『ピクミン』(ゲームキューブ)

【中古】GC ピクミン

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    ピクミン の詳細 メーカー: 任天堂 機種名: ゲームキューブ ジャンル: アクション 品番: DOLPGPIJ カナ: ピクミン 発売日: 2001/10/26 関連商品リンク : ゲームキューブ 任天堂
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【発売】:任天堂
【開発】:任天堂
【発売日】:2001年10月26日
【ジャンル】:アクションゲーム

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■ 概要

2001年10月26日、任天堂が新ハード「ニンテンドーゲームキューブ」の立ち上げ期に送り出したタイトルのひとつが『ピクミン』である。この作品は、当時の家庭用ゲームとしては極めて斬新なコンセプトを打ち出したアクションストラテジーであり、従来の任天堂作品に見られる「誰でも触ってすぐに楽しめる親しみやすさ」と「プレイヤーを深く没入させる緻密なゲームデザイン」を見事に融合させた点で高く評価された。舞台となるのは、主人公キャプテン・オリマーが不時着した未知の惑星。大気中には彼にとって有害な酸素が含まれており、生命維持装置の制限時間が迫る中で、散逸してしまった宇宙船ドルフィン号のパーツを回収しなければ生還できないという、緊迫したシナリオがプレイヤーを待ち受けている。

プレイヤーはオリマーを操作しながら、この惑星で出会った奇妙な生物「ピクミン」と協力して行動する。ピクミンは植物と動物の両方の特徴を併せ持つユニークな存在で、頭から小さな葉や花を生やし、集団での行動によって驚くべき力を発揮する。単独では非力な彼らも、数十匹、時には百匹規模で動員することで、巨大な敵に立ち向かったり、重い宇宙船のパーツを運んだり、障害物を取り除いたりと、探索のあらゆる局面で欠かせない仲間となる。こうした“群れを指揮する”というゲーム性は、それまでの家庭用ゲームにはほとんど存在しなかった新しい体験であり、RTS(リアルタイムストラテジー)とアクションゲームの中間に位置づけられる独自のジャンルを切り開いた。

ゲームは「一日の行動」を単位として進行する。画面上部には太陽の進行を示すメーターが配置されており、現実時間で約13分強がゲーム内の一日となっている。この限られた時間の中でプレイヤーは、ピクミンを増やし、敵を倒し、パーツを回収し、次の日へと進めていく必要がある。日没になると、オリマーとピクミンたちは宇宙船やオニヨン(ピクミンの拠点)に乗り込み、夜行性の原生生物の脅威から逃れるために上空へ退避する。もし置き去りにされたピクミンがいれば、夜の闇に飲み込まれて犠牲となってしまう。プレイヤーは一日の終わりにオリマーの航海日誌を読むことで、その日の成果や出来事を振り返り、次の日の行動計画を練ることになる。この日誌の存在が物語的な没入感を高め、単なる作業ゲーではなく、一人の宇宙旅行者のサバイバル譚としての色合いを強くしている。

物語の導入部も印象的だ。オリマーは本来、勤務先から与えられた休暇を利用して宇宙旅行を楽しんでいた。ところが不運にも小惑星との衝突事故に巻き込まれ、愛機ドルフィン号は惑星の大地に墜落、30ものパーツが散り散りに飛び散ってしまう。さらに大気環境の問題から、生命維持装置の残り稼働日数はわずか30日。つまり、プレイヤーには「30日以内に必要なパーツをすべて回収する」という明確な時間制限が課される。この制約がゲーム全体に独特の緊張感をもたらし、行動の一つひとつが重要な意味を持つよう設計されている。

探索の舞台は大きく分けて5つのエリアで構成されている。最初に訪れる遭難地点、豊かな自然に包まれた希望の森、複雑な地形を持つ樹海のヘソ、水辺を中心とした大水源、そして最終決戦の舞台となる最後の試練。それぞれのエリアには個性的な原生生物が生息し、攻略に必要なギミックも異なる。例えば樹海のヘソでは水辺や段差が多く、3種類のピクミンを適切に使い分けなければパーツを回収できない。こうした地形の多様性は、プレイヤーに常に新しい発見と工夫の余地を与える。

ピクミンは色ごとに異なる特性を持つ。赤ピクミンは火に強く攻撃力が高いため戦闘の主力となる。黄ピクミンは他より高く投げられるうえ、爆弾岩を扱える特別な能力を持つ。そして青ピクミンは水中でも行動でき、溺れている仲間を救出することも可能だ。プレイヤーは状況に応じてどの色を何匹連れて行くかを判断し、適材適所で指揮を執る必要がある。これにより単なるアクション操作に留まらず、戦略的な思考が常に要求される点が本作の大きな特徴となっている。

また、ゲームキューブという新世代ハードの性能を活かした表現も大きな話題を呼んだ。当時としては驚くほど多くのキャラクターが同時に画面を動き回り、しかもそれぞれが滑らかにアニメーションする様子は強烈なインパクトを与えた。草花が風に揺れる自然描写や、水面の反射表現など、細部までこだわったグラフィックはプレイヤーを惑星探索の世界に引き込む。また、サウンド面でも環境音に近いBGMや、敵に接近したときに自然に切り替わる音楽の変化が、緊張感と没入感を高める役割を担っている。

開発経緯についても触れておくと、本作は当初ニンテンドー64向けに企画されていた。しかし大量のピクミンを同時に制御するという構想は、N64の処理能力では実現が難しかったため、より高性能なゲームキューブに開発を移行することになった。結果として、多数のキャラクターがスムーズに動く画面表現は「次世代感」を象徴するデモンストレーションとしても機能し、ハードの性能をアピールする役割を果たした。

こうして『ピクミン』は、単に「かわいいキャラクターが登場する任天堂の新作」という枠を超え、戦略性と感情移入を兼ね備えた新ジャンルのゲームとして世に送り出された。30日という制限時間の中で、いかに効率よく資源を集め、仲間を守り、宇宙船を修復するか――その一連の流れがプレイヤーに計画性と即断力を求める。同時に、ピクミンが力尽きたときの儚さや、迷子を残してしまったときの罪悪感が、単なるシステムを超えたドラマ性を生み出している。これは「ゲームにおけるキャラクターとの関係性」を新たな段階へと押し上げる試みであり、その後のゲーム文化に大きな影響を与えたことは間違いない。

総じて言えば、『ピクミン』の概要を説明する際に強調すべきは、その独自性と完成度の高さである。ジャンルとしての新鮮さ、キャラクターの魅力、緻密なシナリオと世界観、そして限られた時間の中で最適解を探るゲームデザイン。これらが絶妙に絡み合い、プレイヤーに「もう一日、もう一度挑戦したい」と思わせる中毒性を生み出しているのである。発売から20年以上経った現在でも語り継がれる理由は、この“唯一無二の体験”にあるといえるだろう。

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■ ゲームの魅力とは?

『ピクミン』が多くのプレイヤーを惹きつけた最大の理由は、そのゲーム体験が当時のどの作品とも異なりながら、なおかつ任天堂らしい「直感性」と「奥深さ」を兼ね備えていた点にある。本項では、本作を際立たせる数々の魅力を多角的に掘り下げていく。

◆ ピクミンという存在の愛らしさと儚さ

まず触れずにはいられないのが、ピクミンたちのキャラクターデザインが持つ強烈な個性である。ひょろ長い身体に小さな手足、頭の上には葉や蕾、あるいは花を咲かせ、ちょこちょこと駆け回る姿は見る者の心を一瞬で掴む。主人公オリマーの笛に合わせて列をなす光景はどこか行進する子供たちのようであり、プレイヤーの保護欲や親近感を刺激する。

しかし、彼らは同時に非常にか弱い。水に落ちれば溺れ、火に触れれば燃え尽き、敵の一撃で一瞬にして数十匹が犠牲になることもある。この「愛らしさ」と「脆さ」の組み合わせこそが、ピクミンというキャラクターの唯一無二の魅力であり、プレイヤーに特別な感情を抱かせる要因となっている。仲間を失ったときの小さな悲鳴や、夜に置き去りにしてしまったときの喪失感は、ゲームという枠を超えて心に深く残る体験を生む。

◆ シンプルな操作体系と奥深い戦略性

操作は直感的である。ピクミンを投げたり、笛で呼び戻したり、集団を移動させたり――基本的にはそれだけだ。複雑なコマンドや煩雑なメニュー操作は存在せず、子供でもすぐに扱えるほどシンプルに設計されている。だが、そのシンプルさの奥には膨大な戦略性が潜んでいる。

例えば敵との戦闘一つをとっても、正面から力押しするのか、背後に回り込んで一気に投げつけるのか、あるいは少数精鋭で慎重に攻撃するのかによって結果は大きく変わる。パーツ回収の順序や、どの色のピクミンをどのくらい割り当てるかといった判断は、プレイヤーごとに異なる“作業計画”を生み出す。つまり本作は「作業を組み立てるシミュレーション」としての顔を持ちながら、常に予想外の展開が起こるアクションゲームでもあるのだ。

◆ 時間制限が生む緊張感と計画性

『ピクミン』のゲームデザインにおける最大の特徴は、30日という明確なタイムリミットである。各日がおよそ13分強に設定されているため、プレイヤーは限られた時間の中で「今日はどこを探索し、どの敵を倒し、どのパーツを回収するか」という計画を立てなければならない。この制約は単なる足かせではなく、プレイヤーに思考と決断の重要性を突きつける装置として機能している。

たとえば、パーツ回収を優先すべきか、明日に備えてピクミンを増やすべきか、あるいは探索ルートを広げるために障害物を破壊しておくべきか。どの選択も一長一短があり、先を見据えた計画が必要となる。成功すれば効率よく進められる達成感を味わえる一方、判断を誤れば貴重な一日を無駄にしてしまう。この緊張感がゲーム全体を引き締め、プレイヤーを強く没入させる。

◆ 自然描写と世界観の豊かさ

ゲームキューブの性能を最大限に活かしたグラフィックも、当時のプレイヤーを驚かせた要素の一つだ。小さなピクミンの視点で描かれる世界は、草や土、岩、水面といった自然要素が精密に表現され、まるで自分がミニチュアの世界を探検しているかのような錯覚を覚える。日差しの変化や夕暮れの色合い、夜に向かう際の不安感など、時間の経過による演出も巧みだ。

さらに特筆すべきは、登場する原生生物のデザインである。丸っこくユーモラスな姿をしたチャッピーや、昆虫的なフォルムを持つ敵など、多彩な生物が生態系を構築している。その多くには和名や解説が与えられており、まるで図鑑を読むような楽しさがある。現実の動物を彷彿とさせつつも、どこか異質で奇妙な存在感を放つデザインは、未知の惑星という舞台設定に説得力を持たせている。

◆ 音楽と演出の絶妙な調和

サウンドデザインも本作の大きな魅力だ。フィールドを探索しているときには穏やかな環境音楽が流れ、敵に接近すると緊張感のあるアレンジに切り替わり、日没が近づくと哀愁を帯びた旋律に変わる。こうしたBGMのダイナミックな変化は、プレイヤーの心理に直接働きかけ、状況の切迫感や達成感を強調する効果を生んでいる。

また、オリマーの日誌の存在も忘れてはならない。彼の視点で綴られる観察記録や心情の吐露は、単なるゲーム進行のメモに留まらず、プレイヤーとオリマーを結びつけるナラティブ要素となっている。ピクミンへの愛着や惑星への考察などが文章で描かれることで、ゲームの世界はより立体的に感じられる。

◆ やり込み要素と多様なプレイスタイル

『ピクミン』は表面的には30日間でのパーツ回収というシンプルな目標しか与えていないが、実際には多様なプレイスタイルが可能である。ピクミンを一匹も失わずにクリアする「無犠牲プレイ」、最少数のピクミンで挑む縛りプレイ、あるいは理論上最短の日数で全パーツを回収するスピードランなど、プレイヤーの創意工夫次第で無限に挑戦が広がる。

こうした自由度の高さは、単なる子供向けのかわいいゲームではなく、ゲーマー心を満たす奥深い挑戦の場でもあることを示している。実際、発売から十年以上経ってからも新しい攻略法や最短クリア記録が発見され続けており、その緻密なバランス設計が改めて評価されている。

◆ キャラクターグッズや文化的広がり

ゲーム本編だけでなく、ピクミンたちのキャラクター性は周辺展開でも強く支持された。特に印象的なのは、CMで使用された楽曲「愛のうた」である。ピクミンが敵に食べられる様子と切ない歌詞が重なり、単なる宣伝の枠を超えて社会現象的な人気を呼んだ。楽曲はCD化され大ヒットし、ゲーム本編以上に知名度を高める一因となった。このように『ピクミン』はゲームを越えてキャラクター文化を広げ、幅広い層に愛される存在となった。

◆ 任天堂らしい革新性

最後に、本作の最大の魅力は「任天堂らしさ」を体現している点だと言える。既存のジャンルにとらわれない独自の発想、子供から大人まで直感的に遊べる設計、そして遊んでいくうちに自然と戦略性や計画性を学べる奥深さ。こうした特徴は、マリオやゼルダといったシリーズの系譜に連なりながらも、まったく新しい体験を提供する任天堂ならではのアプローチである。

まとめると、『ピクミン』の魅力は単に「かわいいキャラクターが出る」ことにとどまらない。愛らしさと儚さを併せ持つ存在感、シンプルな操作と深い戦略性、時間制限が生む緊張感、自然描写の美しさ、音楽と演出の調和、やり込みの余地、そして文化的広がり。これらが複雑に絡み合い、一度遊べば忘れられない体験を生み出しているのである。

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■ ゲームの攻略など

『ピクミン』は一見するとシンプルな操作体系を備えたタイトルでありながら、実際の攻略となると驚くほど奥深い思考力と観察力を要求してくる作品である。ここでは基本的な進め方から、各ステージでの立ち回り、戦闘のコツ、効率的な時間配分、さらには縛りプレイや裏技的なテクニックまで、多角的に整理していこう。

◆ 基本方針 ― 「日ごとの計画」を立てる

『ピクミン』の攻略で最も重要なのは「今日何をするか」という日単位の計画である。
ゲーム内で一日は約13分強しかなく、その短い時間でやるべきことは多岐にわたる。ピクミンを増やす、敵を倒す、障害物を壊す、宇宙船パーツを回収する。限られたリソースをどう割り振るかで進行度が大きく変わる。
序盤の数日は「ピクミンの数を増やすこと」を優先すると安定する。パーツ回収を急ぎたくなるが、戦力が少ない状態では犠牲が増え、かえって効率が落ちてしまうからだ。まずは赤ピクミンを数十匹規模まで増やし、安定した戦力を確保するのが鉄則である。

◆ ピクミンの特性を理解して使い分ける

攻略を進める上で必須なのが、3種類のピクミンの能力を理解し、適材適所で活用することだ。

赤ピクミン:火に強く、攻撃力が高い。戦闘の主力。

黄ピクミン:高所に届く投げ能力を持ち、爆弾岩の取り扱いができる。戦術の幅を広げる。

青ピクミン:唯一水中で活動でき、溺れている仲間を救助できる。水辺の攻略には欠かせない。

たとえば「希望の森」で高台のパーツを取る際には黄ピクミンが必須となるし、「大水源」では青ピクミンを中心に編成しなければ進行が不可能になる。プレイヤーは常に地形と目的を見極め、どの色を何匹連れて行くかを決断しなければならない。

◆ 戦闘のコツ

原生生物との戦闘は本作の大きな山場であり、ピクミンの損耗を抑える工夫が求められる。

正面突撃は避ける:多くの敵は正面から攻撃すると大量の犠牲を出しやすい。背後や弱点を突く立ち回りが有効だ。

投げ始動が強力:敵の背後に直接投げつければ一気にダメージを与えられる。

撤退判断の素早さ:敵が振り払う動作を見せたら即座に笛で呼び戻すことで犠牲を大幅に減らせる。

少数精鋭が有効な場面:大群で突撃するよりも、数を絞ってコントロールした方が損害が少なくなるケースも多い。

特に「イモガエル」や「マロガエル」のように広範囲の踏みつけ攻撃を持つ敵は、油断すると数十匹単位で失う危険がある。冷静に行動パターンを見極め、タイミングを計る忍耐が重要だ。

◆ 各ステージ攻略の流れ

遭難地点:
 チュートリアル的役割。ここでは赤ピクミンと出会い、基本操作を学びつつ最初のパーツを回収する。序盤はここでピクミン数を安定させるのが先決。

希望の森:
 黄ピクミンが加入し、爆弾岩の活用が可能になる。ここでは橋や壁を破壊する場面が多く、効率的なルート開拓を意識すると後半が楽になる。ボスの「ヘビガラス」は回避行動を読み、背後を突くのが基本。

樹海のヘソ:
 青ピクミンを仲間にできる。水辺と段差が複雑に絡むステージであり、3色のピクミンを使い分ける総合力が試される。爆弾岩や間欠泉などのギミックを駆使しつつ、ボス「ダマグモ」「ボケナメコ」に挑む。

大水源:
 広大な水場が広がり、青ピクミンが主役となる。敵の数も多く、長期戦になりやすいため、1日の行動計画をしっかり立てる必要がある。パーツ回収のために「ポンガシグサ」で色を変換する場面も登場。

最後の試練:
 最終ステージ。ラスボス「ダイオウデメマダラ」が待ち構える。事前に橋や壁を破壊しルートを整備してから挑むのが安全。黄ピクミンの爆弾岩をうまく活用すれば短期決戦も可能。

◆ 時間の使い方 ― 一日の流れをデザインする

1日の前半は「障害物の破壊」や「ルート開拓」に充て、後半に「パーツ運搬」を集中させると効率的である。敵討伐はピクミンを増やすチャンスにもなるため、道中の戦闘をどう組み込むかも重要なポイントだ。
また、日没が近づいたら迷子のピクミンがいないかを必ず確認すること。置き去りにしてしまえば即犠牲となり、翌日以降の戦力に大きな影響を及ぼす。プレイヤーに課されるのは単なる攻略ではなく「部隊管理」である点を忘れてはならない。

◆ やり込みプレイと縛り

『ピクミン』は自由度が高いため、プレイヤーの腕前や発想次第でさまざまな遊び方が可能となる。

無犠牲プレイ:一匹も失わずにクリアを目指す。高度なマイクロマネジメントが要求される。

最少匹数クリア:最低限のピクミンだけで全パーツを回収する。理論上85匹で可能とされる。

スピードラン:最短で6日クリアという記録が存在する。行動順序の最適化が肝心。

葉ピクミン縛り:成長させず葉のままクリアするという挑戦的なプレイもファンに人気。

これらのやり込みは、ゲームのバランス設計が緻密であることの証明でもある。

◆ 裏技・小ネタ

爆弾岩の運用:黄ピクミンが持った爆弾は、呼び戻す方法によって挙動が変わる。慣れれば敵を一瞬で倒す切り札となる。

パーツの順序調整:一日の終わりにパーツ回収を完了させると、日誌に特別な演出が加わる場合がある。

芽ピクミンの活用:花ピクミンが死亡したときに低確率で種を残す。この芽を回収して戦力を補強できる。

こうした細かい仕様を理解して使いこなすことが、上級者プレイへの第一歩となる。

◆ 難易度と学習曲線

本作は一見かわいらしい見た目に反して難易度は高めである。とくに序盤で全滅してしまうと再建に時間がかかり、挫折するプレイヤーも少なくなかった。しかし、失敗を繰り返しながら効率的なルートや行動順序を学んでいく過程自体がこのゲームの醍醐味であり、「次はもっと上手くやれる」という手応えが強く得られる設計になっている。
言い換えれば『ピクミン』の攻略は、単なる正解ルートをなぞるものではなく、プレイヤー自身が試行錯誤の中で自分なりの答えを見つける学習型体験なのだ。

◆ 攻略の総括

『ピクミン』を攻略するという行為は、単なる敵撃破やパーツ回収の積み重ねではない。

計画性(どのステージをいつ攻略するか)

判断力(どのピクミンをどのように割り当てるか)

管理能力(犠牲をいかに減らすか)

忍耐力(強敵に何度も挑む)
これらを総合的に問われる稀有なゲームデザインである。だからこそ一度クリアしても「もっと効率的に」「もっと少ない犠牲で」という挑戦心が掻き立てられ、何度も遊びたくなる中毒性を持っているのだ。

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■ 感想や評判

『ピクミン』が発売された2001年当時、プレイヤーやゲームメディアから寄せられた感想は多種多様であった。グラフィックやキャラクター性の可愛らしさに注目する声がある一方で、予想以上にシビアなゲーム性に驚かされたという意見も多く、まさに「ギャップが魅力」といえる評価が下された作品だった。ここでは当時の反応や、後年に至るまで続いている評価について詳しく見ていこう。

◆ プレイヤーの第一印象 ― 「かわいいのに厳しい」

多くのプレイヤーが最初に口にした感想は「ピクミンがかわいい」というものだった。小さな体で一生懸命に働き、笛の音に合わせて列をなす姿は、まるで子供やペットを世話しているような感覚を抱かせる。
一方で、少し目を離しただけで原生生物に食べられてしまったり、水に落ちて溺れたりと、彼らがあっけなく命を落とすシーンも多い。そのときの悲鳴や消滅演出がプレイヤーの心を強く揺さぶり、「守ってあげなければ」という感情が芽生える。
こうした「愛らしさ」と「儚さ」の同居は、従来のアクションゲームには見られなかった体験であり、感想の多くは「可愛さに癒されつつも、犠牲が出るたび胸が痛む」という二面性を強調している。

◆ ゲーム性に対する評価 ― シンプルで奥深い

操作自体は簡単で直感的。投げる、呼ぶ、動かす、これだけで成り立つ。しかしその裏にある戦略性は奥深く、「ただの子供向けゲームではなかった」との感想が数多く寄せられた。
どのピクミンをどう使うか、どのルートでパーツを回収するか、そして限られた一日の時間をどう配分するか――これらの判断はプレイヤーごとに異なり、それが個性ある体験につながる。実際にレビューサイトや掲示板では「自分は10日でクリアした」「犠牲をほとんど出さなかった」など、成果の比較や挑戦談が活発に交わされていた。
この「プレイヤーごとに異なるストーリーが生まれる」点が、発売当初から好意的に語られていた。

◆ 難易度に対する賛否

本作の特徴である「30日以内に全パーツを集める」という時間制限については、当時から賛否両論があった。
肯定派は「緊張感があって計画性を磨ける」「制限があるからこそ達成感が大きい」と評価し、否定派は「自由に遊びたいのに急かされる感じが窮屈」と不満を述べた。
特に子供やライトゲーマーにとっては難易度が高く、序盤でピクミンを全滅させてしまったり、タイムリミットに間に合わなかったという体験談も多く見られた。一方でゲーマー層からは「意外に骨太な内容」として歓迎され、任天堂作品への信頼を改めて感じさせるものとなった。

◆ グラフィックと世界観の評価

発売当時のゲームキューブは新ハードとして注目を集めていたが、その中で『ピクミン』は「ハード性能を活かした実演」として高く評価された。画面いっぱいに動き回る100匹のピクミン、リアルに表現された自然環境、滑らかなアニメーションは、プレイヤーを驚かせると同時に「次世代機の力を実感できる」との声を生んだ。
世界観に関しても、「小さな生き物の視点で見ると自然はこんなに広大で恐ろしい」という新鮮な体験が、多くの感想で語られている。雑草や岩、昆虫のような原生生物に囲まれた環境は、プレイヤーに「ミニチュアの世界に迷い込んだ」ような感覚を抱かせ、強い没入感を与えた。

◆ サウンドへの好意的反応

BGMや効果音もプレイヤーの印象に残る要素だった。穏やかな環境音楽は探索を支え、敵に近づくと緊迫した音楽に切り替わり、日没が迫ると哀愁を帯びた旋律に変わる――このダイナミックな演出は「音楽でゲームの空気が変わる瞬間が好きだった」と高く評価されている。
また、CMで使用された「愛のうた」はゲームを知らない層にまで浸透し、当時の子供から大人まで幅広い世代が口ずさむほどの社会現象となった。楽曲のヒットは『ピクミン』というタイトルの知名度を押し上げ、ゲームファン以外からも「気になる作品」として注目を浴びるきっかけとなった。

◆ メディアのレビュー

当時のゲーム雑誌や専門誌でも『ピクミン』は好意的に取り上げられた。特に「オリジナリティ」「戦略性」「キャラクターの魅力」といった点で高評価を得ている。
一方で「操作性にややクセがある」「序盤の難易度が高い」といった課題も指摘されていた。しかし総合的なレビューは軒並み高得点で、任天堂が送り出した新シリーズとしては非常に良好なスタートを切ったといえる。

◆ 長期的な評価 ― 後世に残る名作

発売から年月が経った今でも、『ピクミン』はシリーズの原点として高く評価され続けている。後続作品では遊びやすさの改良や新種ピクミンの追加が行われたが、「初代の持つ緊張感やシビアさが一番好き」というファンも少なくない。
とりわけ「30日という制限時間」が生み出す独特のプレッシャーはシリーズ随一であり、これを「ピクミンらしさの真髄」と捉える声も多い。任天堂がWiiやSwitchでリメイクや移植を行ったことからも、その根強い人気がうかがえる。

◆ 総評としての感想

総じて、プレイヤーや批評家の感想をまとめると次のように整理できる。

肯定的評価:キャラクターの魅力、独創的なゲーム性、美しいグラフィック、緊張感ある時間制限、音楽の完成度。

否定的評価:操作の難しさ、序盤の高難度、自由度が制限される感覚。

しかし全体としては圧倒的にポジティブな声が多く、当時の任天堂が掲げた「新しい遊びを生み出す」という理念を体現した作品として認知されている。『ピクミン』は単なる一過性の話題作ではなく、20年以上経っても語り継がれる文化的存在へと成長したのである。

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■ 良かったところ

『ピクミン』が発売当時から多くのプレイヤーに愛され、今なお名作として語り継がれているのは、ゲームとしての完成度や革新性、そして心を揺さぶる要素が随所に散りばめられていたからだ。本項では、プレイヤーや評論家が特に「良かった」と評価した点を多角的に掘り下げていく。

◆ ピクミンたちの健気さと愛嬌

最も多く挙げられる「良かったところ」は、やはりピクミンそのものの存在感である。
プレイヤーが笛を吹けば全力で駆け寄ってきて、時には迷子になりながらも一生懸命についてくる。力を合わせてパーツを運ぶ姿や、戦闘で仲間のために体を張る姿は、見ているだけで胸を打たれる。
ただのゲーム内ユニットではなく「一緒に冒険している仲間」として感じられる点は、多くのプレイヤーの心に残った。ピクミンを守り抜いたときの安心感や、犠牲を出してしまったときの罪悪感は、ほかのゲームでは得難い独自の体験だ。

◆ 自然の美しさを描き切ったグラフィック

ゲームキューブ初期のタイトルでありながら、自然描写の完成度は群を抜いていた。
草花や水面の反射、夕暮れの光、そして原生生物の生態系までもが細やかに表現されており、まるでプレイヤー自身が小人になって自然を探検しているかのような感覚を味わえた。
特に日没時の光の演出は「1日の終わり」を実感させ、緊張感と郷愁を同時に与える効果を持っていた。「自然がただの背景ではなく、ゲーム体験そのものを支えている」という点で、多くの人々から高評価を得ている。

◆ シンプル操作と奥深い戦略性の融合

操作は「投げる・呼ぶ・動かす」という直感的なものでありながら、その組み合わせ次第で無限の戦略が生まれる。
敵との戦闘、パーツ回収、ルート開拓――どれも単純に見えて、実際には「どの色のピクミンを何匹使うか」「どの順番で作業を進めるか」という思考が求められる。
「簡単に遊べるのに奥深い」という任天堂の設計哲学が体現されており、このバランス感覚を「良かった」と語るレビューは非常に多い。

◆ 制限時間が生み出す緊張感と達成感

30日以内に宇宙船のパーツを集めるという制限は、当時のアクションゲームでは珍しい設計だった。
プレイヤーは一日の行動計画を練り、失敗すれば翌日に持ち越す。時間に追われることで生まれる緊張感は、単なる「遊び」ではなく「挑戦」に近い感覚を与えた。
そして制限の中で効率的に立ち回り、計画通りにパーツを回収できたときの達成感は格別であった。多くのプレイヤーが「制約があるからこそ面白い」と語り、この要素を本作最大の魅力に数えている。

◆ 世界観とテキストの作り込み

オリマーが毎晩つける日誌は、ゲームの雰囲気を深める大きな役割を果たしている。
その日の出来事や出会った生物についての考察が綴られ、プレイヤーは彼の目を通じて世界を理解していく。時にはユーモラスに、時には切実に描かれる文章は、多くの人にとって「ただのアクションゲーム以上の体験」を与えた。
こうしたテキストの積み重ねが「ピクミン」という架空の生態系にリアリティを与え、ファンの考察や二次創作を促した点も「良かった」とされる要因だ。

◆ 音楽と環境音の絶妙な調和

本作のBGMは派手に主張するものではなく、自然に溶け込みながらプレイヤーを包み込む。
昼の探索では穏やかで心地よい旋律が流れ、敵に接近すると緊迫したリズムに変わり、夕暮れには哀愁を帯びたメロディが響く。このシームレスな変化は没入感を高め、プレイヤーに「生きている世界」を実感させた。
さらに、ピクミンの鳴き声や足音、草木が揺れる音など細かな効果音も、自然の中での冒険を臨場感豊かに演出していた。音楽と音響の両面から「雰囲気作りが素晴らしい」という評価が多数寄せられている。

◆ やり込み要素と自由度

単にパーツを集めて脱出するだけでなく、どれだけ効率的にクリアするか、どれだけ犠牲を減らすか、といった「挑戦の余地」が豊富に存在する。
最速クリアを目指すスピードラン、無犠牲プレイ、最少匹数縛りなど、プレイヤーの工夫次第で遊び方は無限に広がる。この自由度は発売から20年以上経った今なお多くのファンを惹きつけ続けており、「何度でも繰り返し遊べる」という長所として評価されている。

◆ 文化的な広がり ― CMソング「愛のうた」

本作の良かった点として外せないのが、テレビCMで使用された「愛のうた」の存在だ。
ゲームを知らない人々の間でも話題となり、90万枚以上の売上を記録する大ヒット曲となった。歌詞の切なさとピクミンの儚さが重なり、ゲーム外でも強烈な印象を残した。
ゲームプレイと音楽メディアの双方で成功を収めた点は、任天堂作品の中でも特にユニークな事例といえる。

◆ 総合的な評価

まとめると、『ピクミン』の「良かったところ」は以下のように整理できる。

キャラクター(ピクミン)の愛らしさと健気さ

美しい自然描写と世界観の完成度

シンプルで直感的な操作と奥深い戦略性

時間制限による緊張感と達成感

オリマーの日誌など丁寧なテキスト演出

音楽と効果音が織り成す没入感

やり込み要素の豊富さ

ゲーム外に広がった文化的インパクト

これらの要素が複合的に作用し、『ピクミン』は単なる「新規IPの一本」ではなく、任天堂を代表するシリーズへと成長したのである。

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■ 悪かったところ

どんな名作にも長所と同時に短所が存在する。『ピクミン』も例外ではなく、発売当初から「ここは遊びにくい」「改善してほしい」といった声が一定数寄せられてきた。作品全体の評価を大きく損なうものではないが、遊びやすさや万人向けという点では課題が残されていた。本項では、プレイヤーやメディアが指摘した「悪かったところ」を具体的に見ていこう。

◆ 操作性に慣れるまでの難しさ

まず多くのプレイヤーが不満を漏らしたのが、操作性に関する問題だった。
オリマーの移動とピクミンの制御を同時に行う必要があるため、直感的に見えて実は複雑な操作が要求される。特に序盤は「思った通りに動かせない」「ピクミンが勝手に散らばってしまう」といった声が多かった。
また、カメラ操作がやや緩慢で、状況把握が遅れることがストレスにつながった。オニヨン付近で強制的にズームインする仕様も「作業を邪魔される」と評された。後のシリーズでは改善された要素であることからも、初代の操作感は賛否が大きく分かれたポイントだったといえる。

◆ ピクミンの死にやすさ

『ピクミン』を象徴する特徴でありながら、同時に多くのプレイヤーを悩ませたのが「ピクミンの死にやすさ」である。
少しの油断で原生生物に捕食されたり、橋の端を歩いてそのまま水に落ちて溺れたり、爆弾岩の誤操作で一瞬にして数十匹を失ったりする。
これにより「可愛い仲間を守りたいのに守れない」「自分のミスで大量死させてしまった」というストレスが強調される結果となった。中には「悲しすぎて続けられなかった」というプレイヤーもおり、当時は子供には少し残酷すぎるとの声も上がっていた。

◆ 時間制限の賛否

30日というゲーム内制限は「良い点」として評価される一方で、強い不満点としても語られた。
ゆっくり探索して雰囲気を楽しみたい層にとって、時間制限は常に焦燥感を与える足かせであり「もっと自由に遊ばせてほしかった」という意見が多い。
特にライトゲーマーや小学生プレイヤーは「あと少しでクリアなのに時間切れになった」と挫折してしまうケースが目立った。この要素は「ピクミンのシビアさ」を象徴するものでもあるが、結果として人を選ぶ作品となったのは否めない。

◆ 敵の強さと理不尽さ

原生生物の多くは一筋縄ではいかず、パターンを見極める必要がある。だが一部の敵は攻撃範囲や体力が過剰に強化されており、「理不尽に感じる」との声もあった。
例えばイモガエルやマロガエルは、広範囲の踏みつけ攻撃で数十匹単位の犠牲を強いる。プレイヤーの腕前に関係なく、運悪く圧死バグが起きて全滅することもあり、納得感に欠けるシーンが多かった。
敵を倒すことでピクミンを増やす仕組み自体は好評だったが、強敵とのバランスが「少し厳しすぎる」と言われたのも事実である。

◆ ステージ数とボリューム不足

全体のステージ数は5つしかなく、攻略ルートややり込みの自由度は高いものの、ストレートに進めると短時間でクリアできてしまう。
そのため「せっかく面白いのにボリュームが足りない」という感想が目立った。後のシリーズではステージ数が増加し、探索要素も強化されたことを考えると、初代はあくまで「シリーズの原型」としての位置付けであったことが分かる。

◆ 一部バグや挙動不安定さ

圧死バグをはじめ、ピクミンが勝手に攻撃したり、橋で広がって落ちたりするなどの仕様は「不便」というより「理不尽」に感じられるケースが多かった。
また、必須パーツが高所から落ちた際に変な跳ね方をして回収不能になるなど、進行不能に直結するバグも存在した。セーブせずにリセットする以外に対処法がなく、この点は大きな不満点として語られている。

◆ グロテスクさに対する抵抗感

敵キャラクターのデザインは独創的だが、一部はかなりグロテスクで、虫が苦手なプレイヤーには強い抵抗感を与えた。特にフタクチドックリやダマグモの造形は「リアルすぎて気持ち悪い」と話題になり、子供にはトラウマになったという声すらある。
「ピクミンのかわいらしさと敵の不気味さの対比」が狙いだったとも考えられるが、人を選ぶ要素であることは間違いない。

◆ 総合的な課題点

これらの不満を整理すると以下の通りだ。

操作やカメラワークが不安定で遊びにくい部分がある

ピクミンがあまりに死にやすく、ストレスになりやすい

30日の制限時間が自由度を奪い、人を選ぶ

敵の強さやバグによる理不尽な大量死が起こる

ステージ数が少なく、ボリューム不足を感じる

一部の敵デザインがグロテスクで敬遠されやすい

これらはシリーズを通じて改善されていった部分でもあり、逆に言えば「初代ならではの粗削りな魅力」として捉えることもできる。だが当時のプレイヤーにとっては確かに「悪かったところ」として意識されたポイントであった。

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■ 好きなキャラクター

『ピクミン』という作品の大きな魅力のひとつは、単なるゲームシステムや戦略性の枠を超えて「キャラクターへの愛着」が芽生える点にある。プレイヤーはオリマーという一人の宇宙旅行者を通じてピクミンたちと出会い、彼らと共に試練を乗り越える。その過程で自然と「このキャラクターが好きだ」「この敵キャラが印象的だ」といった感情が育っていくのだ。ここでは、多くのプレイヤーにとって特に印象的で「好き」と語られることの多いキャラクターたちを取り上げていく。

◆ キャプテン・オリマー

まず欠かせないのが主人公キャプテン・オリマーである。
身長わずか3センチという小さなホコタテ星人でありながら、未知の惑星に一人で不時着し、30日以内に生還するという壮絶な状況に立ち向かう。外見はユーモラスであり、鼻の大きさや丸っこい宇宙服の姿は愛嬌すら感じさせるが、彼の行動や思考は実に人間味にあふれている。
毎晩綴る日誌からは、ピクミンや原生生物に対する観察眼、家族への思い、そしてサラリーマン的な愚痴や疲労感までが伝わってくる。こうした「小さなヒーロー像」は多くのプレイヤーの共感を呼び、「自分も頑張らなければ」と励まされたという声も多い。

◆ 赤ピクミン

最初に出会う仲間であり、シリーズ全体を代表する存在。
火に耐性を持ち、攻撃力も高いため、戦闘では常に主力として活躍する。外見は赤くて元気いっぱい、頭に生えた小さな葉や花が風に揺れる姿は非常に健気だ。
プレイヤーにとって「最初に出会った仲間」であることが特別な思い入れにつながり、犠牲を出してしまったときのショックもひときわ大きい。SNSや掲示板でも「やっぱり赤ピクミンが一番好き」「初心を思い出させてくれる存在」と語るファンは多い。

◆ 黄ピクミン

耳のような大きな突起が特徴的な黄ピクミン。
高く投げられる性質と爆弾岩を扱える特技を持ち、ギミック攻略では欠かせない存在となる。個性的な見た目とユニークな能力から「一番個性的で好き」という声が目立つ。
一方で爆弾岩の誤爆により仲間を巻き込む危険性があるため、扱いに緊張感が伴う。こうした“やんちゃだけど頼りになる存在”というキャラクター性は、まるで子供の中で元気すぎるタイプの子を連想させ、愛される要因となっている。

◆ 青ピクミン

水中で唯一活動できるという特異な能力を持ち、他の仲間を救出することもできる青ピクミン。
口元のエラのような器官が特徴的で、他のピクミンにはない独自の魅力がある。プレイヤーからは「頼もしい助っ人」「仲間を助ける姿が尊い」と高い人気を誇っている。
水場での探索は彼らなしには不可能であり、ピクミンの多様性を最も強く感じさせるキャラクターだ。特に「溺れた仲間を救うシーンが好き」という感想は多く、ゲームシステムとキャラクター性が見事に一致している。

◆ チャッピー

敵キャラでありながら愛されキャラクターとして語られるのがチャッピーである。
丸い体に大きな目、そして独特の歩き方は、恐ろしい敵であるにも関わらずどこか憎めない。フィギュアやグッズ化もされるなど、敵キャラの中では圧倒的な人気を誇る。
「初めてピクミンを食べられてショックだった相手」として強く印象に残ると同時に、その存在感から「嫌いになれない敵」として長年親しまれている。

◆ ダイオウデメマダラ

最終ステージに登場するラスボス的存在。
巨大な体と毒を含んだ攻撃は恐怖そのものだが、その威厳あるデザインと戦いの緊張感が「印象的だった」「シリーズで一番インパクトのある敵」として語られている。
多くのプレイヤーにとって「最後に立ちはだかった壁」であり、倒したときの達成感は格別だった。敵でありながら人気が高い理由は、その存在感の強さにある。

◆ その他の原生生物

ピクミン世界を彩る原生生物たちは、敵であってもキャラクター性が豊かだ。
ダマグモの不気味さ、フタクチドックリの異様さ、コチャッピーの愛嬌など、それぞれが強烈な個性を持っている。中には「気持ち悪いけど好き」という声も多く、独特の生態デザインはファンの間で長らく話題となってきた。

◆ プレイヤーが選ぶ「好きなキャラクター」

発売当時の雑誌アンケートや、後年のファン投票でも「好きなキャラ」として上位に選ばれるのは、やはり赤・黄・青の3種ピクミンとチャッピー、そしてオリマーである。
ピクミンたちはプレイヤーの感情を揺さぶる存在であり、チャッピーは敵ながら印象的、オリマーは物語を支える人間味ある主人公。
この三者が絡み合うことで『ピクミン』という物語が成り立ち、「好きなキャラは?」という問いに対して多様な答えが生まれるのだ。

◆ 総合的なキャラクター魅力

『ピクミン』に登場するキャラクターは、善悪や敵味方を超えてプレイヤーの記憶に深く残る。
「仲間を守りたい」「敵だけど印象的」といった感情は、ゲームに対する愛着を強める重要な要素となった。
結果として『ピクミン』は、システムだけでなくキャラクター面でも強く支持され、後に続くシリーズの人気の礎を築いたのである。

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■ 中古市場での現状

2001年10月26日に発売された『ピクミン』は、20年以上が経過した現在でもシリーズファンやコレクターの間で高い人気を維持している。続編やリメイク版の登場によってプレイする手段が増えたものの、「初代のオリジナル版を遊びたい」「当時の雰囲気をそのまま味わいたい」と考えるプレイヤーは少なくない。そのため中古市場では常に一定の需要があり、価格の推移や販売状況にも特徴が見られる。本項では、ヤフオク!・メルカリ・Amazonマーケットプレイス・楽天市場・駿河屋といった主要な中古取引ルートを中心に、その現状を詳しく掘り下げていく。

◆ ヤフオク!での取引状況

ヤフオク!では、出品数こそ全盛期より減っているものの、安定して取引が行われている。

相場価格:1,200円〜3,000円前後

状態による差:ケースのスレや説明書欠品があると1,200〜1,800円程度、良好な状態であれば2,500円近くまで上がる。

未開封品:極めて稀だが、未開封や外装フィルム付きの美品は4,000円以上で落札されるケースもある。

オークション形式で激しい入札競争が起こることは少なく、出品者が設定した即決価格で購入されることが多い。ウォッチリストに多く登録されている出品は「説明が丁寧」「写真が多い」といった傾向があり、外装状態が価格に直結している点がヤフオク!ならではの特徴だ。

◆ メルカリでの販売状況

フリマアプリ「メルカリ」では出品数が豊富で、ほぼ毎日のように『ピクミン』が取引されている。

相場価格:1,500円〜2,800円程度

売れ筋帯:最も多いのは1,800円〜2,200円前後。「送料無料」「動作確認済」と記載のある商品が早く売れる。

状態差:ディスクに細かなキズがあるものは値下げ交渉を経て1,500円前後で売れるが、ケースや説明書が綺麗な品は2,500円近くで短期間に成約することも多い。

メルカリでは「シリーズをまとめ売り」する出品も見られ、『ピクミン2』や『Wiiであそぶ ピクミン』とセットで出すことで、単品よりも高めの価格設定でも購入者が現れるケースがある。プレイヤーよりも「まとめて揃えたいファン」や「コレクター層」の需要が感じられる場となっている。

◆ Amazonマーケットプレイスでの販売価格

Amazonのマーケットプレイスでは、やや高めの価格設定が目立つ。

相場価格:2,800円〜3,800円前後

特徴:Amazon倉庫から発送される「プライム対応商品」は特に高く、3,500円以上の設定も珍しくない。

購入層:オークションやフリマを利用しないライトユーザーが「確実に動作する安心感」を求めてAmazonを選ぶ傾向が強い。

そのため「多少高くても信頼できる出品者から買いたい」という需要に支えられており、結果的に相場全体が他の市場よりも上振れしている。

◆ 楽天市場での取り扱い状況

楽天市場では、ゲーム専門店や中古ショップが安定して『ピクミン』を取り扱っている。

販売価格帯:2,500円〜3,500円程度

特徴:店舗保証付きや「状態良好」と明記された商品が多く、実店舗と同じ感覚で安心して購入できる点が強み。

傾向:楽天ポイント還元を目当てに購入する人も多く、相場はやや高めで安定している。

個人出品が中心のヤフオクやメルカリに比べ、楽天市場は「ショップによる管理販売」が主であるため、商品の状態や説明文が統一されやすい。その分、値引き交渉などの柔軟さは少ないが「安心を優先する層」に根強い人気がある。

◆ 駿河屋での販売状況

中古ゲーム専門店として知られる駿河屋では、『ピクミン』の取り扱いも継続的に行われている。

販売価格:おおむね2,200円〜2,900円前後

在庫状況:人気のため「在庫切れ」となることも多く、入荷があるとすぐに売れてしまうケースが目立つ。

特徴:駿河屋は状態に応じた細かなランク付けがあり、購入者が安心できるシステムを整えている。

また、駿河屋では同時に『ピクミン2』『新ピクミン』といった関連ソフトも扱っており、シリーズをまとめて購入するユーザーが一定数存在する。

◆ 総合的な相場の傾向

各市場の状況を総合すると、初代『ピクミン』の中古価格は 1,500円〜3,500円程度 に収まることが多い。

最安値帯:ケース・説明書欠品やディスク傷あり → 1,200〜1,800円

標準的価格帯:状態良好、付属品完備 → 2,000〜2,800円

高値帯:未開封・美品・ショップ保証付き → 3,500円前後

発売から20年以上経過しても値崩れしていないのは、それだけ需要が安定している証拠である。特に「シリーズを初代から揃えたい」「オリジナルGC版で遊びたい」という層が一定数存在し、価格を支えている。

◆ リメイク・移植版との関係

『ピクミン』はWiiで「Wiiであそぶセレクション」として移植され、さらにSwitchでもHDリマスターが発売された。それにも関わらずGC版が中古市場で値崩れしていないのは、「オリジナル版ならではの体験」を求めるファンがいるからだ。
具体的には、初代特有のシビアな時間制限や操作感、当時のグラフィックの味わいを「そのまま体験したい」と考えるプレイヤーが、一定の価格でも購入を選んでいる。

◆ コレクション価値

中古市場ではプレイ用だけでなく、コレクション目的で購入されるケースも目立つ。任天堂のGCタイトルは全体的に再評価が進んでおり、『ピクミン』もその一角を担っている。
特に「ケース・説明書・ディスクすべて揃った美品」は将来的にさらに価値が上がると見られており、出品されるとすぐに売れてしまうことが多い。

◆ まとめ

中古市場における『ピクミン』は、20年以上経過した今なお需要が高く、価格も安定している。ライト層にはWii版やSwitch版が普及しているが、「オリジナルの初代を遊びたい」「コレクションとして持っておきたい」という需要が価格を支えているのだ。
1,500円前後から手に入る入門的なソフトでありながら、美品や未開封品は数千円を超えるなど、状態によって価格差が大きい点も特徴である。シリーズの原点としての価値と、任天堂作品ならではのブランド力が相まって、中古市場での存在感は今後も長く続いていくだろう。

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