
【中古】[FX] 卒業2 〜Neo Generation〜 FX リバーヒルソフト (19941223)
【発売】:リバーヒルソフト
【発売日】:1994年12月23日
【ジャンル】:シミュレーションゲーム
■ 概要
1994年12月23日、リバーヒルソフトはNECホームエレクトロニクスの新型家庭用ゲーム機「PC-FX」の発売に合わせて、『卒業Ⅱ Neo Generation FX』を市場に送り出した。本作は、同社が手掛ける学園育成シミュレーション「卒業」シリーズの第2作目にあたり、プレイヤーは新任教師として、さまざまな個性と課題を抱えた5人の女子生徒を1年間かけて指導・卒業へと導いていくことになる。舞台は私立清華女子高校。伝統あるこの学校に赴任してきた主人公(プレイヤー)は、学力・体力・精神面などのバランスを整えつつ、生徒の内面の成長を促す役目を担う。
本作の最大の特徴は、従来作で画面上に明示されていた数値パラメータの多くを非表示にした点だ。これは、教師としての観察力や状況判断をより重視する狙いがある。プレイヤーは、生徒たちの表情の変化や会話中の言葉選び、細やかな仕草から、彼女たちの心理状態やモチベーションを推し量らなければならない。この変更により、画面上には多彩なイベントビジュアルがふんだんに追加され、各キャラクターの個性や感情がより鮮明に描き出されている。
登場する生徒は5名。明るく世話焼きな石橋美佐子(声:南場千絵子)、真面目で責任感の強い犬塚さおり(声:萩森侚子)、日系と欧米の文化を併せ持つシンディ桜井(声:浦和めぐみ)、クールで落ち着いた谷由利佳(声:鈴木砂織)、そしておっとりとした雰囲気を持つ安田舞奈(声:中島千里)だ。それぞれに異なる悩みや将来の夢があり、授業や課外活動、休日のイベントを通じて少しずつ変化していく。
PC-FX版ならではのアレンジも数多く盛り込まれている。例えば、オリジナルキャラクターとして校長先生が追加され、物語やイベントの幅が広がった。また、当時のPC版やPCエンジン版に比べ、アニメーション枚数や立ち絵のバリエーションが大幅に増え、キャラクターの感情表現がより豊かになっている。音声もクリアになり、会話シーンの臨場感が増したことで、プレイヤーは生徒との交流を一層身近に感じられるようになった。
日常パートでは平日に課題を与え、生徒の学力や体力、精神面のパラメータを向上させていく。週末や長期休暇には部活動や特別イベントが発生し、生徒同士の関係性や相性に基づく出来事が展開される。特に席順の設定は重要で、仲の良い生徒同士を近くに座らせることで学習意欲が高まり、逆に相性が悪いとトラブルの原因になるなど、学園生活の空気感を巧みに反映したシステムが組み込まれている。
プロデューサーは前作から引き続き窪田正義氏が担当。キャラクターデザインはこばやしひよこ氏が手掛け、可愛らしさとリアリティを両立したビジュアルスタイルを築き上げた。これらの要素が融合し、単なる数値管理型シミュレーションを超えた「人間ドラマのある学園生活体験」として本作は成立している。
総じて『卒業Ⅱ Neo Generation FX』は、PC-FXという新ハードの性能を活かし、視覚的・聴覚的な表現力と人間関係の描写を一段と深化させた作品である。プレイヤーは教師としての一年間を通じて、生徒たちの成長や絆の深まりを実感し、卒業式の日にどのような別れを迎えるのか、自らの選択と行動によって物語を紡ぎ出すことになる。
■■■■ ゲームの魅力とは?
『卒業Ⅱ Neo Generation FX』の魅力を語る上で、まず挙げられるのは“観察する楽しさ”だろう。従来の育成シミュレーションは、画面に数値やゲージが明示され、プレイヤーはその変化を見ながら判断するのが一般的だった。しかし本作では、あえてそれらの情報を大幅に削り、代わりにキャラクターの表情、声色、動作、会話の内容などの細やかな変化から状態を読み解く必要がある。これにより、単なるゲーム的パラメータ管理を超え、まるで現実の教室で生徒と接しているような感覚が得られる。
さらに、PC-FXという当時の最新ハードの特性を活かし、ビジュアル面でも格段の進化が見られる。キャラクターの立ち絵は表情差分が豊富で、喜怒哀楽はもちろん、微妙な戸惑いや照れ、苛立ちといったニュアンスまで描き分けられている。アニメーション枚数も増え、会話やイベントシーンがより滑らかで自然なものになった。音声面でも、クリアなPCM音源によるフルボイス化がキャラクターの個性を強く印象づける。
ゲーム進行においても、プレイヤーの選択や行動が即座に反映される設計は大きな魅力だ。平日には授業や課題を通じて学力・体力・精神面を鍛え、休日や長期休暇には部活動、校外学習、文化祭、修学旅行など多彩なイベントが発生する。これらのイベントは生徒同士の相性や能力値によって変化し、プレイヤーの采配次第で内容や結末が異なるため、何度もプレイして異なる展開を楽しめるリプレイ性を持つ。
特に席順設定システムは戦略性とドラマ性を兼ね備えている。仲の良い生徒を隣同士に座らせれば、学習効率やモチベーションが上がる一方、相性が悪ければ不満が溜まり、時にはイベントで衝突が起きることもある。このシステムが生み出す人間関係の機微は、数字だけでは表現できないリアリティを与えてくれる。
また、本作にはPC-FX版オリジナルキャラクターとして校長先生が登場し、プレイヤーの行動や生徒との関わりに対して助言や時には圧力をかける存在として機能する。これにより、物語のバリエーションが増し、教師としての立場を意識させられる演出が強化された。さらにイベントCGも多数追加され、ストーリーの節目ごとに印象的な一枚絵が挿入されることで、感情の盛り上がりが一層際立つ。
総じて、『卒業Ⅱ Neo Generation FX』は数字やシステムだけでなく、キャラクターたちの生きた感情を感じ取りながら進める点が他の育成ゲームと一線を画している。単に卒業まで導くだけでなく、その過程で生まれる笑顔や涙、葛藤と和解といった人間模様こそが、このゲーム最大の魅力だと言える。
■■■■ ゲームの攻略など
『卒業Ⅱ Neo Generation FX』の攻略でまず意識すべきは、“見えない数値”をどう把握するかという点だ。本作は画面上のパラメータ表示が最小限に抑えられているため、従来作のように数値を直接見て判断することができない。そのため、プレイヤーは生徒たちの表情、会話、反応からコンディションを推測し、授業や課題の内容を臨機応変に変えていく必要がある。例えば、笑顔が減ったり返事が淡白になった場合は、精神的に疲れている可能性が高く、適度に休養やリフレッシュの時間を組み込むのが有効だ。
能力育成のコツ
平日は授業や課題を通じて学力、体力、精神面の3要素をバランス良く伸ばすことが基本。ただし、全員を均等に伸ばそうとすると時間が足りなくなるため、生徒ごとに長所を伸ばすか短所を補うかを明確に決めておくと効率的だ。得意分野をさらに伸ばす方針は短期間で成果が出やすく、特定のイベント条件を満たしやすい。一方で苦手分野を底上げする育成は時間を要するが、卒業時の総合評価を高めやすい。
席順システムの活用
攻略の鍵となる席順は、相性の良い生徒を近くに配置してモチベーションを高めるのが基本。しかし、あえて相性の悪い生徒を近くに座らせてイベントを発生させることで、仲直りイベントや特別なエピソードに繋がる場合もある。PC-FX版では、この相性変化が従来よりも緻密に設定されており、細かい人間関係の変化を引き出すことができる。
イベント分岐の狙い方
休日や長期休暇に発生するイベントは、特定の能力値や生徒同士の関係性、さらには季節によって発生条件が異なる。例えば、文化祭関連のイベントは秋までに一定の学力と団結力が必要で、修学旅行の特別イベントは特定の生徒との親密度を高めておくことが前提になる。条件を事前に把握し、計画的に育成スケジュールを組むことが重要だ。
PC-FX版独自要素の攻略ポイント
PC-FX版では校長先生が登場し、プレイヤーの行動方針や成績にコメントをする。このキャラクターの評価は、ゲーム終盤の展開やエンディングに影響を及ぼすことがあるため、軽視できない。校長からの助言や注意を受けた場合は、その意図を汲み取り育成方針を微調整すると良い。また、追加されたイベントCGやアニメーションは特定の条件を満たさないと見られないものも多いため、全回収を目指す場合は複数周プレイが前提となる。
セーブ&ロードの活用
本作は日数管理型のシミュレーションであり、週単位で状況が変化する。重要なイベント前や席替えの直前にセーブしておくことで、条件の違いによる分岐を比較しやすくなる。特に、相性調整やイベント発生条件を試行錯誤する際には、この方法が有効だ。
総合的に見ると、『卒業Ⅱ Neo Generation FX』は攻略の自由度が高く、短期的な成果を追うか長期的な成長を重視するかで戦略が大きく変わる。何度もプレイを重ね、自分なりの理想的なクラス運営を探ることが、このゲームの醍醐味のひとつだ。
■■■■ 感想や評判
『卒業Ⅱ Neo Generation FX』が発売された1994年末、PC-FX自体が新ハードとして注目を集めていたこともあり、本作はローンチタイトルの一つとして一定の話題を呼んだ。当時のプレイヤーからは、「これまでの数値重視の育成ゲームとは違い、生徒の表情や会話から状態を読み取る新鮮さ」が好意的に受け止められた一方、「パラメータが見えないため攻略が難しい」と感じる声も少なくなかった。
特に評価されたのは、ビジュアル面と音声演出の充実度だ。PC-FX版ではイベントCGやアニメーションが大幅に増え、キャラクターの感情表現が非常に細やかになったことから、「まるでアニメを見ながらゲームをしているようだ」という感想が多く寄せられた。また、フルボイス化によってキャラクターへの感情移入がしやすくなり、お気に入りの生徒をより深く理解できる体験が好評だった。
一方で、ゲームシステムの大胆な変更については賛否が分かれた。従来作のファンの中には、「数値管理ができないため計画的な育成がしにくい」と感じる人もいた。また、イベント発生条件や分岐が複雑化しているため、1周目では見られない展開が多く、複数回のプレイを前提とした作りに賛同する層と、煩雑に感じる層が明確に分かれた。
ゲーム誌での評価はおおむね好意的で、「PC-FXの映像・音声表現を活かしたキャラクター描写」「学園生活の空気感をリアルに再現する演出」が高く評価された。特にシミュレーションゲームとしては珍しく、“感情を読む”プレイスタイルを要求する点が新しい試みとして注目された。反面、「情報量の多さと条件分岐の複雑さが新規プレイヤーには敷居を高くしている」という指摘も見られた。
発売当時のPC-FX市場では、アニメ調ビジュアルやキャラクター性を前面に押し出したタイトルが多かったが、『卒業Ⅱ Neo Generation FX』はその中でも学園育成シミュレーションとしての完成度が際立っており、PC-FXユーザーにとっては代表的な一本として記憶されている。後年になっても、本作を通じて「卒業」シリーズに初めて触れたというプレイヤーや、PC-FXの思い出の一本に挙げる人が少なくない。
総合すると、本作は新しいアプローチに挑戦した意欲作であり、その試みはプレイヤーの好みやプレイスタイルによって評価が分かれたものの、「キャラクターと過ごす一年間の物語」を強く印象づけたタイトルであったといえる。
■■■■ 良かったところ
『卒業Ⅱ Neo Generation FX』の長所は、多くのプレイヤーから挙げられている。特にPC-FX版ならではの表現力の高さと、それによって生まれる没入感は突出しており、シリーズ経験者からも新鮮な体験として評価された。
1. ビジュアル面の進化
まず最大の魅力は、PC-FXの性能を活かした豊富なイベントCGと滑らかなアニメーションである。生徒たちの細やかな表情の変化や、季節感のある背景描写は、教室や校外イベントの雰囲気を生き生きと伝える。特に文化祭や修学旅行のシーンでは、一枚絵と音声が組み合わさり、アニメ作品さながらの臨場感が味わえる。
2. フルボイス化による臨場感
全キャラクターに声優が配役されており、セリフの抑揚や間によってキャラクター性が際立っている。生徒の感情の揺れや微妙なニュアンスが声で伝わるため、文章だけでは得られないリアルなやり取りが可能になった。特にお気に入りの生徒がいるプレイヤーにとっては、日々の会話が楽しみになる大きな要素だ。
3. “感情を読む”という新しい遊び方
従来作では画面上に数値が表示され、育成の進行度を直接把握できたが、本作ではそれが省略されている。この仕様変更により、プレイヤーは教師として生徒の表情や言動を観察し、状況を判断する必要が出てきた。このアプローチは難易度を上げる一方で、現実の人間関係に近い没入感をもたらし、感情移入を強める効果があると好評だった。
4. 席順システムの奥深さ
席替えによる学習効果や人間関係の変化は、攻略上だけでなくドラマ性の面でも高く評価された。相性の良い生徒を近くに配置すれば能力が伸びやすくなる一方で、相性の悪い組み合わせから仲直りイベントが発生することもある。この偶発的なドラマが、毎回違った学園生活を生み出す要因となっている。
5. オリジナルキャラクターの追加
PC-FX版で新たに登場した校長先生は、物語に緊張感とバリエーションを与える存在として好評だった。彼の助言や叱責がプレイヤーの行動選択に影響を与え、教師としての立場を再認識させる役割を果たしている。
6. 周回プレイの面白さ
分岐イベントやエンディング条件が多いため、一度のプレイですべての展開を網羅することは難しい。そのため、複数回プレイして新しいイベントやCGを発見する楽しみがあり、リプレイ性が高いと評価された。
総じて、『卒業Ⅱ Neo Generation FX』は、PC-FXの映像・音声表現を最大限に活用しつつ、従来作の枠を超えた新しい体験を提供した点が大きな長所として挙げられる。単なる数値管理ゲームではなく、“人間味のある学園生活”を描くことに成功した稀有な作品である。
■■■■ 悪かったところ
『卒業Ⅱ Neo Generation FX』は多くの魅力を備えている一方で、プレイヤーからは幾つかの改善を望む声も上がっていた。特に、従来作から大きく変更されたシステムや、PC-FXというハード固有の制約が影響している部分が目立った。
1. 数値非表示による不便さ
最大の賛否ポイントは、パラメータの多くが非表示になったことだ。これは観察力を重視する新しい試みであり、没入感を高める要素でもあるが、一方で「今どれくらい成長しているのか分からず、計画を立てにくい」という意見が多かった。特にシリーズ経験者にとっては、数値を頼りに効率的な育成を行うスタイルが封じられたため、もどかしさを感じる場面があった。
2. イベント条件の複雑さ
イベント発生条件が多岐にわたり、能力値、相性、季節、特定キャラの組み合わせなどが絡み合うため、1周目では見逃すイベントが非常に多い。攻略情報なしでは全イベントを見るのが難しく、収集要素を重視するプレイヤーには高いハードルとなった。
3. ゲームテンポの遅さ
PC-FX版は演出面が強化されている反面、イベントシーンやアニメーションが長めで、スキップ機能も限定的だった。そのため、複数周プレイをする際には同じイベントを何度も見ることになり、テンポが悪いと感じる声が出ていた。
4. ハード依存の問題
PC-FXは市場規模が小さく、他ハードと比べてソフトのラインナップや供給量が限られていた。このため、本作をプレイするためだけにPC-FX本体を購入したユーザーも少なくなかったが、ハード入手や維持が難しいという現実的な障壁が存在した。
5. バランスの偏り
特定の育成方針やイベントの組み合わせが強力で、最終評価を高めやすい一方で、他の方針では思ったように能力が伸びず、卒業式での結果が振るわないケースもあった。こうしたバランスの偏りは、自由度の高さと引き換えに、初見プレイヤーの失敗体験に繋がることもあった。
6. 一部キャラクターの影の薄さ
5人の生徒はそれぞれ個性的だが、イベントや台詞の量に差があり、特定のキャラクターは物語上の出番が少なく感じられるという意見も見られた。全員を均等に描くのが難しいとはいえ、推しキャラの出番が少ないと感じたプレイヤーもいたようだ。
総じて、本作の弱点は「新しい挑戦の裏返し」といえる部分が多い。没入感やドラマ性を高めるために施された仕様変更が、一部のプレイヤーには不便やストレスとして映った。しかし、これらはシリーズの方向性を模索する過程で生じたものであり、独自の体験を作り上げた要因でもあった。
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■ 好きなキャラクター
『卒業Ⅱ Neo Generation FX』の大きな楽しみのひとつは、生徒たちとの交流を通してお気に入りのキャラクターを見つけ、その成長を見守ることだ。5人の生徒はいずれも個性的で、それぞれに異なる魅力やストーリーが用意されているため、プレイヤーの好みによって“推し”が分かれる。また、PC-FX版オリジナルの校長先生も、意外な人気を集めたキャラクターのひとりだ。
石橋 美佐子(声:南場千絵子)
明るく前向きで、クラスのムードメーカー的存在。誰に対してもフレンドリーで、困っている友人を放っておけない性格から、多くのプレイヤーに「守ってあげたくなる後輩感」と「頼れる姉御肌」を同時に感じさせた。イベントでは失敗を笑い飛ばす姿や、努力を重ねる真面目な一面も見せ、幅広い層から支持を得ている。
犬塚 さおり(声:萩森侚子)
真面目で責任感が強く、成績優秀な優等生タイプ。口調や態度は堅めだが、親しくなると柔らかな笑顔を見せるギャップが魅力。勉強面でのイベントが多く、学力重視の育成方針を取るプレイヤーには特に印象深いキャラクターとなる。真面目ゆえに失敗に落ち込みやすく、励ましのイベントで好感度が一気に上がる傾向がある。
シンディ桜井(声:浦和めぐみ)
日米の文化を併せ持つ帰国子女で、明るく自由奔放な性格が特徴。会話や行動に海外的な感覚が反映されており、他の生徒との価値観の違いがイベントを盛り上げる。服装や髪型などのデザインも個性的で、ビジュアル面から惹かれるプレイヤーも多い。休日イベントや特別行事でユニークな発言をすることが多く、場を和ませる存在だ。
谷 由利佳(声:鈴木砂織)
落ち着きがあり、大人びた雰囲気を持つキャラクター。冷静沈着な態度の裏には、仲間を大切に思う優しい心が隠れており、特定のイベントでその本心が見える瞬間に胸を打たれるプレイヤーも多い。クール系キャラクターが好きな層からは根強い人気を誇る。
安田 舞奈(声:中島千里)
おっとりとしていてマイペース、天然な発言で場を和ませる存在。運動や勉強では苦戦することもあるが、その頑張り屋な姿勢が好感を集めている。癒やし系キャラクターとして、プレイヤーの心を和ませるエピソードが多い。
校長先生(PC-FX版オリジナルキャラ)
本作で追加されたオリジナルキャラクター。厳格だが公平な性格で、プレイヤーに助言を与えたり、時には厳しい評価を下す存在。イベントによってはユーモラスな一面も見せ、サブキャラクターながら印象に残る役割を果たしている。
多くのプレイヤーは、一度お気に入りのキャラを見つけると、そのキャラ中心に育成やイベント進行を組み立てる傾向があり、複数周プレイで別のキャラに注目することで、新たな魅力を発見できる。キャラクターごとの個性とエピソードの豊かさが、本作の長期的なリプレイ性を支えているといえる。
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■ 中古市場での現状
『卒業Ⅱ Neo Generation FX』は、PC-FXというハード自体の流通量が少なかったこともあり、中古市場では比較的珍しい部類に入るタイトルだ。特に状態の良い完品(ケース・説明書・ディスクすべて揃い)や未開封品は年々入手が難しくなっており、価格も安定してやや高めで推移している。
★ ヤフオク!での取引傾向
ヤフオク!では、中古の完品状態でおおむね3,200円〜4,800円前後が中心価格帯となっている。ディスクに傷がある、説明書が欠品しているなどコンディションが落ちる場合は2,500円前後からの出品も見られるが、入札数は少なめ。一方、状態の良いものは即決4,000円以上でも落札されやすく、特に外箱の色あせやケース割れがない出品はウォッチ数が多く集まる傾向にある。未開封品は稀で、見つかる場合は6,000円〜8,000円の範囲で取引されることが多い。
★ メルカリでの販売状況
メルカリでは出品数がヤフオクより少なく、価格はやや高め。動作確認済み・完品の状態で3,500円〜5,000円程度が相場で、状態の良いものは出品後短期間で売れるケースが目立つ。ディスク傷ありやケース破損がある場合は3,000円前後まで下がるが、写真や説明が丁寧な出品ほど売れやすい。送料無料や即購入可の条件が付くと、他の出品より高値でも売成約する例が多い。
★ Amazonマーケットプレイスでの価格帯
Amazonでは市場全体の出品数が少ないものの、価格設定は比較的高めで、中古が4,500円〜6,500円ほどで並ぶことが多い。プライム対応品や出荷スピードが速い出品はやや高くても購入されやすく、コレクター需要に応えている印象だ。
★ 楽天市場での取り扱い状況
楽天市場では、レトロゲーム専門店や中古ショップが4,000円〜5,500円前後で販売している例が多い。送料込み価格での設定もあり、コンディション説明や写真掲載が丁寧なショップが目立つ。希少性の高さから、在庫切れ状態が長く続くこともある。
★ 駿河屋での販売動向
駿河屋では、完品中古が3,800円〜4,800円程度で安定している。特に状態の良い在庫はすぐに売り切れる傾向があり、再入荷を待つユーザーも多い。タイミングによっては在庫が数か月以上途切れることもあるため、欲しい場合は入荷通知の利用が推奨される。
総合的に見て、『卒業Ⅱ Neo Generation FX』はPC-FXコレクションの中でも需要が高く、良品や未開封品は価格が下がりにくい傾向がある。プレイ用として確保するならコンディションを問わなければ比較的安価で手に入るが、保存用やコレクション目的の場合は早めの入手が望ましい。
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