
【8/4(月)20時〜全品ポイント10倍!要エントリー!】エポック社 EPOCH スーパーカセットビジョン ドラえもん 【中古】
【発売】:エポック社
【発売日】:1984年7月
【ジャンル】:麻雀ゲーム
■ ゲームの基本情報とその内容
1980年代前半、日本の家庭用テレビゲーム市場が徐々に拡大する中、エポック社が展開した『スーパーカセットビジョン』は、グラフィックやサウンド面でそれまでの家庭用ゲーム機を一歩リードする存在として注目を集めていました。そのプラットフォームにおいて1984年7月に登場したのが、対戦型麻雀ゲーム『スーパー麻雀』です。
この作品は、コンピュータと一対一で真剣勝負が楽しめる「二人打ち麻雀」を再現したタイトルであり、単なるボードゲーム的な再現を超えて、リアルな牌譜・ルール・得点計算が実装されていることが当時としては画期的でした。さらに、プレイヤーの操作性に配慮したテンキー型の「セレクト12キー」専用パネルを導入した点も本作の大きな特徴です。
ゲームモードは主に2つ。ひとつは持ち点制によるスタンダードな麻雀体験が味わえる「ノーマルゲーム」、もうひとつは制限時間内により高得点を目指す「タイマーゲーム」です。特に後者は時間制限と得点の増減によって、ゲーム性に緊張感とスピード感を加えており、単調になりがちな麻雀ソフトにアクセントを与えていました。
■■■■ ゲームの魅力とは?
『スーパー麻雀』の魅力は、単に麻雀のルールをデジタル化しただけではありません。まず注目したいのは、本格的な麻雀経験者でもうなるようなルール設定です。採用されているのは、いわゆる「アリアリルール」であり、喰いタンや後付けも有効とされているため、戦術の幅が非常に広くなっています。
また、珍しいローカル役や実際にはあまり見かけない役満も多数搭載されており、「八連荘」「一色三順」「三連刻」など、マニアックな要素が詰め込まれているのもポイントです。特に「八連荘」については、ゲーム内で「R」マークが表示されるなど、視覚的な演出も用意されており、演出面でも丁寧に作り込まれています。
操作面でも工夫が凝らされており、専用のテンキーパッドを使うことで直感的に捨て牌やリーチ、ポン、チーといった動作が可能です。これにより、コントローラー操作に不慣れなプレイヤーでもスムーズにプレイでき、実際の卓上麻雀に近い感覚を味わうことができました。
そしてもう一つの隠れた魅力は、「戦略ミスによるチョンボ」がしっかり実装されている点です。立直後の暗槓によって待ちが変わる、ノーテンリーチが可能だが失敗すると罰則があるなど、緊張感のある判断が求められ、単なる運試しゲームにとどまらない奥深さが体験できました。
■■■■ ゲームの攻略など
『スーパー麻雀』を攻略するうえでカギとなるのは、実際の麻雀とは異なる「ゲーム特有の癖」を把握することにあります。AIの思考パターンには一定の傾向があり、例えば序盤から積極的に鳴きを入れてくることや、リーチ後の打牌がややパターン化していることに気づくと、相手の待ち牌をある程度読めるようになります。
また、プレイヤーは東家(親)からスタートし、東南戦相当の計8局で勝敗が決まりますが、この形式を利用して、序盤で大きな手を狙いにいく戦術が有効です。特に1局目・2局目に役満や跳満をアガれれば、残りの局面を守りきる戦法が使えるため、最初の2局を慎重かつ攻撃的に運ぶことが重要となります。
タイマーゲームでは、制限時間に対する得点効率が攻略の鍵になります。和了によって残り時間が延びるため、早アガリを重視した戦術も求められます。一方で、役満狙いに固執するとタイマーが尽きてゲームオーバーになるリスクもあり、バランス感覚が問われる構成です。
裏技としては、特定の局面で特定の牌を選択するとゲームがフリーズするバグが知られており、これは意図的に避ける必要があります。また、立直後の暗槓や振り聴扱いの扱いに独自ルールがあり、攻略本などでは触れられていない情報を事前に把握しておくと、スムーズに対局が進められるでしょう。
■■■■ 感想や評判
当時のユーザーの反応としては、「スーパーカセットビジョン」本体を所有しているプレイヤー層が限られていたこともあり、大衆的な知名度こそ控えめでしたが、麻雀ファンの間では「思ったよりも本格的」「家庭用とは思えない作り込み」といったポジティブな評価が目立ちました。
とりわけ注目されたのは、アナログ時代の麻雀に慣れていた年長層が、家庭用ゲーム機で本格対戦ができることへの驚きです。当時としては、家庭内で1人用麻雀がここまで再現されていたことは珍しく、画面の見やすさ、操作感、得点の計算なども高く評価されていました。
一方、ゲーム専門誌やユーザーレビューでは、「バグが多い」「進行不能になる場面がある」といったマイナス意見もありました。特に右から2番目の牌をチーに絡めた場合のフリーズ現象は、マニュアルに訂正紙が挟まれるほど知られた不具合であり、製品版での仕様と受け止められていた面もあります。
また、「ルールがやや複雑すぎる」「役の採用基準が曖昧」という声も見受けられました。一般的な役(西や北、人和、連風牌など)が使えなかったり、逆にローカル役が多すぎる点で、初心者が混乱することもあったようです。
■■■■ 中古市場での現状
『スーパー麻雀』は、現在でも中古市場にて稀に流通しており、レトロゲームファンの間では注目のアイテムとされています。特にスーパーカセットビジョン関連のソフトは全体的に出品数が限られており、その分コレクション価値が高まっています。
ヤフオクでは、状態により1,500円~3,000円前後で取引されることが多く、箱・説明書付きの完品状態だと高値がつきやすい傾向にあります。動作確認済で状態の良いものは、即決価格で設定されている場合が多く、出品後すぐに落札される例も少なくありません。
メルカリでは、比較的安価な出品が見られることもありますが、ソフト単体で箱なし・マニュアルなしの場合には1,200円前後に落ち着くことが多いです。「動作保証あり」「清掃済み」などの記載があると売れ行きも早く、2,000円台での取引が一般的です。
Amazonマーケットプレイスでは出品自体が稀少で、あったとしても3,000円を超えるプレミア価格が付けられている場合もあります。楽天市場に関しては、流通量が少なく、あってもゲームショップ系列の出品に限られるため、価格帯はやや高めで3,000円~4,000円が相場です。
最後に、駿河屋では在庫が補充されるタイミングが限定的であり、出品されてもすぐに売り切れてしまうことが多い傾向です。価格帯は2,000円前後が中心ですが、箱・説明書が揃っているかどうかで大きく差が出るため、購入希望者はこまめにチェックする必要があります。
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