『ストリートファイターEX3』(プレイステーション2)

【中古】研磨済 追跡可 送料無料 PS2 ストリートファイターEX3

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1,190 円 (税込) 送料込
機種:プレイステーション2 サイズ:2 状態:中古 商品状態:無印 タイトル:ストリートファイターEX3 ジャンル:アクション サブ属性:カプコン(CAPCOM) ●●ディスク読み込み面は全商品業務用研磨機にて、研磨・クリーニング済みです!●●
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【発売】:2000年3月4日
【開発】:アリカ
【発売日】:カプコン
【ジャンル】:格闘ゲーム

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■ 概要

新世代ハード「プレイステーション2」が世に送り出された記念すべき日に、カプコンは同ハード初期ラインナップのひとつとして『ストリートファイターEX3』を投入した。これは、従来の2D対戦格闘の操作感をそのまま3Dポリゴン空間に移植したことで知られる「EX」シリーズの第3作にあたる。開発は、シリーズの3D化を担ってきたアリカが担当し、カプコンと共同で制作。 本作は、単なる前作の焼き直しではなく、チームやタッグを活かした新機能の追加によってシリーズの幅を大きく広げている。特に「タッグバトル」の採用は大きな特徴で、プレイヤーは試合中にキャラクターを入れ替えながら戦うだけでなく、同時攻撃を繰り出す「クリティカルパレード」という新アクションを活用できる。これは格闘ゲームの中でも珍しい、複数キャラによる連続的かつ派手な攻撃演出を可能にする仕組みで、必殺技の組み合わせによるコンボ構築の自由度を大きく引き上げた。

前作『ストリートファイターEX2 PLUS』からは、一部キャラクター(ハヤテを除く)が継続参戦。さらに、シリーズ第1作からの人気キャラ「さくら」や、「殺意の波動に目覚めたリュウ」が復帰を果たす。加えて、家庭用オリジナルキャラクターとして「エース」が初登場。エースは専用の「キャラクターエディットモード」によって、プレイヤーが技構成を自由にカスタマイズできる特殊な存在で、格闘ゲームにおける“自分専用キャラ”という新たな遊び方を提供している。

グラフィックは当時としては非常に高精細で、PlayStation 2の性能を活かした滑らかなモーションと光沢感のあるキャラクターモデルが特徴。従来のEXシリーズ特有のややクセのあるポリゴン造形も、解像度の向上でより細かいディテールが再現されるようになった。ただし、この独特なビジュアルテイストは一部のファンから賛否両論を呼んだ。

サウンド面では、キャラクターごとの専用BGMが採用され、多くは過去の家庭用作品で使用された楽曲がアレンジやリマスターを経て収録されている。懐かしさと新鮮さが同居する音楽は、長年のシリーズファンにとって強い魅力となった。

一方で、実際のゲームプレイにおいては賛否が分かれる点も存在した。特にタッグバトルが前提となるゲーム進行では、複数キャラクターが同時に画面に現れる際に処理落ちが頻発。さらに、バグや挙動の不自然さが散見され、完成度の甘さを指摘する声もあった。こうした要素から、一部のプレイヤーからは“惜しい作品”や“クソゲー”と評されることもあったが、それでも本作はPS2初期における格闘ゲームの中で異彩を放つ存在であり、タッグ戦の可能性を模索した意欲作として記憶されている。

登場キャラクターは非常に多彩で、リュウ、ケン、春麗、ガイル、ザンギエフ、ほくと、スカロマニア、ドクトリン・ダーク、クラッカー・ジャック、カイリ、ガルダ、サイクロイドβ、サイクロイドγ、ダルシム、ブランカ、バルログ、シャロン、七瀬、シャドウガイスト、プルム・プルナ、ダラン・マイスター、ベガ、ヴルカーノ・ロッソ、エリア、サガット、さくら、エース、そして“トゥルーベガ”まで、総勢30キャラ近い陣容を誇る。声優陣も豪華で、シリーズファンにはおなじみの面々が多数参加している。

総じて、『ストリートファイターEX3』は、PlayStation 2という新時代の舞台で、従来の2D格闘の楽しさと3Dならではの演出を融合しようと試みた実験的作品である。完成度やゲームバランスの評価は割れるものの、初期PS2ソフトとしての存在感、そして格闘ゲーム史における“タッグ+3Dポリゴン”という挑戦は、後の作品にも少なからず影響を与えた。

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■ ゲームの魅力とは?

『ストリートファイターEX3』の魅力を一言で表すなら、“3D空間でのタッグ格闘の新たな可能性”だろう。PlayStation 2のローンチタイトルとして世に出た本作は、従来の2D格闘の骨格を守りつつも、システム面で数々の挑戦を盛り込んでいる。ここでは、その特長を細かく見ていく。

まず、本作を象徴する最大の新要素が「タッグバトルシステム」だ。2人のキャラクターを交互に戦わせるだけでなく、特定の条件を満たすと発動できる「クリティカルパレード」が非常にユニーク。この技は、タッグパートナーと同時に画面内で動き、連続攻撃を仕掛けられるという、まるでプロレスのダブルチームを彷彿とさせる仕組みだ。プレイヤーは、コンボの組み立てや必殺技の発動タイミングを計算して、派手かつ高火力な連携を狙うことができる。この爽快感は、シリーズファンにとっても新鮮で、初めて体験したときの驚きは忘れられないだろう。

また、キャラクターカスタマイズの自由度も本作の魅力を語る上で欠かせない。家庭用オリジナルキャラクター「エース」は、プレイヤーが自由に技を覚えさせ、自分だけの戦闘スタイルを作り上げられる。これは従来の格闘ゲームにおける“キャラ性能の固定”という常識を覆す試みであり、長期的なやり込み要素を提供した。技の選択次第で、遠距離戦主体にも、ラッシュ型の近距離戦闘にも仕立てられるため、友人同士で“自作キャラ対決”を楽しむ遊び方も可能だ。

登場キャラクターの多彩さも魅力のひとつ。リュウやケンといったシリーズの象徴的存在はもちろん、スカロマニアやドクトリン・ダーク、ヴルカーノ・ロッソといったEXシリーズ独自の人気キャラも健在。それぞれの技構成や演出は、3Dポリゴン表現でより派手に、より迫力を増しており、キャラごとの個性が際立つようになった。特に必殺技発動時のカメラワークは、従来の2Dでは味わえない立体的な迫力を生み出している。

演出面では、ステージ背景の作り込みも注目ポイントだ。巨大な闘技場や工場、夜の都市、異国情緒あふれる寺院など、多彩なロケーションが用意され、それぞれに細かなオブジェクトや動きが配置されている。背景の奥行き感やライティング効果は、PS2初期とはいえ当時の家庭用ゲーム機としては高いレベルに達しており、試合そのものを映画的に見せる役割を果たしている。

サウンドもファンを引き込む重要な要素だ。過去作からのBGMアレンジは、懐かしさと新鮮味を両立させており、シリーズを追ってきたプレイヤーの記憶を刺激する。例えば、リュウのテーマはより硬派で力強いアレンジとなり、春麗のテーマは透明感のあるシンセ音で都会的な雰囲気を演出している。格闘の熱気を一層高めるサウンドデザインは、プレイ中の没入感を強くする。

そして、何よりも本作の魅力は“格闘ゲーム初心者でも入りやすい操作感”だ。従来のストリートファイターシリーズのコマンド入力はそのままに、3Dポリゴン化された画面構成でも操作性を崩していない。対戦格闘の基本である弱・中・強攻撃、必殺技コマンド、ガード、ジャンプなどの挙動は2D時代とほぼ同じであり、シリーズ経験者はすぐに馴染める。一方で、クリティカルパレードやタッグチェンジといった新要素は、複雑すぎず覚えやすい操作に落とし込まれている。

総じて、『ストリートファイターEX3』の魅力は、新旧要素の融合にある。クラシックなストリートファイターの骨格を尊重しつつも、3Dとタッグという新風を吹き込み、家庭用ならではの遊び方を実現した点は評価に値する。完成度の粗はあるものの、その試みと独自性は間違いなく当時の格闘ゲームシーンに新たな刺激を与えた。

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■ ゲームの攻略など

『ストリートファイターEX3』は、単なる1対1の対戦格闘ではなく、タッグバトルを軸に設計されているため、攻略の方向性も従来シリーズとはやや異なる。本章では、システムの理解から実戦的な立ち回り、そして隠し要素や小技までを整理して紹介していく。

まず基本となるのは、タッグシステムの有効活用だ。本作では試合中にキャラクターを交代できるが、単なる体力温存のための交代にとどまらず、攻撃のつなぎや連携を組み立てる重要な戦術として機能する。特に、相手のガードを崩しきれないときや、コンボの終盤で硬直が生じる場面では、パートナーへの交代を絡めることで攻撃の手を止めずに継続できる。交代直後は無敵時間が発生するため、防御的な利用法としても有効だ。

次に攻略の鍵となるのがクリティカルパレードだ。発動条件はある程度シビアだが、これを使いこなすと一気に試合の流れを掴める。例えば、相手が壁際でガード固めに徹している場合、クリティカルパレードを発動して同時攻撃を仕掛ければ、相手は2方向からの圧力に対応しきれず、防御を崩されやすい。このとき、片方のキャラが投げ技や下段攻撃を仕掛け、もう一方が中段攻撃を織り交ぜると、読み合いの幅が格段に広がる。

エースの育成モードも攻略の楽しさを倍増させる要素だ。序盤は技のバリエーションが限られているが、トレーニングや対戦を重ねることで新たな技を習得できる。おすすめは、自分の得意な戦法を補完する技を優先的に習得すること。遠距離戦が苦手なら飛び道具や突進技を、近距離が弱いなら切り返しの昇龍系技を覚えるなど、戦術に合わせた構成にすると安定感が増す。また、友人との対戦では「相手が予想しない技構成」にすることで意表を突きやすくなる。

コンボ構築の面では、3Dポリゴンならではの間合い管理が重要になる。従来の2D格闘と異なり、奥行き方向のわずかな移動が攻撃判定の届く距離に影響を与えるため、相手との距離感を正確に把握する必要がある。特にジャンプ攻撃からの連携や、ダッシュからの中段・下段択は、距離を詰めすぎると攻撃がスカるリスクがある。ステップ移動やフェイントを絡め、相手の反応を引き出す戦い方が有効だ。

防御面の攻略では、ガードキャンセルテクニックを覚えておくと便利だ。特定の攻撃をガードした直後に必殺技コマンドを入力すると、硬直を短縮しつつ反撃できる。このタイミングを覚えると、相手の固め連携を切り返すチャンスが増える。

さらに、試合展開を優位に進めるための小技として、起き攻めの多彩化がある。相手をダウンさせた後、同じ行動を繰り返すと読まれやすい。本作ではタッグパートナーを絡めた起き攻めや、フェイント交代で相手の起き上がり行動を揺さぶることができる。特にクリティカルパレードを絡めた起き攻めは圧倒的な攻撃力を誇るため、上級者同士の試合では常套手段となっている。

隠し要素としては、特定条件で出現する隠しキャラやモードが存在する。特定の難易度で全ステージをクリアすると、キャラクターのカラーバリエーションや特殊コスチュームが解放されるほか、一部のBGMも追加される。中には、シリーズファンには嬉しい過去作のアレンジステージが隠されていることもある。

総合的に見て、『ストリートファイターEX3』の攻略は、「タッグ運用の最適化」と「コンボと起き攻めの多様化」、そして「エースの個性作り」に集約される。これらを意識することで、CPU戦も対人戦も格段に勝率が上がり、同時に本作ならではの戦術的奥深さを味わえるだろう。

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■ 感想や評判

『ストリートファイターEX3』は、PlayStation 2のローンチタイトルという華やかな舞台で登場したこともあり、発売当初はシリーズファンや格闘ゲームファンから大きな注目を集めた。しかし、その評価は必ずしも一枚岩ではなく、肯定的な意見と否定的な意見が鮮明に分かれたのが特徴である。ここでは、当時のプレイヤーやメディアの感想を整理し、その背景を掘り下げていく。

まず、肯定的な評価として真っ先に挙げられたのはタッグバトルの新鮮さだ。これまでのストリートファイターシリーズは1対1が基本であったが、本作では2人以上のキャラクターを組み合わせ、交代や同時攻撃で戦術を組み立てる新感覚のバトルが実現した。プレイヤーの中には「従来のシリーズにはない連携の面白さがある」「コンボ開発の幅が広がった」といった声も多く、特に友人同士で遊ぶと盛り上がりやすいとの意見が目立った。

また、登場キャラクターの多さと豪華な声優陣も高評価ポイントである。シリーズおなじみの面々に加え、EXシリーズ独自の人気キャラ、さらには新キャラ「エース」の存在が話題となった。エースのカスタマイズ性は長期的なやり込み要素として評価され、「自分だけのキャラを育てる楽しさは格闘ゲームでは珍しい」という意見もあった。

一方で、否定的な意見として多く聞かれたのが完成度の甘さである。特に、複数キャラが同時に登場する場面で頻発する処理落ちや、特定状況下でのバグが批判の対象となった。「試合のテンポが乱れる」「派手な場面ほどカクつく」という感想は、アーケード感覚でのスムーズな試合進行を期待していたプレイヤーにとって残念な要素だった。

グラフィック面も賛否が分かれたポイントだ。PS2初期としては高精細であったものの、キャラクター造形の独特なクセや、3Dモデル特有の硬さが気になるという意見もあった。一部のファンは「背景やエフェクトは綺麗だが、キャラの顔つきや動きが少し不自然」と指摘している。

メディアレビューでは、おおむね60〜70点台の中堅評価が多かった。ファミ通では新要素への挑戦を評価しつつも、全体のゲームバランスや作り込み不足を課題として挙げ、「今後のアップデートや続編で完成度を高めてほしい」というコメントが寄せられた。海外レビューでは、タッグシステムと3Dグラフィックの融合を好意的に受け止める向きがあったが、同時に「ロード時間の長さ」や「演出過多による試合テンポの停滞」を問題視する声もあった。

発売から時間が経った現在、レトロゲームとしての再評価も進んでいる。「PS2初期の空気感を強く感じられるタイトル」「EXシリーズ最終作として価値がある」という理由でコレクション対象にするファンも多く、特にEXシリーズ固有のキャラクターたちが勢ぞろいしている点は他に代えがたい魅力となっている。

総じて、本作の評判は「革新と粗さが同居する作品」という言葉に集約できる。新しいことに挑戦した意欲は高く評価される一方で、それを支える技術面や調整面の不足が足を引っ張った。しかし、それでも本作は、タッグバトルを格闘ゲームに取り入れた先駆けのひとつとして記憶され続けている。

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■ 良かったところ

『ストリートファイターEX3』は、全体として賛否が分かれる作品だったが、その中でも多くのプレイヤーが共通して高く評価したポイントがいくつも存在する。本章では、その「良かったところ」を具体的に整理し、なぜそれらが印象に残ったのかを深く掘り下げていく。

まず第一に挙げられるのは、タッグバトルとクリティカルパレードの爽快感だ。タッグ制は単なるキャラクター交代にとどまらず、パートナーと同時に攻撃できるシステムによって、新たな駆け引きや派手な演出を生み出した。特にクリティカルパレード発動時の画面全体を使った同時コンボは、格闘ゲームの枠を超えたエンターテインメント性を感じさせるもので、多くのプレイヤーが「決まった時の爽快感がクセになる」と語っている。友人同士での対戦では、この演出だけで歓声が上がることもしばしばだった。

次に評価されたのは、エースのカスタマイズ要素である。自分だけのオリジナルキャラを作り、技構成を変えながら成長させていくシステムは、当時の格闘ゲームとしては非常に珍しかった。特にやり込み派のプレイヤーからは「技の組み合わせを考えるだけで何時間も遊べる」「対戦相手によってエースを作り直す戦略性が楽しい」という意見が寄せられた。格闘ゲームにRPG的な成長要素を取り入れたこの試みは、シリーズの中でも本作ならではの個性として際立っている。

また、キャラクターの多彩さと豪華声優陣も好意的に受け止められたポイントだ。リュウやケンといったお馴染みの顔ぶれに加え、EXシリーズ特有の個性派キャラが揃い、さらに声優陣も一流が勢ぞろい。各キャラのセリフやボイス演技がキャラクター性を引き立て、試合中の掛け合いや勝利演出に深みを与えている。特にスカロマニアやドクトリン・ダークのクセの強いセリフ回しは、一部ファンの間で語り草になっている。

ステージとBGMの魅力も忘れてはならない。背景ステージはそれぞれが独自の雰囲気を持ち、工場や闘技場、寺院などバラエティ豊かなロケーションが用意されている。さらに、過去作からの楽曲アレンジや新規BGMが試合を盛り上げ、シリーズファンの感情を揺さぶった。「懐かしいのに新しい」というBGMの評価は高く、特定のステージ曲を聴くためにそのステージを選ぶプレイヤーもいたほどだ。

操作面においても、シリーズファンがすぐに馴染める設計が好評だった。従来のコマンド体系や攻撃の感覚を保ちつつ、3Dポリゴンによる新しい見た目と演出を組み合わせたことで、「違和感なく移行できた」という声が多かった。初心者でも比較的入りやすく、上級者はタッグコンボや連携の研究で深く遊べる構造は、幅広い層に受け入れられた理由のひとつである。

最後に、PS2初期ならではの新世代感もプレイヤーの記憶に残る要素だった。当時、次世代機の高解像度グラフィックと立体的なカメラワークは強烈なインパクトを与え、特に発売日に本作とPS2を同時購入したユーザーからは「これからの格闘ゲームの未来を感じた」という感想も聞かれた。

総じて、「タッグ+カスタマイズ+多彩なキャラクター+演出力」という複合的な魅力が、本作をただのシリーズ番外編ではなく、“EXシリーズの集大成的作品”として印象づけたといえる。粗はあったものの、その斬新さと派手さは間違いなくプレイヤーの心に爪痕を残した。

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■ 悪かったところ

『ストリートファイターEX3』は多くの新要素を盛り込み、意欲的な作品であった一方で、その完成度やバランスにおいてはプレイヤーから様々な不満や批判の声も上がった。これらは単なる好みの問題にとどまらず、ゲームの評価や人気の定着に影響を与える要因となった。

まず最も多く指摘されたのが、処理落ちの頻発である。本作はタッグバトルを前提とした設計になっているため、複数のキャラクターが同時に画面に登場する場面が多い。しかし、PS2初期タイトルとして最適化が不十分だったのか、激しい演出やエフェクトが重なるとフレームレートが大きく低下することがあった。特にクリティカルパレード発動中や、大技のエフェクトが重なった瞬間に動きがカクつく現象は、試合のテンポを損ない、対戦の緊張感を削ぐ要因となった。

次に目立った不満点が、キャラクターモデルやアニメーションのクセである。グラフィックはPS2初期としては高精細だったが、造形のデフォルメ具合や動きの硬さが一部プレイヤーの好みに合わなかった。「顔の表情がぎこちない」「体のバランスが不自然に見える」といった声は、特にシリーズの2Dグラフィックに慣れたファンから多く聞かれた。背景やエフェクトの美しさと比較して、キャラクターの造形がやや浮いて見えるという指摘もあった。

また、ゲームバランスの偏りも批判の対象となった。特定のキャラクターや技の性能が突出しており、対戦環境では同じキャラが選ばれやすくなる傾向があった。特に一部の必殺技は判定が強すぎたり、ガードしても反撃が難しいものが存在し、これが対戦の多様性を損なっていた。エースに関しても、育成によって極端に強い技構成が可能になるため、カジュアル対戦ではバランス崩壊を招くケースがあった。

演出とテンポの噛み合わなさも、改善を望まれた点だ。本作は派手なカメラワークや演出を重視しており、必殺技やクリティカルパレード時には視覚的な迫力が増す一方、試合の流れが一時的に停滞してしまうことがあった。これにより、スピード感のある攻防を好むプレイヤーにとってはややストレスとなった。

さらに、エースの育成要素の説明不足も問題視された。システムそのものは魅力的だったが、技習得の条件や成長の仕組みがわかりづらく、初見プレイヤーが効率よく育成するには攻略情報がほぼ必須だった。説明書やゲーム内チュートリアルでは情報が不十分で、「面白いシステムなのに理解しづらい」という声が多かった。

最後に、完成度全体の粗さが作品の印象を左右した。バグや挙動の不自然さ、モード構成の薄さ、ロード時間の長さなど、細かい部分の作り込みが甘く、発売当初から「もう少し開発期間があれば化けたかもしれない」という意見が少なくなかった。

総じて、本作の「悪かったところ」は、挑戦的な新要素に対して基盤部分の作り込みが追いつかなかった点に集約される。アイデア自体は魅力的であっただけに、それを支える安定性や調整不足が惜しまれる結果となった。

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■ 好きなキャラクター

『ストリートファイターEX3』には、シリーズおなじみの顔ぶれからEXシリーズ独自のオリジナルキャラクターまで、多彩な戦士が参戦している。その中で、プレイヤーが特に「好き」と挙げるキャラクターは、単なる強さだけでなく、デザインや設定、操作感、そして声優の演技など、さまざまな要素が理由となっている。

まず人気の筆頭に挙げられるのはスカロマニアだ。全身スーツにスカル模様をあしらった謎多き格闘家で、その異様な見た目と奇妙なポーズが強烈な印象を残す。技の名前やモーションもどこかヒーロー風で、シリアスな格闘ゲームの中にコミカルなスパイスを与える存在として根強い人気を誇る。特にファンの間では「スカロマニアはEXシリーズの顔」とまで言われるほどで、本作でもその独特な存在感は健在だ。

次に多くの支持を集めたのがさくら。『ストリートファイターZERO』シリーズからの復帰組で、学生服姿の元気な女子高生ファイターという設定は多くのプレイヤーに親しみやすく、女性キャラ人気の筆頭に立っている。技構成はリュウやケンに似た波動昇龍系だが、スピード感と攻撃の繋ぎやすさが特徴で、初心者でも使いやすい点も人気の理由だ。

ドクトリン・ダークも、本作で印象的なキャラクターのひとりだ。軍人風の外見に加え、爆弾やワイヤーを駆使する戦闘スタイルは、他の格闘キャラとは一線を画す。トリッキーな動きで相手を翻弄する戦い方は、対戦において強烈なインパクトを残し、使いこなしたときの爽快感が高い。

また、本作初登場のエースも一部プレイヤーから熱狂的な支持を得た。理由は単純明快で、「自分で育てられるキャラ」だからだ。必殺技を自由に覚えさせられるカスタマイズ性は、プレイヤーの創意工夫を反映でき、文字通り“自分だけのエース”を作り出せる。エースを極めたプレイヤーは、その技構成で対戦相手を驚かせるのが楽しみの一つとなっていた。

クラシック勢ではリュウやケンの人気も依然として高い。シリーズを通じて安定した性能と使いやすさを誇り、本作でも頼れる基軸キャラとして重宝された。また、3D化された春麗の華麗な脚技や、ガイルのソニックブーム&サマーソルトの王道コンビネーションも、多くのファンを引き付けている。

EXシリーズならではのダークヒーロー枠としてはシャドウガイストも忘れられない。全身を黒い装甲で覆い、炎を纏った攻撃を繰り出す姿は中二心をくすぐり、ビジュアルだけで選ぶプレイヤーも少なくなかった。必殺技のエフェクトの派手さも相まって、存在感は抜群だった。

プレイヤーの「好きなキャラ」ランキングを総合すると、性能や強さだけでなく、見た目や個性、操作感、ストーリー的背景が総合的に評価されていることがわかる。『ストリートファイターEX3』の魅力は、この多彩なキャラクター陣が織りなす個性のぶつかり合いにこそあると言えるだろう。

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■ 中古市場での現状

『ストリートファイターEX3』は2000年3月4日に発売されたPlayStation 2用ソフトで、発売から20年以上が経過した現在も、中古市場では一定の需要がある。シリーズファンやレトロゲームコレクター、そしてEXシリーズ特有のキャラクターを再び体験したいという層からの支持が続いており、価格は安定傾向にある。ここでは、主要な中古流通プラットフォームごとの販売状況を見ていく。

★ ヤフオク!での取引状況
ヤフオクでは、状態や付属品の有無によって1,000円台前半から2,500円前後までの価格帯で取引されることが多い。ケースに擦り傷や日焼け、説明書の折れや欠品がある場合は1,000円〜1,500円程度からスタートする出品が目立つ。動作確認済みで付属品が揃っている場合は即決価格2,000円〜2,500円が主流で、状態の良いものは終了間際に入札が集中するケースもある。未開封品は滅多に出回らないが、見かけた場合は3,500円〜4,000円前後で即決されることが多く、パッケージやビニールの状態説明が丁寧な出品は特に落札率が高い。

★ メルカリでの販売状況
フリマアプリ「メルカリ」では、出品数は比較的安定しており、1,200円〜2,300円前後が主要な取引価格帯となっている。特に「ケース・説明書・ディスクが揃っている」「全体的に美品」と記載された商品は1,800円前後で短期間に売れる傾向が強い。逆にディスクの傷やケース破損がある場合は値下げ交渉を経て1,200円〜1,400円程度に落ち着くケースが多い。未使用品や極美品はまれに3,000円前後で即購入される例も見られる。送料無料設定や即購入可能の記載は売れ行きに直結するポイントとなっている。

★ Amazonマーケットプレイスでの販売価格
Amazonでは、中古品の価格がやや高めに設定される傾向があり、2,000円〜3,500円の範囲で推移している。プライム対応商品やAmazon倉庫からの発送は、多少高額でも安定して売れている。状態説明が細かく記載された商品や、動作保証付きの商品は3,000円台前半でも購入される傾向があり、コレクター志向の購入者が多い印象だ。

★ 楽天市場での取り扱い
楽天市場では、ゲームショップや中古専門店が2,500円〜3,800円前後で販売している例が多い。ショップによってはポイント還元率を高めることで実質価格を下げる戦略をとっており、価格だけでなく付加価値で購入を促す傾向が見られる。

★ 駿河屋での販売状況
中古ゲーム大手の駿河屋では、通常品が概ね1,800円〜2,500円前後で安定しており、美品や未開封品は3,000円以上の値が付くこともある。人気の波は一定しているが、在庫が一時的に途切れることもあり、その場合は価格が上昇しやすい。特にEXシリーズファンやPS2ローンチタイトルのコレクション目的で購入する層が目立つ。

総合的に見ると、『ストリートファイターEX3』は中古市場での価格が大きく暴落しておらず、安定した取引が続いている。これは、シリーズ最終作であることや独自キャラクターの存在、タッグバトルというユニークなシステムが今なお魅力を持ち続けている証拠といえる。今後も格闘ゲーム史を振り返るうえで重要な1本として、一定の需要は保たれ続けるだろう。

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