
【未使用品】 週刊少年ジャンプ デジタル時計キーホルダー マサルさん(花中島マサル) セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサ..
【原作】:うすた京介
【アニメの放送期間】:1998年1月5日~1998年4月2日
【放送話数】:全50話
【放送局】:TBS系列
【関連会社】:マジックバス
■ 概要
深夜帯の情報バラエティ『ワンダフル』内で1998年1月5日〜4月2日に放送された本作は、うすた京介の原作ギャグを“ほぼ1話=8分のショート”で畳みかける構成が特徴です。全48話+総集編2話という回転の速さは、週刊連載の“読切的テンポ”をそのまま映像に翻訳したかのよう。監督の大地丙太郎は、既存の30分フォーマット前提の笑いの“間”を捨て、**「落ちるまでの最短距離」**を徹底。だからこそ、視聴者は“よく分からないのに笑ってしまう”——あの独特の陶酔に連れていかれます。
核にあるのは「セクシーコマンドー」という“相手の隙を作ること自体が必殺”な概念。殴る・蹴るではなく、相手の注意資源を奪うことが技の本体で、作品そのものが同じメタ構造で動いています。たとえば、校長=スーザンの正体など、論理的整合を脇に置いて“観客のツッコミ脳”を攪乱し、笑いへ滑り込む。この“攪乱→脱力→落差”の設計が、8分区切りと恐ろしく相性がいい。
アニメ化は原作準拠の強さが徹底され、脚本を立てない(=絵コンテで直に運ぶ)回も多い作り。原作の固有名詞や放送コードに触れる語は一部言い換えつつも、ネタの角度は変えない。尺が余る短編には「ウクレレ講座」等の挿入コーナーで“間の再編集”を行い、ネタ密度の平準化を図っています。結果、原作1話の“読点”をアニメ側の“カット割り”で置換し、コマ間ギャグの速度感を映像的に再現できた。
OP演出もメタの極み。タイトルロゴが破壊されて西村知美の題字が採用される——“題字すらギャグの素材”にしてしまう身軽さ。映像内のパロディ引用は大地作品の文脈(『りりかSOS』『こどちゃ』など)を横断し、終盤でPENICILLIN「ロマンス」の実写PVが唐突に差し込まれる暴挙すら、「尺合わせ」すらネタ化するという開き直りで笑いに変換されます。結果として主題歌がヒットし、タイアップと作家性が互いを増幅するめずらしい循環が生まれたのも、この作品ならでは。
キャラクターは花中島マサルを中心に、“性格の誇張”ではなく“認知のズレ”で笑いを生む設計。マサルは常識の枠外に立ちながら、**「世界のルールを書き換える速度」**で周囲を巻き込む。彼の命名センス(フーミン等)やヒゲ偏愛、意味不明なマナーの押し付けは、全員の“ツッコミ資源”を枯渇させ、ツッコミ不能=敗北という作品内ロジックを成立させます。だから試合でも会話でも、「先に世界観を乗っ取った方が勝つ」。この勝敗構造がセクシーコマンドーのコンセプトと綺麗に重なる。
制作面では“短尺×高回転”ゆえのレイアウト勝負。1カットの情報量を上げつつも、作画を張りすぎない“ゆらぎ”を残すことで、ギャグの呼吸を逃がさない。緩い線・引きの画・唐突な実写差し込み——これらは低予算の代名詞ではなく、笑いのエンベロープを整えるための設計として機能します。総集編を2本置く構えも、単なる再放送ではなく“ネタの再配列”で別種の笑いを立ち上げる編集実験でした。
総じて本作は、90年代末の深夜アニメ文化が持っていた**「スピードと言いっぱなし」の美学を結晶化させた一本です。パロディの濃度は高いが、“元ネタを知らなくても面白い”ところに着地させる器用さがある。観客の頭の中に“???”をわざと残す——そのまま次話に投げる。この未解決の笑いの残響が、短命でも長く語られる理由になっています。放送から四半世紀を越えた今も、切り出しクリップがタイムラインに流れてくると、脳のどこかが条件反射で“チェストー!!”と反応してしまう。そんな記憶の可塑性に作用するギャグ**の使い方こそ、『マサルさん』の真骨頂だと言えるでしょう。
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■ あらすじ・ストーリー
『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』の物語は、1990年代の学園ギャグアニメとしては非常に特異な構造を持っています。多くのアニメが「30分枠の中で起承転結を描く」ことを目指す中で、本作は1話8分という短いランタイムを前提とし、さらに週5日という超高頻度の放送形態を取っていました。結果として、ストーリーは長大な一本の流れというよりも、「点と点を飛び石のように跳び移っていく断片的なコントの連なり」に近い印象を与えます。けれど、その断片の集合体が積み上がることで、花中島マサルという人物、そして彼に振り回される仲間たちの青春が、視聴者の脳裏に不思議な統一感をもって刻まれていくのです。
●転校生・藤山起目粒と“変態クラス”の洗礼
物語の案内役を務めるのは、転校生の藤山起目粒(ふじやま・おこめつぶ)。彼は転校初日、普通の高校生活を送り「友達100人作る」という目標を胸に抱いてわかめ高校にやってきます。ところが、彼を待ち受けていたのは常識外れの男——花中島マサル。マサルは初対面の起目粒を勝手に「フーミン」と呼び始め、問答無用で奇天烈な格闘技「セクシーコマンドー」の世界に巻き込んでいきます。
この時点で視聴者は、フーミンと同じ目線で困惑し、戸惑い、そして笑わされる立場に立たされます。転入生が「まともな視点」を提供してくれるはず……という期待は、マサルの存在によって即座に崩壊。ギャグアニメにおける“狂気の中心”を受け入れる過程そのものが、最初の数話で描かれていくのです。
●セクシーコマンドー部(通称ヒゲ部)の結成
わかめ高校には、かつて存在したものの廃部寸前となった空手部がありました。マサルはその空手部をベースに、新たに「セクシーコマンドー部」を設立します。部員は半ば強引に集められた変人ばかり。近藤真茶彦(マチャ彦)、華奢すぎてすぐ脱臼する磯辺強(キャシャリン)、謎の覆面校長=スーザン、さらにはアフロ頭の佐藤吾次郎(アフロ君)……。彼らは一応「格闘技部」としての体裁を保ちながらも、練習内容は**「鼻毛をどう見せるか」「相手に不可解な行動で隙を作る」**といった常識を逸脱したものばかり。
この「ヒゲ部」という奇妙な部活動が舞台装置として機能することで、作品は常に“部室ギャグ”と“学園コメディ”の間を軽やかに往復します。しかも顧問は、いつもジャージ姿でやる気の空回りが目立つ国語教師・トレパン。彼もまた振り回される側として、ツッコミ役であるフーミンと共に視聴者の笑いを誘います。
●日常と非日常の奇妙な融合
本作の大きな特徴は、「学園の日常」と「異常な非日常」が同じテンションで描かれることです。たとえば、マサルの家が常に白い布で覆われていたり、肩に意味不明な金属輪を装着していたりと、背景からして謎が多い。さらに、彼の血液には“ノッホソ”という未知の物質が含まれており、食べたものによっては薬が効かなくなる——といった唐突な設定も投げ込まれます。
しかし作品は、こうしたSF的要素をまったく深掘りせず、あくまで“ボケのための素材”として利用するだけ。視聴者は「気になるけれど答えがない」状態に置かれ、想像をかき立てられるのです。ここにシュールギャグ作品ならではの余白の魅力があります。
●セクシーコマンドーの戦い
物語が進むにつれて、セクシーコマンドー部は“部の存続”をかけた戦いに巻き込まれ、やがて全国大会へと進出していきます。通常のスポ根アニメならば、ここから真剣勝負や友情・努力・勝利といった要素が前面に出るところですが、『マサルさん』は違います。
試合の場で繰り広げられるのは、セクシーなポーズや不可解なリアクションを駆使した混沌そのもの。相手校はサンバ高校やカブキ高校、さらには綾茂高校など、いずれも奇怪な設定を背負った面々ばかり。彼らが登場するたびに「なんでそんな高校が存在するんだ?」という根本的な疑問が湧きますが、ツッコむ暇すら与えられないスピード感で次のネタが投げ込まれるため、結局は笑うしかないのです。
●ヨロシク仮面という“もう一つの物語”
作中には、マサルが熱狂的に崇拝するヒーロー「ヨロシク仮面」という特撮番組が頻繁に登場します。彼はブリーフを武器に戦う正義の味方……のはずが、私生活は酒浸りでレンタルビデオ店に入り浸るなど、こちらもパロディ全開。アニメではヨロシク仮面の劇中映像が挿入され、別作品が混ざり込むかのような奇妙な多重構造を作り出しています。
この“劇中劇”はただのギャグではなく、マサルが憧れるヒーロー像の投影でもあります。彼にとってセクシーコマンドーは格闘技であると同時に、“ヨロシク仮面と同じ領域に至るための儀式”でもあったのかもしれません。こうしたメタ的要素が、作品のカオス感をさらに増幅させました。
●最終回という“メタ・ギャグ”
アニメ版の最終回は、単なる結末ではなく**「最終回という概念そのもの」**を笑いに変える実験的な構成になっています。通常ならばキャラクターの成長や物語の収束が描かれる場面ですが、『マサルさん』は「終わる」という行為自体をネタにしてしまう。エピソードが幕を下ろす瞬間、視聴者は「何を見せられているのか分からない」という混乱と、「それでも笑ってしまう」という快感を同時に味わうことになるのです。
また、原作では後半に登場するはずのキャラクターを唐突に登場させたり、回収されない伏線をそのまま投げ捨てたりと、意図的に“消化不良”を演出。これは大地丙太郎監督が得意とする視聴者の期待を裏切るギャグの集大成とも言えるでしょう。
●全体像としてのストーリー体験
総じて、『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』のストーリーは「青春部活もの」というジャンルを借りながら、その内部を徹底的にギャグ化・メタ化していく構造にあります。
主人公マサルの行動は、物語を前進させるのではなく、しばしば横道へ逸脱させる。
フーミンは視聴者の“代弁者”として常識的なリアクションを取るが、結局はその枠もマサルに壊されてしまう。
全国大会という王道の舞台は用意されるが、勝敗はまともな技術や努力ではなく、**「どれだけ相手を困惑させられるか」**に依存する。
つまりこの作品は、スポ根的ドラマや少年漫画的カタルシスを一切“真面目に”描かないことで、かえって強烈な印象を残すのです。観終えた後に「何がどう面白かったのか言葉にできないけれど、とにかく笑った」という感覚が広がり、そこから口コミ的にカルト的人気が生まれていきました。
物語を単線的に追うよりも、むしろカットの連打、ギャグの飛び石、キャラクターの奇行をどう受け止めるかが本作の視聴体験。だからこそ、25年以上経った今でも「細部のネタ」が繰り返し引用され、インターネットのミームとして生き続けているのでしょう。
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■ 登場キャラクターについて
『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』を語るうえで欠かせないのが、個性と奇行が炸裂するキャラクターたちです。物語の中心にはもちろん花中島マサルがいますが、彼の周囲を固める仲間や教師、ライバル校の面々も、いずれも常識の枠組みから逸脱した存在。各キャラはそれぞれが“歩くギャグ”でありながら、集まるとさらに化学反応を起こし、視聴者に予想外の笑いを提供しました。ここでは、代表的な登場人物を紹介し、その魅力や印象に残るエピソードを掘り下げていきます。
●花中島マサル(はななかじま・マサル)
本作の主人公にして、セクシーコマンドー部(通称ヒゲ部)の部長。常に白いランニングシャツに短パン姿、両肩には意味不明な金属リングを装備し、しかも無類のヒゲ好きという、まさに常識から逸脱した奇人。
彼の魅力は、単に「変な人」ではなく、自分の世界を完全に信じて疑わない純粋さにあります。例えば授業中に突然立ち上がり、鼻毛を使った謎の技を披露したり、相手の名前を勝手に「フーミン」「キャシャリン」と改名したり。周囲を振り回す行動は理解不能であるはずなのに、なぜか憎めない。
また、彼の過去にはサバンナでライオンに頭を噛まれたエピソードがあり、そこから父を尊敬するようになったという唐突な人生の転機も。視聴者からは「予測不能で最高」「何を言っているのか分からないけど天才」といった声が多く、マサルという存在そのものがギャグの源泉であることを強く印象づけました。
●藤山起目粒(ふじやま・おこめつぶ/フーミン)
転校生であり、しばしば物語の視点となるキャラクター。真面目で常識的な少年ですが、マサルに出会った瞬間に「フーミン」と名付けられ、彼の相棒兼ツッコミ役へと変貌します。
フーミンはしばしば「自分は普通の人間だ」と主張しますが、マサルと共に行動するうちに周囲からは完全に“変態仲間”と認識され、気づけば一緒に留年してしまう始末。
猫好きという可愛らしい一面もあり、家庭では兄弟が多いという設定もユーモラスに描かれます。視聴者からは「唯一の常識人でありながら巻き込まれ体質」という立ち位置に共感する声が多く、ギャグの渦中で右往左往する姿が愛されました。
●近藤真茶彦(こんどう・まちゃひこ/マチャ彦)
元空手部の部長で、当初は真面目なスポーツマンとして登場するも、マサルの破天荒な行動によって自らの部が瓦解し、気づけばセクシーコマンドー部の一員に。
彼は「男らしさ」という言葉に異様に敏感で、「卑怯だ」と指摘されると途端にメンタルが崩壊するなど、ギャグと体育会系メンタリティのねじれが笑いを誘います。アニメでは彼のテーマとして、某大物アイドルソングをもじったBGMが流れるなど、メタな遊び心も満載。
ファンの間では「本来なら真っ当な主人公格なのに、完全にマサルの引き立て役になってしまったキャラ」として人気を集めました。
●磯辺強(いそべ・つよし/キャシャリン)
見た目は華奢で気弱、少しぶつかっただけで脱臼してしまうという虚弱体質の持ち主。しかし実は中学時代は野球のエースとして活躍していた過去があり、自作の“つよしスペシャル”という謎の薬を飲みすぎて体を壊したことが明かされます。
キャシャリンの面白さは、彼自身が「強くなりたい」と真剣に願っているにもかかわらず、ことごとく身体が裏切るという悲喜劇的な部分にあります。試合中に“マ神”と呼ばれる謎の存在が憑依してパワーアップする場面もありましたが、それすらギャグに終わってしまう展開が多いのが彼らしい。視聴者からは「可哀想だけど笑える」「ヘタレなのに愛されキャラ」と評されました。
●田中スーザンふ美子(たなか・スーザン・ふみこ)
赤いマスクを被った謎の転校生……と思いきや、その正体はわかめ高校の校長・榊原信之。最初から正体は視聴者や部員にはバレているのに、マサルだけが気づかないという設定が繰り返しギャグとして活用されます。
校長は“バイオレンスのぶちゃん”と呼ばれた過去を持つ伝説的存在でありながら、現在はやる気があるのかないのか分からない老人。校内の花壇を「わかめ王国」と名付けるなど、細部まで奇妙な行動を続けます。
彼の存在は「教師と生徒」「権威と無秩序」という対立構造を茶化す装置として働き、視聴者からは「一番ヤバいのは結局大人では?」というツッコミが相次ぎました。
●佐藤吾次郎(さとう・ごじろう/アフロ君)
天才的な頭脳を持ちながら、恋に破れたショックから「自分は地味だからモテない」と思い込み、マサルの助言で髪型をアフロに変えた結果、部に加入することになったキャラ。
彼の存在は、思春期の“自意識の歪み”を極端にギャグ化したもので、特に髪型をネタにされたエピソードは視聴者の笑いを誘いました。アフロが破壊された際に見せる必死のごまかしや、マサルからのさらなる奇妙なあだ名付けなど、「不憫さ」と「笑い」の両立を体現した存在です。
●北原ともえ(きたはら・ともえ/モエモエ)
セクシーコマンドー部唯一のマネージャー。見た目も性格も普通の女子高生で、観客にとっての“癒し”や“可愛い存在”として描かれます。しかし彼女自身もまた、父の影響からヒゲに異常な愛着を抱くという変人要素を持ち、マサルと深く共鳴する立ち位置に。
彼女は作品全体の中で“唯一まともに見えるが、実は十分におかしい”という二重構造を担っており、そのギャップが笑いを生みます。視聴者からは「可愛いのにヒゲ好きというアンバランスさがクセになる」と評判でした。
●その他の個性派キャラたち
メソ:正体不明のマスコット的生物。可愛らしい見た目の着ぐるみ風キャラですが、背中にチャックがあり、中には謎の存在が潜んでいるらしい。鳴き声は「モキュ」ですが、時折人間のような叫びを発するなど不気味さと可愛さの同居が際立ちます。
トレパン:国語教師で顧問を務めるが、部活動の内容は理解していない典型的な“ポンコツ大人”。いつもジャージ姿で、部員たちからも邪魔者扱いされるが、なぜか憎めない。
ライバル校の面々:サンバ高校の陽気な一団、カブキ高校の歌舞伎調メンバー、綾茂高校の謎の覆面集団など、いずれもスポ根的ライバルを徹底的にパロディ化。まともな試合はほとんど行われず、セクシーコマンドー部の“奇行”に翻弄されて敗北していきます。
●キャラクターが生む“笑いの連鎖”
本作のキャラたちは、ひとりひとりが強烈な個性を持ちながらも、決して単独では完結しません。マサルのボケにフーミンがツッコみ、キャシャリンが巻き込まれ、スーザンがさらに混乱を広げる……という多段式のギャグ連鎖が常に展開されます。
そのため、視聴者は「誰が主役なのか分からない」状態で混沌に引き込まれ、結果的に全員が愛おしい存在として記憶に残るのです。ネット掲示板やファンサイトでは、特定のキャラの変な口癖や仕草を引用する遊びが盛んに行われ、長年にわたってネタにされ続けています。
総じて、登場キャラクターたちは「設定の不条理さ」そのものが笑いに転化される仕組みを持っています。彼らの存在感があってこそ、物語の断片的なギャグの連なりが一つの世界観として成立し、視聴者を惹きつけ続けるのです。
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■ 主題歌・挿入歌・キャラソン・イメージソング
『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』の魅力を語るうえで欠かせない要素のひとつが、音楽の存在感です。アニメにおける音楽は、しばしば物語の雰囲気を整えるだけでなく、作品そのものを象徴する“顔”のような役割を果たします。本作では、奇抜なギャグの連続を強調するように、主題歌から挿入歌、さらにはキャラクターソングまで多彩な楽曲が用意され、視聴者の記憶に深く残りました。
ここでは、それぞれの楽曲を中心に、音楽がどのように作品世界と融合していたかをじっくり掘り下げていきます。
●オープニングテーマ「ロマンス」
オープニングを飾ったのは、当時のビジュアル系バンドとして人気を集めていたPENICILLINによる楽曲「ロマンス」。この曲は、本来シリアスな歌詞とメロディを持ちつつも、アニメのシュールな映像演出と組み合わさることで、独特のギャップを生み出しました。
特に印象的なのは、タイトルロゴが現れる演出。通常のアニメでは華やかにタイトルが表示されるものですが、本作ではロゴが出てきた途端に壊れてしまい、その後に女優・西村知美が書いた手書き風の文字が本物として表示されるという破壊的なメタギャグが盛り込まれています。
視聴者の間では「歌は格好いいのに映像がバカすぎてギャップで笑える」と話題になり、結果的に『ロマンス』自体も大ヒット。アニメのタイアップが作品を世に広める契機となり、音楽とアニメの相乗効果を示す好例となりました。
●挿入歌の豊富さと意外性
本作の特徴は、短い放送時間にもかかわらず挿入歌が非常に多いことです。1話8分の中で唐突に歌が流れ始め、キャラクターが合唱したり、まったく関係のない歌詞が流れたりするのは、他の作品ではなかなか見られません。
例えば、部員たちが歌う「セクシーコマンドー部 主だい歌(ブルース)」は、部活紹介ソングでありながら完全に脱力系。ギターの音色に乗せて「ヒゲのすばらしさ」を熱唱する姿は、もはや部活動のアピールというより奇行の自己正当化に近いものでした。
また、「お料理行進曲」のように既存の楽曲を大胆にパロディ化した曲も挿入され、視聴者は「どこかで聴いたことがあるメロディ」が妙に脱力した形で流れることにクスリとさせられました。
●キャラクターソングの破壊力
『マサルさん』の音楽で特筆すべきは、キャラクター自身が歌う曲の数々です。通常のアニメではキャラソンはファンサービスやキャラの魅力を補足する役割を担いますが、本作の場合はそれすらギャグの一環。
花中島マサルの歌は、真剣に歌い上げているようで内容は「体育すわり」など、日常のどうでもいい行為をテーマにしたもの。視聴者は「なぜそれを歌に?」と突っ込まずにはいられませんでした。
ヨロシク仮面のテーマ曲は、ヒーローソングの体裁を取りながらも、決め台詞や必殺技が「ブリーフの舞」という脱力系。子ども向け番組にありがちな“正義の歌”を完璧にパロディ化していました。
キャラソンは単なる音楽商品にとどまらず、作品世界を拡張する“もうひとつのギャグ空間”を生み出していたのです。
●BGMの妙技
挿入歌や主題歌だけでなく、劇中BGMも独特でした。普通の学園アニメなら感動シーンには壮大なストリングス、ギャグシーンには軽快な木管楽器……といったお決まりのパターンが多いのですが、『マサルさん』ではそこにもひねりが効いています。
たとえば、マチャ彦が「男らしさ」を説かれるシーンでは、アイドルソングを思わせるパロディ調のBGMが流れ、真剣なはずの場面が逆に笑いを誘う結果に。音楽が“ツッコミ役”として働くことで、シーン全体がメタ的なユーモアに包まれるのです。
●音楽とギャグの融合
『マサルさん』における音楽の最大の特徴は、シリアスな曲調をあえてギャグの文脈にねじ込むという手法でした。これによって視聴者は、笑いながらも耳に残るメロディを自然と覚え、放送終了後も頭の中でリフレインすることに。
当時、学校で「ロマンス」を口ずさむ中高生が続出したというエピソードは有名で、作品の異色さを示すと同時に、ギャグアニメが音楽市場を席巻する稀有な成功例として語られています。
●視聴者の感想と影響
放送当時のファンからは、音楽についてこんな声が多く聞かれました。
「曲自体はかっこいいのに、映像がバカすぎて笑った」
「マサルさんのキャラソンを友達と合唱して怒られた」
「挿入歌がいきなり流れるのがクセになる」
特に「ロマンス」がオリコンチャート上位に入ったことは、深夜アニメがまだ一般的に“ニッチな存在”だった時代を考えると異例の出来事でした。アニメファンだけでなく、音楽ファンをも巻き込んだこの現象は、後のアニメ主題歌ブームの先駆けとも言えるでしょう。
●後年の評価と再評価
2000年代以降も、『マサルさん』の音楽はファンの間で語り継がれ続けました。DVD化の際には挿入歌がまとめられ、さらにカラオケ配信によって若い世代も楽しめるように。ネット動画の普及とともに「ロマンス」のオープニング映像が繰り返し共有され、**懐かしさと笑いを同時に呼び起こす“ネットミーム”**としても定着していきました。
音楽は時代を超えて人々の記憶に残るものですが、『マサルさん』の場合は特に「ギャグと音楽の融合」という斬新なアプローチが再評価され、「ただのコメディ作品ではない」「音楽史的にも特筆すべき」と語られることが増えています。
総じて、『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』の音楽は、単なる付随物ではなく作品の笑いと熱狂を加速させた中心的な存在でした。オープニング、挿入歌、キャラソンのすべてが「破壊的なギャグ精神」を共有し、アニメと音楽が互いに影響し合う理想的な関係を築き上げていたのです。
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■ 声優について
『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』の魅力の大部分は、ギャグのテンポや演出だけでなく、声優陣の奔放でパワフルな演技にも支えられていました。原作はコマ割りのテンポやシュールな台詞回しで笑わせる漫画でしたが、それをアニメとして成立させるためには、役者の声の力が欠かせません。特に大地丙太郎監督が選んだキャスティングは、当時のアニメ界でも個性派ぞろい。声のトーンや掛け合いの間合いが絶妙で、視聴者に強烈な印象を与えました。ここでは、主要キャラクターを演じた声優たちを中心に、その役柄との相性や当時のエピソードを掘り下げていきます。
●花中島マサル役:うえだゆうじ
主人公マサルを演じたのは、独特の声質とアドリブ力に定評のあるうえだゆうじ。彼の声は一度聞けば忘れられないほど特徴的で、間の取り方や急にトーンを切り替える技術は、マサルの奇行をより際立たせました。
マサルの台詞は支離滅裂でありながら、彼自身は常に真剣そのもの。例えば「肉」と相手の額に書くシーンや、意味不明な歌を突然歌い出すシーンでは、うえだの誇張されたテンションと真面目な響きが合わさり、ギャグを倍増させていました。ファンの間では「うえだゆうじだからこそマサルが成立した」と語られるほどで、後年のイベントでも彼のマサル声を再現するたびに大きな歓声が上がります。
●藤山起目粒(フーミン)役:金丸淳一
転校生フーミンを演じたのは金丸淳一。彼は『キャプテン翼』の日向小次郎など、スポーツアニメのキャラを多く演じてきた実力派で、誠実で熱量のある声が特徴的です。
フーミンは本来なら“常識人”ポジションですが、マサルの奇行に巻き込まれているうちに、次第に自分も奇妙な存在に染まっていく様子を見せます。その微妙な変化を声色で表現し、普通と狂気の境界線を見事に演じきりました。
ファンからは「金丸さんの真面目なツッコミ声があるから、マサルの暴走が際立つ」と評され、ツッコミ役としての存在感が高く評価されました。
●近藤真茶彦(マチャ彦)役:一条和矢
元空手部長でありながら、マサルに翻弄されるマチャ彦を演じたのは一条和矢。彼はバリトン気味の低音ボイスが持ち味で、普段は落ち着いたキャラクターを多く演じます。しかし本作では、ギャグに振り回される“熱血で不器用な先輩”を熱演しました。
特に、彼が「男らしさ」にこだわっては崩れ落ちる場面での声の振幅は圧巻。関西弁がポロっと出る演技もあり、ギャグにリアリティを加えつつ、笑いを生み出しました。ファンの間では「真面目なのに一番笑える」「一条さんの声がぴったり」と支持を得ています。
●磯辺強(キャシャリン)役:チョー(長島雄一)
虚弱体質のキャシャリンを演じたのは、ユーモラスな声と演技力で知られるチョー(長島雄一)。後年『いないいないばあっ!』のワンワン役でおなじみになりますが、当時からギャグ作品での存在感は抜群でした。
キャシャリンは少し触れられただけで脱臼するなど、不遇で不条理なキャラですが、チョーのコミカルな悲鳴や間の抜けた口調が見事にマッチし、愛されキャラとして定着しました。視聴者からは「チョーさんの声だからこそ笑える」との声が多く、彼の演技がキャシャリンの“ヘタレ感”を強調していたことは間違いありません。
●田中スーザンふ美子/校長役:井上和彦
赤いマスクの謎の生徒スーザン、そして正体である校長の両方を演じたのは井上和彦。本来は二枚目の役を多く演じる声優ですが、本作では自らの美声をギャグに転用するという離れ業を披露しました。
特に校長が臨死状態になるたびに発する妙に艶っぽい声や、スーザンとしての奇妙なテンションの演技は、井上の柔軟さを感じさせます。また、ヨロシク仮面役も兼ねていたため、ヒーローソングや特撮風の演技までこなすという器用さも見せました。
ファンからは「イケメン声優なのにこんな馬鹿キャラをやってくれるのが最高」と大好評で、ギャップがさらに笑いを引き立てました。
●北原ともえ(モエモエ)役:小西寛子
マネージャー・モエモエを演じたのは小西寛子。可愛らしく澄んだ声が印象的で、普通の女子高生的なキャラを担いつつ、ヒゲ愛好という突飛な要素を持つモエモエのギャグ性を見事に表現しました。
特に、ヒゲについて熱弁を振るう場面や、マサルの奇行に呆れながらも同調してしまうシーンでの声の表情は、モエモエの“普通と異常の境界”を際立たせました。ファンからは「小西さんの声があるから、モエモエが本当に可愛く見える」と評価されています。
●佐藤吾次郎(アフロ君)役:内藤玲
天才だが恋愛に不器用なアフロ君を演じたのは内藤玲。爽やかさとコミカルさを同居させる演技が光り、キャラクターの不憫さやおかしみを引き出しました。特にアフロが破壊されるシーンでの絶叫や狼狽ぶりは、ギャグと悲壮感の絶妙なバランスを生み、ファンの間で「名演技」として語られることも多いです。
●その他のキャスト陣
本作には他にも個性的な声優が多数参加しており、脇役の一言ですら強烈なインパクトを残しました。
南央美はマスコット的存在・メソを担当し、愛らしい鳴き声から突発的な叫びまで幅広く表現。
立木文彦は新聞部の車じ郎を演じ、重厚な声でギャグを真面目に語ることで笑いを増幅。
谷山紀章は野球部の川島役で参加し、若手声優としてのエネルギーを発揮しました。後年大人気声優となる彼の初期出演作のひとつとして注目するファンもいます。
こうした布陣により、どのキャラも“声の力”で生き生きと動き出し、短尺ながら濃密な笑いを生み出していたのです。
●演技の自由度とアドリブ
『マサルさん』は脚本に忠実というよりも、声優のアドリブや芝居の勢いが重視されていた作品でもあります。大地監督自身もアドリブを尊重する演出で知られており、収録現場では声優陣が自由に遊ぶことを推奨していました。
その結果、アニメならではのテンポ感や、台本には書かれていない小ネタが次々に盛り込まれ、原作以上の“生きたギャグ”が誕生しました。視聴者は「声優さんたちが楽しんでいるのが伝わってくる」と語り、アニメ版ならではの魅力として記憶しています。
●視聴者の反応と後年の評価
当時の視聴者は、深夜枠で流れるこの異色アニメに衝撃を受けました。とりわけ声優の演技については「役者が全力でふざけているのがすごい」「本気で演じているからこそ笑える」といった感想が多く寄せられました。
また、後年の声優イベントやラジオでも『マサルさん』の話題は度々取り上げられ、うえだゆうじがマサルの台詞を即興で再現すると会場が大爆笑に包まれるのは恒例行事となりました。ネット上でも「このキャスティングは奇跡」と評されることが多く、今でも伝説的な声優陣によるギャグアニメとして高く評価されています。
総じて、『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』の声優陣は、原作のシュールな世界観を声と演技で見事に立体化しました。彼らの声がなければ、このアニメがここまで強烈な印象を残すことはなかったでしょう。演技の熱量、アドリブの妙、そしてキャラクターとの奇跡的なマッチング――これらすべてが、今なおファンの心に残る名作として語り継がれる理由のひとつなのです。
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■ 視聴者の感想
『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』が1998年にTBS系列の深夜番組『ワンダフル』内で放送されたとき、多くの視聴者は「何を見せられているのかわからない」という戸惑いと同時に、かつてない笑いの衝撃を受けました。放送時間が深夜であったにもかかわらず、学生や若い世代を中心に口コミで人気が広がり、翌日の学校や職場で「昨日のマサル見た?」と話題にする光景が広がっていたと言われています。
ここでは、放送当時から近年に至るまで、視聴者がどのような感想を抱き、どのように作品を語ってきたのかを、いくつかの観点から詳しく見ていきましょう。
●放送当時の反応:衝撃と混乱
初回放送を観た視聴者の多くが口を揃えて言ったのは、**「意味がわからないけど面白い」**という感想でした。1話わずか8分という短さで、しかもストーリーの起承転結をあえて崩した構成。ギャグの内容も唐突で、従来の学園コメディやバトルアニメのフォーマットから大きく外れていました。
当時のアニメは30分枠が主流で、深夜枠の短編ギャグはまだ珍しい存在。視聴者の中には「新番組だと思って見てみたら、あっという間に終わってしまった」と驚いた人も少なくありません。しかしその予測不可能な展開こそがクセとなり、「次はどんな変なことをやるのか」と期待するファンが増えていきました。
●ギャグの独創性に対する絶賛
一番多く聞かれたのは、やはりギャグの独自性に対する感嘆の声でした。例えば、マサルが相手の気をそらしてから攻撃するという「セクシーコマンドー」のコンセプトは、スポ根や格闘マンガのパロディでありながら、笑いのセンスが尖っていました。
「笑いすぎて深夜に親に怒られた」「あまりにも馬鹿馬鹿しくて逆に癒やされる」といったエピソードも多く、特に学生層に強く支持されました。
●声優の熱演への感動
視聴者の間で頻繁に語られたのが、声優陣の全力投球ぶりです。
「マサルの声がとにかく耳に残る」「フーミンの真面目な声があるからギャグが成立している」「校長の演技が渋すぎて逆に笑える」など、声優の演技力が作品の印象を決定づけているという意見が多数見られました。
特に主人公マサルの奇抜な言動は、うえだゆうじの独特な声質とテンポがあって初めて“笑い”に転化されたと評され、「このキャスティングは奇跡だ」という声も上がりました。
●音楽に対する熱狂
「ロマンス」が主題歌として使われたことも、ファンの間で大きな話題を呼びました。アニメの内容とは不釣り合いなほど真剣なラブソングが、シュールな映像と合わさることで強烈な印象を残しました。
当時の若者の間では「マサルさんを見てPENICILLINを知った」という声も多く、カラオケで友達同士が『ロマンス』を歌って盛り上がる姿が各地で見られました。音楽の力で作品がさらに広まり、深夜アニメ発の主題歌が一般層に浸透する珍しい例となったのです。
●賛否両論も含めた評価
もちろん、全員が絶賛していたわけではありません。理解不能なギャグや、あまりに突拍子もない展開について「ついていけない」「頭が混乱する」といった否定的な感想も一定数存在しました。
ただし興味深いのは、否定的な感想を述べた人々も「とにかく変わっている」「一度見たら忘れられない」と語っており、完全に無関心でいられる人は少なかったという点です。つまり、好き嫌いは分かれるものの、強烈な記憶を残すインパクトがあったことは間違いありません。
●ファンコミュニティの広がり
放送から間もなく、インターネット掲示板や同人誌即売会などで『マサルさん』に関するファン活動が盛り上がりました。特に、マサルの奇妙な台詞回しや「肉」の文字落書きなどは、ファン同士の合言葉やジョークとして定着。
「セクシーコマンドー部の技を真似した」「友達に勝手にあだ名を付けられた」といった体験談が多く共有され、作品のギャグが日常生活の中に溶け込んでいった様子がうかがえます。
●再放送・映像ソフトでの再評価
2000年代に入り、DVD化や動画配信によって再び視聴する人が増えると、当時は理解できなかったギャグが大人になってから妙にツボに入るという声が多く寄せられました。
「子供の頃は意味がわからなかったけど、大人になって見たらメタギャグの凄さがわかった」「時代を先取りしすぎていた」と、作品の先鋭性を再評価する声も増えていきました。
特にアニメファンの間では、「深夜アニメの実験場で生まれた奇跡の作品」として、後の『ギャグマンガ日和』や『銀魂』といった作品への影響も語られるようになっています。
●世代を超えた人気
近年ではインターネットを通じて再発見する若い世代のファンも増えています。YouTubeなどでオープニング映像や挿入歌が拡散され、「昔の深夜アニメにこんなカオスな作品があったのか」と驚くコメントも多く見られます。
また、親世代が当時見ていたアニメとして子どもに勧めるケースもあり、世代を超えて楽しめる“バカバカしさ”が評価されているのも特徴です。ギャグの本質が普遍的であることを証明していると言えるでしょう。
●まとめ:視聴者に残したもの
視聴者の感想を総合すると、『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』は、放送当時は衝撃と混乱をもたらしつつも強い笑いを提供し、後年には「先進的なギャグアニメ」として再評価された作品だといえます。
声優の熱演、音楽のインパクト、そして独特のギャグセンスが三位一体となり、視聴者の心に「忘れられない深夜アニメ」という位置づけを与えました。深夜に大笑いした思い出や、学校での話題、カラオケでの盛り上がりなど、当時の青春の一部として刻まれているのです。
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■ 好きな場面
『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』は全48話+総集編という構成ながら、その一つひとつが短編ギャグの宝庫でした。ストーリーの起承転結にとらわれない構成、予想外の方向に飛躍する台詞や行動、そして声優陣の即興的な掛け合いが、数えきれないほどの名シーンを生み出しています。ここでは、放送当時から視聴者に強い印象を与え、今もファンの間で語り継がれる“好きな場面”をいくつか取り上げ、その魅力を掘り下げていきましょう。
●「肉」の文字を書く瞬間
最も有名で、多くの視聴者が口にするのが、マサルが倒れた相手の額に**「肉」と書くシーン**です。この行為自体は説明されることなく、マサルの“ルール”として自然に行われます。普通のバトルアニメでは必殺技や勝利の雄叫びが描かれるところですが、本作では勝利の証としてシュールに「肉」と落書きをする。この無意味さが視聴者に強烈なインパクトを与えました。
当時の子どもたちは友人同士で真似をし合い、休み時間に消えるペンで「肉」と書き合う遊びをするほど。親や先生に見つかって怒られるまでが“お約束”で、日常の中でもアニメの世界観が浸透していたことがうかがえます。
●「ヨロシク仮面」の登場シーン
マサルが熱狂的に憧れる特撮ヒーロー「ヨロシク仮面」が登場するエピソードも、ファンにとって忘れられない場面です。ブリーフをトレードマークとし、「おやごさんにヨロシク!」という決め台詞を放つ姿は、王道ヒーローものの文脈を徹底的に茶化したもの。
特に、アニメのオープニングで突然実写映像のPENICILLINが登場するくだりは、当時の視聴者にとって衝撃的でした。「え?アニメの最中に急にバンドのPVが流れた!」という驚きと笑いが混ざり、放送翌日にはクラス中でその話題でもちきりだったという声も多く残っています。
●「ウクレレ講座」の小コーナー
本編の合間に挟まれる「ウクレレ講座」も、視聴者にとって印象深いシーンの一つです。唐突に始まる上に、演奏される曲や説明がすぐに脱線してしまい、まるでバラエティ番組の一幕のような空気感を生んでいました。
このパートは、深夜番組『ワンダフル』の枠組みと見事に融合しており、アニメを見ているのか、バラエティを見ているのか、観客を混乱させつつ楽しませる仕掛けでした。視聴者の間では「ウクレレ講座だけを集めて何度もリピートした」という声もあり、短編ながら熱狂的な人気を博しました。
●全国セクシーコマンドー大会の試合シーン
後半のクライマックスともいえる全国大会編では、数々の奇想天外な対戦が繰り広げられました。サンバ高校の陽気すぎる演出、カブキ高校の歌舞伎風キャラ、そして綾茂高校の黒装束軍団――どれもがギャグとしてもインパクト抜群。
特に視聴者の記憶に残っているのは、「相手の気をそらして勝つ」というセクシーコマンドーの本質が徹底的に描かれた試合シーンです。まともに戦わず、突拍子もない行動で相手を翻弄して勝つ姿は、従来のスポーツ・格闘アニメに慣れていたファンにとって新鮮かつ爆笑ものでした。
●最終回のメタギャグ
最終回では「アニメの最終回そのものをネタにする」という前代未聞の構成が採用されました。ストーリーを締めくくるのではなく、「なぜ最終回は感動的にしなければならないのか」「終わるとはどういうことか」といったメタ的なギャグが展開され、視聴者を置き去りにしながらも強烈な印象を残しました。
当時のファンからは「最後まで裏切られた」「終わり方すらネタにするのか!」といった驚きと笑いの入り混じった感想が多く寄せられました。近年では「メタギャグアニメの先駆け」として再評価されることも多く、アニメ史的にも特筆すべきエピソードとなっています。
●日常の小ネタに潜む爆笑ポイント
派手な大会や特殊なキャラクターの登場回だけでなく、何気ない日常の一コマが強烈な笑いを生んだ場面も人気があります。例えば、マサルが突然「眉毛の位置が大事だ!」と言い出し、クラスメイトを困惑させる場面や、部員たちが真面目に部活動をしようとするものの、結局マサルの思いつきでめちゃくちゃになる回など。
こうしたシーンは「自分の学校にもこんな変な人がいたら…」と想像を膨らませやすく、共感と笑いを同時に呼び起こしました。
●ファンの選ぶ“鉄板シーン”
ファンが語る“鉄板の好きな場面”をまとめると――
マサルの「ヒゲは男のロマンだ!」と叫ぶシーン
キャシャリンが一瞬で脱臼して倒れるギャグ
アフロ君が髪型を変えられて絶叫するくだり
校長が臨死状態になり魂が抜ける描写
メソが突如「モキュ」以外の言葉を発して皆を驚かす場面
これらはどれも短いギャグでありながら、視聴者の心に強烈に残り、今でもネット掲示板やSNSで引用されることが多い名場面です。
●まとめ:記憶に刻まれる“笑いの断片”
『すごいよ!!マサルさん』の好きな場面を挙げればキリがありません。それぞれが独立したギャグでありながら、どの回も強烈な印象を残し、ファンの記憶の中で鮮やかによみがえります。
派手な試合シーンから日常の小ネタまで、作品全体が**「笑いの断片のコレクション」**のように構成されているのも特徴です。視聴者が「どの回が一番好きか」を語り合うことで、さらに作品への愛着が深まっていく。これこそが本作の真骨頂であり、長年にわたって語り継がれる理由なのです。
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■ 好きなキャラクター
『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』には、常識を超えた個性を持つキャラクターが数多く登場します。彼らは単なるギャグの道具にとどまらず、それぞれが強烈なキャラクター性を持ち、視聴者に忘れられない印象を残しました。放送当時から現在に至るまで、ファンの間では「推しキャラ」談義が絶えず行われており、好きなキャラをめぐって世代を超えた交流が生まれるほどです。ここでは、特に人気を集めたキャラクターや、ファンの心に残った理由を詳しく紹介します。
●花中島マサル ― 破天荒の権化
やはり最も人気のあるキャラクターは、主人公の花中島マサルです。常に上半身裸でランニングシャツ姿、肩には謎の輪っかを装着し、会話の流れを完全に無視して突飛な言葉を投げつける。普通なら“ただの変人”で終わるはずのキャラが、声優うえだゆうじの勢いある演技によって、視聴者を爆笑させる存在へと昇華しました。
ファンからは「何を考えているのかわからないのに、なぜか憎めない」「どんなに無茶苦茶でも最後はマサルに負けを認めさせられる相手が哀れで面白い」といった声が多く、混乱とカリスマ性を同居させた存在として愛されています。
●藤山起目粒(フーミン) ― 常識人ゆえの愛されキャラ
マサルにいきなり「フーミン」と名付けられた転校生・藤山起目粒も、多くのファンに支持されています。彼は物語の語り手的ポジションであり、ツッコミ役としてマサルの暴走を受け止める重要な存在です。
「フーミンがいるからこそ、視聴者は安心してカオスを楽しめる」「真面目で人の良さがにじみ出ている」といった意見が目立ちます。マサルに振り回されつつも、どこか楽しんでいる様子や、彼自身の“猫好き”という可愛らしい一面も人気の理由です。
●キャシャリン(磯辺強) ― 脆弱さの美学
セクシーコマンドー部の2年生部員、キャシャリンは「触れられるだけで脱臼する」という圧倒的に弱い設定で、ファンからは「最弱なのに存在感が強い」と評されました。
特に、彼が自作の薬「つよしスペシャル」を飲んで暴走する場面や、唐突に「オクレ兄さん!」と叫ぶシーンは多くの視聴者の記憶に残っています。ファンの間では「最弱なのに愛おしい」「いじられキャラの完成形」として親しまれ、人気投票でも上位に食い込むほどでした。
●田中スーザンふ美子(校長) ― 渋さとギャグの融合
校長でありながら、赤いマスクを被って「スーザン」として部活動に参加する田中スーザンふ美子も、強いインパクトを残しました。普段は弱々しい老人のように見えるのに、実は“伝説のセクシーメイト”というギャップが笑いを誘います。
ファンからは「一番の常識人かと思ったら一番の怪人物」「マサルに負けず劣らずのカオス要員」と評され、校長が意外な形で部を支援する姿が好意的に受け止められました。
●アフロ君(佐藤吾次郎) ― 外見インパクトの勝利
マサルに強引に髪型をアフロに変えられたことで“アフロ君”となった佐藤吾次郎は、視聴者から「見た目のインパクトがすごい」「アフロが取れたときのオチが最高」と話題になりました。
特に全国大会編でアフロをむしり取られるシーンはファンの間で語り草になり、同情と爆笑が入り混じった“愛されキャラ”として存在感を放っています。
●モエモエ ― 普通の中の異質さ
唯一の女性レギュラーキャラであるマネージャーのモエモエは、見た目も性格も普通の女子高生らしいのに、ヒゲに強いこだわりを持つという一点で一気にカオスの仲間入りを果たします。
「普通っぽいのに実は変人」「女子キャラなのにヒゲ愛が深すぎる」といった声が多く、マサルとの“ヒゲ談義”はファンの間でも人気の高いシーンです。
●メソ ― マスコットを超えた存在
小さな謎の生物メソは、本作のマスコット的存在でありながら、しばしば物語のカオスを加速させます。普段は「モキュ」としか鳴かないのに、突発的に「チェストー!」などと叫ぶ瞬間があり、そのギャップが視聴者を大爆笑させました。
「可愛いけど不気味」「背中のチャックが怖いのに愛おしい」といった感想が多く、ぬいぐるみやグッズが人気を博したのも納得です。
●脇役の愛され方
本作ではメインキャラだけでなく、脇役たちも強烈な印象を残しました。たとえば野球部の川島、新聞部の轟車じ郎、さらには一瞬しか登場しない「タケダ」など、出番が少なくても必ずネタを残すのが特徴です。
ファンからは「どのキャラも主役級」「一度見たら忘れられない名前やクセがある」と評され、まさに“全員がボケ要員”のアンサンブル劇として記憶されています。
●まとめ:愛される理由
視聴者の好きなキャラクターは人によって異なりますが、共通しているのは「常識を覆す奇抜さ」と「憎めない愛嬌」が同居している点です。マサルのカリスマ性、フーミンの常識的な優しさ、キャシャリンの弱さ、モエモエやメソの不思議な存在感――それぞれが違った角度から笑いを生み出し、ファンの心に深く刻まれました。
『マサルさん』のキャラクターたちは、ただのギャグ要員ではなく、視聴者が“自分の学生時代”や“日常の奇人変人”を重ねて楽しめる存在として愛され続けているのです。
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■ 関連商品のまとめ
『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』は、わずか3か月の放送ながら、その独特の世界観と強烈なキャラクター造形によって、多彩な関連商品が登場しました。映像ソフトから書籍、音楽、ホビー、日用品に至るまで、当時のファンを楽しませたアイテム群は、現在の中古市場でも熱心に探し求めるコレクターが少なくありません。ここでは、その多岐にわたる関連商品をジャンルごとに整理し、どのような展開が行われたのかを詳しく見ていきましょう。
● 映像関連商品
アニメ放送終了直後から、バンダイビジュアルによってVHSが順次リリースされました。
VHS版は全6巻構成。1巻につき約8話前後が収録され、1998年春から夏にかけて発売。最終巻には総集編2話も収録され、放送当時を追体験できる内容でした。レンタルビデオ店にも並び、深夜アニメとしては珍しく幅広い層に貸し出されました。
LD(レーザーディスク)版も同時期に4巻セットで展開。高画質で保存したいコレクター向けに制作され、アニメファンの間では“必携アイテム”とされました。
DVD版は2001年に全3巻同時発売。1巻16話収録という大ボリュームで、特典としてブックレットやノンクレジット版OP/EDも収録。再生環境が整ったことで、新規ファンが作品を一気見できる環境が整い、再評価のきっかけにもなりました。
Blu-ray化は2025年時点で未実現ですが、ファンの間では「高画質で再度見たい」という声が根強く、記念企画での発売を期待する声が多く寄せられています。
● 書籍関連
原作漫画『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』は全7巻が刊行され、アニメ放送に合わせて改訂版やコンビニコミック版も登場しました。加えて、アニメ絵柄を用いたフィルムコミック形式の書籍も発売され、短尺エピソードを紙面で再現したユニークな商品として人気を集めました。
また、アニメ雑誌『アニメディア』『ニュータイプ』『アニメージュ』では特集記事が組まれ、描き下ろしピンナップや付録ポスターが話題に。ファンブックや設定資料集も刊行され、キャラクターの細かい設定や没ネタ、インタビュー記事など、アニメでは描かれなかった裏話が満載で、マニア層を喜ばせました。
● 音楽関連
アニメの勢いを支えたのが、ヴィジュアル系バンドPENICILLINによるオープニング主題歌「ロマンス」。シングルCDは1998年3月にリリースされ、オリコンチャートでも上位にランクイン。アニメタイアップがバンドの知名度を一気に押し上げた例としても有名です。
さらに、エンディングや挿入歌を収録したオリジナルサウンドトラックがイーストウエスト・ジャパンから発売されました。マサルたちが歌うキャラソン「セクシーコマンドー部 主だい歌」や、モエモエが歌うコミカルな楽曲など、ネタ的要素をそのまま楽しめるCDは、当時のファンにとって“笑いを持ち帰れるアイテム”でした。
● ホビー・おもちゃ関連
キャラクターの個性を生かしたグッズ展開も多彩でした。
フィギュアやソフビ人形:マサルやフーミン、モエモエに加え、マスコットキャラ・メソのぬいぐるみが特に人気。メソの背中にチャックがついたギミック付きぬいぐるみは、子どもだけでなく大人のファンからも注目を集めました。
カプセルトイ(ガチャガチャ):部員たちのデフォルメフィギュアやストラップが展開され、手軽に集められることから一気に広まりました。学校の机の上に並べて遊ぶ“マサル部ごっこ”を楽しんだファンも多かったそうです。
ボードゲーム・カードゲーム:アニメ放送当時の定番であるすごろく形式のボードゲームや、キャラクターカードを使った対戦型ゲームが発売され、友達同士でプレイしながら作品世界を再現する楽しみを提供しました。
● 食玩・文房具・日用品
文具や日用品といった実用的なアイテムも数多く展開されました。
文房具:下敷き、ノート、鉛筆、消しゴム、筆箱など、学用品にキャラクターイラストが描かれた商品が多数登場。特にモエモエやメソをあしらったグッズは女子学生から支持を得ました。
食玩:チューインガムやチョコ菓子にキャラクターシールが付属した商品が発売され、友達同士でシールを交換するブームが一時期生まれました。
日用品:キャラクタープリント入りのマグカップやランチボックス、ハンカチなど、日常使いできるグッズも展開され、ファンの生活に自然と溶け込んでいきました。
● まとめ:短命でも濃密な商品展開
『すごいよ!!マサルさん』はわずか3か月の放送ながら、そのユニークなギャグ世界を愛するファン層をしっかりと掴み、多方面に渡る関連商品を展開しました。とくに音楽面での成功はアニメファン以外にも影響を与え、PENICILLINの知名度を飛躍的に高める結果を生み出しました。
現在、映像ソフトやグッズは中古市場で高値がつくこともあり、当時を懐かしむファンや新規に作品を知った世代が探し求める“お宝”になっています。アニメの放送期間は短くても、その影響力が長く残り続ける好例として、この作品の関連商品群はアニメ史に独特の位置を占めていると言えるでしょう。
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■ オークション・フリマなどの中古市場
『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』は、放送期間自体は短かったものの、その異様なインパクトと強烈なギャグセンスで多くのファンを獲得しました。その結果、当時発売された関連商品は、20年以上経った現在でもオークションやフリマアプリで取引され続けています。とくに生産数が限られていた商品や当時のファン層が大人になって再び求め始めたアイテムは価格が高騰する傾向にあります。ここではジャンルごとに、その市場動向を掘り下げていきます。
● 映像ソフトの市場価値
アニメ関連商品の中で最も高値で取引されやすいのが映像ソフトです。
VHS版はセル用・レンタル用ともに存在しますが、特に初回版や最終巻(総集編を含むもの)はコレクター人気が高く、美品・未開封品なら1本2,000~4,000円前後で落札されることもあります。
LD版は、アニメファンやメディアコレクターから根強い需要があり、1枚3,000円以上での取引が多く見られます。全巻セットになると10,000円を超える値段で落札されるケースも確認されています。
**DVD版(2001年発売)**は、再生環境の利便性から特に人気が高く、帯やブックレットが揃った完品は15,000~20,000円前後のプレミア価格がつくこともあります。逆にディスクのみ、またはケースにダメージがある場合は5,000円前後に落ち着く傾向です。
Blu-rayは未発売のため、中古市場で見かけることはありませんが、もし今後リリースされた場合、初回限定版はプレミア化する可能性が高いとファンの間で予想されています。
● 書籍・雑誌関連の評価
原作コミックスや関連書籍も、年代を問わず人気があります。
原作単行本(ジャンプコミックス全7巻):通常版は1冊300~800円程度で取引されますが、初版や帯付き完品は高騰し、セットで5,000~8,000円ほどになることもあります。
アニメ関連ムックや設定資料集は特にレア度が高く、ファン垂涎のアイテム。保存状態が良いものは1冊5,000円以上で取引されることもあり、コレクター市場での注目度が高いジャンルです。
当時のアニメ雑誌付録(ポスター、下敷き、ピンナップ)は、保存状態に大きく価格が左右されます。折り目や色褪せのないものは2,000円前後で落札される例もあります。
● 音楽関連の人気度
音楽面では、やはりPENICILLINの主題歌「ロマンス」にまつわるアイテムが最も人気です。
シングルCD「ロマンス」:オリジナル盤は1,000~2,500円前後で取引され、帯付き未開封品はさらに高値になることがあります。
サウンドトラックCDは当時の流通量が少なく、3,000~5,000円程度で取引されるケースも。特にキャラソン収録盤はファンからの人気が高く、まとめ買いされやすいジャンルです。
EPレコードやカセット版は流通数が少ないため、コレクターズアイテムとして根強い価値があります。
● ホビー・グッズ関連の取引状況
フィギュア・ソフビ:マサルやメソのソフビは、状態によって2,000~6,000円程度で取引されることが多く、特にメソのぬいぐるみは「背中にチャック付き」のギミックがあるため人気が高く、1万円近い値が付くこともあります。
ガチャガチャグッズ:小型フィギュアやキーホルダーは、1個500~1,500円程度で出品されていますが、全種類揃ったコンプリートセットは5,000円以上で落札されることもあります。
ボードゲームやカードゲーム:当時の玩具メーカーから発売されたすごろくやトレーディングカードは、箱や説明書が揃った完品だと3,000~7,000円前後での取引が多く、状態が良いほどプレミア化します。
● 文房具・日用品のコレクション性
実用的なグッズは消耗されやすいため、現存するものが少なく、逆にレア度が高いジャンルです。
下敷きやノート:比較的見かけますが、未使用品は1,000~3,000円程度。
鉛筆や消しゴム:袋入り未開封品は人気が高く、数本セットで2,000円以上で取引されることも。
マグカップやランチボックス:日常使いされやすかったため美品は希少で、状態が良ければ3,000~5,000円前後の値が付くケースも見られます。
● ファンの声と市場の特徴
中古市場での人気を支えているのは、やはり90年代にリアルタイムで視聴した世代が大人になり、経済的余裕を持って懐かしのアイテムを探すようになった流れです。「当時買えなかったVHSを今になって集めている」「メソのぬいぐるみをやっと手に入れて感動した」といった体験談は、SNSやオークションの評価欄でも多く見られます。
また、本作のグッズはシュールな世界観を体現するデザイン性が高いため、アニメファン以外のコレクターや“カルト的ユーモア”を好む層にも人気があります。近年ではフリマアプリの普及により、一般家庭からの出品が増え、思わぬ掘り出し物が見つかることも少なくありません。
● まとめ:短命アニメが生んだ長寿市場
『すごいよ!!マサルさん』の中古市場は、アニメの放送期間の短さを感じさせないほど活発です。映像ソフトや書籍はもちろん、日用品や文具、食玩までもが“レトロアイテム”として再評価され、今なおファンの手に渡り続けています。
つまり本作は、放送終了から四半世紀以上経った今でも、関連グッズが生き続ける**「カルト的人気作」**であることを証明しているのです。
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