様々なゲーム関連の独自の人気ランキングです!
インターネット情報、SNS情報などを参考に独自の順位です。
あなたの思い出のゲームを振り返りませんか?
【ゲーム名】:PCエンジン
【メーカー】:NECホームエレクトロニクス
【発売日】:1987年10月30日
【発売時の価格】:24,800円
【ゲームのタイトル数】:約650タイトル
【国内累計販売台数】:約584万台
【最も売れたゲーム】:PC原人
- ■ 1位 天外魔境II 卍MARU
- ■ 2位 イースI・II
- ■ 3位 悪魔城ドラキュラX 血の輪廻
- ■ 4位 スナッチャー CD-ROMantic
- ■ 5位 R-TYPE I
- ■ 6位 PC原人
- ■ 7位 ガンヘッド
- ■ 8位 ボンバーマン’94
- ■ 9位 ソルジャーブレイド
- ■ 10位 精霊戦士スプリガン
- ■ 11位 グラディウスII GOFERの野望
- ■ 12位 ときめきメモリアル
- ■ 13位 スーパースターソルジャー
- ■ 14位 天外魔境 ZIRIA
- ■ 15位 桃太郎伝説II
- ■ 16位 ダンジョンエクスプローラー
- ■ 17位 スプラッターハウス
- ■ 18位 ネクタリス
- ■ 19位 マジカルチェイス
- ■ 20位 超兄貴
- ■ 21位 風の伝説ザナドゥ
- ■ 22位 エメラルドドラゴン
- ■ 23位 天外魔境 風雲カブキ伝
- ■ 24位 ゲート オブ サンダー
- ■ 25位 スーパーすんげーシューティング STARパロジャー
- ■ 26位 銀河婦警伝説サファイア
- ■ 27位 パラソルスター
- ■ 28位 源平討魔伝
- ■ 29位 ニュートピア
- ■ 30位 カトちゃんケンちゃん
- ■ PCエンジン人気ランキング ベスト30を振り返って
- ■ 楽天のリアルタイム売れ筋人気ランキングをチェック♪
■ 1位 天外魔境II 卍MARU
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『天外魔境II 卍MARU』は1992年3月26日にハドソンから発売されたPCエンジン SUPER CD-ROM²用RPGで、当時の定価は7,800円。制作にはハドソンとレッド・カンパニーを中心とするスタッフが関わり、当時急速に普及していたSUPER CD-ROM²の容量を最大限に利用した超大作として登場した。PCエンジンを代表するゲームを一本だけ選ぶ場合、本作を最有力候補に挙げるファンが多い理由は、単純に「有名だから」というだけではない。物語、世界観、キャラクター、戦闘、音楽、音声、ビジュアル、イベント、ボリュームというRPGを構成するほぼすべての部分が高い水準でまとまっており、しかもそれらがCD-ROMという新しいメディアの特徴と非常にうまく結び付いているからである。
長い年月を経ても人気が衰えない詳しい理由
物語の舞台となるのは、現実の日本を大胆にデフォルメした架空世界「ジパング」。主人公の戦国卍丸は火の一族の血を引く少年として、ジパング各地を侵食していく暗黒ランと根の一族に立ち向かう。旅の途中ではカブキ団十郎、極楽太郎、絹といった一癖も二癖もある人物が仲間となり、各地方を支配する強敵と戦っていく。大きな魅力は、地方ごとに文化や景色、敵、住民、事件が明確に変化することである。次の町へ移動しても似たような背景と同じような会話が繰り返されるのではなく、新しい土地へ到着するたびに「今度はどんな出来事が待っているのか」と期待させる。長編RPGでは中盤以降に旅が作業化しやすいが、本作では地方ごとの物語が強く、目的地へ向かうこと自体が楽しみになっている。
また、笑いとシリアスの振り幅が非常に大きい。カブキをはじめとする派手な人物たちが笑わせる場面が続いたかと思えば、敵の残酷さや仲間が背負う過去が描かれ、一気に緊張した雰囲気へ変化する。単なる明るい冒険活劇でも、暗い世界を救う重厚な物語でもなく、その両方を行き来することで長時間のプレイでも感情が単調にならない。敵側にも強烈な個性があり、単なる「次のボス」として消費されず、台詞や行動、登場演出によって強い印象を残す。
ゲームとしての魅力
戦闘はコマンド選択式で理解しやすく、術や装備を組み合わせながら敵と戦っていく。複雑過ぎるシステムを前面に押し出すのではなく、物語のテンポを止めない設計が重視されているため、当時の大作RPGとしては比較的遊びやすい。ボス戦では単純なレベル上げだけでなく、術や回復手段をどのタイミングで使うかが重要になり、油断すると敗北する適度な緊張感もある。フィールド、町、洞窟、城などを渡り歩く王道RPGの構造を守りながら、イベント量と演出力によって一段上の体験へ仕上げている。
音楽面も本作を特別な存在にしている。通常の内蔵音源だけでなくCD音源を活用した楽曲が使われ、重要な場面では家庭用ゲームとは思えないほど豊かなサウンドが流れる。久石譲が一部楽曲に参加したことも大きな話題となった。さらに主要イベントではキャラクターが実際に声を出して会話し、アニメーション的なビジュアルも挿入される。当時はテレビゲームの登場人物が長い台詞を声で話すだけでも大きな驚きであり、「ゲームがアニメや映画のようになる未来」を感じさせた。
他のゲームにはない良いところ
本作の最大の功績は、CD-ROMの容量を単なるムービー鑑賞のためではなく、RPG世界を豊かにするために利用した点にある。音声があるから豪華、音楽がCDだから凄いという表面的な価値だけでなく、それらの要素が物語への没入感を高めている。後世にはフルボイスRPGも大量に登場したが、1992年という時期にこれほど大規模な世界と音声・音楽・ビジュアルを一つへまとめた意味は大きい。
PCエンジンには『イースI・II』『悪魔城ドラキュラX』『スナッチャー』『R-TYPE』など、それぞれのジャンルを代表する名作が存在する。しかし「PCエンジンというハードが何を目指していたのか」を一作品で説明するなら、『天外魔境II』ほど適した作品は少ない。HuCARDでは難しかった大容量演出と、家庭用RPGとしての遊びやすさを見事に融合しており、ハードの歴史、CD-ROMゲームの進化、日本型RPGの発展を同時に感じられる。現在プレイしても古さを感じる部分はあるものの、物語の勢いとキャラクターの強さは色褪せておらず、PCエンジンを代表する第1位にふさわしい存在である。
[game-rank-1]
■ 2位 イースI・II
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『イースI・II』は1989年12月21日にハドソンから発売されたCD-ROM²用アクションRPGで、当時の定価は7,800円。日本ファルコムがパソコン向けに発売して高い評価を得ていた『イース』と『イースII』を一本にまとめ、PCエンジンCD-ROM²向けに再構成した作品である。PCエンジン版ではアルファ・システムが開発に深く関わり、原作をそのまま移すのではなく、CD-ROMという媒体の特徴を積極的に活用した。PCエンジンCD-ROM²という周辺機器の価値を一般のゲームファンへ強く印象付けた一本でもあり、ハード史を語るうえで欠かせない作品である。
人気が高い詳しい理由
最大の魅力は、『イースI』と『イースII』が本来一続きの物語であることを強く実感できる構成にある。赤毛の冒険家アドル・クリスティンがエステリアへ渡り、古代王国イースの謎へ近づいていく前半と、その真相を追ってより大きな冒険へ挑む後半が、一つの長編物語として連続する。Iで出会った人物や謎がIIで再び意味を持ち始めるため、二作品を続けて遊ぶことで物語の完成度が大きく高まる。単に「ゲーム二本分入っていて得」という価値ではなく、連続作品を一つのパッケージへ統合したこと自体が大きな意味を持っている。
PCエンジン版が特別視される最大の理由の一つが音楽である。『イース』シリーズは原作の段階から音楽への評価が非常に高かったが、PCエンジン版ではCD-ROMの音響性能を利用し、原曲を豪華にアレンジした。フィールドへ出た瞬間に流れる力強い楽曲、ボス戦の緊張感を高める曲、物語の重要場面で静かに流れる旋律など、BGMが場面の感情を大きく押し上げる。単なる背景音ではなく、音楽そのものが冒険の記憶として残る作りになっている。
ゲームとしての魅力
戦闘システムは非常に独特で、基本的には敵へ体当たりすることで攻撃する。現在のアクションRPGのような複雑なコンボや多数のボタン操作は存在しないが、敵の中心から少しずらして接触すると一方的に攻撃しやすくなる「半キャラずらし」と呼ばれる技術があり、単純なようで奥が深い。敵を次々と倒しながらフィールドを走り回るテンポが良く、経験値を稼ぐ作業も比較的軽快に進む。
『II』では魔法が加わり、ボス戦を中心にアクション性が大きく増す。炎を撃つ魔法を使って攻撃する場面では、敵弾を避けながら攻撃を当てるシューティングに近い感覚も生まれる。また魔法は戦闘だけでなく、特定の人物との会話や探索にも使われるため、単なる攻撃コマンド以上の役割を持つ。
キャラクターと物語の魅力
アドルは無口な主人公でありながら、その周囲にいるフィーナ、レア、リリアなどの人物が物語へ豊かな感情を与える。音声が加わったことで登場人物の印象はさらに強くなり、PC版とは違う形で物語へ入り込みやすくなった。特に物語終盤へ向けて積み重なる別れや決意は、シンプルなシステムのRPGであることを忘れさせるほどドラマチックである。
他のゲームにはない良いところ
本作が非常に優れている点は、「原作への敬意」と「移植先独自の魅力」が両立していることだろう。移植作品では原作を忠実に再現することばかりが評価されがちだが、『イースI・II』はPCエンジンCD-ROM²で遊ぶ意味を明確に作った。声、CD音源、イベント演出などを追加しながら、原作のテンポや物語の魅力を失っていない。そのため原作PC版とは別にPCエンジン版を高く評価するファンが現在でも非常に多い。
後世にはさまざまな機種でリメイクや移植が行われたが、「イースI・IIといえばPCエンジン版」と語るファンがいるほど存在感が強い。CD-ROM²という周辺機器を購入した人に「この機械を買ってよかった」と思わせた代表作であり、PCエンジンを体験するなら外せない一本として第2位に選んだ。
[game-rank-2]
■ 3位 悪魔城ドラキュラX 血の輪廻
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』は1993年10月29日にコナミから発売されたSUPER CD-ROM²用アクションゲームである。発売・開発をコナミが担当し、シリーズで初めてCD-ROM媒体を本格的に利用した作品となった。主人公はベルモンド一族のリヒター・ベルモンド。ドラキュラによって連れ去られた人々を救出するため、怪物が待つ城とその周辺へ挑んでいく。後に『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』へ物語がつながることもあり、シリーズ史上でも重要な位置を占めている。
人気が高い詳しい理由
本作の評価が高い最大の理由は、昔ながらのステージクリア型『悪魔城ドラキュラ』を高い完成度まで磨き上げながら、CD-ROMという新しい技術を無理なく融合させたことにある。従来シリーズの魅力だった鞭による攻撃、階段や足場を慎重に進む緊張感、サブウェポンの使い分け、強烈なボス戦を残しつつ、音声、アニメーション、CD音源、ルート分岐といった新要素を導入している。
操作にはシリーズらしい独特の重さがあり、ジャンプ後に自由自在に軌道を修正できるタイプのアクションではない。そのため敵の動き、足場の位置、攻撃タイミングを読みながら進む必要がある。現代的な高速アクションとは性格が異なるものの、この制限があるからこそ一歩ずつ攻略する楽しさが生まれている。
マリア・ラーネッドの存在
ゲーム途中で救出できるマリア・ラーネッドをプレイヤーキャラクターとして使用できる点も大きい。マリアはリヒターとは性能が大きく異なり、二段ジャンプなど機動力に優れた能力を持つ。同じステージでもマリアを使うと攻略感覚が大きく変化し、リヒターでは慎重な立ち回りが必要な場所を軽快に突破できることもある。単なる見た目違いのキャラクターではなく、ゲームそのものの遊び方を変える存在となっている。
分岐ルートと繰り返し遊べる魅力
ステージには複数のルートが存在し、特定の場所から別の道へ進むことで通常とは異なるステージやボスに遭遇する。一度エンディングを見るだけではすべてを体験できず、救出していない人物や通っていないルートを探すことで再プレイの目的が生まれる。一本道のステージクリア型アクションでありながら探索する楽しみもあり、後にシリーズが探索型へ変化していく流れを感じさせる。
CD-ROMを生かしたサウンドと演出
音楽も本作の大きな魅力である。ゴシック、クラシック、ロックなどを組み合わせたシリーズ独特の曲調をCD音源によって迫力ある音で鳴らし、暗い城や激しいボス戦を盛り上げる。重要場面には音声やアニメーションが入り、従来作品以上に物語性を強く感じさせる。それでいて長い映像を見せることに重点を置かず、あくまでアクションゲームが中心にあることが重要である。
他のゲームにはない良いところ
SUPER CD-ROM²作品の中には大容量を生かした映像や音声を前面へ押し出す作品が多かったが、本作は「CD-ROMを使って純粋な2Dアクションをさらに豪華にする」という方向へ進んだ。ゲーム部分の完成度が非常に高いため、技術が進歩した現在でもレトロゲームとして十分楽しめる。後の『月下の夜想曲』とのつながり、リヒターとマリアという人気キャラクターの登場、ステージ構成の完成度などを含め、PCエンジンを代表するアクション作品として第3位にふさわしい。
[game-rank-3]
■ 4位 スナッチャー CD-ROMantic
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『スナッチャー CD-ROMantic』は1992年10月23日にコナミから発売されたSUPER CD-ROM²用アドベンチャーゲームで、当時の定価は7,800円。開発もコナミが担当し、小島秀夫が手掛けた作品として現在でも高い知名度を持つ。過去にパソコン向けとして登場した『スナッチャー』を基礎に、物語を最後まで収録し、音声やグラフィックなどをSUPER CD-ROM²向けに強化した決定版的な存在となった。
人気が続く詳しい理由
舞台は近未来のネオ・コウベ・シティ。人間を殺害したうえで、その人物とそっくりな姿へ変わって社会の中へ潜伏する謎の存在「スナッチャー」が人々を脅かしている。主人公ギリアン・シードは記憶を失っており、自分自身の過去を追いながらスナッチャーを捜査する組織へ所属し、事件の真相へ近づいていく。サイバーパンク、ハードボイルド、SF、ホラー、サスペンスなど複数ジャンルの要素が入り混じり、当時の家庭用ゲームとしては非常に大人びた世界観を持っていた。
コマンド選択式なのに退屈しにくい理由
基本システムは「見る」「調べる」「話す」などのコマンドを選択し、情報を集めながら物語を進める古典的なアドベンチャー方式である。しかし会話の文章量が多く、人物へ何度も質問すると異なる反応が返ってくるため、「正しいコマンドを一回だけ選ぶ」という作業になりにくい。登場人物の性格が会話の端々から伝わり、事件と無関係に思える雑談まで世界観を豊かにしている。
CD-ROMとの圧倒的な相性
『スナッチャー』のような物語中心のゲームはCD-ROMと非常に相性が良かった。声優による音声が加わることで人物の感情が明確になり、静止画中心でもテレビドラマのような臨場感を作り出す。また音楽と効果音も重要で、静かな場面から突然緊迫した展開へ変わる際の音響演出が恐怖を増幅する。現代の3Dゲームのように画面全体が動き続けるわけではないが、想像力を刺激することで世界を広く感じさせる演出が巧みである。
ゲームとしての変化も用意されている
文章を読み続けるだけにならないよう、銃撃戦では画面内に現れる敵を狙って撃つ場面が用意されている。短いアクション要素ではあるが、ストーリーが緊迫するタイミングで挿入されるため効果的である。また捜査によって得られた情報を整理し、自分なりに事件の真相を考えながら進む楽しさも大きい。
他のゲームにはない良いところ
本作が現在まで評価される理由は、「映画のようなゲーム」を単純に長い映像で実現しなかった点にある。プレイヤーが自分で人物に話しかけ、場所を調査し、証拠を集めることで物語が進む。そのためストーリーを見るだけではなく、自分自身が捜査へ参加している感覚を持てる。後年の小島作品につながる映画的演出、台詞回し、世界設定へのこだわりも随所に感じられ、ゲーム史的にも興味深い。PCエンジンCD-ROM作品のストーリーゲームを代表する一本として第4位とした。
[game-rank-4]
■ 5位 R-TYPE I
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『R-TYPE I』は1988年3月25日にハドソンから発売されたHuCARD用横スクロールシューティングで、当時の定価は4,900円。アイレムのアーケード版『R-TYPE』をPCエンジンへ移植した作品で、容量などの事情から前半ステージを『R-TYPE I』、後半を『R-TYPE II』として分割して発売する方式が採用された。現在の感覚では一作品を分けて販売することに驚く人もいるが、当時としてはPCエンジンのHuCARDでアーケード版に迫る映像を家庭へ持ち込んだこと自体が大きな衝撃だった。
PCエンジン初期を象徴する人気作品
1987年に発売されたPCエンジンは、ファミリーコンピュータより後発のハードとして「どれだけアーケードゲームに近い画面を出せるか」が重要な魅力だった。そこへ登場した『R-TYPE I』は、巨大な敵、大きなボス、緻密な機械背景、滑らかなスクロールなどによって、新ハードの能力を視覚的に分かりやすく示した。ゲームセンターで人気だったタイトルが家で遊べるという事実は、PCエンジン購入の強力な理由になった。
フォースが生み出す独自の戦略性
ゲーム最大の特徴は、自機R-9に装着できる球体兵器「フォース」である。前方へ装着すれば敵弾を防ぎながら攻撃力を高められ、後方へ付ければ背後を守れる。さらに本体から切り離して敵へぶつけたり、離れた位置から攻撃させたりすることもできる。一つの装備が攻撃、防御、遠隔攻撃のすべてへ使えるため、単純なパワーアップとはまったく異なる戦略性がある。
波動砲の爽快感
ショットボタンを押し続けることでエネルギーを溜め、強力な波動砲を発射できるシステムも革新的だった。連射して小さな敵を倒すか、しばらく攻撃を我慢して巨大な一撃を狙うかという選択が生まれる。最大まで溜めた波動砲で敵を一掃した時の爽快感は、現在遊んでも十分に気持ちがよい。
覚えるほど上達するゲーム
難易度は高く、初見では突破が難しい場所も多い。しかし理不尽に反射神経だけを試すのではなく、「ここではフォースを前へ付ける」「この敵が出る前に波動砲を溜める」といった攻略方法を覚えることで少しずつ進めるようになる。最初は絶望的に見えた場所を、自分の操作と知識で安全に突破できるようになる感覚が非常に強い。
他のゲームにはない良いところ
PCエンジンは後に『ガンヘッド』『スーパースターソルジャー』『精霊戦士スプリガン』『ソルジャーブレイド』など大量の名作シューティングを生み、「シューティングに強いハード」というイメージを確立した。その原点に近い位置にいるのが『R-TYPE I』である。派手な画面だけでなく、フォースと波動砲による独自のゲーム性を家庭へ持ち込んだことで、PCエンジン初期の代表作となった。
[game-rank-5]
■ 6位 PC原人
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『PC原人』は1989年12月15日にハドソンから発売されたHuCARD用横スクロールアクションゲームで、当時の定価は5,800円。ハドソンとレッド・カンパニーなどが企画面で関わり、個性的なキャラクターと分かりやすいゲームシステムによってシリーズ化された。PCエンジンの「PC」と原始人を組み合わせた名前からも分かるように、ハードを象徴するキャラクターを生み出そうという意図を強く感じる作品である。
人気の詳しい理由
主人公は非常に大きな頭を持った原始人。敵への基本攻撃は拳や剣ではなく、自分の頭を勢いよくぶつける「頭突き」である。操作方法を説明されなくても画面を見れば何をするゲームなのか理解できるほど分かりやすい。さらに肉を食べると主人公が凶暴な姿へ変化し、攻撃力が高まるなど、パワーアップそのものがギャグになっている。
見た目以上に作り込まれたアクション
頭突きは敵を攻撃するだけの技ではない。ジャンプ中に回転することで滞空時間を調節したり、地面へ頭から落下したりするなど、移動技としても利用できる。操作を理解するほど難しい足場を突破しやすくなり、初心者にはコミカルで遊びやすく、上級者には効率よく進むテクニックがあるという二重の魅力を持っている。
グラフィックとリアクションの楽しさ
主人公の表情が非常に豊かで、敵に攻撃された時や変身した時のリアクションが大きい。現実的なグラフィックを目指すのではなく、漫画やアニメのようにキャラクターを大胆に動かすことでPCエンジンの表現力を生かしている。敵キャラクターも奇妙なデザインが多く、次のステージへ進むだけで新しい絵を見られる楽しさがある。
PCエンジンのマスコットとしての価値
任天堂にはマリオ、セガには後にソニックという象徴的なキャラクターが存在した。一方PCエンジンはNECとハドソンの共同的なプラットフォームだったため、一つの公式マスコットが長期にわたりハード全体を象徴したわけではない。その中でPC原人はテレビCM、続編、他機種展開などを通じて非常に高い知名度を得て、「PCエンジンといえばPC原人」と連想する人も多かった。
他のゲームにはない良いところ
単なるキャラクター商品ではなく、アクションゲームとしての操作感がきちんと作り込まれていることが重要である。明るい世界、分かりやすいルール、大きなキャラクター、適度な難易度という組み合わせは、PCエンジン初心者にも勧めやすい。ハードの歴史を象徴するキャラクター性まで含め、第6位とした。
[game-rank-6]
■ 7位 ガンヘッド
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『ガンヘッド』は1989年7月7日にハドソンから発売されたHuCARD用縦スクロールシューティングで、当時の定価は6,200円。開発は『ザナック』『アレスタ』などで知られるコンパイルが担当した。海外では『Blazing Lazers』というタイトルで発売され、日本版とは異なるイメージで広まった作品でもある。
PCエンジンシューティングを代表する人気
PCエンジンには数多くの名作シューティングがあるが、その中でも『ガンヘッド』は比較的早い時期に登場し、「PCエンジンは縦スクロールシューティングが面白い」という印象を強く作った。画面上には大量の敵が出現し、攻撃を強化すると派手な弾が次々と飛び出す。それでいて敵弾や自機の位置が分かりやすく、混乱しにくい。この「派手なのに遊びやすい」バランスが優れている。
武器を育てる楽しさ
メインウェポンには複数種類があり、アイテムを取ることで攻撃能力を成長させられる。さらにサブウェポンを組み合わせることで防御や追加攻撃を強化できる。プレイヤーは単に敵弾を避けるだけではなく、「今使っている武器をどこまで強化するか」「別の武器へ切り替えるか」という判断を求められる。強い状態まで育った自機で大量の敵を一気に倒す爽快感は格別である。
初心者にも入りやすい設計
当時のアーケードシューティングには非常に難しい作品も多かったが、『ガンヘッド』はパワーアップが充実しているため、初心者でもある程度先へ進みやすい。もちろん後半は難しくなるが、最初の数ステージから楽しさを味わえるよう設計されている。「上手くならないと何も面白くない」のではなく、「遊んでいるうちに少しずつ上達し、さらに面白くなる」タイプのゲームである。
テンポの良さ
コンパイル作品らしくゲーム全体のテンポが非常に良い。敵が途切れず現れ、パワーアップアイテムも適度に出現するため、何も起きない時間が少ない。ステージ構成も変化に富み、高速スクロールや巨大な敵など視覚的な見せ場も多い。短時間遊んでも満足でき、長時間続けると攻略やスコアアタックへ発展する。
他のゲームにはない良いところ
『R-TYPE』が敵配置を覚えて慎重に攻略するタイプなら、『ガンヘッド』は強力な武装で敵を次々と破壊する爽快感を前面へ出した作品である。この方向性は後の『スーパースターソルジャー』『ファイナルソルジャー』『ソルジャーブレイド』へもつながり、PCエンジン独自の縦シューティング文化を形成した。現在遊んでも古さを感じにくいテンポの良さから第7位とした。
[game-rank-7]
■ 8位 ボンバーマン’94
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『ボンバーマン’94』は1993年12月10日にハドソンから発売されたHuCARD用アクションゲームで、当時の定価は6,800円。ハドソンを象徴するシリーズの一つであり、PCエンジンが得意としたマルチタップによる多人数プレイを最大限に楽しめる作品として高く評価されている。
何十年経っても理解できるシンプルなルール
基本ルールは、迷路状のステージへ爆弾を設置し、一定時間後に十字方向へ広がる爆風で敵や他プレイヤーを倒すというもの。ブロックを壊すと火力、爆弾数、移動速度などを強化するアイテムが出現し、自分の能力を高められる。文章による説明がほとんどなくても数分遊べばルールを理解できる単純さがありながら、対人戦になると非常に深い駆け引きが生まれる。
対戦ゲームとしての圧倒的な完成度
相手が逃げる方向を予測して爆弾を置く、自分の逃げ道を確保する、相手をブロックと爆弾で挟む、アイテムを先に奪うなど、経験を積むほど戦術が増えていく。一方、上級者であっても自分の爆弾で自爆することがあり、偶然の爆風によって初心者が勝利することもある。この「実力差があるのに完全には結果が決まらない」バランスが、多人数ゲームとして非常に優秀である。
ルーイによる新しい遊び
『’94』ではルーイと呼ばれる乗り物キャラクターが登場し、それぞれ異なる能力を利用できる。従来の完成されたボンバーマンのルールを大きく壊すことなく、新しい戦術を加えた点が評価できる。強力な能力を得たプレイヤーを他の参加者が協力して狙うなど、その場で自然にドラマが生まれる。
一人でも遊べる充実した内容
対戦モードばかりが有名だが、一人用モードもしっかりと作られており、敵や仕掛けを攻略しながらステージを進む楽しさがある。爆弾の爆風を利用して効率よく敵を倒すという基本技術は対戦にも応用でき、一人で練習した後に友人と戦うという遊び方も可能だった。
他のゲームにはない良いところ
PCエンジンは本体にコントローラー端子が一つしかない一方、マルチタップを使用することで最大5人プレイを実現できた。この独特な設計を「弱点」ではなく「みんなで遊ぶ文化」へ変えた代表的シリーズがボンバーマンである。友人が集まれば同じルールで何十試合も楽しめるため、豪華な映像や物語がなくても遊びが尽きない。PCエンジンの対戦文化を象徴する一本として第8位とした。
[game-rank-8]
■ 9位 ソルジャーブレイド
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『ソルジャーブレイド』は1992年7月10日にハドソンから発売されたHuCARD用縦スクロールシューティングで、当時の定価は6,500円。ハドソンが長年展開してきたキャラバン系シューティングの後期を代表する作品であり、HuCARDシューティングの完成形として現在でも高い人気を持つ。
積み上げられたノウハウの集大成
PCエンジンでは『ガンヘッド』『スーパースターソルジャー』『ファイナルソルジャー』など数多くの縦シューティングが発売されてきた。それらで培われた高速スクロール、パワーアップ、敵配置、スコアアタックのノウハウが整理され、遊びやすい形へまとめられたのが本作である。敵が大量に現れる場面でも何を避けるべきか理解しやすく、自機の攻撃も派手で、爽快感と視認性を高いレベルで両立している。
武器システムの面白さ
複数種類の武器を使い分け、それぞれの特徴を理解して攻略する。さらにパワーアップした武器を利用した強力な特殊攻撃もあり、危険な場所で切り札として使うことができる。ただし使用すればその後の戦力にも影響するため、「今ここで使うべきか」という判断が重要になる。シューティングが苦手な人には緊急回避手段となり、上級者にはスコアや攻略パターンを詰める材料となる。
キャラバンモードの中毒性
決められた短時間の中でどれだけ得点を稼げるかを競うキャラバンモードはPCエンジン文化を象徴する遊びである。同じ数分間を何度も繰り返し、敵を倒す順番やアイテム回収方法を調整することで少しずつ記録が伸びていく。エンディングを見ることを目的とする通常ゲームとは異なり、「自分の腕と攻略法を数字で確認する」競技的な楽しさがある。
音楽とスピード感
BGMは戦闘を強く盛り上げるテンポの良い曲が多く、高速スクロールと組み合わさることで独特の疾走感を作り出す。HuCARD作品なのでCD音源ではないが、内蔵音源を活用した楽曲にはPCエンジンらしい魅力があり、ゲームプレイへ集中させる役割を十分に果たしている。
他のゲームにはない良いところ
1992年にはすでにSUPER CD-ROM²が普及し、ゲームの豪華さは音声やアニメーションへ向かっていた。その時期にHuCARDだけでこれほど完成されたシューティングを作ったことが重要である。PCエンジンはCD-ROMだけが魅力だったのではなく、本体とHuCARDだけでも非常に優れたゲームを生み出せた。その事実を象徴する一本であり、第9位に選んだ。
[game-rank-9]
■ 10位 精霊戦士スプリガン
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『精霊戦士スプリガン』は1991年7月19日にナグザットから発売されたCD-ROM²用縦スクロールシューティングで、当時の定価は6,500円。開発はコンパイルが担当し、ナグザットが展開したゲーム大会「サマーカーニバル」の代表的作品としても知られる。シューティングゲームとしての爽快感とCD-ROMならではの音響・演出を組み合わせた、PCエンジンらしい一本である。
独特な世界観が人気の理由
一般的な縦シューティングでは戦闘機や宇宙船を自機とする作品が多いが、本作では和風ファンタジー、魔法、装甲兵器のような要素を融合させた独自世界が描かれる。機械だけでも魔法だけでもないため見た目の印象が強く、画面を見ただけで他作品との違いが分かる。
精霊球を組み合わせる武器システム
本作を特徴づけているのが、色の異なる精霊球を取得し、その組み合わせによって攻撃方法を変えるシステムである。どの色をどの順番で取得するかによって武器性能が変化し、プレイヤーごとに得意な組み合わせを見つけられる。単純に同じアイテムを集めて火力を上げるだけではなく、状況に応じた武器選択が攻略へ直結する。
コンパイルらしい爽快感
『ガンヘッド』でも見られたコンパイルらしい高速で気持ちの良いゲーム進行が魅力。敵が次々と出現しても自機の攻撃力が強く、画面いっぱいに攻撃を展開して押し返すことができる。難しい場面はあるものの、「強い自機で敵を大量に破壊する」というシューティングゲームの根本的な気持ち良さを味わいやすい。
CD-ROM²の利用方法
CD-ROMの音響性能を利用したBGMによって戦闘が盛り上がり、HuCARDシューティングとは違った豪華さを感じられる。しかし映像鑑賞へ比重を置き過ぎず、ゲームプレイのテンポを守っている。CD-ROMを使うことでシューティング自体を豪華にするという方向性が明確である。
他のゲームにはない良いところ
キャラバンシューティングの競技性、コンパイルの爽快なゲームデザイン、CD-ROM²の音響、和風ファンタジー的世界観という複数の魅力が同居している。続編『スプリガンmark2』では横スクロール型のドラマ性の強い作品へ変化しており、二作品を比べるとPCエンジンCDゲームの表現幅の広さも理解できる。シューティング好きなら一度は遊びたい名作として第10位とした。
[game-rank-10]
■ 11位 グラディウスII GOFERの野望
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『グラディウスII GOFERの野望』は1992年12月18日にコナミから発売されたSUPER CD-ROM²用横スクロールシューティングで、当時の定価は7,800円。アーケードで高い人気を獲得したコナミの名作をPCエンジンへ移植した作品であり、家庭用移植としての完成度とCD-ROMならではの音響が魅力となっている。
シリーズ伝統のパワーメーター
敵を倒してカプセルを取得すると画面下のパワーメーターが移動し、スピードアップ、ミサイル、ダブル、レーザー、オプション、シールドなど好きな強化を選べる。普通のシューティングでは決められた順番で強くなることが多いが、『グラディウス』ではプレイヤー自身が強化順を決める。最初に移動速度を確保するか、火力を優先するか、オプションを増やすかによって攻略の安定性が大きく変化する。
圧倒的に印象へ残るステージ
炎、結晶、宇宙、人工的な要塞などステージごとにテーマが大きく異なり、背景と敵配置が連動している。さらに巨大ボスが連続して登場する場面など、シリーズファンに強烈な印象を残す構成が多い。単純に敵が強くなるだけでなく、ステージそのものが次々と別の遊びへ変化するため飽きにくい。
PCエンジン版ならではの魅力
SUPER CD-ROM²を利用したことで音楽面が豪華になり、アーケード版を知るプレイヤーにも家庭用ならではの新しい魅力を提供した。完全に同じ環境を家庭へ再現するのではなく、PCエンジンの特徴を利用して楽しみを増やしている点が重要である。
他のゲームにはない良いところ
『グラディウス』シリーズはパワーアップを失うと一気に苦しくなる緊張感と、最大まで強化した時の圧倒的な爽快感の差が大きい。この極端な状況変化が一回のプレイにドラマを生む。PCエンジン版はアーケード名作を家庭で遊ぶというハードの役割を象徴する一本であり、第11位とした。
[game-rank-11]
■ 12位 ときめきメモリアル
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『ときめきメモリアル』は1994年5月27日にコナミから発売されたSUPER CD-ROM²用恋愛シミュレーションゲームで、当時の定価は8,800円。後にPlayStationなどへ移植されて巨大な人気シリーズへ発展したが、その原点となった最初の家庭用版はPCエンジンである。当初はPCエンジン市場末期の作品だったため現在ほど大きく注目されていたわけではないが、口コミなどによって徐々に人気が広がり、ゲームジャンルそのものへ大きな影響を与えた。
恋愛ゲームのイメージを変えたシステム
最大の特徴は、女の子との会話だけで恋愛が進むのではなく、高校3年間を過ごしながら自分自身の能力を育てる必要があることである。勉強、運動、芸術、容姿など複数のパラメータが存在し、毎週の行動を選択して成長させていく。誰を攻略したいかによって必要とされる能力が異なり、プレイヤー自身が目標を考えて学校生活を組み立てる。
高校生活そのものがゲームになる魅力
デートだけでなく、体育祭、文化祭、修学旅行、季節行事、下校、部活動など高校生活らしいイベントが数多く用意されている。それぞれのプレイヤーが異なる行動を選ぶため、「自分だけの3年間」が生まれる。単なる物語を読み進めるのではなく、どんな高校生活を送ったかという過程そのものが思い出になる。
キャラクターの存在感
藤崎詩織をはじめ多数の女性キャラクターが登場し、それぞれ性格、好み、必要能力、イベントが異なる。CD-ROMの容量を利用した音声演出により、画面上のキャラクターが実際に自分へ話しかけている感覚が強まり、当時としては非常に新鮮だった。
攻略の意外な難しさ
見た目は明るい学園恋愛ゲームだが、実際にはスケジュール管理ゲームとして奥深い。能力を上げ過ぎると新しい女の子と知り合い、人間関係が複雑になることもある。複数の相手から悪い評判が広がれば攻略が難しくなるため、学力だけでなく人間関係まで管理しなければならない。この絶妙な忙しさが何度も遊びたくなる理由である。
他のゲームにはない良いところ
後世の恋愛シミュレーション、美少女ゲーム、育成ゲームへ与えた影響は非常に大きい。現在では当たり前となったキャラクターごとのイベント、フルボイスに近い音声活用、パラメータ育成と恋愛の組み合わせを一般的な家庭用ゲームへ広めた作品の一つである。PCエンジン末期から誕生したゲームが後世の一大ジャンルを形成したという意味でも重要で、第12位とした。
[game-rank-12]
■ 13位 スーパースターソルジャー
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『スーパースターソルジャー』は1990年7月6日にハドソンから発売されたHuCARD用縦スクロールシューティングで、当時の定価は6,500円。全国各地で開催されたハドソンのキャラバン大会とも深い関係を持ち、PCエンジンのシューティング文化を語るうえで重要な存在である。
人気の理由
ゲームを開始すると大量の敵がテンポよく出現し、パワーアップを取るたびに自機の攻撃が派手になっていく。シューティング初心者でも「アイテムを取ると強くなる」という楽しさをすぐ理解できる。一方、スコアを本格的に狙い始めると敵の出現位置や破壊する順番を覚える必要があり、非常に奥深い。
キャラバン文化との相性
決められた時間内に得点を競うモードでは、わずかなミスが最終スコアへ大きく影響する。同じ数分間のステージを何十回、何百回と繰り返し、最も効率のよい動きを研究する遊びは現在のタイムアタックやオンラインランキングにも通じる。当時は友人同士だけでなく全国大会で他のプレイヤーと腕を競えることが特別だった。
爽快感と競技性の両立
難しいゲームは上級者しか楽しめないことがあるが、本作では通常プレイなら強力な武器で敵を倒す爽快感を味わえ、上級者はスコアアタックへ進める。入口が広く、奥が深い設計になっているため、多くのプレイヤーがそれぞれの遊び方を見つけられた。
他のゲームにはない良いところ
PCエンジンとハドソンを象徴する「キャラバンシューティング」を広く知らしめた存在として価値が高い。単なる一本のゲームではなく、大会、友人同士のスコア競争、攻略情報交換といった周辺文化まで生み出した。現在遊んでもスピード感は十分で、第13位とした。
[game-rank-13]
■ 14位 天外魔境 ZIRIA
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『天外魔境 ZIRIA』は1989年6月30日にハドソンから発売されたCD-ROM²用RPGで、当時の定価は7,200円。『天外魔境』シリーズ第1作であり、CD-ROM²を本格的な長編RPGへ利用した初期の代表例としてゲーム史的にも重要な作品である。
発売当時の衝撃
現在ではゲーム中に声優の音声が流れ、アニメーションが再生されることは珍しくない。しかし1989年当時、家庭用ゲームでキャラクターが声を出し、CD音源による豪華な音楽が流れることは大きな驚きだった。ゲーム雑誌や店頭で画面を見た人に「CD-ROMを使えばゲームはこんなに変わるのか」と感じさせた先駆的作品である。
架空の日本「ジパング」
主人公ジライアを中心に、ツナデ、オロチ丸といった日本の昔話や伝承を思わせる人物が登場する。しかし舞台は現実の日本ではなく、海外から見た誤解された日本像まで大胆に混ぜ込んだ架空世界「ジパング」。寺、城、忍者、妖怪などの和風要素をユーモラスに再構成した世界は非常に個性的で、後の『天外魔境II』へ受け継がれていく。
RPGとしての魅力
ゲームシステムは現在見ると古典的なコマンド式RPGだが、広い世界を移動し、仲間を増やしながら強敵を倒していく王道の楽しさがある。演出ばかりが注目されがちだが、長時間遊べる本格RPGとして成立していたからこそシリーズ化へつながった。
他のゲームにはない良いところ
『天外魔境II』がシリーズの完成形とすれば、本作はその未来への扉を開いた作品である。CD-ROMでRPGを作るという発想を実際の商品として大規模に実現し、後続作品へ大きな影響を与えた。技術的・歴史的価値を含め第14位とした。
[game-rank-14]
■ 15位 桃太郎伝説II
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『桃太郎伝説II』は1990年12月22日にハドソンから発売されたHuCARD用RPGで、当時の定価は7,200円。日本昔話でおなじみの桃太郎を主人公とし、金太郎、浦島太郎などさまざまな昔話・民話の人物を独自にアレンジした世界を冒険する。
誰でも入りやすい世界観
西洋風の騎士や魔法使いを知らなくても、桃太郎や鬼ヶ島なら多くの日本人がすぐ理解できる。この親しみやすさがシリーズ最大の強みである。一方で内容は子ども向けに単純化されているわけではなく、長い冒険、装備、術、仲間、強敵など本格RPGとして必要な要素をしっかり備えている。
笑いとシリアスのバランス
敵の名前や町の出来事にはユーモアが多く、思わず笑ってしまう場面が頻繁にある。しかし物語が進むと仲間の危機や敵との真剣な戦いも描かれ、単なるギャグRPGでは終わらない。明るい雰囲気が基本にあるからこそ、真面目な場面の印象も強くなる。
仲間と旅する楽しさ
一人の勇者だけではなく、日本昔話で知られる人物たちが仲間となって旅をするため、パーティへ親しみを持ちやすい。それぞれの能力や個性が異なり、「有名な昔話の人物が同じ世界で一緒に冒険する」というクロスオーバー的な楽しさがある。
他のゲームにはない良いところ
当時のRPG市場では『ドラゴンクエスト』など西洋ファンタジーを基礎にした作品が多かった。その中で昔話を大規模RPGへ変換し、誰でも親しめる世界を作り上げた点が個性的である。HuCARDだけで長編RPGを楽しめる代表作として第15位とした。
[game-rank-15]
■ 16位 ダンジョンエクスプローラー
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『ダンジョンエクスプローラー』は1989年3月4日にハドソンから発売されたHuCARD用アクションRPGで、当時の定価は5,800円。開発はアトラスが担当した。最大5人同時プレイへ対応したことで、PCエンジンのマルチタップを生かした協力型ゲームとして高い人気を得た。
一人でも多人数でも面白い
プレイヤーは複数の職業から好きなキャラクターを選び、敵が待つ迷宮やフィールドへ挑む。攻撃はシューティングゲームのようにテンポよく行え、敵を次々と倒しながら探索できる。一人で遊べばじっくり進むアクションRPGだが、複数人で遊ぶと仲間と役割を分担する協力ゲームへ変わる。
5人同時プレイの魅力
最大5人が一つの画面へ集まり、同じ敵と戦うという体験は当時非常に珍しかった。強敵を全員で囲み、危険な仲間を援護し、同じ方向へ移動するだけでも盛り上がる。現在のオンライン協力ゲームと比べればシステムは単純だが、一つのテレビを囲んで全員が同じ冒険へ参加する楽しさは独特である。
職業による違い
キャラクターによって攻撃力、防御力、移動性能などが異なるため、誰を選ぶかによって戦い方が変わる。友人同士で遊ぶ場合、「自分はこの役割を担当する」という自然な分担が生まれ、同じステージでもパーティ構成によって攻略感覚が変化する。
他のゲームにはない良いところ
PCエンジンの多人数ゲームというと『ボンバーマン』の対戦が有名だが、本作は「みんなで協力して冒険する」という別の方向性を示した。協力型アクションRPGの先駆的作品として現在見ても興味深く、第16位とした。
[game-rank-16]
■ 17位 スプラッターハウス
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『スプラッターハウス』は1990年4月3日にナムコから発売されたHuCARD用横スクロールアクションゲームで、当時の定価は6,800円。ナムコのアーケード版をPCエンジンへ移植した作品であり、家庭用ゲームとしては異例ともいえるほどホラー表現を強く打ち出した。
一目で忘れられない世界観
主人公リックは仮面をかぶり、怪物が徘徊する館へ入り込んで恋人ジェニファーを救おうとする。血、腐敗した怪物、肉体変化、不気味な背景など、当時の家庭用ゲームでは珍しい題材が大量に登場する。かわいらしいキャラクターが主流だった時代に、この暗く残酷なビジュアルは強烈な存在感を放った。
単純だからこそ緊張するアクション
基本操作は移動、ジャンプ、攻撃と比較的分かりやすい。パンチやキックだけでなく、ステージ内の武器を拾って怪物を倒すこともできる。しかし敵配置や罠は厳しく、何も考えず進むと簡単にダメージを受ける。ステージを覚え、適切な位置で攻撃する昔ながらの攻略型アクションである。
恐怖演出の巧みさ
現在のホラーゲームのようなリアルな3D映像ではないが、画面外から突然敵が現れる、背景が不気味に変化する、異形のボスが待っているなど、限られた表現の中で恐怖を演出している。何が出るか分からない状況で前へ進む緊張感がゲーム性と直結している。
他のゲームにはない良いところ
PCエンジンが得意だった大きなキャラクター表示と色表現をホラーへ利用した点が非常に印象的である。アーケード移植機としての性能を示しながら、他の家庭用ゲームでは見られない雰囲気を作り上げた作品として第17位とした。
[game-rank-17]
■ 18位 ネクタリス
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『ネクタリス』は1989年2月9日にハドソンから発売されたHuCARD用ウォーシミュレーションゲームで、当時の定価は5,800円。月面を舞台に、複数の兵器ユニットを動かして敵軍と戦うターン制戦略ゲームである。派手な映像ではなく、ルールそのものの完成度によって現在まで評価されている。
初心者にも理解しやすい戦略ゲーム
本格的な戦争シミュレーションでは資金、補給、政治、兵器生産など多数の要素を管理する場合があるが、『ネクタリス』は必要な要素を整理し、盤上ゲームのような分かりやすさを重視している。そのため戦略ゲーム初心者でも基本ルールを覚えやすい。
単純なのに奥深い理由
ユニットにはそれぞれ得意な相手と苦手な相手があり、地形、周囲の味方、包囲などによって戦闘結果が変化する。単純に強い兵器を前へ出すだけでは勝てず、複数ユニットを連携させる必要がある。同じ戦力でも配置の仕方によって結果が大きく変わるため、自分の判断が勝敗へ直結する。
何度でも挑戦したくなるマップ
一度失敗しても「次はあのユニットを先に動かそう」「ここで敵を包囲すれば勝てる」と改善案がすぐ思い浮かぶ。短い試行錯誤を繰り返しながら攻略法を見つけるため、難しい場面でも投げ出しにくい。
他のゲームにはない良いところ
PCエンジンはシューティングやCD-ROM作品で語られやすいが、『ネクタリス』はゲームルールだけでも名作を生み出せることを示している。後に多機種へ移植・展開されたことも基本設計の強さを証明しており、戦略ゲームの代表として第18位とした。
[game-rank-18]
■ 19位 マジカルチェイス
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『マジカルチェイス』は1991年11月15日にパルソフトから発売されたHuCARD用横スクロールシューティングで、当時の定価は7,800円。開発はクエストが担当。現在では流通量の少なさから高額なレトロソフトとして有名だが、単に希少だから注目されているのではなく、ゲームそのものの完成度が高い。
かわいらしい世界観
主人公リプルはほうきに乗った魔女で、宇宙戦闘機や軍事兵器が中心だったシューティングゲームとは大きく異なる雰囲気を持つ。背景は絵本のようにカラフルで、敵キャラクターにもユーモラスなデザインが多い。明るい見た目によってシューティングが苦手な人にも興味を持たせやすい。
星を使った独自システム
自機周囲に存在する二つの星を動かし、攻撃方向を調整できることが特徴。前方だけでなく斜め方向や上下から現れる敵へ対応でき、星の位置そのものが攻略の重要要素となる。操作へ慣れるほど効率よく敵を倒せるようになり、単なるかわいいシューティングではないことが分かる。
ショップシステムの楽しさ
ゲーム中に獲得した資源を使い装備を購入する仕組みがあり、プレイヤーが自分で強化内容を選べる。どの装備を優先するかによって攻略方法が変わり、何度か遊ぶことで自分なりの定番構成が見つかっていく。
他のゲームにはない良いところ
現在は中古価格の高さが話題になりやすいが、本作の本質はグラフィック、音楽、操作、武器システムが高い水準でまとまった良作であることだ。希少価値を抜きにしてもPCエンジンを代表する個性的シューティングとして十分な魅力があり、第19位とした。
[game-rank-19]
■ 20位 超兄貴
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『超兄貴』は1992年12月25日にNCS/メサイヤから発売されたSUPER CD-ROM²用横スクロールシューティングで、当時の定価は7,200円。後にシリーズ化され、ゲーム内容以上に強烈な世界観と音楽でも語り継がれる作品となった。
誰にも真似できない強烈な世界観
通常のシューティングゲームでは戦闘機、宇宙船、ロボットなどが活躍する。しかし『超兄貴』では筋肉、ボディビル、男性美といった要素を宇宙戦争へ持ち込む。アドンとサムソンをはじめとする筋肉質な人物が飛び回り、敵側にも理解を超えたデザインが次々と登場する。一度画面を見るだけで作品名を覚えてしまうほど強烈である。
音楽も作品の一部
葉山宏治による音楽はゲーム音楽として非常に個性的で、筋肉世界の奇妙さと熱さをさらに増幅する。CD-ROM²の音響性能が作品の方向性と完全に一致しており、映像と音楽を別々に考えられないほど一体化している。
シューティングとしてもしっかり遊べる
奇抜な見た目が先行しがちだが、ゲーム部分は横スクロールシューティングとして成立している。敵弾を避け、オプション的なキャラクターを利用し、ボスの攻撃パターンを読みながら進む。ネタだけで終わらなかったからこそ、続編が作られ長く愛されるシリーズとなった。
他のゲームにはない良いところ
ゲームは必ずしも格好良い必要も、美しい必要も、現実的である必要もない。「他にないものを作る」という創作の自由さを極端な形で証明した作品である。PCエンジンCD-ROM文化の自由で実験的な側面を象徴する一本として第20位とした。
[game-rank-20]
■ 21位 風の伝説ザナドゥ
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『風の伝説ザナドゥ』は1994年2月18日に日本ファルコムから発売されたSUPER CD-ROM²用アクションRPGで、当時の定価は7,800円。パソコンゲームで長い歴史を持つ日本ファルコムが、PCエンジンCD-ROM向けに送り出した大型作品として知られる。
長編冒険物語としての魅力
主人公アリオスを中心に、章立て形式で物語が進行する。各章には独立した事件や目的がありながら、全体では一つの大きな物語へつながるため、長編作品でも区切りを意識して遊びやすい。仲間や町の人々との会話も多く、ファルコム作品らしい丁寧な世界作りが感じられる。
ゲームシステムの変化
通常のフィールド探索だけでなく、場面によって横スクロールアクション的な戦闘へ切り替わるなど、一つのゲーム内で異なる操作感を楽しめる。物語を読むだけではなく、自分でキャラクターを動かして冒険している感覚を大切にしている。
音楽の魅力
日本ファルコム作品といえば音楽への評価が高く、本作でもCD-ROMを利用した楽曲が冒険を盛り上げる。町、フィールド、戦闘、イベントごとに雰囲気の異なる曲が流れ、長時間プレイでも耳から世界観を感じられる。
他のゲームにはない良いところ
『イースI・II』がファルコム原作をハドソン側がPCエンジンへ再構築した成功例なら、『風の伝説ザナドゥ』はファルコム自身が家庭用CD-ROMへ本格的に取り組んだ作品という意味を持つ。PCゲーム文化とPCエンジン文化が交わった重要作として第21位とした。
[game-rank-21]
■ 22位 エメラルドドラゴン
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『エメラルドドラゴン』は1994年1月28日にNECホームエレクトロニクスから発売されたSUPER CD-ROM²用RPGで、当時の定価は7,800円。パソコン版で人気を得た同名RPGをPCエンジン向けに再構成した作品で、家庭用ゲームとして遊びやすい形へ調整されている。
物語とキャラクターの魅力
主人公アトルシャンとドラゴン族の少女タムリンを中心に、人間とドラゴンの関係、仲間との出会い、世界を巻き込む戦いが描かれる。王道ファンタジーの分かりやすさを持ちながら、登場人物同士の感情が物語を動かすため、キャラクターへの愛着が生まれやすい。
PCエンジン版の豪華さ
SUPER CD-ROM²の容量を利用し、音声やビジュアル演出を追加することで物語性が強化されている。PCゲームから家庭用へ移植する際、単純に画面を縮小するのではなく、「テレビとコントローラーで遊ぶRPG」として見せ方を変えていることが魅力である。
戦闘システムの特徴
仲間がある程度自律的に戦う仕組みがあり、すべての行動を毎回細かく指示する一般的なコマンドRPGとは異なるテンポを持つ。仲間と一緒に戦っている感覚が強く、キャラクター性をゲームシステムでも表現している。
他のゲームにはない良いところ
1980年代後半から1990年代前半に栄えた日本のPCゲームRPG文化を家庭用PCエンジンへ伝える役割を果たした作品である。PCゲームを知らないプレイヤーでも物語中心の本格RPGを楽しめるようになり、SUPER CD-ROM²のRPGラインナップを豊かにした。第22位に選出した。
[game-rank-22]
■ 23位 天外魔境 風雲カブキ伝
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『天外魔境 風雲カブキ伝』は1993年7月10日にハドソンから発売されたSUPER CD-ROM²用RPGで、当時の定価は7,800円。『天外魔境II 卍MARU』で強烈な存在感を示したカブキ団十郎を主人公に据えた外伝的作品である。
人気キャラクターが主人公になる面白さ
『天外魔境II』では仲間の一人だったカブキは、派手な外見、大げさな言動、芝居がかった振る舞いによって非常に人気が高かった。本作ではその人物が主人公となり、ゲーム全体がカブキの性格に合わせてさらに派手な方向へ進化している。
舞台劇のような演出
物語や戦闘だけでなく、画面構成やイベントにも芝居を思わせる演出が多い。CD-ROMの音声や音楽との相性が非常に良く、ただ文章でイベントを見るよりも「舞台を鑑賞している」ような娯楽性がある。
『II』とは違う魅力
『天外魔境II』が広大なジパングを救う重厚な冒険だったのに対し、本作はカブキというキャラクターの魅力を中心に、より軽快でショー的な雰囲気を重視している。そのためシリーズ作品でありながら同じ体験を繰り返すだけになっていない。
他のゲームにはない良いところ
人気脇役を主人公にしたスピンオフは現在では珍しくないが、当時としては大規模RPG一本を使って実現すること自体が贅沢だった。世界観に十分な厚みがあったからこそ、主人公を変更しても一作品として成立した。シリーズファンには特に印象深い作品として第23位とした。
[game-rank-23]
■ 24位 ゲート オブ サンダー
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『ゲート オブ サンダー』は1992年2月21日にハドソンから発売されたSUPER CD-ROM²用横スクロールシューティングで、当時の定価は6,800円。高速なゲーム展開とハードロック調の音楽によって、PCエンジンCDシューティングを代表する作品の一つとして評価されている。
最大の魅力は圧倒的な疾走感
ゲーム開始直後からテンポが速く、敵が次々と出現する。画面をゆっくり観察してから対応するというより、流れに乗りながら武器を切り替え、敵を破壊していく楽しさが強い。横スクロールシューティングでありながら停滞感が少なく、最初から最後まで勢いが続く。
武器切り替えの戦略性
複数種類の武器を状況に応じて切り替えられる。前方だけでなく後方から敵が現れる場面も多く、オプションの向きを調整して対応する必要があるため、単純な正面撃ちだけでは攻略できない。慣れてくると敵が出現する前から武器を準備できるようになり、自分の上達を実感しやすい。
CD音源のハードロック
本作を語るうえで音楽は欠かせない。ハードロック調BGMが高速スクロールと完璧に噛み合い、プレイヤーの気分を一気に高める。CD-ROMを利用して「映画のようなムービー」を増やすのではなく、プレイ中ずっと耳へ届く音楽を豪華にした点がシューティングと非常に相性が良い。
他のゲームにはない良いところ
SUPER CD-ROM²という大容量媒体の価値を、映像中心ではなく音楽とアクションの気持ちよさへ振り向けた作品である。PCエンジンCDシューティングの方向性を理解するうえで非常に分かりやすく、第24位に選んだ。
[game-rank-24]
■ 25位 スーパーすんげーシューティング STARパロジャー
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『スーパーすんげーシューティング STARパロジャー』は1992年4月24日にハドソンから発売されたSUPER CD-ROM²用縦スクロールシューティングで、当時の定価は6,800円。ハドソンのキャラクターやPCエンジン文化を大量に取り込んだ、パロディ色の強い作品である。
見るだけでも楽しい世界
タイトルからも分かる通り最初から真面目一辺倒のSFシューティングを目指しておらず、自機や敵、背景、ボスなど至る所にギャグが仕込まれている。PCエンジン本体を思わせる機体まで登場し、ハードのファンほど笑える内容となっている。
パロディなのに本格派
ゲーム部分はハドソンが蓄積してきた縦シューティングの技術を生かしており、武器強化、敵配置、巨大ボス、スコアアタックなどがしっかり作られている。見た目だけ面白くてゲームが単調という作品ではなく、普通のシューティングとしても十分遊び応えがある。
初心者にも勧めやすい
明るいグラフィックとコミカルなキャラクターによって、硬派な宇宙戦争作品より親しみやすい。シューティングに苦手意識がある人でも画面を見る楽しみがあるため続けやすく、難易度設定によって遊び方を調整できる点も魅力である。
他のゲームにはない良いところ
ゲーム機そのものをゲームのネタにする自己パロディは、PCエンジンとハドソンの関係が非常に近かったからこそ可能だった。ハード文化、キャラクター文化、シューティング文化を一つにまとめた「PCエンジン愛」の強い作品として第25位とした。
[game-rank-25]
■ 26位 銀河婦警伝説サファイア
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『銀河婦警伝説サファイア』は1995年11月24日にハドソンから発売されたアーケードカード対応CD-ROM²用縦スクロールシューティングで、当時の定価は6,800円。開発はCAProduction。PCエンジン市場が終盤を迎えた1995年に登場し、発売本数の少なさなどから後年は非常に高額なプレミアソフトとしても知られるようになった。
PCエンジンの限界へ挑んだ映像表現
アーケードカードによって追加される大容量RAMを利用し、大量のグラフィックデータを扱うことで、従来のPCエンジン作品では難しかった派手な視覚演出を実現している。背景が拡大縮小しているように見える場面や、立体感を強調した演出など、「本当にPCエンジンで動いているのか」と驚く場面が多い。
4人のキャラクターを選べる
複数の女性キャラクターから一人を選択し、それぞれ異なる機体性能で戦う。自分の好みやプレイスタイルによって選択が変わるため、単純に一度クリアして終わりではない。キャラクターゲーム的な魅力とシューティングとしての性能差が組み合わされている。
時代を移動するステージ
タイムトラベル的な題材を利用しているため、ステージごとに背景や敵デザインが大きく変化する。未来的な世界だけを進む一般的なSFシューティングよりも画面変化が大きく、次のステージを見る楽しみがある。
他のゲームにはない良いところ
1995年といえばすでにPlayStationやセガサターンといった32ビット機が登場していた。その時期に1987年生まれのPCエンジン系ハードで、ここまで派手な作品を作り上げたこと自体に大きな価値がある。中古価格の高さだけではなく、「成熟したハードを限界まで使い切る」というゲーム開発の面白さを体験できる作品として第26位とした。
[game-rank-26]
■ 27位 パラソルスター
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『パラソルスター』は1991年2月15日にタイトーから発売されたHuCARD用アクションゲームで、当時の定価は6,600円。『バブルボブル』『レインボーアイランド』の系譜に位置する作品として知られ、かわいらしいキャラクターと独特の傘アクションを組み合わせている。
傘一つで多彩なアクション
主人公が持つパラソルは単なる飾りではなく、敵を受け止め、攻撃し、水滴などを集めて飛ばすなど多くの使い道がある。普通のアクションゲームではジャンプと攻撃を別々に使うことが多いが、本作では傘の使い方を理解することが攻略の中心になる。
パズル的な面白さ
敵を直接倒すだけではなく、どの位置から傘を使えば効率よくまとめて倒せるかを考える場面が多い。アクションの反射神経とパズル的思考が同時に必要となり、一つのステージを上手く処理できた時の満足感が大きい。
二人プレイの楽しさ
二人で同時に遊ぶと、互いの行動によって予想外の展開が起こりやすい。協力して敵を倒すこともできれば、狙っていない方向へ敵を飛ばして混乱することもある。一人用とは違った賑やかさがあり、PCエンジンの多人数文化とも相性がよい。
他のゲームにはない良いところ
武器としては珍しい「傘」を徹底的にゲームシステムへ落とし込んだ発想が独創的である。明るい色使いと軽快なゲーム性はPCエンジンのカラフルな画面にもよく合い、現在でも手軽に楽しめるアクションゲームとして第27位とした。
[game-rank-27]
■ 28位 源平討魔伝
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『源平討魔伝』は1990年3月10日にナムコから発売されたHuCARD用アクションゲームで、当時の定価は6,800円。ナムコのアーケード版をPCエンジンへ移植した作品で、平景清が源頼朝を討つため日本各地を進むという独特の和風世界を持つ。
強烈なビジュアルと世界観
日本史を基礎にしながら、地獄、妖怪、巨大な武者、怪奇的な風景を大胆に組み合わせている。歴史ゲームというより「日本の古典世界を悪夢のように再構成したアクションゲーム」と表現した方が近く、他作品にはない重苦しく幻想的な雰囲気を持つ。
複数のゲーム画面
小さなキャラクターで進む場面だけでなく、景清を大きく表示して敵と戦うBIGモードなど、ステージによって画面構成や操作感が変化する。現在のゲームでは珍しくない演出だが、当時の家庭用機では巨大キャラクターが動くだけでも大きな迫力を感じられた。
音と台詞の印象
独特な効果音や台詞、文字演出も作品の個性を強めている。画面だけでなく耳からも異様な世界へ引き込まれ、他のアクションゲームとは違う不気味な記憶を残す。
他のゲームにはない良いところ
PCエンジンはナムコのアーケード作品が多数移植されたハードであり、『源平討魔伝』はその中でも特に個性的な一本である。和風アクション、巨大キャラクター、奇妙な世界観を家庭で楽しめる作品として第28位とした。
[game-rank-28]
■ 29位 ニュートピア
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『ニュートピア』は1989年11月17日にハドソンから発売されたHuCARD用アクションRPGで、当時の定価は5,800円。上から見下ろしたフィールドを探索し、剣やアイテムを利用しながら迷宮を攻略していく作品で、PCエンジンにおける代表的なトップビュー型アクションRPGの一つである。
分かりやすい冒険の楽しさ
プレイヤーは広いフィールドを歩き回り、町や洞窟を発見し、住民から情報を集めながら次の目的地を探す。目的地が常に矢印で示される現代ゲームとは異なり、会話や地形を手掛かりに自分で冒険経路を考える必要がある。その分、新しい場所を発見した時の喜びが大きい。
アクションとRPGのバランス
敵との戦闘はコマンドを選ぶのではなく、プレイヤー自身が主人公を操作して剣で攻撃する。装備やアイテムによって強化されるRPG的要素と、自分の操作技術によって敵を避けたり攻撃したりするアクション性が組み合わされている。
探索と謎解き
迷宮では壁や通路を調べながら進み、隠された場所やアイテムを見つける必要がある。単純に敵をすべて倒すだけでは進めないため、周囲を観察する楽しみがある。行けなかった場所へ新しいアイテムを入手してから戻るなど、成長と探索が結び付いている。
他のゲームにはない良いところ
類似するトップビュー型アクションRPGは存在するものの、PCエンジンユーザーがHuCARD一本で長い冒険を楽しめる作品として大きな意味があった。続編『ニュートピアII』と合わせればより完成された世界を楽しめる。CD-ROM大作だけではないPCエンジンの魅力を伝える作品として第29位とした。
[game-rank-29]
■ 30位 カトちゃんケンちゃん
発売日・発売会社・開発会社・当時の定価
『カトちゃんケンちゃん』は1987年11月30日にハドソンから発売されたHuCARD用横スクロールアクションゲームで、当時の定価は4,900円。PCエンジン本体の発売から約一か月後という非常に早い時期に登場した初期代表作であり、当時テレビで絶大な人気を誇っていた加藤茶と志村けんをモデルとしたキャラクターを使用している。
発売当時の圧倒的な知名度
1980年代後半の子どもたちにとって、加藤茶と志村けんはテレビを代表する人気者だった。その二人をゲームの主人公に採用したことで、普段ゲームに強い関心を持たない人にもPCエンジンの名前を伝える力があった。新しいゲーム機が登場した直後に誰もが知る芸能人を題材とするゲームを発売する戦略は、ハードの認知度を高めるうえで非常に大きかった。
キャラクターだけに頼らないゲーム性
主人公を操作し、敵を蹴りながらステージを進む基本システムは分かりやすい。しかしステージは意外に広く、隠しアイテムや秘密のボーナスが多数配置されている。何も考えず右へ進むだけではすべてを発見できず、怪しい場所を調べたり、特定の地点へ攻撃したりすることで隠し要素を見つけられる。
テレビ番組を思わせるギャグ
登場人物の表情、敵の動き、ステージ中の仕掛けには当時のバラエティ番組を思わせるユーモアが大量に盛り込まれている。少々下品なギャグまで堂々とゲームへ入っており、現在のキャラクターゲームとは違う1980年代らしい自由な雰囲気を感じられる。
実はかなり手強いアクション
明るい見た目から簡単そうに見えるが、後半へ進むと敵配置、穴、時間制限などが厳しくなり、何度も挑戦してステージ構成を覚える必要がある。子ども向けキャラクターゲームだから簡単という設計ではなく、当時のアクションゲームらしい歯応えを持っている。
PCエンジン初期を理解できる価値
後期のPCエンジンを代表する作品には豪華な音声やアニメーションを収録したSUPER CD-ROM²ゲームが多い。しかし1987年当初のPCエンジンは、小さなHuCARDからファミコンよりカラフルで大きなキャラクターを表示し、アーケード感覚のゲームを家庭へ届けるハードとして登場した。『カトちゃんケンちゃん』は、その最初期の方向性を非常に分かりやすく伝えている。
他のゲームにはない良いところ
テレビの人気者、当時らしいギャグ、探索要素の多いアクション、PCエンジン初期のグラフィック性能が一つになっており、1987年という時代そのものを体験できる作品である。『天外魔境II』『悪魔城ドラキュラX』『ときめきメモリアル』など後期の大作だけを遊んでいると、PCエンジンというハードがどのようにスタートしたのか見えにくい。本作を遊ぶことで、HuCARD中心の初期とCD-ROM中心の後期では同じハードでもまったく違う文化を持っていたことが分かる。その歴史的な重要性と現在でも楽しめる独特のユーモアを評価し、第30位に選出した。
■ PCエンジン人気ランキング ベスト30を振り返って
PCエンジンのソフトラインナップを振り返ると、一つの特徴だけでは説明できないハードだったことがよく分かる。初期には『R-TYPE I』『カトちゃんケンちゃん』『ダンジョンエクスプローラー』などHuCARDを利用したアーケード感覚の作品が人気となり、その後は『ガンヘッド』『スーパースターソルジャー』『ソルジャーブレイド』などによってシューティングゲームに強いハードという評価を確立した。さらにCD-ROM²が普及すると、『イースI・II』『天外魔境 ZIRIA』『スナッチャー』のように音楽、音声、ビジュアルを重視したゲームが増え、SUPER CD-ROM²時代には『天外魔境II 卍MARU』『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』『ときめきメモリアル』『風の伝説ザナドゥ』など、従来のROM媒体だけでは実現しにくかった大規模作品が登場した。
PCエンジンが特に面白いのは、単純なハード性能競争だけで成功したゲーム機ではなかったことである。本体そのものは1987年に発売されたが、CD-ROM²、SUPER CD-ROM²、アーケードカードと段階的に拡張され、そのたびにゲーム表現が変化した。1988年の『R-TYPE』と1995年の『銀河婦警伝説サファイア』を同じPCエンジン系ハードの作品として並べると、約8年間でソフト表現がどれほど進歩したかを実感できる。HuCARDの高速で手軽なゲーム、CD-ROMの豪華な音楽と音声、マルチタップによる多人数プレイなど、一台のハードを中心に複数のゲーム文化が共存したことがPCエンジン最大の特徴だった。
またPCエンジンは、シューティングだけでなくRPGにも強い。『天外魔境II 卍MARU』『イースI・II』『桃太郎伝説II』『エメラルドドラゴン』『風の伝説ザナドゥ』など方向性の異なるRPGが揃い、プレイヤーは王道冒険、和風世界、アクションRPG、物語重視型など好みに合わせて選べた。さらに『スナッチャー』のようなアドベンチャー、『ときめきメモリアル』のような恋愛シミュレーション、『ネクタリス』のような戦略ゲームまで存在し、ハード全体のジャンル幅は非常に広い。
現在PCエンジン作品を遊ぶ場合、オリジナル実機だけでなく復刻ハードや移植版などさまざまな方法が存在する作品もある。一方、『マジカルチェイス』『銀河婦警伝説サファイア』のようにオリジナル版の中古価格が非常に高い作品もあり、レトロゲーム収集という観点でも注目されている。ただし高額だから名作なのではなく、ゲームとしての完成度や歴史的重要度を切り分けて考えることが大切である。本ランキングでは希少価値だけでは順位を決めず、現在実際に遊んだ時に感じられる魅力、当時の影響力、PCエンジンらしさを総合して選出した。
その中でも第1位の『天外魔境II 卍MARU』は、PCエンジンというハードが最も得意としたCD-ROMによる豪華な演出と、本格RPGのゲーム性を両立した象徴的作品である。第2位『イースI・II』はCD-ROM²初期の可能性を示し、第3位『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』はアクションゲームでもCD-ROMを有効利用できることを証明した。第4位『スナッチャー』は物語と音声、第5位『R-TYPE I』はアーケード移植というPCエンジンの異なる強みを象徴している。
これから初めてPCエンジンを体験する場合は、ランキング上位だけを順番に遊ぶ必要はない。物語重視なら『天外魔境II』『イースI・II』『スナッチャー』、純粋なアクションなら『悪魔城ドラキュラX』『PC原人』『スプラッターハウス』、シューティングなら『R-TYPE I』『ガンヘッド』『ソルジャーブレイド』『精霊戦士スプリガン』『ゲート オブ サンダー』、友人と遊ぶなら『ボンバーマン’94』『ダンジョンエクスプローラー』といった形で選ぶと、PCエンジンの魅力をより分かりやすく体験できるだろう。1987年に誕生した小さなゲーム機が、HuCARD、CD-ROM²、SUPER CD-ROM²という進化を経てこれほど多彩な作品を残したことこそ、PCエンジンが現在までレトロゲームファンに愛され続ける最大の理由なのである。
[game-11]


















の人気ランキングベスト30.jpg)

