統である「現代編」は、ヴァルハラではレイラ・ハサンの物語が一区切りを迎えます。しかし、その描写が簡略化されており、「唐突に終わった印象を受ける」「もっと深掘りしてほしかった」という意見が少なくありませんでした。

シリーズを追い続けてきたファンにとっては重要な部分であるだけに、物足りなさを感じさせたのは惜しいポイントといえます。

7. 総括

『アサシン クリード ヴァルハラ』の「悪かったところ」は、主に「ボリューム過多による冗長さ」「技術的な不具合」「バランスやテンポの問題」に集約されます。とはいえ、これらは大作ゲームによく見られる課題でもあり、アップデートやプレイスタイル次第である程度緩和できる部分でもあります。

欠点は確かに存在しますが、それを差し引いても「歴史的スケールの体験を提供してくれる大作」という評価が覆ることはありません。

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■ 好きなキャラクター

『アサシン クリード ヴァルハラ』には数多くのキャラクターが登場し、プレイヤーの物語体験を豊かにしています。彼らは単なる「味方」や「敵」ではなく、それぞれが強烈な個性や背景を持っており、プレイヤーによって「好きなキャラクター」が大きく分かれるのも本作の魅力のひとつです。ここでは、特に人気の高かったキャラクターを紹介し、プレイヤーがなぜ彼らに魅力を感じたのかを掘り下げていきます。

1. エイヴォル（主人公）

主人公であるエイヴォルは、当然ながら多くのプレイヤーに愛されています。「狼傷」の異名を持つヴァイキング戦士でありながら、選択によっては冷徹な戦士にも、仲間を大切にするリーダーにもなれる柔軟さが人気の理由です。

また、プレイヤーが男性版・女性版を自由に選べる点も好評で、「女性エイヴォルの方が声や雰囲気が好き」という声や、「男性エイヴォルの荒々しさがヴァイキングらしい」という意見がありました。さらに「アニムスに一任する」という設定を選ぶと、性別が場面ごとに切り替わるユニークな体験ができ、シリーズの大きな謎にも関わってくることから、「キャラクターとしての奥深さ」が支持されています。

2. シグルド

エイヴォルの義兄であるシグルドは、多くのプレイヤーにとって印象深い存在です。王の息子であり、誇り高い戦士である一方、物語が進むにつれてその価値観や行動に揺らぎが見られます。エイヴォルとの関係は「兄弟愛」と「対立」という両面を描いており、プレイヤーに複雑な感情を抱かせました。

「最後まで信じたい」「裏切りに失望した」などプレイヤーによって評価が分かれるキャラクターですが、それこそが彼の存在が物語に深みを与えている証といえるでしょう。

3. バシム・イブン・イスハーク

隠れし者の一員であるバシムは、そのミステリアスな雰囲気と鋭い洞察力から人気を集めました。彼の行動や発言は物語全体に大きな影響を与え、プレイヤーの間で「信用できるのか？」と常に議論を呼びました。

バシムはのちにスピンオフ『アサシン クリード ミラージュ』の主人公となることが明かされ、ヴァルハラを遊んだプレイヤーにとっては「彼の物語の始まりを体験できた」という感覚が特別な意味を持っています。

4. アイヴァー

「骨なし」の異名を持つ戦闘狂アイヴァーは、賛否が分かれるものの強烈な人気を誇ります。ラグナルの息子という背景を持ち、戦場で暴れ回る姿は恐ろしくも魅力的。彼の狂気じみた言動は「嫌いだけど忘れられない」「登場すると物語が一気に盛り上がる」といった声を生み出しました。

5. アルフレッド王

ウェセックスの王アルフレッドは、歴史的にも実在した人物であり、ゲーム内では敵対する存在として描かれます。しかし、その冷静さと知略に魅了されたプレイヤーも少なくありません。「単なる悪役ではなく、信念を持った王」として描かれ、エイヴォルと対立する姿が「宿命的で美しい」とすら評されました。

6. フルケ

狂信的なグノーシス主義者フルケは、多くのプレイヤーに強烈な印象を残しました。異端者として扱われながらも、自らの信念に基づいて行動する姿は恐ろしくも魅力的で、「最も忘れられない敵キャラクター」と評する声もあります。彼女の狂気に触れることは、ヴァルハラの物語が単なる冒険譚ではなく、思想や宗教の対立を描いた作品であることを強調しています。

7. サブキャラクターたち

プレイヤーによっては、仲間や村人といったサブキャラクターに強い愛着を持つケースも多くありました。特に拠点で交流できる鍛冶屋や吟遊詩人、子どもたちなどは「大冒険の合間に癒しを与えてくれる存在」として人気が高いです。

総括

「好きなキャラクター」はプレイヤーごとに大きく異なりますが、それは本作の人物描写が非常に豊かであることの証拠です。エイヴォルを中心に、シグルドやバシムといった主要人物、さらに狂気を帯びた敵や拠点で共に暮らす仲間たちまで、それぞれに独自の物語と個性が与えられているからこそ、多様な愛着が生まれています。

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■ 中古市場での現状

『アサシン クリード ヴァルハラ』は2020年11月12日に発売されて以降、国内外で幅広いユーザーにプレイされ続けているため、中古市場でも安定した流通量と一定の需要を維持しています。ここでは、日本国内における代表的な中古取引プラットフォーム（ヤフオク！、メルカリ、Amazonマーケットプレイス、楽天市場、駿河屋）を中心に、その相場や傾向を詳細に掘り下げていきます。

★ ヤフオク！での取引状況

ヤフオク！では『アサシン クリード ヴァルハラ（PS5版）』の中古ソフトが多数出品されています。
相場はおおよそ 1,500円〜3,000円前後に落ち着いており、状態や付属品の有無によって価格に幅があります。

ケースに擦り傷や説明書の欠品がある場合は 1,500円〜2,000円ほど。

状態が良く、ディスクに目立つ傷がなく動作保証が明記されているものは 2,500円前後で安定。

出品が即決価格で設定されることが多く、競り合いによる値上がりは比較的少なめ。

新品未開封品は希少ですが、出品されると 3,500円〜4,000円程度で即決される傾向にあります。パッケージや外装の状態によってはコレクター需要もあり、ウォッチリスト数が多くなるケースも目立ちます。

★ メルカリでの販売状況

フリマアプリ「メルカリ」でも出品数は安定しており、毎日のように数件以上が流通しています。
取引価格帯は 1,800円〜2,800円が主流で、最も売れやすいのは 2,000円前後です。

「箱あり・動作確認済み・全体的に綺麗」と記載されている商品は、2,000円〜2,300円で即売されるケースが多い。

ディスクやケースに大きなダメージがある場合は、値下げ交渉を経て 1,500円前後に落ち着くこともある。

送料無料や即購入可が付いている出品は特に人気があり、短時間で売却される傾向が強い。

未使用に近い商品や新品未開封品もまれに出品され、その場合は 3,000円前後で即売される例も確認されています。

★ Amazonマーケットプレイスでの価格帯

Amazonのマーケットプレイスでは、出品者によって価格設定が幅広いですが、全体的にフリマアプリやヤフオクより やや高めに設定される傾向があります。

中古品は 2,500円〜3,500円が中心。

Amazon倉庫発送やプライム対応の商品の場合、信頼性が高いため 3,000円台でも安定して売れる。

状態の説明が詳しく、動作保証が付いている商品は比較的高値で取引されている。

Amazonユーザーは「多少高くても安心して購入したい」という傾向が強いため、他の市場よりも高値が付きやすいのが特徴です。

★ 楽天市場での取り扱い

楽天市場では、中古ゲーム専門店や大手ショップが『アサシン クリード ヴァルハラ』を出品しています。販売価格はおおむね 2,800円〜3,800円前後で、比較的高めの価格帯で安定しています。

楽天ポイント還元があるため、実質価格としてはAmazonやメルカリに近い水準。

商品状態がランク分けされて掲載されることが多く、Aランク（美品）は3,500円前後、Cランク（使用感あり）は2,500円程度で出品されるケースが一般的。

★ 駿河屋での相場

中古ゲームの大手販売店である駿河屋でも取り扱いがあり、販売価格は 2,200円〜3,000円前後が目安です。
駿河屋は在庫状況によって価格が変動しやすく、人気が高まる時期（例：セールや大型連休前）には「在庫切れ」となることも珍しくありません。

また、駿河屋では買取価格も公開されており、状態の良いソフトで 600円〜1,200円程度が提示されるケースが多いです。プレイヤーの売却需要も一定数あるため、市場での流通が途切れることはほとんどありません。

総括

『アサシン クリード ヴァルハラ』の中古市場は、発売から数年が経過している現在でも安定した需要があります。価格帯は 1,500円〜3,500円程度が中心で、状態が良いものは高め、ダメージがあるものは低めと明確に差がついています。

特にPS5ソフトはパッケージ版よりもダウンロード版を選ぶ人が多いため、流通量は一定ながらも価格は比較的落ち着いており、「安価に名作を手に入れられるタイトル」として認知されています。シリーズファンはもちろん、ヴァイキングや中世ヨーロッパの雰囲気に興味がある人にとって、中古で手に入れる価値は十分にあるといえるでしょう。

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