
【中古】[WiiU] バットマン アーカム・シティ アーマード・エディション(BATMAN ARKHAM CITY ARMORED EDITION) ワーナー エンターテイ..
【発売】:ワーナー
【開発】:WB Games Montreal
【発売日】:2012年12月8日
【ジャンル】:アクションゲーム
■ 概要
◆ WiiUという新世代機とともに登場したバットマン作品
2012年12月8日、任天堂の新ハード「WiiU」と同時期に発売されたタイトルのひとつが『バットマン アーカム・シティ アーマードエディション』です。発売元はワーナー・エンターテイメント・ジャパン。すでにPlayStation 3やXbox 360向けに高評価を獲得していた『バットマン アーカム・シティ』を、WiiU独自の操作体系や機能を活用して移植したのがこの「アーマードエディション」でした。 従来の移植に留まらず、単なるHD化や追加要素を超え、ハード専用の工夫を凝らした点が本作最大の特徴といえます。WiiU GamePadを「バットコンピューター」に見立てた演出や、新たに搭載された「B.A.T.モード」と呼ばれる強化システムなど、オリジナル版にはない体験が盛り込まれていました。
◆ 原作『アーカム・シティ』の評価と背景
本作のベースとなる『バットマン アーカム・シティ』は、2011年にリリースされ、全世界で600万本以上を出荷した大ヒット作です。広大な刑務所都市を舞台に、バットマンが数多くのヴィランたちと渡り合うストーリー、流れるようなフリーフロー格闘システム、そしてステルスアクションが絶妙に融合したゲーム性が高く評価されました。 コミック原作に忠実でありながら、ゲームとしての遊びやすさを追求した結果、バットマンに詳しくないプレイヤーも夢中になれる普遍的な魅力を備えていたのです。こうした実績があるため、WiiU版は「ただの後発移植」ではなく、次世代のユーザーに向けた完全版として期待されました。
◆ WiiU GamePadを活かした大胆な操作体験
最も目を引くのは、WiiU GamePadを「バットコンピューター」に仕立てた仕掛けです。プレイヤーは下画面を操作してアイテムを瞬時に切り替えたり、暗号解読をタッチで進めたりすることができます。 さらにジャイロセンサーを利用した操作では、バットラングを実際に手で操縦しているかのような体験が可能です。従来のボタン操作でも代用できますが、あえて新しい操作を試すと、バットマンの視点に近づける臨場感を味わえるのがユニークでした。
◆ 新たに追加された「B.A.T.モード」
アーマードエディションで初登場したシステムとして、「B.A.T.モード」が挙げられます。これはバットマンやキャットウーマンが一定条件を満たすことで発動し、一時的に攻撃力や戦闘効率が向上する強化システムです。 フリーフローコンバットをさらに爽快にする要素として歓迎する声がある一方で、「緊張感を和らげすぎてしまう」と批判的に見るファンもいました。賛否両論はあったものの、初心者にとって遊びやすくなるという点では確かに効果的でした。
◆ 収録済みのダウンロードコンテンツ
本作はオリジナル版で配信されたすべてのダウンロードコンテンツを最初から内包しています。追加エピソード、キャットウーマンのストーリー、各種チャレンジマップやコスチュームなど、後から購入する必要がなく、最初からフルボリュームで楽しめる完全版の位置づけでした。これにより、WiiU版はシリーズ初体験のプレイヤーにとって最適な入り口となったのです。
◆ WiiUロンチソフトとしての存在意義
任天堂の新世代機であるWiiUは、ローンチタイトルのラインナップが重要視されました。その中で、世界的ヒーローであるバットマンを題材とし、すでに実績のある人気作を移植した本作は、ハードの魅力をアピールするうえで大きな役割を担っていました。 特に「テレビをつけなくてもGamePadだけで遊べる」オフTVプレイは、家庭環境によって重宝する機能であり、ゲーム体験の自由度を広げてくれました。こうした要素が合わさり、アーマードエディションは単なる後追いではなく、WiiUならではの「体験を再定義する作品」として存在感を放ったのです。
◆ 総合的な評価
『バットマン アーカム・シティ アーマードエディション』は、移植元の完成度の高さを損なわず、WiiU独自の可能性を盛り込んだ意欲的な試みでした。 もちろん、一部の操作が合わないと感じるプレイヤーもいましたが、総じて「バットマンになりきる体験」を強化した点が高評価につながりました。特にシリーズを遊んだことのない人、そしてWiiUを手にしたばかりのユーザーにとっては、ハードの性能とバットマンの世界観を一度に味わえる貴重な一本となったのです。
■■■■ ゲームの魅力とは?
◆ バットマンになりきる圧倒的な没入感
『バットマン アーカム・シティ アーマードエディション』最大の魅力は、何といっても「自分が本当にバットマンとして行動している」かのような没入感にあります。街を滑空し、建物にワイヤーを打ち込み、暗がりから敵を翻弄するプレイ体験は、映画やコミックのヒーロー像をそのまま操作しているような感覚を与えます。特にWiiU GamePadをバットコンピューターとして活用する設計は、ただのUIではなく「バットマンの視点を追体験するための仕掛け」として機能しており、他機種版にはなかった没入感を強めています。
◆ 自由度の高いオープンワールド型の舞台
物語の舞台は、ゴッサムシティの一角に築かれた巨大刑務所都市「アーカム・シティ」。プレイヤーはこの閉ざされた街を自由に探索することができ、メインストーリーを進めるだけでなく、各所に点在するサイドミッションや収集要素を楽しむことができます。路地裏に潜む犯罪者、屋根上を見張るスナイパー、隠されたリドラートロフィーなど、プレイヤーを惹きつける仕掛けが散りばめられており、寄り道だけでも長時間遊び続けられるボリューム感があります。
◆ フリーフローコンバットの爽快さ
シリーズを代表する戦闘システム「フリーフローコンバット」は、シンプルな操作で次々とコンボをつなげられる爽快さが魅力です。ボタンひとつで攻撃・カウンター・回避を繋ぎ合わせることで、バットマンが映画さながらの流れるようなアクションを繰り広げます。アーマードエディションではさらに「B.A.T.モード」が追加され、一定条件を満たすと攻撃力が増し、より豪快で迫力のある戦闘が楽しめるようになりました。初心者は「ヒーローらしい活躍」を体感でき、上級者はコンボ数を伸ばす技巧に挑戦できるという二層構造が、このシステムを長く魅力的に保っています。
◆ ステルスとアクションの絶妙なバランス
本作は単なる格闘アクションではなく、影に潜み敵をひとりずつ無力化していくステルス要素も重要な魅力です。敵に気づかれないように高所からグライドキックを仕掛けたり、煙幕を使って視界を奪ったりと、多彩な戦術を駆使できます。力で押し切るか、知恵で翻弄するか、プレイヤーの選択が自由であることが、何度プレイしても飽きさせない要因になっています。特にWiiU版ではGamePadから敵の情報やマップを確認できるため、ステルス時の緊張感が一層リアルに高まります。
◆ 圧倒的なストーリーテリング
魅力のもうひとつは、アメコミ原作を忠実に踏襲しつつ、ゲーム独自の物語を紡いでいる点です。アーカム・シティ内ではジョーカーやトゥーフェイス、リドラーといった有名ヴィランが登場し、それぞれが独自の計画を進めています。バットマンはそのすべてに翻弄されながらも、自らの正義を貫くために奔走します。声優による演技、重厚なシナリオ、街全体に張り巡らされた伏線が融合し、単なるアクションゲーム以上のドラマ性を生み出しています。
◆ WiiU専用ならではのプレイ快適性
他機種版ではメニューを開いて行っていたアイテム切り替えが、WiiU版ではGamePadのタッチ一発で行えるようになりました。これによりテンポが大幅に向上し、戦闘や探索のリズムを崩さずに進められます。また「オフTVプレイ」が可能なため、テレビを使えない環境でもプレイできるのは、家庭用ゲームとして大きな魅力です。
◆ 豊富な追加コンテンツの収録
ダウンロードコンテンツをすべて含んでいる点も大きな魅力です。プレイヤーは追加コスチュームでキャラクターをカスタマイズしたり、外伝的なエピソードを楽しんだりと、多彩な遊び方が可能です。これらを最初から一度に体験できることで、ゲームの完成度がさらに高まり、「完全版」としての価値を確立しています。
◆ 総括:WiiUユーザーにとっての理想的な一本
こうした数々の要素が合わさり、『バットマン アーカム・シティ アーマードエディション』はWiiUを代表するアクションゲームのひとつとなりました。原作の緻密なゲームデザインに、WiiU独自の機能が融合することで、シリーズ経験者にも新鮮さを与え、初めて触れるプレイヤーにとってもわかりやすく親しみやすい作品に仕上がっています。
■■■■ ゲームの攻略など
◆ 初心者向けの基本操作と心構え
『バットマン アーカム・シティ アーマードエディション』を初めて遊ぶプレイヤーにとって最初の壁となるのは、広大なオープンワールドと多彩なアクションをどう使いこなすかです。攻略の第一歩は、無理にストーリーを進めるのではなく、まずは街を飛び回り、操作感覚に慣れること。グライドの滞空時間やグラップネルを引っかけられる距離など、バットマンの身体能力を肌で覚えることが重要です。序盤から小さな犯罪者集団を相手に戦闘を繰り返し、コンボ操作を自然に出せるようになれば、中盤以降の難敵ともスムーズに戦えるようになります。
◆ フリーフローコンバット攻略のポイント
戦闘の肝となる「フリーフローコンバット」は、リズムよく攻撃・カウンター・回避を繋げるのがコツです。攻略のポイントは「敵を常に視界に入れる」こと。ボタンを適当に連打するのではなく、相手の動きを読みながら適切なタイミングでボタンを押すと、コンボが途切れずに続きます。また、武器を持った敵や盾を持った敵に対しては、ガジェットを組み合わせて戦うのが有効です。例えば、バットラングで敵をひるませたり、爆破ジェルで複数の敵をまとめて倒すと効率的です。B.A.T.モードを活用すると攻撃力が跳ね上がり、強敵相手でも一気に優位に立てるので、戦況を見極めて使いましょう。
◆ ステルス攻略の基本戦術
バットマンは正面から戦うだけでなく、影に潜んで敵を一人ずつ倒していくステルスも大きな戦術です。攻略のコツは「高所の確保」と「敵の動線の把握」。まずはガーゴイルや建物の屋根に上がり、敵の配置を確認します。その後、孤立している敵から順に無力化するのが鉄則です。サイレントテイクダウンで音を立てずに倒すか、グライドキックで一気に仕掛けるか、状況に応じて選択します。敵に見つかった場合は無理に戦わず、スモークペレットで逃げて仕切り直すのが安全です。GamePadに表示されるマップ情報を駆使すれば、敵の巡回パターンを素早く把握でき、より計画的に攻略が可能となります。
◆ 探索と収集要素の効率的な進め方
アーカム・シティには数多くのリドラートロフィーや隠しアイテムが配置されています。これらを効率的に集めるには、ガジェットを段階的に習得してから探索するのがコツです。序盤では取れない場所も、後半に新しい装備を手に入れると攻略可能になります。無理に序盤から全てを集めようとせず、ストーリーを進めながら徐々に回収していくと効率的です。特にリドラーチャレンジは、謎解きのような要素も多いため、行き詰まったら一旦放置し、アイテムが揃ってから再挑戦するのがおすすめです。
◆ サイドミッションの活用法
本編ストーリー以外にも、さまざまなサイドミッションが用意されています。これらは経験値やガジェットの強化だけでなく、キャラクター同士の意外なやりとりや裏設定を知る機会にもなります。攻略の際は、メインストーリーに集中するだけでなく、積極的にサイドミッションを消化することでゲーム体験が一層豊かになります。特に有名ヴィランが登場するサイドクエストは、バットマンファンにとって見逃せない内容になっているため、こまめにチェックしておくと良いでしょう。
◆ ボス戦の立ち回り方
アーカム・シティには複数の強力なボスキャラクターが待ち受けています。彼らとの戦いは力押しではなく、パターンを読み、弱点を突くことが重要です。例えば、特定のボスは攻撃を仕掛けてきた瞬間にカウンターを決めることで大ダメージを与えられるなど、それぞれに攻略法が存在します。焦らず相手の動きを観察し、バットマンの多彩なガジェットを駆使することが勝利への鍵です。GamePadでマップやガジェットを瞬時に切り替えられる点は、ボス戦攻略を有利に進める強力な武器になります。
◆ 難易度選択とリプレイ性
本作は複数の難易度設定が用意されており、初めての人はノーマルから始めるのがおすすめです。ある程度慣れてきたらハードに挑戦すると、敵がより賢くなり、攻撃のタイミングを読む必要が出てきます。上級者向けの「ニューゲーム+」では、敵の攻撃予兆が表示されなくなり、真のバットマンさながらの判断力と反応速度が求められます。クリア後にさらに高みを目指すプレイヤーにとって、やり込み要素として大きな魅力を持っています。
◆ 裏技・便利テクニック
攻略の中で知っておくと便利なのが、戦闘や探索を有利にするちょっとしたテクニックです。例えば、コンボ中に特定のガジェットを挟み込むとコンボが途切れずに続く裏技的な動きや、ステルス時に敵の注意を引きつけて誘導するトリックなどがあります。これらは公式に解説されていないものも多いですが、プレイヤー同士で情報交換することで攻略の幅が広がります。WiiU版ではMiiverseを通じて攻略情報を共有できたため、仲間と知識を持ち寄る楽しみも大きかったのです。
◆ 攻略の最適解はプレイヤー次第
『アーマードエディション』の攻略に「唯一の正解」は存在しません。力で突破するもよし、影から忍び寄るもよし。ガジェットを使い倒すか、素手でコンボを繋ぐかはプレイヤーの自由です。攻略法を模索し、自分だけのバットマンを作り上げる過程そのものが、このゲーム最大の楽しみだと言えるでしょう。
■■■■ 感想や評判
◆ 発売当時のプレイヤーの第一印象
『バットマン アーカム・シティ アーマードエディション』が2012年12月にWiiUのロンチソフトとして登場した際、多くのプレイヤーがまず驚いたのは「家庭用任天堂機でバットマンの本格派アクションが遊べる」という事実でした。バットマンゲームといえば海外市場で人気が高く、日本では知名度が比較的低かったものの、当時のゲーマーにとっては「洋ゲーの大作を新ハードで味わえる」という強いインパクトがありました。初プレイ時には、街を飛び回る自由度の高さや、GamePadを活かしたインターフェースに好意的な声が多く聞かれました。
◆ WiiU独自機能に対する評価
もっとも注目を集めたのは、やはりWiiU GamePadを「バットコンピューター」として利用する仕組みです。レビューやSNSで多くのプレイヤーが「バットマンの視点を疑似体験できる」と高評価を寄せました。特に暗号解読をタッチ操作で行ったり、ジャイロでバットラングを操る演出は「ただの移植ではなく、新鮮な遊び直しができる」と絶賛されました。 一方で、「ジャイロ操作は慣れるまで難しい」「従来のコントローラー操作の方が快適」という意見もあり、革新的な試みながらも全員に歓迎されたわけではありませんでした。
◆ B.A.T.モードに関する賛否両論
本作独自の追加要素である「B.A.T.モード」は、感想の中で最も意見が分かれる要素でした。初心者やカジュアル層からは「戦闘が一気に楽になり、ヒーローらしい無双感を味わえる」と好評でしたが、シリーズ経験者の中には「戦闘の緊張感が損なわれる」「バランスが崩れる」と否定的な声もありました。結局のところ、B.A.T.モードは「プレイヤーの選択肢を広げた追加要素」として受け止められ、肯定・否定を含めて議論を呼んだこと自体が注目点だったといえるでしょう。
◆ DLC完全収録の評価
プレイヤーやメディアが一様に高く評価したのが「DLC完全収録」です。PS3やXbox360版では有料配信されていた追加ストーリーやコスチュームがすべて最初から遊べる仕様は、「最初からフルセットで買える完全版」として好評を博しました。これにより「初めて遊ぶならWiiU版が最もお得」といった声も多く、移植作品ながら「決定版」として認識される大きな要因となりました。
◆ メディアレビューと雑誌評価
国内外のゲームメディアもアーマードエディションを好意的に評価しました。特に海外レビューでは「WiiU GamePadの活用が移植作品の中で最も自然」と評され、IGNやGameSpotなど大手メディアで8点台〜9点台のスコアを獲得しています。日本のゲーム雑誌でも「操作系の工夫が面白い」「ボリューム満点でやり込み甲斐がある」と紹介されました。ただし「新作としてのインパクトは弱い」「グラフィックは他機種と大差ない」といった冷静な指摘も見られました。
◆ ユーザー間での議論とMiiverseの存在
当時のWiiUは任天堂独自のソーシャル機能「Miiverse」を搭載していました。プレイヤーはMiiverse上でスクリーンショットを投稿したり、攻略法や感想を共有できました。本作のコミュニティでは「この敵の倒し方はこうだ」「ここに隠し要素がある」といった情報交換が盛んに行われ、バットマンのファン同士が繋がる場として機能していました。SNS的な交流が攻略を支え、単なる一人用ゲームに留まらない楽しみを提供していたのも特徴です。
◆ 日本市場での位置づけ
日本では洋ゲーの中でもバットマンゲームはややマニア向けという印象が強く、爆発的ヒットには至りませんでした。しかし、プレイしたユーザーの満足度は高く、「日本で遊べる本格派アメコミゲーム」としてコアゲーマーの間で高い評価を獲得しました。口コミやレビューサイトでは「ストーリーが濃厚で引き込まれる」「ヒーローゲームの中で最高峰」といった言葉が目立ちます。市場規模は限定的でも、確実に熱心なファンを生み出した点は見逃せません。
◆ 総評としての感想
全体的に、プレイヤーの感想やメディア評価は好意的なものが多く、特に「GamePadの使い方」「完全収録版としての価値」「遊びごたえのあるボリューム感」が高く評価されました。一方で「新規性の乏しさ」「操作に合わない部分」「WiiUの普及台数の少なさ」など課題も指摘されました。それでも、アーマードエディションは「WiiUを買ったならぜひ遊ぶべき一本」として、多くの人に記憶される作品となったのです。
■■■■ 良かったところ
◆ WiiU GamePadを最大限に活かした演出
多くのプレイヤーが口を揃えて絶賛したのが、GamePadを「バットコンピューター」として利用する仕組みです。単なるサブ画面表示にとどまらず、アイテムの切り替えや暗号解読、バットラングのジャイロ操作といった体験を可能にしたことで、バットマンになりきる没入感を飛躍的に高めました。従来のコントローラーでは味わえない直感的な操作が、ゲーム体験に厚みを加えたのは本作ならではの魅力でした。
◆ ボリューム満点の完全収録仕様
オリジナル版で配信された全DLCを最初から収録している点は、間違いなく大きな長所です。追加エピソードやコスチュームを個別に購入する必要がなく、購入した時点で「完全版」として遊び尽くせる仕様はプレイヤーに好評でした。コンテンツ不足を感じさせない充実度は、アクションゲームとしてだけでなく「一本で長期間遊べるタイトル」としての価値を高めています。
◆ フリーフローコンバットの爽快さ
本作の戦闘は、簡単な操作で流れるような格闘アクションを繰り出せる「フリーフローコンバット」が中心です。直感的に操作してもコンボが繋がりやすく、上達すると数十ヒットの連撃を繰り出すことも可能。特にWiiU版はGamePadでガジェット切り替えが即座に行えるため、テンポがさらに向上しました。ヒーローらしい無双感を存分に味わえる爽快さは、多くのプレイヤーが「良かった点」として挙げています。
◆ B.A.T.モードによる強化システム
新要素として導入された「B.A.T.モード」も、特に初心者やアクションが苦手なプレイヤーには好評でした。一時的にバットマンやキャットウーマンの能力を強化し、コンボがつながりやすくなるこのシステムは、戦闘のハードルを下げると同時に、ヒーローとしての力強さを強調しました。難しい場面を打破できる快感は、攻略を続けるモチベーションを高めてくれます。
◆ 探索とサイドミッションの豊かさ
アーカム・シティ内に散りばめられたサイドミッションや隠し要素も、プレイヤーに高く評価されました。広大な都市を自由に探索し、リドラーの謎解きに挑戦したり、ヴィランとのサブストーリーに触れたりすることで、メインストーリーを超えた奥行きが体験できます。ゲームをただクリアするのではなく、自分なりの遊び方で世界を味わえる点は「良かったところ」として大きな魅力でした。
◆ ストーリーテリングとキャラクター描写
本作のストーリーは、バットマンとジョーカーを中心としたドラマが展開され、濃密な人間模様が描かれています。コミックや映画のファンが納得できる脚本でありながら、ゲームならではの演出も豊富で、プレイヤーはゴッサムの闇に引き込まれていきます。キャラクターごとに異なるバックグラウンドや会話のディテールは、物語性を重視するプレイヤーに強い印象を残しました。
◆ オフTVプレイの便利さ
WiiU版特有の「オフTVプレイ」も高評価の要因です。テレビが使えない状況でもGamePadだけでプレイできるため、家庭環境を選ばず快適に遊べます。「腰を据えて大画面でじっくり」「気軽に手元だけで遊ぶ」といった切り替えが可能なのは、当時のユーザーから新鮮で便利だと喜ばれました。
◆ サウンドと雰囲気作り
音響面でも評価が高く、特にヘッドホンでプレイした際の没入感は絶大です。敵の会話や環境音がリアルに再現され、都市に漂う緊張感を肌で感じられます。WiiU GamePadから流れる音声演出も、まるでバットマンの装備を実際に使っているかのようなリアリティを生み出していました。
◆ 総合的なプレイヤー満足度
総じてプレイヤーは「完成度が高く、安心しておすすめできる一本」として本作を評価しました。移植元の優れたゲーム性に、WiiUならではの新機能と追加要素が加わることで、シリーズ経験者にとっても新鮮に楽しめる作品となったのです。発売から年月が経っても「WiiUのロンチタイトルの中で一際光っていた」と語るファンが多いのも、良かった点の積み重ねによるものと言えるでしょう。
■■■■ 悪かったところ
◆ ジャイロ操作の賛否と不満点
WiiU版最大の特徴であるGamePadのジャイロ機能は、確かに新鮮な体験を提供しました。しかし一方で、操作の繊細さを要求されるため「狙った場所にバットラングを飛ばせない」「暗号解読が思った以上に難しい」と感じるプレイヤーも多かったのです。従来のスティック操作と比べ、ジャイロは慣れが必要であり、アクションに集中している最中に正確な動作を求められるとストレスになることもありました。結果として「せっかくの新機能が逆にテンポを崩す」と指摘する声が少なくありませんでした。
◆ B.A.T.モードのゲームバランス崩壊
強化システムとして導入された「B.A.T.モード」も、良い評価ばかりではありませんでした。発動中は攻撃力が跳ね上がり、敵を一気に殲滅できる反面、これまでシリーズの醍醐味であった緊張感ある戦闘が薄れてしまうと批判されました。特に上級者や前作を遊び込んでいたファンは「ただでさえ強いバットマンがさらに強化される必要があったのか?」と疑問を呈しています。結果として、難易度を下げすぎてしまったという印象を持つ人もいました。
◆ WiiU GamePad専用設計による制約
本作はWiiU GamePadに完全対応しており、他の入力機器、例えばProコントローラーには対応していません。そのため「長時間のプレイでGamePadが重い」「従来型のコントローラー操作がしたかった」という不満が噴出しました。当時のWiiUユーザーの中にはProコンを好む人も多く、操作オプションがなかったことは大きな不便さとして語られました。自由度を重視したゲームでありながら、操作デバイスに選択肢がない点は惜しい部分です。
◆ バグや挙動の不安定さ
完全移植を目指したにもかかわらず、一部ではバグや不具合が報告されました。例えば、敵がマップ上で動かなくなる、特定の場面でフリーズする、音声が途切れるといった軽微ながらも没入感を削ぐ問題です。致命的ではないものの、緊張感のある戦闘やイベント中に不具合が起きると一気に冷めてしまい、改善を望む声が多く聞かれました。「新ハードへの移植で仕方ない部分」と理解するユーザーもいましたが、技術的な不安定さは「悪かったところ」として記録されています。
◆ グラフィック面での物足りなさ
オリジナル版の時点で評価が高かったとはいえ、WiiU版のグラフィックはPS3やXbox360版と大差なく、「新ハードならではの進化がない」と指摘されました。特に当時はHD化に注目が集まっていた時期であり、ユーザーの中には「せっかくWiiUで出すなら、もう少し映像表現を強化してほしかった」と感じた人もいます。見た目のインパクトが限定的であったことは、移植作品ならではの課題でした。
◆ ローカライズや日本での知名度不足
ゲーム自体の完成度は高いものの、日本市場においては「洋ゲー=難解」というイメージが根強く残っていたため、敷居の高さを感じた人もいました。テキスト翻訳や吹き替えは一定の水準を満たしていたものの、英語音声に慣れていないユーザーにとっては理解しづらい部分がありました。さらに、日本での宣伝展開が限定的だったため「気づかないうちに発売されていた」という声もあり、潜在的なファン層に届かなかったことが惜しまれます。
◆ WiiU普及台数の少なさによる不遇
本作の問題点というより時代背景ですが、WiiU自体の普及台数が伸び悩んでいたことが、評価に影を落としました。せっかくの完成度の高い移植版でありながら、ハードの勢いが弱く、遊ぶ人の母数が少なかったために話題が広がりにくかったのです。「もしもっと売れていたハードなら、この完全版はもっと注目されたはず」という惜しむ声は、当時も今も根強く残っています。
◆ 総合的に見た不満点の位置づけ
まとめると、本作の「悪かったところ」は決して致命的ではなく、むしろ優れた作品であるがゆえに「あと一歩足りない部分」が強調されたものだと言えます。ジャイロ操作の難しさ、B.A.T.モードの賛否、操作デバイスの制約、そして技術的な不具合。どれも作品全体の魅力を損なうほどではありませんが、理想を高く期待していたファンほど目についたのです。逆に言えば、これらの点さえ改善されていれば「完璧な決定版」と評された可能性もあるでしょう。
[game-6]■ 好きなキャラクター
◆ 主人公・バットマン(ブルース・ウェイン)
当然ながら、最も多くのプレイヤーに「好きなキャラクター」として挙げられるのは主人公バットマンです。彼の魅力は単なる正義のヒーローではなく、人間的な弱さや苦悩を抱えながらも街を守る姿勢にあります。特に本作では、荒廃したアーカム・シティの混沌を一人で背負い、冷静沈着に立ち回る姿が描かれています。プレイヤー自身がバットマンとして街を滑空し、悪党を制圧することで「ヒーローの孤独と強さ」を体感できるのは大きな魅力でした。また、彼の冷徹さの中に見える仲間への信頼や、ジョーカーとの因縁を背負う複雑さが、感情移入を促す要素として評価されています。
◆ ジョーカーの狂気と存在感
シリーズを通してバットマン最大の宿敵であるジョーカーは、本作でも圧倒的な存在感を放っています。彼のカリスマ性は単なる悪役ではなく、「混沌そのもの」を体現している点にあります。皮肉めいたユーモア、突拍子もない行動、そして冷酷な残虐性が共存するジョーカーは、プレイヤーに強烈な印象を残します。特に声優の演技によって生み出される不気味さと魅力が融合し、「憎むべき敵でありながら目を離せない」と多くのファンを惹きつけました。結果的に、「怖いけれど好きなキャラ」として名前を挙げるプレイヤーが少なくありませんでした。
◆ キャットウーマンの魅惑的な存在感
アーマードエディションでは、キャットウーマンもプレイアブルキャラクターとして登場します。彼女の魅力は、バットマンとの複雑な関係性と自由奔放な性格にあります。プレイヤーは、彼女ならではのしなやかなアクションを操作でき、バットマンの力強さとは異なる「スピードと優雅さ」を堪能できます。ストーリー上でも、時に協力し時に対立する立ち位置が物語に深みを加え、ファンから「最も印象に残ったキャラクター」として高く評価されました。
◆ トゥーフェイスの悲劇性
もうひとり人気の高いヴィランとして挙げられるのがトゥーフェイス(ハービー・デント)です。元は正義の検事でありながら、悲劇によって顔の半分を焼かれ、人格までも分裂してしまった彼の姿は、単純な悪役以上の存在感を放っています。本作ではアーカム・シティ内で自らの縄張りを築き、キャットウーマンを巡るイベントで印象的に登場します。プレイヤーからは「悪役なのに同情してしまう」「バットマンと同じように正義に縛られた人物」という複雑な評価を受け、人気キャラクターの一人となっています。
◆ リドラーの知略と遊び心
探索要素を彩るキャラクターとして人気なのがリドラーです。彼は街中に無数のリドラートロフィーを仕掛け、プレイヤーに挑戦状を突きつけます。謎解きが好きなユーザーにとって、彼の存在は大きなモチベーションとなり、「彼の仕掛けを解き明かすのが楽しい」と語る声が多数ありました。一方で「トロフィーが多すぎて大変」という意見も見られましたが、攻略を通じてプレイヤーの知力を試す役割を担っていることは間違いなく、キャラクターとしての独自性は非常に高いと言えます。
◆ ハーレイ・クインの人気
ジョーカーの相棒であり恋人であるハーレイ・クインも、プレイヤーから根強い支持を受けています。彼女はコミカルでありながら狂気的な面を持ち合わせており、その独特なキャラクター性が物語に彩りを与えています。ジョーカーとの掛け合いはもちろん、バットマンに対して向けられる敵意や執着も魅力的で、「悪役ながら愛らしい存在」として好かれています。コスチュームや演出の派手さも相まって、キャラクター人気投票では常に上位に食い込む存在です。
◆ サポートキャラクターの存在感
オラクル(バーバラ・ゴードン)やアルフレッドといったバットマンを支えるキャラクターもファンから高く評価されています。直接戦闘には参加しないものの、無線やストーリー上でバットマンを支え続ける役割は、物語全体に人間味を与えます。特にアルフレッドの冷静で落ち着いた助言は、暗い世界観の中でプレイヤーに安心感を与える重要な要素でした。
◆ 総括:多彩なキャラクターが織りなす世界
総じて、『アーマードエディション』に登場するキャラクターは、善悪を問わず強烈な個性を持っています。プレイヤーはそれぞれに魅力を感じ、自分なりの「好きなキャラクター」を見つけることができます。バットマンの孤高の正義に惹かれる人もいれば、ジョーカーの狂気に魅了される人もいる。キャットウーマンの自由さやリドラーの知略に心を奪われる人もいる。こうした多様なキャラクターたちが織りなす関係性こそが、本作をただのアクションゲーム以上の「キャラクタードラマ」に昇華させているのです。
[game-7]■ 中古市場での現状
◆ WiiUソフトとしての市場背景
『バットマン アーカム・シティ アーマードエディション』は2012年12月、WiiUのローンチタイトルとして発売されました。当時は任天堂の新世代機に期待が集まりましたが、残念ながらWiiU本体の普及は他機種に比べて伸び悩みました。そのため、本作自体の販売本数も限定的となり、中古市場に出回る数は少なめです。他機種版『アーカム・シティ』が比較的多く流通しているのとは対照的に、WiiU版は「見かける機会が少ない」ことが特徴であり、現在ではマニアやコレクターの注目を集める一本となっています。
◆ ヤフオク!での取引状況
ヤフオク!では、本作の中古ソフトが出品されることはありますが、数自体は多くありません。価格帯としてはおおよそ1,500円〜3,000円程度が中心です。状態によって差が大きく、ケースにスレや傷がある場合は1,500円前後から出品されることが多く、良品や動作保証付きのものは2,500円以上で安定して落札されています。未開封や美品クラスになると3,500円を超えることもあり、コレクターが即決で購入する傾向が見られます。市場に出る本数が少ないため、ウォッチリスト登録数が増えやすいのも特徴です。
◆ メルカリでの販売傾向
フリマアプリ「メルカリ」では、取引件数は比較的安定しており、価格帯は1,800円〜2,800円が主流です。「送料無料」「即購入可」と記載された出品が人気を集め、状態が良ければ2,000円前後ですぐに売れることも少なくありません。逆に、ケースに破損がある、説明書やチラシが欠品しているといった場合は、1,500円前後まで値下がりする傾向にあります。また、時折未使用に近い出品が現れると即売れすることが多く、ファンやコレクターが常にチェックしているカテゴリーといえるでしょう。
◆ Amazonマーケットプレイスでの相場
Amazonのマーケットプレイスでは、価格がやや高めに設定される傾向があります。中古品は2,800円〜3,800円前後が多く、プライム対応やAmazon倉庫発送の商品は特に高値で安定しています。コンディションが「非常に良い」とされる商品は3,000円台半ばでも購入者が現れやすく、Amazonという安心感と動作保証が需要を支えているのです。逆に「可」の状態に分類される商品は2,000円台前半まで下がることもありますが、在庫数自体が限られているため、価格は全体的に高止まりしています。
◆ 楽天市場での取り扱い
楽天市場では、中古ゲームショップや専門店が出品しており、価格帯はおおむね2,500円〜3,500円前後です。販売ページでは「希少ソフト」と記載されることもあり、他の一般的な中古WiiUソフトに比べてやや高い傾向があります。状態が良いものや在庫数が少ないタイミングでは3,800円を超えることもあり、楽天ポイント還元などのキャンペーン時に購入するユーザーが多いようです。
◆ 駿河屋での在庫と価格推移
中古ゲームの大手「駿河屋」でも本作の取り扱いがあります。価格は2,200円〜2,980円程度で安定していますが、在庫切れになることも珍しくありません。特に美品や帯付きなど付属品が揃っているものは早く売り切れる傾向にあり、コレクターからは「見つけたら即購入すべきタイトル」として認識されています。WiiUソフト全体が市場に出回る数を減らしているため、今後さらに在庫が減少する可能性も考えられます。
◆ 海外中古市場との違い
北米や欧州の中古市場では、流通数が多いため日本よりも安価に入手できる場合があります。海外では10ドル〜20ドル程度で販売されることもありますが、輸入に伴う送料やリージョンの問題を考えると、日本国内で手に入れる方が安心という意見も多いです。また、日本語版特有の需要もあり、国内版は海外版よりも高値で安定する傾向にあります。
◆ コレクション価値と将来性
WiiU自体が任天堂の歴史の中で特殊なポジションにあるハードであり、そのローンチタイトルという点で『アーマードエディション』はコレクション的な価値を持っています。今後WiiUソフト全体がレトロゲーム市場として再評価される可能性があり、特に本作のように他機種版との差別化要素があるタイトルはプレミア化の候補に挙げられることもあります。状態の良いものや未開封品は、今後さらに価値が上昇する可能性があるでしょう。
◆ 総括:中古市場における位置づけ
総合すると、『バットマン アーカム・シティ アーマードエディション』の中古市場での立ち位置は「希少でありつつも極端に高騰はしていないタイトル」といえます。一般的な中古WiiUソフトよりは高めですが、コレクターアイテムとして手を出しやすい価格帯を維持しています。今後WiiUの再評価が進めば、さらに価格が安定または上昇する可能性が高く、バットマンファンや任天堂ハードコレクターにとって見逃せない一本であることは間違いありません。
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