『リッジレーサー6』(Xbox360)

【中古】Xbox360 リッジレーサー6

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1,232 円 (税込) 送料込
    リッジレーサー6 の詳細 メーカー: バンダイナムコエンターテインメント 機種名: Xbox360 ジャンル: レーシング 品番: 62J00001 カナ: リッジレーサー6 発売日: 2005/12/10 関連商品リンク : Xbox360 バンダイナムコエンターテインメント
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【発売】:ナムコ
【開発】:ナムコ
【発売日】:2005年12月10日
【ジャンル】:レースゲーム

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■ 概要

2005年12月10日、ナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)は、マイクロソフトの新世代家庭用ゲーム機「Xbox 360」のローンチタイトルのひとつとして、シリーズの最新作『リッジレーサー6』をリリースしました。本作は「リッジレーサー」シリーズとしては第7作目にあたる家庭用タイトルで、ナンバリング作品としては2000年に発売された『リッジレーサーV』(PlayStation 2)以来、実に5年9か月ぶりの復活でした。その長い空白期間を経て登場したことから、多くのファンにとっては待望の新作であり、しかも次世代機の性能を最大限に活かすことで、これまでの常識を覆すスピード感とスケールを提示した意欲作といえます。

本作の特徴のひとつは、ハードの進化によって初めて実現した高解像度映像出力です。従来のシリーズ作品ではSD画質(480p相当)が中心でしたが、『リッジレーサー6』ではシリーズで初めて720p(D4)に対応。鮮明なハイビジョン映像により、マシンの質感やトラックの背景、ライティング表現などが格段にリアルになりました。当時のプレイヤーは、レース開始前のロード中に流れるデモ映像を見ただけでも「家庭用ゲームがここまで進化したのか」と衝撃を受けたと語っています。

サウンド面でも新たな挑戦が加えられました。ドルビーデジタル5.1chサラウンドに対応し、エンジンの轟音やドリフト時のタイヤ音、環境音などが立体的に響く仕様となっています。例えばトンネル内での反響音や、後方から迫るライバルカーの排気音など、位置感覚を伴った音響表現によってプレイヤーは実際にレース場にいるかのような臨場感を体験できました。ただしBGMに関してはオープニング楽曲を除きステレオ仕様となっており、ここには当時の技術的・制作的な制約が垣間見えます。

そして『リッジレーサー6』を語るうえで欠かせないのが、オンライン機能の本格導入です。Xbox LIVEに対応したことで、これまでアーケードやオフラインでしか味わえなかった競争の興奮を、自宅のリビングにいながら世界中のプレイヤーと共有できるようになりました。オンライン対戦では、ラグ(遅延)を最小限に抑える工夫が施され、当時としてはかなり快適なプレイ環境が実現されていたといわれています。また、マシンやBGMを追加配信するダウンロードコンテンツ(DLC)も実装され、発売後も長期的に楽しめる設計が意識されていました。これは2005年当時としては非常に先進的な試みであり、コンソールゲーム市場のオンラインシフトを象徴する出来事でもありました。

ゲーム性に目を向けると、従来の「ドリフト走行」の爽快感を維持しつつ、新要素である「ニトロシステム」がさらに進化して登場します。この仕組みはPSP用ソフト『リッジレーサーズ』(2004年)で初めて導入されたものですが、『リッジレーサー6』ではチャージ方法や発動戦略が強化されました。ドリフトやスリップストリーム走行でゲージを貯め、タイミングを見計らって爆発的な加速を繰り出す――このシステムは単なるスピードブーストに留まらず、戦術的に相手を抜き去るための駆け引き要素として機能し、レース展開を一段と熱くしています。

また、コンテンツのボリュームもシリーズ過去最大級となりました。登場するマシンは130台以上、コースは30種類にのぼります。そして最大の目玉となるモードが「ワールドエクスプローラー」で、230以上ものイベントレースが用意され、膨大なレースを攻略しながらキャリアを積み上げていく形式です。この膨大な挑戦がプレイヤーの探究心を刺激し、ただのアーケード的な連戦ではなく、長期的なプレイを可能にしました。

シリーズならではの遊び心も健在です。ゲームを起動すると、恒例となっている「おまけゲーム」として『パックマン』を楽しむことができます。これにより、シリーズファンは「リッジレーサー」らしいユーモアを再確認できるとともに、往年のナムコ作品との繋がりを感じ取ることができます。さらに、ステッカーやデザインに関しても工夫が凝らされており、従来は『ゼビウス』や『ギャラガ』といったアーケード作品にちなんだものが中心でしたが、本作からは『鉄拳』や『ソウルキャリバー』『エースコンバット』といった家庭用人気シリーズをモチーフにしたデザインも追加されました。ナムコの豊かなコンテンツ群を横断的に楽しめる点も、ファンを喜ばせた大きな要素です。

キャラクター面では、シリーズを象徴するレースクイーン「永瀬麗子」が再登場し、進行役やイメージキャラクターとして存在感を示しました。また、意外なサプライズとして、『鉄拳』シリーズの「三島平八」がレース中のDJとしてゲスト出演することがあり、ユーモラスで驚きを伴う演出がファンの話題をさらいました。さらに、本作はシリーズ初となる日本語実況を導入し、臨場感と没入感をさらに高めています。

技術的な側面では、シリーズ初のDVD-ROM採用タイトルであり、大容量データによって多数のマシンやコース、BGMを収録できるようになりました。これによりゲーム全体のスケールが格段に拡大し、前世代機の表現限界を大きく突破しています。サウンドディレクションは『リッジレーサーズ』から引き続き大久保博が担当し、エレクトロニカやトランス、テクノといった多彩な楽曲群でゲームを盛り上げています。

このように『リッジレーサー6』は、単なるシリーズ最新作という枠を超え、次世代機時代の幕開けを象徴するタイトルとして強烈な存在感を放ちました。シリーズ伝統のドリフト文化を守りながらも、新しい技術と遊び方を積極的に取り入れ、家庭用レースゲームにおける「未来像」を提示したと言えるでしょう。

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■ ゲームの魅力とは?

『リッジレーサー6』が持つ最大の魅力は、長年築き上げてきたシリーズ伝統の爽快なドリフト走行を土台に、次世代機ならではの新要素を数多く盛り込み、遊ぶほどに奥深さを感じられる構造に仕上がっている点です。単に「美しいグラフィック」や「速さ」を追求するだけでなく、プレイヤーを長時間惹きつける多層的な魅力があるのです。ここでは、そのアピールポイントをひとつずつ丁寧に掘り下げていきましょう。

■ 圧倒的なボリュームと遊び応え

まず真っ先に挙げられるのは、圧倒的なコンテンツ量です。登場マシンは130種類を超え、シリーズ最大規模。単に数が多いだけではなく、性能やデザインの差異が明確に作り込まれており、プレイヤーは自分のスタイルに合ったマシンを探す楽しみを味わえます。コーナーでの安定性を重視するか、直線での最高速を優先するか、あるいはニトロの溜まりやすさを基準にするか――選択の幅は非常に広いのです。

コースもまた30種類とシリーズ最多。市街地のナイトコース、砂漠地帯、未来都市の高架道路、リゾート地の海沿いサーキットなど、多彩な景観が用意されており、単調さを感じさせません。コースごとに難所や得意不得意があり、単純な暗記では攻略できない「走りの幅広さ」が要求されます。

そして目玉のモード「ワールドエクスプローラー」では、230以上のレースイベントをクリアしながら進めていきます。分岐や選択肢も多く、一本道ではない探索型の進行になっているため、プレイヤーは自分だけの挑戦ルートを描けるのです。こうしたボリュームは、単発のアーケードレースでは味わえない「長期的に遊び続けられる魅力」を生み出しています。

■ 進化したニトロシステム

次に注目すべきは、PSP版『リッジレーサーズ』で初導入された「ニトロシステム」が、本作でさらに改良されている点です。ドリフトやスリップストリームでゲージを蓄積し、ゲージを消費して爆発的な加速を得るという基本構造は変わりませんが、『リッジレーサー6』ではゲージの管理や組み合わせに戦略性が加わりました。

ゲージは3本に分割されており、「1本だけ発動」「2本まとめて使用」「3本フル解放」といった使い分けが可能です。1本なら小回りの効いた加速、3本なら一気にトップスピードへ――状況に応じて最適な選択をする必要があり、これがレース展開に緊張感と駆け引きをもたらします。例えばライバルのすぐ後ろでスリップストリームを利用しつつ、コーナー出口で一気にフルニトロを解放して逆転を狙う、といった劇的な展開が可能になるのです。

このシステムは単純な「速さ」だけでなく、レースにおける心理戦を大幅に強化しました。「相手がニトロを使ったから自分も…」と焦って発動すれば、次のコーナーで失速する。逆に我慢して温存すれば、終盤で逆転劇を演じられる。プレイヤーは単に走るだけでなく、ライバルとの駆け引きにも頭を使わされます。この「走りと戦略の融合」こそ、本作最大の魅力といえるでしょう。

■ オンライン対戦の革新

『リッジレーサー6』は、シリーズで初めて本格的にオンライン対戦を導入しました。Xbox LIVEを通じて世界中のプレイヤーと競えることは、当時のゲーマーにとって大きな衝撃でした。これまで家庭用リッジは「一人で遊ぶか、せいぜい友人と対戦するもの」でしたが、本作は世界規模でライバルと腕を競える舞台を提供したのです。

ランキング機能により、自分の走りが世界の中でどの位置にあるのかを知ることができ、勝敗に一喜一憂する体験が強い中毒性を生みました。ラグの少ない快適なオンライン環境も高評価で、「アーケードのように本物の対戦ができる」と感動したプレイヤーも多かったのです。

また、Xbox LIVEの機能を活かし、追加マシンやBGMといったダウンロードコンテンツも配信されました。これにより、購入後も継続的に新鮮な体験が提供される仕組みが整い、2005年当時としては非常に先進的なサービスだったといえます。

■ HDグラフィックと迫力のサウンド

次世代機のローンチタイトルらしく、本作は映像と音響の進化を余すところなく示しました。720p出力による美しいハイビジョン映像は、マシンのボディの反射やコースの質感、遠景のディテールに至るまで細かく描き出しています。夕焼けに染まる空や夜のネオン街を駆け抜ける爽快感は、従来機では再現不可能だった没入体験をもたらしました。

音響面でもドルビーデジタル5.1chサラウンド対応によって臨場感が格段に増し、エンジン音や効果音がプレイヤーを360度から包み込みます。例えばトンネルの中で響く排気音や、背後から迫るライバルカーの音をリアルに聞き分けられるため、聴覚的な情報が戦術にも活かせるようになっています。

■ ナムコらしい遊び心とクロスオーバー要素

シリーズ恒例の「起動時おまけゲーム」として『パックマン』が収録されている点も、ファンにとっては嬉しいサービスです。ゲームを始める前にちょっとした息抜きを楽しめることで、「リッジレーサー」らしい茶目っ気を感じられます。

さらに、マシンやステッカーにナムコ作品とのクロスオーバー要素が盛り込まれているのも魅力のひとつです。『鉄拳』のシャオユウや『ソウルキャリバー』のタリム、『エースコンバット』シリーズのゼネラルリソースといった名前やロゴがステッカーとして登場し、ファンにとっては思わずニヤリとさせられる小ネタになっています。こうした横断的な要素は、ナムコの豊富なゲーム資産を活かしたファンサービスであり、単なるレースゲームの枠を超えた楽しみ方を提供しています。

■ 永瀬麗子の存在感

もうひとつ忘れてはならないのが、シリーズを象徴するレースクイーン「永瀬麗子」の存在です。彼女はただのイメージキャラクターではなく、ゲームの雰囲気を彩る重要な役割を担っています。オープニングや各種演出に登場することで、プレイヤーに「リッジレーサーを遊んでいる」という実感を与えるのです。前作『リッジレーサーズ』に続いての登場であり、シリーズファンからの支持も厚く、彼女がいなければ「リッジレーサー」らしさが半減するとさえ言われています。

■ 総合的な魅力のまとめ

以上のように、『リッジレーサー6』の魅力は多岐にわたります。膨大なマシンとコース、進化したニトロシステム、オンライン対戦の革新、HD映像と立体音響による没入感、そして遊び心あふれるクロスオーバー要素――どれもが単独で強力な魅力を持っていますが、それらがひとつに融合することで、本作は「遊び始めたら止まらない魔力」を発揮しています。シリーズの伝統と新時代の挑戦が見事に噛み合った本作は、単なるレースゲームを超え、次世代ゲーム体験の象徴として多くのプレイヤーに記憶されているのです。

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■ ゲームの攻略など

『リッジレーサー6』は、見た目こそカジュアルで爽快感を前面に出していますが、実際にプレイしてみると奥深い攻略要素が多数盛り込まれている作品です。ドリフト走行の極意やニトロゲージの効率的な使い方、コースごとの特徴的な攻略法、さらには上級者向けの隠しテクニックに至るまで、理解すべき要素は多岐にわたります。ここでは初心者から熟練者まで楽しめるよう、攻略ポイントを段階的に整理して解説していきましょう。

■ 初心者向け:ドリフト走行の基本を身につける

『リッジレーサー』シリーズの最大の特徴は、やはり「ドリフト走行」です。一般的なレースゲームではドリフトはスピードロスを伴うリスク行為ですが、本作においては逆に「速く走るための技術」として必須のテクニックとなっています。

基本操作はシンプルで、コーナー進入時に軽くブレーキをかけながらスティックを切り込むことで車体が横滑りを始めます。ここでハンドルを逆に切って姿勢を安定させると、自然に車体が立ち直り、スムーズにコーナーを抜けられるのです。ドリフト中は速度が大きく落ちないよう設計されているため、直線とほぼ変わらないスピード感でカーブを曲がれるのが爽快さの秘密です。

初心者が最初に覚えるべきは「無理に長いドリフトをしない」こと。最初は小さなコーナーで短めのドリフトを繰り返し、車体の挙動を体に染み込ませることが重要です。慣れてきたら、長いコーナーでのドリフトや連続ドリフトに挑戦してみると良いでしょう。

■ ニトロシステムを制する者が勝利する

『リッジレーサー6』の攻略において最も重要な要素が「ニトロシステム」です。ドリフトやスリップストリームによってゲージを溜め、ここぞという場面で爆発的な加速を得る仕組みは、勝敗を分ける最大の鍵となります。

ニトロゲージは3本に分かれており、1本単位で使うか、複数本をまとめて使うかを選択できます。1本なら小回りの利く短時間の加速、3本まとめてなら一気にトップスピードへ――状況判断による使い分けが求められるのです。

例えば、序盤は細かく1本ずつ消費してライバルをかわし、中盤は2本同時使用で差を広げ、終盤は温存したゲージを一気に3本解放して逆転を狙う……といった戦略が考えられます。この駆け引きが、本作のレースを単なる「走行技術」以上に戦略的で奥深いものにしています。

攻略のコツとしては、ゲージを常に空にしないことが挙げられます。温存しすぎても無駄ですが、常に1〜2本を残しておけば、不意のピンチで素早く切り返すことができます。

■ コース攻略のポイント

30種類以上もあるコースは、それぞれに特徴的なギミックやレイアウトが存在します。いくつか代表的な攻略のヒントを挙げてみましょう。

市街地ナイトコース:ネオンが美しい直線重視のコース。スリップストリームでライバルを風よけに使い、直線でニトロを重ねがけすると一気に先頭に立てます。

砂漠コース:視界が開けた広いカーブが多く、ドリフトの練習に最適。ただし直線が長いので、ニトロを温存して最後に使うと勝率が上がります。

高架道路の未来都市:アップダウンや急カーブが入り組んでおり、コース取りを間違えると大きなロスに。外側に膨らまないように最短ラインを意識するのがカギです。

海沿いリゾートコース:S字カーブが連続するため、短いドリフトをリズミカルに繋ぐのが理想的。ここで長く滑りすぎると逆に減速するので要注意です。

すべてのコースに共通する攻略法としては、「覚えゲー」ではなく「流れに乗る」感覚が重要です。ドリフトでリズムを作り、そこにニトロを挟むことで、自然と最速ラインを描けるようになります。

■ 中級者以上のテクニック

ある程度慣れてきたプレイヤーがさらに上達するためには、以下のテクニックを意識すると良いでしょう。

スリップストリームの活用
 ライバルのすぐ後ろにつくことで空気抵抗が減り、加速力が高まります。この状態でニトロを発動すると通常以上の伸びを見せるため、追い抜きのチャンスを作りやすくなります。

ニトロの連続発動
 ゲージを2本使った直後にすぐ残り1本を発動させる「チェイン加速」は、通常の使用より長く加速状態を維持でき、直線で大きな差をつけることができます。

コーナー進入時のニトロ発動
 通常は直線で使うのがセオリーですが、コーナー進入時に使うことで車体を安定させ、ドリフトをスムーズに繋げられるテクニックも存在します。これは上級者向けの応用です。

■ 隠し要素・裏技

『リッジレーサー6』には、長時間遊ぶことで解放される隠しマシンや追加要素も豊富です。ワールドエクスプローラーを進めることで解禁されるマシンにはユニークなデザインのものが多く、攻略のモチベーションを高めてくれます。さらにシリーズ恒例の隠し演出として、特定の条件を満たすと『鉄拳』の三島平八がレース中にDJを務めるイベントが発生することも。これらの「遊び心あふれる仕掛け」を探すのも楽しみのひとつです。

■ 難易度とリトライの工夫

難易度は全体的に中級者以上向けに設定されています。序盤は取っ付きやすいものの、中盤以降はライバルAIが積極的にニトロを使ってくるため、気を抜くと一気に抜かされます。勝てない時は、無理に強いマシンを選ぶのではなく、自分が得意とする走行特性を持つマシンで挑戦するのがコツです。

また、リトライがスムーズに行える設計になっているため、失敗を恐れず繰り返し挑戦し、コースのリズムを体に覚え込ませるのが最短の上達法です。

■ 総括

『リッジレーサー6』の攻略の肝は、「ドリフトでリズムを作り、ニトロで決定的な差をつける」という一言に尽きます。シンプルに見えて、ドリフトの長さやタイミング、ニトロの使いどころ、スリップストリームの活用といった要素を組み合わせることで、プレイヤーごとに個性的な走り方が生まれます。この自由度の高さが、攻略の奥深さにつながっているのです。

初心者はドリフトの感覚を掴むことから始め、中級者はニトロ戦略を磨き、上級者は細かいテクニックでライバルとの差を広げる。そうして一歩ずつ上達していく過程そのものが、『リッジレーサー6』というゲームの醍醐味であるといえるでしょう。

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■ 感想や評判

『リッジレーサー6』が2005年末に発売されたとき、その評価は国内外で大きな注目を集めました。次世代機・Xbox 360のローンチタイトルという期待値の高さもあって、メディアレビューからユーザーの声に至るまで、さまざまな感想が飛び交いました。ここでは、当時の反応を「グラフィック」「サウンド」「ゲームシステム」「オンライン要素」「シリーズファンの受け止め方」といった観点ごとに掘り下げて紹介します。

■ グラフィックへの驚きと賛辞

多くのプレイヤーが最初に口にした感想は、「ここまで家庭用レースゲームは進化したのか」という驚きでした。720pハイビジョン出力に対応し、これまでのシリーズでは描ききれなかった細部まで表現可能となったため、車体の反射や光沢、背景のディテールに至るまで新鮮な驚きがありました。

特に高架道路を疾走する未来都市のコースでは、ビルの窓に反射するネオンや、遠くに広がる夜景がプレイヤーを圧倒し、「アーケード筐体をそのまま自宅に持ってきたかのようだ」と絶賛されました。一方で、フレームレートが60fpsではなく30fpsであった点を残念がる声もあり、「美麗さは素晴らしいが動きの滑らかさは次回作に期待」とするレビューも少なくありませんでした。

■ サウンドに関する評価

音響面については、5.1chサラウンドによる臨場感に高い評価が集まりました。後方から迫るライバルカーのエンジン音や、トンネル内で響く排気音など、従来のステレオでは味わえない「位置感覚のある音」がプレイヤーを包み込みました。

一方でBGMについては賛否が分かれました。従来のリッジレーサーらしいエレクトロニック・トランス路線を継承しつつ、多彩なジャンルを盛り込んだサウンドトラックは好意的に受け止められましたが、「せっかくのサラウンド対応なのにBGMはステレオ」という仕様に不満を漏らす声も一定数存在しました。つまり「効果音は最高だが、音楽面ではもう一歩」と感じたユーザーもいたわけです。

■ ゲームシステムへの感想

ゲーム性に関しては、進化したニトロシステムが高く評価されました。「駆け引きが増してシリーズで最も熱いレースになった」「ドリフトとニトロの組み合わせが中毒性を生んでいる」といった肯定的な感想が目立ちます。

特に、3本ゲージをどう使い分けるかという選択肢が「プレイヤーごとの個性を際立たせる要素」として歓迎されました。短距離加速で細かく使う派、終盤まで我慢してフル解放する派など、走り方のスタイルが広がったのです。

一方で、「AIの挙動が単調で、結局はニトロ勝負になりがち」という批判も見られました。中盤以降は敵車が不自然に加速してくることが多く、「理不尽な追い上げ」を感じたプレイヤーも少なくなかったようです。

■ オンライン要素に対する反応

本作のオンライン機能は、当時のユーザーにとって新鮮そのものでした。Xbox LIVEを介して世界中のプレイヤーと直接競い合える体験は、「家庭用レースゲームの常識を変えた」とまで言われました。

特に、ランキングシステムによって自分の走りが世界規模で評価される仕組みは、モチベーションの維持に大きく貢献しました。実際に「初めて海外プレイヤーと対戦したときの緊張感は忘れられない」と語るユーザーも多く、オンライン対戦が一気に普及するきっかけとなったと評価するメディアもありました。

ただし、当時の回線環境によってはラグが生じる場合もあり、快適さに差が出たのは事実です。「せっかくの白熱したバトルがラグで台無し」という声も一定数あったため、オンライン対戦における公平性については課題を残しました。

■ シリーズファンの受け止め方

過去作からのファンにとって、『リッジレーサー6』は「伝統と革新の両立」を体現した作品として評価されました。ドリフト走行という根幹のシステムは健在で、安心感を与えながらも、新しいニトロシステムや豊富なモードがシリーズの新しい方向性を示していたからです。

一方で、ナンバリングの「VI(6)」という看板を背負っているにも関わらず、演出やUIデザインに「Xboxらしさ」が色濃く出ており、従来のナムコ的な雰囲気からはやや距離を置いている点を惜しむ声もありました。特に、「黄緑と白を基調としたUIデザインがXbox 360のインターフェースと似すぎている」という意見もあり、賛否が分かれた部分です。

■ メディアレビューと市場の声

国内のゲーム誌では概ね80点前後の高評価が並び、「次世代機のポテンシャルを体現したタイトル」「シリーズファンなら必携」と評されました。海外メディアも「美しいグラフィックと革新的なオンライン機能」を絶賛する一方、「革新性の一部は未完成」と冷静に指摘する記事も散見されました。

ユーザーのレビューでは「買って損はない」という意見が多く、ローンチタイトルの中でも安心して勧められる一本とされました。ただし「シリーズに慣れていない初心者には難易度が高い」「AIの理不尽さが気になる」といったマイナス意見もあり、完璧な評価とはいきませんでした。

■ 総合的な評判

総じて、『リッジレーサー6』は「次世代機らしい新体験」を提供した点で高く評価されました。特にグラフィック、サウンド、オンライン要素は時代を先取りした内容であり、発売当時のユーザーに鮮烈な印象を残しました。一方で、AI挙動の単調さやBGM仕様への不満といった課題も存在し、100点満点ではないが確実に「時代を切り開いたタイトル」として記憶されているのです。

シリーズファンにとっては、伝統の継承と進化のバランスを取った佳作であり、Xbox 360ユーザーにとっては「新しい世代の幕開けを告げる一本」として語り継がれる存在になったといえるでしょう。

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■ 良かったところ

『リッジレーサー6』がプレイヤーやレビュー媒体から「次世代機らしい代表作」として評価された背景には、数多くの「良かったところ」が存在します。ここでは、それらを一つひとつ掘り下げて紹介していきます。単に技術的進化を示しただけではなく、ユーザーに「心地よさ」や「驚き」を与えた要素が複合的に作用していたのです。

■ 圧倒的なコースとマシンのボリューム

プレイヤーがまず驚いたのは、コンテンツの膨大さでした。収録コースは30以上、マシンは130台を超え、シリーズ過去最大級のスケールを誇りました。
「走るだけで飽きない」という感覚は、アーケード的な短時間プレイに特化してきた従来シリーズとは一線を画すものです。

プレイヤーは「お気に入りの一台」を見つけるまで時間をかけて試す楽しみがあり、性能の違いを活かした戦略性を楽しむことができました。マシンごとの個性は明確で、軽量でドリフト性能が高いモデルを好む人もいれば、重量級で直線重視のスピードマシンを選ぶ人もいました。こうした多様性は「プレイヤーの個性を反映できる楽しさ」として絶賛されました。

■ ニトロシステムによる戦略性

「良かった点」の中で特に多くのプレイヤーが挙げるのが、進化したニトロシステムです。ドリフトやスリップストリームでゲージを蓄積し、タイミングを見計らって使うことで一気に形勢逆転を狙える仕組みは、まさに本作を象徴する要素でした。

従来の「ライン取りの巧さ」だけでなく、「ニトロをどこで使うか」という駆け引きが勝敗に直結するため、レースの緊張感が大幅に増しました。特に終盤の直線で3本同時発動を決めて一気にトップへ躍り出る瞬間は、「リッジレーサー6ならではの快感」として多くのユーザーの記憶に刻まれています。

■ HD映像がもたらす没入感

Xbox 360のローンチタイトルとして、『リッジレーサー6』はグラフィックの進化を強烈に示しました。720p解像度によるクリアな画質は、従来機では表現できなかった細部を描き出しました。

特に夜の市街地や未来都市のコースは、映像美を体感できる代表的な場面です。ビル群に反射する光や遠景の奥行き表現は「本当に走っている感覚」を与え、レースゲームのビジュアルに対する基準を引き上げました。当時のプレイヤーの感想を振り返ると、「テレビに釘付けになった」「まるでCG映画を操作しているようだ」という言葉が多く見られます。

■ サウンドデザインの臨場感

ドルビーデジタル5.1ch対応によって、サウンドの迫力は格段に増しました。プレイヤーは耳からもレース空間を感じ取れるようになり、「音が勝敗に関わる」ほどの重要性を持ちました。

例えば、後方から迫るエンジン音でライバルの接近を察知したり、トンネル内での反響音でスピード感を増幅させたりと、ただの演出を超えてゲームプレイに直結する役割を果たしています。この「五感でレースを体験できる」仕組みは、多くのユーザーから好意的に受け止められました。

■ オンライン対戦の新鮮さ

オンライン機能も「良かったところ」の大きな柱です。Xbox LIVEを介して世界中のプレイヤーと直接競える体験は、2005年当時のユーザーにとっては衝撃でした。

「見知らぬ相手と走る緊張感」「ランキングで順位を確認できる喜び」は、オフラインでは決して味わえないものでした。中でも、海外のプレイヤーと接戦を繰り広げたときの感動は強く語られ、「ゲームが世界をつなげる」という新鮮な驚きがありました。

さらに、オンライン配信で新しいマシンやBGMを追加できる仕組みも評価され、「買って終わりではなく、続けて遊べる作品」としての魅力を高めました。

■ ナムコらしい遊び心

シリーズ恒例の「おまけゲーム」として収録された『パックマン』は、単なるファンサービス以上の存在感を放ちました。「起動するたびに遊びたくなる」「友達と回して盛り上がった」という声もあり、ナムコの遊び心がユーザーに笑顔を届けました。

また、ステッカーやデザインに『鉄拳』『エースコンバット』『ソウルキャリバー』などのシリーズ要素を取り入れた点も好評でした。自分のマシンに好きなシリーズの意匠を貼れる楽しさは、クロスオーバーならではの喜びであり、ファン同士の話題作りにもなりました。

■ 永瀬麗子の継続登場

「リッジレーサーといえば麗子さん」という声が定着していた中で、レースクイーン永瀬麗子の再登場はファンにとって大きな安心感を与えました。オープニングや各演出での存在は、シリーズアイコンとしての役割を強固なものにし、彼女がいることで「リッジレーサーらしさ」が際立ったといえます。

■ 総合的な肯定評価

こうした要素を総合すると、『リッジレーサー6』の「良かったところ」は、単なる一発の驚きではなく、「次世代機らしい進化」と「シリーズ伝統の良さ」が両立していた点に集約されます。新しい映像体験と古き良きドリフト文化の融合――これが多くのプレイヤーを惹きつけ、発売から年月が経った今でも「リッジシリーズの転換点」として語り継がれている理由なのです。

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■ 悪かったところ

『リッジレーサー6』は次世代機の幕開けを飾るタイトルとして多くの長所を持ち、発売当時は強いインパクトを与えました。しかし、完璧な作品というわけではなく、プレイヤーや評論家からは改善を望む声や物足りなさを指摘する意見も数多く挙がりました。ここでは、ユーザーのレビューや当時の雑誌記事などに見られた「悪かったところ」を整理し、それがどのように受け止められたのかを詳しく掘り下げてみます。

■ グラフィックの制約とフレームレート問題

発売当時、「HD画質対応」「美麗な映像」という点は大きく評価されましたが、一方でフレームレートが60fpsではなく30fpsに固定されていたことが不満点として語られました。

レースゲームは一瞬の操作精度が求められるジャンルであるため、フレームレートの滑らかさは没入感や操作性に直結します。「せっかくハイビジョンで細部まで美しいのに、動きが重たく感じる瞬間がある」という声や、「アーケードの滑らかさに比べると家庭用はまだ物足りない」といった指摘が見られました。

特に長時間プレイしたユーザーからは「映像美よりも操作レスポンスを重視してほしかった」という意見が強く、次回作(リッジレーサー7)では改善を求める声が多く挙がったのです。

■ AI挙動の不自然さ

シリーズにおけるAIの動きは、以前から「追い上げが不自然」と批判されることがありましたが、本作でも改善しきれていない部分がありました。

特に中盤以降のレースでは、プレイヤーがどれほど上手く走っても後方のライバル車が急激に加速して追いついてくる「ラバーバンドAI」が目立ちました。これにより「実力で差をつけても、結局ニトロ勝負になる」という印象を与え、純粋な走りの腕前を競いたいプレイヤーにとっては不満材料となったのです。

あるユーザーは「こちらがベストラインを完璧に走っていても、最後の直線でAIが突然ニトロを使って追い抜いてくるのは理不尽」と語っており、緊張感を生む反面、不公平さを感じさせる要因にもなりました。

■ BGM仕様への不満

サウンドデザインは効果音の立体感が絶賛されましたが、BGMに関しては「なぜステレオ止まりなのか」という声が少なくありませんでした。

「エンジン音や環境音は5.1chで迫力があるのに、音楽が前方からしか聞こえないのはバランスが悪い」「せっかくの新世代機なのに音楽面は進化していない」といった指摘です。中には「シリーズの音楽は大好きだが、本作では存在感が薄い」と感じたユーザーもおり、音楽ファンには残念に映った部分もありました。

■ 難易度の急激な上昇

序盤は比較的遊びやすく設計されていますが、ワールドエクスプローラーの後半に進むにつれ、急激に難易度が跳ね上がります。AIの理不尽な追い上げも相まって、「普通に走っているだけでは勝てない」「ニトロを戦略的に使わないと絶対に抜けない」といった状況に陥ることがありました。

この難易度設計は上級者にとってはやり応えのある挑戦でしたが、初心者やライトユーザーにとっては「急に壁にぶつかったように進めなくなる」と感じさせる要因となりました。その結果、「ゲームを途中でやめてしまった」という声も散見されます。

■ ロード時間とユーザー体験

DVD-ROM採用により大量のデータを収録できるようになった一方、ロード時間の長さが指摘されました。特にコース選択からレース開始までの待ち時間がやや長く、「遊びたいときにすぐ遊べない」というテンポの悪さを感じさせることがありました。

アーケードでの即時性を知っているファンにとっては、この「間」は没入感を削ぐ要因となり、「ロードのたびに気持ちが冷める」という声すらありました。

■ UIデザインの賛否

UI(メニュー画面やHUD)のデザインについても賛否がありました。Xbox 360のイメージカラーである黄緑と白を基調としたデザインは新鮮である一方、「リッジレーサーらしいスタイリッシュさが薄れた」と感じるプレイヤーもいました。

従来作のような「黒を基調とした重厚感」や「未来的な雰囲気」を期待していたファンには、「Xbox寄りすぎる」とやや不満に映ったのです。特に長年のシリーズファンは「リッジらしさを失った」と厳しく評価する人もいました。

■ シリーズの新規層への敷居の高さ

新規ユーザーが次世代機のローンチタイトルとして手に取った場合、「ドリフト必須のゲーム性」に戸惑うケースも多く見られました。ドリフト走行がシリーズ経験者にとっては常識であっても、初めて触れる人には難しく、最初の数時間で挫折してしまう人も少なくありませんでした。

「チュートリアルがもっと丁寧であれば…」という声は多く、説明不足が新規層を遠ざけてしまった点は否めません。結果的に「シリーズファン向け」という印象が強くなり、間口の広さという点では課題が残ったといえます。

■ 総合的な改善点

こうした「悪かったところ」を総合すると、『リッジレーサー6』は次世代機の技術を披露するには十分な出来でしたが、プレイ体験の細部では粗さや詰めの甘さが見られた作品といえます。

・映像美と操作レスポンスのバランス不足
・AI挙動の理不尽さ
・BGM仕様の中途半端さ
・難易度調整の不均衡
・UIや演出面での「リッジらしさ」の薄さ

これらが複合的に作用し、「満足度は高いが、もう一歩進化してほしい」という評価に落ち着いたのです。次作『リッジレーサー7』では、こうした不満点に応える形で改良が行われることになり、『6』はそのための過渡期に位置するタイトルとして語られることも少なくありません。

■ まとめ

『リッジレーサー6』の「悪かったところ」は、決して作品全体を否定するものではなく、むしろ「高い期待に対して、まだ伸びしろがある」と受け止められた部分でした。次世代機最初の挑戦作であるがゆえの粗削りさが残っていたのは事実ですが、その分、シリーズや後継作への期待感を高める役割も果たしていたのです。

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■ 好きなキャラクター

『リッジレーサー6』は、いわゆるストーリー性のあるキャラクターゲームではありません。基本は「マシン」と「コース」が主役のアーケードライクなレースゲームです。しかし、それでもファンの間では「キャラクター的存在」として語られる要素がいくつも存在しています。レースクイーンの永瀬麗子をはじめ、意外なゲストキャラクター、さらにはマシンやステッカーデザインに込められた他シリーズの人物たちまで、多彩な“キャラクター性”が散りばめられているのです。ここでは、『リッジレーサー6』を彩った「好きなキャラクター」たちに焦点を当て、その魅力を掘り下げてみましょう。

■ シリーズの象徴:永瀬麗子

やはり外せないのは、シリーズを代表するレースクイーン「永瀬麗子」です。彼女は『リッジレーサー4』(PS)で初登場し、以降「リッジレーサーズ」や「リッジレーサーV」を経て、『6』でも引き続きメインキャラクター的な立ち位置を担いました。

麗子がファンに支持される理由は、単なるイメージキャラクターに留まらない“シリーズの顔”としての存在感にあります。プレイヤーは彼女のビジュアルや演出を見るだけで「リッジを遊んでいる」という安心感を得られ、ゲーム体験に一種のアイデンティティを与えているのです。

『リッジレーサー6』では次世代機の性能を活かし、麗子のCGモデルはより洗練され、リアルさとスタイリッシュさを兼ね備えた姿で登場しました。雑誌レビューでも「麗子がいるからリッジはリッジなのだ」という言葉が見られるほど、彼女はファンにとって欠かせない存在だったのです。

■ 意外なゲスト:三島平八(鉄拳シリーズ)

もうひとつ話題をさらったのが、『鉄拳』シリーズからのゲストキャラクター「三島平八」の登場です。しかも彼はドライバーとして参戦するわけではなく、レース中のDJとして突如現れるのです。

プレイヤーの走行中に平八の声(CV:郷里大輔)が流れる瞬間は、意外性とユーモアに満ちており、ファンの間で「まさかのコラボ」として語り草になりました。真剣勝負のレース中にいきなり平八節が炸裂するため、集中が削がれるという人もいましたが、多くのユーザーにとっては「ナムコらしい遊び心」として好意的に受け止められました。

「リッジ」と「鉄拳」という異なるジャンルの融合は、同社作品同士のシナジーを感じさせ、シリーズファンにとって忘れられない要素となりました。

■ 他シリーズからのステッカーデザイン

本作では、マシンに貼れるデカールやステッカーとしてナムコの他作品のキャラクターや世界観が取り入れられています。

例えば『鉄拳』のシャオユウ、『ソウルキャリバー』のタリム、『エースコンバット』シリーズのゼネラルリソース社ロゴなどが登場しました。これにより、単なる無機質なマシンカスタマイズではなく、自分の好きなシリーズ作品をアピールできる“個性表現”として楽しめるようになったのです。

あるプレイヤーは「自分のマシンにシャオユウのステッカーを貼ってオンライン対戦に出るのが誇らしかった」と語っており、他のファンとの交流に繋がる話題作りにもなりました。まさに「キャラクター性を付与されたマシン」という新しい遊び方を生んだ要素だったのです。

■ マシンそのものがキャラクター化

『リッジレーサー6』では130種類以上のマシンが登場しますが、性能やデザインの個性が際立っているため、多くのプレイヤーにとって「お気に入りのマシンはキャラクターのように愛着を持てる存在」でした。

軽量で操作性の高いスポーツカータイプ、直線で圧倒的なスピードを誇る重量級マシン、あるいはニトロ効率に優れた万能モデルなど、それぞれが独自の魅力を備えています。プレイヤーは「自分はこのマシンで走る」と決めることで、まるでキャラクターを選ぶような感覚を味わえたのです。

オンライン対戦においても、特定のマシンを好んで使うプレイヤーは「○○使い」として知られるようになり、車種自体がアイデンティティを帯びるケースもありました。

■ ユーモラスな演出とナビゲーター的存在

本作は従来作以上に“キャラクター性のある演出”が強化されています。レース前後のメニュー画面やリザルト画面には軽快なナレーションや演出が挿入され、単なる数値のやり取りではなく「人間味のあるゲーム体験」として感じられました。

特に日本語実況が初導入された点は新鮮で、レースを盛り上げるナビゲーター的存在が「キャラクター」として記憶に残ったというユーザーも少なくありません。「言葉で盛り上げてくれるおかげで孤独感が薄れる」という感想は、オンライン対戦の普及とあいまって肯定的に語られました。

■ プレイヤーごとの“好きなキャラクター”

以上の要素から分かるように、『リッジレーサー6』における「キャラクター」とは必ずしも人型の登場人物に限られません。

永瀬麗子を推す人は「リッジの女神」としての象徴性を支持。

三島平八を推す人は「意外性と笑い」を評価。

ステッカーデザインに魅了された人は「他シリーズとの繋がり」に喜びを見出し、

マシンそのものを愛した人は「走りの相棒」として人格を投影。

それぞれのプレイヤーが「自分の好きなキャラクター」を見つけられる構造になっていたのです。

■ まとめ

『リッジレーサー6』はレースゲームでありながら、キャラクター性が豊かに散りばめられた作品でした。永瀬麗子という象徴的存在、三島平八という意外なゲスト、ナムコ作品を横断するステッカー、そして個性豊かなマシン群――それらは単なる要素以上に、プレイヤーにとって「好きになれる対象」として機能しました。

レースゲームでキャラクターを語るのは一見不思議に思えるかもしれませんが、本作は「人間味」と「個性付け」の巧みな演出により、プレイヤーの心に強く残る“キャラクター的存在”を数多く生み出していたのです。

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■ 中古市場での現状

『リッジレーサー6』は2005年12月にXbox 360のローンチと同時に発売されてから、すでに20年近くが経過しています。現在では新品を店頭で入手することはまず不可能であり、中古市場での流通が主な入手手段となっています。本項では、ヤフオク!、メルカリ、Amazonマーケットプレイス、楽天市場、そして中古ゲームショップ大手の駿河屋といった主要な販路ごとに現状を詳しく解説し、価格帯や取引動向、保存状態による価値の違いなどを細かく掘り下げていきます。

■ ヤフオク!での取引状況

ヤフオク!では『リッジレーサー6』の出品が現在でも見られますが、その数は徐々に減少傾向にあります。価格帯は 1,000円〜3,000円前後が中心で、出品物の状態によって値段が大きく変動します。

ケースに擦り傷や説明書の欠品がある商品は1,000円〜1,500円程度。入札競争は少なく、即決価格での取引が多い。

比較的状態の良いもの、特に説明書付き・ディスク盤面に傷が少ないものは2,000円〜2,500円で安定。

美品と称されるものや「動作確認済・クリーニング済」といった表記がある商品は即決3,000円前後でも落札されやすい。

また、未開封の新品が稀に出品されることもありますが、こちらはプレミア扱いで 4,000円以上になるケースも確認されています。ただし需要の絶対数が少ないため、即売れすることは少なく、コレクター層向けの市場といえるでしょう。

■ メルカリでの販売動向

フリマアプリのメルカリでは、『リッジレーサー6』は比較的頻繁に出品されています。価格帯は 1,200円〜2,500円が中心で、売れ筋価格は1,800円前後です。

「箱あり・説明書あり・動作確認済」と明記されたものは1,800円〜2,200円で数日以内に売れることが多い。

ディスクに細かい傷がある、またはケース破損がある場合は値下げ交渉の末に1,200円〜1,500円での売却が一般的。

送料無料・即購入可の商品が人気で、出品から半日以内に売れるケースも少なくありません。

一方で、新品未開封はほとんど出品されず、あっても3,000円前後での即売が確認される程度です。現役で遊ぶプレイヤーよりも「とりあえずコレクションに加えたい」というライトな需要が中心で、比較的手に入りやすい市場といえます。

■ Amazonマーケットプレイスでの価格傾向

Amazonのマーケットプレイスでは、他のプラットフォームに比べるとやや価格が高めに設定される傾向があります。中古品は 2,500円〜3,500円前後が中心で、Amazon倉庫から発送される「プライム対応商品」は安定して3,000円前後に落ち着いています。

コンディションが「可」や「良い」とされた商品でも2,500円程度からのスタート。

「非常に良い」や「コレクター商品」と表記された美品は3,500円近くに設定されることも多い。

Amazonは手数料や送料込みの仕組みがあるため、全体的に割高な印象だが、購入者は安心感を優先してこのルートを選ぶことが多い。

新品未開封として登録されている商品もありますが、こちらは5,000円以上で高止まりするケースが多く、現実的には売れ残っていることも多いようです。

■ 楽天市場での流通状況

楽天市場ではゲームショップや中古ソフトを専門に扱う店舗が継続的に在庫を持っています。販売価格は 2,500円〜3,200円程度が主流で、駿河屋やブックオフオンラインなど有名店舗が出品しているため、信頼性を重視する購入者に支持されています。

「帯付き」「説明書付き」など状態を明記したものが多く、コレクター志向の購入者には安心感がある。

在庫が潤沢な場合はセールで2,000円台前半まで値下げされることもある。

楽天ポイントの利用やキャンペーンを組み合わせると実質的に最安値になるケースもあり、価格と信頼性のバランスが良い市場といえる。

■ 駿河屋での販売状況

中古ゲーム専門店として知名度の高い駿河屋でも、『リッジレーサー6』は取り扱いがあります。販売価格は概ね 2,200円〜2,980円の範囲で安定しており、在庫切れになることもあるほど需要は一定しています。

駿河屋の特徴は「ジャンク品」として格安で販売されるケースがある点です。ケース欠品や動作保証なしといった条件付きであれば1,000円台前半で購入できることもありますが、安定して入手したいなら2,500円前後を目安に考えると良いでしょう。

■ 保存状態による価値の差

中古市場で『リッジレーサー6』を購入する際に特に影響するのは「保存状態」です。

ディスク盤面に傷があるかどうか

説明書や帯の有無

ケースの破損や色褪せの有無

これらが揃っていると「美品」として高値で売買され、逆に欠品が多いと値下がりします。新品未開封はプレミア扱いですが、需要の広がりは限定的で、主にコレクターが狙う対象です。

■ 総合的な傾向

総合的に見ると、『リッジレーサー6』の中古価格はここ数年ほぼ横ばいで推移しています。安価に遊びたいユーザーはメルカリで1,500円前後、美品を求めるコレクターはAmazonや駿河屋で3,000円前後、という住み分けができているのです。

プレミア化するほどの希少ソフトではありませんが、Xbox 360の初期タイトルでありシリーズナンバリング作品という位置づけから、一定のコレクター需要が維持されています。流通量が急激に減ることはまだなさそうですが、長期的には徐々に「見つけづらいタイトル」へと移行していく可能性があります。

■ まとめ

『リッジレーサー6』の中古市場は、現在でも比較的安定した価格帯で取引されています。手頃な価格でプレイ可能なため、「シリーズを改めて体験したい」「Xbox 360のローンチソフトを集めたい」という需要を満たすには良い環境といえるでしょう。

安価に入手するなら メルカリ(1,200〜2,000円台)

安心感重視なら Amazonマーケットプレイス(2,500〜3,500円台)

コレクター志向なら **未開封品(4,000円以上)**をヤフオク!や駿河屋で探す

こうした選択肢を踏まえれば、今でも『リッジレーサー6』を楽しむことは十分可能です。そしてこのタイトルは単なる中古ソフトではなく、「Xbox 360の歴史を象徴する一本」としての価値を持ち続けているのです。

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