【発売】:エレクトロニック・アーツ
【発売日】:2012年12月8日
【ジャンル】:サッカーゲーム
■ 概要・詳しい説明
Wii U本体と同時期に登場した本格サッカーゲーム
『FIFA13 ワールドクラスサッカー』は、2012年12月8日にエレクトロニック・アーツから発売されたWii U用のサッカーゲームであり、世界的に展開されてきたEA SPORTSの代表的シリーズ『FIFA』の2013年版にあたる作品です。Wii U版は、単に他機種版の内容を新ハードへ移しただけのタイトルではなく、Wii U GamePadという二画面型コントローラーの特徴を取り込み、従来のサッカーゲームに「手元で試合を管理する」感覚を加えた点が大きな特徴になっています。テレビ画面では選手を操作して試合を進め、手元のGamePadでは戦術変更、フォーメーション確認、選手交代、セットプレイ時の狙い調整などを行うことができ、プレイヤーはピッチ上の選手でありながら、同時にベンチから指示を出す監督のような立場も味わえます。シリーズの魅力である実在クラブ、実在リーグ、実名選手の収録も本作の大きな柱で、サッカーファンにとってはお気に入りのクラブやスター選手を自分の手で動かせることが大きな楽しみになっています。サッカーゲームとしての基本は、パス、ドリブル、シュート、守備、選手交代、戦術変更といった要素を組み合わせながら勝利を目指す内容であり、単なるアクション操作だけでなく、試合全体の流れを読む判断力も求められます。
FIFA公認タイトルならではの収録規模
本作の魅力を支えているのは、FIFA公認タイトルらしい豊富なライセンスです。世界各国のリーグやクラブ、数多くの実名選手が登場し、プレイヤーは有名クラブ同士のビッグマッチから、普段あまり触れる機会のない海外リーグのチームまで、幅広い組み合わせで試合を楽しめます。単なる架空チームの対戦ではなく、ユニフォーム、選手名、クラブの個性、能力値、チームごとの戦い方が用意されていることで、試合に説得力が生まれています。強豪クラブを使えば、スピードのあるウイング、決定力の高いストライカー、展開力に優れた中盤、対人守備に強いディフェンダーなどを組み合わせ、華やかな攻撃を展開できます。一方で、中堅クラブや能力的に突出した選手が少ないチームを選ぶと、守備を固める、早めにパスを回す、カウンターを狙う、セットプレイを重視するなど、より現実的な試合運びが求められます。このように、チーム選びそのものがプレイスタイルを変える要素になっており、収録数の多さは単なる数字上の豪華さに留まっていません。プレイヤーはゲーム内で世界のサッカーを旅するように、さまざまなクラブや選手に触れることができます。
Wii U GamePadがもたらす独自の操作感
Wii U版ならではの個性として特に印象的なのが、Wii U GamePadを使った操作です。テレビ画面では通常の試合映像が展開され、GamePadの画面には戦術や選手情報、レーダー、操作補助に関わる機能が表示されます。これにより、試合を完全に止めずにフォーメーションを変更したり、選手交代を考えたり、セットプレイの狙いを決めたりできます。従来のサッカーゲームでは、戦術変更を行うためにポーズメニューを開き、複数の項目を選んで設定し、再び試合に戻る流れが一般的でした。しかし本作では、手元の画面を使うことで試合の流れを大きく切らずに判断を反映できます。攻撃が停滞していると感じたら前線の人数を増やし、相手のサイド攻撃が強いと感じたら守備位置を調整し、疲れた選手がいれば交代を考える。こうした動きが単なるメニュー操作ではなく、試合中の采配として感じられる点がWii U版の面白さです。セットプレイやペナルティキックでは、GamePadの画面を見ながら狙いを定める操作が用意され、テレビ画面とは違う視点でゴールを狙う感覚も加わっています。
身体接触とボールコントロールのリアルさ
『FIFA13』の試合部分では、選手同士の接触や体勢の崩れ、ボールへの反応などを自然に見せることが重視されています。サッカーは、ただボールを足元に置いて走るだけのスポーツではありません。相手に肩を当てられながらキープする、空中戦で競り合う、スライディングをかわす、無理な体勢でシュートを打つ、パスを受ける瞬間に背後からプレッシャーを受けるなど、身体のぶつかり合いが常に発生します。本作では、そうした接触がゲーム展開に影響するため、強引にドリブルで突っ込むだけでは簡単に突破できません。体の強い選手でボールを守る、俊敏な選手で相手の重心を外す、背後から寄せられる前にワンタッチでさばくなど、選手の特徴に合わせた判断が必要になります。特に、トラップの安定感やボールコントロールの精度が選手の能力によって変化するため、難しいパスを受けたときにボールが足元から離れることもあります。この不確実さは、初心者にはミスに見える場面でもありますが、現実のサッカーらしい緊張感を生む重要な要素です。
オフ・ザ・ボールの駆け引き
本作で注目したい要素のひとつが、ボールを持っていない場面での競り合いやポジション争いです。サッカーでは、実際にボールに触れている時間よりも、ボールを受ける前の動き、相手を引きつける動き、スペースへ走る動き、守備側が体を入れる動きのほうが多く発生します。『FIFA13』では、浮き球やクロスボール、ロングパスに対して、ボールが到達する前から選手同士が位置を取り合う場面が表現され、ただボタンを押してヘディングするだけではない駆け引きが生まれています。サイドからクロスを上げる場合、中央のFWが相手DFの前に入れるか、後ろから飛び込めるか、体格差で競り勝てるかによって結果が変わります。守備側も、ボールの落下地点だけを追うのではなく、相手FWの動きを読んで体を寄せたり、先にポジションを取ったりすることが重要になります。この仕組みによって、ゴール前の攻防がより立体的になり、ヘディングシュートやクリアの成否に説得力が出ます。
長く遊べるモード構成
本作は、単発の対戦だけでなく、長く遊べるモードも用意されています。お気に入りのクラブを使ってシーズンを戦う、トーナメントで優勝を目指す、選手を起用しながらチームを作っていくなど、プレイヤーは自分だけのサッカー物語を作ることができます。キャリア的な遊び方では、試合に勝つことだけでなく、チーム編成、選手起用、移籍市場での判断、若手の成長といった要素も楽しめます。スター選手を並べれば勝ちやすくなる場面はありますが、サッカーはそれだけでは成り立ちません。守備的な選手、中盤で走れる選手、途中出場で流れを変える選手、将来性のある若手など、さまざまなタイプを組み合わせることでチームが形になります。また、トーナメント形式では短期決戦ならではの緊張感があります。リーグ戦では多少の敗北を取り返せますが、カップ戦では一度のミスが敗退につながることもあります。このため、モードごとに試合への向き合い方が変わり、同じチームを使っても毎回違ったドラマが生まれます。
実在選手が主役になるゲーム
一般的な物語型ゲームでは、主人公や仲間キャラクターが作品の中心になりますが、『FIFA13 ワールドクラスサッカー』における主役は実在のサッカー選手たちです。メッシ、クリスティアーノ・ロナウド、ルーニー、イニエスタ、シャビ、ネイマールといった当時の世界的スター選手をはじめ、各クラブの中心選手、ベテラン、若手有望株、守備職人、控え選手まで、膨大な選手データがゲーム内に存在します。プレイヤーにとっての「好きなキャラクター」は、見た目や設定で選ぶ架空人物ではなく、プレースタイルや思い入れで選ぶ選手になります。スピードで相手を置き去りにするFW、正確なパスで試合を組み立てるMF、空中戦に強いDF、反応速度に優れたGKなど、選手ごとの特徴が試合中の使いやすさに直結します。好きなクラブの選手を使う喜びはもちろん、ゲーム内で初めて知った選手が思わぬ活躍をしてお気に入りになることもあります。
総合的なゲーム内容の特徴
『FIFA13 ワールドクラスサッカー』は、実在クラブと実在選手を多数収録した本格サッカーゲームでありながら、Wii U版ではGamePadを使った直感的な操作によって、シリーズ経験者だけでなく、家族や友人と遊びたいプレイヤーにも入りやすい作りになっています。試合部分では、選手の能力差、身体接触、トラップの安定感、ドリブルの細かさ、守備の駆け引きなどが重視され、ただスピードのある選手で走るだけでは勝ち続けられない奥深さがあります。攻撃ではパスコースを作り、相手の守備を動かし、シュートチャンスを丁寧に作ることが重要です。守備では焦って飛び込まず、相手の進路を制限し、タイミングよくボールを奪う判断が求められます。さらに、キャリアモードやトーナメント、対戦、協力プレイなどによって、短時間の試合から長期的なクラブ運営まで幅広く楽しめる構成になっています。Wii U初期のスポーツゲームとして、本作は世界規模のサッカーライセンスに支えられたリアル志向の試合体験と、Wii U独自の二画面操作を組み合わせた存在感のある一本でした。
■■■■ ゲームの魅力・攻略・好きなキャラクター
最大の魅力は「試合操作」と「采配」の同時進行
『FIFA13 ワールドクラスサッカー』の魅力を語るうえで、まず外せないのはWii U GamePadを使った独自のプレイ感覚です。一般的なサッカーゲームでは、テレビ画面に映るピッチを見ながら、ボタン操作で選手を動かし、必要に応じてポーズメニューを開いて戦術や交代を変更します。しかし本作では、テレビ画面で試合を続けながら、手元のGamePadでフォーメーションや選手情報を確認したり、戦術を切り替えたりできるため、プレイヤーが選手でありながら監督でもあるような感覚を味わえます。相手チームに押し込まれているときに守備を厚くする、サイド攻撃が有効だと感じたら展開を広げる、終盤に疲れた選手を交代させるなど、試合の流れに応じた判断を素早く行える点は、Wii U版ならではの大きな個性です。サッカーは、単に上手くボールを操作するだけではなく、流れを読むことが重要なスポーツです。いま攻めるべきか、守るべきか、パスをつなぐべきか、ロングボールを狙うべきか。その判断を試合中に何度も行うところに、本作の面白さがあります。
予測不能なボールの動きが試合を面白くする
本作の面白さは、すべてのプレイが思い通りに成功するわけではないところにもあります。能力の高い選手なら難しいボールをきれいに収められますが、技術の低い選手や体勢の悪い選手では、トラップが大きくなったり、パスがずれたり、シュートが枠を外れたりします。この不確実さが、サッカーらしい緊張感を生んでいます。ゲームとしては、操作した通りに正確な結果が出たほうが気持ちよく感じることもありますが、サッカーは本来、芝の状態、相手のプレッシャー、体の向き、ボールの勢い、選手のコンディションなどによって結果が変わるスポーツです。本作では、そうした「完全には制御できない部分」がプレイに入り込むことで、同じ攻撃パターンでも毎回違う展開になります。完璧なスルーパスを出したつもりでも受け手の一歩が遅れることがあり、強引にシュートを打てば相手DFにブロックされ、焦ってクリアすれば相手に拾われることもあります。その一方で、こぼれ球に味方が反応して劇的なゴールが生まれることもあり、試合ごとに違うドラマが生まれます。
攻撃攻略は無理に突破しないことから始まる
本作を攻略するうえで、攻撃時に大切なのは、ひとりの選手だけで無理に突破しようとしないことです。スピードのある選手やドリブル能力の高い選手を使えば、サイドで相手を抜き去る場面は作れますが、中央で強引に突っ込むと守備陣に囲まれてボールを失いやすくなります。基本は、短いパスで相手を動かし、空いたスペースを見つけ、タイミングよく縦パスやスルーパスを入れることです。相手DFが前に出てきたら背後を狙い、相手が引いて守っているときはサイドへ展開し、クロスやカットインで崩すと攻撃に幅が出ます。特にペナルティエリア周辺では、焦ってシュートを打つよりも、ワンパス挟んで角度を作るほうが得点につながりやすいです。正面からのシュートはGKに止められやすく、DFのブロックにも遭いやすいため、相手を少し横にずらす意識が重要になります。また、ボールを持っている選手だけを見るのではなく、周囲の味方がどこへ走っているかを確認することも攻略の基本です。
守備攻略は飛び込まずにコースを切ること
守備では、むやみにタックルボタンを押してボールを取りに行くよりも、相手の進む方向を制限することが大切です。相手がドリブルで向かってきたときに焦って飛び込むと、切り返しやワンツーパスで簡単に抜かれてしまいます。まずは相手との距離を保ち、ゴールに向かう直線的なコースを消し、サイドへ追い込むように守るのが基本です。中央を突破されるとシュートチャンスに直結するため、守備時は無理にボールを取りに行くより、危険な場所へ入らせない意識が重要になります。相手がパスを出しそうな方向を予測して、操作選手でパスコースをふさぐのも効果的です。パスを出されたあとに追いかけるより、出される前に道を閉じるほうが守備は安定します。また、DFラインを不用意に崩さないことも重要です。センターバックで前に飛び出しすぎると、その背後に大きなスペースが生まれ、スルーパス一本で決定機を作られてしまいます。中盤の選手でプレッシャーをかけ、最終ラインはなるべく形を保つようにすると、失点を減らしやすくなります。
セットプレイを磨くと勝率が上がる
フリーキック、コーナーキック、ペナルティキックといったセットプレイは、本作で勝率を上げるために意識したい要素です。流れの中で得点できない試合でも、セットプレイを活かせば一気に試合を動かせます。フリーキックでは、距離や角度によって狙い方を変える必要があります。ゴールに近い位置なら直接シュートを狙う価値がありますが、距離がある場合は無理に狙うより、味方に合わせるボールを入れたほうが得点機会につながりやすいです。GamePadを使った狙いの調整はWii U版の特徴であり、コースを考えながら蹴る感覚が強まります。コーナーキックでは、背の高い選手やヘディングの強い選手を狙うのが基本です。ただし、毎回同じ場所に蹴ると相手に読まれやすいため、ニア、ファー、ペナルティスポット付近、ショートコーナーを使い分けると攻撃の幅が広がります。セットプレイは練習すれば確実に武器になり、実力が近い相手との試合では一点を取れるかどうかが勝敗を分ける場面も多くなります。
チーム選びは好きなクラブと使いやすさの両立
本作には多数のクラブと選手が収録されているため、どのチームを使うかによって試合の感覚が大きく変わります。初心者におすすめなのは、攻撃力、守備力、中盤の安定感がそろった強豪クラブです。能力の高い選手が多いチームは、トラップやパスの精度が安定しやすく、ミスをカバーしやすいため、まず操作に慣れるには向いています。スピードのあるサイドアタッカーがいるチームなら、サイド突破からクロスというわかりやすい攻撃ができますし、決定力の高いストライカーがいるチームなら、少ないチャンスでも得点を狙えます。一方で、ある程度慣れてきたら、自分の好きなクラブや中堅チームを使うと、ゲームの面白さがさらに広がります。強豪クラブは能力で押し切れる場面もありますが、中堅以下のチームでは、守備の組織、カウンター、選手交代、スタミナ管理が重要になり、よりサッカーらしい試合運びを楽しめます。
好きなキャラクターとして選びたくなる選手たち
本作における「好きなキャラクター」は、物語上の主人公ではなく、実在のサッカー選手です。リオネル・メッシのような細かなタッチと決定力を持つ選手は、狭い場所でもボールを失いにくく、ゴール前で一瞬の隙を突く楽しさがあります。クリスティアーノ・ロナウドのようなスピード、パワー、シュート力を兼ね備えた選手は、サイドから中央へ切れ込むプレイや、遠めの位置からの強烈なシュートで試合を決める迫力があります。アンドレス・イニエスタやシャビのような中盤の選手は、派手なゴールよりもパスで試合を作る面白さを感じさせてくれます。ウェイン・ルーニーのように前線で力強く動ける選手は、シュートだけでなく守備やポストプレイでも存在感があり、攻撃全体の中心にしやすいです。GKでは、反応の良い守護神がいるだけで守備の安心感が大きく変わります。スーパーセーブで失点を防いだ瞬間は、ゴールを決めたときとは別の興奮があります。
初心者は難易度を下げてゴール体験を増やす
サッカーゲームに慣れていない人が本作を楽しむには、最初から高難度で完璧な試合を目指すよりも、まずはゴールを決める楽しさを味わうことが大切です。難易度を低めに設定し、強いチームを使い、短い試合時間で何度もプレイすると、操作の基本が自然に身につきます。最初に覚えたいのは、ショートパス、スルーパス、シュート、ダッシュ、選手切り替え、タックルの基本操作です。すべての高度なテクニックを一度に覚える必要はありません。まずは、味方へ確実にパスをつなぎ、ゴール前まで運び、落ち着いてシュートを打つ流れを作ることが目標です。得点できるようになると、次はどうすればもっときれいに崩せるか、どうすれば失点を減らせるかを考える余裕が生まれます。守備が苦手なうちは、無理にボールを奪おうとせず、相手の前に立つことから始めるとよいです。相手に簡単なシュートを打たせないだけでも、失点はかなり減ります。
中級者以上はテンポ管理が重要
ある程度操作に慣れてきたら、次に意識したいのは試合のテンポです。攻撃のたびに急いで縦へ進むだけでは、相手に読まれやすくなります。速攻を仕掛ける場面と、あえて後ろでボールを回して相手を引き出す場面を使い分けることで、攻撃に変化が生まれます。相手が前から激しくプレッシャーをかけてくるなら、少ないタッチでパスをつなぎ、空いた背後を狙うと効果的です。逆に、相手が引いて守っているときは、焦って中央突破を狙うより、左右にボールを動かし、守備の形を少しずつ崩す必要があります。リードしている終盤では、無理に追加点を狙うより、ボールを保持して相手の攻撃回数を減らす判断も重要です。逆に負けている終盤では、攻撃的な選手を投入し、フォーメーションを変え、リスクを取って前に出る必要があります。このようなテンポ管理は、単なるアクション操作ではなく、サッカーの試合を読む面白さに直結しています。
クリア条件よりも自分だけの目標を作る作品
『FIFA13 ワールドクラスサッカー』は、物語を進めてラスボスを倒すタイプのゲームではないため、明確な意味でのエンディングやクリア条件はプレイするモードによって変わります。単発の試合なら勝利が目標になり、トーナメントなら優勝がゴールになります。キャリアモードでは、シーズンを戦い抜き、リーグ上位を目指す、カップ戦を制する、クラブを成長させるといった長期的な目標が中心になります。つまり本作は、プレイヤー自身が目標を設定することで長く楽しめるゲームです。お気に入りのクラブでリーグ優勝を目指す、弱小チームを強豪に育てる、好きな選手を得点王にする、無敗優勝を狙う、強豪相手に番狂わせを起こすなど、遊び方は自由です。苦しい試合を守り切った勝利、終了間際の逆転ゴール、PK戦での劇的な勝利、若手選手の成長、ライバルクラブとの名勝負などが積み重なり、自分だけのシーズンの記憶が生まれていきます。
総合的な魅力
『FIFA13 ワールドクラスサッカー』の魅力は、ただリアルなグラフィックでサッカーができることだけではありません。実在選手を動かせる楽しさ、クラブを選ぶ楽しさ、戦術を変える楽しさ、ゴールを決める快感、守り切る緊張感、GamePadを使った監督的な判断、そのすべてが組み合わさって、現実のサッカー観戦とゲーム操作の中間にあるような体験を作っています。サッカーをよく知っている人は、選手の特徴やチームの戦術を意識しながら深く遊べます。サッカーに詳しくない人でも、好きなクラブや有名選手を使ってゴールを決めるところから楽しめます。初心者には操作を覚える楽しさがあり、中級者には戦術を組み立てる面白さがあり、上級者には相手との読み合いや細かなプレイ精度を磨く奥深さがあります。特にWii U版は、GamePadによって試合の見方や操作の仕方に独自の味が加わっており、他機種版とは違う印象を残す作品です。
■■■■ 感想・評判・口コミ
Wii U版ならではの新鮮さを評価する声
『FIFA13 ワールドクラスサッカー』をWii U版として見たとき、まず多くのプレイヤーが注目したのは、Wii U GamePadを使った操作でした。従来のサッカーゲームは、テレビ画面に映る試合を見ながらコントローラーで操作する形が基本で、戦術変更や選手交代を行うときにはメニュー画面を開く必要がありました。しかし本作では、手元の画面を使って試合の状況を確認したり、フォーメーションや戦術を切り替えたりできるため、「サッカーゲームにWii Uらしさが加わっている」と感じた人もいました。特に、テレビ画面では試合に集中し、GamePadでは監督のように情報を確認するという遊び方は、Wii U初期の作品らしい実験性がありました。サッカー中継を見ながら、手元でフォーメーション表や選手データを確認するような感覚に近く、試合を操作するだけでなく、試合を管理している気分になれる点が好意的に受け取られました。セットプレイ時にGamePadで狙いを定める操作も、通常のボタン入力だけでは味わえない緊張感があり、フリーキックやペナルティキックの場面を特別なものにしていました。
本格サッカーゲームとしての完成度
本作に対する評価の中で安定していたのは、サッカーゲームとしての基本部分の作り込みです。実在リーグ、実在クラブ、実在選手を多数収録しているため、好きなチームを使って遊びたい人にとっては、それだけで大きな満足感がありました。海外サッカーを見ている人なら、よく知っているクラブやスター選手を選んで試合を組める楽しさがあり、あまり詳しくない人でも、有名クラブ同士を対戦させるだけで華やかな雰囲気を味わえます。プレイヤーからは、パス、ドリブル、シュート、守備、選手同士の接触などが一通りしっかり作られており、スポーツゲームとして長く遊べるという印象を持たれることが多かったです。特に、選手ごとの能力差が試合中の操作感に表れやすく、上手い選手はボールを収めやすく、スピードのある選手はサイド突破で頼りになり、フィジカルの強い選手は競り合いで存在感を出します。このような違いがあることで、単にチーム名や選手名が本物というだけでなく、実際にプレイしたときにも選手の個性を感じられる点が評価されました。
リアル寄りの挙動に対する評価の分かれ方
『FIFA13 ワールドクラスサッカー』の試合部分は、選手の能力や状況によってトラップが乱れたり、パスがずれたり、体勢を崩したりするため、リアルなサッカーらしさを重視した作りになっています。この点は、本作を高く評価する人にとっては大きな魅力でした。現実のサッカーでは、どんな選手でも常に完璧なプレイができるわけではなく、プレッシャーを受ければミスをし、難しい体勢でボールを受ければコントロールが乱れます。本作でもそうした不確実性が表現されているため、試合に予測不能なドラマが生まれます。こぼれ球を押し込むゴール、相手のミスから生まれるカウンター、激しい競り合いからの偶然性のある展開などは、リアルなスポーツらしい魅力として感じられました。一方で、アクションゲームとして気持ちよく操作したい人から見ると、思った通りにボールが収まらない場面や、接触で体勢を崩す場面がストレスになることもありました。つまり本作のリアル寄りの挙動は、サッカーらしい奥深さとして楽しめる人と、操作の難しさとして受け取る人で評価が分かれやすい部分でした。
初心者には慣れが必要という感想
本作は本格的なサッカーゲームであるため、初めて『FIFA』シリーズに触れる人や、スポーツゲームにあまり慣れていない人にとっては、最初のハードルがやや高く感じられることがありました。操作ボタンの種類が多く、通常のパス、スルーパス、ロブパス、シュート、クロス、タックル、選手切り替え、ダッシュ、細かいドリブル、守備時の寄せ方など、覚えることが多いためです。また、攻撃時には味方の動きを見ながらパスコースを探す必要があり、守備時には相手の進行方向やパスコースを読まなければなりません。単純にボールへ突っ込むだけでは守備が崩れやすく、攻撃でもひとりの選手で強引に突破しようとすると簡単に奪われてしまいます。そのため、最初は「難しい」「思うように勝てない」「ゴールがなかなか決まらない」と感じるプレイヤーもいました。しかし、難易度を下げて練習し、基本のパス回しや守備の距離感を覚えていくと、徐々に試合の組み立て方が見えてきます。慣れてくると、ボールを回して相手を動かす楽しさ、サイド攻撃からチャンスを作る気持ちよさ、守備で狙い通りにボールを奪う達成感が出てきます。
サッカーファンから見たライセンスの魅力
サッカーファンにとって、本作の大きな満足点は、やはり実在のクラブや選手を多数使えることでした。海外リーグのクラブ、有名選手、代表級のスターが登場することで、自分の好きなチームをゲーム内で動かせる喜びがあります。好きなクラブでシーズンを戦ったり、現実ではなかなか見られない対戦カードを組んだり、ライバルクラブとの試合を自分の手で再現したりできる点は、サッカーゲームならではの魅力です。特に当時の世界的なスター選手を自由に操作できることは、ファンにとって大きな価値がありました。メッシの細かなドリブル、ロナウドのスピードとシュート、イニエスタやシャビのような中盤の組み立て、ルーニーの力強さなど、現実のイメージとゲーム内の使い勝手を重ねながら遊べるため、選手への思い入れがそのままプレイの楽しさにつながります。また、普段はあまり注目していなかったクラブや選手をゲームで使った結果、現実のサッカーにも興味が広がることがあります。
GamePad操作への賛否
Wii U GamePadを活用した機能は、本作の個性である一方、プレイヤーによって評価が分かれる部分でもありました。好意的な感想としては、試合中に手元で戦術を変えられる便利さ、選手交代やフォーメーション確認のしやすさ、セットプレイで狙いをつける新鮮さなどが挙げられます。特に、サッカーの戦術を考えるのが好きな人には、テレビ画面だけでなく手元の情報も使いながら試合を進められる点が魅力的に感じられました。一方で、操作に慣れていない人からは、テレビ画面とGamePadの両方を見る必要があるため、最初は忙しく感じるという意見もありました。試合中の一瞬の判断が重要なサッカーゲームでは、手元を見ている間にテレビ画面の状況が変わってしまうこともあります。そのため、GamePadの機能を上手く活かせるかどうかは、プレイヤーの慣れや遊び方によって変わりました。頻繁に戦術変更をする人にとっては便利な道具になり、通常の操作だけで十分と考える人にとっては、あまり使わない機能になる場合もありました。
友人や家族との対戦で盛り上がりやすい
サッカーゲームは、ひとりでじっくり遊ぶだけでなく、友人や家族と対戦したときに大きく盛り上がるジャンルです。本作も例外ではなく、同じ部屋でテレビ画面を見ながら対戦すると、ゴールが決まった瞬間、シュートを外した瞬間、GKがスーパーセーブをした瞬間などに自然と声が出るゲームでした。Wii Uはリビングで複数人が遊ぶことを意識したハードでもあったため、本作のようなスポーツゲームとの相性は良好です。サッカーのルールは比較的わかりやすく、細かな戦術を知らなくても、ボールをゴールに入れればよいという目的は誰にでも伝わります。そのため、ゲームに詳しくない人でも観戦側として盛り上がりやすく、プレイしていない人が横から応援したり、失敗に笑ったりできる点も魅力でした。対人戦ではCPU戦とは違い、相手の癖を読む楽しさがあります。同じサイドを何度も狙ってくる相手、強引にミドルシュートを打ってくる相手、守備が苦手な相手など、人ごとにプレイスタイルが違うため、試合ごとに笑いや悔しさが生まれます。
グラフィックや演出に対する印象
本作のグラフィック面については、Wii UでHD画質の本格サッカーゲームを楽しめる点が、当時の任天堂ハードユーザーにとって印象的でした。選手の動き、スタジアムの雰囲気、芝の質感、観客席の演出、ゴール後のリアクションなどが、テレビ画面上でスポーツ中継に近い雰囲気を作っています。特に、ゴール前の混戦やスライディング、ヘディングの競り合い、GKのセーブなど、動きのある場面では迫力を感じやすく、試合の緊張感を高めていました。サッカーゲームにおいて、グラフィックは単にきれいであればよいというものではなく、プレイしやすさにも関係します。選手の位置、ボールの軌道、相手DFとの距離、パスコースの見え方がわかりやすいことが重要です。本作はリアルな見た目を目指しながらも、ゲームとして状況を把握しやすいカメラや表示が用意されており、慣れるとスムーズに試合を読めるようになります。
不満点として挙げられやすい部分
本作に対する不満点として挙げられやすいのは、まず操作の複雑さと慣れるまでの難しさです。シリーズ経験者にとっては自然な操作でも、初めて遊ぶ人にはボタンの使い分けが多く、攻守の切り替えも忙しく感じられます。また、リアル寄りの挙動によって、プレイヤーの意図とは違うミスが起きたように感じる場面もあり、そこを面白さと見るか、ストレスと見るかで印象が変わります。次に、Wii U GamePadの機能についても、人によっては便利さより忙しさを感じる場合がありました。手元の画面を見る余裕がないプレイヤーにとっては、独自機能を十分に使いこなせず、結果的に普通のサッカーゲームとして遊ぶことになります。また、他機種版の『FIFA13』と比較したときに、モードや最新機能、オンライン環境、細かな仕様の違いを気にするプレイヤーもいました。すでに別のハードでシリーズを遊んでいた人にとっては、Wii U版ならではのGamePad要素をどれだけ魅力に感じるかが購入理由に直結しました。
口コミ傾向のまとめ
『FIFA13 ワールドクラスサッカー』の評判を総合すると、「Wii Uで本格的なサッカーゲームを遊びたい人には魅力的」「GamePadを使った操作に新しさがある」「実在クラブや選手の多さが楽しい」という肯定的な評価と、「操作に慣れるまで難しい」「GamePad機能は好みが分かれる」「他機種版と比べると細かな違いが気になる」という慎重な評価が混在する作品だったといえます。特に、Wii U本体を購入して、家族や友人と遊べるスポーツゲームを探していた人にとっては、有力な選択肢のひとつでした。サッカー好きなら好きなクラブや選手を使えるだけで楽しく、対戦では短時間でも盛り上がりやすく、キャリア的な遊び方をすれば長く続けることもできます。一方で、ゲームに派手な物語や明確なエンディングを求める人よりも、試合を重ねて自分なりの目標を作れる人に向いた作品です。リアルなサッカーらしさを楽しめる人ほど評価が高くなり、操作の自由度や不確実性をストレスに感じる人ほど評価が分かれるタイプの一本です。
■■■■ 当時の宣伝・現在の中古市場など
Wii U発売日のラインナップとして登場
『FIFA13 ワールドクラスサッカー』Wii U版は、日本では2012年12月8日に発売されました。この日はWii U本体の発売日でもあり、本作は新ハードの立ち上げ時期に並んだスポーツゲームのひとつとして店頭に登場しました。Wii Uの初期タイトルは、任天堂のファミリー向けタイトルやアクションゲームだけでなく、海外メーカーの作品、スポーツゲーム、コアユーザー向けタイトルなどをそろえることで、新型ゲーム機の幅広さを見せる役割を担っていました。その中で『FIFA13 ワールドクラスサッカー』は、世界的に知名度の高いEA SPORTSのサッカーゲームであり、実在クラブや実名選手を使える本格派タイトルとして、Wii Uでも本格的なスポーツゲームが遊べることを示す一本でした。特にサッカーゲームは、ゲームファンだけでなくスポーツファンにも訴求しやすく、友人や家族との対戦にも向いています。新ハードを購入した人が、定番ジャンルとして手に取りやすいソフトという意味でも、本作には一定の存在感がありました。
宣伝の中心はFIFA公認とGamePad操作
発売当時の紹介方法を考えると、本作の宣伝で最も強調されやすかったのは、FIFA公認タイトルとしての信頼感と、Wii U GamePadを使った独自操作の二点でした。『FIFA』シリーズは、世界のクラブチームや選手を多数収録することで知られており、サッカーゲームとしての説得力をライセンス面から支えていました。パッケージや商品紹介でも、実在クラブ、実在選手、豊富なリーグ、リアルな試合展開といった要素が魅力として伝えられました。一方、Wii U版ではそれだけでは他機種版との差別化が弱いため、手元のGamePadを使った戦術変更、選手交代、セットプレイ時の狙いの指定、試合中の情報確認などが大きなアピールポイントになりました。これは、当時のWii Uソフト全体に共通する流れでもあります。Wii Uはテレビ画面と手元画面を組み合わせることを特徴としていたため、各ソフトが「GamePadで何が変わるのか」を説明する必要がありました。本作の場合、GamePadは単なる補助画面ではなく、監督の作戦ボードのような役割を持ち、プレイヤーが選手操作とチーム管理を同時に行うための道具として紹介されました。
店頭では本格スポーツ枠として販売
当時の販売店での扱いを想像すると、本作はWii U本体と同時に並ぶローンチ付近のソフトとして、スポーツゲームを求める層に向けて訴求されていたと考えられます。Wii U発売直後は、本体と一緒にどのソフトを購入するかが重要で、家族向け、パーティー向け、アクション向け、コアゲーム向けといった複数の選択肢が店頭に並んでいました。その中で『FIFA13 ワールドクラスサッカー』は、サッカー好きや海外スポーツゲームファンに向いた選択肢でした。任天堂ハードでは、家族やライトユーザー向けの印象が強い作品が目立ちやすい一方で、EA SPORTSのような海外大手メーカーの実名スポーツゲームがあることで、Wii Uでも本格的なサッカーゲームが楽しめるという安心感を与えていました。店頭POPや通販ページでは、Wii U版に最適化された操作、実在選手の収録、リアルな試合展開、複数人で楽しめる要素などが紹介され、Wii U本体購入者に対して「家でサッカー観戦のように楽しめるゲーム」として見せられていた作品です。年末商戦の時期に発売されたこともあり、クリスマスや正月に家族・友人と遊ぶソフトとしても一定の需要がありました。
テレビCMよりも公式紹介やゲームメディアで伝わった作品
『FIFA13 ワールドクラスサッカー』Wii U版は、任天堂の看板タイトルのように大々的な単独テレビCMで強く記憶された作品というよりも、Wii U発売前後のソフト紹介、公式ニュース、ゲーム情報サイト、店頭の商品説明、通販ページなどを通じて内容が伝えられたタイプの作品です。『FIFA』シリーズ自体は世界的なブランド力を持っていたため、サッカーファンやシリーズ経験者にはタイトル名だけである程度の内容が伝わります。そのため宣伝では、シリーズそのものの説明よりも、Wii U版では何ができるのか、GamePadを使うとどのように遊び方が変わるのかが重要でした。ゲームメディアでは、タッチ操作で選手やスペースを指定する感覚、セットプレイ時の操作、手元画面を使った情報確認などが取り上げられ、Wii Uならではの新鮮さが紹介されました。大規模な広告展開よりも、ハードの新機能と組み合わせて「Wii UならではのFIFA」を説明する宣伝方法が中心だったといえます。
販売実績はシリーズ全体に対してWii U版は限定的
販売実績については、『FIFA13』シリーズ全体で見れば世界的な大型スポーツゲームであり、サッカーゲーム市場における存在感は非常に大きい作品でした。ただし、日本国内のWii U版単体に限ると、任天堂の主力タイトルや国民的キャラクター作品のように大きな話題を作ったタイプではなく、Wii U初期ラインナップの中の本格スポーツゲーム枠として、サッカー好きやシリーズファンに向けて販売された作品という見方が自然です。Wii U版はGamePad機能を備えていたものの、同時期にはすでにPlayStation 3やXbox 360などで『FIFA13』を遊んでいたプレイヤーも多く、シリーズファン全員がWii U版へ集中したわけではありませんでした。そのため、本作の市場での立ち位置は「FIFAシリーズの中心的バージョン」というより、「Wii UでもFIFAを遊びたい人のためのバージョン」に近いものだったといえます。とはいえ、Wii U本体と同時期にHD画質の本格サッカーゲームが用意されていたことは、ハードのソフトラインナップを広げる意味で重要でした。
新品時の価格とパッケージ商品の存在感
本作はパッケージ版として流通し、発売当時は新作Wii Uソフトとして販売されました。新品時は当時のHD機向けスポーツゲームらしい価格帯で、パッケージソフトとして店頭や通販で扱われていました。パッケージソフトとしての本作は、ケース、ジャケット、説明書類、ディスクの状態が中古市場での価値に影響します。サッカーゲームは毎年新作が出るシリーズであるため、発売当時は最新データを収録した実用的なスポーツゲームとして価値がありましたが、年数が経過すると、最新選手データの価値は薄れていきます。その一方で、Wii U用ソフトとしてコレクションしたい人、任天堂ハードで発売されたEA SPORTS作品を集めたい人、Wii Uローンチ付近のソフトをそろえたい人にとっては、パッケージ版そのものに意味が出てきます。つまり、スポーツゲームとしての実用価値は時間とともに下がりやすい一方、ハードの歴史を構成する一本としての資料的価値は残りやすい作品です。
現在の中古市場での位置づけ
現在の中古市場における『FIFA13 ワールドクラスサッカー』Wii U版は、基本的には高額プレミアソフトというより、比較的手に取りやすい価格帯で流通するWii U用スポーツゲームとして見るのが自然です。中古販売店、オークション、フリマアプリなどでは、状態や付属品の有無によって価格に差が出ます。ディスクのみ、ケース付き、説明書付き、状態良好品、ショップ販売品などで価格が変わり、同じタイトルでも実際の購入金額には幅があります。スポーツゲームは毎年型の作品が多いため、古い年度版は価格が下がりやすい傾向がありますが、Wii U版はハード自体がすでに現行機ではないため、Wii Uソフトを集めるコレクター需要も少しずつ意識されます。最新のサッカーゲームとしてではなく、Wii Uで遊べるFIFA、2012年当時の選手データを楽しめるソフト、GamePad操作を体験できるタイトルとして探されることが多い作品です。購入を考える場合は、単純な最安値だけでなく、動作確認、ディスク傷、ケースの状態、説明書の有無、送料込みかどうかを確認することが大切です。
スポーツゲーム特有の値崩れと残存価値
スポーツゲームは、毎年または定期的に新作が出るジャンルであるため、中古価格が下がりやすい傾向があります。特に『FIFA』シリーズのように選手移籍、ユニフォーム、能力値、クラブ状況などの最新性が重視される作品では、新作が発売されると旧作の実用価値は下がりやすくなります。『FIFA13 ワールドクラスサッカー』も、現代のサッカーゲームとして最新データを求める目的で買う作品ではなく、2012年当時のサッカーシーンを遊ぶ、Wii UのGamePad操作を体験する、Wii Uソフトのコレクションとしてそろえる、当時の雰囲気を味わうといった目的で手に取られることが多い作品になっています。一方で、Wii Uはすでに現行機ではないため、ハードのソフトを集めるコレクターにとっては、発売本数や流通量、状態の良い個体の少なさが徐々に意識されるようになります。人気RPGや限定版ほどの高騰は起きにくいものの、状態の良い完品、チラシ類まで残ったもの、未開封に近いものは、一般的な中古ディスク単体より高く評価される可能性があります。
オークションで見るときのチェックポイント
現在、オークションやフリマで本作を探す場合、最初に確認したいのは商品名が正しくWii U版になっているかどうかです。『FIFA13』は複数の機種で発売されているため、検索結果にはPlayStation 3版、Xbox 360版、PS Vita版、Wii版などが混ざることがあります。Wii U版を探している場合は、パッケージにWii Uロゴがあるか、商品説明に「Wii U」「ワールドクラスサッカー」と明記されているかを確認する必要があります。次に、ディスクの傷や読み込み状態、ケースの破損、ジャケットの日焼け、説明書や付属紙の有無を確認します。スポーツゲームは気軽に遊ばれることが多く、ディスクに細かな傷がある場合もあるため、動作確認済みかどうかは重要です。また、送料込み価格か別送料かで実質価格が変わります。商品価格が安く見えても送料を含めると他の出品と大差ない場合があります。コレクション目的なら、商品写真が多く、状態説明が丁寧な出品を選ぶほうが安心です。遊ぶだけなら多少のケース傷は気にしなくてもよいですが、ディスクの状態と動作確認は重視したいところです。
今から買う人に向いている楽しみ方
現在この作品を購入する人に向いている楽しみ方は、大きく分けて三つあります。ひとつ目は、Wii U GamePadを使ったサッカーゲームの操作を体験することです。後年のサッカーゲームでは、Wii U GamePadのような二画面操作は一般的ではないため、本作ならではの遊び方を味わう意味があります。二つ目は、2012年当時のサッカー選手やクラブ状況を楽しむことです。当時のスター選手、当時のクラブ編成、当時の能力評価で遊べるため、懐かしさを感じながら試合を進められます。三つ目は、Wii Uソフトのコレクションとしてそろえることです。Wii Uは任天堂ハードの中でも独自性が強く、GamePadを活用した作品群は後から振り返ると時代性があります。本作はその中でも海外大手メーカーによる本格スポーツゲームとして、コレクションの一角に入れやすいタイトルです。価格が比較的安い個体を見つけやすいこともあり、Wii U本体を持っているなら、気軽に追加できる一本といえます。
宣伝・販売・中古市場を通して見た立ち位置
『FIFA13 ワールドクラスサッカー』Wii U版は、発売当時には新ハードWii Uの機能を使った本格サッカーゲームとして紹介され、現在ではWii Uの歴史を構成するスポーツタイトルのひとつとして中古市場に残っています。宣伝面では、FIFA公認のリアルなサッカーゲームであること、豊富なクラブと選手を収録していること、GamePadで戦術やセットプレイを直感的に扱えることが前面に出されました。販売面では、Wii U本体と同時期に登場したことにより、ローンチ時期の選択肢として一定の役割を果たしました。現在の中古市場では、希少高額ソフトというより、比較的安価に入手できるWii U用スポーツゲームとして流通しています。ただし、状態の良い完品やショップ販売品では価格が上がることもあり、同じタイトルでも出品条件によって価値が変わります。本作は、最新データを求める人のためのゲームではありません。しかし、Wii U GamePadを使った独自のサッカー操作、2012年当時の選手データ、EA SPORTSの本格サッカーゲームを任天堂ハードで遊べるという特徴は、今でも十分に語る価値があります。
■■■■ 総合的なまとめ
Wii U初期を支えた本格サッカーゲーム
『FIFA13 ワールドクラスサッカー』は、Wii Uという新しいゲーム機が日本で発売された2012年12月8日に登場したサッカーゲームであり、当時の任天堂ハードにおいて本格的な海外サッカー体験を楽しめる一本として位置づけられる作品です。エレクトロニック・アーツが長年展開してきた『FIFA』シリーズの流れを受け継ぎ、世界中のクラブチーム、リーグ、実名選手、スタジアムの雰囲気、リアル志向の試合展開を詰め込んだ内容になっていました。Wii U用ソフトとして見た場合、本作の価値は単に「サッカーゲームが遊べる」という一点に留まりません。Wii U GamePadを使った戦術変更やセットプレイ操作、手元画面での情報確認など、ハードの特徴をサッカーゲームの中に取り込もうとした点に大きな意味があります。テレビ画面で選手を動かしながら、手元では監督のように試合を管理する。この二重の視点は、従来のサッカーゲームに慣れていた人にも新鮮な印象を与えました。
実在サッカーを自分の手で動かす喜び
本作の根本的な魅力は、やはり実在のサッカー世界を自分の手で動かせることです。サッカーゲームの楽しさは、架空の競技を遊ぶことではなく、現実に存在するクラブや選手への思い入れを、ゲームの試合に持ち込めるところにあります。好きなクラブを選び、応援している選手にボールを預け、ライバルクラブを相手に勝利を目指す。テレビ中継で見たようなゴール、印象的なドリブル、鋭いスルーパス、守備陣の粘り、GKの好セーブを、自分の操作で再現できることが大きな満足感につながります。『FIFA13 ワールドクラスサッカー』では、強豪クラブを使って華やかに攻めることもできますし、あえて中堅以下のチームを選び、守備を固めて強豪に挑むこともできます。プレイヤーがどのチームを選ぶかによって、試合の雰囲気、難易度、戦い方、思い入れが変わります。スポーツゲームは、同じルールで何度も試合を繰り返すジャンルですが、チーム、選手、戦術、相手、試合展開が変わることで、毎回違う物語が生まれます。
リアル志向のゲーム性が生む説得力
『FIFA13 ワールドクラスサッカー』は、ただ爽快にゴールを量産するだけのゲームではありません。選手の能力、体勢、ボールの勢い、相手のプレッシャー、フィジカルコンタクトがプレイ結果に影響するため、思い通りにいかない場面も多くあります。トラップが少し大きくなる、パスがずれる、シュートが枠を外れる、相手DFに体を寄せられてボールを失う。こうした失敗は、初心者にとっては難しさとして感じられることもありますが、同時にサッカーらしい説得力を生み出しています。現実の試合でも、常に完璧なプレイが続くわけではありません。むしろ、ミスや予想外のこぼれ球、競り合いの勝敗、偶然に見える一瞬の判断が、試合の流れを大きく変えます。本作はその不確実さをゲーム内に取り込むことで、単純な操作技術だけではない奥深さを持たせています。強い選手を使えば有利になりますが、それだけで勝てるわけではありません。だからこそ、うまく崩して得点したとき、狙い通りに守って無失点に抑えたとき、セットプレイで決勝点を奪ったときの達成感が大きくなります。
攻略の本質は派手な技より試合を読むこと
本作を長く遊ぶほど、攻略の中心が単なるボタン操作ではなく、試合全体を読む力にあることがわかってきます。サッカーゲームでは、スキルムーブや強烈なシュート、華麗なドリブルが目立ちますが、それだけでは安定して勝つことはできません。大切なのは、相手の守備がどこに寄っているのか、味方がどこへ走っているのか、どの選手が疲れているのか、どの時間帯に攻めるべきか、守るべきかを判断することです。攻撃では、中央が混んでいるならサイドへ展開し、相手が前がかりなら裏を狙い、相手が引いて守るなら焦らずボールを回して守備の形を崩す必要があります。守備では、すぐにボールへ飛び込むのではなく、相手の選択肢を狭めることが大切です。ゴールに近い危険なエリアをふさぎ、パスコースを消し、最後のタイミングで奪う。このような考え方が身につくと、本作は急に深くなります。Wii U GamePadの戦術変更機能は、この試合を読む楽しさとよく噛み合っています。
初心者にも上級者にも違う楽しみがある
『FIFA13 ワールドクラスサッカー』は本格派のサッカーゲームであるため、最初は難しく感じる場面があります。特にサッカーゲームに慣れていない人は、ボタン操作の多さ、攻守の切り替えの速さ、守備時の位置取り、シュートまで持ち込む難しさに戸惑うかもしれません。しかし、難易度を下げ、強いチームを選び、基本のパスとシュートから覚えていけば、徐々にゴールを決める楽しさが見えてきます。初心者にとっては、まず得点すること、好きな選手を操作すること、友人や家族と気軽に対戦することが入り口になります。一方で、上級者にとっては、戦術、選手起用、細かなドリブル、守備の読み合い、試合終盤の時間管理など、深く掘り下げられる要素が多くあります。同じゲームでありながら、遊ぶ人の経験値によって見える景色が変わる点は、本作の大きな強みです。初心者はゴールの喜びを味わい、中級者は勝ち方を考え、上級者は試合全体を支配することに面白さを見つけます。
Wii U GamePadの活用は欠かせない個性
本作を他機種版や他のサッカーゲームと区別するうえで、Wii U GamePadの存在は欠かせません。GamePadを使えば、試合中に手元で戦術を確認したり、選手交代を行ったり、セットプレイの狙いを定めたりできます。これは、テレビ画面だけを見て操作する従来型のサッカーゲームとは少し違う体験です。サッカーは、ピッチ上でボールを扱う選手の視点だけでなく、ベンチから全体を見る監督の視点も重要なスポーツです。本作はGamePadによって、その二つの視点を家庭用ゲームの中に持ち込もうとしました。手元画面を見る余裕がない人にとっては、最初は操作が忙しく感じられるかもしれません。試合中に視線を切り替える必要があるため、慣れるまでは通常操作だけで遊ぶ人もいるでしょう。しかし、使いこなせるようになると、GamePadは単なる追加機能ではなく、試合を有利に進めるための道具になります。特に戦術変更やセットプレイの場面では、Wii U版ならではの手触りを感じやすいです。
長所と弱点を含めた総合評価
総合的に見ると、本作の長所は、ライセンスの豊富さ、サッカーゲームとしての基礎の安定感、選手ごとの個性、試合展開のリアルさ、Wii U GamePadを使った独自性にあります。実在クラブや実名選手が多く収録されていることで、サッカーファンは自分の好きなチームをすぐに使えます。試合部分も、パス、ドリブル、シュート、守備、競り合いといった基本がしっかり作られており、単発の対戦でも、長期的なモードでも楽しめます。一方で、弱点としては、操作に慣れるまでの難しさ、リアル志向ゆえのミスの多さ、GamePad操作への好みの分かれ方、そしてスポーツゲーム特有のデータの古さが挙げられます。毎年新作が出るタイプの作品であるため、時間が経つほど最新の選手データとしての価値は薄れていきます。しかし現在では、2012年当時のサッカーシーンを味わえる作品、Wii U独自の操作を体験できる作品、任天堂ハードで展開されたEA SPORTSタイトルとして見ることで、別の価値が生まれています。
中古で手に取る価値
現在『FIFA13 ワールドクラスサッカー』を中古で手に取る場合、最新のサッカーゲームとして期待するよりも、Wii U時代のサッカーゲームを体験する目的で遊ぶほうが満足しやすいでしょう。2012年当時のクラブ編成や選手評価は、今となっては懐かしさがあります。当時活躍していたスター選手を全盛期に近い感覚で使えること、当時のチーム状況をゲーム内で再現できることは、サッカーファンにとって独特の楽しみになります。また、Wii U GamePadを使った操作は、後の一般的なゲーム機では再現しにくい要素です。そのため、本作は単に古いサッカーゲームではなく、Wii Uというハードだからこそ成立した遊び方を持つ作品として見ることができます。中古市場では比較的手頃な価格で見つかることが多く、Wii U本体を持っている人なら気軽に試しやすい一本です。コレクション目的であれば、ケースや説明書、ディスク状態の良いものを選ぶ価値があります。プレイ目的であれば、動作確認済みで価格の安いものを選ぶとよいでしょう。
最後にまとめると、時代性と実用性を兼ね備えた一本
『FIFA13 ワールドクラスサッカー』は、現代の最新サッカーゲームと比べれば、データや演出面で古さを感じる部分があります。しかし、発売当時の視点で見れば、Wii Uで本格的なサッカーゲームを遊べること、FIFA公認の豊富なライセンスを備えていること、GamePadによって戦術やセットプレイの操作に新鮮さを加えたことは、大きな魅力でした。サッカーゲームとしての基本は堅実で、パスをつなぎ、スペースを作り、シュートを決め、守備で相手を止めるという一連の流れがしっかり楽しめます。さらに、実在選手への思い入れや、クラブ運営的な遊び方、友人との対戦、Wii Uならではの二画面操作が重なることで、単なる旧作以上の個性を持っています。本作は、誰にでも強く勧められる万能タイトルというより、サッカーが好きな人、Wii Uのソフトを集めたい人、当時のFIFAシリーズを振り返りたい人、GamePadを使った独自操作を試したい人に向いた作品です。最新性ではなく、2012年という時代の空気、Wii U発売期の挑戦、当時のサッカーシーンをゲームとして残している点に価値があります。総じて本作は、Wii Uの初期ラインナップに本格スポーツゲームとして厚みを加え、今も中古市場で比較的手軽に触れられる、時代性と実用性を兼ね備えたサッカーゲームだとまとめられます。
[game-9]






























