『幻魔 鬼武者』(Xbox)

【中古】Xbox 幻魔 鬼武者

【中古】Xbox 幻魔 鬼武者
660 円 (税込)
    幻魔 鬼武者 の詳細 メーカー: カプコン 機種名: Xbox ジャンル: アドベンチャー 品番: H9300003 カナ: ゲンマオニムシャ 発売日: 2002/02/22 関連商品リンク : Xbox カプコン 
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【発売】:カプコン
【開発】:カプコン
【発売日】:2002年2月22日
【ジャンル】:アクションゲーム

[game-ue]

■ 概要

2002年2月22日、カプコンは『Xbox』向けに『幻魔 鬼武者』を発売した。本作は2001年にプレイステーション2でリリースされ大ヒットを記録した『鬼武者』をベースにしているが、単純な移植ではなく、難易度やシステム面に独自の調整が加えられた“マイナーチェンジ版”として登場した。発売当時のXboxは日本市場において知名度も販売台数もまだ十分ではなく、カプコンにとっては新ハードの普及に貢献できるかどうかを試される一本でもあった。その意味で、『幻魔 鬼武者』は単に「鬼武者シリーズの外伝」ではなく、「Xboxのローンチタイトルの一角」として大きな役割を担ったゲームだったのである。

◆ 発売までの経緯と背景

2001年にPS2で発売された『鬼武者』は、戦国時代を舞台にした和風アクションアドベンチャーとして大きな話題を呼んだ。歴史的事実と妖怪(幻魔)との戦いを融合させた独特の世界観、そして主人公に俳優・金城武を起用したリアルなキャラクターモデリングは、当時のゲームファンを驚かせた。結果的に全世界で200万本以上を売り上げ、カプコンの代表的シリーズの一つに成長していった。

一方、マイクロソフトが2002年に日本で展開を始めたXboxは、北米市場では一定の注目を集めていたものの、日本では任天堂やソニーの牙城を崩すことが難しく、スタート時点から苦戦が予想されていた。そんな状況の中、カプコンは人気作『鬼武者』をXbox向けにアレンジし、ハードの魅力を示す目玉タイトルとして投入した。それが『幻魔 鬼武者』である。

◆ グラフィックと技術的進化

『幻魔 鬼武者』の大きな特徴のひとつが、Xboxの性能を活かしたビジュアル表現である。当時のPS2版も十分に美しかったが、ハード性能の差によってグラフィックの精細さ、光と影の演出、キャラクターモデルの質感が格段に向上した。特に、主人公・明智左馬介の顔立ち――金城武を忠実に再現したCGモデル――はさらにリアルになり、プレイヤーにまるで時代劇映画を操作しているかのような没入感を与えた。

背景においても、城や寺社の装飾、武器の金属の反射、炎や水のエフェクトなどが鮮やかに描かれており、単なる移植作ではなく“Xboxならではの鬼武者”として再構築されていた。こうした演出は、Xboxが「最新鋭のマシン」としていかに映像表現に力を注げるかを示す実例となった。

◆ システム面での追加要素

PS2版との違いで特に注目されたのが、戦闘システムの進化である。『幻魔 鬼武者』では新たに「溜め攻撃」が導入され、ボタンを長押しすることで強力な必殺技を繰り出せるようになった。このシステムは単に攻撃力を上げるだけでなく、敵の動きを見極め、リスクを取って強攻撃を狙うという戦略性を生み出した。

また、敵にも新たな行動パターンが追加された。一部の幻魔は、プレイヤーが敵から魂を吸収する能力を逆に妨害し、緊張感ある戦いを強いた。これによって戦闘は単調さを失い、敵ごとの特徴を把握しながら戦う必要が生じた。

さらに、新たに「封印柱」というギミックが導入されている。これは特殊な謎解き要素を持つ仕掛けで、ただ敵を倒して進むだけではなく、頭脳を使って扉を解放するプロセスが求められた。こうした追加要素は、従来のアクション一辺倒のプレイに程よいアクセントを加えている。

◆ 難易度の再調整

『幻魔 鬼武者』のもうひとつの特徴は、難易度がPS2版よりも大幅に引き上げられている点だ。敵の攻撃力が増し、出現数も増加しており、ボス戦もよりシビアになった。そのため、オリジナル版をプレイしていたユーザーであっても再び苦戦を強いられることとなり、まさに“挑戦的な作品”へと変貌していた。

開発者側も「初心者よりはむしろコアゲーマー向け」と位置づけており、歯ごたえのある戦闘を求めるプレイヤーには魅力的な内容だった。しかし一方で、シリーズ未経験者がいきなり本作から入ると、あまりの難しさに心が折れる危険性も指摘されている。実際にレビューでも「最初の鬼武者を遊んでいない人には薦めにくい」という意見が多く見られた。

◆ ストーリーと世界観

物語の根幹はPS2版と同じく、戦国時代末期の日本を舞台に、明智左馬介が幻魔と戦うストーリーが展開される。織田信長をはじめとした歴史上の武将が登場する一方で、幻魔という超常の存在が戦国の世に介入するという独自の世界観が特徴だ。史実とフィクションが交錯することで、単なる歴史ドラマを超えた壮大な物語を構築している。

また、キャラクターたちの演技は実際の俳優をモデルにしたモーションキャプチャーで表現されており、当時の技術としては革新的だった。特に主人公・左馬介は金城武そのものであり、プレイヤーは“俳優が戦国アクションを演じている映画”を操作している感覚を味わえた。

◆ Xboxローンチタイトルとしての意義

『幻魔 鬼武者』は、日本でのXbox発売と同時に登場したタイトルの一つであり、ローンチラインナップの中でも注目度が高かった。当時の日本市場では「Xboxは海外向けのハード」という印象が強く、国内ユーザーの支持を集めるには和風・日本的なタイトルが不可欠だった。その中で『鬼武者』という和風アクションの人気ブランドを投入したことは、マイクロソフトにとっても大きな戦略的意義を持っていた。

カプコン側も、海外市場を視野に入れつつ、日本のユーザーにもアピールできるコンテンツとして本作を位置づけた。実際、北米では“Genma Onimusha”というタイトルで販売され、日本以上にXbox普及の助けとなったとされる。

◆ 総合的な位置付け

総じて、『幻魔 鬼武者』は「PS2版鬼武者を遊んだ人にこそ薦めたい新たな挑戦」であり、「Xboxユーザーにとっては必携の和風アクションタイトル」であった。初心者には敷居が高いが、練り込まれたアクションやシステム変更、グラフィック強化などにより、ただの移植を超えた新しい体験を提供することに成功した作品である。

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■ ゲームの魅力とは?

『幻魔 鬼武者』の魅力を語る際に外せないのは、やはり「鬼武者」というシリーズの根幹を支える和風アクションの心地よさに、Xbox版独自のアレンジが加わっている点である。プレイステーション2版『鬼武者』の時点で高い完成度を誇っていたアクション、演出、物語性は、本作においてさらに磨き上げられ、プレイヤーを没頭させる要素へと進化している。ここでは、本作の持つ魅力を多角的に掘り下げていく。

◆ 圧倒的に向上したグラフィック表現

まず真っ先に触れなければならないのが、Xboxの性能を活かしたグラフィックの美しさである。『鬼武者』の売りの一つであった実写に近いキャラクターモデルは、本作でさらに洗練され、俳優・金城武をモデルにした主人公・明智左馬介はまさにスクリーンから飛び出したようなリアリティを持って描かれている。プレイヤーは単にゲームを遊んでいるのではなく、実写映画さながらの世界に入り込んでいるような錯覚を味わえる。

背景も大幅に向上しており、寺院の柱に刻まれた細かい装飾や、石畳に反射する光の表現、炎の揺らめきなど、細部に至るまで緻密に描かれている。従来のプリレンダ背景にリアルタイム処理を組み合わせることで、まるで生きた戦国の世界に足を踏み入れたかのような没入感を体験できた。

◆ 改良されたアクションの手触り

プレイヤーが操作する左馬介の動きはさらに洗練され、攻撃の重さ、剣戟の手応え、敵を斬ったときのエフェクトなど、全てがより力強くなっている。特に新システムである「溜め攻撃」は、本作の大きな魅力だ。これによって戦闘はただボタンを連打するだけの単調なものではなく、リスクとリターンを見極めながら強攻撃を狙う駆け引きが生まれる。敵の隙を突いて一撃を叩き込む爽快感は、アクションゲームとしての深みを格段に高めていた。

また、敵の行動パターンも強化されており、魂の吸収を妨害してくる敵はプレイヤーに新しい緊張感を与える。安全圏で敵を倒してから魂を回収するという従来の戦法は通用せず、状況を見極めて素早く判断することが求められる。これによって戦闘のリズムは常に緊迫し、プレイヤーは最後まで気を抜けない。

◆ 高難易度が生み出す達成感

『幻魔 鬼武者』の大きな特徴のひとつは、全体的に高められた難易度だ。PS2版の鬼武者を既にクリアしたユーザーにとっても、本作は決して甘くはない。敵の攻撃力が上がり、数が増えただけでなく、ステージ構造や謎解きの難度も高まっている。そのため、ちょっとした油断が命取りとなり、常に緊張感を持ちながら進まなければならない。

だが、それだけにクリアした時の達成感は格別だ。苦戦の末に強敵を打ち倒した瞬間、画面越しに得られる爽快感は他では得がたいものがある。この“やりごたえ”こそが、多くのゲーマーを本作に夢中にさせた大きな魅力だろう。

◆ 謎解き要素と探索の面白さ

『幻魔 鬼武者』には「封印柱」と呼ばれる新たな仕掛けが導入されており、戦闘だけでなく謎解き要素も強化されている。単純に敵を倒すだけでは先に進めず、柱に隠された仕掛けを解き明かして扉を開ける必要がある。この謎解きがプレイに変化をもたらし、単調なアクションゲームではない奥深さを演出している。

探索面でも、マップの各所に配置されたアイテムや強化要素を見つけ出す楽しさがある。武器の強化や回復アイテムの発見はプレイヤーに大きな喜びを与え、困難な戦いを乗り越えるための支えとなった。単なるアクションではなく、冒険的な手触りを持つことが、本作の魅力をより広げている。

◆ 歴史とフィクションが織り成す重厚なストーリー

物語面でも本作は強い魅力を放っている。戦国時代の日本という実在の歴史を舞台にしながら、幻魔というフィクションの存在を絡めることで、独特のドラマが生まれている。織田信長という歴史上の人物が幻魔の力と結びつき、世界を揺るがす存在として描かれることで、プレイヤーは「もし戦国時代に異形の存在がいたら」という仮想の歴史に没頭できるのだ。

さらに、実在の俳優をモデルにしたキャラクターたちがリアルに描かれていることで、物語の説得力が増している。主人公・左馬介の苦悩や決意は単なるゲームキャラのセリフではなく、生身の役者が演じる映画的な迫力を持ち、プレイヤーの感情移入を強く促す。これにより、アクションとストーリーの両面で満足度の高い体験が得られた。

◆ サウンドと演出の融合

ゲームの魅力を語るうえで音楽や効果音も重要な要素だ。『幻魔 鬼武者』では、和楽器とオーケストラを融合させたBGMが用意されており、戦国の情緒と緊張感を同時に演出している。戦闘中の曲はプレイヤーを鼓舞し、探索パートでは静かな旋律が不気味さを煽る。この緩急のある音楽演出が、プレイ全体の雰囲気を大きく支えていた。

また、剣と剣がぶつかる金属音、敵を斬った瞬間の効果音、魂を吸収する際の独特のサウンドなど、細部にまでこだわった効果音がプレイヤーの没入感をさらに深めた。視覚だけでなく聴覚でも満足させる作り込みが、本作を「映画のようなゲーム」へと昇華させていた。

◆ シリーズファンと新規プレイヤーへのアピール

『幻魔 鬼武者』の魅力は、既にPS2版をプレイしたファンにとっても、新規にXboxを手にしたユーザーにとっても感じられるようデザインされていた。PS2版経験者には、難易度アップや新システムが新鮮な挑戦を与え、一方で初めて鬼武者シリーズに触れる人には、和風ホラーアクションという独自性が強烈な印象を残した。

特に海外ユーザーにとっては、日本の戦国時代を舞台にしたアクションゲームは珍しく、その文化的な要素も魅力のひとつとなった。「武士」「城」「刀」「妖怪」といった日本的な題材は、グローバル市場でも強い個性を発揮していた。

◆ ゲーマー心をくすぐる“骨太さ”

最後に強調したいのは、本作が「易しいアクション」に飽き足らないプレイヤーに向けて作られていた点だ。多くのアクションゲームが敷居を下げ、初心者でも簡単に遊べる方向に進化していった時代に、『幻魔 鬼武者』はあえて挑戦的な難易度を提示した。これは一部のユーザーには厳しく映ったかもしれないが、コアゲーマーにとってはむしろ歓迎すべき要素であり、「やりごたえのあるアクション」として強く記憶に残る結果となった。

総合的に見て、『幻魔 鬼武者』の魅力は、「進化したグラフィックと演出」「深化した戦闘システム」「高難易度が生む達成感」「歴史とフィクションが融合した独自の物語性」という複数の要素が噛み合っている点にある。単なる移植ではなく、改良と挑戦を詰め込んだ一本として、当時のXboxユーザーに強烈な印象を与えたことは間違いないだろう。

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■ ゲームの攻略など

『幻魔 鬼武者』は、単なるアクションゲームではなく、「プレイヤーの力量を試す骨太なアクションアドベンチャー」として設計されている。PS2版『鬼武者』を既に経験しているプレイヤーにとっても、本作は別物と言ってよいほど難易度が上がっており、正しい戦法やルートを学ばなければすぐに行き詰まる。その一方で、戦術を理解し工夫を重ねれば確かな達成感が得られるゲームでもある。ここでは、本作をより楽しむための攻略要素や戦術、難易度に対応するコツなどを詳しく解説していこう。

◆ 基本の立ち回り ― 攻撃と防御のバランス

『幻魔 鬼武者』の戦闘は、ただ攻撃を繰り返すだけでは突破できない。敵の攻撃力が高めに設定されているため、無謀な突進は大きなダメージにつながる。基本となるのは「間合いを意識する」ことだ。敵との距離を一定に保ち、攻撃の隙を突いて反撃することが重要である。

さらに、防御や回避も積極的に利用する必要がある。ガードを固めて敵の動きを見極めた上で、攻撃のチャンスに素早く反撃する。この慎重さが、後半の強敵や多数の敵に囲まれた状況で大きな差を生むのだ。

◆ 溜め攻撃の活用法

本作から新たに追加された「溜め攻撃」は、攻略のカギを握る重要な要素である。通常攻撃では削りきれない強敵や、複数の敵をまとめて倒したい場面では、リスクを承知で溜め攻撃を狙うことが有効だ。

ただし、チャージ中は無防備になるため、敵の動きを読んで安全なタイミングで使うことが肝心だ。具体的には、敵が攻撃を終えた直後や、後退して隙を作った時に溜め攻撃を仕掛けるのが効果的である。リスクとリターンを常に秤にかける駆け引きが、このシステムの醍醐味と言えるだろう。

◆ 魂の管理 ― パワーアップとリスクの両立

『鬼武者』シリーズにおいて象徴的なシステムである「魂の吸収」は、本作でも健在だ。敵を倒すと出現する赤・青・黄の魂を吸収し、武器やアイテムの強化に活用する。しかし『幻魔 鬼武者』では、敵が魂の吸収を妨害してくる新要素が追加されているため、吸収のタイミングが非常に重要となる。

安全を確保してから吸収するのが基本だが、時にはリスクを承知で強引に吸収する場面も出てくる。特に赤魂(強化用)は入手機会を逃すと後半で大きな不利になるため、危険を冒してでも狙う価値がある。魂の管理が、そのままゲーム全体の難易度に影響するのだ。

◆ 謎解きと探索のコツ

『幻魔 鬼武者』には「封印柱」をはじめとする謎解き要素が盛り込まれている。これらは単にスイッチを押すだけでなく、手順やヒントを読み解く知識が求められる場合がある。重要なのは、入手したアイテムや文章を注意深く確認することだ。謎解きのヒントはほとんどがゲーム内に提示されており、焦らず観察すれば必ず突破口が見つかる。

また、探索パートでは回復薬や強化アイテムが隠されていることが多く、隅々まで調べることが攻略を容易にする。特に高難易度の本作では、アイテムの有無が生死を分けることも珍しくない。プレイヤーの“探究心”が報われる設計になっているのだ。

◆ 武器とスキルの使い分け

左馬介は複数の武器を入手することができ、それぞれに特性がある。攻略のポイントは「状況に応じて武器を切り替える」ことだ。広範囲を攻撃できる武器は雑魚敵に有効であり、単体への高威力攻撃が可能な武器はボス戦で力を発揮する。武器を強化するタイミングも重要で、限られた赤魂をどの武器に振り分けるかで戦局が大きく変わる。

初心者は一つの武器を重点的に育てがちだが、複数の武器をバランスよく強化しておく方が安定する。特に本作は敵の種類や行動パターンが豊富なため、柔軟な武器選択が求められる。

◆ ボス攻略の心構え

『幻魔 鬼武者』のボス戦は、シリーズの中でも屈指の難易度を誇る。単に攻撃を繰り返すだけでは勝てず、敵の行動パターンを把握して対処法を身につける必要がある。例えば、強力な突進を多用するボスには横移動やガードを駆使し、攻撃後の硬直を狙うのが有効だ。

また、ボス戦では回復アイテムの使いどころも重要だ。序盤から乱用すると後半で苦戦するため、ギリギリまで耐えて粘る判断力が試される。本作のボスは一戦一戦がまるでアクション映画のクライマックスのようであり、プレイヤーに強烈な緊張感と達成感を与えてくれる。

◆ 隠し要素と裏技

本作には、やり込み要素として隠し武器や特別なアイテムが存在する。条件を満たすことで入手できるこれらの要素は、通常プレイを有利に進めるだけでなく、再プレイ時の楽しみを広げる役割を果たす。また、特定のプレイ条件をクリアするとボーナスが得られる「おまけ要素」もあり、やり込み派のプレイヤーを飽きさせない工夫がされている。

さらに、当時のゲーム雑誌やファンの間では攻略法や小ネタが共有されており、裏技を活用することで一部の戦闘を有利に進めることも可能だった。こうした“発見の楽しさ”は、当時のゲーム文化において非常に重要な要素であった。

◆ 高難度を乗り越えるための心得

『幻魔 鬼武者』は間違いなくシリーズ屈指の難易度を誇るが、そのぶん挑戦する価値のある作品だ。攻略の心得として挙げられるのは以下の点である。

焦らず冷静に行動する ― 無理に攻めず、敵の隙を待つ。

アイテムを大切に扱う ― 回復薬や強化素材は計画的に使用する。

探索を怠らない ― 小さな発見が大きな助けになる。

失敗を恐れず学ぶ ― ゲームオーバーから学ぶ姿勢が上達の近道。

これらを意識すれば、過酷な戦国の地獄を生き抜くことができるだろう。

◆ 攻略の楽しみ方

単なる「クリアのための攻略」だけでなく、プレイヤー自身がどのように進めるかを考える余地が多いのも本作の魅力だ。武器の強化方針を変えたり、謎解きを自力で試行錯誤したり、あえて縛りプレイに挑戦するなど、遊び方の幅が広い。難しいからこそ「自分なりの工夫」が光り、それが達成感に直結するのだ。

総合すると、『幻魔 鬼武者』の攻略は一筋縄ではいかないが、だからこそ挑戦のしがいがある。戦闘、探索、謎解き、資源管理――これら全てを総合的に駆使して進めていく感覚は、他のアクションゲームではなかなか味わえない濃厚な体験である。プレイヤーの努力と工夫が確実に報われる構造こそ、本作の攻略面での最大の魅力だと言えるだろう。

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■ 感想や評判

『幻魔 鬼武者』は、2002年にXbox向けに発売されたタイトルの中でも特に注目度の高い一本であった。もともと『鬼武者』はPS2で大ヒットした作品であり、その移植・改良版として登場した本作には、発売前から期待と不安が入り混じった視線が向けられていた。実際に発売されると、その評価は一様ではなく、プレイヤーの腕前や求める体験によって意見が大きく分かれた。ここでは、当時のユーザーやゲームメディア、ファンコミュニティにおける感想や評判を多角的に振り返ってみたい。

◆ 難易度の高さに賛否両論

本作の最大の特徴ともいえる「高難易度」については、プレイヤーから賛否が大きく分かれた。
経験豊富なアクションゲーマーからは「歯ごたえがあり、やりごたえ抜群」という声が多く、実際に「シリーズ最高の緊張感を味わえた」という評価も目立った。敵の攻撃力や数が増したことで、一戦一戦が命がけのバトルに変わり、戦国の修羅場を生き延びる感覚を味わえたのだ。

一方で、アクションに慣れていないプレイヤーやシリーズ初心者からは「難しすぎて途中で挫折した」「せっかくのストーリーを楽しむ前に心が折れる」という意見も少なくなかった。特に序盤から強敵が容赦なく襲いかかる仕様は、一見さんには厳しいものがあり、「PS2版を遊んでいない人にはおすすめできない」という声が雑誌やレビューサイトにも見られた。

◆ グラフィックと演出の進化は高評価

Xboxの性能を生かしたグラフィック強化は、多くのプレイヤーから高く評価された。キャラクターモデルの精細さ、光と影の表現、背景の質感は「当時の家庭用ゲーム機でここまでできるのか」と驚きを持って受け止められた。特に主人公・明智左馬介(モデルは金城武)の表情はよりリアルになり、「映画の登場人物を操作している感覚だ」と感動する声もあった。

背景の描き込みについても、寺社仏閣や戦国の城郭の雰囲気が圧倒的に向上し、プレイヤーから「本当にその場にいるようだ」と称賛された。映画的な演出も健在であり、カットシーンとゲームプレイの境界が薄れていく感覚は、当時の次世代機ならではの体験と受け止められていた。

◆ 新システムへの評価

「溜め攻撃」や「封印柱」といった新システムは、プレイヤーの間で意見が分かれた。
ポジティブな意見としては「戦略性が広がった」「ただ斬るだけでなく駆け引きが生まれた」というものがあり、特にコアユーザーには歓迎された。従来の単調な戦闘に新しいスパイスが加わったことは、シリーズ経験者にとって新鮮な体験となったのだ。

しかし一方で、「複雑になりすぎてテンポが悪くなった」「余計な要素に感じる」という批判も見られた。特に謎解き要素を持つ「封印柱」は、アクション主体のプレイヤーにとっては煩わしく映ることもあり、評価が割れる要因となった。

◆ ストーリーとキャラクターへの共感

物語に関しては概ね好評であった。歴史的背景にフィクションを織り交ぜたシナリオは、「戦国時代のもしも」を感じさせ、プレイヤーを引き込む力を持っていた。織田信長を幻魔の象徴として描いた展開は「大胆で面白い」という声が多く、戦国ドラマとホラー要素が融合した独自の雰囲気は、他に類を見ない魅力として支持された。

キャラクターについても、実在の俳優をモデルにしたことが高く評価され、「金城武がゲームの中で動いている」という驚きと喜びは多くのプレイヤーに強い印象を残した。左馬介以外の登場人物も個性的で、物語を彩る存在として好感を持たれていた。

◆ 海外での評価

『幻魔 鬼武者』は海外市場でも「Genma Onimusha」としてリリースされた。海外のゲーマーにとって、戦国時代という題材や和風ホラーアクションは非常にエキゾチックに映り、「他にない独自性」として好意的に受け入れられた。北米のレビュー誌では「Xbox初期を代表するアクションゲーム」と紹介されることもあり、特にビジュアルと演出面で高得点を獲得していた。

ただし、難易度に関しては海外でも賛否が分かれており、「チャレンジングで素晴らしい」という意見と「フラストレーションが溜まる」という意見が併存していた。海外では特に「カプコンらしい硬派なデザイン」という評価が目立った点が印象的だ。

◆ ファンコミュニティでの評判

発売後、インターネット掲示板やファンサイトでは盛んに議論が交わされた。攻略法や小ネタの共有はもちろん、「PS2版と比べてどちらが好きか」という議論がよく行われた。多くのファンは「PS2版は入門編、幻魔は上級者向け」と位置づけ、両者の棲み分けを認めていた。

また、一部では「幻魔の方が本来の鬼武者の姿ではないか」という意見もあり、ゲームバランスの厳しさをむしろ評価する声も少なくなかった。逆に「難易度が高すぎて魅力が損なわれている」と感じるプレイヤーも多く、まさに“マニア向け作品”という印象が定着していった。

◆ ゲーム雑誌やメディアの評価

当時のゲーム雑誌では、『幻魔 鬼武者』はおおむね高評価を獲得していた。グラフィックや演出、システム面での進化はしっかりと評価され、「Xboxを購入する価値のあるタイトル」として紹介された記事も多い。特にビジュアル面については、ほぼ全てのメディアが称賛を惜しまなかった。

しかし一方で、「難易度の高さが人を選ぶ」「シリーズ初心者には敷居が高い」といった注意書きが必ずと言っていいほど添えられており、万人向けの作品ではないことも指摘されていた。この“評価は高いが人を選ぶ”という立ち位置が、本作の特徴をよく表している。

◆ 総合的な評判

総じて『幻魔 鬼武者』の評判は、「コアゲーマーにこそ薦めたい挑戦的な一本」というものだった。アクションの歯ごたえ、映像美、ストーリー性といった要素は高い評価を受けた一方で、難易度や一部の新システムについては意見が割れた。しかしそれらを総合しても、「単なる移植を超えた新しい鬼武者」であることは多くの人が認めていた。

結果として、『幻魔 鬼武者』はシリーズの中でも“異色作”として記憶されている。万人向けの入門編ではなく、挑戦を求めるプレイヤーに向けたスパルタ的な一本。そこに魅力を感じる人にとっては、忘れられない傑作となったのである。

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■ 良かったところ

『幻魔 鬼武者』は、発売当時から「単なる移植ではない」と強調されていた。その理由は、Xboxの持つ性能を最大限に活かした表現の向上や、新システムの導入、難易度調整といった数々の工夫にある。ここでは、実際にプレイしたユーザーや批評家が高く評価した「良かったところ」を、具体例と共に掘り下げて紹介する。

◆ 1. Xboxの性能を生かした圧倒的なグラフィック強化

多くのプレイヤーが最初に感動したポイントは、やはりグラフィック面での進化だった。PS2版『鬼武者』も当時としては高水準だったが、『幻魔 鬼武者』では解像度が向上し、質感表現や光源処理が一段とリアルになった。

例えば、城の石垣に差し込む光や、甲冑に反射する炎のゆらめきなど、細かい部分まで緻密に描かれている。プレイヤーは戦国時代の荒々しい空気感を、視覚的に鮮烈に感じ取ることができた。特に主人公・明智左馬介のモデルは、金城武本人の顔立ちを忠実に再現しており、表情の細やかな変化がストーリーの説得力を増していた。

この“映画的な没入感”は当時の家庭用ゲーム機では珍しく、雑誌レビューでも「Xboxの可能性を示した一本」として絶賛された。

◆ 2. 新システム「溜め攻撃」の追加

シリーズファンから評価が高かったのが、新たに導入された「溜め攻撃」である。従来の攻撃方法に加えて、ボタンを長押しして強力な一撃を繰り出せるようになったことで、戦闘の戦略性が大きく広がった。

単なる力押しではなく、敵の動きを読み、攻撃の隙を突いて強烈な一撃を叩き込む。この駆け引きは、アクションゲームに慣れたユーザーほど高く評価しており、「戦闘が一層スリリングになった」との声が目立った。難易度が上がった本作において、この溜め攻撃は“リスクを伴うが大きなリターンを得られる要素”として攻略の柱になっていた。

◆ 3. 敵AIの強化と緊張感ある戦闘

敵の行動パターンが刷新され、一部の敵は魂の吸収を妨害する行動を取るようになった。従来の「敵を倒してからゆっくり吸収」という流れは通用せず、戦場での判断力と機転がより重要になったのだ。

これにより、戦闘は単なる作業ではなく、毎回異なる緊張感を伴うものになった。プレイヤーからは「常に気を抜けない緊迫感がたまらない」「一瞬の判断ミスが死につながるところが面白い」といった感想が寄せられており、硬派なアクションゲームを求める層に強く刺さった。

◆ 4. 謎解き要素「封印柱」の追加

新たに導入された謎解き要素「封印柱」も、ゲーム全体に変化をもたらした。アクションの合間に頭を使うパズル要素が入ることで、単調さを排し、プレイのテンポにメリハリを与えていた。

特に謎解き好きのプレイヤーからは好評で、「アクションゲームに知的な刺激を加えている」との意見が多く見られた。シリーズのホラー・サスペンス的な雰囲気とも相性が良く、「ただ斬り進むだけではない奥深さ」を演出する役割を果たしていた。

◆ 5. 高難易度が生み出す達成感

『幻魔 鬼武者』がPS2版と大きく異なる点のひとつは、難易度の上昇である。敵の攻撃力や耐久力が増し、ボス戦も一筋縄ではいかなくなった。その結果、ゲームをクリアした際の達成感は従来以上に大きかった。

レビューやプレイヤーの感想では「苦労して倒したときの喜びが格別」「一歩一歩進むごとに自分の成長を感じられる」といったポジティブな声が多い。高難易度は批判の対象にもなったが、同時に“やりごたえを求めるユーザー”からは熱狂的に支持されたのだ。

◆ 6. ストーリーと世界観の深み

織田信長をはじめとする戦国武将と、異形の幻魔が交錯するストーリーは、多くのプレイヤーに強い印象を残した。史実をベースにしながらフィクションを織り交ぜることで、歴史ファンも引き込む力を持っていた。

特に「もし戦国時代に幻魔が存在したら」という大胆な設定はユニークで、物語のスケールを広げていた。加えて、実在の俳優をモデルにしたキャラクターが物語にリアルさを与え、プレイヤーの感情移入を促した。こうした映画的演出と重厚な世界観は「ただのアクションゲームでは終わらない深さ」を与えていた。

◆ 7. サウンドと演出の完成度

音楽や効果音に関しても、多くのプレイヤーから「臨場感がある」と評価された。和楽器とオーケストラを融合させたBGMは、戦国ホラーアクションの世界観を的確に表現していた。敵との戦闘では鼓動が早まるような激しい曲調が流れ、探索中は不気味さを煽る静かな旋律が響く。この音楽の緩急がプレイ体験を強く支えていた。

また、剣戟の音や敵を斬る感触、魂を吸収する際の独特なサウンドなど、効果音のリアリティも没入感を高める大きな要因であった。サウンド演出の完成度は、全体の評価を押し上げる大きな要素となった。

◆ 8. Xboxローンチタイトルとしての意義

『幻魔 鬼武者』は、Xboxの日本市場におけるローンチタイトルの一つとしてリリースされた。日本でのXbox普及には苦戦が予想されていたが、和風アクションとして人気の高い『鬼武者』ブランドを投入することで、ハードに注目を集める効果があった。

実際に「Xboxを買った最初の一本が幻魔だった」というユーザーも少なくなく、ローンチ期のラインナップとして強い存在感を放っていた。カプコンのブランド力とXboxの新技術が結びついたことで、当時のゲーマーに鮮烈な印象を与えたのだ。

◆ 9. シリーズファンに向けた“挑戦的な作り”

総合的に見ると、『幻魔 鬼武者』は「既存ファンに新しい挑戦を提供する」ことに成功していた。PS2版をクリアしたユーザーにとって、単なる焼き直しではなく、新しいシステムや難易度が新鮮な体験を生んだ。

プレイヤーからは「前作を遊んでいたからこそ楽しめた」「新しい要素が加わったことで再び熱中できた」という感想が数多く寄せられている。マイナーチェンジ版でありながら、“シリーズ経験者だからこそ感じられる面白さ”を追求していた点は、多くの支持を集める要因となった。

◆ 総合的な良い点

『幻魔 鬼武者』の「良かったところ」を総合すると、以下のように整理できる。

グラフィックの圧倒的進化

溜め攻撃など新システムの導入

敵AIの強化による緊張感ある戦闘

謎解き要素の追加による奥深さ

高難易度による達成感

映画的なストーリーと世界観

完成度の高いサウンド演出

Xboxローンチタイトルとしての意義

シリーズファンに挑戦を与えた設計

これらが複合的に作用することで、『幻魔 鬼武者』はただの移植を超えた存在として評価され、「骨太なアクションアドベンチャー」として記憶されることになった。

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■ 悪かったところ

『幻魔 鬼武者』は、Xboxのローンチタイトルとして注目を浴び、グラフィックや新システムなどで高い評価を得た一方、ユーザーやメディアからは「ここは残念だった」と指摘される点も少なくなかった。これは必ずしも作品全体を否定するものではなく、「良い部分が多いからこそ目立った欠点」とも言える。以下では、本作の「悪かったところ」を多角的に整理し、それがどのようにプレイヤーの体験に影響を与えたのかを掘り下げていく。

◆ 1. 難易度が高すぎるとの指摘

最も多くのプレイヤーが挙げた不満点は「難易度の高さ」である。PS2版より全体的にバランスが厳しく調整されているため、序盤から雑魚敵ですら侮れない強さを誇り、ボス戦に至っては何度も敗北を重ねるプレイヤーが続出した。

特に初心者やライトゲーマーにとっては、序盤で心が折れることも多く、「ゲームの面白さを感じる前に投げてしまった」という感想も目立った。加えて、セーブポイントの間隔が長く、やり直しに時間がかかる設計も不満の要因となった。

高難易度は“やりごたえ”として評価される一方で、敷居の高さが多くのユーザーを遠ざけたのも事実だ。

◆ 2. 新要素「封印柱」がテンポを崩す

新しく追加された謎解き要素「封印柱」は、アクションの合間に頭を使う面白さを加えた一方で、「ゲームのテンポを悪くする」との批判も多かった。特にアクション重視のプレイヤーからは「せっかく戦闘の緊張感が高まっているのに、謎解きで勢いが止まる」と不満の声が上がった。

また、封印柱の謎解きは一部がやや理不尽に感じられるものもあり、ヒントを見落とすと先に進めずフラストレーションが溜まったというケースもあった。結果的に「遊びの幅を広げる要素」であるはずが、「ストレス要因」として受け止められてしまった側面がある。

◆ 3. 一部の新システムが不親切

「溜め攻撃」や敵の魂吸収妨害など、新たに導入された要素は確かに斬新だったが、プレイヤーからは「説明不足」「チュートリアルが不十分」といった声もあった。ゲーム開始時点では仕組みを理解しにくく、慣れるまでに時間がかかる。特にシリーズ未経験者にとっては難解で、システムを活かしきれないままゲームを進めてしまうケースも多かった。

「ゲームデザインそのものは面白いのに、導入部分の配慮が足りない」という批判は、当時のレビュー記事でも指摘されていた。

◆ 4. 初心者に不向きな設計

全体的に見て、『幻魔 鬼武者』はシリーズ経験者や上級者向けに作られている。そのため、シリーズを初めて触れるユーザーにとってはハードルが高く、入門作としては薦めにくいものとなっていた。

実際、「鬼武者に興味を持ってXboxから始めたが、あまりの難しさに断念した」という声も少なくなかった。結果的に「PS2版をクリアしたファン向け」という限定的な位置づけになってしまったことは、市場の広がりを妨げた要因でもあった。

◆ 5. ストーリー進行の硬直性

ストーリーや演出は高く評価された一方で、「自由度が少ない」「一本道すぎる」という意見もあった。プレイヤーの選択肢がほとんどなく、用意されたシナリオをただ追うだけの感覚になる場面が多かった。

当時はオープンワールド的なゲームが少なかったため仕方のない面もあるが、「探索要素や分岐がもう少し欲しかった」という意見は根強かった。リプレイ性という意味では、難易度以外の遊び直し要素が少なかったのも惜しい点だろう。

◆ 6. カメラ視点の不自由さ

シリーズ特有の固定カメラ視点も、一部のプレイヤーから不満が寄せられた。プリレンダ背景を活かすための演出手法ではあるが、戦闘中に死角から敵が襲ってくることがあり、理不尽さを感じる場面が少なくなかった。

特に高難易度の本作では、このカメラワークの制約がストレスを増幅させる要因となり、「本来は腕前で解決できるはずの戦闘が、カメラに邪魔される」との声もあった。

◆ 7. Xboxユーザー層とのミスマッチ

当時の日本市場でXboxを購入する層は、洋ゲー志向や新しい技術に興味を持つユーザーが中心であり、必ずしも和風アクションを強く求めていたわけではなかった。そのため、『幻魔 鬼武者』は「コアすぎる」「初心者を置き去りにしている」と感じられることも多く、ハード普及の起爆剤としてはやや役不足だったと評価されることもある。

実際に販売本数もPS2版に比べて大きく劣っており、「評価は高いが商業的には伸び悩んだ」という結果になった。

◆ 8. 一部演出やロード時間への不満

映像演出そのものは高く評価されたが、「ムービーとゲームパートの切り替えがやや唐突」「ロード時間が気になる」といった声もあった。当時のXboxは処理能力が高いとはいえ、まだロードの最適化が難しかった時代であり、没入感を損なう要素となってしまった。

また、セーブポイントが限られていることから「ロードのたびに同じシーンを何度も見る羽目になる」という不満も挙げられていた。

◆ 総合的に見た“悪かったところ”

以上をまとめると、『幻魔 鬼武者』の悪かったところは以下のように整理できる。

難易度が高すぎて初心者を遠ざけた

封印柱など一部の新要素がテンポを崩す

システム説明が不十分で不親切

ストーリーが一本道で自由度に欠ける

固定カメラ視点による理不尽さ

Xboxユーザー層とのミスマッチ

ロード時間や演出切り替えの粗さ

これらの点は、作品そのものの魅力を大きく損なうわけではないが、「万人向けの大ヒット作」にはなりきれなかった理由として大きく作用している。逆に言えば、こうした欠点を理解したうえで挑戦できるプレイヤーにとっては、本作は“挑戦的な良作”として強く心に残るものとなった。

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■ 好きなキャラクター

『幻魔 鬼武者』の魅力のひとつに、個性的で存在感のあるキャラクターたちが挙げられる。特に本作では、主人公を含め実在の俳優をモデルにした人物描写や、歴史的な武将たちを大胆にアレンジしたキャラクターが多数登場し、プレイヤーに強烈な印象を残した。アクションやストーリーの合間に描かれる人間ドラマは、ゲーム体験を単なる剣戟の連続から「映画的な体験」へと昇華させている。ここではファンの間で人気を集めたキャラクター、印象に残った人物たちについて詳しく見ていこう。

◆ 1. 明智左馬介(あけち さまのすけ)

主人公にして、本作の中心人物。俳優・金城武をモデルにしている点は大きな話題となり、プレイヤーからの人気も非常に高かった。端正な顔立ちと強い眼差し、そして戦国の乱世に翻弄されながらも仲間を守り抜く意志の強さが、多くのファンの心をつかんだ。

特に『幻魔 鬼武者』では、難易度の高さから左馬介自身の強さや存在感が一層際立つ。プレイヤーと共に数々の強敵に立ち向かう姿は「自分と一体化して戦っている」感覚を与え、共に苦難を乗り越える達成感を共有できた。

感想の中には「金城武の演技をそのまま操作しているようなリアルさ」「映画の主演俳優を自分の手で動かしている感覚が最高」という声も多く、シリーズの象徴的な主人公として強く支持されている。

◆ 2. 織田信長

戦国史上でもっとも有名な武将であり、本作では「幻魔」と結びついた存在として登場する。信長はただの敵役ではなく、圧倒的なカリスマ性と存在感を放っており、プレイヤーに「悪役でありながら魅力的」という印象を与えた。

彼の描かれ方は史実とは異なるが、だからこそ「もし信長が幻魔の力を得たら」という大胆な仮想が成り立っている。ファンの間では「恐ろしくも美しい悪役」として評価され、「信長がいるだけで物語が引き締まる」という声も少なくなかった。

その存在はシリーズ全体を通じても大きな影響を持ち、本作でも「ただのボスキャラを超えた象徴的な敵」としてプレイヤーの記憶に残っている。

◆ 3. ユウキ姫

左馬介と深い関わりを持つヒロイン。シリーズ全体を通じて「守るべき存在」として描かれ、プレイヤーの行動原理の一部を担っている。彼女の存在は、血なまぐさい戦闘が続くゲームの中で、プレイヤーに「人を守るために戦っている」という強い動機づけを与えていた。

特に『幻魔 鬼武者』では難易度が高いため、「守るべき者がいる」というストーリー上の重みが、プレイヤーに強い感情移入をもたらした。ファンの中には「彼女を助けるために何度も挑戦を繰り返した」という声もあり、感情的な支えとして大きな役割を果たしていた。

◆ 4. 幻魔軍の幹部たち

本作に登場する幻魔たちも忘れてはならない。彼らは人間離れした恐ろしい姿をしているが、その中にも個性が与えられており、単なる「雑魚の延長」ではなくキャラクター性を持った存在として描かれている。

特にボス格の幻魔は、デザイン・攻撃パターン・演出がそれぞれ独特で、「戦う相手としての魅力」が際立っていた。プレイヤーからは「恐ろしいけれど印象に残る」「敵なのに好きになってしまう」という感想が寄せられており、悪役でありながら人気を得ている。

◆ 5. サポートキャラクター

左馬介を助ける仲間たちも、プレイヤーの心に残る存在だった。直接戦闘に参加するわけではなくとも、ストーリー上の助言や支えとして登場する人物は、ゲームに彩りを与えている。

これらのキャラクターは単なる脇役ではなく、プレイヤーの感情移入を深める役割を果たしており、「仲間がいるから孤独ではない」と感じさせる効果を生んでいた。

◆ キャラクター人気の傾向

ファンコミュニティや当時の雑誌企画などで挙がった人気ランキングでは、やはり明智左馬介が圧倒的な支持を集めた。その理由は「プレイヤーの分身としての存在感」だけでなく、金城武という実在の俳優のイメージが強く重なっていたからだ。

一方で、悪役である織田信長や個性的な幻魔に魅力を感じるユーザーも多く、「敵キャラのデザインが好き」「信長がカリスマすぎる」という声も数多く寄せられた。このように、『幻魔 鬼武者』は主人公だけでなく敵や脇役にも強烈な個性が宿っており、誰を好きになるかがプレイヤーによって大きく異なる点も特徴的であった。

◆ 総合的に見た「好きなキャラクター」

まとめると、プレイヤーから特に支持を集めたキャラクターは以下のようになる。

主人公・明智左馬介 ― 実在俳優のモデル化による圧倒的な存在感

織田信長 ― 魅力的で恐ろしい悪役としてのカリスマ

ユウキ姫 ― プレイヤーの感情移入を支えるヒロイン

個性豊かな幻魔たち ― 恐怖と魅力を併せ持つ敵役

サポートキャラクター ― 物語を支える脇役の存在感

『幻魔 鬼武者』は「キャラクターの魅力で引き込むゲーム」と評されることも多く、グラフィックや演出の進化と相まって、プレイヤーの記憶に強く残る人物像を築き上げた作品だった。

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■ 中古市場での現状

2002年に発売された『幻魔 鬼武者』は、Xboxのローンチ期を彩ったタイトルであるが、年月の経過とともにその市場での立ち位置も変化してきた。PS2版『鬼武者』の存在やシリーズの続編の人気に押されつつも、本作は「Xboxでしか遊べない独自のバージョン」として、コレクターや熱心なシリーズファンに根強い需要を持ち続けている。ここでは、ヤフオク!、メルカリ、Amazonマーケットプレイス、楽天市場、駿河屋といった主要中古流通経路における『幻魔 鬼武者』の流通状況と価格帯、そしてそれに伴う市場での評価について詳しく掘り下げていく。

◆ ヤフオク!での取引状況

ヤフオク!では『幻魔 鬼武者』の出品数は決して多くはない。PS2版の『鬼武者』シリーズは比較的流通量が多いが、Xbox版は当時の販売本数が少なかったこともあり、中古市場において希少性がある。

価格帯としては、動作品かつケースや説明書が揃っている状態で 2,000円〜3,500円前後 が中心となっている。状態に難があるもの、ケースに傷や説明書欠品といった出品は1,500円前後からスタートするが、入札数は伸びにくい。一方で、美品に近いものや動作保証付きの出品は即決価格で3,000円台後半になることもあり、コレクターからの需要がうかがえる。

特に未開封品や新品同様品の出品は非常に稀で、確認できる場合は 5,000円前後 まで価格が上がる傾向がある。外装フィルムの状態やパッケージの角の潰れ具合など、細かいコンディション説明が価格に直結しており、コレクター志向のユーザーが多い市場であることが分かる。

◆ メルカリでの販売状況

フリマアプリ「メルカリ」では、『幻魔 鬼武者』は比較的安定した需要がある。価格帯は 2,000円〜3,200円前後 が多く、出品されれば数日以内に売れることが多い。

特に「ケース・説明書付き・動作確認済み」といったコンディションが明示されているものは人気で、送料込みで2,500円前後の設定が最も売れやすい傾向にある。一方、ディスクに傷が多いものやケース破損があるものは、1,800円前後まで値下げして取引される例が多い。

メルカリはユーザー間で即時購入できるため、「即購入可」「送料無料」などの条件が揃うと早期に売れる。出品数そのものは少なめだが、取引成立の回転は早い市場といえる。

◆ Amazonマーケットプレイスでの価格帯

Amazonでは、専門業者や中古ショップが『幻魔 鬼武者』を出品している。価格はやや高めに設定されており、 中古品で2,800円〜4,500円前後 が相場となっている。Amazonの強みは「プライム対応」や「倉庫発送」による安心感であり、その分価格も高くなる傾向にある。

美品やコンディション良好の出品は3,500円以上に設定されることも多く、「確実に遊べる保証が欲しい」というユーザーが選びやすい。一方で、ディスクのみや外箱欠品などは安めに出品されるが、Amazonでは写真や説明が乏しい場合もあり、購入者が慎重になる傾向がある。

◆ 楽天市場での取り扱い

楽天市場では、主に中古ゲーム専門店やリサイクルショップが出品しており、価格は 3,000円〜4,000円前後 に集中している。楽天はポイント還元やキャンペーンがあるため、多少高値でも購入するユーザーが多い。

ただし、在庫は常時安定しているわけではなく、「在庫切れ」となることも珍しくない。店舗によっては「箱・説明書付き」を強調してプレミアム価格(4,500円程度)をつける場合もある。シリーズファンやコレクターにとっては、確実に入手できるルートとして利用されやすい。

◆ 駿河屋での販売状況

中古ゲームの大手ショップ・駿河屋では、『幻魔 鬼武者』は比較的安定して取り扱われている。価格帯は 2,200円〜3,000円前後 が多く、楽天やAmazonに比べるとやや手頃である。

在庫状況は変動があり、人気が集中すると「品切れ」となることもある。駿河屋はコンディションの記載が丁寧で、ディスクの状態や説明書の有無などが明確に書かれているため、安心して購入できる点が評価されている。

◆ コレクター需要と希少性

『幻魔 鬼武者』は、シリーズの中で唯一Xbox専用として発売されたタイトルである。この点がコレクター心理をくすぐり、長年経っても一定の需要が続いている理由のひとつだ。特に「鬼武者シリーズをすべて揃えたい」というファンにとっては避けて通れない一本であり、状態の良いものほど高値がつきやすい。

また、日本国内でのXbox普及率が低かったため、流通量が少なく、結果的に「見つけにくいソフト」となっている。この希少性も市場価格を支えている大きな要因である。

◆ 総合的な中古市場の傾向

まとめると、『幻魔 鬼武者』の中古市場での現状は以下の通りである。

ヤフオク!:出品数少なめ、状態次第で1,500〜3,500円前後。新品同様品は5,000円近くまで上昇。

メルカリ:2,000〜3,200円で回転率が高い。状態良好品はすぐ売れる。

Amazon:2,800〜4,500円と高め。安心感重視のユーザーが多い。

楽天市場:3,000〜4,000円前後。ポイント還元を狙った購入が目立つ。

駿河屋:2,200〜3,000円で比較的安定。在庫は流動的。

このように価格帯はおおむね2,000円〜4,000円前後で安定しており、希少性やコンディションによって上下する。

◆ 今後の展望

今後、『鬼武者』シリーズのリメイクや新作展開があれば、『幻魔 鬼武者』の市場価値が再び注目される可能性が高い。すでにシリーズのリマスター版が現行機で発売されていることから、「Xbox版の幻魔も復刻してほしい」という声は根強い。もし復刻が実現すれば、中古市場価格が一時的に下落するかもしれないが、オリジナル版のコレクション価値はむしろ上がる可能性もある。

◆ 総括

『幻魔 鬼武者』は、Xbox黎明期を象徴する和風アクションであり、今なおコレクターやファンの間で高い関心を集めている。中古市場では入手困難というほどではないが、状態の良いものは高値がつきやすく、コレクション価値が高い一本といえる。シリーズを深く愛するファンにとって、この作品を手元に置くことは「鬼武者コレクションを完成させる最後のピース」としての意味を持ち続けているのだ。

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