【発売】:カプコン
【開発】:カプコン
【発売日】:2020年11月12日
【ジャンル】:アクションゲーム
■ 概要・詳しい説明
PS5世代の幕開けに合わせて登場した、完成度強化版の『DMC5』
『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』は、2020年11月12日にカプコンから発売されたPlayStation 5用のスタイリッシュアクションゲームです。もともとの『デビル メイ クライ 5』は、悪魔を狩る者たちの戦いを圧倒的なスピード感と派手な演出で描いたシリーズ本編であり、剣撃、銃撃、空中コンボ、挑発、回避、武器切り替えを組み合わせて「どれだけ格好よく戦えるか」を追求する作品でした。スペシャルエディションは、その完成度の高い本編をPlayStation 5向けに再構成し、映像表現、ロード時間、フレームレート、追加モード、追加キャラクターを強化した決定版的な位置づけのタイトルです。PS5本体の発売時期と重なる形で登場したこともあり、新世代機の性能を体験できるアクションゲームとして注目されました。単なる移植ではなく、既存の魅力をさらに派手に、さらに快適に、さらに遊び込めるように整えた作品だといえます。
悪魔の樹に覆われた街で交差する三人の物語
物語の舞台となるのは、巨大な魔界樹「クリフォト」によって侵食された都市レッドグレイブです。街は悪魔の襲撃により壊滅状態となり、人間世界は魔界の力に飲み込まれようとしています。その危機に立ち向かうのが、若きデビルハンターのネロ、伝説的な悪魔狩人であるダンテ、そして謎めいた青年Vです。三人はそれぞれ違う戦い方、違う目的、違う背景を持ちながら、同じ脅威へ向かっていきます。物語が進むにつれて、ネロの失われた力、ダンテとバージルの因縁、Vの正体、悪魔の力をめぐる血筋の問題がひとつにつながっていきます。表面上は悪魔退治の派手なアクションですが、その中心には家族、力への執着、過去の選択、自分が何者なのかというテーマが流れています。
シリーズらしさを現代的に磨いたスタイリッシュアクション
本作の中心にあるのは、敵を倒すだけではなく、倒し方そのものを楽しませるスタイリッシュアクションです。敵に攻撃を当て続ける、同じ技ばかり使わず変化をつける、空中に打ち上げてコンボを続ける、銃撃を挟んでテンポを保つ、回避や挑発で余裕を見せるといった行動が、戦闘中の評価として反映されます。プレイヤーの動きが洗練されるほど評価ランクが上がり、画面上の戦闘もより華やかになります。単純に敵の体力を削るだけなら力押しでも進めますが、より美しく、より無駄なく、より自分らしく戦おうとすると、武器の選択、攻撃順、位置取り、敵の浮かせ方、回避のタイミングまで考える必要があります。この「勝つこと」と「魅せること」が同時に成立している点が、『デビル メイ クライ』シリーズ最大の魅力です。
ネロ、ダンテ、Vが生み出す三種類のプレイ感覚
ネロは、剣「レッドクイーン」、銃「ブルーローズ」、義手型装備「デビルブレイカー」を使う若きデビルハンターです。レッドクイーンは攻撃に合わせて加速させることで威力と見栄えが増し、デビルブレイカーは種類によって攻撃、移動、防御、拘束など異なる役割を持ちます。ダンテはシリーズを代表する万能型のキャラクターで、複数の武器と戦闘スタイルを切り替えながら戦う自由度の高さが魅力です。剣、銃、格闘武器、特殊武器を組み合わせることで、まるで自分だけの戦闘ショーを作るような操作感が味わえます。Vは、使い魔であるシャドウ、グリフォン、ナイトメアに攻撃させ、自身は距離を取りながら戦況を管理する異色のキャラクターです。三人の操作感が明確に異なるため、同じゲーム内に複数のアクションゲームが入っているような変化があります。
スペシャルエディション最大の目玉はバージルの追加
スペシャルエディション最大の追加要素は、シリーズ屈指の人気キャラクターであるバージルをプレイアブルキャラクターとして操作できることです。バージルはダンテの双子の兄であり、シリーズを通じてライバル、宿敵、もう一人の主人公のような存在として描かれてきました。彼の戦い方は、ダンテのように派手に暴れるものではなく、研ぎ澄まされた斬撃と無駄のない動きで敵を圧倒するものです。魔剣「閻魔刀」を中心に、幻影剣、次元斬、格闘武器、分身、魔人化などを使い、冷静に間合いを支配しながら戦います。バージルを操作できるだけで、通常版を遊んだプレイヤーにも再び本編を攻略する理由が生まれ、スペシャルエディションの価値を大きく引き上げています。
レイトレーシング、高解像度、高フレームレートによる表現強化
PS5版では、映像面も大きく強化されています。レイトレーシングによる光や反射の表現、高解像度を重視したモード、滑らかな動きを優先する高フレームレート設定など、プレイヤーの環境や好みに応じて表示を選べる点が特徴です。『デビル メイ クライ 5』はスピード感が重要なゲームであるため、フレームレートの滑らかさは単なる映像美ではなく、操作の気持ちよさにも直結します。一方で、レイトレーシングを有効にすると、濡れた地面、金属質の反射、暗い空間に差し込む光、崩壊した街の空気感などがより印象的に表現されます。映像の美しさとアクションの鋭さを両立できるようになっている点は、PS5版ならではの魅力です。
大量の悪魔と戦うレジェンダリーダークナイトとターボモード
スペシャルエディションでは、新たな遊び方として「レジェンダリーダークナイト」と「ターボモード」が追加されています。レジェンダリーダークナイトは、通常よりも大量の敵が同時に出現する高密度戦闘モードで、画面を埋め尽くす悪魔たちを相手に大規模な戦いを楽しめます。敵の数が増えることで、範囲攻撃、位置取り、敵の誘導、優先順位の判断がより重要になります。ターボモードはゲーム全体の速度を上げるモードで、通常よりも素早い判断と操作が求められます。アクションに慣れたプレイヤーほど、この高速化されたテンポに新鮮さと爽快感を感じやすく、通常の本編を遊び終えたあとも長く楽しめる要素になっています。
ロード時間、立体音響、DualSense対応による体験の変化
PS5版ではロード時間が短縮され、ミッション開始、リトライ、周回プレイのテンポが大きく改善されています。本作は一度クリアして終わるゲームではなく、同じミッションに何度も挑戦し、より高い評価やより美しいコンボを目指す作品です。そのため、ロードが短いことは快適性だけでなく、上達を支える重要な要素になります。また、立体音響によって敵の接近、攻撃音、空間の広がりを感じやすくなり、戦闘中の臨場感も高まっています。DualSense対応により、剣撃や銃撃、魔力を込めた攻撃の手触りがコントローラー側からも伝わるようになり、視覚、聴覚、触覚を合わせた体験としてアクションを味わえるようになっています。
登場キャラクターの個性が作品全体を支えている
本作の魅力は、アクションシステムだけではなく、キャラクターの個性にもあります。ネロは若さゆえの荒々しさと、人を守ろうとするまっすぐさを持つ主人公です。ダンテは軽口と余裕、圧倒的な実力を兼ね備えたシリーズの象徴であり、どんな絶望的な状況でも楽しげに悪魔を狩る姿が魅力です。Vは詩的な言葉を口にし、儚く不思議な雰囲気を持つ人物で、物語の謎を背負っています。バージルは寡黙で誇り高く、力を求め続ける姿が物語全体に緊張感を与えます。さらに、ネロを支える武器職人ニコ、シリーズでおなじみのレディやトリッシュ、便利屋としての空気を作るモリソンなど、脇を固める人物たちも作品世界に厚みを与えています。
販売実績とシリーズ内での存在感
『デビル メイ クライ 5』全体は、カプコンの代表的なヒット作のひとつとして長期的に販売を伸ばしてきました。スペシャルエディション単体の販売本数とは分けて考える必要がありますが、通常版、追加コンテンツ、次世代機版を含めた『DMC5』全体の成功は非常に大きく、シリーズの人気を再確認させる結果となりました。スペシャルエディションはその長期的な成功を支える役割を果たし、既存ファンには再プレイの理由を、新規プレイヤーには入りやすい強化版の入口を提供しました。PS5初期のタイトルとしても、映像、速度、ロード、追加要素の分かりやすさによって、新世代機の魅力を伝える一本になっています。
■■■■ ゲームの魅力・攻略・好きなキャラクター
最大の魅力は「うまくなるほど画面が格好よくなる」こと
『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』の最大の魅力は、プレイヤーが上達するほど画面上の戦闘が格好よくなることです。最初はボタンを押して敵を倒すだけでも楽しいですが、技のつなぎ方、敵の浮かせ方、武器の切り替え、回避のタイミング、挑発の挟み方を覚えていくと、同じ戦闘がまったく違うものに見えてきます。スタイルランクが上がるほど音楽や演出の盛り上がりも増し、自分の操作が作品のテンションそのものを引き上げているような感覚になります。アクションが苦手な人でも派手に戦える入口があり、極めたい人には果てしない研究の余地がある。この幅の広さこそ、本作が長く遊ばれる理由です。
ネロの魅力は荒々しさと扱いやすさの両立
ネロは、本作の中でも比較的扱いやすく、それでいて奥深いキャラクターです。レッドクイーンによる剣撃、ブルーローズによる銃撃、デビルブレイカーによる特殊攻撃を組み合わせて戦います。レッドクイーンは攻撃に合わせてエネルギーを溜めるイクシードを成功させることで火力と演出が強化され、慣れてくると通常攻撃の一つひとつが派手になります。デビルブレイカーは敵を引き寄せるもの、強烈な一撃を放つもの、移動を助けるもの、防御に使えるものなど種類が豊富で、選び方によって戦い方が変わります。ネロは直感的に使いやすいため初心者にも向きますが、イクシードの精度や義手の使い分けを詰めると上級者でも十分に楽しめます。
ダンテの魅力は圧倒的な自由度と操作の奥深さ
ダンテは、シリーズを象徴するキャラクターであり、本作で最も自由度の高い操作体系を持っています。複数の武器とスタイルを切り替えながら戦うため、最初は情報量が多く感じられますが、慣れてくると自分だけのコンボを組み立てる楽しさが広がります。剣で斬り込み、銃で追撃し、格闘武器で畳みかけ、回避スタイルで距離を取り、防御スタイルで反撃し、魔人化で一気に押し込むことができます。最初からすべてを使いこなそうとすると難しいため、攻略の序盤では使いやすい武器とスタイルを絞るのがおすすめです。そこから少しずつ切り替えを増やしていくと、ダンテの本当の面白さが見えてきます。
Vの魅力は直接殴らない異色の戦闘スタイル
Vは、自分自身が前線で斬り込むのではなく、使い魔に攻撃を任せて戦うキャラクターです。シャドウは地上戦で敵を切り裂き、グリフォンは遠距離から雷撃を放ち、ナイトメアは大型召喚として戦場を制圧します。V本人は敵から距離を取りながら、使い魔の攻撃で敵を弱らせ、最後に自ら近づいてとどめを刺します。この操作感は他のキャラクターとはまったく異なり、戦場を外側から管理するような面白さがあります。直接攻撃の爽快感を求める人には少し独特に感じるかもしれませんが、距離管理、使い魔の状態、魔力ゲージ、トドメのタイミングを考えながら戦うことで、知的でリズムのある戦闘が楽しめます。
バージルの魅力は静かで鋭い最強感
スペシャルエディションで追加されたバージルは、操作できるだけで本作の価値を大きく高めているキャラクターです。彼は閻魔刀を中心に、幻影剣、次元斬、ベオウルフ、ミラージュエッジ、分身などを使い、無駄のない動きで敵を圧倒します。バージルには、冷静に立ち回るほど力を引き出しやすい性質があり、無闇に暴れるよりも、敵の動きを見切り、最小限の移動で斬り込むほうが美しく戦えます。この仕様は、寡黙で誇り高いバージルの人物像とよく合っています。ダンテが派手なショーマンなら、バージルは研ぎ澄まされた剣士です。好きなキャラクターとして一人を挙げるなら、スペシャルエディションではやはりバージルが最も印象的です。
攻略の基本は逃げ方と浮かせ方を覚えること
本作を攻略するうえで最初に意識したいのは、難しいコンボを覚えることではなく、敵の攻撃を受けない位置取りと、敵を空中に浮かせて安全に攻撃する流れです。地上で囲まれると横や背後から攻撃を受けやすくなりますが、敵を打ち上げて空中コンボに移れば比較的安全にダメージを与えられます。ネロならワイヤーで敵に接近し、打ち上げ攻撃から空中コンボにつなげるのが基本です。ダンテなら剣技やスタイルアクションで敵を浮かせ、武器切り替えで空中戦を維持します。Vは使い魔で敵を拘束し、自分は安全な位置を保つことが重要です。バージルは閻魔刀や幻影剣で敵の動きを止め、正確に接近してコンボへ持ち込むと安定します。
レッドオーブとスキル購入はよく使うキャラクターを優先
本作では、敵を倒したりステージ内で入手したりすることでレッドオーブを集め、各キャラクターのスキルを購入していきます。序盤はすべての技を買いたくなりますが、攻略を安定させるなら、よく使うキャラクターの基本性能を優先して強化するのが効果的です。ネロなら移動、回避、イクシード、ワイヤー、よく使うコンボを優先すると扱いやすくなります。ダンテは選択肢が多いため、最初は使いやすい武器とスタイルに関するスキルを中心に購入すると混乱しにくいです。Vは使い魔の性能や魔力管理を強化すると安定します。バージルは閻魔刀、幻影剣、集中状態を活かすスキルを優先すると強さを実感しやすくなります。
ボス攻略は攻撃チャンスを欲張らないこと
ボス戦で重要なのは、攻撃できる場面で欲張りすぎないことです。ボスにはそれぞれ攻撃前の動きや隙があり、そのリズムを覚えることで安定して戦えます。初心者が負けやすい原因は、攻撃チャンスが来たときに長く攻めすぎて、反撃を受けることです。数回攻撃して離れる、敵の行動を観察する、隙が見えたときだけ踏み込むという流れを意識すると安定します。ネロはワイヤーで接近と離脱を繰り返し、デビルブレイカーの大技を確実に当てると戦いやすくなります。ダンテは回避やガードを活かし、Vは距離を保ち、バージルは集中を乱さない冷静な立ち回りを心がけると攻略しやすくなります。
クリア条件とエンディングまでの流れ
基本的なクリア条件は、ストーリーモードの各ミッションを順番に攻略し、最終ミッションを突破することです。ミッションごとに操作キャラクターが変わり、それぞれの個性を活かしながら物語を進めていきます。通常の難易度であれば、アクションに慣れていないプレイヤーでも、アイテムやゴールドオーブ、オートアシストを使いながらエンディングまで到達できます。ただし、本作の本当の面白さは一周クリア後にもあります。高難度への挑戦、全ミッションの高評価、シークレットミッションの制覇、ブラディパレス攻略、バージルでの再攻略など、クリア後のやり込みが非常に豊富です。
初心者におすすめの楽しみ方
初めて本作を遊ぶ人は、最初から高ランクや高難度を狙わず、まずはキャラクターごとの基本的な気持ちよさを味わうのがおすすめです。ネロでは敵を引き寄せて斬る、ダンテでは武器を切り替えて派手に攻める、Vでは使い魔に任せながら距離を取る、バージルでは無駄なく斬るという基本を楽しむだけでも十分に魅力が伝わります。オートアシストを使えば複雑なコンボが出しやすくなるため、アクションが苦手な人でも見栄えのする戦闘を楽しめます。初回プレイでは収集要素やランクを気にしすぎず、物語とアクションの勢いを楽しみ、二周目以降でやり込みに進むと自然に上達できます。
上級者に向いた遊び方
上級者にとって本作は、ただクリアするだけではなく、自分だけの戦闘を作るゲームになります。ネロでデビルブレイカーを使った空中拘束を狙うのか、ダンテで武器とスタイルを目まぐるしく切り替えるのか、Vで使い魔を同時に操るのか、バージルで最小限の動きから敵を斬り伏せるのかによって、同じステージでも見え方が変わります。高ランクを狙うなら、同じ攻撃の連発を避け、被弾せず、テンポを維持し、挑発や銃撃を挟む必要があります。ブラディパレスでは長い連戦を戦い抜くため、派手さと安定感の両方が求められます。上級者ほど遊びの幅が広がる設計が、本作の奥深さです。
■■■■ 感想・評判・口コミ
発売当時から「次世代機で遊ぶ完成版」として受け止められた
『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』は、完全新作ではなく既存作の強化版でありながら、発売当時から好意的に受け止められました。特に評価されたのは、もともとの『デビル メイ クライ 5』が持っていた完成度を崩さず、バージルの追加、ロード時間の短縮、映像表現の強化、高フレームレート対応、ターボモード、レジェンダリーダークナイトなどを上乗せした点です。プレイヤーの多くは、本作を「新しい物語が大幅に増えた作品」というより、「完成度の高い本編をさらに遊びやすく、派手に、長く楽しめるようにした版」として評価しました。PS5本体の発売初期に登場したこともあり、新ハードの性能を試す一本としても印象に残りました。
バージル追加への反応は非常に大きかった
口コミで最も多く語られやすいのは、やはりバージルを操作できるようになったことです。シリーズにおけるバージルは、単なる敵役やライバルではなく、ダンテと対になる象徴的な存在です。そのため、彼がプレイアブル化されたことは大きな注目点でした。実際に操作した感想としては、動きが速くて気持ちいい、一撃一撃が鋭い、次元斬や幻影剣の演出が格好いい、使っているだけで強者感があるといった好意的な意見が目立ちます。スペシャルエディションを購入する最大の理由がバージルだったというプレイヤーも多く、追加要素としての満足度は非常に高いものでした。
アクションの評価は爽快感と奥深さの両面で高い
本作のアクションは、爽快感を重視するプレイヤーにも、深い攻略を求めるプレイヤーにも高く評価されています。初心者寄りのプレイヤーからは、剣撃や銃撃の手応え、敵を吹き飛ばす快感、音楽と戦闘が噛み合ったときの高揚感が好評です。一方で、上級者からは、コンボルートの自由度、敵ごとの対処法、スタイルランク維持の難しさ、高難度での緊張感、ブラディパレスのやり込み性が評価されています。軽く遊んでも派手で楽しく、深く遊ぶほどさらに評価が上がるタイプのゲームである点が、口コミでも繰り返し語られました。
PS5版ならではの快適さに対する評価
PS5版として評価された点のひとつに、ロード時間の短縮があります。本作はミッション制のアクションゲームであり、リトライや周回、ブラディパレスへの挑戦など、同じ場面を何度も遊び直す機会が多い作品です。そのため、ロードの短さはプレイ意欲に直結します。口コミでも、テンポよく遊べる、ミスしても再挑戦しやすい、周回が苦になりにくいといった感想が目立ちました。また、高フレームレートによる滑らかな動きも好評で、攻撃、回避、ジャンプ、武器切り替えが見やすくなり、操作感がより気持ちよくなったと評価されています。
レジェンダリーダークナイトとターボモードの評判
レジェンダリーダークナイトは、通常よりも大量の敵が出現するモードとして注目されました。敵の群れをまとめて吹き飛ばす爽快感、次世代機らしい物量、通常とは違う攻略の必要性が好評です。敵が多いぶん画面の情報量も増えるため、慣れていないプレイヤーには忙しく感じられることもありますが、アクション好きには大きな刺激となりました。ターボモードはゲームスピードが上がることで、より鋭いテンポの戦闘が楽しめます。通常速度に慣れたシリーズ経験者ほど、この速さを好む傾向があり、一度慣れると通常速度が少し物足りなく感じるという声もあります。
映像表現は現実感と異形美の融合が好評
映像面では、キャラクターのリアルな質感と、悪魔世界の異様なデザインが高く評価されています。人物の表情、肌、髪、衣服、金属、革の質感が細かく表現される一方で、敵やステージは非現実的でグロテスクな美しさを持っています。この「リアルな人間」と「異形の悪魔」が同じ画面に自然に存在するところが、本作ならではの魅力です。PS5版では光や反射、解像度、動きの滑らかさが強化され、大画面で遊んだときの迫力も増しています。戦闘中のポーズや演出が絵になりやすく、戦っているだけで映画的に見える点も好評でした。
音楽と戦闘の一体感も高く評価された
本作の評判を語るうえで欠かせないのが、戦闘音楽の存在です。戦闘の盛り上がりとスタイルランクが連動するような演出により、プレイヤーの動きが良くなるほど音楽も勢いを増していく感覚があります。単なるBGMではなく、自分のプレイが曲を盛り上げているように感じられるため、戦闘への没入感が高まります。ネロ、ダンテ、バージルそれぞれに印象的な音楽と演出があり、特に高ランクに到達したときの高揚感は、本作の記憶に残る要素のひとつです。
ストーリー面はシリーズファンほど満足度が高い
物語に対する評価は、シリーズをどれだけ知っているかによって感じ方が変わりやすい部分です。初めて本作から遊んだ人でも、悪魔に侵食された街を舞台に三人の主人公が強大な敵へ向かう流れは理解しやすく、アクションゲームとして十分楽しめます。しかし、過去作を知っているプレイヤーにとっては、ダンテとバージルの関係、ネロの出生、長年続く因縁がより深く響きます。終盤の展開は、シリーズを追ってきたファンほど感情的な満足度が高く、物語とアクションが重なった大きな見せ場になっています。
初心者からは「難しそうに見えるが意外と遊びやすい」という声もある
『デビル メイ クライ』シリーズは、外から見ると非常に難しそうに見えます。動画では上級者が高速で武器を切り替え、空中で長いコンボを決めているため、初心者は身構えがちです。しかし実際には、難易度選択、オートアシスト、アイテム、ゴールドオーブなどの救済要素があり、普通にエンディングを見るだけなら入り口は比較的広く作られています。口コミでも、思ったより遊びやすい、適当に動かしても格好よく戦える、だんだん上達して楽しくなるという感想が見られます。極めると難しい一方で、最初の一歩は踏み出しやすいバランスです。
一方で完全新作ではない点への冷静な意見もあった
高評価の多い本作ですが、すべての面で絶賛されたわけではありません。通常版をすでに遊び込んでいたプレイヤーの中には、追加要素は嬉しいが完全新規の大型ストーリーがない、バージル専用の大規模ミッションがもっと欲しかった、買い直しとしての価値は人によって分かれるといった意見もありました。スペシャルエディションはあくまで強化版であり、基本的なステージやストーリーは通常版と大きく変わりません。そのため、完全な新作体験を期待すると物足りなく感じる可能性があります。ただし、強化版として見れば、追加要素の質と快適性は十分に高く評価されています。
悪い点として挙げられやすいカメラや視認性
不満点としては、戦闘中のカメラや視認性に関する意見があります。敵が多く出現する場面や狭い場所での戦闘では、画面外から攻撃を受けたり、敵の動きが見えにくくなったりすることがあります。レジェンダリーダークナイトでは敵の数が増えるため、迫力がある一方で情報量が多く、慣れていないと状況を把握しづらいこともあります。また、ダンテの操作は非常に複雑で、Vの戦闘も好みが分かれやすいです。とはいえ、これらは作品全体の評価を大きく下げるほどではなく、むしろキャラクターごとの個性が強いからこそ生まれる相性の問題ともいえます。
総合的な口コミは「スタイリッシュアクションの完成形に近い」
全体的な評判をまとめると、『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』は、スタイリッシュアクションというジャンルにおいて非常に完成度の高い作品として受け止められています。キャラクターごとの操作感の違い、戦闘の爽快感、上達する楽しさ、音楽との一体感、バージル追加の満足度、PS5版の快適性が大きな強みです。完全新作ではない点や追加ストーリーの少なさを理解したうえで遊べば、非常に満足度の高い一本です。アクションゲームが好きなら一度は触れてほしい、シリーズ未経験でも楽しめる、バージルを使えるだけで価値があるという声が多く、発売後も評価が安定している作品です。
■■■■ 当時の宣伝・現在の中古市場など
PS5本体の発売時期と重なる形で展開された宣伝
『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』の宣伝で大きかったのは、単なる移植作品としてではなく、「次世代機で生まれ変わるスタイリッシュアクション」として紹介された点です。2020年11月12日は日本におけるPlayStation 5本体の発売日でもあり、本作は新ハードの登場と足並みをそろえる形で市場に出ました。PS5を購入したら何を遊ぶかという初期需要の中で、映像の進化、ロード短縮、高速アクション、バージル追加といった分かりやすい魅力を持つ本作は、初期ラインナップの中でも存在感を持っていました。発売前の案内では、対応ハード、発売日、価格、追加要素、限定商品などが告知され、通常版とは違う強化版であることが強調されました。
宣伝の中心に置かれたバージルのプレイアブル化
発売当時の紹介で最も強く押し出されたのは、バージルを操作できる「バージルモード」でした。シリーズファンにとって、バージルが使えるかどうかは購入動機に直結するほど重要な要素です。宣伝でも、彼の閻魔刀、幻影剣、次元斬、無駄のない斬撃、冷たい存在感が映像で強調されました。通常版をすでに遊んだユーザーに対しても、「もう一度買う理由」を与えるにはバージルの存在が非常に大きく、スペシャルエディションの宣伝はこの一点を核にしていたといえます。映像で見た瞬間に格好よさが伝わるキャラクターであることも、プロモーション上の強みでした。
次世代機版らしさを伝える技術的アピール
もう一つの宣伝軸は、PS5版としての技術的な進化です。レイトレーシング、高フレームレート、高解像度、ロード時間の短縮、立体音響、DualSense対応など、新世代機で注目されていた要素が複数盛り込まれていました。『デビル メイ クライ 5』はアクションのテンポが非常に速いため、フレームレートやロード短縮の恩恵を説明しやすいタイトルです。映像美だけではなく、より速く、より滑らかに、より快適に戦えるというゲーム体験そのものの強化として伝えられた点が重要です。PS5の性能を分かりやすく体感できるアクションゲームとして宣伝されたことで、新規ユーザーにも訴求しやすい作品になりました。
映像プロモーションでは派手さと速さが強調された
本作の宣伝映像では、細かい説明よりも、実際の戦闘シーンで魅力を一気に見せる構成が向いていました。ネロの義手アクション、ダンテの武器切り替え、Vの使い魔操作、バージルの鋭い斬撃は、それぞれ画面映えする要素です。レジェンダリーダークナイトでは大量の敵が同時に出現し、ターボモードでは戦闘スピードが増すため、映像だけでも通常版より激しくなっていることが伝わります。シリーズの魅力である「見た瞬間に格好いい」「操作したら気持ちよさそう」という印象を前面に出した宣伝方法は、本作の性格と非常によく合っていました。
販売方法はパッケージ版とダウンロード版を展開
販売形態としては、PS5向けにパッケージ版とダウンロード版が用意されました。PS5本体の立ち上げ期だったため、実店舗で本体と一緒に購入する人、PlayStation Storeでデジタル版を購入する人の両方を想定した展開です。価格は完全新作のフルプライスよりやや手に取りやすい印象で、すでに通常版を知っているユーザーにも購入を検討しやすい設定でした。また、公式通販系の限定商品や関連グッズ展開もあり、単にソフトを売るだけでなく、シリーズファン向けの所有欲を刺激する施策も行われました。こうした販売展開は、バージル追加やPS5版の特別感と合わせて、ファンコミュニティでの話題作りにもつながりました。
ゲームメディアではPS5初期の注目アクションとして扱われた
発売当時のゲームメディアでは、本作はPS5初期ラインナップの一つとして紹介されました。完全新作ではないため、物語や基本システムの新鮮さよりも、PS5向けにどれほど強化されているか、バージルの操作感はどうか、レイトレーシングや高フレームレートは実感できるか、追加モードに価値があるかといった点が主な評価軸になりました。通常版の完成度が高かったことを前提に、スペシャルエディションがどれほど再プレイの理由を与えているかが注目されました。アクションゲーム好きにとっては、ロード短縮と高フレームレートは非常に分かりやすい強化点であり、PS5の性能を体験する材料として取り上げられやすかった作品です。
販売実績は『DMC5』全体の成功と切り分けて考える必要がある
販売数については、『デビル メイ クライ 5』全体の成功と、PS5版スペシャルエディション単体の数字を分けて考える必要があります。カプコンが公表するミリオンセールスタイトルでは、『デビル メイ クライ 5』全体として大きな販売実績が示されていますが、これは通常版や各種展開を含む数字であり、PS5版単体の本数として見るべきものではありません。それでも、スペシャルエディションが『DMC5』の長期販売に貢献したことは十分に考えられます。バージル追加、PS5版の展開、後年のセール販売、デジタル版の継続販売によって、新規ユーザーが入りやすい状態を保ったからです。
現在の中古市場は比較的買いやすい価格帯
現在の国内中古市場では、PS5版『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』はプレミア価格というより、比較的手に取りやすい価格帯で流通している印象です。通常の中古ソフトとしては、状態や店舗によって差はあるものの、数千円以内で見かけることが多く、希少化によって高騰しているタイトルではありません。発売から時間が経ち、流通量もあるため、遊ぶ目的で購入するなら現実的な価格で入手しやすい作品です。中古価格は在庫、状態、付属品、送料、セール、店舗ごとの査定方針で変動するため、購入時には総額で比較することが重要です。
状態差や販売店による価格の違い
中古市場では、同じタイトルでも状態表記や販売店によって価格が異なります。ディスクの状態、ケースやジャケットの傷み、付属物の有無、国内版か輸入版か、店舗在庫かマーケットプレイス出品かによって価格差が出ます。ネット通販では表示価格が安く見えても、送料や手数料を含めると実質価格が変わる場合があります。特にPS5ソフトは、ディスク版PS5本体でなければ物理ディスクを使用できないため、PS5デジタル・エディションを使っている人はダウンロード版を選ぶ必要があります。中古で買う場合は、価格だけでなく、自分の本体環境と商品の状態を確認してから購入するのが安心です。
オークションやフリマでは限定品や未開封品が別枠になりやすい
通常の中古ソフトは比較的安定した価格で流通していますが、オークションやフリマでは出品内容によって価格差が大きくなります。一般的な中古ディスク単品であれば店舗中古価格に近い範囲で落ち着きやすい一方、未開封品、限定特典付き、公式通販関連商品、海外版、グッズ同梱、特典のみの出品などは通常版とは別の相場になります。特にコレクター向けの未開封品は、ゲームを遊ぶための価格ではなく、保存状態や希少性に対する価格が上乗せされる場合があります。ただし、通常国内版は極端に希少な作品ではないため、一般的な中古ソフトとして購入する限り、投機的な高額タイトルではありません。
現在購入するならパッケージ版とダウンロード版セールの比較が大切
今から本作を購入する場合、パッケージ版中古とダウンロード版セールのどちらを選ぶかがポイントになります。パッケージ版の利点は、遊び終わったあとに売却できること、物理ソフトとして所有できること、中古価格が安ければ手軽に入手できることです。一方、ダウンロード版はディスクの入れ替えが不要で、PS5デジタル・エディションでも遊べることが利点です。カプコン作品はダウンロードセールの対象になることも多いため、タイミングによってはデジタル版のほうが便利で安い場合もあります。本作は何度も遊び直すタイプのゲームなので、すぐ起動できるダウンロード版との相性も良好です。
現在の市場評価は「安く買える名作アクション」に近い
現在の中古市場での本作は、希少価値で高騰するレアソフトというより、評価の高い名作を手頃な価格で遊べるタイトルという位置づけです。PS5初期タイトルでありながら、今遊んでもアクションの完成度は古びにくく、バージル追加版としての価値も十分に残っています。シリーズ未経験者が試すにも向いており、通常版を遊んだ人にとっても、PS5環境で高フレームレートや追加モードを楽しみたいなら購入候補になります。内容の完成度と現在の価格を考えると、コストパフォーマンスの高いPS5用アクションゲームといえます。
宣伝と市場の両面から見た本作の立ち位置
発売当時の『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』は、PS5の新しさを示すアクションタイトルとして宣伝されました。バージル、レイトレーシング、高フレームレート、ロード短縮、追加モードという分かりやすい売りがあり、既存ファンにも新規ユーザーにも訴求できる内容でした。そして現在の中古市場では、過度なプレミア価格になるのではなく、手頃な価格で遊べる高品質なPS5ソフトとして定着しています。宣伝では「次世代機で進化したDMC」として注目を集め、現在では「安く買える完成度の高いアクション」として価値を保っている作品です。
■■■■ 総合的なまとめ
PS5初期を代表する完成度重視の強化版
『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』は、2020年11月12日にカプコンから発売されたPlayStation 5用ソフトであり、名作アクションを次世代機向けに磨き直した完成度重視の強化版です。基本となる『デビル メイ クライ 5』は、シリーズ伝統のスタイリッシュアクションを現代的な映像と操作感で復活させた作品でした。スペシャルエディションでは、その土台を崩さず、映像強化、ロード短縮、高フレームレート、立体音響、DualSense対応、バージルのプレイアブル化、追加モードを加えることで、より豪華で遊び応えのある一本に仕上げています。完全新作ではありませんが、強化版としては非常に完成度が高い作品です。
本作の価値は映像の進化だけでなく操作の気持ちよさにある
PS5版というとグラフィックの美しさに注目が集まりやすいですが、本作の本当の価値は、映像の強化がアクションの気持ちよさと結びついている点にあります。高速で敵に接近し、剣で斬り上げ、銃で追撃し、空中でコンボをつなぎ、攻撃を受ける直前に回避して、さらに反撃へ移る。その一連の流れが滑らかに見え、操作に対して素直に反応してくれるため、プレイヤーは自分の上達を画面の格好よさとして実感できます。ロードの短さも、何度も挑戦するゲーム性と相性が良く、失敗しても再挑戦しやすい快適なテンポを作っています。
ネロ、ダンテ、V、バージルがそれぞれ違う快感を生み出す
本作の総合的な魅力を語るうえで欠かせないのが、操作キャラクターごとの個性です。ネロは若さと勢いを感じさせる直感的なキャラクターで、剣、銃、デビルブレイカーを使った力強い戦いが楽しめます。ダンテはシリーズを象徴する万能型で、武器とスタイルを切り替えながら戦う自由度の高さが魅力です。Vは使い魔を操る異色のキャラクターで、戦場を管理するような独自のプレイ感があります。バージルは、静かで鋭く、無駄を削ぎ落とした美しい戦闘を楽しませてくれます。四者の戦い方が明確に違うため、同じステージでも操作キャラクターが変わるだけで別のゲームのような感覚になります。
バージル追加はスペシャルエディションの存在意義を決定づけた
スペシャルエディションを語るうえで、バージルの存在は非常に大きな意味を持っています。彼はダンテの双子の兄であり、シリーズ全体を通して強い人気を持つキャラクターです。閻魔刀による鋭い斬撃、幻影剣、次元斬、分身を使った攻撃、無駄のない動きは、バージルという人物の美学をそのままアクションに落とし込んでいます。ダンテが派手に暴れ、ネロが感情をぶつけるように戦うのに対し、バージルは冷静に間合いを支配し、一瞬の判断で敵を斬り伏せます。彼を操作できるようになったことで、スペシャルエディションは通常版とは違う強い魅力を持つ作品になりました。
物語はシリーズの集大成として家族と因縁を描いている
物語は、悪魔の樹クリフォトに侵食された街を舞台に、ネロ、ダンテ、V、バージルの因縁が交差していく構成です。表面上は悪魔との派手な戦いを描いたアクション作品ですが、その中心には家族、血のつながり、力への執着、過去の選択、自分が何者なのかというテーマがあります。ネロにとって本作は、自分の力の意味を知り、怒りだけではなく守るために戦う存在へ成長していく物語でもあります。ダンテとバージルの関係は長年シリーズを追ってきたプレイヤーにとって重みがあり、Vの存在も物語に謎と緊張感を与えています。
初心者にも入口があり、上級者には果てしないやり込みがある
本作が優れているのは、初心者と上級者の両方に向けた遊びの幅を持っている点です。標準的な難易度であれば、オートアシストやアイテムを活用しながら物語を最後まで楽しめます。一方で、上級者にとっては、スタイルランクを維持しながら戦う、ノーダメージを狙う、高難度を攻略する、全ミッションSランクを目指す、ブラディパレスを突破する、魅せコンボを研究するなど、非常に深いやり込みが用意されています。最初は派手な演出に助けられて遊び、慣れてくると自分の技術で画面を支配していく。この段階的な成長感が本作の大きな魅力です。
追加モードは遊び慣れたプレイヤーに新しい刺激を与える
レジェンダリーダークナイトとターボモードは、通常版を遊び込んだプレイヤーに新しい刺激を与える要素です。レジェンダリーダークナイトでは大量の敵が同時に出現し、範囲攻撃や位置取り、敵の誘導が重要になります。ターボモードではゲームスピードが上がり、操作の反応や判断力がより求められます。どちらも初回プレイ向けというより、本編を一度楽しんだあとに「もっと激しく遊びたい」「もっと難しい条件で挑戦したい」という人のための要素です。強化版としての価値が、映像面だけにとどまらないことを示しています。
不満点はあるが作品の核を揺るがすほどではない
本作にも気になる点はあります。完全新作ではないため、通常版をすでに深く遊び込んだ人にとっては、追加ストーリーや新規ステージの量に物足りなさを感じる可能性があります。また、ダンテの操作は自由度が高いぶん複雑で、初心者には使いこなすまでに時間がかかります。Vの戦闘も個性的で、直接斬り込む爽快感を求める人には合わない場合があります。敵が多い場面では画面が忙しく、カメラや視認性に少しストレスを感じることもあります。しかし、これらの不満点は本作の核となるアクションの完成度やキャラクターの魅力を大きく損なうほどではありません。
PS5版としての満足度は未プレイ者ほど高くなりやすい
これから本作を遊ぶ人にとって、スペシャルエディションは非常に魅力的な入口になります。通常版を未プレイであれば、最初からPS5向けの快適化、バージル、追加モードを含んだ状態で楽しめるため、満足度は高くなりやすいです。特にPS5を持っていて、派手なアクションゲームを探している人には向いています。一方で、すでに通常版を何周も遊び込んでいる人の場合、購入する価値はバージルや追加モード、PS5環境での快適性にどれだけ魅力を感じるかによって変わります。完全な新作体験ではなく、より良い環境で『DMC5』を遊び直すための版だと考えると、納得しやすい作品です。
現在では手頃に買える高品質アクションとして魅力が増している
発売から時間が経った現在、本作は中古市場でも比較的手に取りやすい価格帯になりやすく、コストパフォーマンスの高いPS5用アクションゲームとして見られています。プレミア化して入手困難になっているタイプではなく、流通量もあり、ダウンロード版のセールも狙いやすいため、未プレイの人が今から遊ぶには良いタイミングの作品です。中古パッケージで安く買うのもよく、PS5デジタル・エディションを使っている人ならダウンロード版を選ぶのも自然です。内容の完成度を考えると、現在の市場では「安く買える名作アクション」としての価値が強まっています。
シリーズファンにとってはダンテとバージルの物語を再確認する一本
シリーズファンの視点で見ると、本作は単にアクションが面白いだけではなく、ダンテとバージル、そしてネロの関係を改めて強く印象づける一本です。長年続いてきた兄弟の因縁、悪魔の血を引く者たちの葛藤、人間性と力の関係が、派手な戦闘の裏側に流れています。ダンテは軽口を叩きながらも過去を背負った男としての重さを見せ、バージルは孤高の剣士でありながら力への執着の先にある空虚さも感じさせます。ネロは怒りや未熟さを抱えながら、自分自身の意思で戦い、物語の中心へ立っていきます。この三人の関係があるからこそ、終盤の戦いには単なるボス戦以上の意味が生まれます。
総合評価としてはスタイリッシュアクションの完成形に近い一本
総合的に見て、『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』は、スタイリッシュアクションというジャンルの完成形にかなり近い作品です。格好よく戦うことをゲームの中心に置きながら、初心者にも入口を用意し、上級者には深いやり込みを残しています。ネロ、ダンテ、V、バージルという個性の違うキャラクターがそれぞれ別の面白さを持ち、同じ敵、同じステージでも違った攻略感を生み出します。PS5版としての映像強化やロード短縮も、単なる装飾ではなく、アクションの快適さにしっかりつながっています。完全新作ではない点や追加シナリオの少なさを理解したうえで遊ぶなら、非常に満足度の高い一本です。
最終的なまとめ
『デビル メイ クライ 5 スペシャルエディション』は、2020年11月12日にPS5用ソフトとして発売された、カプコンの代表的スタイリッシュアクションの強化版です。美しい映像、滑らかな動き、短いロード、迫力ある音響、PS5ならではの機能、追加キャラクターのバージル、レジェンダリーダークナイト、ターボモードなどにより、通常版の魅力をより濃く味わえる内容になっています。物語はネロ、ダンテ、V、バージルの因縁を中心に展開し、シリーズファンにとっては感情的な満足度も高いものです。アクション面では、適当に動かしても格好よく、極めようとすれば果てしなく奥深いという理想的なバランスを持っています。欠点がないわけではありませんが、それ以上に「動かしていて楽しい」「上達が目に見える」「何度も遊びたくなる」というアクションゲームにとって最も重要な部分が非常に強い作品です。PS5初期に登場した強化版タイトルの中でも特に完成度が高く、今から遊んでも十分に迫力と爽快感を味わえる、スタイリッシュアクションの名作と呼べる一本です。
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