『リッジレーサーV』(プレイステーション2)

【中古】PS2 リッジレーサーV

【中古】PS2 リッジレーサーV
375 円 (税込) 送料込
評価 4.67
    リッジレーサーV の詳細 メーカー: バンダイナムコエンターテインメント 機種名: プレイステーション2 ジャンル: レーシング 品番: SLPS20001 カナ: リッジレーサー5 発売日: 2000/03/04 関連商品リンク : プレイステーション2 バンダイナムコエンターテ..
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【発売】:ナムコ
【開発】:ナムコ
【発売日】:2000年3月4日
【ジャンル】:レースゲーム

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■ 概要

2000年3月4日、家庭用ゲーム機市場に大きな変革をもたらしたプレイステーション2(PS2)の発売と同時に、ナムコが送り出したローンチタイトルが『リッジレーサーV』(Ridge Racer V)である。本作は、アーケードレースゲームの金字塔「リッジレーサー」シリーズの第5作であり、初代『リッジレーサー』の登場から6年目にして、新世代ハードの性能を余すことなく活かした意欲作として世に出た。

PS2の強力なグラフィックチップ「Emotion Engine」と描画性能の恩恵を受け、シリーズ初となるフルポリゴンの高解像度描画と60fpsの安定動作を両立。アーケード筐体に匹敵する滑らかさと臨場感を家庭のテレビ画面で再現したことは、当時のプレイヤーに鮮烈な印象を与えた。加えて、光と影の表現、マシンの質感、背景オブジェクトの密度、そして天候や時間帯の変化など、従来の家庭用リッジでは見られなかったリアリティが実現されている。

本作の舞台は、初代の象徴的な都市「リッジシティ」。物語的には初代のその後が描かれており、都市全体が巨大なサーキットとして機能するというコンセプトのもと、全7種類のコースが設計された。高速道路や市街地、港湾エリア、夜景が広がる海沿いのルートなど、多彩なロケーションがシームレスに展開され、ドライバーは一瞬の判断が勝敗を分けるコーナーを攻め抜いていく。中にはオーバル型のシンプルなコースや、大きな高低差を活かしたジャンプスポットを備えたコースもあり、バリエーションの豊かさがプレイヤーを飽きさせない。

登場するマシンは、シリーズらしい架空メーカーによる個性豊かな15車種。初期選択可能な6台(フィアロ、フォーチュン、トレアドール、メルクーリオ、ソラーレ、E.O.)を軸に、成績や走行距離に応じて新型や特別仕様がアンロックされるシステムを採用。さらにシリーズファンにはおなじみの「RT BLUE SOLVALOU」や「13th RACING」、そして『レボリューション』で圧倒的な性能を誇った「WHITE ANGEL」もリファインされ、PS2クオリティで再登場している。

マシンの挙動は、従来のドリフト主体のアーケード感覚を保ちながらも、重量感と慣性が増したリアル寄りのチューニングが施されている。ドリフトタイプとグリップタイプの2系統に大別され、それぞれの特性がはっきりと体感できるよう差別化されているのも特徴だ。ドリフトタイプはコーナリング性能が高く派手な滑りを見せるが、接触時の姿勢乱れが大きく、ライン維持の難易度も高い。一方のグリップタイプは安定した走行が可能だが、旋回性は控えめで、速度調整やライン取りの工夫が求められる。

サウンド面も進化が際立つ。本作ではSOLIDSTATE(高橋コウタ氏)がサウンドプロデューサーを務め、シリーズを象徴するエレクトロニックサウンドをさらに洗練。sanodg(佐野電磁氏)や三宅優氏といった実力派が参加し、疾走感と緊張感を同居させたBGMが各レースを彩る。また、英語による実況も健在で、観客席のざわめきやエンジン音と相まって臨場感を高めている。

ゲームモードはアーケードライクな「グランプリモード」を中心に、タイムアタックやデュエルレース、隠しマシンとの対決など多彩に用意。特に高難易度で知られる本作のグランプリは、コースの複雑さとAIドライバーの強さが相まって、シリーズ経験者でも気を抜けば即座に順位を落とすほどの緊張感を生む。

PS2ローンチという特別な立ち位置に加え、初代へのオマージュが随所に散りばめられた原点回帰的な演出、そして新世代ならではの映像・音響の進化によって、『リッジレーサーV』はシリーズの一つの到達点とも呼べる完成度を誇る。後の作品でニトロシステムなど新要素が加わり大きく方向性が変わっていく中、本作は初期リッジのDNAを色濃く残した最後の作品として、今なおファンの記憶に鮮烈な印象を残している。

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■ ゲームの魅力とは?

『リッジレーサーV』の魅力は、単なるレースゲームという枠を超えて、「シリーズの伝統と新世代の革新」を見事に融合させた点にある。発売当時、PS2という未知数のハード性能を前に、プレイヤーや業界関係者は「ローンチタイトルとしてどこまで限界を引き出せるのか」という大きな関心を寄せていた。本作はその期待に応えるどころか、グラフィック、挙動、サウンド、演出のすべてで鮮烈なインパクトを残し、PS2初期を象徴する一本となった。

まず特筆すべきは、ビジュアル表現の進化だ。60fpsという滑らかなフレームレートを維持しながら、都市風景や背景オブジェクトの密度を大幅に向上。日中の青空や夕焼けの港、夜のネオンが輝く市街地など、時間帯やシチュエーションによる雰囲気の変化がリアルタイムに描かれる。当時のプレイヤーにとって、「家庭用でここまでできるのか」という驚きは計り知れなかった。さらに車体の質感も磨かれ、光の反射や塗装の輝き、ヘッドライトの光源表現などがレースの臨場感を引き立てる。

次に挙げられるのが、走行感覚の深化である。従来の『リッジ』らしいドリフトの爽快さを残しつつも、車体の重量感や接地感を増した挙動は、プレイヤーに新たな操縦スキルを要求する。ドリフトタイプとグリップタイプの個性は明確で、単にスピードを出すだけでは勝てない。たとえば、タイトなコーナーが続くコースではドリフトタイプが有利だが、直線と緩やかなカーブが多いコースではグリップタイプが安定した速さを発揮する。このような車両特性とコース特性の組み合わせを読み解く楽しさが、レース前の戦略性を高めている。

また、シリーズファンへのサービス精神も魅力の一つだ。初代を彷彿とさせるコースレイアウトや景観、名車の復活など、長年のプレイヤーに向けたオマージュが随所に盛り込まれている。特に「RT BLUE SOLVALOU」や「13th RACING」といった伝説的マシンの復活は、当時のファンにとって感動的な出来事だっただろう。しかも、これらのマシンは単なる見た目の復刻ではなく、PS2クオリティにリファインされたモデルとして登場し、走行性能も強力。手に入れるまでのプロセス自体が一つのモチベーションとなる。

サウンド面では、疾走感と緊張感を絶妙にブレンドしたBGMがレース体験をさらに引き上げる。エレクトロニックミュージックを軸に、疾走するメロディラインと重厚なビートが心拍数を上げる。プレイヤーがトップスピードで直線を駆け抜ける瞬間や、ライバル車とのサイドバイサイドで火花を散らす場面など、音楽と映像、そして操作感が三位一体となって高揚感を生み出す。加えて、英語実況のテンションの高さが、まるで本物のモータースポーツイベントに参加しているような錯覚をもたらす。

そして、本作のもう一つの魅力は、高いリプレイ性にある。レース結果や走行距離によって解放される新マシン・新コース、さらには隠し要素が多く、すべてをコンプリートしようとすると相当な時間と腕前が必要となる。AIドライバーの挙動も巧妙で、プレイヤーの走行ラインやタイミングに応じて反応を変えるため、同じコースでも毎回違った展開が生まれる。単に勝利するだけでなく、より速く、より美しいライン取りを追求する「自己ベスト更新」の魅力が、プレイを繰り返す動機となる。

加えて、映像演出のセンスも秀逸だ。レース前後のデモシーンや、ゴール時のスロー演出、リプレイモードのカメラワークなどが、レースの緊張感と達成感をドラマチックに演出する。特にリプレイでは、実際のモータースポーツ中継のようなカット割りやズーム、カメラのパンが用いられ、思わず自分の走りを何度も見返したくなる。

総じて、『リッジレーサーV』は**「走る楽しさ」と「見せる楽しさ」を兼ね備えた作品**であり、PS2の可能性を強く印象付けた一本であった。グラフィック、サウンド、挙動、演出、すべてが高水準でまとまり、シリーズファンはもちろん、初めてリッジシリーズに触れるプレイヤーにとっても魅力的な体験を提供している。発売から20年以上が経過した現在でも、その完成度とスタイルは色褪せることなく、レースゲーム史において確かな存在感を放ち続けている。

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■ ゲームの攻略など

『リッジレーサーV』は、シリーズの中でも難易度が高い作品として知られており、単にアクセル全開で走るだけでは勝てない構造になっている。ここでは、プレイを有利に進めるための戦略やテクニック、隠し要素の解放方法まで、段階を追って詳しく解説していく。

1. 基本操作と挙動の理解

攻略の第一歩は、本作特有の挙動に慣れることだ。『リッジ』シリーズの代名詞であるドリフトは健在だが、本作では車体の重量感が増しており、進入速度や角度のコントロールがよりシビアになっている。

ドリフトタイプの扱い方
 ドリフトタイプは旋回性能が高い反面、オーバーステア傾向が強く、姿勢を立て直すタイミングが遅れると減速しやすい。ドリフト開始時は軽くブレーキを踏むかアクセルを一瞬離し、ステアを切り込む角度を抑えめにすると安定しやすい。

グリップタイプの扱い方
 旋回力は控えめだが、ライン取りの自由度が高い。コーナー前では早めに減速し、 apex(コーナーのクリッピングポイント)を的確に通過することで、立ち上がり加速を最大化できる。

2. コース攻略のポイント

全7コースそれぞれに攻略の要点がある。

ヘブン・アンド・ヘル(Heaven and Hell)
 序盤から難関。中盤の連続ヘアピンはドリフトタイプが有利だが、ラインが乱れるとすぐに壁に接触するため、アクセルワークが重要。

オーバルコース(Oval Circuit)
 見た目は単純だが、速度の維持とスリップストリーム活用がカギ。前車に接近しすぎると接触リスクが高まるため、車間距離をギリギリに保つのがコツ。

マウンテンコース(Mountain Route)
 高低差の激しいセクションが特徴。下り坂の進入ではオーバースピードになりやすいため、早めのブレーキングが必要。

3. マシン選びとチューニング戦略

序盤はフィアロやフォーチュンなどの扱いやすいマシンがおすすめ。

ドリフト派の初心者向け:フォーチュン(Fortune)

グリップ派の初心者向け:メルクーリオ(Mercurio)
中盤以降、特定のレースや条件をクリアすることで高性能マシンが解放される。特に「RT BLUE SOLVALOU」は総合性能が高く、安定した攻略が可能。

4. レース展開の作り方

本作のAIは賢く、単純に速いだけでは抜けない。序盤から全力で飛ばすのではなく、中盤以降にスパートをかける展開が有効。

序盤:タイヤ温存とライン確認

中盤:前車を追い詰め、プレッシャーを与える

終盤:相手のミスを突き、一気にオーバーテイク

5. タイムアタックの極意

自己ベスト更新を狙う場合、ゴーストデータを活用すると効率が上がる。自分の走りの弱点が明確になり、コーナー進入速度やラインの甘さを修正しやすい。

6. 隠し要素の解放条件

隠しマシン
 グランプリ全制覇や特定のデュエル勝利で解放される。特に「13th RACING」は最終盤のデュエル勝利が条件。

裏モード
 全コースを一定タイム以内でクリアすると解放。ライティングやマシンカラーが変化する演出もあり、やり込み要素として人気が高い。

7. 上級者向けテクニック

フェイントドリフト:進入直前に逆方向へ軽くステアを切り、その反動でドリフトに入る。タイトコーナーで有効。

ブレーキキャンセル:ブレーキング中に瞬時にアクセルを入れて挙動を安定させる。

壁ジャンプ回避:接触後に反動を利用して素早く体勢を戻す技術。

『リッジレーサーV』の攻略は、単なる操作テクニックだけでなく、コースの性格を読み、マシンの挙動を理解し、相手の動きに対応する柔軟性が求められる。高難易度ゆえに一筋縄ではいかないが、それを乗り越えたときの達成感は格別だ。熟練者であっても、自分の限界に挑戦し続ける奥深さが、本作の大きな魅力となっている。

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■ 感想や評判

『リッジレーサーV』は、2000年3月4日にプレイステーション2と同時発売されたこともあり、発売直後からゲーム雑誌、Webメディア、ユーザーコミュニティのあらゆる場で話題になった。当時は次世代機の性能を試す“見本市”的な意味合いを持つローンチタイトルへの期待が非常に高く、特にシリーズの歴史と知名度を兼ね備えた『リッジ』の新作というだけで、発売前から予約が殺到していた。

1. 発売当時のプレイヤーの第一印象

発売日、PS2本体と同時に手にしたプレイヤーの多くがまず驚いたのは、映像の美しさと動きの滑らかさだった。
「まるでアーケード筐体を家に持ち込んだみたい」
「ロード時間が短くてテンポよく遊べる」
といった声が多く、特に60fpsの描画が生み出す滑らかな車体の動きと背景の流れは、当時の他の家庭用レースゲームを一段階引き離すクオリティだったと評された。

2. ゲーム性に対する評価

多くのユーザーが指摘したのは、本作が**「原点回帰」と「進化」のバランスを巧みに取っている**点である。初代『リッジレーサー』の舞台であるリッジシティを再び走れることは、古参ファンにとって大きな感動だった。一方で、マシン挙動は重量感を増し、より現実的なライン取りを求められる仕様になったため、「爽快さはそのままに、手応えも増した」と好意的に受け止められたプレイヤーが多い。

ただし、このリアル寄りの挙動は賛否が分かれた部分でもある。長年のシリーズファンの中には「以前よりも難しくなった」「気軽に遊べるライト感覚が薄れた」という意見もあり、特にドリフト派のプレイヤーからは、慣れるまで時間がかかるとの声が上がった。

3. 難易度への反応

本作のグランプリモードは、シリーズ経験者でも油断すると簡単に順位を落とすAI設定になっている。敵車はラインブロックや加速タイミングの調整が巧みで、接触時のリスクも高いため、「やりごたえがある」「手に汗握る」と高評価する意見がある一方、「序盤から厳しすぎる」「カジュアル層には不親切」という指摘も見られた。

一部のプレイヤーは、「オーバルコースですら油断できない」と語っており、AIの賢さや速度差が戦略性を高めているという肯定的評価と、「周回遅れに絡まれてレースが台無しになる」などの不満が同時に存在した。

4. グラフィックと演出に対する評価

発売当時のゲーム雑誌レビュー(例:ファミ通)では、グラフィック部門で満点に近い評価を獲得。特に夜間コースのネオンや港湾エリアのライト反射、夕景の色彩表現などが高く評価された。リプレイモードのカメラワークは「まるで実写のモータースポーツ中継のようだ」と評され、プレイヤー自身の走行を鑑賞する楽しみが生まれたという意見も多い。

5. サウンド面の反応

BGMはシリーズの代名詞ともいえる要素であり、本作も例外ではない。SOLIDSTATEやsanodgらによるエレクトロニック主体の楽曲は、「テンションが上がる」「耳に残る」と絶賛される一方、過去作のサントラを強く愛するファンからは「もう少し初期作風の曲も欲しかった」という意見もあった。

また、英語実況については「臨場感がある」「世界観に合っている」という肯定的な声と、「長時間プレイしているとやや単調に感じる」という意見に分かれた。

6. 長期的な評価

発売から時間が経っても、『リッジレーサーV』は「PS2のローンチを代表する一本」としてしばしば話題に上る。特に、後のシリーズでニトロシステムや大幅なデザイン刷新が行われたことにより、本作が「クラシックリッジの最終形」として再評価される傾向が強まった。ネット掲示板やSNSでは、「今でもグラフィックが通用する」「挙動のバランスが絶妙」といった声が見られ、レトロゲーム愛好家の間では高い評価を維持している。

7. 総合的な評判

まとめると、本作は以下のような評価傾向を持つ。

高評価ポイント
 - 60fpsによる滑らかな描画
 - 原点回帰的なコース構成と復活マシン
 - 奥深い挙動と戦略性
 - 高品質なグラフィックとBGM

賛否が分かれるポイント
 - 難易度の高さ
 - 挙動のリアル寄り調整による敷居の上昇
 - 一部モードのボリューム不足感

これらを踏まえると、『リッジレーサーV』は間違いなくシリーズ史において重要な位置を占める作品であり、挑戦的な調整を好む上級者にとっては至高の一本、ライト層にとってはややハードルの高い一本として記憶されている。

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■ 良かったところ

『リッジレーサーV』は、その映像美や滑らかな操作感、そして原点回帰を意識したゲームデザインによって、多くのプレイヤーに「買って良かった」と感じさせる瞬間を数多く提供してくれた。ここでは、実際に遊んだ人々が特に評価した“良かったポイント”を、具体的な事例やエピソードを交えて紹介する。

1. 60fpsによる圧倒的な滑らかさ

当時、家庭用ゲームで常時60fpsを安定して維持するタイトルはまだ珍しかった。『リッジレーサーV』はPS2のローンチでそのハードルを軽々と飛び越え、まるでアーケード筐体を操作しているかのような滑らかさを実現。プレイヤーは画面のカクつきや遅延をほとんど意識せず、コーナー進入から立ち上がりまでシームレスに操作できた。このスムーズさが、ドリフト時の車体コントロールや細かいライン調整をより直感的にし、「走っているだけで気持ちいい」という感覚を強くした。

2. リッジシティの再構築

初代『リッジレーサー』の舞台だったリッジシティを再び走れる喜びは、古参ファンにとって大きな感動だった。しかも単なる再現ではなく、PS2の描画力を活かして、建物の質感、道路の舗装模様、背景の遠景などが格段にリアルに表現されている。夜景コースでは、ネオンや街灯の光が車体に反射し、海沿いのシーンでは水面に光が揺らめくなど、視覚的満足感が非常に高かった。

3. 個性豊かなマシンと復活車両

シリーズファンにはおなじみの「RT BLUE SOLVALOU」や「13th RACING」、そして「WHITE ANGEL」といった特別車両の復活は、多くのプレイヤーにとってサプライズだった。これらのマシンは単に速いだけでなく、デザインやサウンド、挙動までもが細かく作り込まれており、手に入れるまでの道のりが一種の目標にもなった。さらに、15車種それぞれに明確な性能差と特性があり、単純な見た目の好みだけでなく戦略的な選択を楽しめるのも好評だった。

4. 挙動の奥深さ

従来のドリフト重視の走りに加え、重量感のあるリアル寄りな挙動が加わったことで、走りの奥行きが増した。例えば、ドリフトタイプは豪快に曲がれるが接触で姿勢が乱れやすく、グリップタイプは安定しているがコーナリング速度が落ちやすい。この二面性が「コースに応じたマシン選び」の重要性を生み、やり込み要素として高く評価された。

5. サウンドとBGMの完成度

SOLIDSTATEやsanodgらによるBGMは、「聴くだけでテンションが上がる」と評判だった。レースの緊張感を煽る高速ビートや、夜景コースにマッチする落ち着いた曲調など、シチュエーションに合わせた楽曲構成が絶妙。プレイヤーの中には、サウンドトラックを購入し、通勤やドライブ中に聴いて当時の興奮を再現していた人も少なくない。

6. リプレイ演出のセンス

ゴール後のリプレイは、まるでプロのカメラマンが撮影したモータースポーツ映像のようだった。カメラワークの切り替え、ズームイン、スロー再生などが巧みに使われ、自分の走りを鑑賞する楽しみが増えた。これによって、「ただレースを勝つ」だけでなく、「魅せる走りをする」ことにも意識が向くプレイヤーが増えた。

7. 隠し要素の豊富さ

本作はグランプリモードの制覇やデュエル勝利など、条件を満たすことで新たなマシンやコースが解放される。この達成感と収集要素は、多くのプレイヤーを長期間引き付けた。特に、「13th RACING」に挑む条件は厳しいが、それを乗り越えたときの満足感は格別だったという声が多い。

8. PS2ローンチの象徴的存在

発売当時、PS2を手に入れた人の多くが『リッジレーサーV』を同時購入しており、「PS2の実力を最初に体感できるソフト」として記憶に残っている。ショップの店頭デモでも頻繁に流され、その映像美はゲームファンだけでなく通りすがりの一般客まで足を止めさせた。

総じて、『リッジレーサーV』の良かったところは、「技術力の高さ」と「シリーズ愛」に裏打ちされた作り込みにある。走りの爽快感、ビジュアルの迫力、音楽の高揚感、そしてリッジというブランドの魅力が、発売から20年以上経った今でも色あせず語られ続けている理由だ。

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■ 悪かったところ

『リッジレーサーV』は高い完成度と魅力的な要素を備えた作品だが、すべてが手放しで称賛されたわけではない。発売当時からユーザーやメディアによって指摘された弱点や改善点も存在する。ここでは、その「惜しい部分」や「不満点」を詳細に掘り下げる。

1. 難易度の高さと不親切さ

最も多く挙げられたのが、難易度の高さだ。シリーズ経験者であっても、初見のコースや中盤以降のAIドライバーに苦戦するケースが多く、特にグランプリモードは「序盤から本気で挑まないと勝てない」という声が目立った。

AIの防御ラインが非常に堅く、抜きどころが少ない。

接触すると大きく減速し、そのまま順位を落とすケースが多発。

タイム制限のあるモードではミスが即失敗につながるため、初心者には敷居が高い。

また、チュートリアル的な説明がほぼ存在せず、ドリフトやコース攻略の基礎はプレイヤー自身が試行錯誤で学ばなければならなかった。このため、シリーズ未経験者には「いきなり深いプールに放り込まれた」ような印象を与えてしまった。

2. ゲームモードのボリューム不足

グランプリやタイムアタックなど基本的なモードは揃っているが、プレイヤーからは「もっと多彩なモードが欲しかった」という意見が多い。

キャリア的な長期進行モードがない。

マルチプレイは2人対戦のみで、AIを交えての複数人レースが不可。

ミニゲームや特別イベント的な要素が少なく、長期プレイの動機づけに欠ける。

PS2のローンチタイトルという事情もあり、開発期間の制約でコンテンツを絞った可能性が高いが、当時のプレイヤーからは「あと一歩の遊び込み要素が欲しかった」との声が聞かれた。

3. 一部のマシンバランス

マシンごとに個性が際立つのは本作の魅力だが、性能差が大きすぎるという指摘もある。特に解放条件が厳しい高性能マシンは、速度・加速・コーナリングすべてで圧倒的に優れており、対戦やタイムアタックで使用するとバランスが崩れやすい。
「特定のマシンを手に入れると、それ以外を使う理由がなくなる」という意見は少なくなかった。

4. コースバリエーションの物足りなさ

全7コースはそれぞれ個性的だが、シリーズ経験者の中には「もっと新しい景観や構造のコースが欲しかった」という声もあった。初代のオマージュや派生レイアウトが多く、新規性を求めたプレイヤーにはやや既視感が強かったようだ。
また、一部のコースはショートカット的な要素や変化に乏しく、周回数が多いと単調に感じられる場合があった。

5. サウンドに関する賛否

BGMのクオリティ自体は高評価だったが、楽曲の方向性が従来よりもスタイリッシュ寄りになったことで、「初期のような派手さや分かりやすいメロディラインが減った」と感じたファンもいた。また、英語実況は臨場感がある一方、長時間プレイすると同じフレーズの繰り返しが目立つとの指摘もあった。

6. 開発事情による未完成感

発売から年月が経った現在、一部の開発者インタビューなどから、ローンチに間に合わせるために削られた要素や短縮された制作工程が存在したことが明らかになっている。これにより、「もし時間があればもっと多くのマシンやコースが入っていたのではないか」と推測されている。プレイヤーも当時から「もう少しだけ作り込めば化ける」と感じていた節がある。

7. 対戦環境の制限

オンライン対戦機能がなかった時代背景もあり、2人対戦は画面分割のみ。これにより、画質低下やフレームレート低下が発生し、シングルプレイ時の映像クオリティとのギャップを感じる人もいた。さらに、観戦モードやレース後の詳細リプレイがマルチでは使えない制限も、プレイヤー間で不満が出ていた。

総括すると、『リッジレーサーV』の悪かったところは、**「ローンチタイトルゆえの制限」と「難易度調整の尖り」**に集約される。技術的には当時最高峰だったが、ボリュームやアクセスのしやすさの面ではやや不足しており、これが一部ユーザーからの評価を下げる要因となった。ただし、これらの欠点は「シビアなチャレンジを好むコア層」にとってはむしろ魅力に転じる場合も多く、結果的に本作は非常に好みが分かれる一本となった。

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■ 好きなキャラクター

『リッジレーサーV』は現実のレースゲームと違い、ドライバーやチームのパーソナリティが詳細に描かれる作品ではない。しかし、シリーズ特有の「マシンやチームがキャラクター化されているかのような存在感」を持っており、多くのプレイヤーはそれぞれの愛車やチームに感情移入していた。ここでは、ファンから特に愛された“キャラクター的存在”を取り上げ、その魅力や人気の理由を解説していく。

1. RT BLUE SOLVALOU(アールティー・ブルー・ソルバルウ)

シリーズを象徴する名門チームRT(Real Time Racing)の看板マシン。鮮やかなブルーのカラーリングと流線型のフォルムは、シリーズファンなら一目でわかる存在感を持っている。

人気の理由
 - 見た目と性能のバランスが秀逸で、初心者から上級者まで使いやすい。
 - 過去作からの復活車両ということで、古参ファンの思い入れが強い。
 - ブルーの車体が夜景コースで映えるため、ビジュアル的にも印象的。
プレイヤーからは「これを乗りこなしてこそリッジレーサー」という声も多かった。

2. 13th RACING(サーティーンス・レーシング)

裏ボス的な存在感を放つ“デビルカー”。漆黒のボディと赤いラインが恐ろしくも美しいデザインで、レース後半に立ちはだかるラスボス的ポジション。

人気の理由
 - 圧倒的なスピードと加速性能。
 - 入手条件が非常に厳しく、手に入れたときの達成感が格別。
 - 黒と赤の威圧感あるデザインが“悪役”としての魅力を高めている。
ファンの間では「倒すべき最終目標」であり、入手後は誇らしげにタイムアタックで使用するプレイヤーが多かった。

3. WHITE ANGEL(ホワイト・エンジェル)

『リッジレーサー レボリューション』で初登場した高性能マシン。白いボディに翼のようなデザインが施され、清潔感と威厳を併せ持つ。

人気の理由
 - 最高速域での安定感が抜群。
 - カラーリングの美しさと高速性能が相まって「正統派の王者」としての存在感を放つ。
 - 13th RACINGと並ぶシリーズの“伝説的存在”。
プレイヤーによっては「デビルカーより好き」という声もあり、白と黒の対比構造はファン同士の語り合いの定番テーマとなった。

4. E.O.(イーオー)

初期選択可能な6台のうちの1台だが、その異形ともいえる未来的デザインと独特の挙動で異彩を放つ。

人気の理由
 - 個性的な外観が強烈なインパクトを与える。
 - クセのある挙動を乗りこなしたときの快感が大きい。
 - 中級者以上が扱うと他のマシンでは味わえない走り方が可能。
ファンからは「玄人好みの隠れた名車」と呼ばれることもあった。

5. 架空チームの存在感

本作に登場する各マシンは、いずれも架空のメーカーやチームに所属しており、それぞれに設定や背景が暗示されている。

F/A RACINGの復活は、シリーズファンにとって大きなサプライズ。

チームごとのカラーリングやスポンサー風のロゴデザインは、実在のモータースポーツ文化を感じさせ、マシンを“キャラクター”として愛する動機づけになった。

6. プレイヤー自身が作るキャラクター性

『リッジレーサーV』ではドライバーの顔や名前が描かれることはないが、その分、プレイヤーは自分自身をキャラクターとして投影しやすい。お気に入りのマシンを選び、カラーや走り方を磨く過程で、「自分だけのリッジシティの物語」が作られていく。この自己投影のしやすさが、キャラクター要素の希薄さを逆に魅力に変えている。

総じて、『リッジレーサーV』における“好きなキャラクター”とは、実在の人物ではなくマシンやチームそのものだと言える。各車両のデザイン、挙動、背景設定がキャラクター的魅力を持ち、プレイヤーにとっては相棒であり、ライバルであり、物語を共にする存在になっている。このユニークなキャラクター性こそが、長く愛され続ける理由の一つだ。

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■ 中古市場での現状

『リッジレーサーV』は2000年3月4日の発売から20年以上が経過しており、プレイステーション2用ソフトとしては完全に“レトロゲーム”の領域に入っている。しかし、シリーズ人気やPS2ローンチタイトルという歴史的価値から、中古市場では今なお安定した需要があり、一定の価格帯を維持している。本作の中古流通状況は、販売チャネルごとに傾向が異なるため、ここではヤフオク、メルカリ、Amazonマーケットプレイス、楽天市場、駿河屋といった主要プラットフォーム別に詳しく見ていく。

★ ヤフオク!での取引価格

ヤフオク!では、2025年時点でも『リッジレーサーV』の出品は継続的に見られる。価格帯は以下のような傾向がある。

ケースに擦れや説明書欠品あり:おおよそ800〜1,200円で開始されるケースが多く、入札数は少なめ。即決価格で出される場合も多い。

状態良好(ケース・ディスクとも美品):1,500〜2,000円前後で落札されるケースが主流。

未開封品・新品同様:3,000〜4,000円前後での出品例があり、希少性からウォッチリスト登録数が増える傾向がある。

オークション形式では、終了間際に数百円単位で競り上がることもあるが、極端に価格が跳ね上がることは稀。購入者層は、当時プレイしていた30〜40代が懐かしさから再入手するケースが多い。

★ メルカリでの販売状況

フリマアプリ「メルカリ」では、取引の回転が比較的早い傾向がある。

ジャンク品・動作未確認:700〜1,000円程度で出品されるが、動作保証がないため売れ残ることも多い。

箱・説明書付き、動作確認済み:1,200〜1,800円が最も売れやすい価格帯。特に「送料無料」「即購入可」と明記されたものは短期間で売れる。

未開封・美品:2,500〜3,200円での即売例も確認されている。

メルカリでは写真の掲載枚数と説明文の丁寧さが価格に直結する傾向があり、複数アングルからの写真を添えた出品は高値で売れるケースが多い。

★ Amazonマーケットプレイスでの販売価格

Amazonでは、中古ゲーム全般において相場がやや高めに設定される傾向があり、『リッジレーサーV』も例外ではない。

中古・可(Acceptable)〜良い(Good):2,000〜2,800円程度が中心価格帯。

非常に良い(Very Good)〜ほぼ新品(Like New):3,000円台前半での販売が多く、プライム対応商品は特に人気が高い。

新品:4,000円を超える設定がほとんどで、稀に5,000円以上のプレミア価格で出品されることもある。

Amazonは在庫数が少なくなると価格が急騰することがあり、特に年末年始や大型連休前など、ゲーム需要が高まる時期は相場が一時的に上昇する。

★ 楽天市場での取り扱い状況

楽天市場では、ゲーム専門店や中古ショップがオンライン店舗を通じて出品しているケースが多い。

相場:おおむね1,800〜2,800円前後で推移。

店舗によっては送料無料やポイント還元率を高く設定しており、実質的な価格はAmazonより安くなる場合もある。

未開封品は3,500円前後で出品されることがあるが、在庫数は少なく、売り切れになることが多い。

楽天市場はセール期間中に価格が下がることもあり、タイミングを見れば相場より安く購入できる可能性がある。

★ 駿河屋での販売状況

中古ゲーム大手の駿河屋では、商品の状態ランクごとに価格が設定されている。

並品:1,200〜1,500円程度。

良品:1,800〜2,200円程度。

新品:3,000円以上(ただし入荷は稀)。

駿河屋は在庫状況の変動が激しく、人気タイトルは入荷後すぐに売り切れることもある。サイトの「入荷お知らせメール」を設定しているユーザーも多く、確保競争が起こることも珍しくない。

★ 総合的な傾向

『リッジレーサーV』の中古相場は、状態や販売チャネルによって幅があるものの、2025年現在は美品で1,500〜2,500円程度、未開封品で3,000〜4,000円前後が目安と言える。発売から20年以上経っているにもかかわらず価格が大きく下落していないのは、シリーズ人気とローンチタイトルとしてのコレクション価値が大きいからだ。

加えて、PS2本体の中古需要が近年再び高まっており、それに伴って本作を求めるプレイヤーも増えている。単なるゲームとしてだけでなく、ゲーム史的価値やシリーズファンの思い入れが価格を支えている好例だと言えるだろう。

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【中古】PS2 リッジレーサーV
375 円 (税込) 送料込
評価 4.67
    リッジレーサーV の詳細 メーカー: バンダイナムコエンターテインメント 機種名: プレイステーション2 ジャンル: レーシング 品番: SLPS20001 カナ: リッジレーサー5 発売日: 2000/03/04 関連商品リンク : プレイステーション2 バンダイナムコエンターテ..

【中古】 リッジレーサー6/Xbox360

【中古】 リッジレーサー6/Xbox360
1,331 円 (税込)
Xbox360販売会社/発売会社:ナムコ発売年月日:2005/12/10JAN:4988648390409機種:Xbox360『リッジレーサー』シリーズ、未知なる領域へ・・・。Xbox360と同時発売した『リッジレーサー6』は、次世代機のパワーをフル活用しました!リッジレーサーシリーズならではの「遊び..

【中古】PS3 リッジレーサー7

【中古】PS3 リッジレーサー7
1,232 円 (税込) 送料込
評価 3.5
    リッジレーサー7 の詳細 メーカー: バンダイナムコエンターテインメント 機種名: プレイステーション3 ジャンル: レーシング 品番: BLJS10001 カナ: リッジレーサー7 発売日: 2006/11/11 関連商品リンク : プレイステーション3 バンダイナムコエンターテ..

【中古】PS リッジレーサー レボリューション

【中古】PS リッジレーサー レボリューション
485 円 (税込) 送料込
評価 5
    リッジレーサー レボリューション の詳細 メーカー: バンダイナムコエンターテインメント 機種名: プレイステーション ジャンル: レーシング 品番: SLPS00150 カナ: リッジレーサーレボリューション 発売日: 1995/12/13 関連商品リンク : プレイステー..

【中古】PS3 リッジレーサー7

【中古】PS3 リッジレーサー7
1,177 円 (税込)
    リッジレーサー7 の詳細 メーカー: バンダイナムコエンターテインメント 機種名: プレイステーション3 ジャンル: レーシング 品番: BLJS10001 カナ: リッジレーサー7 発売日: 2006/11/11 関連商品リンク : プレイステーション3 バンダイナムコエンターテ..

【中古】PS リッジレーサー

【中古】PS リッジレーサー
430 円 (税込) 送料込
    リッジレーサー の詳細 メーカー: バンダイナムコエンターテインメント 機種名: プレイステーション ジャンル: スポーツ 品番: SLPS00001 カナ: リッジレーサー 発売日: 1994/12/03 関連商品リンク : プレイステーション バンダイナムコエンターテインメ..

【中古】 リッジレーサー7/PS3

【中古】 リッジレーサー7/PS3
1,331 円 (税込)
評価 4.67
PS3販売会社/発売会社:バンダイナムコゲームス発売年月日:2006/11/11JAN:4582224496280機種:PS3新しいネットワークサービスに対応し、リッジレーサーならではの興奮が世界規模で手軽に楽しめ、マシンカスタマイズ機能も、1車種あたり最大37万5000通りのエクステリアカス..

【中古】リッジレーサー

【中古】リッジレーサー
477 円 (税込) 送料込
◆◆◆おおむね良好な状態です。プロダクトコードやダウンロードコードなどは欠品、使用できない可能性がございます。中古商品のため使用感等ある場合がございますが、品質には十分注意して発送いたします。 【毎日発送】 商品状態 対応機種など PlayStation 販売元 バンダイナ..

【中古】PS3 リッジレーサー7 PLAYSTATION3 the Best

【中古】PS3 リッジレーサー7 PLAYSTATION3 the Best
1,247 円 (税込) 送料込
    リッジレーサー7 PLAYSTATION3 the Best の詳細 メーカー: バンダイナムコエンターテインメント 機種名: プレイステーション3 ジャンル: レーシング 品番: BLJS50010 カナ: リッジレーサー7プレイステーション3ザベストレンカバン 発売日: 2009/09/03..
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