『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』(Xbox360)

【中古】XBOX360ソフト ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド

【中古】XBOX360ソフト ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド
2,130 円 (税込)
発売日 2012/11/15 メーカー エレクトロニック・アーツ・スクウェア 型番 JES1-00267 JAN 4938833021120 備考 最高のマシン、警察とのカーチェイス、ライバルとのバトルが満載の広大なオープンマップを探索し、レースやカーチェイスを楽しもう。ジャンプやショートカットを..
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【発売】:エレクトロニック・アーツ
【開発】:EAカナダ
【発売日】:2005年12月10日
【ジャンル】:レースゲーム

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■ 概要

2005年12月10日、エレクトロニック・アーツ(Electronic Arts、以下EA)は、新世代機Xbox360のローンチ期を飾るタイトルのひとつとして『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド(Need for Speed: Most Wanted)』を発売した。本作はEAが誇る人気シリーズ「ニード・フォー・スピード(NFS)」の中でも特に重要な位置付けを持ち、後の作品群に大きな影響を与えたタイトルとして現在も語り継がれている。

シリーズの中核に据えられているテーマは「スピードの快感」と「非日常的な公道レース体験」であるが、『モスト・ウォンテッド』ではそこに**「警察との追跡劇」**が全面的に組み込まれた点が大きな特徴となる。これ以前の「アンダーグラウンド」シリーズは、夜の都会を舞台としたカスタムカー文化に焦点を当て、車体の装飾やスタイリッシュなレース演出を追求していた。しかし本作では路線を変え、日中の都市を舞台に、ストリートレーサーが警察から追われる緊張感や逃走のダイナミズムを強調する方向に舵を切った。その結果、レースゲームという枠を超えて、まるで映画のカーチェイスを自ら体験しているような没入感を提供することに成功した。

ロックポートシティという舞台設定

物語の舞台となるのは、架空の大都市「ロックポートシティ」である。この街は複数の異なるエリアに分かれ、それぞれが異なる景観と走行感覚をプレイヤーに提供する。例えば、高層ビルが立ち並ぶダウンタウンエリアでは交通量が多く、直線の大通りと狭い裏路地が入り組んでいる。郊外に向かえば工場や倉庫が建ち並ぶ工業地帯が広がり、鉄橋や高架道路を使った立体的なコース取りが可能となる。そしてさらに外縁部に出れば、森や丘陵地帯といった自然豊かな景観が広がり、急カーブや起伏の激しい道がプレイヤーを待ち受ける。このように、エリアごとに異なる特性を持つマップは単なるレースコースの集合体にとどまらず、「ひとつの生きた都市」として機能している。

マップ内には「ブレイクポイント」と呼ばれるギミックが点在しており、これは警察追跡時に活躍する要素である。例えば、工事現場の鉄骨を崩して後続のパトカーを足止めしたり、駐車場の壁を突き破ってショートカットを作り出したりと、環境そのものを利用した戦略的な走行が求められる。これらの要素が加わることで、ロックポートシティは単なる背景ではなく、プレイヤーの走りと密接に関わるダイナミックな舞台へと昇華している。

ブラックリストという目標

本作のキャリアモードの中心となるのが、「ブラックリスト」と呼ばれるランキングシステムである。ここには15人のトップストリートレーサーが名を連ねており、プレイヤーは彼らを順番に倒していくことで最終的に都市で最も名を馳せるレーサー、すなわち“モスト・ウォンテッド”へと上り詰めることを目指す。各ランカーには個性豊かなバックグラウンドやマシンが設定されており、単なるAIキャラにとどまらない存在感を持っている。プレイヤーはレースに勝利することで、彼らの愛車を手に入れるチャンスを得る。この「勝利=報酬車両獲得」という仕組みは、挑戦の動機付けとして非常に強力であり、プレイヤーに次のバトルへの意欲をかき立てる。

また、ブラックリストの攻略には単にレースに勝つだけでなく、警察とのチェイスで一定の成果を挙げる必要がある。これにより、「ライバルに勝つためには警察からの逃走スキルも磨かなければならない」という二重の挑戦がプレイヤーに課される。単純に速さだけでなく、機転や状況判断力が求められる点が本作の奥深さを生んでいる。

警察AIの進化

『モスト・ウォンテッド』における最大の革新は、警察AIの挙動にある。従来のレースゲームにおける警察は、プレイヤーを妨害する程度の存在でしかなかったが、本作では警察が「知性を持った組織」として描かれる。追跡開始直後はパトカー数台による単純な追尾だが、逃走が長引くと応援要請がかかり、バリケードやスパイクベルトが設置される。さらに時間が経過すると、ヘリコプターが出動し、逃走経路を照らし出すことでプレイヤーを追い詰める。最終的にはSUVタイプの特殊車両「コルベットユニット」が投入され、圧倒的な馬力で体当たりしてくるなど、段階的に追跡の強度が上がっていく。

このように、警察の追跡は単調さがなく、プレイヤーに常に新たな脅威と対応策を考えさせる。逃走に成功すれば達成感は格別だが、捕まればペナルティとして罰金や車両没収のリスクを負うため、常に緊張感が伴う。まさに「追われるスリル」を体感できるシステムであり、これが本作をシリーズの中でも特別な存在へと押し上げた。

グラフィックと演出

Xbox360版『モスト・ウォンテッド』は、当時の最新ハードの性能をフルに活用した作品のひとつだった。高精細な車体モデル、光の反射や陰影表現、天候変化によるリアルな路面の質感などは、当時のレースゲームの中でも頭一つ抜けたクオリティを誇った。特に、警察とのカーチェイス中に舞い上がる砂埃や、ヘリコプターのサーチライトが夜明けの街を切り裂く演出は、映画さながらの迫力を持っていた。また、ストーリーモードでは実写映像とゲーム映像を融合させた演出が取り入れられ、現実とゲームの境界を曖昧にするユニークな試みも話題となった。

シリーズにおける位置付け

『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』は、シリーズの転換点となった作品である。それまでの「アンダーグラウンド」シリーズが夜のカスタム文化を象徴していたのに対し、本作は「昼間の都市」「警察との攻防」「ランキング制」という新要素を導入し、以降のシリーズに大きな影響を与えた。実際に、本作の成功を受けて警察追跡要素はシリーズの定番となり、後年の『ホットパースート』や『リブート版モスト・ウォンテッド』へと受け継がれていった。

まとめ

要するに『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』は、従来のレースゲームの常識を超えて「逃走劇」という新たなジャンルを切り開いたタイトルである。警察AIの進化、ブラックリストシステムの導入、都市全体を舞台とした自由なドライビング体験は、今なお色褪せない魅力を放っている。2005年当時、このゲームを手にしたプレイヤーたちは、ただ速さを競うだけではない、「追われる者」としてのスリルを全身で味わうことになったのである。

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■ ゲームの魅力とは?

『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』の最大の魅力は、単なるレースゲームの枠を飛び越え、プレイヤーに「逃走」と「追跡」という二つの感情を同時に味わわせる点にある。多くのレースゲームが「誰よりも速く走る」ことを目的として設計されているのに対し、本作では「速さ」に加えて「逃げ切る技術」「追跡からの突破力」といった新しい基準が重要視されている。その結果、従来のNFSシリーズや他のレースゲームとは一線を画す独自の体験を提供している。

1. 警察追跡のリアリティと緊張感

本作を語る上で外せないのは「警察追跡」の要素だ。パトカーが単に追いかけてくるだけではなく、戦術的な動きを見せる点が大きな魅力となっている。序盤は数台のパトカーがシンプルに追尾してくるが、追跡レベルが上がると状況は一変する。スパイクベルトを道路に設置してタイヤをパンクさせる、複数台で進路を塞ぎ込む「ローリングブロック」を展開する、SUVタイプの特別車両が体当たりして車体を弾き飛ばすなど、現実さながらの作戦が繰り広げられる。特に、ヘリコプターが登場してプレイヤーの位置を照らし出す瞬間は、映画のワンシーンのような緊張感を生む。

このように警察の追跡は段階的に強化され、長時間逃げ続ければ続けるほど状況は厳しくなる。しかし、その分逃走に成功した際の爽快感は格別である。息を詰めながら全力で走り抜け、警察の包囲網を突破した瞬間、プレイヤーは「勝った」という確かな手応えを得られる。この緊張と解放のサイクルこそが、多くのプレイヤーを夢中にさせる大きな理由だ。

2. ブラックリスト攻略のドラマ性

「ブラックリスト」システムは本作の進行の軸となる要素であり、これ自体がプレイヤーに明確なモチベーションを与えている。リストには15人のレーサーが登録されており、それぞれに固有の車、性格、走行スタイルが設定されている。単なる無機質な敵ではなく、プレイヤーに挑戦を突きつける「キャラクター」として描かれている点が特徴的だ。

リスト上位のレーサーに挑むためには、一定の実績(勝利数、逃走劇の達成、賞金額など)を積み上げる必要がある。そのため、プレイヤーは単に速く走るだけでなく、警察を出し抜き、派手なチェイスを演じ、賞金を稼ぐといった様々な行動を取らなければならない。挑戦権を得て、彼らと直接レースで戦い、勝利を収めると、その証として彼らの愛車を手に入れることができる。この「強敵を倒して愛車を奪う」仕組みは、RPGのボス戦をクリアしてレアアイテムを獲得する体験に近い中毒性を持ち、プレイヤーに強い達成感を与える。

3. 昼間の都市を駆け抜ける開放感

「アンダーグラウンド」シリーズでは夜の都会が舞台となり、ネオンや暗闇の演出が雰囲気を盛り上げていた。一方、『モスト・ウォンテッド』では昼間の都市を走ることが基本となる。朝焼けに照らされる街道や、午後の太陽光に反射する高層ビル群のガラス、夕暮れ時に赤く染まる空といった景観は、従来のシリーズにはなかった解放感を演出している。昼間だからこそ、パトカーとのチェイスや道路を塞ぐバリケードの緊張感がより鮮明に感じられる。視界の明るさがプレイヤーに周囲の状況を鮮明に伝え、逃走経路を瞬時に判断する助けとなる。

また、天候変化の演出も没入感を高めている。雨が降れば路面が滑りやすくなり、逆に晴天時はスピード感を一層強調する。単なるビジュアルの変化にとどまらず、実際のドライビングにも影響を及ぼす点が、本作のリアリティを支えている。

4. 車のカスタマイズと戦略性

本作にもカスタマイズ要素は存在するが、「アンダーグラウンド」シリーズのように派手なデコレーションで個性を競う方向性から一歩引き、戦略的な意味合いを持つ仕様となっている。例えば、カラーリングを変更することで警察の目を欺きやすくなる仕組みが導入されており、見た目の変更が単なる自己満足ではなく「生存戦略」と直結している。また、性能面では加速力や最高速、耐久力などを強化することで、追跡からの逃走やブラックリストとの戦いを有利に進めることができる。これにより、プレイヤーはカスタマイズを通じて自らのプレイスタイルを作り上げていく感覚を味わえる。

5. フリーロームの自由度

本作では、都市を自由に走行できる「フリーローム」モードが実装されている。プレイヤーは単に目的地へ直行するのではなく、街を探索し、ショートカットや隠しルートを発見することができる。この探索要素が、警察からの逃走時に大きく役立つ。初めて訪れた路地や知られざる抜け道を使って追跡を振り切ったときの快感は、通常のレースゲームでは得られないユニークな体験である。

また、フリーローム中に突発的に警察と遭遇することもあり、緊張感と自由度が同居するプレイ感覚が生まれている。「自由に走っているだけなのに事件が始まる」この偶発性が、プレイヤーに常に新鮮な体験を提供している。

6. 演出とサウンドの没入感

本作の演出は、当時としては非常に映画的であった。ストーリーモードに挿入される実写映像は、登場人物たちの個性を強調し、プレイヤーを物語に引き込む。敵レーサーたちは単なる数字ではなく、「顔と個性を持った存在」として印象付けられる。サウンド面でも、迫力のあるエンジン音やタイヤのスキール音に加え、警察無線の通信がリアルタイムで流れることで臨場感が増している。無線で「容疑者は南に逃走中!」と叫ばれると、本当に自分が追われているかのような感覚に襲われるのだ。

音楽面でも、ロックやヒップホップを中心とした疾走感あるサウンドトラックが用意され、レースのテンションを高める効果を果たしている。BGMが状況によって変化し、チェイス時には緊迫感を煽る楽曲が流れることで、プレイヤーの心拍数をさらに引き上げる。

まとめ

『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』の魅力は、一言で言えば「ストリートレースを超えた総合的な逃走体験」にある。ブラックリストという長期目標、警察との知恵比べ、自由度の高いマップ探索、実写を交えたドラマ性、そしてそれらを包み込む音と映像の演出。これらが複雑に絡み合うことで、単なる勝敗のゲームではなく「物語を生きる体験」が実現されているのだ。

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■ ゲームの攻略など

『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』は、単なるスピード勝負ではなく、ライバルとの戦い方や警察からの逃げ切り方に至るまで、あらゆる場面でプレイヤーに「戦略性」を求めてくる。そのため攻略においては、単に車を速くするだけでは不十分であり、都市の構造理解、カスタマイズの方向性、ブラックリスト攻略の順序や立ち回り、さらには警察AIの行動パターンまで把握することが重要になる。本章では、プレイ全般を通して役立つ攻略法を体系的に整理して解説していく。

1. キャリアモードの進め方

キャリアモードは、ブラックリストを攻略していくことが最終目標だが、挑戦するためには「レースの勝利」「警察追跡の達成」「一定のバウンティ(賞金額)」などの条件を満たさなければならない。序盤は条件が緩やかだが、上位のランカーに挑むにつれてハードルは高くなる。
攻略のポイントは以下の通りである。

序盤は資金を効率的に稼ぐ
最初の愛車は性能が低いため、資金を稼いでアップグレードを施すことが重要だ。序盤はスプリントレースやラップタイムレースで安定して勝利を重ね、車両強化を優先する。

中盤以降は「警察追跡実績」を意識する
ブラックリスト挑戦条件には、一定時間以上の警察チェイス成功や、逃走後のバウンティ累積が含まれることが多い。計画的に追跡を発生させ、適度に逃げ切ることで条件を効率的に達成できる。

ライバル戦直前に車両を整備
ライバルは高性能なマシンを使用するため、対戦直前にはパフォーマンスパーツを最新に更新しておく。チューニング不足のまま挑むと勝利が難しい。

2. レースの種類ごとの攻略法

本作にはいくつかの異なるルールのレースが存在し、それぞれで求められる走り方が異なる。

スプリントレース(ポイントAからBへ一方向)
スタートからゴールまで直線的に進む形式。最短ルートを熟知しているかどうかが勝敗を分ける。事前にマップを走り込み、ショートカットや交通量の少ないルートを確認しておくと有利。

サーキットレース(周回コース)
安定したコーナリングとミスの少なさが重要。オーバースピードで突っ込みすぎず、ブレーキングポイントを掴むことが攻略の鍵。特にAIはコーナーでのライン取りが単調なので、外側から差し込みやすい。

ドラッグレース
短い直線を走るシンプルな形式だが、ギアチェンジのタイミングが重要。適切なシフトアップを繰り返せば勝利は容易。ただし交通車両の配置次第で事故率が高いため、反射神経と集中力が求められる。

スピードトラップ
複数のカメラ地点を通過し、その合計速度で競う。直線での最高速を出す車両が有利だが、コース終盤に備えてニトロを温存しておくと効果的。

3. 警察追跡への対処法

警察との追跡は本作の肝であり、攻略の成否を大きく左右する。警察追跡を制するためには、以下のポイントを押さえる必要がある。

追跡レベル(Heat)の理解
Heatレベルが上がるほど、投入される警察車両は強力になる。Heat1~2では通常のパトカーだが、Heat4以上ではSUVやスポーツカータイプが登場し、突破は難しくなる。意図的にHeatを下げるために、別の車両を使用したり、ガレージに逃げ込むのが有効だ。

ブレイクポイントの活用
工事現場の鉄骨や大型看板、駐車場の柱などを崩すことで追跡車両を巻き込むことができる。追跡開始前にマップ上のブレイクポイントの位置を覚えておくと、逃走が圧倒的に有利になる。

視界から消えるテクニック
逃走成功の条件は「警察の視界から消えた状態を一定時間維持する」ことにある。高速道路の高架下に隠れる、駐車場に潜む、森の中に逃げ込むなど、地形を利用した「視覚的なカモフラージュ」が鍵を握る。

パトカーとの接触回避
警察車両は体当たりでプレイヤーを停車させようとする。真正面からの衝突は危険なため、軽くバンパーを当てられた時点で即座にカウンターステアを切り返し、進行方向を維持する技術が必要になる。

4. 効率的な資金稼ぎ

ブラックリスト上位のレーサーに挑むためには高額な車両やパーツが必要になる。効率的に資金を稼ぐためには、以下の方法が効果的だ。

リプレイ性の高いレースを周回
短い距離で報酬の高いスプリントやドラッグレースを繰り返し、資金を安定的に確保する。

警察追跡によるバウンティ稼ぎ
警察から逃走に成功するとバウンティ(懸賞金)が加算される。これがブラックリスト挑戦条件に直結するだけでなく、追加報酬も得られるため、積極的に狙うと効率が良い。

敵レーサーの車を奪う
ブラックリスト戦で勝利した際の車獲得チャンスを活かすと、自分で高額車両を購入せずに済む。序盤から中盤はこのシステムを活用するのがセオリー。

5. 難易度とプレイスタイル

『モスト・ウォンテッド』は初心者でも取っつきやすいが、上級者には手応え十分の難易度を用意している。特に警察追跡はプレイヤーの反射神経と戦略性を同時に試す設計になっており、同じチェイスでも毎回展開が変わる。
攻略のコツは「無理をしない」こと。Heatレベルが上がりすぎて警察が大挙して押し寄せた場合は、素直に一度逃走を諦め、ガレージに戻って出直す方が効率的である。

6. 裏技・小ネタ

攻略の合間に役立つ小ネタもいくつか存在する。

警察車両をジャンプで回避
マップ上に点在するジャンプ台を活用すれば、パトカーを飛び越えて進路を切り開ける。特に工業地帯では有効。

交通車両を盾にする
一般車両を意図的に誘導し、警察と衝突させることで追跡を乱すことができる。狭い道で活用すると効果的。

カラーチェンジによるHeat軽減
ガレージで車体カラーを変更すると、警察に同一車両と認識されにくくなる。逃走後に行うとHeatを下げやすい。

まとめ

『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』の攻略は、単なる速さだけではなく「賢さ」「準備」「冷静な判断力」を必要とする。レースごとの特性を理解し、警察の行動を予測し、都市の構造を味方につけることができれば、ブラックリスト制覇は決して不可能ではない。むしろ攻略を進める過程そのものが、映画の主人公になったかのような体験を提供してくれるのだ。

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■ 感想や評判

『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』は2005年の発売当時から、ユーザーとメディアの双方で大きな話題を呼んだタイトルである。その評価は単なる「面白いレースゲーム」という枠を超え、「カーチェイスを体験するエンターテインメント」として高く評価された。ここではプレイヤーの感想、ゲーム雑誌やメディアのレビュー、そして発売後に形成されたコミュニティでの意見を整理しながら、本作がどのように受け止められたのかを掘り下げていく。

1. プレイヤーからの感想

まず、一般のプレイヤーから寄せられた声を見てみると、最も多く挙げられていたのはやはり警察追跡のスリルについてである。「警察に囲まれて絶体絶命の状況から、奇跡的に突破できた瞬間は鳥肌が立った」「追跡時間が長くなるにつれて警察の数が増える緊張感が最高」という感想は数多く寄せられ、本作の代名詞ともいえる魅力がしっかりとプレイヤーに伝わっていたことがわかる。

また「自分の車で街を自由に走っているだけで楽しい」「偶発的に追跡が始まって、思わぬ大チェイスになるのがクセになる」といった自由度への評価も目立った。プレイヤー自身がゲーム内で体験した“物語”を誇らしげに語る投稿が多く、単なる勝敗ではなく「出来事そのもの」が思い出として刻まれる点が、プレイヤー心理を大いに刺激したといえる。

一方で、一部からは「警察が強すぎて理不尽に感じる場面がある」「難易度が高すぎる」といった意見も聞かれた。特に中盤以降、Heatレベルが高くなった際の警察部隊は容赦がなく、初めてシリーズに触れたユーザーには厳しい試練となったようだ。それでも多くのプレイヤーが「難しいからこそ燃える」「何度も挑戦したくなる」と前向きに捉えており、この“シビアさ”も本作の人気を支える要素のひとつになった。

2. メディアレビューでの評価

ゲーム雑誌やレビューサイトでは、『モスト・ウォンテッド』は高いスコアを獲得している。特に評価されたのは以下の点である。

スリルある追跡システム
多くのメディアが「従来のレースゲームにはなかった体験を提供している」と指摘し、警察追跡の緊張感をシリーズ屈指の魅力として取り上げている。

グラフィックと演出
Xbox360の性能を活かした美麗なビジュアルや、実写を融合させた演出は「まるで映画のよう」と称賛された。特に光と影の表現、スピード感あるモーションブラーは発売当時の技術水準を超えていると評された。

音楽とサウンドデザイン
エンジン音や警察無線のリアルさ、シーンに応じて変化するBGMは「没入感を極限まで高めている」と評価された。

一方で、批判的な意見も少なからず存在した。代表的なのは「カスタマイズ要素が簡略化され、装飾の自由度が下がった」という点である。前作『アンダーグラウンド2』で豊富に用意されていた外装パーツやデコレーション要素が縮小され、実用性に寄ったため、一部のファンは「派手なチューニング文化が薄れた」と残念がった。

3. コミュニティでの盛り上がり

発売後、インターネット掲示板やゲームコミュニティでは『モスト・ウォンテッド』に関する体験談が数多く共有された。中でも盛り上がったのは「どれだけ長時間警察に追われ続けられるか」「どれほど高額のバウンティを稼げるか」といった挑戦である。YouTubeの黎明期にもプレイ動画が多数投稿され、世界中のユーザーが自らの“逃走劇”を披露した。こうした遊び方は公式に用意された目標を超えて、プレイヤー同士の自発的な遊びとして広がり、本作の寿命を大きく延ばすこととなった。

また、ブラックリストのライバルキャラクターについても「誰の車が一番好きか」「どのライバル戦が一番手強かったか」といった議論が交わされ、作品世界を語る文化が形成された。単なるレースゲームではなく“キャラクターのいる世界”として語られた点も、本作が記憶に残る理由のひとつである。

4. 長期的な評価とシリーズ内での位置付け

発売から年月を経た今でも、『モスト・ウォンテッド』は「シリーズ最高傑作の一つ」として語られることが多い。後にリブート版『モスト・ウォンテッド』(2012年)が登場した際も、2005年版との比較が必ず行われたほどである。「あのスリルは初代モスト・ウォンテッドでしか味わえない」という声は根強く、追跡システムの完成度において2005年版が依然として特別視されていることが伺える。

特に熱心なファンからは「再リメイクを望む声」も上がり続けており、EAがシリーズの方向性を語る際に必ず本作が引き合いに出される。これは単なる懐古ではなく、「警察追跡とストリートレースの融合」というコンセプトが未だに新鮮で、他の作品でも完全に再現されていないからだろう。

5. 批判点と賛否の分かれた部分

もちろん、本作が完璧な評価だけを得たわけではない。批判的な意見を挙げるとすれば以下のようなものがある。

難易度の高さ
特に警察追跡は初心者に厳しく、少しのミスで逮捕されてしまう理不尽さを感じるという声があった。

車体破損の影響が少ない
見た目は壊れるが、走行性能に影響しないため「リアリティが中途半端」と感じるユーザーもいた。

ストーリー性の薄さ
実写演出は好評だったが、物語そのものはシンプルで「もっとドラマが欲しかった」という意見も少なくなかった。

それでも総合的に見れば、これらの不満点を大きく上回る魅力を持ち、多くのプレイヤーに強烈な印象を残したことは間違いない。

まとめ

『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』の感想や評判を総合すると、「スリルと自由度を両立した稀有なレースゲーム」として高い評価を受けている。プレイヤーの体験談はどれも熱を帯び、単なるスコアや記録ではなく「自分だけの逃走劇」を語っている点が特徴的である。メディアレビューでも高得点を獲得し、批判点はあれど総合的にはシリーズを代表する傑作として位置付けられている。

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■ 良かったところ

『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』は、そのシステムや演出、プレイ体験のあらゆる側面でプレイヤーから高い評価を得た。ここでは特に「良かったところ」に焦点を当て、なぜ本作が多くのユーザーにとって忘れられない存在となったのかを具体的に掘り下げていく。

1. 警察追跡のスリルと達成感

最も多くのユーザーが「良かった」と口を揃えるのが、やはり警察とのカーチェイスの臨場感である。パトカーに追われる緊張感、増援が次々と投入される圧力、スパイクベルトやバリケードを突破する瞬間のスリルは、他のレースゲームでは味わえないものだった。

プレイヤーは常に「逃げ切れるかどうか」の境界線に立たされ、成功すれば達成感が大きく、失敗して逮捕されたとしても「もう一度挑戦してやろう」という意欲につながった。この「緊張と快感の循環」が、ゲーム体験をより濃密にし、長時間遊び続けられる理由となっていた。

2. ブラックリストの存在感

ブラックリストというシステムは、ゲームの進行を単調にさせないための優れた仕組みだった。単なるランキングではなく、各ライバルレーサーには背景や個性が設定されており、彼らを倒すことで得られる報酬や達成感は格別だった。

「ライバルの車を奪って自分のガレージに加えられる」というご褒美的要素も高評価で、「強敵を倒して自分の戦力にする」というRPG的な楽しさを味わえた点が特に好評だった。これにより、プレイヤーは次の対戦相手に挑むモチベーションを常に維持できた。

3. マップと環境の作り込み

ロックポートシティのマップデザインは、「ただの背景」ではなくプレイヤーの戦略に組み込まれる「舞台装置」として機能していた。高層ビル街、郊外、丘陵地帯といったエリアごとに異なる特徴があり、ドライビング感覚も大きく変化する。

また、マップに配置された「ブレイクポイント」の存在がプレイヤーに自由度と戦略性を与えた。「あそこで鉄骨を崩せば追跡車をまとめて止められる」「この路地を抜ければ視界から逃れられる」といった選択が可能で、毎回異なる展開が生まれた。プレイヤーは自分だけの“逃走ルート”を発見する喜びを感じられたのである。

4. 昼間の舞台設定

従来の「アンダーグラウンド」シリーズが夜を舞台にしていたのに対し、『モスト・ウォンテッド』では昼間の都市を走ることが基本となった。これが大きな新鮮さを生んだ。「日光の下で行われるカーチェイス」という設定は、リアリティを強調すると同時に、視覚的な美しさと解放感を提供した。

プレイヤーはネオンに頼らずとも十分にスタイリッシュで迫力ある走りを楽しめ、昼間だからこそ「警察に追われている」という設定が現実味を帯びた。

5. グラフィックと演出

Xbox360という次世代ハードの性能を活かしたグラフィックは、発売当時のプレイヤーに強烈な印象を残した。光と影の表現、車体に映り込む街並み、雨天時の濡れた路面の反射など、細部に至るまで作り込まれたビジュアルはまさに映画的だった。

また、実写映像を交えたストーリーデモも新鮮で、ゲーム内世界と現実をリンクさせる効果を生んだ。敵キャラクターたちが実在する人物のように感じられ、対戦への没入感をさらに高めた。

6. サウンドと音楽

警察無線の臨場感あふれる音声、エンジン音やタイヤのスリップ音の迫力、そしてシーンごとに変化するBGMが、ゲーム体験を圧倒的に盛り上げた。「追われている最中に流れる緊張感のある曲が心拍数を上げる」「レースの終盤で音楽が盛り上がり、最後まで集中できる」といった意見が多く寄せられた。

また、収録されていた楽曲自体もプレイヤーの記憶に残りやすく、ゲームを離れても耳に残る「NFSサウンド」として人気を博した。

7. フリーロームの自由度

都市を自由に走れるフリーロームモードは、レースゲームに“遊び場”的な要素を与えた。目的を持たずに街を流しているだけでも楽しく、警察と遭遇して思わぬチェイスが始まることもあった。これによってプレイヤーは「自分でストーリーを作り出す」体験を得ることができた。

この偶発性が、何時間でも遊べる中毒性を生み出したのは間違いない。

8. 達成感の強さ

本作が「良かった」と評される最大の理由は、やはり「達成感」の強さだろう。厳しい条件を乗り越え、警察の包囲を突破し、ブラックリストの強敵を打ち破ったときに得られる喜びは、通常のレースゲームでは味わえない格別のものだった。

プレイヤーは常に「次の挑戦」を目指して走り続け、その過程そのものがエンターテインメントとして成立していた。

まとめ

『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』の「良かったところ」をまとめると、警察追跡の緊張感、ブラックリストの目標設定、マップの自由度、昼間の舞台の新鮮さ、グラフィックとサウンドの完成度、そして何より強烈な達成感である。これらが複雑に絡み合い、プレイヤーに「ただのレース」以上の体験を提供した。その結果、発売から年月を経た今もなお「最高傑作」として語られ続けているのである。

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■ 悪かったところ

『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』は高い評価を得た名作である一方で、決してすべてが完璧というわけではなかった。プレイヤーやメディアから寄せられた感想の中には「不満点」「改善を望む声」も確かに存在している。むしろ、作品としての完成度が高かったからこそ、細部の欠点が余計に目立ったとも言える。本章では、当時指摘された「悪かったところ」を整理しつつ、それがプレイヤー体験にどう影響したかを詳しく見ていく。

1. 難易度の高さと理不尽さ

最も多く挙げられた不満点のひとつは、警察追跡の難易度の高さである。序盤こそ数台のパトカーを振り切ればよかったが、追跡レベル(Heat)が上がるにつれて、警察の戦術は非常に手強いものになっていった。スパイクベルトやSUVの突進、四方からの包囲など、初心者にとってはあまりに苛烈で「理不尽に感じる」との声が少なくなかった。

特に、逃走ルートを知らなかったり、ブレイクポイントの活用に不慣れだったプレイヤーは、短時間で何度も逮捕されてしまい、やる気を失ってしまうこともあった。「難しいから燃える」というプレイヤーもいた一方で、シリーズ初心者にとっては「とっつきにくさ」として作用した点は否めない。

2. 車両ダメージの表現不足

もう一つ多くのプレイヤーが指摘したのが、車体ダメージのゲーム性の欠如である。本作では衝突すると外見上はバンパーが外れたり、ボディに傷が付いたりする演出はある。しかし、走行性能には影響しない仕様であった。そのため「いくらぶつかっても走れる」ことに違和感を覚える人がいた。

リアリティを求めるユーザーからは「見た目だけ壊れても意味がない」「車の損傷が走行に反映されればもっと緊張感が出たはず」との声が上がった。逆に「壊れて走れなくなるとストレスだから、今の仕様で良かった」という意見もあり、この点は好みが分かれた部分だといえる。

3. カスタマイズ要素の縮小

前作『アンダーグラウンド2』が豊富なカスタマイズで高い評価を得ていたこともあり、『モスト・ウォンテッド』でカスタマイズが簡略化されたことに失望したファンは少なくなかった。

特に外装パーツやデコレーションの種類が減り、ビジュアル的な個性を追求する楽しみが薄れた点は「残念」という声が多い。「自分の車を思い通りに仕上げる」ことに情熱を注いでいたユーザーからすると、カスタマイズが主に「警察から逃げるための実用的な手段」へとシフトしたことは物足りなかったのだ。

4. ストーリー性の物足りなさ

ストーリーモードには実写映像を融合させた演出があり、キャラクターの存在感は確かに強調されていた。しかし、物語そのものはシンプルで、深掘りされることは少なかった。「もっとキャラクター同士の因縁やドラマが欲しかった」「主人公の背景がほとんど描かれず、感情移入しにくい」といった意見が散見された。

特に、ブラックリストのライバルたちは個性が設定されているものの、それがレース中の挙動以外であまり描かれなかったため、「もったいない」と感じる人もいた。

5. レースの単調さ

マップ自体は広大で多彩だったが、レースイベントのバリエーションは限られており、「同じような展開が多い」との指摘もあった。スプリントやサーキットは確かに楽しいが、何十回も繰り返すうちに単調さが目立ち、もう少し種類があれば良かったという声は根強い。

加えて、AIの挙動がややパターン化されているため、「慣れると勝ち筋が見えてしまう」という意見もあり、長期的なモチベーションを保つのが難しいと感じる人もいた。

6. オンライン要素の不足

発売当時のXbox360はオンラインプレイに力を入れていたが、『モスト・ウォンテッド』のオンライン要素は比較的限定的だった。レースのマルチプレイは可能だったものの、警察追跡をマルチで共有したり、ブラックリストを協力して攻略するような仕組みは存在しなかった。

「オンラインで友人と一緒に警察から逃げたかった」「協力して追跡を振り切るモードがあれば神ゲーだった」との声は少なくなく、後年のシリーズ作品にその期待は引き継がれていくことになった。

7. 一部のバランス問題

車両性能のバランスについても不満があった。特定の車種が明らかに強力で、上位ランカーの車を手に入れると一気にゲームが楽になる反面、弱い車ではどれだけ努力しても勝てない場面が多かった。

また、警察追跡に関しても「ある程度逃走経路を覚えれば簡単に振り切れる」という意見と、「逃走ルートを知らないと絶対に捕まる」という意見が分かれており、ゲームデザインのバランス調整が課題として残った。

8. 単純な不満点(操作感・ロード時間など)

操作感については概ね好評だったが、「一部の車の挙動が極端に軽すぎる」「ハンドリングがシビアすぎる」といった声もある。また、Xbox360版ではグラフィックの進化と引き換えにロード時間がやや長く、頻繁にレースをリトライする場面では煩わしさを感じることもあった。

まとめ

『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』の「悪かったところ」を総合すると、主に以下の点に集約される。

警察追跡の難易度が高く、初心者に不親切。

車両ダメージが見た目だけでリアリティ不足。

カスタマイズが縮小され、装飾の自由度が低下。

ストーリー性が浅く、キャラクター描写が物足りない。

レース内容の単調さとAIのパターン化。

オンライン要素の不足。

車種や警察追跡のバランス調整の甘さ。

これらの不満は確かに存在したが、プレイヤーの多くは「それでも面白い」と感じており、欠点を上回る魅力があったからこそ名作として記憶されている。むしろ、こうした改善点があるからこそ「続編やリメイクではさらに進化してほしい」という期待を呼び、シリーズの未来につながったとも言えるだろう。

[game-6]

■ 好きなキャラクター

『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』は、単なるレースと警察追跡を楽しむゲームにとどまらず、キャラクターたちが織りなすストーリー性や人間関係もプレイヤーの記憶に深く残っている作品だ。特にキャリアモードで登場するブラックリストのレーサーや、プレイヤーを取り巻く人物たちは、単なるAIやNPC以上の存在感を放っていた。ここではファンの間で人気を集めたキャラクターや、印象に残った人物たちを取り上げ、それぞれがどのようにゲーム体験を彩ったのかを掘り下げていく。

1. レイザー(Clarence “Razor” Callahan)

最も象徴的なキャラクターといえば、やはりブラックリストの頂点に立つ「レイザー」である。彼は本作のラスボス的存在であり、主人公から大切な愛車(BMW M3 GTR)を奪い取った張本人でもある。プレイヤーにとっては因縁深い相手であり、ゲームを進める最大の動機を与える存在だ。

レイザーは傲慢で挑発的な性格を持ち、序盤からプレイヤーを見下す態度を隠さない。その一方で、ストリートレーサーとしての実力は本物であり、トップの座に君臨するだけの技量を持っている。プレイヤーにとっては「絶対に倒すべき敵」として強烈に印象付けられるため、最終的に彼を打ち破ったときの達成感は他のどの勝利にも勝ると言われる。

ファンの間でも「憎たらしいけれど魅力的なライバル」として人気が高く、彼の存在感は本作のストーリーを大きく引き締めていた。

2. ミア・タウンゼント(Mia Townsend)

プレイヤーを支える重要人物として登場するのが「ミア」だ。彼女は序盤から主人公をサポートする存在であり、ストーリーの進行をナビゲートする役割を果たす。プレイヤーにとっては心強い味方であり、時には情報提供者、時には励まし役として機能する。

その一方で、彼女の正体が実は警察の潜入捜査官であることが後半で明らかになる。この衝撃の展開は多くのプレイヤーに強烈な印象を残し、裏切りと信頼の狭間で揺れる感情を体験させた。「味方だと思っていた人物が実は別の顔を持っていた」というドラマ性は、本作のストーリーテリングを際立たせる要素のひとつである。

プレイヤーの間では「裏切られたけど嫌いになれないキャラ」として語られることが多く、ヒロイン的な存在として人気を博した。

3. ブラックリストの面々

ブラックリストには15人のレーサーが登場し、それぞれが固有のマシンとスタイルを持っている。プレイヤーごとに「好きなキャラクター」は異なるが、いくつか特に人気の高い人物を紹介する。

#13 ヴィック(Vic)
序盤で登場するキャラクターだが、独特な見た目と派手な車両(フォード・マスタングGT)が印象に残る。最初に強烈なライバル感を与えてくれる存在として記憶に残りやすい。

#10 バロン(Baron)
高級車ポルシェ・ケイマンSを操るレーサー。エレガントな雰囲気とマシンの高性能がプレイヤーの憧れを誘い、「彼の車が欲しいから早く挑みたい」と思わせる魅力があった。

#7 ケイジ(Kaze)
女性レーサーとして登場するケイジは、挑発的な性格と華やかなスタイルで強い印象を残した。「女性キャラがもっと見たい」というファンから支持を集めた存在である。

#1 レイザー(再掲)
もちろん頂点に立つレイザーは、憎まれ役でありながら「最も好きなキャラクター」として挙げる人も多い。

こうした多彩なキャラクターが揃っていたため、プレイヤーは単なるAIではなく「個性あるライバル」と戦っている感覚を得ることができた。

4. 警察側のキャラクター

本作では警察無線が常に飛び交い、プレイヤーを追い詰める捜査官たちが「人格を持っている」ように描かれていた。中でも象徴的なのが**クロス警部補(Officer Cross)**だ。彼は執念深く主人公を追い回す人物であり、その声と態度から強烈なプレッシャーを感じさせる。

クロスの存在は、ただの無名AIではなく「人間としての敵」を感じさせる役割を果たした。彼のしつこさや冷酷さはプレイヤーの記憶に残り、ある意味ではレイザー以上に印象に残るキャラクターだと語るファンもいる。

5. プレイヤーが共感する「主人公像」

主人公自身には台詞や細かな設定がないが、それが逆に「プレイヤー自身を投影できる存在」として機能していた。無名のストリートレーサーとして登場し、愛車を奪われ、そこから頂点を目指すという筋書きはシンプルであるものの、誰もが「自分がこの物語の主役だ」と感じられる仕掛けになっていた。

プレイヤーの多くは「自分の走りと選択によって物語が進む」という感覚を強く持ち、それがキャラクターへの感情移入を一層深めた。

まとめ

『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』に登場するキャラクターたちは、単なる背景ではなく物語を盛り上げ、プレイヤーの感情を揺さぶる存在だった。

レイザー:憎たらしくも魅力的な宿敵。

ミア:信頼と裏切りを同時に体験させるヒロイン。

ブラックリストの個性的な面々:倒すごとにモチベーションを高めるライバル。

クロス警部補:プレイヤーを徹底的に追い詰める執念の警官。

こうしたキャラクターたちが織りなす人間模様が、単なるレースゲームに深みを与えた。ファンが今も語り続ける理由のひとつは、間違いなくこの“キャラクターの強烈さ”にあると言えるだろう。

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■ 中古市場での現状

『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』は2005年12月10日にXbox360向けに発売されてからすでに長い年月が経過している。しかし、本作はシリーズ屈指の人気作であり、発売から十数年が経った今でもコレクターやファンの間で根強い需要を持ち続けている。そのため、中古市場における流通状況や価格帯には独自の傾向が見られる。本章ではヤフオク、メルカリ、Amazonマーケットプレイス、楽天市場、駿河屋といった主要な中古販売プラットフォームにおける現状を具体的に掘り下げる。

1. ヤフオク!での取引価格

ヤフオク!における『モスト・ウォンテッド』の取引は、おおよそ1,500円〜3,500円前後が中心価格帯となっている。

状態が悪い品(ケースに傷、説明書欠品、ディスクに多少のスレあり)は1,500円前後で落札されることが多い。このレンジでは入札競争は少なく、即決価格で出品されるケースも目立つ。

状態が良好な品(説明書完備、ケースの傷みが少ない、動作確認済み)は2,500円〜3,000円程度が相場であり、複数のウォッチリスト登録がつくことも珍しくない。終了直前に入札が集中し、予想以上に価格が伸びるケースもある。

未開封品は非常に珍しく、出品された場合は3,500円〜5,000円で即決されることが多い。外装フィルムの状態やケース角の傷み具合が価格に大きく影響し、コレクター向けの市場として機能している。

ヤフオク!はコレクター層と実用的に遊びたい層が混在しているため、価格帯に幅があるのが特徴といえる。

2. メルカリでの販売状況

メルカリは利用者層が幅広く、フリマアプリ特有の即決購入文化が根付いているため、取引スピードが速い。

平均的な価格帯は1,800円〜2,800円。状態の良いものはすぐに購入される傾向がある。

「箱あり・説明書あり・ディスク綺麗」といった出品は特に人気が高く、2,000円前後で数日以内に売れるケースが多い。

一方で、ケースにダメージがある、またはディスクに小傷が目立つ品は1,500円程度に値下げしなければ動かないこともある。

未使用品や美品の出品は稀だが、その場合は即決で3,000円前後でも買い手がつく。

メルカリでは「送料無料」「即購入可」と記載された商品が特に人気を集め、出品者の丁寧な写真と説明文が価格に直結する傾向が強い。

3. Amazonマーケットプレイスでの販売価格

Amazonマーケットプレイスは、他プラットフォームに比べてやや高めの価格帯で安定している。

中古品は2,500円〜3,800円程度が中心価格帯。

Amazon倉庫から発送されるプライム対応品は、安心感があるため高値でも売れる傾向がある。3,000円を超えていても購入される事例は少なくない。

出品数は常に一定数存在しているため入手難易度は低いが、「良い」「非常に良い」といったコンディションの差で価格が大きく変動する。

コレクション目的ではなく「すぐに遊びたい」という層がAmazonを利用する傾向があり、やや割高でも利便性を優先するユーザーが多い。

4. 楽天市場での取り扱い状況

楽天市場ではゲームショップや中古販売専門店が出品しており、販売価格は2,800円〜4,000円前後が多い。

楽天は「ポイント還元」があるため、多少割高でも購入するユーザーがいる。

出品数はAmazonほど多くはなく、在庫切れになることもある。

「美品」「完品」といった状態の良い出品は高値がつきやすく、3,500円前後が主流。

ショップによっては中古保証をつけて販売しているケースもあり、コレクション用ではなく安心して遊びたい層に人気がある。

5. 駿河屋での販売状況

中古ゲームの大手ショップである駿河屋でも、『モスト・ウォンテッド』は定期的に取り扱われている。

価格帯は2,200円〜3,200円程度が中心。

在庫があるときは安定した取引が可能だが、人気作のため「在庫切れ」表示になっていることも少なくない。

駿河屋は状態に応じた価格設定が細かく、傷の有無や説明書の欠品などで数百円単位の差が出る。

駿河屋は中古ゲームコレクターからの信頼度が高く、品質にこだわるユーザーが安心して購入できる場所として評価されている。

6. 海外市場での動向

『モスト・ウォンテッド』は世界的に人気が高いため、海外オークションやeBayでも取引が活発だ。特に「限定版」「地域限定パッケージ」などはコレクター需要が高く、日本国内よりも高値で取引されることがある。北米版や欧州版を収集するファンも存在し、グローバルな中古市場で一定の存在感を持っている。

7. 価格推移の傾向

発売直後は数千円で取引されていたが、2010年代前半には中古価格が一時的に下落し、1,000円以下で手に入る時期もあった。しかし、その後レトロゲームブームや「シリーズ屈指の名作」という再評価が進んだことで価格は持ち直し、現在では2,000円台〜3,000円台で安定している。

特にXbox360の初期タイトルは徐々に市場から姿を消しつつあり、今後も美品や未開封品はプレミア化が進む可能性が高い。

まとめ

中古市場での『ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド』は、以下のような傾向が見られる。

ヤフオク!では状態によって1,500円〜3,500円、未開封は5,000円前後。

メルカリでは回転が早く、1,800円〜2,800円が中心。

Amazonは安定してやや高め、2,500円〜3,800円。

楽天はポイント還元を含め3,000円前後。

駿河屋では2,200円〜3,200円で安定。

中古市場の全体的な傾向としては「プレミア化まではしていないが安定した人気を持つタイトル」であり、特に美品や未使用品はコレクターから高い需要がある。今後Xbox360世代が「レトロ枠」として完全に移行するにつれ、価格が上昇していく可能性は十分に考えられる。

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