『鉄拳タッグトーナメント2 Wii U EDITION』(WiiU)

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【発売】:バンダイナムコゲームス
【開発】:バンダイナムコゲームス
【発売日】:2012年12月8日
【ジャンル】:格闘ゲーム

■ 概要・詳しい説明

Wii Uの船出に合わせて登場した特別版の『鉄拳タッグトーナメント2』

『鉄拳タッグトーナメント2 Wii U EDITION』は、2012年12月8日にバンダイナムコゲームスから発売されたWii U用の対戦格闘ゲームです。Wii U本体の発売日と同日に登場したローンチタイトルのひとつであり、任天堂の新ハードで本格的な3D格闘ゲームを遊べる作品として注目されました。ベースになっているのは、アーケードや他機種で展開された『鉄拳タッグトーナメント2』で、そこにWii U専用の追加要素を盛り込んだものが本作です。単なる移植ではなく、Wii U GamePadを活用した操作、GamePadだけでのプレイ、任天堂作品を意識したコラボコスチューム、アイテムによって試合が変化する「キノコバトル」など、Wii U版ならではの遊びが複数用意されています。『鉄拳』シリーズは、三島一族を中心とした濃い物語、個性的な格闘家たち、左右移動を含む3D空間での読み合い、重みのある打撃と派手なコンボを特徴とする作品群です。その中でも『タッグトーナメント』系は、シリーズの枠を越えて多くのキャラクターが集まるお祭り的な作品であり、2人1組で戦うタッグバトルが最大の特徴になっています。本作は、そのタッグバトルの面白さにWii Uらしい親しみやすさを加えた、かなり個性的な一本でした。

1対1・2対2・1対2を楽しめる多彩な対戦形式

本作の大きな特徴は、対戦形式の幅広さです。通常の『鉄拳』のように1人のキャラクター同士で戦う1対1、2人のキャラクターを選んで交代しながら戦う2対2、そして1人側と2人側が戦う1対2の変則対戦が用意されています。1対1では、キャラクター単体の性能やプレイヤーの立ち回りが分かりやすく出ます。2対2では、パートナーとの交代、タッグコンボ、体力管理、相性の良い組み合わせ作りなど、通常の格闘ゲームにはない戦略が生まれます。1対2では、片方は交代できないかわりに一人のキャラクターへ集中でき、もう片方は2人分の選択肢を活かせるため、独特の緊張感があります。特にタッグ戦では、相手を浮かせたあとにパートナーを呼んで追撃したり、壁際まで運んでから別キャラクターに切り替えて大ダメージを狙ったりできます。攻めるだけでなく、体力が減ったキャラクターを控えに戻して回復を待つ判断も重要で、交代は攻撃と防御の両方に関わります。このため、試合中は常に「今攻めるか」「交代するか」「相手の交代を読むか」という判断が求められ、対戦の密度はかなり高くなっています。

50人以上のキャラクターが集う圧倒的なボリューム

『鉄拳タッグトーナメント2 Wii U EDITION』には、シリーズを代表する多数のキャラクターが登場します。三島平八、三島一八、風間仁といったシリーズの中心人物はもちろん、ポール、マーシャル・ロウ、キング、ニーナ、アンナ、吉光、ブライアン、ファラン、リリ、アスカ、シャオユウ、ドラグノフ、ラース、アリサ、クマ、パンダなど、実に多彩なファイターが揃っています。『鉄拳』のキャラクターは、実在の格闘技を思わせるものから、ロボット、動物、忍者風の異色キャラクターまで幅が広く、見た目も性能も大きく異なります。本作はタッグ形式であるため、キャラクターを単体で選ぶだけでなく、誰と誰を組ませるかという楽しみもあります。性能面で相性の良い組み合わせを探してもよいですし、物語上の関係性で選んでもよく、好きなキャラクター同士を並べるだけでも楽しめます。キャラクター数が多いことは、初心者にとっては迷う要素にもなりますが、同時に自分に合ったキャラクターを見つける楽しさにもつながります。

Wii U GamePadによる遊びやすさ

Wii U版ならではの大きな要素が、Wii U GamePadを使った操作です。GamePadのタッチ画面に技を表示し、そこを押すことでキャラクターの技を出せる仕組みが用意されていました。格闘ゲームはコマンド入力が難しく、初心者は「思った技が出せない」という壁にぶつかりやすいジャンルです。しかし、このタッチ操作を使えば、複雑な入力を覚える前に、まず技を出す楽しさやキャラクターの個性を体験できます。もちろん、上級者が本格的に対戦する場合は従来型の操作で正確に入力することが重要になりますが、家族や友人と気軽に遊ぶ場面では、タッチ操作は入口を広げる役割を果たしていました。また、GamePadの画面だけでプレイできる点もWii Uらしい特徴です。テレビを使わずにコンボ練習をしたり、短時間だけCPU戦を遊んだりできるため、対戦格闘ゲームでありながら手軽に起動しやすい作りになっていました。

任天堂コラボが光るキノコバトルとコスチューム

Wii U版最大の独自要素といえるのが、任天堂作品を思わせる要素です。まず「キノコバトル」は、ステージ上に出現するキノコやアイテムを取りながら戦うモードで、キャラクターが巨大化したり、小さくなったり、通常とは違う状態になったりします。ふだんの『鉄拳』は、間合い、コンボ、ガード、反撃、横移動といった技術が勝敗を左右する硬派な格闘ゲームですが、キノコバトルではアイテムによる予想外の展開が加わります。格闘ゲームが得意な人が必ず勝つとは限らず、初心者でも逆転できる可能性が生まれるため、友人や家族と笑いながら遊びやすいモードです。さらに、本作には任天堂作品をモチーフにしたコラボコスチュームも収録されています。マリオ、ルイージ、リンク、ゼルダ、サムス、フォックスなどを思わせる衣装を『鉄拳』キャラクターに着せることで、通常のシリーズ作品では見られない不思議な絵面が生まれます。重厚な格闘家が任天堂風の衣装で戦う姿は、違和感があるからこそ楽しく、Wii U版を象徴する要素になっていました。

FIGHT LABと家庭用らしい遊びの幅

本作には「FIGHT LAB」というモードも収録されています。これはコンボットを中心にしたストーリー仕立てのモードで、ミッションをこなしながら操作や技の使い方を学び、自分だけのロボットファイターを作っていく内容です。格闘ゲームの練習は、初心者にとって地味で分かりにくいものになりがちですが、FIGHT LABは課題をクリアしていく形なので、通常のトレーニングモードよりも遊びとして入りやすくなっています。また、アーケードバトルを進めることでキャラクターごとのエンディングムービーを楽しめる点も家庭用らしい魅力です。『鉄拳』シリーズのエンディングは、シリアスなものからコミカルなものまで幅広く、キャラクターの意外な一面を見せてくれます。対戦を極めるだけでなく、好きなキャラクターのエンディングを見る、カスタマイズで見た目を変える、コンボットを育てる、キノコバトルで遊ぶなど、家庭用ソフトとして長く遊べる要素が詰め込まれています。

総じてどのような作品だったのか

『鉄拳タッグトーナメント2 Wii U EDITION』は、本格的な3D対戦格闘ゲームでありながら、Wii U版独自の明るい遊び心を加えた作品です。タッグ戦の奥深さ、豊富なキャラクター、エンディングやFIGHT LABなどの家庭用要素に加え、GamePad操作、キノコバトル、任天堂コスチュームが存在することで、他機種版とは異なる個性を持っています。格闘ゲームとして突き詰めれば非常に難しく、練習量が問われる作品ですが、友人とワイワイ遊ぶ場合にはキノコバトルやコラボ衣装によってパーティ的にも楽しめます。Wii Uのローンチタイトルとして、本格派と遊び心を両立させた、かなり珍しい立ち位置のソフトだったといえるでしょう。

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■ ゲームの魅力・攻略・好きなキャラクター

タッグ制が生み出す最大の魅力

『鉄拳タッグトーナメント2 Wii U EDITION』の面白さは、何といってもタッグ制にあります。通常の格闘ゲームでは、ひとりのキャラクターを選び、そのキャラクターの技やコンボを覚えて戦います。しかし本作では、2人のキャラクターを選んでチームを作るため、戦い方の幅が一気に広がります。相手を浮かせたあと、パートナーを呼び出して追撃する。体力が減ったキャラクターを控えに戻して回復を待つ。片方を立ち回り重視、もう片方を火力重視にして役割を分ける。こうした判断が試合中に連続して発生します。タッグ戦は派手で見栄えが良いだけでなく、体力管理や交代タイミングも重要になるため、見た目以上に戦略的です。初心者が遊ぶと、交代しながら攻撃するだけでも楽しく、上級者が取り組むと、キャラクター相性やコンボルートを研究する奥深いゲームになります。この「気軽に触れる楽しさ」と「やり込むほど深くなる構造」が、本作の大きな魅力です。

キャラクター選びとチーム作りの楽しさ

本作では50人以上のキャラクターが登場するため、誰を使うか、誰と組ませるかを考えるだけでも大きな楽しみがあります。初心者には、風間仁、ラース、アスカ、ポール、アリサなど、技が分かりやすく扱いやすいキャラクターがおすすめです。風間仁は攻防のバランスが良く、鉄拳の基本を学びやすいキャラクターです。ラースは動きが派手で、攻めの流れを作りやすく、操作していて爽快感があります。アスカは返し技や扱いやすい打撃を持ち、防御寄りの戦い方を覚えるのに向いています。ポールは一撃の威力が高く、難しいコンボを知らなくても強烈な攻撃で勝負できます。アリサは機動力と独特な武装を持ち、初心者でも見た目の面白さを感じやすいキャラクターです。一方、三島一八や三島平八、ブライアン、スティーブ、シャオユウ、レイなどは、使いこなすには練習が必要ですが、慣れるほど個性が強く出るキャラクターです。タッグチームを作るときは、好きなキャラクター同士を組ませるだけでも楽しいですし、立ち回り役と火力役を分けるなど、性能面で考えても面白くなります。

好きなキャラクターとしての三島一八

本作で特に印象的なキャラクターを挙げるなら、三島一八は外せません。シリーズを象徴する存在であり、冷酷さ、野心、悪役としての迫力、格闘家としての強さがひとつにまとまったキャラクターです。性能面では、風神拳を中心とした高火力な攻めが特徴で、操作精度が求められます。初心者がすぐに強さを引き出せるタイプではありませんが、練習したぶんだけ成果が分かりやすく出るため、使い込むほど面白くなります。相手の隙を見逃さず浮かせ、そこから一気に大ダメージを奪う流れは非常に爽快です。タッグ戦では、パートナーとの組み合わせによってさらに火力を伸ばせるため、コンボ研究のしがいがあります。物語上では危険で冷酷な人物ですが、操作キャラクターとしては、プレイヤーの技術がそのまま強さに変わる職人的な魅力を持っています。

攻略の基本は浮かせ技とコンボの習得

本作を攻略するうえで最初に覚えたいのは、相手を浮かせてコンボへつなげる流れです。地上で小さな技を当て続けるだけでは大きなダメージを取りにくいため、相手の隙を見つけて浮かせ技を当て、空中コンボへ移行することが重要になります。初心者は、最初から最大ダメージの難しいコンボを覚える必要はありません。まずは各キャラクターの代表的な浮かせ技を1つ覚え、そこから安定して決められる短いコンボを練習するだけでも十分です。タッグ戦では、浮かせたあとにパートナーを呼ぶことでさらにダメージを伸ばせますが、まずは単体コンボを安定させることが大切です。コンボを狙う場面としては、相手の大きな技をガードした後、空振りを誘った後、下段や投げを意識させた後などがあります。つまり、コンボそのものだけでなく、「どうやってコンボ始動技を当てるか」が攻略の核心になります。

防御と確定反撃が勝率を大きく上げる

『鉄拳』では、攻めることだけでなく防御と反撃が非常に重要です。相手の技をガードしたあと、こちらの攻撃が必ず間に合う場面があります。これが確定反撃です。初心者はすべての技に対する反撃を覚える必要はありませんが、まずは自分のキャラクターの発生が早い技、ダウンを奪える技、浮かせられる技を把握しておくと戦いやすくなります。相手が隙の大きい技を出してきたら、ガードしてしっかり反撃する。下段攻撃を読んだらしゃがみガードする。直線的な攻撃が多い相手には横移動を使う。このような基本を覚えるだけで、試合の安定感は大きく変わります。派手なコンボより地味に見えますが、勝つためには「無理に攻めない」「相手のミスを確実に拾う」ことが大切です。

タッグ交代と体力管理の考え方

タッグ戦では、交代のタイミングが勝敗を大きく左右します。体力が減ったキャラクターを早めに控えに戻せば、控え中に回復できる部分があります。しかし、焦って交代すると相手に読まれて攻撃を受けることもあります。安全に交代するには、相手を吹き飛ばしたあとや、こちらが有利な状況を作ったあとが基本です。また、タッグアサルトを使えばコンボ火力を伸ばせますが、使いすぎると控えキャラクターの回復機会を失ったり、相手のレイジ状態を誘発したりする場合があります。そのため、タッグ要素は単なる攻撃力アップではなく、体力管理、試合の流れ、相手へのプレッシャーを含めた戦略そのものです。初心者のうちは、体力が大きく減る前に安全な場面で交代する、コンボ中の交代を欲張りすぎない、控えキャラクターの回復を意識する、という3点を意識すると戦いやすくなります。

キノコバトルで広がるパーティ的な攻略

Wii U版独自のキノコバトルでは、通常の攻略とは違う考え方が必要になります。アイテムを取ることでキャラクターが大きくなったり小さくなったりし、攻撃力や試合展開が大きく変わります。通常対戦では、間合いやコンボ精度が重要ですが、キノコバトルではアイテムの位置取りも大切になります。強力なアイテムを相手に取らせないように動く、相手がアイテムを狙ったところを攻撃する、自分が巨大化したときに一気に攻める、毒キノコを避けながら立ち回るなど、通常とは違った駆け引きが生まれます。このモードは本気の競技対戦というより、友人や家族と盛り上がるためのモードですが、アイテムをめぐる読み合いは意外に奥深く、普段の『鉄拳』とは違う面白さがあります。

長く遊ぶための上達方法

長く遊びたい場合は、最初から多くのキャラクターに手を出しすぎず、まず2人のメインキャラクターを決めるのがおすすめです。主力技、浮かせ技、簡単なコンボ、確定反撃用の技、下段技、投げを少しずつ覚えていくと、無理なく上達できます。トレーニングモードではコンボ練習だけでなく、相手の攻撃をガードした後にどの技で反撃できるかを確認すると実戦で役立ちます。CPU戦で基本を試し、友人対戦やオンライン対戦で人間相手の読み合いを経験すると、試合の見え方が変わってきます。負けたときは、コンボを失敗したのか、交代が遅かったのか、攻めすぎたのか、下段を見切れなかったのかを振り返ると、次に改善する点が分かります。本作は難しいゲームですが、少しずつできることが増えていく感覚が強く、練習そのものを楽しめる作品です。

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■ 感想・評判・口コミ

Wii Uで本格的な『鉄拳』が遊べることへの評価

『鉄拳タッグトーナメント2 Wii U EDITION』をプレイした人の感想としてまず目立つのは、Wii Uの発売初期にここまで本格的な対戦格闘ゲームが遊べることへの驚きです。Wii Uは任天堂の新ハードとして、家族向けやパーティ向けの印象が強い機種でした。そのため、ローンチ時点では任天堂タイトルに注目が集まりやすかったのですが、本作はその中でしっかりした対戦格闘枠として存在感を持っていました。『鉄拳』シリーズ経験者からは、キャラクター数、タッグシステム、コンボ、カスタマイズ、エンディングなど、家庭用格闘ゲームとしてのボリュームに満足する声がありました。一方で、任天堂コスチュームやキノコバトルに惹かれて初めて触れた人からは、思った以上に本格的で難しいという反応もありました。見た目や独自要素は親しみやすいものの、中身はしっかり『鉄拳』であるため、そのギャップが評価にも表れています。

キャラクター数とタッグバトルへの満足感

評価の中で特に好意的に語られやすいのは、キャラクター数の多さです。シリーズの人気キャラクターが多数揃っているため、キャラクター選択画面を見るだけでもワクワク感があります。過去作で使っていたキャラクターを再び使える喜びや、普段使わないキャラクターを試す楽しさがあり、タッグ作品らしいお祭り感を強く感じられます。さらに、2人を組ませることで、好きなキャラクター同士のチームを作ったり、性能相性を考えたり、物語上の関係で組ませたりできます。タッグバトルは見た目にも派手で、相手を浮かせてパートナーにつなぎ、連続攻撃を叩き込む場面は爽快です。上級者からは、タッグアサルトや交代管理、体力回復、相手のレイジ状態を意識した戦い方など、奥深い部分が評価されました。その一方で、初心者にとっては情報量が多く、2人分の技や交代を覚えるのが大変という声もありました。

GamePad操作への賛否

Wii U GamePadを使ったタッチ操作については、初心者向けの補助機能として好意的に受け止められました。難しいコマンドを入力しなくても、タッチ画面から技を出せるため、格闘ゲームに慣れていない人でも派手な攻撃を体験しやすくなっています。家族や友人と遊ぶ場面では、初心者が参加しやすいという点で便利でした。また、GamePadだけで遊べる点も、テレビを使わずに練習できる機能として評価されました。ただし、上級者や本格的な対戦を重視する人からは、細かな入力や素早い反応には通常のコントローラーやアーケードスティックのほうが向いているという意見もありました。つまり、GamePad操作は本気の対戦用というより、初心者補助、技確認、気軽なプレイ、短時間練習に向いた機能として評価されたといえます。

キノコバトルと任天堂コスチュームの反応

Wii U版独自の「キノコバトル」は、友人や家族と遊ぶと盛り上がるモードとして好評でした。通常の『鉄拳』は技術差が出やすいゲームですが、キノコバトルではアイテムによって試合の流れが大きく変わります。巨大化したキャラクターが暴れたり、小さくなって逃げ回ったりする展開は、真剣勝負というよりパーティゲーム的な面白さがあります。格闘ゲーム初心者でも逆転できる可能性があり、経験者との実力差を少し和らげる役割もありました。また、任天堂作品を意識したコスチュームは、発売当時から非常に目立つ要素でした。リアル寄りの『鉄拳』キャラクターがマリオやリンク、サムスなどを思わせる衣装で戦う姿は、違和感があるからこそ面白く、見た目だけで話題になります。シリーズの世界観を重視する人には好みが分かれる部分もありますが、タッグトーナメント自体がお祭り色の強い作品であるため、こうしたコラボ要素は比較的受け入れられやすかった印象です。

難易度に関する感想

本作に対する戸惑いや不満として多く挙がるのは、やはり難しさです。キャラクターが多いことは魅力である一方、相手にするキャラクターも多く、技や対策を覚える量はかなり多くなります。さらにタッグ戦では2人分の性能やコンボ、交代、体力管理が絡むため、初心者は何をされたのか分からないまま負けてしまうこともあります。オンライン対戦では、経験者との実力差がはっきり出やすく、最初は厳しく感じる人もいたでしょう。ただし、この難しさは同時にやり込み要素でもあります。少しずつ主力技やコンボ、確定反撃を覚えていくことで、確実に上達を感じられます。練習を楽しめる人にとっては長く遊べる作品であり、すぐに簡単に勝ちたい人には重く感じられる作品です。

ローカル対戦での盛り上がり

本作は、友人や家族と同じ場所で遊ぶローカル対戦に向いているという評価もあります。通常の対戦で腕を競うのはもちろん、キノコバトルや任天堂コスチュームを使えば、格闘ゲームに詳しくない人でも見た目で楽しめます。キャラクターが巨大化したり、奇抜な衣装で真剣に戦ったりするだけでも場が盛り上がります。経験者と初心者が普通に戦うと実力差が出やすいですが、キノコバトルを使えばアイテム要素によって逆転やハプニングが生まれ、勝敗だけにこだわらない楽しみ方ができます。Wii Uというハードの性格を考えると、本作のこうしたパーティ的な側面は大きな意味を持っていました。

他機種版経験者から見たWii U版

PS3版やXbox 360版をすでに遊んでいた人から見ると、Wii U版は追加要素が魅力の特別版という位置づけでした。基本的な対戦部分は『鉄拳タッグトーナメント2』そのものなので、純粋な格闘ゲームとしての新鮮味だけを求めると大きな違いは少ないかもしれません。しかし、キノコバトル、任天堂コスチューム、GamePad操作、GamePad単体プレイはWii U版だけの要素です。そのため、任天堂コラボに魅力を感じる人や、Wii Uで遊びたい人にとっては価値がありました。一方で、競技的な対戦環境やオンライン人口を重視する人にとっては、他機種版のほうが選ばれやすい面もありました。Wii U版は、最も標準的な『鉄拳タッグ2』というより、最も遊び心の強い『鉄拳タッグ2』として評価される作品です。

総合的な評判

評判を総合すると、『鉄拳タッグトーナメント2 Wii U EDITION』は「本格格闘ゲームとしての完成度は高く、Wii U版独自の遊び心も強いが、初心者にはやや難しい作品」といえます。キャラクター数、タッグシステム、コンボ、カスタマイズ、エンディング、FIGHT LABなど、内容量は非常に豊富です。さらに、キノコバトルや任天堂コスチューム、GamePad操作によって、Wii U版ならではの個性もしっかりあります。ただし、根本のゲーム性は奥深く、勝つためには練習と知識が必要です。誰でもすぐに遊び尽くせる作品ではありませんが、格闘ゲームとして向き合える人にとっては、対戦、キャラクター研究、タッグ編成、友人とのパーティ対戦まで幅広く楽しめる一本です。

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■ 当時の宣伝・現在の中古市場など

Wii Uローンチタイトルとしての宣伝

『鉄拳タッグトーナメント2 Wii U EDITION』は、Wii U本体と同日に発売されたローンチタイトルのひとつとして宣伝されました。新ハードの発売直後は、任天堂の看板タイトルや家族向けソフトに注目が集まりやすい時期です。その中で本作は、Wii Uでも本格的な対戦格闘ゲームが遊べることを示すサードパーティー製タイトルとして存在感を持っていました。宣伝で強調されたのは、50人以上のキャラクター、1対1・2対2・1対2の対戦形式、タッグバトル、キャラクターごとのエンディング、FIGHT LAB、オンライン対戦といった『鉄拳タッグトーナメント2』本来のボリュームです。さらに、Wii U版ならではのキノコバトル、任天堂コスチューム、GamePad操作、GamePadだけで遊べる機能も大きく紹介されました。格闘ゲームファンには本格的な対戦部分を、任天堂ハードのユーザーにはコラボ要素やパーティ的な遊びを伝える、二方向の宣伝が行われていたといえます。

任天堂コラボは最大のアピールポイント

発売当時、特に目を引いたのは任天堂作品とのコラボレーションです。『鉄拳』キャラクターが、マリオ、ルイージ、リンク、サムス、フォックスなどを思わせる衣装を身にまとって戦う姿は、ゲームニュースや紹介映像でも非常に映える要素でした。格闘ゲームの細かなシステムを知らない人でも、画面を見るだけで「これはWii U版だけの特別な鉄拳だ」と分かります。硬派でリアル寄りの格闘家たちが、任天堂風の衣装で真剣に殴り合うという違和感は、宣伝上の大きな武器でした。また、キノコバトルもWii U版の親しみやすさを伝える役割を持っていました。アイテムによってキャラクターが巨大化したり小さくなったりする様子は、普通の『鉄拳』にはないパーティ感を表現しており、家族や友人と遊ぶイメージを作りやすい要素でした。

販売方法とダウンロード版の存在

本作はパッケージ版だけでなく、ダウンロード版も販売されました。当時は家庭用ゲーム機でもダウンロード販売が本格的に広がり始めていた時期であり、Wii Uのニンテンドーeショップを通じて購入できることは新しい販売形態の一部でした。対戦格闘ゲームは繰り返し起動するタイプのソフトなので、ディスクを入れ替えずに遊べるダウンロード版との相性も悪くありませんでした。発売当時のWii Uは本体そのものが新しく、ユーザーはまずどのソフトを本体と一緒に買うかを選ぶ段階でした。本作は、任天堂の定番タイトルとは違うコアゲーマー向けの選択肢として、ローンチラインナップに厚みを加える存在でした。

販売実績と当時の立ち位置

販売面で見ると、本作はWii U版単体で社会現象的な大ヒットを記録した作品というより、Wii U初期ラインナップを支えたコア向けタイトルという位置づけです。『鉄拳タッグトーナメント2』自体はPS3版やXbox 360版でも展開されており、シリーズファンの多くはすでに他機種版を遊んでいた可能性があります。そのため、Wii U版はシリーズ全体の中心市場というより、Wii Uユーザーに向けて任天堂コラボやGamePad要素を加えた特別版という性格が強くありました。ローンチ時期は注目されやすい一方で、競争も激しく、新ハード購入者は任天堂の定番ソフトを優先することも多いため、本作は格闘ゲーム好き、鉄拳ファン、任天堂コラボに興味のある人に向けた一本として受け止められていました。

発売後の価格推移と中古流通

発売後、本作は比較的手頃な価格で流通するようになりました。ローンチタイトルは本体発売直後こそ注目されますが、需要が落ち着くと中古市場に在庫が出回り、価格が変動しやすくなります。本作の場合、他機種版が先に発売されていたこと、Wii U本体の普及ペース、格闘ゲームというジャンルの人を選ぶ性格などが重なり、定価付近で長く維持されるタイプではありませんでした。ただし、価格が下がったことは内容の薄さを意味するわけではありません。むしろ、手頃な価格で大ボリュームの『鉄拳タッグトーナメント2』を遊べるようになったことで、後からWii Uを購入した人には買いやすいソフトになりました。

現在の中古市場での見方

現在の中古市場では、『鉄拳タッグトーナメント2 Wii U EDITION』は極端なプレミアソフトというより、比較的見つけやすいWii Uソフトのひとつです。価格は状態、付属品の有無、店舗や出品者、送料、動作確認の有無によって変わります。ディスクのみの安価なもの、ケース付きの一般的な中古、状態の良い完品、新品未開封に近いものでは価格差が出ます。遊ぶ目的であれば安価な中古でも十分ですが、コレクション目的ならケース、ジャケット、説明書類、ディスク面の状態を確認したほうが安心です。Wii Uはすでに現行機ではないため、本体側のディスクドライブの状態にも注意が必要です。ソフトに問題がなくても、本体の読み込みが不安定だと正常に遊べない場合があります。

現在の価値は“安く遊べる本格格闘”と“Wii U独自版”の二面性

現在の本作の価値は、大きく二つあります。ひとつは、比較的手頃な価格で大ボリュームの『鉄拳タッグトーナメント2』を遊べる格闘ゲームとしての価値です。キャラクター数が多く、タッグ戦が奥深く、ひとり用モードやカスタマイズも用意されているため、価格に対する内容量は高いです。もうひとつは、Wii U版にしかない独自要素の価値です。キノコバトルや任天堂コスチュームは、後から別機種で簡単に再現されるものではなく、Wii U版を象徴する内容です。『鉄拳』シリーズを集めたい人、Wii Uソフトをコレクションしている人、任天堂コラボ作品に興味がある人にとっては、単なる中古格闘ゲーム以上の意味があります。

コレクションとしての面白さ

Wii Uは任天堂ハードの中でも独自色が強く、現在ではそのソフトラインナップ自体に資料的な面白さがあります。本作は任天堂の自社タイトルではありませんが、任天堂作品とのコラボ要素を強く取り入れたサードパーティー作品です。『鉄拳』キャラクターが任天堂風の衣装を着て、キノコを取りながら戦うという内容は、シリーズ全体で見てもかなり異色です。現在から振り返ると、Wii Uという時代だからこそ成立したコラボ版としての価値が見えてきます。価格面では入手しやすい部類に入ることが多いですが、内容面では非常に個性的で、Wii Uのローンチ期やサードパーティー展開を知るうえでも面白い一本です。

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■ 総合的なまとめ

単なる移植ではないWii U向けの特別仕様

『鉄拳タッグトーナメント2 Wii U EDITION』は、単に他機種で発売された『鉄拳タッグトーナメント2』をWii Uへ移植しただけの作品ではありません。ベースとなる対戦部分は、シリーズ最大級のキャラクター数とタッグシステムを備えた本格的な3D格闘ゲームです。そこに、Wii U GamePadのタッチ操作、GamePadだけで遊べる機能、任天堂コラボコスチューム、キノコバトルといった独自要素が加わっています。そのため、本作は「本格派の鉄拳」でありながら、「Wii Uらしい遊び心を持つ鉄拳」でもあります。格闘ゲームの厳しさと、任天堂ハードらしい親しみやすさが同居している点が、本作最大の特徴です。

タッグシステムが作品の中心にある

本作の魅力の中心は、やはりタッグシステムです。2人のキャラクターを組ませることで、通常の1対1格闘とは違う戦略が生まれます。交代は体力回復のためにも、コンボ火力を伸ばすためにも、相手の心理を揺さぶるためにも使えます。どちらのキャラクターを先に出すか、どのタイミングで控えに戻すか、パートナーを使ってどこまでダメージを伸ばすか、相手が有利な状態になったときにどう切り返すかなど、試合中に考えることは多くあります。この複雑さは初心者にとって壁になりますが、同時にやり込みの深さにもなっています。好きなキャラクターを2人選び、自分だけのチームを作る楽しさは、タッグ作品ならではの大きな魅力です。

キャラクター数と家庭用要素による満足感

登場キャラクターの多さも、本作の満足感を支える大きな要素です。シリーズの主要キャラクターから変わり種まで幅広く収録されており、見た目、性能、物語性、使いやすさなど、さまざまな基準でキャラクターを選べます。さらに、キャラクターごとのエンディングムービー、FIGHT LAB、カスタマイズ、トレーニング、オンライン対戦、ローカル対戦など、家庭用ソフトとしての遊びの幅も広くなっています。対戦を極めるだけでなく、好きなキャラクターのエンディングを見る、衣装を変える、コンボットを育てる、友人とキノコバトルで盛り上がるなど、複数の楽しみ方が用意されています。

Wii U版独自要素が与えた明るさ

キノコバトルと任天堂コスチュームは、本作に明るさと個性を加えています。『鉄拳』はもともと硬派な格闘ゲームですが、キノコバトルではアイテムによるハプニングが起こり、初心者でも逆転できる可能性が生まれます。任天堂コスチュームは、シリアスなキャラクターにコミカルな印象を加え、見た目だけでも楽しめる要素になっています。これらは競技的な対戦に必須の要素ではありませんが、Wii U版を特別な存在にするうえでは非常に重要でした。普通の『鉄拳タッグ2』では味わえないお祭り感があり、友人や家族と遊ぶ場面では特に大きな魅力になります。

初心者には難しいが上達の手応えは大きい

本作は、見た目や追加要素に親しみやすさがある一方で、根本は本格的な格闘ゲームです。技数は多く、タッグ戦では2人分の性能やコンボ、交代管理を覚える必要があります。初心者がすぐに勝てる作品ではありませんが、練習した分だけ上達を感じやすい作品でもあります。簡単なコンボを覚え、確定反撃を覚え、交代のタイミングを理解し、タッグコンボを使えるようになると、試合の見え方が大きく変わります。難しさは確かにありますが、その難しさがあるからこそ、上手くなったときの達成感は大きいです。

現在遊ぶ場合のおすすめポイント

現在この作品を遊ぶなら、まずWii U版ならではの要素を楽しむのがおすすめです。通常対戦で『鉄拳タッグトーナメント2』の奥深さを味わうのはもちろん、キノコバトルや任天堂コスチュームを試すことで、この版ならではの面白さが分かります。ひとりで遊ぶ場合は、好きなキャラクターを2人決め、簡単なコンボと交代の仕組みを覚えると楽しさが見えてきます。友人や家族と遊ぶ場合は、最初から本気の通常対戦をするより、キノコバトルやカスタマイズを使って気軽に盛り上がるほうが向いています。オフライン中心でも、キャラクター数、エンディング、カスタマイズ、FIGHT LABがあるため、十分に遊びごたえがあります。

総合評価としての結論

総合的に見て、『鉄拳タッグトーナメント2 Wii U EDITION』は、Wii U初期のサードパーティータイトルの中でも非常に個性の強い一本です。対戦格闘ゲームとしては、キャラクター数、タッグシステム、コンボの奥深さ、カスタマイズ、ひとり用モードなど、十分な内容を備えています。さらにWii U版だけの要素として、キノコバトル、任天堂コスチューム、GamePad操作が加わり、他機種版とは違う遊び心を持っています。初心者には難しい部分があり、オンライン環境やプレイヤー人口の面では時代の影響も受けますが、オフラインで遊ぶ格闘ゲーム、友人と盛り上がる対戦ソフト、Wii Uコレクション、鉄拳シリーズの異色作としては、今見ても十分に魅力があります。Wii Uというハードの特徴と、『鉄拳』シリーズの本格性が交差した作品であり、発売当時以上に現在のほうが“珍しい存在”として価値を感じやすいタイトルです。格闘ゲームとして真面目に遊んでも、任天堂コラボを楽しむ目的で遊んでも、どちらの方向からでも語るポイントが多い、Wii Uならではの特別な『鉄拳』だったといえるでしょう。

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